JPH08300655A - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置Info
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- JPH08300655A JPH08300655A JP10544995A JP10544995A JPH08300655A JP H08300655 A JPH08300655 A JP H08300655A JP 10544995 A JP10544995 A JP 10544995A JP 10544995 A JP10544995 A JP 10544995A JP H08300655 A JPH08300655 A JP H08300655A
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- Japan
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- ink
- recording
- recording head
- chamber
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2002/14403—Structure thereof only for on-demand ink jet heads including a filter
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インク吐出時に吐出口近傍に形成されるメニ
スカスを早期に復帰させることにより安定したリフィル
が得られ、廉価で高速記録が可能なインクジェット記録
ヘッドおよびインクジェット記録装置を提供する。 【構成】 複数のインク吐出口(201)と、個々にエ
ネルギー発生手段(熱作用部203)を有し、インク吐
出口に連通する並列配置された液路(202)と、共通
液室(204)と、共通液室の前記個々の液路と対向す
る位置に開口部(3)を有し、インク吐出時に共通液室
に発生する圧力変動を吸収可能な気液界面を有する空気
保持室(4)とを具備したインクジェット記録ヘッド
(10)。
スカスを早期に復帰させることにより安定したリフィル
が得られ、廉価で高速記録が可能なインクジェット記録
ヘッドおよびインクジェット記録装置を提供する。 【構成】 複数のインク吐出口(201)と、個々にエ
ネルギー発生手段(熱作用部203)を有し、インク吐
出口に連通する並列配置された液路(202)と、共通
液室(204)と、共通液室の前記個々の液路と対向す
る位置に開口部(3)を有し、インク吐出時に共通液室
に発生する圧力変動を吸収可能な気液界面を有する空気
保持室(4)とを具備したインクジェット記録ヘッド
(10)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインク吐出口から記録液
(インク)を吐出することにより飛翔液滴を形成し、こ
の飛翔液滴を被記録材上に着弾させて記録を行う記録ヘ
ッド、特に、熱エネルギーを利用してインクを吐出させ
るインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録
装置に関する。
(インク)を吐出することにより飛翔液滴を形成し、こ
の飛翔液滴を被記録材上に着弾させて記録を行う記録ヘ
ッド、特に、熱エネルギーを利用してインクを吐出させ
るインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、記録ヘッド
に設けたインク吐出口からインクを吐出させてインク滴
となし、これを紙等の被記録材上(以下で記録シートと
いう)に着弾させて記録を行う記録方式であり、騒音の
発生が極めて少なく、かつ高速記録が可能であり、しか
も特別な紙質の記録シートを用いる必要が無いなどの多
くの利点を有しており、種種のタイプの記録ヘッドが開
発されている。
に設けたインク吐出口からインクを吐出させてインク滴
となし、これを紙等の被記録材上(以下で記録シートと
いう)に着弾させて記録を行う記録方式であり、騒音の
発生が極めて少なく、かつ高速記録が可能であり、しか
も特別な紙質の記録シートを用いる必要が無いなどの多
くの利点を有しており、種種のタイプの記録ヘッドが開
発されている。
【0003】なかでも、熱エネルギーをインクに作用さ
せてインク吐出口から吐出させるタイプの記録ヘッド
は、記録信号に対する応答性が良いこと、インク吐出口
を高密度に多数個配置することが容易であることなどの
利点を有している。
せてインク吐出口から吐出させるタイプの記録ヘッド
は、記録信号に対する応答性が良いこと、インク吐出口
を高密度に多数個配置することが容易であることなどの
利点を有している。
【0004】ところで、このような利点を有する所謂バ
ブルジェット記録ヘッドであるが、近年のますますの高
速化記録が叫ばれる中、解決が望まれる色々な問題が存
在する。
ブルジェット記録ヘッドであるが、近年のますますの高
速化記録が叫ばれる中、解決が望まれる色々な問題が存
在する。
【0005】図5に従来のこのようなバブルジェット記
録ヘッド(以下では単に記録ヘッドという)の一例を示
す。本例による記録ヘッド200はインクを吐出して飛
翔液滴を形成するために設けたインク吐出口201と、
個々のインクの吐出口201に連通しインクを供給する
ための液路202と、インクを吐出して飛翔液滴を形成
するための熱エネルギーを発生する熱作用部203と、
各液路202に連通する共通液室204と、該共通液室
204にインクを供給するインク供給口205とを有し
ている。なお、206は熱作用部203が上面に形成さ
れる基板、207は液路202間等を仕切っているバリ
アー部、208はインク供給口205が形成されている
天板、209は各熱作用部203を駆動回路に接続する
ための電気接続部である。
録ヘッド(以下では単に記録ヘッドという)の一例を示
す。本例による記録ヘッド200はインクを吐出して飛
翔液滴を形成するために設けたインク吐出口201と、
個々のインクの吐出口201に連通しインクを供給する
ための液路202と、インクを吐出して飛翔液滴を形成
するための熱エネルギーを発生する熱作用部203と、
各液路202に連通する共通液室204と、該共通液室
204にインクを供給するインク供給口205とを有し
ている。なお、206は熱作用部203が上面に形成さ
れる基板、207は液路202間等を仕切っているバリ
アー部、208はインク供給口205が形成されている
