JPH08304427A - 走査型容量測定装置 - Google Patents

走査型容量測定装置

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JPH08304427A
JPH08304427A JP7113133A JP11313395A JPH08304427A JP H08304427 A JPH08304427 A JP H08304427A JP 7113133 A JP7113133 A JP 7113133A JP 11313395 A JP11313395 A JP 11313395A JP H08304427 A JPH08304427 A JP H08304427A
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JP
Japan
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capacitance
sample
probe
change
cantilever
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Pending
Application number
JP7113133A
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English (en)
Inventor
Takuma Yamamoto
琢磨 山本
Nobuyuki Nakagiri
伸行 中桐
Yoshihiko Suzuki
美彦 鈴木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/302Contactless testing
    • G01R31/312Contactless testing by capacitive methods

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電容量の変化量を測定する走査型容量測定
装置において、試料が半導体以外の場合においても容量
を測定することを可能にする。 【構成】 半導体からなる探針2aを有するカンチレバ
ー2と、探針2aと試料1との間に交流バイアス電圧お
よび直流バイアス電圧を印加するバイアス電源3と、カ
ンチレバー2と試料1との間の、電圧の変化分に対する
容量の変化分を測定する容量測定手段4と、探針2aと
試料1との位置を相対的に変位させる駆動手段5と、を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料表面の容量を測定
する走査型容量測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、先端の鋭い探針により試料表面を
走査し、試料表面の情報を高空間分解能で得る様々なタ
イプの走査型プローブ顕微鏡(以下、SPMと称す)が
開発されている。この代表的なものとして、走査型トン
ネル顕微鏡(以下、STMと称す)や走査型原子間力顕
微鏡(以下、AFMと称す)が挙げられる。また、SP
Mの一つとして走査型静電容量顕微鏡(以下、SCaM
と称す)が存在する。
【0003】このSCaMは探針と試料との間の静電容
量の絶対値もしくは静電容量の変化量を局所的に測定す
る装置である。一般的に、SCaMでは、浮遊容量の影
響を避ける為、前者の静電容量の絶対値ではなく後者の
静電容量の変化量を測定する。上記のように、静電容量
の変化量を測定する場合には、なんらかの手段により探
針と試料との間の静電容量をある一定の周波数で変化さ
せる必要がある。このような静電容量を変化させる方法
としては、例えば、STMで用いられる導電性の探針を
用いて、探針を上下に振動させることにより静電容量を
変化させる方法がある。
【0004】また、J. Appl. Phys. 70, 2725 (1991)で
開示されているSCaMでは、導電性のカンチレバーを
用いて、試料を半導体上に形成された絶縁膜とし、この
試料と導電性のカンチレバーとの間に印加する電圧を交
流電圧とすることにより静電容量を変化させている。つ
まり、探針と試料との間に交流電圧が印加することによ
り、半導体試料中の空乏層の厚みが変化するため、この
空乏層の厚みの変化を静電容量の変化としているのであ
る。
【0005】さらに、RCA Review 43, 195 (1982)に記
載されているように、上記のような探針と試料との間の
静電容量の変化を測定するための電気回路がRCAによ
り開発されている。また、国内においては、同様な回路
がビクターのビデオディスクシステムにおいて用いられ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置は、導電性のカンチレバーを用いて、容量の検出を
行う場合、試料における半導体中の空乏層の厚みの変化
により静電容量を変化させるため、試料が半導体に限定
されてしまうという問題点があった。本発明は、上記問
題点を鑑みて成されたものであり、静電容量の変化量を
測定する走査型容量測定装置において、試料が半導体以
外の場合においても容量を測定することの可能な走査型
容量測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明の容量
測定装置は、半導体からなる探針を有するカンチレバー
と、探針と試料との間に交流バイアス電圧および直流バ
イアス電圧を印加するバイアス電源と、カンチレバーと
試料との間の、電圧の変化分に対する容量の変化分を測
定する容量測定手段と、探針と前記試料との位置を相対
的に変位させる駆動手段と、から構成する(請求項
1)。
【0008】また、この場合(請求項1)に、試料面に
おける探針の位置を検出する位置検出手段と、容量測定
手段で測定された電圧の変化分に対する容量の変化分の
