JPH08300674A - インクジェット記録ユニット - Google Patents

インクジェット記録ユニット

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JPH08300674A
JPH08300674A JP11209595A JP11209595A JPH08300674A JP H08300674 A JPH08300674 A JP H08300674A JP 11209595 A JP11209595 A JP 11209595A JP 11209595 A JP11209595 A JP 11209595A JP H08300674 A JPH08300674 A JP H08300674A
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ink tank
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Ichiro Tomikawa
伊知朗 富川
Katsuyuki Fujii
克幸 藤井
Mitsuhide Soga
光英 曽我
Junichi Yoshida
淳一 吉田
Atsushi Takagi
淳 高木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録ヘッドとインクタンクと
を簡単にかつ確実に接合させ、インク流路を確実に密閉
することのできるインクジェット記録ユニットを提供す
る。 【構成】 記録ヘッド21のインクタンク1との接合部
には、接合弾性部材22が設けられている。接合弾性部
材22は、略漏斗状の形状の漏斗状部23を有し、その
一部が内側に曲がり、曲がり部24が形成されている。
インクタンク1が装着されると、インクタンク1のジョ
イント口11の周囲の面が曲がり部24に当接し、イン
ク流路を密閉する。曲がり部24によって形状は安定し
ており、インクタンク1の面に当接した際にもめくれ等
は発生せず、良好にインク流路を密閉し、インク漏れや
空気の侵入を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを吐出して記録
を行なうインクジェット記録ユニットに関するものであ
り、さらに詳しくは、記録ヘッドとインクタンクが着脱
可能なインクジェット記録ユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録装置の適用対
象となる機器は広範囲となってきており、記録ヘッドと
インクタンクを分離可能としたインクジェット記録ユニ
ットが多数市場に導入されている。このような記録ヘッ
ドとインクタンクとが分離可能な構成では、接合部から
インクが漏れ出さないように、記録ヘッドにインクタン
クを装着する必要がある。実際の商品ではインクタンク
と記録ヘッドを接合密閉する部分に、弾性体を用いたO
リングが使用されているものが多い。
【0003】公知の技術としては、例えば、特開平6−
210869号公報に提示されるように、インクタンク
に弁機構が設けられており、記録ヘッドとインクタンク
の密閉にはOリングを使用したものがある。このような
構成では、外気と密閉するには高い押圧力が必要とな
る。そのため、インクタンクの着脱の際に力が必要とさ
れるため、操作性が悪く、また押圧力を発生させる機構
を付加しなければならないため、構造自体が複雑となる
という問題がある。
【0004】特に、インクタンクの内部に、毛細管部材
を使用しない、インク液のみの部分が一部に存在する場
合、完全に密閉接合しないとインクの漏れが発生し、ユ
ーザに多大な損害を与えることになる。
【0005】Oリングを使用しない構成として、例え
ば、特願平7−60456号に記載されている略漏斗状
の弾性体を用いる構成がある。図8は、従来のインクジ
ェット記録ユニットにおけるインクタンクと記録ヘッド
の接合部の拡大断面図である。図中、1はインクタン
ク、10はメニスカス形成部材、11はジョイント口、
21は記録ヘッド、22は接合弾性部材、23は漏斗状
部、25はインク供給管、26はフィルタ、27はマニ
ホールドである。
【0006】インクタンク1に保持されているインク
は、メニスカス形成部材10を介してジョイント口11
から導出される。メニスカス形成部材10には、多数の
微小孔が形成されている。インクタンク1が取り外され
た状態では、メニスカス形成部材10の微小孔に形成さ
れるインクのメニスカスによって、インクタンク1内の
インクは漏れ出すことはない。ジョイント口11の周囲
のインクタンク1の外壁は、接合弾性部材22との接合
のため、平坦になっている。
【0007】記録ヘッド21のインクタンク1との接合