天板、209は各熱作用部203を駆動回路に接続する
ための電気接続部である。
【0006】ついで、このような記録ヘッド200によ
る記録原理を図6に従って説明する。
る記録原理を図6に従って説明する。
【0007】いま、液路202において、熱作用部20
3によりインクが急激に加熱されると、熱作用部203
近傍のインクが気液相限界を越えることにより、インク
が(B)に示すように気化し、気泡210が発生する。
その時の圧力上昇によりインクがインク吐出口201の
側、および共通液室204側に押し出される。インク吐
出口201から押し出されたインクは、柱状にインク柱
211を形成し、その後インク柱211は(C),
(D)に示すようにインク吐出口201から離れて飛翔
液滴212となり不図示の記録シートに向けて飛翔す
る。かくして、インク吐出口201にはメニスカス21
3が形成され、毛管力によって、(E),(F)に示す
ようにメニスカス213の後退量が徐々に復帰する。そ
して、この1サイクルの終了によって次のサイクルに入
ることになる。
3によりインクが急激に加熱されると、熱作用部203
近傍のインクが気液相限界を越えることにより、インク
が(B)に示すように気化し、気泡210が発生する。
その時の圧力上昇によりインクがインク吐出口201の
側、および共通液室204側に押し出される。インク吐
出口201から押し出されたインクは、柱状にインク柱
211を形成し、その後インク柱211は(C),
(D)に示すようにインク吐出口201から離れて飛翔
液滴212となり不図示の記録シートに向けて飛翔す
る。かくして、インク吐出口201にはメニスカス21
3が形成され、毛管力によって、(E),(F)に示す
ようにメニスカス213の後退量が徐々に復帰する。そ
して、この1サイクルの終了によって次のサイクルに入
ることになる。
【0008】さて、このような記録原理を持つ記録ヘッ
ド200において、高速記録を達成するために、これま
でインク吐出口201および液路202等の数を増加さ
せることと、ヘッド200の応答周波数を上げること、
あるいは、その双方を採用するなどの方法がとられてき
た。
ド200において、高速記録を達成するために、これま
でインク吐出口201および液路202等の数を増加さ
せることと、ヘッド200の応答周波数を上げること、
あるいは、その双方を採用するなどの方法がとられてき
た。
【0009】すなわち、ヘッド200における応答周波
数を上げるには、インクが吐出されたあとのメニスカス
213の後退量を小さくすること、およびメニスカス2
13が毛管力によって復帰する速度を速めることが必要
である。そして、メニスカス213の後退量を小さくす
るために、流体圧の方向を規制する流体ダイオードを液
路202の後方に配設することにより改良を行ってい
る。また、インクの吐出後のメニスカス213が毛管力
によって復帰する速度を上げる手段として、液路202
自体の長さを短くすることが行われているが、実際に
は、以上に述べた2つの手段を併用することによって高
速化記録が得られるようにしている例が多い。
数を上げるには、インクが吐出されたあとのメニスカス
213の後退量を小さくすること、およびメニスカス2
13が毛管力によって復帰する速度を速めることが必要
である。そして、メニスカス213の後退量を小さくす
るために、流体圧の方向を規制する流体ダイオードを液
路202の後方に配設することにより改良を行ってい
る。また、インクの吐出後のメニスカス213が毛管力
によって復帰する速度を上げる手段として、液路202
自体の長さを短くすることが行われているが、実際に
は、以上に述べた2つの手段を併用することによって高
速化記録が得られるようにしている例が多い。
【0010】すなわち、かかる記録ヘッドの駆動にあた
って、その熱作用部203に供給されるヒートパルス
は、通常数μs〜数十μsであって、その時に流れる最
大瞬間電流は数十ミリA〜数百ミリAある。また吐出口
の数は通常数十〜数千であり、一度に全ての熱作用部2
03を駆動すると流れる電流が大きくなりすぎるため
に、全体の熱作用部203とインク吐出口201とをい
くつかのブロックに分けて、時間的にずらして駆動する
(時分割駆動)方式が採用されてきた。
って、その熱作用部203に供給されるヒートパルス
は、通常数μs〜数十μsであって、その時に流れる最
大瞬間電流は数十ミリA〜数百ミリAある。また吐出口
の数は通常数十〜数千であり、一度に全ての熱作用部2
03を駆動すると流れる電流が大きくなりすぎるため
に、全体の熱作用部203とインク吐出口201とをい
くつかのブロックに分けて、時間的にずらして駆動する
(時分割駆動)方式が採用されてきた。
【0011】図7はこのような時分割駆動による出力パ
ルスの状態を一例としてその(A1)〜(C1)に示す
もので、通常は同時に流れる電流が数A程度になるよう
に同一ブロックに属する熱作用部203、インク吐出口
201および液路202の数を決定している(本例の場
合は(A2)〜(C2)に示すように各ブロックに2
組)。
ルスの状態を一例としてその(A1)〜(C1)に示す
もので、通常は同時に流れる電流が数A程度になるよう
に同一ブロックに属する熱作用部203、インク吐出口
201および液路202の数を決定している(本例の場
合は(A2)〜(C2)に示すように各ブロックに2
組)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような高速記録ヘッドの場合、これまでは時分割駆動
を行っても、期待した効果が必ずしも得られるとは限ら
なかった。図8にこのようにして駆動した場合の従来の
高速化記録ヘッドにおけるメニスカスの復帰時間を一例
として示す。図8において、横軸はインク吐出口21の
配列位置(ブロックNO)を、また縦軸は加熱のための
パルス電圧が熱作用部203に印加されてから後退した
メニスカスが復帰するまでの時間を示す。このように、
駆動の順番が遅くなるほどメニスカスが元の状態に復帰
するまでに要する時間が、ほぼ長くなるという傾向があ
った。
たような高速記録ヘッドの場合、これまでは時分割駆動
を行っても、期待した効果が必ずしも得られるとは限ら
なかった。図8にこのようにして駆動した場合の従来の
高速化記録ヘッドにおけるメニスカスの復帰時間を一例
として示す。図8において、横軸はインク吐出口21の
配列位置(ブロックNO)を、また縦軸は加熱のための
パルス電圧が熱作用部203に印加されてから後退した
メニスカスが復帰するまでの時間を示す。このように、
駆動の順番が遅くなるほどメニスカスが元の状態に復帰
するまでに要する時間が、ほぼ長くなるという傾向があ
