JPH0830236B2 - ホウ素の添加によって鋳造可能になったタンタル・クロム含有アルミ化チタン - Google Patents
ホウ素の添加によって鋳造可能になったタンタル・クロム含有アルミ化チタンInfo
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- JPH0830236B2 JPH0830236B2 JP3163433A JP16343391A JPH0830236B2 JP H0830236 B2 JPH0830236 B2 JP H0830236B2 JP 3163433 A JP3163433 A JP 3163433A JP 16343391 A JP16343391 A JP 16343391A JP H0830236 B2 JPH0830236 B2 JP H0830236B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C14/00—Alloys based on titanium
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
- Forging (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、改良された粒
子組織という意味で改良された鋳造性を有するγアルミ
化チタン(TiAl)合金に係る。特に、本発明は、ク
ロム、タンタルおよびホウ素を組合せた添加元素の作用
によって微細粒子のミクロ組織および一組の改良された
性質を達成した、クロムとタンタルを添加(ド―プ)し
たTiAlの鋳造品に係る。
子組織という意味で改良された鋳造性を有するγアルミ
化チタン(TiAl)合金に係る。特に、本発明は、ク
ロム、タンタルおよびホウ素を組合せた添加元素の作用
によって微細粒子のミクロ組織および一組の改良された
性質を達成した、クロムとタンタルを添加(ド―プ)し
たTiAlの鋳造品に係る。
【0002】
【発明の背景】鋳造品を形成する際には、一般に、鋳造
される溶融金属が高い流動特性をもっていることが望ま
しい。そのような流動性により、溶融金属は、早過ぎる
凝結を起こすことなく、金型に自由に流入し、その金型
の細い部分に充満すると共に金型の複雑に入組んだ部分
に入り込むことが可能になる。この点で、液体金属は、
金型の鋭角の部分に入り込むことができるように、かつ
鋳造製品がそれを鋳造するのに使用した金型の形状とほ
ぼ一致するように、低い粘度をもっているのが一般に望
ましい。
される溶融金属が高い流動特性をもっていることが望ま
しい。そのような流動性により、溶融金属は、早過ぎる
凝結を起こすことなく、金型に自由に流入し、その金型
の細い部分に充満すると共に金型の複雑に入組んだ部分
に入り込むことが可能になる。この点で、液体金属は、
金型の鋭角の部分に入り込むことができるように、かつ
鋳造製品がそれを鋳造するのに使用した金型の形状とほ
ぼ一致するように、低い粘度をもっているのが一般に望
ましい。
【0003】鋳造された構造体に望まれるもうひとつの
特徴は、微細なミクロ組織、すなわち微細な結晶粒度を
有していて、合金の種々の成分の偏析が最小限になるよ
うになっていることである。これは、熱間割れに至る金
型内での金属収縮を回避する上で重要である。鋳造した
金属が凝固し冷却する際に鋳造品中にいくらかの収縮が
発生することは極めて一般的で極めて正常なことであ
る。しかし、合金成分の偏析の程度がかなりになると、
鋳造された物品の中で、そのような偏析のために弱くな
り金属の凝固と冷却およびそのような冷却に伴う収縮の
結果として歪みの生じた部分に割れが生じる危険性があ
る。いいかえると、液体金属は金型を完全に満たし、か
つその金型内部の細かなキャビティ―のすべてに入り込
むように充分な流動性をもつのが望ましいが、その金属
はいったん凝固したら健全であって、過剰の偏析のため
に生じた弱い部分または内部熱間割れを特徴的にもつこ
とがないということも望ましいことである。
特徴は、微細なミクロ組織、すなわち微細な結晶粒度を
有していて、合金の種々の成分の偏析が最小限になるよ
うになっていることである。これは、熱間割れに至る金
型内での金属収縮を回避する上で重要である。鋳造した
金属が凝固し冷却する際に鋳造品中にいくらかの収縮が
発生することは極めて一般的で極めて正常なことであ
る。しかし、合金成分の偏析の程度がかなりになると、
鋳造された物品の中で、そのような偏析のために弱くな
り金属の凝固と冷却およびそのような冷却に伴う収縮の
結果として歪みの生じた部分に割れが生じる危険性があ
る。いいかえると、液体金属は金型を完全に満たし、か
つその金型内部の細かなキャビティ―のすべてに入り込
むように充分な流動性をもつのが望ましいが、その金属
はいったん凝固したら健全であって、過剰の偏析のため
に生じた弱い部分または内部熱間割れを特徴的にもつこ
とがないということも望ましいことである。
【0004】アルミ化チタン自体に関しては、アルミニ
ウムをチタン金属に添加する量を次第に増やしていく
と、得られるチタン‐アルミニウム組成物の結晶形態が
変化するということが知られている。少量のアルミニウ
ムはチタンと固溶体を形成し、結晶形態はαチタンのま
まである。より高濃度のアルミニウム(たとえば、約2
5〜30原子%)では、金属間化合物Ti3 Alが形成
され、これはα‐2という規則六方晶形を有する。それ
よりさらに高濃度のアルミニウム(たとえば、アルミニ
ウムが50〜60原子%)では、γといわれる規則正方
晶形を有する別の金属間化合物TiAlが形成される。
このγアルミ化チタンが本出願の主題である。
ウムをチタン金属に添加する量を次第に増やしていく
と、得られるチタン‐アルミニウム組成物の結晶形態が
変化するということが知られている。少量のアルミニウ
ムはチタンと固溶体を形成し、結晶形態はαチタンのま
まである。より高濃度のアルミニウム(たとえば、約2
5〜30原子%)では、金属間化合物Ti3 Alが形成
され、これはα‐2という規則六方晶形を有する。それ
よりさらに高濃度のアルミニウム(たとえば、アルミニ
ウムが50〜60原子%)では、γといわれる規則正方
晶形を有する別の金属間化合物TiAlが形成される。
このγアルミ化チタンが本出願の主題である。
【0005】γ結晶形態とほぼ1という化学量論比を有
するチタンとアルミニウムの合金は、高いモジュラス、
低い密度、高い熱伝導率、有利な耐酸化性および良好な
耐クリ―プ性を有する金属間化合物である。図1に、T
iAl化合物、他のチタン合金およびニッケル基超合金
のモジュラスと温度の関係を示す。図から明らかなよう
に、γTiAlはチタン合金の中で最高のモジュラスを
もっている。γTiAlはそのモジュラスが高温で他の
チタン合金より高いだけでなく、温度上昇に伴うモジュ
ラスの低下率が他のチタン合金より小さい。さらに、γ
TiAlは、他のチタン合金が役に立たなくなるような
温度以上の高温でも有用なモジュラスを保持する。Ti
Al金属間化合物を基材とする合金は、高温で高いモジ
ュラスが要求され、しかも良好な環境保護も必要とされ
るような用途向けに魅力のある軽量材料である。
するチタンとアルミニウムの合金は、高いモジュラス、
低い密度、高い熱伝導率、有利な耐酸化性および良好な
耐クリ―プ性を有する金属間化合物である。図1に、T
iAl化合物、他のチタン合金およびニッケル基超合金
のモジュラスと温度の関係を示す。図から明らかなよう
に、γTiAlはチタン合金の中で最高のモジュラスを
もっている。γTiAlはそのモジュラスが高温で他の
チタン合金より高いだけでなく、温度上昇に伴うモジュ
ラスの低下率が他のチタン合金より小さい。さらに、γ
TiAlは、他のチタン合金が役に立たなくなるような
温度以上の高温でも有用なモジュラスを保持する。Ti
Al金属間化合物を基材とする合金は、高温で高いモジ
ュラスが要求され、しかも良好な環境保護も必要とされ
るような用途向けに魅力のある軽量材料である。
【0006】γTiAlをそのような用途に実際に応用
する際に制約となる特性のひとつは、室温で見られる脆
性である。γTiAlの実際の応用を制限するもうひと
つの特性は、溶融組成物の比較的に低い流動性である。
この低い流動性により、特に、鋳造品が薄い断面および
鋭い角と隅を有する入組んだ構造を含んでいる場合、合
金の鋳造性が限定される。γTiAlの鋳造組成物のそ
れらが適している高温での用途範囲を拡大できるために
は、γTiAl金属間化合物のメルト流動性を高める改
良と、鋳造製品中に微細なミクロ組織を達成することが
たいへん望ましいことである。本明細書中で、鋳造され
たTiAl製品中の微細なミクロ組織についていう場
合、それは鋳造したままの状態における製品のミクロ組
織をいうものとする。
する際に制約となる特性のひとつは、室温で見られる脆
性である。γTiAlの実際の応用を制限するもうひと
つの特性は、溶融組成物の比較的に低い流動性である。
この低い流動性により、特に、鋳造品が薄い断面および
鋭い角と隅を有する入組んだ構造を含んでいる場合、合
金の鋳造性が限定される。γTiAlの鋳造組成物のそ
れらが適している高温での用途範囲を拡大できるために
は、γTiAl金属間化合物のメルト流動性を高める改
良と、鋳造製品中に微細なミクロ組織を達成することが
たいへん望ましいことである。本明細書中で、鋳造され
たTiAl製品中の微細なミクロ組織についていう場
合、それは鋳造したままの状態における製品のミクロ組
織をいうものとする。