部には、接合弾性部材22が設けられている。接合弾性
部材22は、マニホールド27の凸部に圧入されてお
り、マニホールド27と接合弾性部材22の密閉は保た
れている。
【0008】接合弾性部材22は略漏斗状の形状を有し
ている。インクタンク1の装着とともに、インクタンク
1のジョイント口11の周囲の面により、接合弾性部材
22が押圧される。このとき、接合弾性部材22の略漏
斗状の部分が弾性変形し、各インクタンク1のジョイン
ト口11の周囲の面に接合弾性部材22の略漏斗状の部
分の先端部が密着する。これにより、接合部に密閉され
たインク流路が形成され、インク漏れや空気の侵入を防
止することができる。このように、略漏斗状の形状を有
する接合弾性部材22を用いることによって、少ない押
圧力でインク流路を密閉することができる。
【0009】接合後は、インクタンク1内に保持されて
いるインクがメニスカス形成部材10を介してジョイン
ト口11から接合部に導出され、さらにフィルタ26お
よびインク供給間25を通って、図示しない記録チップ
へと供給される。
【0010】しかし、実際には接合部が密閉されず、イ
ンクが漏れ出すことがまれにあった。図9は、従来のイ
ンクジェット記録ユニットの接合部におけるインク漏出
の説明図である。インクタンク1を接合弾性部材22に
押しつけて行く過程で、接合弾性部材22の略漏斗状の
部分の先端が、インクタンク1のジョイント口11の周
囲の面に接触後、その面を摺動する。このとき、接合弾
性部材22の摩擦係数が大きく、うまく摺動せず、図9
に示すようにめくれた状態となる場合があった。このよ
うな状態となると、接合弾性部材22とインクタンク1
とが密着せず、密閉されたインク流路を形成することが
できないので、インク漏れや空気の侵入などが発生する
ことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点に鑑みてなされたもので、インクジェット記録ヘッ
ドとインクタンクが任意に分離可能なインクジェット記
録ユニットにおいて、インクジェット記録ヘッドとイン
クタンクとを簡単にかつ確実に接合させ、インク流路を
確実に密閉することのできるインクジェット記録ユニッ
トを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクを吐出
するインク吐出部を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッ
ドにインクを供給する着脱可能なインクタンクからなる
インクジェット記録ユニットにおいて、前記記録ヘッド
と前記インクタンクのインク流路の接合部に弾性体によ
り構成され内側に曲がった曲がり部を有する略漏斗状の
接合部材を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、弾性体により構成された接合
部材の一部に、内側に曲がった曲がり部を有しているの
で、弾性力によって形状が安定しており、インクタンク
との接触によるめくれ等が発生せずに、接合部材がイン
クタンクの面に当接する。これによって、インクタンク
と記録ヘッドとの接合部を確実に密閉することができ、
接合部からのインク漏れや空気の侵入を防止することが
できる。もちろん、接合部材が弾性体で構成されている
ので、従来と同様、少ない押圧力によって接合部を密閉
状態にすることができ、また、分離も容易である。
【0014】
【実施例】図1は、本発明のインクジェット記録ユニッ
トの一実施例を示す断面図、図2は、同じく接合弾性部
材の一例を示す拡大断面図、図3は、同じく接合部付近
の拡大断面図である。図中、1はインクタンク、2は主
インク室、3は毛細管部材、4は中間インク室、5は連
通路、6は大気連通口、7は連通孔、8は第1のメニス
カス形成部材、9はインク供給部、10は第2のメニス
カス形成部材、11はジョイント口、21は記録ヘッ
ド、22は接合弾性部材、23は漏斗状部、24は曲が
り部、25はインク供給管、26はフィルタ、27はマ
ニホールド、28は記録チップである。
【0015】このインクジェット記録ユニットは、イン
クタンク1と記録ヘッド21から構成されている。記録
ヘッド21は、例えば、記録装置のキャリッジに固定さ
れている。また、インクタンク1は、記録ヘッド21に
着脱自在に構成されている。
【0016】インクタンク1の内部には、主インク室2
と、その側方に中間インク室4が設けられている。主イ
ンク室2の下部には、連通孔7が設けられており、連通
路5を介して中間インク室4およびジョイント口11と
連通している。インクタンク1の装着時には、ジョイン
ト口11において記録ヘッド21と接続され、主インク
室2内のインクが連通路5を通過し、ジョイント口11