った。
【0013】かかる傾向が生じるのは、以下に示すよう
な理由によるものである。
な理由によるものである。
【0014】いま、図6に示したように第1のブロック
の熱作用部203を駆動するとインクが急激に加熱して
気化され、その時の圧力上昇により、インクがインク吐
出口201側と共通液室204側に押し出され、ついで
飛翔液滴212が形成されて(D)に示すようにメニス
カス213が後退する。そしてメニスカス213は毛管
力によって復帰しようとする。その後、図7の(B1,
B2)に示したように第2ブロックが駆動され、インク
が急激に加熱されると、インクの気化による圧力上昇に
より、インクがインク吐出口201側と共通液室204
側とに同様に押し出される。このとき前述のように第1
ブロックのインク吐出口201では、メニスカス213
が復帰しようとしているので、第2ブロックの共通液室
204側に押し出されたインクは第1ブロックのメニス
カス復帰の手助けとはなるが、第2ブロック近傍におい
ては、共通液室204の圧力が下がることによって、メ
ニスカス213の復帰に要する時間が第1ブロックに比
べて長くなる。同様にして引続き第3ブロック、第4ブ
ロックが順次駆動されるが、この時には、メニスカス2
13の復帰しつつあるインク吐出口201の数が増えて
おり、このため、共通液室204側に押し出されたイン
クはメニスカス213が復帰しつつあるインク吐出口2
01および液路202に向けて流れることになる。この
ために先に駆動されたブロックに比べて後に駆動された
ブロックの方のメニスカスの後退が順次大きくなる。ま
た、このとき共通液室204からはメニスカス213が
復帰しつつあるインク吐出口201および液路202に
向けてインクの流れが生じており、そのために共通液室
204の圧力が低下する。
の熱作用部203を駆動するとインクが急激に加熱して
気化され、その時の圧力上昇により、インクがインク吐
出口201側と共通液室204側に押し出され、ついで
飛翔液滴212が形成されて(D)に示すようにメニス
カス213が後退する。そしてメニスカス213は毛管
力によって復帰しようとする。その後、図7の(B1,
B2)に示したように第2ブロックが駆動され、インク
が急激に加熱されると、インクの気化による圧力上昇に
より、インクがインク吐出口201側と共通液室204
側とに同様に押し出される。このとき前述のように第1
ブロックのインク吐出口201では、メニスカス213
が復帰しようとしているので、第2ブロックの共通液室
204側に押し出されたインクは第1ブロックのメニス
カス復帰の手助けとはなるが、第2ブロック近傍におい
ては、共通液室204の圧力が下がることによって、メ
ニスカス213の復帰に要する時間が第1ブロックに比
べて長くなる。同様にして引続き第3ブロック、第4ブ
ロックが順次駆動されるが、この時には、メニスカス2
13の復帰しつつあるインク吐出口201の数が増えて
おり、このため、共通液室204側に押し出されたイン
クはメニスカス213が復帰しつつあるインク吐出口2
01および液路202に向けて流れることになる。この
ために先に駆動されたブロックに比べて後に駆動された
ブロックの方のメニスカスの後退が順次大きくなる。ま
た、このとき共通液室204からはメニスカス213が
復帰しつつあるインク吐出口201および液路202に
向けてインクの流れが生じており、そのために共通液室
204の圧力が低下する。
【0015】このように、共通液室の圧力低下とメニス
カス後退量の増大という2つの理由により、後に駆動さ
れるブロックほどメニスカスの復帰時間が多くかかる。
またこのような共通液室の圧力変動が空気層により吸収
されることが知られており、例えば特開平1−2853
56号には、共通液室204に空気の滞留する場所を設
け、空気室を設定することにより、上記問題を解決する
技術が開示されている。しかし、この場合も空気室の位
置によっては思ったほどの性能を示さないことがあっ
た。
カス後退量の増大という2つの理由により、後に駆動さ
れるブロックほどメニスカスの復帰時間が多くかかる。
またこのような共通液室の圧力変動が空気層により吸収
されることが知られており、例えば特開平1−2853
56号には、共通液室204に空気の滞留する場所を設
け、空気室を設定することにより、上記問題を解決する
技術が開示されている。しかし、この場合も空気室の位
置によっては思ったほどの性能を示さないことがあっ
た。
【0016】また共通液室204の上部に空気を滞留さ
せることにより、インク吐出口に共通液室204内で瞬
間的に圧力が低下するのを防ぐ試みが提案されている。
しかしながら、共通液室204の大きさやインクを加熱
する熱作用部203の発熱抵抗体の大きさ等によって必
ずしも万全な効果を示すとは限らなかった。
せることにより、インク吐出口に共通液室204内で瞬
間的に圧力が低下するのを防ぐ試みが提案されている。
しかしながら、共通液室204の大きさやインクを加熱
する熱作用部203の発熱抵抗体の大きさ等によって必
ずしも万全な効果を示すとは限らなかった。
【0017】本発明の目的は、以上の問題点を解決すべ
く、メニスカスの早期復帰により安定したリフィルが得
られ、廉価な構成で高速記録を可能にするインクジェッ
ト記録ヘッドおよびインクジェット記録装置を提供する
ことにある。
く、メニスカスの早期復帰により安定したリフィルが得
られ、廉価な構成で高速記録を可能にするインクジェッ
ト記録ヘッドおよびインクジェット記録装置を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明インクジェット記録ヘッドは、記録液を吐
出して飛翔液滴を形成する複数のインク吐出口と、前記
飛翔液滴を形成するための吐出エネルギー発生手段を個
々に有し、前記インク吐出口に連通する並列配置された
液路と、該並列配置された液路に前記記録液を供給する
共通液室と、該共通液室の前記並列配置された個々の液
路と対向する位置に開口部を有し、前記記録液の吐出時
に前記共通液室に発生する圧力変動を前記開口部を介し
て吸収可能な気液界面を有する空気保持室とを具備した
ことを特徴とするものである。
めに、本発明インクジェット記録ヘッドは、記録液を吐
出して飛翔液滴を形成する複数のインク吐出口と、前記
飛翔液滴を形成するための吐出エネルギー発生手段を個
々に有し、前記インク吐出口に連通する並列配置された
液路と、該並列配置された液路に前記記録液を供給する
共通液室と、該共通液室の前記並列配置された個々の液
路と対向する位置に開口部を有し、前記記録液の吐出時
に前記共通液室に発生する圧力変動を前記開口部を介し