【0007】鋳造後、製品を鍛造その他の機械的方法に
よって加工すると、そのミクロ組織を変化させることが
できるし改良し得るということが認められている。しか
しながら、鋳造製品が有用である用途では、補助的な機
械加工ステップを使用することなく鋳造したままの製品
中でミクロ組織を達成しなければならない。
よって加工すると、そのミクロ組織を変化させることが
できるし改良し得るということが認められている。しか
しながら、鋳造製品が有用である用途では、補助的な機
械加工ステップを使用することなく鋳造したままの製品
中でミクロ組織を達成しなければならない。
【0008】また、同様に鋳造製品に求められており、
極めて望ましいものは最低0.5%以上の延性である。
そのような延性は、製品が適切な完全性を示すために必
要とされる。組成物が広く有用であるための最低の室温
強度は約50ksi すなわち約350MPaである。しか
しながら、この程度の強度をもっている材料は実用性が
限られており、多くの用途でさらに高い強度が好まれる
ことが多い。
極めて望ましいものは最低0.5%以上の延性である。
そのような延性は、製品が適切な完全性を示すために必
要とされる。組成物が広く有用であるための最低の室温
強度は約50ksi すなわち約350MPaである。しか
しながら、この程度の強度をもっている材料は実用性が
限られており、多くの用途でさらに高い強度が好まれる
ことが多い。
【0009】γTiAl化合物の化学量論比は結晶構造
を変化させることなくある範囲に亘って変えることがで
きる。アルミニウム含量は約50原子%から約60原子
%まで変えることができる。しかしながら、γTiAl
組成物の性質は、チタン成分とアルミニウム成分の化学
量論比が1%以上と比較的小さく変化しても、非常に大
きく変わり易い。また、これらの性質は、添加元素また
はド―ピング剤としての比較的少量の第三元素および第
四元素の添加によっても同様な影響を受ける。
を変化させることなくある範囲に亘って変えることがで
きる。アルミニウム含量は約50原子%から約60原子
%まで変えることができる。しかしながら、γTiAl
組成物の性質は、チタン成分とアルミニウム成分の化学
量論比が1%以上と比較的小さく変化しても、非常に大
きく変わり易い。また、これらの性質は、添加元素また
はド―ピング剤としての比較的少量の第三元素および第
四元素の添加によっても同様な影響を受ける。
【0010】
【従来の技術】TiAl3 金属間化合物、γTiAl金
属間化合物およびTi3 Al金属間化合物を始めとする
アルミ化チタン組成物に関する文献はたくさんある。
「TiAl型のチタン合金(Titanium Alloys of the Ti
Al Type)」と題する米国特許第4,294,615号で
は、γTiAl金属間化合物を始めとするアルミ化チタ
ン型の合金に関する考察がまとめて述べられている。こ
の特許の第1欄第50行目から始まる記載では、γTi
Alの利点と欠点をTi3 Alと比較した考察におい
て、次のように指摘されている。『TiAlγ合金系の
方がたくさんのアルミニウムを含んでいるので軽量であ
る可能性があるということは明らかである。1950年
代の実験室レベルの研究で、アルミ化チタン合金が約1
000℃までの高温で使用できる可能性が示された。し
かし、そのような合金に関するその後の工学的経験によ
ると、これらの合金材料は必要とされる高温強度をもっ
てはいたが、室温〜中程度の温度、すなわち20〜55
0℃でほとんどまたはまったく延性を示さなかった。脆
性に過ぎる材料は容易に製造することができないし、使
用中めったにないが避けることのできないちょっとした
損傷に対して亀裂(その後破壊に至る)することなく耐
えることもできない。そのような材料は他のベ―ス合金
の代替となるような有用な工学材料ではない。』γ合金
系TiAlとTi3 Alとはいずれも基本的に秩序化
(規則化)されたチタン‐アルミニウム金属間化合物で
あるが、TiAlが(Tiの固溶体合金とはもちろん)
Ti3 Alとは実質的に異なるということは公知であ
る。前記米国特許第4,294,615号の第1欄最下
行では次のように指摘されている。『当業者は、これら
2つの秩序化された相の間に実質的な相違があることを
認識している。Ti3 Alの合金化と変態挙動はチタン
と類似である。これは、両者の六方結晶組織が極めてよ
く似ているからである。しかし、化合物TiAlは正方
形配列の原子をもっているので合金化特性が異なる。こ
のような違いは先の文献では認識されていないことが多
い。』チタン‐アルミニウム化合物およびこれらの化合
物の特性を扱った技術文献をいくつか以下に挙げる。 (1)バンプ(E.S. Bumps)、ケスラ―(H.D. Kessler)お
よびハンセン(M. Hansen)著「チタン‐アルミニウム系
(Titanium-Aluminum System)」、1952年6月「金属
誌(Journal of Metals)」第609〜614頁、アメリ
カ鉱山、冶金および石油技師協会会報(TRANSACTIONS AI
ME)第194巻。 (2)オグデン(H.R. Ogden)、メイカス(D.J. Maykut
h)、フィンレイ(W.L. Finlay)およびジァフィ―(R.I.
Jaffee)著「高純度Ti‐Al合金の機械的性質(Mecha
nical Properties of High Purity Ti-Al Alloys)」、
1953年2月「金属誌(Journal of Metals)」第26
7〜272頁、アメリカ鉱山、冶金および石油技師協会
会報(TRANSACTIONS AIME)第197巻。 (3)マッカンドリュ―(Joseph B. McAndrew)およびケ
スラ―(H.D. Kessler)著「高温合金のベ―スとしてのT
i−36%Al(Ti-36 Pct Al as a Base for High Tem
perature Alloys)」、1956年10月「金属誌(Journ
al of Metals)」第1345〜1353頁、アメリカ鉱
山、冶金および石油技師協会会報(TRANSACTIONS AIME)
第206巻。 (4)バリノフ(S.M. Barinov)、ナルトバ(T.T. Nartov
a)、クラシュリン(Yu L.Krasulin)およびモグトバ(T.V.
Mogutova)著「チタン‐アルミニウムの強度と破壊靱
性の温度依存性(Temperature Dependence of the Stren
gth and FractureToughness of Titaniu Aluminu
m)」、1983年「イズベスチヤ・アカデミイ・ナウ
ク・エス・エス・エス・ア―ル、メタリ―(Izv. Akad.
Nauk SSSR, Met.)」第5巻、第170頁。
属間化合物およびTi3 Al金属間化合物を始めとする
アルミ化チタン組成物に関する文献はたくさんある。
「TiAl型のチタン合金(Titanium Alloys of the Ti
Al Type)」と題する米国特許第4,294,615号で
は、γTiAl金属間化合物を始めとするアルミ化チタ
ン型の合金に関する考察がまとめて述べられている。こ
の特許の第1欄第50行目から始まる記載では、γTi
Alの利点と欠点をTi3 Alと比較した考察におい
て、次のように指摘されている。『TiAlγ合金系の
方がたくさんのアルミニウムを含んでいるので軽量であ
る可能性があるということは明らかである。1950年
代の実験室レベルの研究で、アルミ化チタン合金が約1
000℃までの高温で使用できる可能性が示された。し
かし、そのような合金に関するその後の工学的経験によ
ると、これらの合金材料は必要とされる高温強度をもっ
てはいたが、室温〜中程度の温度、すなわち20〜55
0℃でほとんどまたはまったく延性を示さなかった。脆
性に過ぎる材料は容易に製造することができないし、使
用中めったにないが避けることのできないちょっとした
損傷に対して亀裂(その後破壊に至る)することなく耐
えることもできない。そのような材料は他のベ―ス合金
の代替となるような有用な工学材料ではない。』γ合金
系TiAlとTi3 Alとはいずれも基本的に秩序化
(規則化)されたチタン‐アルミニウム金属間化合物で
あるが、TiAlが(Tiの固溶体合金とはもちろん)
Ti3 Alとは実質的に異なるということは公知であ
る。前記米国特許第4,294,615号の第1欄最下
行では次のように指摘されている。『当業者は、これら
2つの秩序化された相の間に実質的な相違があることを
認識している。Ti3 Alの合金化と変態挙動はチタン
と類似である。これは、両者の六方結晶組織が極めてよ
く似ているからである。しかし、化合物TiAlは正方
形配列の原子をもっているので合金化特性が異なる。こ
のような違いは先の文献では認識されていないことが多
い。』チタン‐アルミニウム化合物およびこれらの化合
物の特性を扱った技術文献をいくつか以下に挙げる。 (1)バンプ(E.S. Bumps)、ケスラ―(H.D. Kessler)お
よびハンセン(M. Hansen)著「チタン‐アルミニウム系
(Titanium-Aluminum System)」、1952年6月「金属
誌(Journal of Metals)」第609〜614頁、アメリ
カ鉱山、冶金および石油技師協会会報(TRANSACTIONS AI
ME)第194巻。 (2)オグデン(H.R. Ogden)、メイカス(D.J. Maykut
h)、フィンレイ(W.L. Finlay)およびジァフィ―(R.I.