を介して記録ヘッド21へ供給される。
【0017】主インク室2の底面は、連通孔7を最低部
とするような斜面で形成されている。また、連通路5も
ジョイント口11を最低部とし、中間インク室4へ向け
て次第に高くなるように構成されている。主インク室2
の内部には、毛細管部材3が配置されている。この毛細
管部材3は、毛細管力によりインクを保持し、記録ヘッ
ド21における負圧を維持している。主インク室2の上
部には、毛細管部材3と大気連通可能な、大気連通口6
が設けられている。この大気連通口6により、毛細管部
材3はその上部で大気と連通し、大気圧に解放されてい
る。記録ヘッド21へのインク供給時には、毛細管部材
3内のインクは大気圧により押され、また、毛細管部材
3の下方から負圧により連通路5側へ引き出されるた
め、効率よく毛細管部材3のインクを使用することがで
きる。このとき、毛細管部材3の毛細管力により、プリ
ントヘッドにおける負圧は一定に保たれる。
【0018】主インク室2の底面に設けられた連通孔7
には、第1のメニスカス形成部材8が配置されている。
第1のメニスカス形成部材8には、毛細管部材3の底部
が圧接されて配置される。毛細管部材3内にインクが含
浸されているときは、インクは第1のメニスカス形成部
材8を通過して中間インク室4に移動する。第1のメニ
スカス形成部材8は、毛細管部材3にインクがなくなっ
た場合でも、中間インク室4への不要な空気の侵入を防
ぐ。さらにインクが消費されると、大気連通口6から入
って来た空気は、毛細管部材3を通過し、主インク室2
内の負圧の増加により、毛細管部材3に接した第1のメ
ニスカス形成部材8に形成されている微細孔に張ってい
るインクのメニスカスを押し、表面張力に打ち勝ってこ
れを通過し、気泡となる。発生した気泡は、連通路5を
通り、中間インク室4へ移動する。このとき、連通路5
の傾斜により、連通孔7に発生した気泡をスムースに中
間インク室4へ移動させることができる。
【0019】インク供給部9は、第1のメニスカス形成
部材8の下面に接し、連通路5の底面まで延在してい
る。あるいは、第1のメニスカス形成部材8の一部とし
て構成してもよい。このインク供給部9は、連通孔7の
径よりも小さい断面寸法を有している。第1のメニスカ
ス形成部材8の下面に気泡が溜り、空気の層ができてし
まったり、あるいは、主インク室2内のインクがなくな
り、連通路7の高さよりもインクの液面が低下すると、
このインク供給部9が連通路5の底部よりインクを吸い
上げて第1のメニスカス形成部材8にインクを供給する
ことにより、第1のメニスカス形成部材8を常に濡れた
状態に保ち、負圧を保つことができる。これにより、イ
ンクを使いきるまで、最良の状態を維持することができ
る。
【0020】中間インク室4は、初期状態ではインクに
より満たされている。そして、主インク室2から第1の
メニスカス形成部材8を通過して連通路5に侵入した気
泡が集積される。また、インクタンク1の装着時にジョ
イント口11から侵入する気泡も集積される。気泡の集
積は、主インク室2内のインクが無くなった後はインク
の使用量に応じて多くなり、中間インク室4内の気泡の
量によってインク切れの検知を行なうことも可能であ
る。
【0021】ジョイント口11には、第2のメニスカス
形成部材10が設けられている。インクタンク1が取り
外されて放置された状態においては、この第2のメニス
カス形成部材10に設けられた微細孔に形成されるイン
クの表面張力によって、中間インク室4および連通路5
内のインクがジョイント口11から漏れ出すことはな
い。また、インクタンク1を記録装置に装着する際に
は、装着時の圧力によってジョイント口11に残留して
しまう空気を第2のメニスカス形成部材10のインク膜
を通過させ、中間インク室4に移動させる。そのため、
記録ヘッド21に気泡が混入するのを低減させることが
できる。さらに、インクタンク1が装着されている状態
では、インクタンク1にかかる振動および衝撃、加速度
による圧力変動、および、プリントヘッドのノズル側か
らの気泡混入を防止する。
【0022】記録ヘッド21のインクタンク1との接合
部には、接合弾性部材22が設けられている。接合弾性
部材22はマニホールド27の凸部が圧入される。これ
により、マニホールド27と接合弾性部材22の密閉は
保たれる。接合弾性部材22は、図2に示すように、略
漏斗状の形状の漏斗状部23を有し、その一部が内側に
曲がり、曲がり部24が形成されている。この曲がり部
24の部分をインクタンク1の面に当接させて、インク
流路を密閉する。漏斗状部23および曲がり部24の断
面形状は、略円形とすることができる。もちろん、矩形
や楕円など、その他の形状であってもよい。