て吸収可能な気液界面を有する空気保持室とを具備した
ことを特徴とするものである。
【0019】すなわち、本発明者は、共通液室と関連す
る部分に保持される空気層の位置によりメニスカス復帰
効果の程度が違うことを実験により確かめた。そして、
1番効果のある場所は、各液路の後方であり、ここに空
気層があれば、熱作用部の発熱抵抗体の大きさや、共通
液室の大きさに関係なく、時分割駆動においても高速駆
動が可能になることを確認した。
る部分に保持される空気層の位置によりメニスカス復帰
効果の程度が違うことを実験により確かめた。そして、
1番効果のある場所は、各液路の後方であり、ここに空
気層があれば、熱作用部の発熱抵抗体の大きさや、共通
液室の大きさに関係なく、時分割駆動においても高速駆
動が可能になることを確認した。
【0020】
【作用】本発明によれば、共通液室の並列配置された個
々の液路と対向する位置に開口する開口部を介して記録
液吐出の都度、その吐出にかかわる液路から共通液室に
伝達される圧力変動が、その液路に最も近い空気保持室
に導かれ、その気液界面を介して吸収されるもので、こ
れによりインク吐出口に形成されるメニスカス復帰を速
めることができ、高速記録が可能になった。
々の液路と対向する位置に開口する開口部を介して記録
液吐出の都度、その吐出にかかわる液路から共通液室に
伝達される圧力変動が、その液路に最も近い空気保持室
に導かれ、その気液界面を介して吸収されるもので、こ
れによりインク吐出口に形成されるメニスカス復帰を速
めることができ、高速記録が可能になった。
【0021】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
細かつ具体的に説明する。
【0022】図1および図2の(A)は本発明の第1実
施例によるインクジェット記録ヘッドの構成を示す。本
例では、各液路202の共通液室204に連通する入口
に絞り部1を設ける以外、更に共通液室204の各液路
202に直交する正面壁2の各液路202および絞り部
1と対向する位置にそれぞれ細い開口部3を有する空気
保持室4を、互に分離独立させる形で配設した。なお、
その他の構成の説明については図5に示した従来例と変
わらないので省略する。
施例によるインクジェット記録ヘッドの構成を示す。本
例では、各液路202の共通液室204に連通する入口
に絞り部1を設ける以外、更に共通液室204の各液路
202に直交する正面壁2の各液路202および絞り部
1と対向する位置にそれぞれ細い開口部3を有する空気
保持室4を、互に分離独立させる形で配設した。なお、
その他の構成の説明については図5に示した従来例と変
わらないので省略する。
【0023】このように構成したインクジェット記録ヘ
ッド10においては、共通液室204の正面壁2に設け
た開口部3およびそれぞれの空気保持室4により、個々
のインク吐出部201からインクの吐出が行われるたび
に、その液路202から共通液室204側に伝達される
圧力変動を吸収させることができる。従って、後に駆動
されるブロック別のインク吐出口201ほどそのメニス
カスの復帰が遅れるという傾向を無くすように作用させ
ることができる。なお、各空気保持室4としては、その
室内に空気層を保持することにより開口部3と共に圧力
変動の吸収が可能なように気液界面を有するものであ
る。
ッド10においては、共通液室204の正面壁2に設け
た開口部3およびそれぞれの空気保持室4により、個々
のインク吐出部201からインクの吐出が行われるたび
に、その液路202から共通液室204側に伝達される
圧力変動を吸収させることができる。従って、後に駆動
されるブロック別のインク吐出口201ほどそのメニス
カスの復帰が遅れるという傾向を無くすように作用させ
ることができる。なお、各空気保持室4としては、その
室内に空気層を保持することにより開口部3と共に圧力
変動の吸収が可能なように気液界面を有するものであ
る。
【0024】続いて、その製造にかかわる実施例につい
て述べる。
て述べる。
【0025】(実施例1)まずSiウェハーの熱酸化に
より、3μm厚のSiO2 膜を形成し基板206とし
た。その基板206上にスパッタにより発熱抵抗体とし
てHfB2 を1500オングストロームの厚さに形成
し、続いて電子ビーム蒸着によりTiを50オングスト
ローム、Alを6000オングストロームの厚さでそれ
ぞれ連続的に堆積した。
より、3μm厚のSiO2 膜を形成し基板206とし
た。その基板206上にスパッタにより発熱抵抗体とし
てHfB2 を1500オングストロームの厚さに形成
し、続いて電子ビーム蒸着によりTiを50オングスト
ローム、Alを6000オングストロームの厚さでそれ
ぞれ連続的に堆積した。
【0026】ついで、フォトリソグラフ工程によりパタ
ーンを作製し、熱作用部203を400DPIのピッチ
で作製した。このときの発熱抵抗体の大きさは、19μ
m×110μm長方形であり、512個の発熱抵抗体を
並列に形成した。
ーンを作製し、熱作用部203を400DPIのピッチ
で作製した。このときの発熱抵抗体の大きさは、19μ
m×110μm長方形であり、512個の発熱抵抗体を
並列に形成した。
【0027】続いてスパッタによりSiO2 ,Ta20
5、およびTaの各層をそれぞれ1.5μm、500オ
ングストローム、および5000オングストロームの厚
さで連続的に堆積し、再びフォトリソグラフ工程およ
び、ドライエッチング工程によりパターニングを行い、
保護膜とした。
5、およびTaの各層をそれぞれ1.5μm、500オ
ングストローム、および5000オングストロームの厚
さで連続的に堆積し、再びフォトリソグラフ工程およ
び、ドライエッチング工程によりパターニングを行い、
保護膜とした。
【0028】ついで、ネガタイプのドライフィルム(感
光性樹脂)25μm厚をラミネートし、フォトリソグラ
フ工程により、インク吐出口201、液路202、絞り
部1からなるインク吐出単位と、共通液室204の1部
と気液界面となる空気保持室4とを作製した。なお、各
空気保持室4は、各液路202の後方で、かつ共通液室
204の正面壁2におけるそれぞれに対応位置に配設
し、図2の(A)に示すように共通液室204側の開口
部3を20μmにした。
光性樹脂)25μm厚をラミネートし、フォトリソグラ
フ工程により、インク吐出口201、液路202、絞り
部1からなるインク吐出単位と、共通液室204の1部
と気液界面となる空気保持室4とを作製した。なお、各
空気保持室4は、各液路202の後方で、かつ共通液室
204の正面壁2におけるそれぞれに対応位置に配設