Jaffee)著「高純度Ti‐Al合金の機械的性質(Mecha
nical Properties of High Purity Ti-Al Alloys)」、
1953年2月「金属誌(Journal of Metals)」第26
7〜272頁、アメリカ鉱山、冶金および石油技師協会
会報(TRANSACTIONS AIME)第197巻。 (3)マッカンドリュ―(Joseph B. McAndrew)およびケ
スラ―(H.D. Kessler)著「高温合金のベ―スとしてのT
i−36%Al(Ti-36 Pct Al as a Base for High Tem
perature Alloys)」、1956年10月「金属誌(Journ
al of Metals)」第1345〜1353頁、アメリカ鉱
山、冶金および石油技師協会会報(TRANSACTIONS AIME)
第206巻。 (4)バリノフ(S.M. Barinov)、ナルトバ(T.T. Nartov
a)、クラシュリン(Yu L.Krasulin)およびモグトバ(T.V.
Mogutova)著「チタン‐アルミニウムの強度と破壊靱
性の温度依存性(Temperature Dependence of the Stren
gth and FractureToughness of Titaniu Aluminu
m)」、1983年「イズベスチヤ・アカデミイ・ナウ
ク・エス・エス・エス・ア―ル、メタリ―(Izv. Akad.
Nauk SSSR, Met.)」第5巻、第170頁。
【0011】この文献4の表Iには、チタン‐36アル
ミニウム‐0.01ホウ素の組成物が挙げられており、
この組成物は改良された延性をもつと報告されている。
この組成物は原子%でTi50Al49.97 B0.03に相当す
る。 (5)オグデン(H.R. Ogden)、メイカス(D.J. Maykut
h)、フィンレイ(W.L. Finlay)およびジァフィ―(R.I.
Jaffee)著「高純度Ti‐Al合金の機械的性質(Mecha
nical Properties of High Purity Ti-Al Alloys)」、
1953年2月「金属誌(Journal of Metals)」第26
7〜272頁、アメリカ鉱山、冶金および石油技師協会
会報(TRANSACTIONS AIME)第197巻。 (6)サストリ(S.M.L. Sastry)およびリスピット(H.
A. Lispitt)著「TiAlとTi3 Alの塑性変形(Pla
stic Deformation of TiAl and Ti3 Al)」、1980
年「チタン(Titanium)80」第2巻、米国ペンシルバニ
ア州ウォ―レンデ―ル(Warrendale)のアメリカ金属学会
(American Society for Metals)刊、第1231頁。 (7)マ―チン(Patrick L. Martin)、メンディラッタ
(Madan G. Mendiratta)およびリスピット(Harry A. Li
spitt)著「TiAlおよびTiAl+W合金のクリ―プ
変形(Creep Deformation of TiAl and TiAl+W Alloy
s)」、1983年10月「冶金紀要(Metallurgical Tr
ansactions)A」第14A巻、第2171〜2174
頁。 (8)辻本徳三(Tokuzo Tsujimoto)著「TiAl金属間
化合物合金の研究、開発、展望(Research, Developmen
t, and Prospects of TiAl Intermetallic Compound Al
loys)」、1985年7月「チタンとジルコニウム(Tita
nium and Zirconium)」第33巻、第3号、第159
頁。 (9)リスピット(H.A. Lispitt)著「アルミ化チタン−
概説(Titanium Aluminides−An Overview)」、1985
年「材料研究学会シンポジウム紀要(Mat.Res.Soc.Sympo
sium Proc.)」、材料研究学会(Materials Research So
ciety)、第39巻、第351〜364頁。 (10)ワング(S.H. Whang)ら著「Ll0 TiAl化合
物合金における急速凝固の影響(Effect of Rapid Soli
dification in Ll0 TiAl Compound Alloys)」、アメリ
カ金属学会構造金属における性質向上と急速凝固に関す
るシンポジウム紀要(ASM Symposium Proceedings on En
hanced Properties in Struc. Metals ViaRapid Solidi
fication)、1986年10月「マテリアルズ・ウィ―
ク(Materials Week)」第1〜7頁。 (11)1984年「イズベスチヤ・アカデミイ・ナウ
ク・エス・エス・ア―ル、メタリ―(Izv. Akad. Nauk S
SR, Mettally)」第3号、第164〜168頁。 (12)マ―チン(P.L. Martin)、リスピット(H.A. Li
spitt)、フ―ファ―(N.T. Nuhfer)およびウィリアムズ
(J.C. Williams)著「Ti3 AlとTiAlのミクロ組
織と性質に対する合金化の影響(The Effects of Alloy
ing on the Microstructure and Properties of Ti3 Al
and TiAl)」、1980年「チタン(Titanium)80」第
2巻、米国ペンシルバニア州ウォ―レンデ―ル(Warrend
ale)のアメリカ金属学会(American Society for Metal
s)刊、第1254頁。 (13)ラ―セン(D.E. Larsen)、アダムズ(M.L. Adam
s)、カンプ(S.L. Kampe)、クリストド―ル―(L. Christ
odoulou)およびブライアント(J.D. Bryant)著「不連続
に強化されたXD(登録商標)アルミ化チタン複合材に
おける破壊靱性に及ぼすマトリックス相形態の影響(Inf
luence of Matrix Phase Morphology on Fracture Toug
hness in a Discontinuously Reinforced XDTM Titaniu
m Aluminide Composite)」、1990年「スクリプタ・
メタリュルジカ・エ・マテリアリア(Scripta Metallurg
ica et Materialia)」第24巻、第851〜856頁。 (14)ブライアント(J.D. Bryant)、クリストドン
(L. Christodon)およびメイサノ(J.R. Maisano)著「近
γアルミ化チタンのコロニ―サイズに対するTiB2 添
加の影響(Effect of TiB2 Additions on the Colony Si
ze of Near Gamma Titanium Aluminides)」、1990
年「スクリプタ・メタリュルジカ・エ・マテリアリア(S
cripta Metallurgica et Materialia)」第24巻、第3
3〜38頁。
ミニウム‐0.01ホウ素の組成物が挙げられており、
この組成物は改良された延性をもつと報告されている。
この組成物は原子%でTi50Al49.97 B0.03に相当す
る。 (5)オグデン(H.R. Ogden)、メイカス(D.J. Maykut
h)、フィンレイ(W.L. Finlay)およびジァフィ―(R.I.
Jaffee)著「高純度Ti‐Al合金の機械的性質(Mecha
nical Properties of High Purity Ti-Al Alloys)」、
1953年2月「金属誌(Journal of Metals)」第26
7〜272頁、アメリカ鉱山、冶金および石油技師協会
会報(TRANSACTIONS AIME)第197巻。 (6)サストリ(S.M.L. Sastry)およびリスピット(H.