データである容量データと、位置検出手段で検出された
位置データ信号と、を用いて試料の容量データを2次元
的な画像データに変換する演算手段と、演算手段から出
力された画像データを画像として表示する表示手段とを
さらに設けても良い(請求項2)。
【0009】
【作用】本発明の走査型容量測定装置は、半導体からな
る探針を用いて、また、試料として金属上の絶縁体膜を
用いることにより、試料である金属、絶縁体膜及び探針
の半導体がいわゆるMIS(金属−絶縁体−半導体)構
造を形成する。従って、試料が金属の場合においても、
探針が半導体であるため、試料と探針との間に交流電圧
を印加し、半導体である探針に発生する空乏層の厚みを
変化させることができるため、電圧の変化に対する容量
の変化を測定することができる。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれに限るものではない。図1は、
本発明の実施例による走査型容量測定装置を示す概略ブ
ロック図である。
【0011】本実施例の装置は、金属1aおよび絶縁体
1bからなる試料1の静電容量を測定するものであり、
P型シリコン製の探針2aを有するカンチレバー2、探
針2aと試料1との間に交流および直流のバイアス電圧
を印加するバイアス電源3、金属1aと探針2aとの間
の静電容量を測定する静電容量測定手段4、駆動制御手
段6からの駆動信号に基づいて試料1を探針2に対して
変位させるアクチュエータ5、カンチレバー2の撓みを
光てこ法を用いて検出するための半導体レーザー7およ
び2分割の光検出手段8、光検出手段8からの信号及び
コンピュータ9からの制御信号に基づいてアクチュエー
タ5に駆動信号を出力する駆動制御手段6、駆動制御手
段6へ出力する制御信号及び静電容量測定手段4で得ら
れた容量データとから画像データを作りだすコンピュー
タ9、及びコンピュータ9から出力された画像データを
画像として表示するCRT10を有している。尚、図1
に示した構成のうち、試料表面をカンチレバー2の探針
2aで走査する手段やカンチレバー2の撓みを検出する
手段等は、従来の原子間力顕微鏡及び走査型容量顕微鏡
等に用いている構成と同じ構成であり、従来と同様に他
の構成に置き換えることは可能である。
【0012】本実施例のカンチレバー2は、原子間力顕
微鏡等で用いられているカンチレバーと同じものであ
り、半導体プロセス技術を用いて製作するが、以下に図
4を用いてカンチレバーの構造ならびに製作過程を説明
する。まず、シリコンウェハー30上に窒化シリコン膜
31を200nm蒸着する〔図4(a)〕。
【0013】次に、窒化シリコン膜31上にレジスト3
2を塗布し、縮小露光装置により露光した後、窒化シリ
コン31の一部をウェットエッチングにより取り除く。
さらに、シリコン基板を異方性エッチングし、探針を作
るためのピラミッド状の溝を形成する〔図4(b)〕。
その後、残留レジストを取り去り、シリコンを300n
m蒸着する。ただし、シリコンは不純物としてリンをド
ープすることによりp型シリコン33となるようにす
る。再び、レジストをパターニングし、カンチレバーが
形成されるように余分なシリコンを取り除く。さらに、
p型シリコン33上にニッケルクロムおよび金を蒸着し
電極34とする〔図4(c)〕。
【0014】その後、シリコンウェハー30の反対の面
にレジストをパターンニングし、シリコンウェハーをウ
ェットエッチングしてカンチレバーを形成する〔図4
(d)〕。以下図2を用いて、図1の装置で絶縁体膜中
に帯電している電荷を測定する方法を説明する。
【0015】図4のようにして製作されたカンチレバー
2は、探針2aがP型のシリコンである。従って、探針
2aをグランドとし、金属1a側にプラスの電位を印加
するとP型シリコンの絶縁体との界面付近において、多
数キャリアである正孔が追い払われて空乏層が形成され
る。空乏層はキャリアが存在しないため導電性を持たな
い。従って、空乏層の厚さが大きくなるに従って金属と
シリコンとの間の静電容量が減少する。
【0016】例えば、図2(b)のように絶縁体表面に
プラスの電荷が存在すると、このプラス電荷の存在は金
属膜にプラスの電位を印加することと同様の効果を与え
る。従って、絶縁体層1bに電荷が存在しないとき〔図
2(a)〕には図3(a)の曲線20aに沿って探針と
金属膜との間の静電容量が変化する。一方、絶縁体表面
にプラスの電荷が存在するとき〔図2(b)〕には、図
3(a)の曲線20bに沿って静電容量が変化する。
尚、図3(a)の縦軸は試料と探針との間の静電容量で
あり、横軸は試料と探針との間に印加されている電圧値
を示す。また、図1の容量測定手段4で測定される容量
データは、曲線20aおよび曲線20bの微分値の絶対
値(|dC/dV|)であり、それぞれ図3(b)に示
される曲線21aおよび曲線21bで表される。尚、図
3(b)の縦軸は電圧の変化に対する静電容量の変化量
の絶対値(|dC/dV|)であり、横軸は試料と探針
との間に印加されている電圧値を示す。従って、図1の
コンピュータ9では図3のようにして得られた容量デー
タを積分して図3(a)のようなデータを得ている。
【0017】従って、図3(b)に示すように、バイア
ス電源3により、直流バイアス電圧V1ならびに高周波
の交流バイアス(モジュレーション)電圧を金属膜1a
に印加し、容量測定手段4により|dC/dV|を測定
すると、絶縁体表面に電荷が存在しない場合は電圧V1
で|dC/dV|は極大値を示すが、プラス電荷が存在
する場合には電圧V1で|dC/dV|はほぼ0であ
る。従って、|dC/dV|の極大値における電圧の差
を測定することによって、絶縁体膜1bに存在するプラ
ス電荷の大きさを測定できる。尚、このような電荷の測
定は、図3(a)に示される曲線20aと曲線20bと
の電圧のシフト量を測定しても同様に測定することが可
能である。
【0018】次に、図5を用いて本実施例における走査
型容量測定装置を用いて、絶縁体中に形成されている導