し、図2の(A)に示すように共通液室204側の開口
部3を20μmにした。
【0029】次に、共通液室204の1部となる彫り込
み部(40mm×4mm)とインク供給口205となる
貫通孔とを有するガラスにネガタイプのドライフィルム
(感光性樹脂)をラミネートした後フォトリソグラフ工
程によりパターニングし、天板208として前述した基
板206上に貼り合わせた。また、上記とは別にプリン
ト基板上にダイボンティングされたドライバーICを用
意し、これと前記基板206とをワイヤーボンティング
で電気的に接続して、インクジェット記録ヘッド10と
した。
み部(40mm×4mm)とインク供給口205となる
貫通孔とを有するガラスにネガタイプのドライフィルム
(感光性樹脂)をラミネートした後フォトリソグラフ工
程によりパターニングし、天板208として前述した基
板206上に貼り合わせた。また、上記とは別にプリン
ト基板上にダイボンティングされたドライバーICを用
意し、これと前記基板206とをワイヤーボンティング
で電気的に接続して、インクジェット記録ヘッド10と
した。
【0030】このようにして作製したインクジェット記
録ヘッド10において隣り合う64個のインク吐出単位
を1ブロックとして形成し、合計8ブロックにして駆動
を行った。空気保持室が無い従来型のインクジェット記
録ヘッドと本発明にかかるインクジェット記録ヘッドと
のメニスカス復帰時間を図3の(A)に示す。この図か
ら明らかなように、インク吐出単位別に空気保持室4を
設けた本発明にかかるインクジェット記録ヘッド10で
は、高速駆動が可能であり、6kHzの吐出周波数でも
品位の低下をきたすことなく良好な記録を得ることがで
きた。
録ヘッド10において隣り合う64個のインク吐出単位
を1ブロックとして形成し、合計8ブロックにして駆動
を行った。空気保持室が無い従来型のインクジェット記
録ヘッドと本発明にかかるインクジェット記録ヘッドと
のメニスカス復帰時間を図3の(A)に示す。この図か
ら明らかなように、インク吐出単位別に空気保持室4を
設けた本発明にかかるインクジェット記録ヘッド10で
は、高速駆動が可能であり、6kHzの吐出周波数でも
品位の低下をきたすことなく良好な記録を得ることがで
きた。
【0031】(実施例2)実施例1と同様に、共通液室
204の天板208側の彫り込み部の大きさを40mm
×2mmと小さくしたインクジェット記録ヘッドを作製
して実施例1と同一条件で駆動した結果、このような共
通液室が小さいインクジェット記録ヘッドにおいても6
kHz駆動が十分可能なことを確認した。
204の天板208側の彫り込み部の大きさを40mm
×2mmと小さくしたインクジェット記録ヘッドを作製
して実施例1と同一条件で駆動した結果、このような共
通液室が小さいインクジェット記録ヘッドにおいても6
kHz駆動が十分可能なことを確認した。
【0032】(実施例3)Siウェハーの熱酸化によ
り、3μmのSiO2 膜を形成し基板206とした。そ
の基板206上にスパッタにより発熱抵抗体としてHf
B2 を1500オングストロームの厚さに形成し、続い
て電子ビーム蒸着によりTiを50オングストローム,
Alを6000オングストロームの厚さでそれぞれ連続
的に堆積した。
り、3μmのSiO2 膜を形成し基板206とした。そ
の基板206上にスパッタにより発熱抵抗体としてHf
B2 を1500オングストロームの厚さに形成し、続い
て電子ビーム蒸着によりTiを50オングストローム,
Alを6000オングストロームの厚さでそれぞれ連続
的に堆積した。
【0033】ついで、フォトリソグラフ工程によりパタ
ーンを作製し、熱作用部203を2000DPIのピッ
チで作製した。このときの発熱抵抗体の大きさは、30
μm×150μmの長方形であり,512個の発熱抵抗
体を並列に形成した。
ーンを作製し、熱作用部203を2000DPIのピッ
チで作製した。このときの発熱抵抗体の大きさは、30
μm×150μmの長方形であり,512個の発熱抵抗
体を並列に形成した。
【0034】続いてスパッタにより、SiO2 ,Ta2
05,およびTaの各層をそれぞれ1.0μm、500
オングストローム、および3500オングストロームの
厚さで連続的に堆積し、再びフォトリソグラフ工程およ
び、ドライエッチング工程によりパターニングを行い、
保護膜とした。
05,およびTaの各層をそれぞれ1.0μm、500
オングストローム、および3500オングストロームの
厚さで連続的に堆積し、再びフォトリソグラフ工程およ
び、ドライエッチング工程によりパターニングを行い、
保護膜とした。
【0035】ついで、ネガタイプのドライフィルム(感
光性樹脂)50μm厚をラミネートし、フォトリソグラ
フ工程により、各インク吐出単位と、共通液室204の
1部と気液界面となる空気保持室14とを作製した。こ
の空気保持室14は、図2の(B)に示すように各液路
202の後方で、かつ共通液室204の正面壁2の対応
した位置に配設したが、共通液室204側の開口部13
を45μmの幅に形成すると共に、4つの開口部13に
対して共通する1つの空気保持室14を形成するように
した。
光性樹脂)50μm厚をラミネートし、フォトリソグラ
フ工程により、各インク吐出単位と、共通液室204の
1部と気液界面となる空気保持室14とを作製した。こ
の空気保持室14は、図2の(B)に示すように各液路
202の後方で、かつ共通液室204の正面壁2の対応
した位置に配設したが、共通液室204側の開口部13
を45μmの幅に形成すると共に、4つの開口部13に
対して共通する1つの空気保持室14を形成するように
した。
【0036】次に、共通液室204の1部となる天板の
彫り込み部(80mm×4mm)とインク供給口205
となる貫通穴とを有するガラスにネガタイプのドライフ
ィルム(感光性樹脂)をラミネートした後,フォトリソ
グラフ工程によりパターニングし、天板208として前
述した基板206上に貼り合わせた。また、上記とは別
にプリント基板上にダイボンディングされたドライバー
10を用意し、これと前記基板206とをワイヤーボン
ディングで電気的に接続して、インクジェット記録ヘッ
ド10を作製した。
彫り込み部(80mm×4mm)とインク供給口205
となる貫通穴とを有するガラスにネガタイプのドライフ
ィルム(感光性樹脂)をラミネートした後,フォトリソ
グラフ工程によりパターニングし、天板208として前
述した基板206上に貼り合わせた。また、上記とは別
にプリント基板上にダイボンディングされたドライバー
10を用意し、これと前記基板206とをワイヤーボン
ディングで電気的に接続して、インクジェット記録ヘッ