A. Lispitt)著「TiAlとTi3 Alの塑性変形(Pla
stic Deformation of TiAl and Ti3 Al)」、1980
年「チタン(Titanium)80」第2巻、米国ペンシルバニ
ア州ウォ―レンデ―ル(Warrendale)のアメリカ金属学会
(American Society for Metals)刊、第1231頁。 (7)マ―チン(Patrick L. Martin)、メンディラッタ
(Madan G. Mendiratta)およびリスピット(Harry A. Li
spitt)著「TiAlおよびTiAl+W合金のクリ―プ
変形(Creep Deformation of TiAl and TiAl+W Alloy
s)」、1983年10月「冶金紀要(Metallurgical Tr
ansactions)A」第14A巻、第2171〜2174
頁。 (8)辻本徳三(Tokuzo Tsujimoto)著「TiAl金属間
化合物合金の研究、開発、展望(Research, Developmen
t, and Prospects of TiAl Intermetallic Compound Al
loys)」、1985年7月「チタンとジルコニウム(Tita
nium and Zirconium)」第33巻、第3号、第159
頁。 (9)リスピット(H.A. Lispitt)著「アルミ化チタン−
概説(Titanium Aluminides−An Overview)」、1985
年「材料研究学会シンポジウム紀要(Mat.Res.Soc.Sympo
sium Proc.)」、材料研究学会(Materials Research So
ciety)、第39巻、第351〜364頁。 (10)ワング(S.H. Whang)ら著「Ll0 TiAl化合
物合金における急速凝固の影響(Effect of Rapid Soli
dification in Ll0 TiAl Compound Alloys)」、アメリ
カ金属学会構造金属における性質向上と急速凝固に関す
るシンポジウム紀要(ASM Symposium Proceedings on En
hanced Properties in Struc. Metals ViaRapid Solidi
fication)、1986年10月「マテリアルズ・ウィ―
ク(Materials Week)」第1〜7頁。 (11)1984年「イズベスチヤ・アカデミイ・ナウ
ク・エス・エス・ア―ル、メタリ―(Izv. Akad. Nauk S
SR, Mettally)」第3号、第164〜168頁。 (12)マ―チン(P.L. Martin)、リスピット(H.A. Li
spitt)、フ―ファ―(N.T. Nuhfer)およびウィリアムズ
(J.C. Williams)著「Ti3 AlとTiAlのミクロ組
織と性質に対する合金化の影響(The Effects of Alloy
ing on the Microstructure and Properties of Ti3 Al
and TiAl)」、1980年「チタン(Titanium)80」第
2巻、米国ペンシルバニア州ウォ―レンデ―ル(Warrend
ale)のアメリカ金属学会(American Society for Metal
s)刊、第1254頁。 (13)ラ―セン(D.E. Larsen)、アダムズ(M.L. Adam
s)、カンプ(S.L. Kampe)、クリストド―ル―(L. Christ
odoulou)およびブライアント(J.D. Bryant)著「不連続
に強化されたXD(登録商標)アルミ化チタン複合材に
おける破壊靱性に及ぼすマトリックス相形態の影響(Inf
luence of Matrix Phase Morphology on Fracture Toug
hness in a Discontinuously Reinforced XDTM Titaniu
m Aluminide Composite)」、1990年「スクリプタ・
メタリュルジカ・エ・マテリアリア(Scripta Metallurg
ica et Materialia)」第24巻、第851〜856頁。 (14)ブライアント(J.D. Bryant)、クリストドン
(L. Christodon)およびメイサノ(J.R. Maisano)著「近
γアルミ化チタンのコロニ―サイズに対するTiB2 添
加の影響(Effect of TiB2 Additions on the Colony Si
ze of Near Gamma Titanium Aluminides)」、1990
年「スクリプタ・メタリュルジカ・エ・マテリアリア(S
cripta Metallurgica et Materialia)」第24巻、第3
3〜38頁。
【0012】このほかにも、以下のようないくつかの特
許がTiAl組成物を扱っている。ジァフィ―(Jaffee)
の米国特許第3,203,794号は種々のTiAl組
成物を開示している。ジァフィ―(Jaffee)のカナダ特許
第621884号は同様にさまざまなTiAl組成物を
開示している。橋本(Hashimoto)の米国特許第4,66
1,316号は、各種添加剤を含有するアルミ化チタン
組成物を教示している。本出願の譲受人に譲渡されてい
る米国特許第4,842,820号は、ホウ素を配合し
て三元のTiAl組成物を形成し、延性と強度を改良す
ることを教示している。サストリ―(Sastry)の米国特許
第4,639,281号は、ホウ素、炭素、窒素および
これらの混合物またはこれらとケイ素との混合物の繊維
状分散物をTi‐Alを始めとするチタン基合金に混入
することを教示している。ニシ―ジャマ(Nishiejama)の
ヨ―ロッパ特許出願第0275391号は、0.3重量
%までのホウ素を含有するTiAl組成物と、ニッケル
とケイ素が存在するとき0.3重量%のホウ素を含有す
るTiAl組成物を教示している。ホウ素と共にクロム
またはタンタルが存在することは教示されていない。
許がTiAl組成物を扱っている。ジァフィ―(Jaffee)
の米国特許第3,203,794号は種々のTiAl組
成物を開示している。ジァフィ―(Jaffee)のカナダ特許
第621884号は同様にさまざまなTiAl組成物を
開示している。橋本(Hashimoto)の米国特許第4,66
1,316号は、各種添加剤を含有するアルミ化チタン
組成物を教示している。本出願の譲受人に譲渡されてい
る米国特許第4,842,820号は、ホウ素を配合し
て三元のTiAl組成物を形成し、延性と強度を改良す
ることを教示している。サストリ―(Sastry)の米国特許
第4,639,281号は、ホウ素、炭素、窒素および
これらの混合物またはこれらとケイ素との混合物の繊維
状分散物をTi‐Alを始めとするチタン基合金に混入
することを教示している。ニシ―ジャマ(Nishiejama)の
ヨ―ロッパ特許出願第0275391号は、0.3重量
%までのホウ素を含有するTiAl組成物と、ニッケル
とケイ素が存在するとき0.3重量%のホウ素を含有す
るTiAl組成物を教示している。ホウ素と共にクロム
またはタンタルが存在することは教示されていない。
【0013】
【発明の概要】したがって、本発明のひとつの目的は、
γTiAl金属間化合物を鋳造して微細な粒子組織を有
する物体を製造する方法を提供することである。
γTiAl金属間化合物を鋳造して微細な粒子組織を有
する物体を製造する方法を提供することである。
【0014】別の目的は、微細な粒子組織と望ましい性
質の組合せを有するγTiAl鋳造品を形成できる方法
を提供することである。
質の組合せを有するγTiAl鋳造品を形成できる方法
を提供することである。
【0015】また別の目的は、γTiAlを、再現性の
ある微細な粒子組織を有する構造体に鋳造する方法を提
供することである。
ある微細な粒子組織を有する構造体に鋳造する方法を提
供することである。
【0016】さらに別の目的は、一組の望ましい性質と
微細なミクロ組織を有するγTiAlの鋳造品を提供す
ることである。
微細なミクロ組織を有するγTiAlの鋳造品を提供す
ることである。
【0017】本発明のその他の目的と利点の一部は以下
の説明から明らかであるし、一部は以下で指摘する。
の説明から明らかであるし、一部は以下で指摘する。
【0018】本発明の広い局面のひとつにおいて、本発
明の上記の目的は、43〜48原子%のアルミニウム、
1.0〜6.0原子%のタンタル、および0〜3.0原
子%のクロムを含有するγTiAlのメルトを準備し、
接種剤として0.5〜2.0原子%の濃度のホウ素を添
加した後、このメルトを鋳造することによって達成する
ことができる。
明の上記の目的は、43〜48原子%のアルミニウム、
1.0〜6.0原子%のタンタル、および0〜3.0原
子%のクロムを含有するγTiAlのメルトを準備し、
接種剤として0.5〜2.0原子%の濃度のホウ素を添
加した後、このメルトを鋳造することによって達成する
ことができる。
【0019】以下の詳細な説明は添付の図面を参照する
とさらにいっそう明瞭に理解できるであろう。
とさらにいっそう明瞭に理解できるであろう。
【0020】
【発明の詳細】上にまとめたように、金属間化合物のγ
TiAlは、その脆性を除けば、その軽量性、高温での
高強度および比較的低いコストのゆえに産業上多くの用
途をもっていることはよく知られていることである。こ
の組成物は、もしこのように長年の間利用を妨げている
基本的な材料の欠陥がなかったならば、今日多くの産業
上の用途をもっているはずである。
TiAlは、その脆性を除けば、その軽量性、高温での
高強度および比較的低いコストのゆえに産業上多くの用
途をもっていることはよく知られていることである。こ
の組成物は、もしこのように長年の間利用を妨げている
基本的な材料の欠陥がなかったならば、今日多くの産業
上の用途をもっているはずである。
【0021】また、鋳造されたγTiAlは、上で議論
したいくつかの欠点を含めて多くの欠点を有することが
認められている。これらの欠点とは、微細なミクロ組織
をもたないこと、薄い断面の鋳造に適した低い粘度をも
っていないこと、形成される鋳造品の脆性、形成される
鋳造品の比較的弱い強度、そして細かい形状と鋭い角お
よび隅のある鋳造品を得るのに適した溶融状態の低流動
性、などがある。
したいくつかの欠点を含めて多くの欠点を有することが
認められている。これらの欠点とは、微細なミクロ組織
をもたないこと、薄い断面の鋳造に適した低い粘度をも
っていないこと、形成される鋳造品の脆性、形成される
鋳造品の比較的弱い強度、そして細かい形状と鋭い角お
よび隅のある鋳造品を得るのに適した溶融状態の低流動
性、などがある。
【0022】本発明者は、この度、現状の鋳造法を多少
手直しすることによって、γTiAlの鋳造性を大きく
改良することができ、また鋳造製品も大幅に改良するこ
とができることを見出した。
手直しすることによって、γTiAlの鋳造性を大きく
改良することができ、また鋳造製品も大幅に改良するこ
とができることを見出した。
【0023】
【実施例の記載】本発明の新規な方法に関する実施例の
前に、γTiAlの性質の改良を理解し易くするために
いくつかの参考例(参考例1−13)を以下に挙げて説
明する。参考例1〜3 TiAlの化学量論比に近い二元化学量論比でチタンと
アルミニウムを含有する3種類のメルトを別々に調製し
た。これら3種の組成物のミクロ組織を観察するために
組成物をそれぞれ別個に鋳造した。サンプルを切断して
バ―とし、このバ―をそれぞれ別々に1050℃、45