【0023】接合弾性部材22の材質としては塩素化ブ
チルゴムが空気透過率が低いことから望ましく、また、
ゴム硬度としては60゜程度が密閉するに適している。
そのほか、ゴム硬度50゜程度のシリコンゴムなど、種
々の耐インク性を有する材料を用いることができる。ま
た、漏斗状部23および曲がり部24の肉厚は、望まし
くは0.5mm程度であれば、インクタンク1の面に当
接しやすい。
【0024】このように、漏斗状部23の曲がり部24
で密閉を行なうことから、インクタンク1と記録ヘッド
21の押圧力が小さくても密閉を行なうことができるこ
とは容易に推測できる。また、曲がり部24によって形
状は安定しており、インクタンク1の面に当接した際に
もめくれ等は発生せず、図3に示すように良好にインク
流路を密閉することができる。なお、インクタンク1側
に接合弾性部材22を具備させても、同様に密閉が可能
である。また、接合弾性部材22に例えばフッ素系処理
等の表面処理を行なうと、摩擦係数が小さくなり、めく
れ防止のもう1つの対策にもなる。
【0025】記録ヘッド21は、接合弾性部材22が設
けられたマニホールド27および記録チップ28などを
有している。マニホールド27には、記録チップ28に
インクを供給するインク供給管24、ゴミをトラップす
るためのフィルタ26などが設けられている。
【0026】インクタンク1内のインクを記録ヘッド2
1へ充填するには、記録チップ28から吸引する。この
とき、インク供給管24の内部は負圧となるため、接合
弾性部材22の曲がり部24は、インクタンク1の面に
当接する方向、すなわち密閉する方向に力が働くので、
インクが漏れることはない。
【0027】図4は、本発明のインクジェット記録ユニ
ットの一実施例におけるインク使用状態の説明図であ
る。記録が始まると、主インク室2内のインクは連通孔
7から連通路5を経て、ジョイント口11から記録ヘッ
ド21へ供給される。記録ヘッド21へ供給されるイン
クは、インクタンク1と記録ヘッド21との接合部を通
過する。この接合部は、上述のように接合弾性部材22
によって気密が保たれているので、インクが漏れ出した
り、あるいは空気が侵入することはない。この接合部を
通過したインクは、フィルタ26を通り、インク供給管
25から記録チップ28へと供給される。
【0028】インクの移動に伴い、大気連通口6から徐
々に空気が主インク室2に侵入し、毛細管部材3内に広
がって行く。このとき、毛細管部材3の毛管力により、
安定した負圧でインクが記録ヘッド21に供給される。
ある程度のインクが消費された状態を図4(A)に示し
ている。
【0029】毛細管部材3に保持されていたインクがほ
ぼ消費されると、第1のメニスカス形成部材8の表面に
空気が到達する。さらにインクが消費されると、ある一
定の負圧値(第1のメニスカス形成部材8の濾過精度に
よって決定されるインクのバブルポイント圧)が第1の
メニスカス形成部材8に加わり、第1のメニスカス形成
部材8上に形成されているインクのメニスカスを通して
空気が気泡となって、連通路5へ移動する。連通路5へ
移動した気泡は、連通路5の斜面に沿って中間インク室
4へ移動し、ここに集積される。中間インク室4に移動
した気泡の量だけ連通路5の負圧は緩和され、記録ヘッ
ド21における負圧は維持される。この状態を図4
(B)に示す。この動作が繰り返され、中間インク室4
および連通路5内のインクが消費されて、最後は空の状
態となる。
【0030】図4(B)に示した状態では、第1のメニ
スカス形成部材8の両面が空気にさらされている。ま
た、図4(A)に示した状態においても、混入した気泡
によってまれに第1のメニスカス形成部材8の表面を覆
ってしまう場合がある。このような場合には、第1のメ
ニスカス形成部材8にインクのメニスカス形成がされな
くなるおそれある。しかし、第1のメニスカス形成部材
8に接してインク供給部9が設けられているので、この
インク供給部9の毛管力でインクが第1のメニスカス形
成部材8に供給される。そのため、第1のメニスカス形
成部材8は常に濡れた状態となり、メニスカスの形成が
維持でき、安定した負圧を維持して良好な記録を行なう
ことができる。
【0031】さらに、図4(A)や(B)の状態の時
に、インクタンク1を取り外した場合でも、第1のメニ
スカス形成部材8よりもさらに細かい開口を有した第2
のメニスカス形成部材10が具備されているので、この
第2のメニスカス形成部材10のメニスカスでインクを
保持し、インクタンク1の内部の負圧は一定に保たれ、
インクの漏れも発生しない。これによって、着脱可能な
インクタンクを構成している。
【0032】図5ないし図7は、本発明のインクジェッ
ト記録ユニットが装着されるキャリッジ部分の一例を示