ド10を作製した。
【0037】このようにして作製したインクジェット記
録ヘッド10において隣り合う32個のインク吐出単位
を1ブロックとして形成し、合計16ブロックにして駆
動を行った。空気保持室が無い従来型のインクジェット
記録ヘッドと上記のように構成した本実施例のインクジ
ェット記録ヘッド10とのメニスカス復帰時間を図3の
(B)に示す。この図から明らかなように、本実施例に
よる空気保持室14を設けたインクジェット記録ヘッド
10では、高速駆動が可能であり、4kHzの吐出周波
数でも品位の低下をきたすことなく良好な記録を得るこ
とができた。
録ヘッド10において隣り合う32個のインク吐出単位
を1ブロックとして形成し、合計16ブロックにして駆
動を行った。空気保持室が無い従来型のインクジェット
記録ヘッドと上記のように構成した本実施例のインクジ
ェット記録ヘッド10とのメニスカス復帰時間を図3の
(B)に示す。この図から明らかなように、本実施例に
よる空気保持室14を設けたインクジェット記録ヘッド
10では、高速駆動が可能であり、4kHzの吐出周波
数でも品位の低下をきたすことなく良好な記録を得るこ
とができた。
【0038】図4は本発明の適用が可能なインクジェッ
ト記録装置の構成例を示す。ここで、10は本発明にか
かるインクジェット記録ヘッドであり、インクジェット
記録ヘッド10にはプリント基板52およびフレキシブ
ル配線基板53を介して記録ヘッド10の熱作用部20
3を形成する電気熱変換素子にブロック別に駆動信号が
供給される。54はインクジェット記録ヘッドを搭載
し、案内軸55に沿って移動するキャリッジ、56は所
定のタイミングでキャリッジ54を移動させるシフト用
モータ、57は被記録材である記録シート58をシート
送りするモータ、59は記録シート58をシート送り可
能に保持するプラテンローラ、60はインクジェット記
録ヘッド10のインク吐出面10Aに冠着され回復動作
を行う回復手段である。
ト記録装置の構成例を示す。ここで、10は本発明にか
かるインクジェット記録ヘッドであり、インクジェット
記録ヘッド10にはプリント基板52およびフレキシブ
ル配線基板53を介して記録ヘッド10の熱作用部20
3を形成する電気熱変換素子にブロック別に駆動信号が
供給される。54はインクジェット記録ヘッドを搭載
し、案内軸55に沿って移動するキャリッジ、56は所
定のタイミングでキャリッジ54を移動させるシフト用
モータ、57は被記録材である記録シート58をシート
送りするモータ、59は記録シート58をシート送り可
能に保持するプラテンローラ、60はインクジェット記
録ヘッド10のインク吐出面10Aに冠着され回復動作
を行う回復手段である。
【0039】なお、このようなインクジェット記録装置
による記録動作については公知と変わらず、その説明は
省略する。また、本例では記録装置に着脱としたインク
タンク61が設けられていて、インクタンク61からイ
ンクチューブ62を介してキャリッジ54搭載のサブイ
ンクタンク63にインクが供給され、サブインクタンク
63からインクジェット記録ヘッド10にインクが導か
れるものであるが、本発明にかかるインクジェット記録
ヘッドはこのようにインクタンク61が装置に着脱自在
に構成される形態の記録装置に限られるものでないこと
はいうまでもない。
による記録動作については公知と変わらず、その説明は
省略する。また、本例では記録装置に着脱としたインク
タンク61が設けられていて、インクタンク61からイ
ンクチューブ62を介してキャリッジ54搭載のサブイ
ンクタンク63にインクが供給され、サブインクタンク
63からインクジェット記録ヘッド10にインクが導か
れるものであるが、本発明にかかるインクジェット記録
ヘッドはこのようにインクタンク61が装置に着脱自在
に構成される形態の記録装置に限られるものでないこと
はいうまでもない。
【0040】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換素子やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記
録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもの
である。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化
が達成できるからである。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換素子やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記
録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもの
である。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化
が達成できるからである。
【0041】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換素子に、記録情報に対応していて核沸騰を越える
急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印
加することによって、電気熱変換素子に熱エネルギを発
生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせ
て、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イ
ンク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡
の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)
を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆
動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収
縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)
の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆
動信号としては、米国特許第4463359号明細書,
同第4345262号明細書に記載されているようなも
のが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関