ksi の圧力で3時間HIP(熱間等方圧プレス)処理し
た。次にこれらのバ―をそれぞれ1200℃から137
5℃までのいろいろな温度で熱処理した。この熱処理し
たサンプルから常用の試験棒を製造し、降伏強さ、破断
強さおよび塑性伸びを測定した。凝固組織に関する観察
結果、熱処理温度およびこれらの試験で得られた値を表
Iに示す。
前に、γTiAlの性質の改良を理解し易くするために
いくつかの参考例(参考例1−13)を以下に挙げて説
明する。参考例1〜3 TiAlの化学量論比に近い二元化学量論比でチタンと
アルミニウムを含有する3種類のメルトを別々に調製し
た。これら3種の組成物のミクロ組織を観察するために
組成物をそれぞれ別個に鋳造した。サンプルを切断して
バ―とし、このバ―をそれぞれ別々に1050℃、45
ksi の圧力で3時間HIP(熱間等方圧プレス)処理し
た。次にこれらのバ―をそれぞれ1200℃から137
5℃までのいろいろな温度で熱処理した。この熱処理し
たサンプルから常用の試験棒を製造し、降伏強さ、破断
強さおよび塑性伸びを測定した。凝固組織に関する観察
結果、熱処理温度およびこれらの試験で得られた値を表
Iに示す。
【0024】
【表1】 表 I 熱処理 降伏 破断 塑 性 参考例 合金 組成 温 度 強さ 強さ 伸 び 番 号 原子% 凝 固 組 織 ℃ ksi ksi % 1 Ti−46Al 大きい等軸性 1200 49 58 0.9 1225 * 55 0.1 1250 * 56 0.1 1275 58 73 1.8 2 Ti−48Al 柱 状 1250 54 72 2.0 1275 51 66 1.5 1300 56 68 1.3 1325 53 72 2.1 3 Ti−50Al 柱状−等軸性 1250 33 42 1.1 1325 34 45 1.3 1350 33 39 0.7 1375 34 42 0.9 *−試験片は弾性的に破壊された。
【0025】表Iから明らかなように、3種の異なる組
成物は、3種類の濃度のアルミニウム、すなわち46原
子%、48原子%そして50原子%のアルミニウムを含
有している。これら3種のメルトそれぞれの凝固組織も
表Iに示されており、表から明らかなようにメルトの凝
固の際に3つの異なる組織が形成された。鋳造品の結晶
形態のこのような相違は、γTiAl組成物の化学量論
比の少しの差から生じる結晶形態と性質の急激な違いを
部分的に支持するものである。これらの3種の鋳造品の
うちTi−46Alは最も良い結晶形態をもっているこ
とが判明したが、小さい等軸性形態が好ましい。
成物は、3種類の濃度のアルミニウム、すなわち46原
子%、48原子%そして50原子%のアルミニウムを含
有している。これら3種のメルトそれぞれの凝固組織も
表Iに示されており、表から明らかなようにメルトの凝
固の際に3つの異なる組織が形成された。鋳造品の結晶
形態のこのような相違は、γTiAl組成物の化学量論
比の少しの差から生じる結晶形態と性質の急激な違いを
部分的に支持するものである。これらの3種の鋳造品の
うちTi−46Alは最も良い結晶形態をもっているこ
とが判明したが、小さい等軸性形態が好ましい。
【0026】メルトの調製および凝固に関して、それぞ
れのインゴットはアルゴン雰囲気中で電気ア―クによっ
て融解した。メルトと容器との望ましくない反応を避け
るために、メルトの容器として水冷炉床を使用した。チ
タンは酸素に対する親和性が強いため、熱い金属が酸素
に露出されないように注意した。
れのインゴットはアルゴン雰囲気中で電気ア―クによっ
て融解した。メルトと容器との望ましくない反応を避け
るために、メルトの容器として水冷炉床を使用した。チ
タンは酸素に対する親和性が強いため、熱い金属が酸素
に露出されないように注意した。
【0027】それぞれの鋳造構造体からバ―を切り出し
た。これらのバ―をHIP処理し、表Iに示した温度で
別々に熱処理した。
た。これらのバ―をHIP処理し、表Iに示した温度で
別々に熱処理した。
【0028】この熱処理は、表Iに示した温度で2時間
行なった。
行なった。
【0029】表Iに挙げた試験デ―タから明らかなよう
に、46原子%のアルミニウムまたは48原子%のアル
ミニウムを含有する合金は、50原子%のアルミニウム
で調製した合金組成物と比較して、概して秀れた強度と
概して秀れた塑性伸びをもっていた。全体の延性が最も
良好であった合金は48原子%のアルミニウムを含有す
るものであった。
に、46原子%のアルミニウムまたは48原子%のアル
ミニウムを含有する合金は、50原子%のアルミニウム
で調製した合金組成物と比較して、概して秀れた強度と
概して秀れた塑性伸びをもっていた。全体の延性が最も
良好であった合金は48原子%のアルミニウムを含有す
るものであった。
【0030】しかしながら、48原子%のアルミニウム
を有する鋳造直後の状態の合金の結晶形態は望ましい鋳
造組織をもっていなかった。すなわち、薄い断面の物品
に鋳造することができ、かつ鋭い角および隅などのよう
な細部をもつ鋳造品を得ることができるという意味で最
高の鋳造性を得るためには、鋳造構造体中に微細な等軸
性粒子があることが一般に望ましいからである。参考例4〜6 本発明者は、γTiAl化合物に少量のクロムを添加す
ることによってこの化合物を実質的に延性にすることが
できるということを見出した。この知見は米国特許第
4,842,819号の主題である。
を有する鋳造直後の状態の合金の結晶形態は望ましい鋳
造組織をもっていなかった。すなわち、薄い断面の物品
に鋳造することができ、かつ鋭い角および隅などのよう
な細部をもつ鋳造品を得ることができるという意味で最
高の鋳造性を得るためには、鋳造構造体中に微細な等軸
性粒子があることが一般に望ましいからである。参考例4〜6 本発明者は、γTiAl化合物に少量のクロムを添加す
ることによってこの化合物を実質的に延性にすることが
できるということを見出した。この知見は米国特許第
4,842,819号の主題である。
【0031】少量のクロムと共にさまざまな濃度のアル
ミニウムを含有するメルトとして一連の合金組成物を調
製した。これらの実験で鋳造した合金の組成をすぐ下の
表IIに示す。製造法は、上記参考例1〜3に関連して記
載したのとほとんど同じである。
ミニウムを含有するメルトとして一連の合金組成物を調
製した。これらの実験で鋳造した合金の組成をすぐ下の
表IIに示す。製造法は、上記参考例1〜3に関連して記
載したのとほとんど同じである。
【0032】
【表2】 表 II 参 熱処理 降伏 破断 塑 性 考 合 金 組 成 温 度 強さ 強さ 伸 び 例 (原子%) 凝固組織 ℃ ksi ksi % 4 Ti−46Al−2Cr 大きい等軸性 1225 56 64 0.5 1250 44 53 1.0 1275 50 59 0.7 5 Ti−48Al−2Cr 柱 状 1250 45 60 2.2 1275 47 63 2.1 1300 47 62 2.0 1325 53 68 1.9 6 Ti−50Al−2Cr 柱状−等軸性 1275 50 60 1.1 1325 50 63 1.4 1350 51 64 1.3 1375 50 58 0.7 凝固した構造体の結晶形態を観察した。表IIから明らか
なように、クロムを添加しても、表Iに挙げた鋳造材料
の構造体の凝固モ―ドは改善されなかった。特に、46
原子%のアルミニウムと2原子%のクロムを含有する組
成物は大きな等軸性粒子組織をもっていた。比較とし
て、参考例1の組成物も46原子%のアルミニウムを有
しており、やはり大きな等軸性結晶組織をもっていた。
同様に、参考例5と6では表Iの参考例2と3に示した
組成物に2原子%のクロムを添加したが、凝固組織はま
ったく改善されなかった。
なように、クロムを添加しても、表Iに挙げた鋳造材料
の構造体の凝固モ―ドは改善されなかった。特に、46
原子%のアルミニウムと2原子%のクロムを含有する組
成物は大きな等軸性粒子組織をもっていた。比較とし
て、参考例1の組成物も46原子%のアルミニウムを有
しており、やはり大きな等軸性結晶組織をもっていた。
同様に、参考例5と6では表Iの参考例2と3に示した
組成物に2原子%のクロムを添加したが、凝固組織はま
ったく改善されなかった。
【0033】別々の鋳造構造体から切出したバ―をHI
P処理し、それぞれ表IIに示した温度で熱処理した。こ
うして別々に熱処理したサンプルから試験棒を調製し、
降伏強さ、破断強さおよび塑性伸びを測定した。一般
に、46原子%のアルミニウムを含有する材料は48原
子%または50原子%のアルミニウムを含有する材料よ
り多少延性度が低いことが判明したが、その他の点では
これら3つの材料の組の引張強さに関する性質はほぼ同
等であった。
P処理し、それぞれ表IIに示した温度で熱処理した。こ
うして別々に熱処理したサンプルから試験棒を調製し、
降伏強さ、破断強さおよび塑性伸びを測定した。一般
に、46原子%のアルミニウムを含有する材料は48原
子%または50原子%のアルミニウムを含有する材料よ
り多少延性度が低いことが判明したが、その他の点では
これら3つの材料の組の引張強さに関する性質はほぼ同
等であった。
【0034】48原子%のアルミニウムと2原子%のク
ロムを含有する組成物が全体的性質の最良の組合せを示
したという点も注目される。この意味で、これは参考例
2のアルミニウムを48原子%含有する組成物と似てい
る。しかし、他の金属加工法で調製した米国特許第4,
842,819号の組成物の場合とは違って、クロムを
添加しても鋳造材料の延性は改善されなかった。参考例7〜9 γTiAlの組成のメルトをさらに3種類調製した。そ
の組成をすぐ下の表III に示す。調製は、参考例1〜3
に関して記載した手順に従った。便宜上参考例2の組成
と試験デ―タも表III に示す。各ホウ素含有合金のホウ
素濃度となるように、融解すべき材料に元素状ホウ素を
混合した。
ロムを含有する組成物が全体的性質の最良の組合せを示
したという点も注目される。この意味で、これは参考例
2のアルミニウムを48原子%含有する組成物と似てい
る。しかし、他の金属加工法で調製した米国特許第4,
842,819号の組成物の場合とは違って、クロムを
添加しても鋳造材料の延性は改善されなかった。参考例7〜9 γTiAlの組成のメルトをさらに3種類調製した。そ
の組成をすぐ下の表III に示す。調製は、参考例1〜3
に関して記載した手順に従った。便宜上参考例2の組成
と試験デ―タも表III に示す。各ホウ素含有合金のホウ
素濃度となるように、融解すべき材料に元素状ホウ素を
混合した。
【0035】
【表3】 表 III 熱処理 降伏 破断 塑 性 参考例 合 金 組 成 凝固 温 度 強さ 強さ 伸 び 番 号 (原子%) 組織 ℃ ksi ksi % 2 Ti-48Al 柱状 1250 54 72 2.0 1275 51 66 1.5 1300 56 68 1.3 1325 53 72 2.1 7 Ti-48Al-0.1B 柱状 1275 53 68 1.5 1300 54 71 1.9 1325 55 69 1.7 1350 51 65 1.2 8 Ti-48Al-2Cr-2Ta-0.2B 柱状 1275 62 82 2.1 1300 61 82 2.5 1325 62 80 1.8 9 Ti-47Al-2Cr-3Ta-0.1B 柱状 1250 70 80 0.6 1275 77 91 1.3 1300 69 90 2.0 1325 83 97 1.1 表III に挙げた結果から明らかなように、0.1〜0.