す斜視図である。図中、101はキャリッジ、102は
プリントヘッドユニット、103はインクタンク、10
4はシャフト孔、105はガイドプレート受け、106
は開口、107は突起受け、108は板バネ、109は
プリントヘッド押さえレバー、110はプリントヘッド
当接部、111はコンタクトピン、112はインクタン
ク押さえ、113は突起、114はプリントヘッド固定
部、115は基板、116は接合弾性部材、117はブ
ラック用ヘッド、118はカラー用ヘッド、119は嵌
合部である。
【0033】キャリッジ101には、シャフト孔104
及びガイドプレート受け105が設けられており、記録
装置本体のメインシャフトおよびガイドプレートによっ
て移動可能に構成されている。また、プリントヘッドユ
ニット102を組み付けるため、キャリッジ101の中
央部に開口106が、両側壁に突起受け107が、後部
底面に板バネ108がそれぞれ設けられている。プリン
トヘッドユニット102の側面には突起113が設けら
れており、キャリッジ101の突起受け107と嵌合
し、プリントヘッドユニット102の保持及び位置決め
を行なう。
【0034】キャリッジ101のプリントヘッド押さえ
レバー109は、その両端で回動可能に固定されるとと
もに、バネ等の付勢部材によって付勢されており、プリ
ントヘッドユニット102をその付勢力によって係止す
る。その際にプリントヘッド当接部110は、プリント
ヘッドユニット102のプリントヘッド固定部114と
当接し、プリントヘッドユニット102を位置決めす
る。図5では、プリントヘッド押さえレバー109の一
部を破断し、内部のプリントヘッド当接部110が見え
るように示している。キャリッジ101にプリントヘッ
ドユニット102が組み付けられた状態を図6に示して
いる。
【0035】キャリッジ101の背面には、図示しない
コンタクト基板122が設けられており、記録装置本体
とフレキシブルケーブルなどで電気的に接続されてい
る。このコンタクト基板に装着されているコネクタのコ
ンタクトピン111は、プリントヘッドユニット102
との電気的な接続を行なう部分であり、記録装置本体か
ら供給される電源や各種の信号をプリントヘッドユニッ
ト102に供給する。
【0036】図6に示すようにキャリッジ101にプリ
ントヘッドユニット102が組み付けられた後、インク
タンク103が装着される。ここでは、ブラックのイン
クタンクと他の3色のインクタンクが装着される。イン
クタンク103の装着時には、インクタンク103の前
面下部がキャリッジの前部に当接し、Y方向の位置決め
が行なわれる。また、キャリッジ101にはインクタン
ク押さえ112が設けられている。インクタンク103
が装着されると、インクタンク103の嵌合部119と
キャリッジのインクタンク押さえ112が嵌合し、イン
クタンク103を係止する。
【0037】一方、プリントヘッドユニット102のイ
ンクタンク103との結合部には、図2に示したように
略漏斗状で内側に曲がり部を有する形状の接合弾性部材
116が各色ごとに設けられている。インクタンク押さ
え112の押圧力によって、インクタンク103はプリ
ントヘッドユニット102の接合弾性部材116に押圧
される。このときの押圧力によって、接合弾性部材11
6はインクタンク103とプリントヘッドユニット10
2との接続部を密閉し、液的な連通を図ることができ
る。インクタンク押さえ112の押圧力は、実験によれ
ば200gf程度でも密閉が保つことが可能であった。
4つのインクタンク103が装着された状態を図7に示
している。
【0038】プリントヘッドユニット102に設けられ
た接合弾性部材116は、ここでは、ブラックのインク
と、他の3色のインクをそれぞれ受け取る。この接合弾
性部材116で受け取ったインクのうち、ブラックイン
クはブラック用ヘッド117に供給され、その他の色の
インクはカラー用ヘッド118に供給される。ブラック
用ヘッド117及びカラー用ヘッド118には、多数の
ノズルが図中Y方向に配列されている。ブラック用ヘッ
ド117では、配列されたすべてのノズルを用いてブラ
ックによる記録が可能である。カラー用ヘッド118で
は、配列されているノズルを3つのグループに分け、そ
れぞれのグループのノズルを用いて各色による記録を行
なう。使用しないノズルを設けることもある。一方、ブ
ラック用ヘッド117およびカラー用ヘッド118を駆
動するための駆動回路が配置され、キャリッジ101の
コンタクトピン111と電気的に接続される基板115
が設けられている。ここでは、それぞれのヘッドに対応
して2枚設けられている。基板115は、例えば、金属
で構成することができ、ブラック用ヘッド117及びカ
ラー用ヘッド118の放熱用のヒートシンクとしても用