する発明の米国特許第4313124号明細書に記載さ
れている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこ
とができる。
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換素子に、記録情報に対応していて核沸騰を越える
急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印
加することによって、電気熱変換素子に熱エネルギを発
生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせ
て、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イ
ンク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡
の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)
を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆
動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収
縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)
の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆
動信号としては、米国特許第4463359号明細書,
同第4345262号明細書に記載されているようなも
のが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関
する発明の米国特許第4313124号明細書に記載さ
れている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこ
とができる。
【0042】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換素
子の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換素子に対して、
共通するスリットを電気熱変換素子の吐出部とする構成
を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネル
ギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成
としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘ
ッドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば記録を確実に効率よく行うことができるようになるか
らである。
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換素
子の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換素子に対して、
共通するスリットを電気熱変換素子の吐出部とする構成
を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネル
ギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成
としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘ
ッドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば記録を確実に効率よく行うことができるようになるか
らである。
【0043】さらに、記録装置が記録できる被記録媒材
の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記
録ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよ
うな記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによ
ってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記
録ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよ
うな記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによ
ってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0044】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0045】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換素子或はこれとは別の加熱素子
或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換素子或はこれとは別の加熱素子
或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0046】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0047】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、記録液を吐出して飛翔液滴を形成する複数のインク
吐出口と、前記飛翔液滴を形成するための吐出エネルギ
ー発生手段を個々に有し、前記インク吐出口に連通する
並列配置された液路と、該並列配置された液路に前記記
録液を供給する共通液室と、該共通液室の前記並列配置
された個々の液路と対向する位置に開口部を有し、前記
記録液の吐出時に前記共通液室に発生する圧力変動を前
記開口部を介して吸収可能な気液界面を有する空気保持
室とを具備したので、高速駆動可能なインクジェット記
録ヘッドおよびインクジェット記録装置を提供すること
ができるようになり、かつ空気保持室により空気を安定
保持できるので、空気が動くことによる不吐出等の不具
合を抑制することができる。また、本発明にかかる記録
ヘッドによれば、基板サイズを小さくでき、より廉価に
高速駆動ヘッドが提供できるようになった。