2原子%程度の低濃度のホウ素を添加しても凝固したT
iAlベ―ス組成物の結晶形態は変化しない。
2原子%程度の低濃度のホウ素を添加しても凝固したT
iAlベ―ス組成物の結晶形態は変化しない。
【0036】本出願人は、TiAlベ―ス組成物の性質
が、TiAlに少量のタンタルを添加したりTiAlに
少量のクロム+タンタルを添加したりすることによって
有利に変化させることができるということを発見した。
これらの発見は、米国特許第4,842,817号およ
び1989年7月3日付けで出願された同時係属中の米
国特許出願第375,074号の主題である。これらの
特許の明細書は引用により本明細書の一部となっている
ものとする。
が、TiAlに少量のタンタルを添加したりTiAlに
少量のクロム+タンタルを添加したりすることによって
有利に変化させることができるということを発見した。
これらの発見は、米国特許第4,842,817号およ
び1989年7月3日付けで出願された同時係属中の米
国特許出願第375,074号の主題である。これらの
特許の明細書は引用により本明細書の一部となっている
ものとする。
【0037】クロムとタンタルを含有する凝固したγT
iAlの結晶形態は0.2原子%のホウ素の添加によっ
て変化しなかったけれども、組成物の引張特性、特に引
張強さと延性は劇的に改善された。参考例10〜13 下記表IVに挙げた組成を有する4種の別のγTiAl組
成物のメルトを調製した。この調製は参考例1〜3に関
連して記載した手順に従った。参考例12と13では、
参考例7〜9の場合と同様に融解ストックに元素状のホ
ウ素を所要量添加した。
iAlの結晶形態は0.2原子%のホウ素の添加によっ
て変化しなかったけれども、組成物の引張特性、特に引
張強さと延性は劇的に改善された。参考例10〜13 下記表IVに挙げた組成を有する4種の別のγTiAl組
成物のメルトを調製した。この調製は参考例1〜3に関
連して記載した手順に従った。参考例12と13では、
参考例7〜9の場合と同様に融解ストックに元素状のホ
ウ素を所要量添加した。
【0038】
【表4】 表 IV 参 熱処理 降伏 破 断 塑 性 考 合 金 組 成 温 度 強さ 強 さ 伸 び 例 (原子%) 凝固組織 ℃ ksi ksi % 4 Ti-46Al-2Cr 大きな等軸性 1225 56 64 0.5 1250 44 53 1.0 1275 50 59 0.7 10 Ti-46Al-2Cr-0.5C 柱 状 1250 97 97 0.2 1300 86 86 0.2 1350 69 73 0.3 1400 96 100 0.3 11 Ti-46.5Al-2Cr-0.5N 微細な等軸性 1250 + 77 0.1 1300 73 75 0.2 1350 + 60 0.1 1400 + 80 0.1 12 Ti-45.5Al-2Cr-1B 微細な等軸性 1250 77 85 0.5 1275 76 85 0.7 1300 75 89 1.0 1325 71 80 0.5 1350 78 85 0.4 13 Ti-45.25Al-2Cr-1.5B 微細な等軸性 1250 81 88 0.5 1300 79 85 0.4 1350 83 94 0.7 +−試験片は弾性的に破壊された。
【0039】ここでも、4つの参考例の各メルトの形成
後凝固組織を観察した。その結果も表IVに記した。表IV
には、Ti‐46Al‐2Crの組成物とのデ―タの比
較を容易にするために参考例4のデ―タも挙げた。さら
に、凝固したサンプルからバ―を調製し、これらのバ―
をHIP処理し、1250〜1400℃の範囲の温度で
個別に熱処理した。降伏強さ、破断強さおよび塑性伸び
の試験も行ない、各参考例で試験した試験片の各々につ
いて試験結果を表IVに示す。
後凝固組織を観察した。その結果も表IVに記した。表IV
には、Ti‐46Al‐2Crの組成物とのデ―タの比
較を容易にするために参考例4のデ―タも挙げた。さら
に、凝固したサンプルからバ―を調製し、これらのバ―
をHIP処理し、1250〜1400℃の範囲の温度で
個別に熱処理した。降伏強さ、破断強さおよび塑性伸び
の試験も行ない、各参考例で試験した試験片の各々につ
いて試験結果を表IVに示す。
【0040】参考例10〜13の試験片の組成は、各々
が約46原子%のアルミニウムと2原子%のクロムを含
有しているという点で参考例4のサンプルの組成に密接
に対応していることが注目される。さらに、これらの参
考例ではそれぞれ第四添加元素を含ませた。参考例10
では第四添加元素が炭素であるが、表IVから明らかなよ
うにこの添加元素が凝固組織を大きく改善することはな
かった。すなわち、参考例4の大きな等軸性組織の代わ
りに柱状組織が観察されたのである。さらに、参考例1
0の試験片では強度がかなり増大したが、塑性伸びはそ
のサンプルがほとんど有用でなくなるくらいの程度まで
低下した。
が約46原子%のアルミニウムと2原子%のクロムを含
有しているという点で参考例4のサンプルの組成に密接
に対応していることが注目される。さらに、これらの参
考例ではそれぞれ第四添加元素を含ませた。参考例10
では第四添加元素が炭素であるが、表IVから明らかなよ
うにこの添加元素が凝固組織を大きく改善することはな
かった。すなわち、参考例4の大きな等軸性組織の代わ
りに柱状組織が観察されたのである。さらに、参考例1
0の試験片では強度がかなり増大したが、塑性伸びはそ
のサンプルがほとんど有用でなくなるくらいの程度まで
低下した。
【0041】次に参考例11の結果を考察すると明らか
なように、第四添加元素として窒素を0.5%添加する
と、微細な等軸性組織が観察されたという点で凝固組織
がかなり改善された。しかし、塑性伸びが低下したとい
うことは、引張特性が悪化するので窒素の使用は許され
ないということを意味していた。
なように、第四添加元素として窒素を0.5%添加する
と、微細な等軸性組織が観察されたという点で凝固組織
がかなり改善された。しかし、塑性伸びが低下したとい
うことは、引張特性が悪化するので窒素の使用は許され
ないということを意味していた。
【0042】次に参考例12と13をみると、どちらの
場合も第四添加元素はホウ素であるが、ここでもまた微
細な等軸性凝固組織が得られた。すなわち、組成物の鋳
造性が改善された。さらに、前述の参考例4のサンプル
で見られた強度の値と比較して、ホウ素の添加によって
強度が大きく向上した。また、極めて重要なことに、第
四添加元素としてホウ素を含有するサンプルの塑性伸び
は、組成物が実際に有用でなくなる程には低下しなかっ
た。すなわち、本発明者が見出したことは、第四添加元
素としてクロムを含有するアルミ化チタンにホウ素を添
加することによって、凝固組織を実質的に改善すること
ができるばかりでなく、塑性伸びを損失することなく降
伏強さと破断強さの両方を含めた引張特性を顕著に改善
することもできるということである。本発明者は、アル
ミ化チタン中のアルミニウムの濃度を低めにして高めの
濃度のホウ素を添加すると有益な結果を得ることができ
るということを発見した。すなわち、添加元素としてク
ロムとホウ素を含有するγアルミ化チタン組成物では、
アルミ化チタンをベ―スとする組成物の鋳造性が、特に
凝固組織と組成物の強度特性に関して、非常に顕著に改
善されることが分かる。鋳造した結晶形態のこの改良は
参考例13および参考例12の合金で見られた。しかし
ながら、参考例13の合金の塑性伸びは参考例12の合
金ほど高くなかった。実施例 下記表Vに示す成分含量を有する別の合金組成物を1種
調製した。調製方法は上記参考例1〜3に記載したのと
ほぼ同様である。前の参考例と同様に、各ホウ素含有合
金のホウ素濃度を調節するには融解すべき材料に元素状
ホウ素を混合して行なった。
場合も第四添加元素はホウ素であるが、ここでもまた微
細な等軸性凝固組織が得られた。すなわち、組成物の鋳
造性が改善された。さらに、前述の参考例4のサンプル
で見られた強度の値と比較して、ホウ素の添加によって
強度が大きく向上した。また、極めて重要なことに、第
四添加元素としてホウ素を含有するサンプルの塑性伸び
は、組成物が実際に有用でなくなる程には低下しなかっ
た。すなわち、本発明者が見出したことは、第四添加元
素としてクロムを含有するアルミ化チタンにホウ素を添
加することによって、凝固組織を実質的に改善すること
ができるばかりでなく、塑性伸びを損失することなく降
伏強さと破断強さの両方を含めた引張特性を顕著に改善
することもできるということである。本発明者は、アル
ミ化チタン中のアルミニウムの濃度を低めにして高めの
濃度のホウ素を添加すると有益な結果を得ることができ
るということを発見した。すなわち、添加元素としてク
ロムとホウ素を含有するγアルミ化チタン組成物では、
アルミ化チタンをベ―スとする組成物の鋳造性が、特に
凝固組織と組成物の強度特性に関して、非常に顕著に改
善されることが分かる。鋳造した結晶形態のこの改良は
参考例13および参考例12の合金で見られた。しかし
ながら、参考例13の合金の塑性伸びは参考例12の合
金ほど高くなかった。実施例 下記表Vに示す成分含量を有する別の合金組成物を1種
調製した。調製方法は上記参考例1〜3に記載したのと
ほぼ同様である。前の参考例と同様に、各ホウ素含有合
金のホウ素濃度を調節するには融解すべき材料に元素状
ホウ素を混合して行なった。
【0043】
【表5】 表 V 実 熱処理 降伏 破断 塑 性 施 合 金 組 成 温 度 強さ 強さ 伸 び 例 (原子%) 凝固組織 ℃ ksi ksi % Ti-45.5Al-2Cr-1B-2Ta 微細な等軸性 1225 76 92 1.1 1250 69 87 1.2 1275 70 85 0.9 1300 68 82 0.9 表Vから明らかなように、実施例の組成物は、本質的
に、参考例12の組成物に2原子%のタンタルを添加し
たものである。
に、参考例12の組成物に2原子%のタンタルを添加し
たものである。
【0044】ここでも、参考例1〜3で述べた説明に従
って、この組成物のメルトを鋳造した後凝固組織を検査
した。見られた凝固組織は参考例12のサンプルでも観
察された微細な等軸性形態であった。
って、この組成物のメルトを鋳造した後凝固組織を検査
した。見られた凝固組織は参考例12のサンプルでも観
察された微細な等軸性形態であった。
【0045】参考例1〜3に関連して記載したステップ
に従って、鋳造材料のバ―を調製し、HIP処理し、そ
れぞれ表Vに挙げた温度で熱処理した。また試験棒を調