いられる。
【0039】上述の図5ないし図7では、4つのインク
タンクを装着する例を示したが、これに限らず、ブラッ
クを除く3色を用いたり、5個以上のインク供給系を用
いる構成としてもよい。もちろん、単色の記録装置にも
適用することができる。さらに、図5ないし図7で示し
たブラック用ヘッド117とカラー用ヘッド118の2
ヘッド構成の他、各色ごとにプリントヘッドを設けた構
成とすることも可能である。さらに、上述のような記録
媒体を副走査方向に搬送させながら記録を行なう方式の
他、記録媒体をを固定して記録ヘッドがX,Y方向に移
動する構成など、種々の他の構成のプリンタにも本発明
のインク供給装置を適用できることは明らかである。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、インクジェット記録ヘッドとインクタンクの
結合部からのインク漏れや空気の侵入を防ぐことができ
る。また、その結合が安定しているため、印字品質等に
悪影響を与えず、さらにインクタンクの交換も容易に行
なうことができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録ユニットの一実
施例を示す断面図、図2は、同じく接合弾性部材の一例
を示す拡大断面図、図3は、同じく接合部付近の拡大断
面図である。
【図2】 同じく接合弾性部材の一例を示す拡大断面
図、図3は、同じく接合部付近の拡大断面図である。
【図3】 同じく接合部付近の拡大断面図である。
【図4】 本発明のインクジェット記録ユニットの一実
施例におけるインク使用状態の説明図である。
【図5】 本発明のインクジェット記録ユニットの一実
施例が装着されるキャリッジ部分の一例におけるプリン
トヘッドユニット装着前の状態を示す斜視図である。
【図6】 本発明のインクジェット記録ユニットの一実
施例が装着されるキャリッジ部分の一例におけるインク
タンク装着前の状態を示す斜視図である。
【図7】 本発明のインクジェット記録ユニットの一実
施例が装着されるキャリッジ部分の一例におけるインク
タンク装着後の状態を示す斜視図である。
【図8】 従来のインクジェット記録ユニットにおける
インクタンクと記録ヘッドの接合部の拡大断面図であ
る。
【図9】 従来のインクジェット記録ユニットの接合部
におけるインク漏出の説明図である。
【符号の説明】
1…インクタンク、2…主インク室、3…毛細管部材、
4…中間インク室、5…連通路、6…大気連通口、7…
連通孔、8…第1のメニスカス形成部材、9…インク供
給部、10…第2のメニスカス形成部材、11…ジョイ
ント口、21…記録ヘッド、22…接合弾性部材、23
…漏斗状部、24…曲がり部、25…インク供給管、2
6…フィルタ、27…マニホールド、28…記録チッ
プ、101…キャリッジ、102…プリントヘッドユニ
ット、103…インクタンク、104…シャフト孔、1
05…ガイドプレート受け、106…開口、107…突
起受け、108…板バネ、109…プリントヘッド押さ
えレバー、110…プリントヘッド当接部、111…コ
ンタクトピン、112…インクタンク押さえ、113…
突起、114…プリントヘッド固定部、115…基板、
116…接合弾性部材、117…ブラック用ヘッド、1
18…カラー用ヘッド、119…嵌合部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 淳一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 高木 淳 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するインク吐出部を有する
    記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供給する着脱
    可能なインクタンクからなるインクジェット記録ユニッ
    トにおいて、前記記録ヘッドと前記インクタンクのイン
    ク流路の接合部に弾性体により構成され内側に曲がった
    曲がり部を有する略漏斗状の接合部材を設けたことを特
    徴とするインクジェット記録ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR100901952B1 (ko) * 2001-04-20 2009-06-10 휴렛-팩커드 컴퍼니(델라웨어주법인) 잉크젯 인쇄 시스템용 교환 가능 잉크 컨테이너 및 인쇄 부품, 및 교환 가능 잉크 컨테이너와 밀봉 구조체 사이의 밀봉 형성 방법

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