ば、記録液を吐出して飛翔液滴を形成する複数のインク
吐出口と、前記飛翔液滴を形成するための吐出エネルギ
ー発生手段を個々に有し、前記インク吐出口に連通する
並列配置された液路と、該並列配置された液路に前記記
録液を供給する共通液室と、該共通液室の前記並列配置
された個々の液路と対向する位置に開口部を有し、前記
記録液の吐出時に前記共通液室に発生する圧力変動を前
記開口部を介して吸収可能な気液界面を有する空気保持
室とを具備したので、高速駆動可能なインクジェット記
録ヘッドおよびインクジェット記録装置を提供すること
ができるようになり、かつ空気保持室により空気を安定
保持できるので、空気が動くことによる不吐出等の不具
合を抑制することができる。また、本発明にかかる記録
ヘッドによれば、基板サイズを小さくでき、より廉価に
高速駆動ヘッドが提供できるようになった。
【図1】本発明インクジェット記録ヘッドの構成を模式
的に示す斜視図である。
的に示す斜視図である。
【図2】本発明の各実施例を(A)および(B)の2つ
の構成例によって示す断面図である。
の構成例によって示す断面図である。
【図3】本発明の図2に(A),(B)として示した実
施例によるインク吐出口メニスカスの復帰周期をそれぞ
れ従来例のそれと比較し、(A),(B)として示すグ
ラフである。
施例によるインク吐出口メニスカスの復帰周期をそれぞ
れ従来例のそれと比較し、(A),(B)として示すグ
ラフである。
【図4】本発明の適用が可能なインクジェット記録装置
の構成例を示す斜視図である。
の構成例を示す斜視図である。
【図5】従来のインクジェット記録ヘッドの構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図6】インクジェット記録ヘッドにおけるインク吐出
動作を(A)〜(F)の過程によって示す説明図であ
る。
動作を(A)〜(F)の過程によって示す説明図であ
る。
【図7】インクジェット記録ヘッドの駆動動作を、その
駆動信号のタイミング〔(A1)〜(C1)〕と、各タ
イミングに応じて吐出が行われる状態〔(A2)〜(C
2)〕とによって示す説明図である。
駆動信号のタイミング〔(A1)〜(C1)〕と、各タ
イミングに応じて吐出が行われる状態〔(A2)〜(C
2)〕とによって示す説明図である。
【図8】従来例によるインク吐出口メニスカス復帰周期
を吐出単位別に示すグラフである。
を吐出単位別に示すグラフである。
1 絞り部 2 正面壁 3,13 開口部 4,14 空気保持室 10 インクジェット記録ヘッド 54 キャリッジ 61 インクタンク 201 インク吐出口 202 液路 203 熱作用部 204 共通液室 205 インク供給口 206 基板 207 バリアー部(仕切壁) 208 天板
Claims (3)
- 【請求項1】 記録液を吐出して飛翔液滴を形成する複
数のインク吐出口と、 前記飛翔液滴を形成するための吐出エネルギー発生手段
を個々に有し、前記インク吐出口に連通する並列配置さ
れた液路と、 該並列配置された液路に前記記録液を供給する共通液室
と、 該共通液室の前記並列配置された個々の液路と対向する
位置に開口部を有し、前記記録液の吐出時に前記共通液
室に発生する圧力変動を前記開口部を介して吸収可能な
気液界面を有する空気保持室とを具備したことを特徴と
するインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項2】 前記吐出エネルギー発生手段は、前記液
路中の記録液に膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生
する電気熱変換素子であることを特徴とする請求項1に
記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項3】 記録液を吐出して飛翔液滴を形成する複
数のインク吐出口と、 前記飛翔液滴を形成するための吐出エネルギー発生手段
を個々に有し、前記インク吐出口に連通する並列配置さ
れた液路と、 該並列配置された液路に前記記録液を供給する共通液室
と、 該共通液室の前記並列配置された個々の液路と対向する
位置に開口部を有し、前記記録液の吐出時に前記共通液
室に発生する圧力変動を前記開口部を介して吸収可能な
気液界面を有する空気保持室とを具備したインクジェッ
ト記録ヘッドの前記エネルギー発生手段を選択的に駆動
し、駆動された該エネルギー発生手段を有する液路のイ
ンク吐出口から被記録材に向けてインクを吐出し、その
飛翔液滴により前記被記録材上に記録を行うことを特徴
とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10544995A JPH08300655A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10544995A JPH08300655A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08300655A true JPH08300655A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14407905
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10544995A Pending JPH08300655A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08300655A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114953746A (zh) * | 2021-02-18 | 2022-08-30 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射装置以及液体喷射装置的控制方法 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP10544995A patent/JPH08300655A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114953746A (zh) * | 2021-02-18 | 2022-08-30 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射装置以及液体喷射装置的控制方法 |
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