製して試験した。その強度特性と塑性伸びに関する試験
結果を表Vに挙げた。表Vに挙げたデ―タから明らかな
ように、表Vの実施例に記載した組成物を使用すると特
に塑性伸びの顕著な改良が達成できることが判明した。
実施例のサンプルの組成物は、添加元素としてクロムと
タンタルを組合せて含むという点で1989年6月2日
付けで出願された同時係属中の米国特許出願第360,
664号に開示されている組成物と密接に対応する。実
施例での知見から引出される結論は、添加元素としての
ホウ素が、上記同時係属中の出願の組成物の鋳造性を大
きく改善するということである。
に従って、鋳造材料のバ―を調製し、HIP処理し、そ
れぞれ表Vに挙げた温度で熱処理した。また試験棒を調
製して試験した。その強度特性と塑性伸びに関する試験
結果を表Vに挙げた。表Vに挙げたデ―タから明らかな
ように、表Vの実施例に記載した組成物を使用すると特
に塑性伸びの顕著な改良が達成できることが判明した。
実施例のサンプルの組成物は、添加元素としてクロムと
タンタルを組合せて含むという点で1989年6月2日
付けで出願された同時係属中の米国特許出願第360,
664号に開示されている組成物と密接に対応する。実
施例での知見から引出される結論は、添加元素としての
ホウ素が、上記同時係属中の出願の組成物の鋳造性を大
きく改善するということである。
【0046】このように、鋳造された材料が望ましい微
細な等軸性形態をもっているだけでなく、実施例の組成
物の強度が表Iの参考例1、2および3の組成物より大
幅に改良されていることが明らかである。さらに、実施
例のサンプルの塑性伸びは、参考例10で使用した炭素
の添加または参考例11で使用した窒素の添加によって
生起したような大きな低下を示さない。
細な等軸性形態をもっているだけでなく、実施例の組成
物の強度が表Iの参考例1、2および3の組成物より大
幅に改良されていることが明らかである。さらに、実施
例のサンプルの塑性伸びは、参考例10で使用した炭素
の添加または参考例11で使用した窒素の添加によって
生起したような大きな低下を示さない。
【0047】1989年7月3日付けで出願された同時
係属中の米国特許出願第375,074号に開示されて
いる添加元素としてタンタルとクロムを含有する合金
は、望ましい組合せの性質をもっているため、特にTi
Alに添加元素として含ませたタンタルとクロムに起因
する性質の改良を示すため、極めて望ましい合金である
ことが、本発明者らの試験によって示されたということ
が分かる。しかしながら、クロムとタンタルを含有する
合金の結晶形態が基本的に柱状であり、鋳造用途に望ま
れる好ましい微細な等軸性の結晶形ではないということ
も上記のことから明らかである。よって、クロムとタン
タルの添加元素を含有するベ―ス合金は、クロムとタン
タルの存在に起因すると考えられる望ましい組合せの性
質をもっている。さらに、ベ―ス合金中にホウ素を添加
することによって、その合金の結晶形およびその鋳造性
が非常に劇的に改善される。しかし同時に、クロムとタ
ンタルの添加元素によってベ―スのTiAl合金に付与
される独特な組合せの性質を大きく失うことはない。炭
素や窒素のようないくつかの添加元素の影響に関する研
究から、望ましい結果の独特な組を示すのはまさに本発
明の添加元素の組合せであることが明らかである。たと
えば窒素を含有する場合のように数多くの他の組合せ
は、有益な結晶形が得られるとしても重大な性質の損失
が生じる。
係属中の米国特許出願第375,074号に開示されて
いる添加元素としてタンタルとクロムを含有する合金
は、望ましい組合せの性質をもっているため、特にTi
Alに添加元素として含ませたタンタルとクロムに起因
する性質の改良を示すため、極めて望ましい合金である
ことが、本発明者らの試験によって示されたということ
が分かる。しかしながら、クロムとタンタルを含有する
合金の結晶形態が基本的に柱状であり、鋳造用途に望ま
れる好ましい微細な等軸性の結晶形ではないということ
も上記のことから明らかである。よって、クロムとタン
タルの添加元素を含有するベ―ス合金は、クロムとタン
タルの存在に起因すると考えられる望ましい組合せの性
質をもっている。さらに、ベ―ス合金中にホウ素を添加
することによって、その合金の結晶形およびその鋳造性
が非常に劇的に改善される。しかし同時に、クロムとタ
ンタルの添加元素によってベ―スのTiAl合金に付与
される独特な組合せの性質を大きく失うことはない。炭
素や窒素のようないくつかの添加元素の影響に関する研
究から、望ましい結果の独特な組を示すのはまさに本発
明の添加元素の組合せであることが明らかである。たと
えば窒素を含有する場合のように数多くの他の組合せ
は、有益な結晶形が得られるとしても重大な性質の損失
が生じる。
【図1】各種合金に対するモジュラスと温度の関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図2】Ti‐48Al鋳造品(参考例2)の金属組織
の顕微鏡写真である。
の顕微鏡写真である。
【図3】Ti‐45.5Al‐2Cr‐2Ta‐1B鋳
造品(実施例)の金属組織の顕微鏡写真である。
造品(実施例)の金属組織の顕微鏡写真である。
【図4】図2と図3の合金に類似する合金の性質の違い
を示す棒グラフである。
を示す棒グラフである。
Claims (12)
- 【請求項1】 チタン、アルミニウム、クロム、タンタ
ルおよびホウ素を、 Ti41-55.5 Al43-48 Cr0-3 Ta1-6 B0.5-2.0 という組成で含有する鋳造時の状態で微細なミクロ組織
を有する鋳造可能な組成物。 - 【請求項2】 チタン、アルミニウム、クロム、タンタ
ルおよびホウ素を、 Ti41.5-55 Al43-48 Cr0-3 Ta1-6 B1.0-1.5 という組成で含有する鋳造時の状態で微細なミクロ組織
を有する鋳造可能な組成物。 - 【請求項3】 チタン、アルミニウム、クロム、タンタ
ルおよびホウ素を、 Ti43-53.5 Al43-48 Cr1-3 Ta2-4 B0.5-2.0 という組成で含有する鋳造時の状態で微細なミクロ組織
を有する鋳造可能な組成物。 - 【請求項4】 チタン、アルミニウム、クロム、タンタ
ルおよびホウ素を、 Ti46-50.5 Al44.5-46.5 Cr2 Ta2-4 B1.0-1.5 という組成で含有する鋳造時の状態で微細なミクロ組織
を有する鋳造可能な組成物。 - 【請求項5】 チタン、アルミニウム、クロム、タンタ
ルおよびホウ素を、 Ti47-51.5 Al44.5-46.5 Cr1-3 Ta2 B1.0-1.5 という組成で含有する鋳造時の状態で微細なミクロ組織
を有する鋳造可能な組成物。 - 【請求項6】 チタン、アルミニウム、クロム、タンタ
ルおよびホウ素を、 Ti48-50.5 Al44.5-46.5 Cr2 Ta2 B1.0-1.5 という組成で含有する鋳造時の状態で微細なミクロ組織
を有する鋳造可能な組成物。 - 【請求項7】 Ti41-55.5 Al43-48 Cr0-3 Ta
1-6 B0.5-2.0 という組成を有する組成物からなり、鋳造時の状態で微
細なミクロ組織を有する成形された鋳造品である構造部
材。 - 【請求項8】 Ti41.5-55 Al43-48 Cr0-3 Ta
1-6 B1.0-1.5 という組成を有する組成物からなり、鋳造時の状態で微
細なミクロ組織を有する成形された鋳造品である構造部
材。 - 【請求項9】 Ti43-53.5 Al43-48 Cr1-3 Ta
2-4 B0.5-2.0 という組成を有する組成物からなり、鋳造時の状態で微
細なミクロ組織を有する成形された鋳造品である構造部
材。 - 【請求項10】 Ti46-50.5 Al44.5-46.5 Cr2 T
a2-4 B1.0-1.5 という組成を有する組成物からなり、鋳造時の状態で微
細なミクロ組織を有する成形された鋳造品である構造部
材。 - 【請求項11】 Ti47-51.5 Al44.5-46.5 Cr1-3
Ta2 B1.0-1.5 という組成を有する組成物からなり、鋳造時の状態で微
細なミクロ組織を有する成形された鋳造品である構造部
材。 - 【請求項12】 Ti48-50.5 Al44.5-46.5 Cr2 T
a2 B1.0-1.5 という組成を有する組成物からなり、鋳造時の状態で微
細なミクロ組織を有する成形された鋳造品である構造部
材。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/546,962 US5098653A (en) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | Tantalum and chromium containing titanium aluminide rendered castable by boron inoculation |
US546,962 | 1990-07-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570871A JPH0570871A (ja) | 1993-03-23 |
JPH0830236B2 true JPH0830236B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=24182743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3163433A Expired - Lifetime JPH0830236B2 (ja) | 1990-07-02 | 1991-06-10 | ホウ素の添加によって鋳造可能になったタンタル・クロム含有アルミ化チタン |
Country Status (7)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0830236B2 (ja) |
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DE (1) | DE4121215C2 (ja) |
FR (1) | FR2663956B1 (ja) |
GB (1) | GB2245593B (ja) |
IT (1) | IT1248003B (ja) |
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JP2678083B2 (ja) * | 1990-08-28 | 1997-11-17 | 日産自動車株式会社 | Ti―Al系軽量耐熱材料 |