線の断線箇所を検出する方法を説明する。図5(a)の
試料は、金属の導線40が絶縁体である酸化シリコン4
1で覆われた構造をしている。このような試料は、良く
半導体装置の回路等でみられるものである。導線40は
断線箇所40aを有しており、導線40の両端は外部の
電気回路に接続されている。導線40の一方の端にはバ
イアス電源3により交流バイアス電圧ならびに直流バイ
アス電圧が印加され、他方の端はアース及び容量測定手
段4に接続されており、容量測定手段4の他端はカンチ
レバー2に接続されている。
【0019】ここで、上記の装置のシリコン製探針2a
により酸化シリコン41上を走査すると、コンピュータ
9から図5(b)に示される信号が得られる。尚、図5
(b)の縦軸は導線40と探針2aとの間の静電容量の
変化量の絶対値であり、横軸は探針2aの変位を示す。
図5(a)の導線において、断線箇所40aより左側で
は、導線40に印加された交流および直流バイアス電圧
により探針2aと試料1との間の静電容量は変化する
が、断線箇所41aより右側では導線40は常にアース
電位であるため、探針2aと試料1との間の静電容量は
変化しない。従って、図5(a)に示される試料の左側
から右へ探針2aを走査していくと、断線箇所40aよ
りも右側の領域では静電容量の変化量が0であるので、
断線箇所40aを特定することができる。
【0020】以上のように、本実施例では、カンチレバ
ー2の探針2aがシリコンであるため、従来測定するこ
とができなかった絶縁体中に存在する金属配線の断線等
を測定することもできる。尚、本実施例では試料と探針
との間の容量を測定したが、本実施例の走査型容量測定
装置は、原子間力顕微鏡としても働かせることも可能で
あり、この場合は試料と探針との間の容量測定と試料表
面の形状測定を同時に行うことができる。
【0021】本実施例では、バイアス電源3を用いて、
直接、金属1aに電圧を印加しているが、導電体ステー
ジを用いて導電体ステージにバイアス電源3を接続し、
導電体ステージと金属1aとが電気的に接続されるよう
に試料1を配置しても同様に測定することができる。ま
た、このように導電体ステージを用いる場合には絶縁体
のみの試料を用いても同様に絶縁体の静電容量を測定す
ることができる。
【0022】また、本実施例では、直流バイアスを試料
と探針との間に印加しているが、これは静電容量の変化
を大きくするために印加されているものであり、試料に
応じて任意の電圧値に設定すれば良い。また、本実施例
では探針の材料としてシリコンを用いたが、他の半導体
材料を用いても良い。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明では、探針を半導
体とすることによって、半導体以外の試料においても、
静電容量の測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による走査型容量測定装置を示
す概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施例による絶縁体に帯電している電
荷を測定する方法を説明するための概略図である。
【図3】本発明の実施例において測定されたバイアス電
圧に対応する静電容量の値(a)および静電容量の変化
量(b)を示すグラフである。
【図4】本発明の実施例による走査型容量測定装置で用
いるカンチレバーの製作過程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の実施例による絶縁体中の導線の断線箇
所を検出する方法を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1・・・試料 2・・・カンチレバー 2a・・探針 3・・・バイアス電源 4・・・キャパシタンス測定手段 5・・・アクチュエータ 6・・・駆動制御手段 7・・・半導体レーザー 8・・・光検出手段 9・・・コンピュータ 10・・・CRT 20a・・曲線(絶縁体層に電荷が存在しないときの静
電容量値) 20b・・曲線(絶縁体層に電荷が存在するときの静電
容量値) 21a・・曲線(絶縁体層に電荷が存在しないときの|
dC/dV|値) 21b・・曲線(絶縁体層に電荷が存在するときの|d
C/dV|値) 30・・・シリコンウェハー 31・・・窒化シリコン 32・・・P型シリコン 33・・・電極 40・・・導線 40a・・断線箇所 41・・・酸化シリコン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体からなる探針を有するカンチレバー
    と、 前記探針と試料との間に交流バイアス電圧および直流バ
    イアス電圧を印加するバイアス電源と、 前記カンチレバーと前記試料との間の、電圧の変化分に
    対する容量の変化分を測定する容量測定手段と、 前記探針と前記試料との位置を相対的に変位させる駆動
    手段と、 を有することを特徴とする走査型容量測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記試料面における前
    記探針の位置を検出する位置検出手段と、 前記容量測定手段で測定された電圧の変化分に対する容
    量の変化分のデータである容量データと、前記位置検出
    手段で検出された位置データ信号と、を用いて前記試料
    の容量データを2次元的な画像データに変換する演算手
    段と、 前記演算手段から出力された画像データを画像として表
    示する表示手段とをさらに有することを特徴とする走査
    型容量測定装置。
JP7113133A 1995-05-11 1995-05-11 走査型容量測定装置 Pending JPH08304427A (ja)

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050222