US5284620A (en) * | 1990-12-11 | 1994-02-08 | Howmet Corporation | Investment casting a titanium aluminide article having net or near-net shape |
US5264054A (en) * | 1990-12-21 | 1993-11-23 | General Electric Company | Process of forming titanium aluminides containing chromium, niobium, and boron |
US5131959A (en) * | 1990-12-21 | 1992-07-21 | General Electric Company | Titanium aluminide containing chromium, tantalum, and boron |
US5354351A (en) * | 1991-06-18 | 1994-10-11 | Howmet Corporation | Cr-bearing gamma titanium aluminides and method of making same |
US5370839A (en) * | 1991-07-05 | 1994-12-06 | Nippon Steel Corporation | Tial-based intermetallic compound alloys having superplasticity |
EP0545612B1 (en) * | 1991-12-02 | 1996-03-06 | General Electric Company | Gamma titanium aluminum alloys modified by boron, chromium, and tantalum |
US5228931A (en) * | 1991-12-20 | 1993-07-20 | General Electric Company | Cast and hipped gamma titanium aluminum alloys modified by chromium, boron, and tantalum |
DE4219469A1 (de) * | 1992-06-13 | 1993-12-16 | Asea Brown Boveri | Hohen Temperaturen aussetzbares Bauteil, insbesondere Turbinenschaufel, und Verfahren zur Herstellung dieses Bauteils |
DE4219470A1 (de) * | 1992-06-13 | 1993-12-16 | Asea Brown Boveri | Bauteil für hohe Temperaturen, insbesondere Turbinenschaufel, und Verfahren zur Herstellung dieses Bauteils |
DE4224867A1 (de) * | 1992-07-28 | 1994-02-03 | Abb Patent Gmbh | Hochwarmfester Werkstoff |
US5350466A (en) * | 1993-07-19 | 1994-09-27 | Howmet Corporation | Creep resistant titanium aluminide alloy |
US5492574A (en) * | 1994-09-21 | 1996-02-20 | General Electric Company | Single phase TiAl alloy modified by tantalum |
US5908516A (en) * | 1996-08-28 | 1999-06-01 | Nguyen-Dinh; Xuan | Titanium Aluminide alloys containing Boron, Chromium, Silicon and Tungsten |
US8858697B2 (en) | 2011-10-28 | 2014-10-14 | General Electric Company | Mold compositions |
US9011205B2 (en) | 2012-02-15 | 2015-04-21 | General Electric Company | Titanium aluminide article with improved surface finish |
US8932518B2 (en) | 2012-02-29 | 2015-01-13 | General Electric Company | Mold and facecoat compositions |
US8906292B2 (en) | 2012-07-27 | 2014-12-09 | General Electric Company | Crucible and facecoat compositions |
US8708033B2 (en) | 2012-08-29 | 2014-04-29 | General Electric Company | Calcium titanate containing mold compositions and methods for casting titanium and titanium aluminide alloys |
US8992824B2 (en) | 2012-12-04 | 2015-03-31 | General Electric Company | Crucible and extrinsic facecoat compositions |
US9592548B2 (en) | 2013-01-29 | 2017-03-14 | General Electric Company | Calcium hexaluminate-containing mold and facecoat compositions and methods for casting titanium and titanium aluminide alloys |
US9192983B2 (en) | 2013-11-26 | 2015-11-24 | General Electric Company | Silicon carbide-containing mold and facecoat compositions and methods for casting titanium and titanium aluminide alloys |
US9511417B2 (en) | 2013-11-26 | 2016-12-06 | General Electric Company | Silicon carbide-containing mold and facecoat compositions and methods for casting titanium and titanium aluminide alloys |
US10391547B2 (en) | 2014-06-04 | 2019-08-27 | General Electric Company | Casting mold of grading with silicon carbide |
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US4537742A (en) * | 1983-10-28 | 1985-08-27 | General Electric Company | Method for controlling dimensions of RSPD articles |
JPS6141740A (ja) * | 1984-08-02 | 1986-02-28 | Natl Res Inst For Metals | 金属間化合物TiAl基耐熱合金 |
US4836982A (en) * | 1984-10-19 | 1989-06-06 | Martin Marietta Corporation | Rapid solidification of metal-second phase composites |
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US4842819A (en) * | 1987-12-28 | 1989-06-27 | General Electric Company | Chromium-modified titanium aluminum alloys and method of preparation |
US4897127A (en) * | 1988-10-03 | 1990-01-30 | General Electric Company | Rapidly solidified and heat-treated manganese and niobium-modified titanium aluminum alloys |
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DE59106459D1 (de) * | 1990-05-04 | 1995-10-19 | Asea Brown Boveri | Hochtemperaturlegierung für Maschinenbauteile auf der Basis von dotiertem Titanaluminid. |
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- 1990-07-02 US US07/546,962 patent/US5098653A/en not_active Expired - Lifetime
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1991
- 1991-05-09 CA CA002042272A patent/CA2042272A1/en not_active Abandoned
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