JPH08300339A - 軽量発泡コンクリート用スラリーの鋳込装置 - Google Patents

軽量発泡コンクリート用スラリーの鋳込装置

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JPH08300339A
JPH08300339A JP10583095A JP10583095A JPH08300339A JP H08300339 A JPH08300339 A JP H08300339A JP 10583095 A JP10583095 A JP 10583095A JP 10583095 A JP10583095 A JP 10583095A JP H08300339 A JPH08300339 A JP H08300339A
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JP
Japan
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chamber
mold
slurry
injection
communication port
Prior art date
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Pending
Application number
JP10583095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Nemoto
英一 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンパクトであってスペース的に有利であり、
しかも注入速度が早いばかりでなく外観品質の良い製品
を得ることのできる軽量発泡コンクリート用スラリーの
鋳込装置を提供すること。 【構成】鋳込装置6はミキサーに連設された注入管4の
先端に取り付けられており、隔壁6aによって第1室6
Aと第2室6Bが構成され、両室は連絡口6bで連絡さ
れている。第2室6Bにはモールド(鋳型)への注入口
6cが形成され、上部には空気抜き手段が設けられてお
り、また、略垂直に金網5が取り付けられている。更
に、連絡口6bの上端の高さXは注入口6cの下端の高
さYよりも小さく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量発泡コンクリート
用のスラリーをモールド(鋳型)内へ注入する鋳込装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】建築材料として知られている軽量発泡コ
ンクリート(以下、ALCという)の製法は、一般に珪
石,セメント,石灰等の粉末を水に分散してスラリーと
し、これに発泡用のアルミニウム粉末を加えてから速や
かにモールド内に注入し、該アルミニウム粉末が石灰等
のアルカリと反応して発生するガスによりスラリーを膨
張させて固化させる。
【0003】ALCスラリーをモールドに注入する方法
としては、従来より二つの方法が知られており、それら
の概略を図4及び図5を用いて説明する。図4に示す方
法は、立方形のモールド1の内部に鉄筋マット2を配置
し、ミキサー3から供給されてきたスラリーを、注入管
4の注入口から異物除去用の金網5を通してモールド1
内に降り注ぐようにして落下させるものである。この方
法は設備的に極めて簡単であり、且つ注入速度が早いと
いう利点がある反面、注入時に空気を巻き込みその気泡
によってALC製品の表面に窪みを発生させ、外観を損
ねるという難点がある。
【0004】図5に示す方法は、注入管4の注入口を下
に向け、モールド1の側壁に沿って底部近傍位置に配置
し、金網5をモールド1内において鉄筋マット2と注入
管4の間に配置させるものである。この方法によると、
モールド1の底部にスラリーを静かに注入するので、空
気の巻き込みが殆どなく、ALC製品の外観品質を良好
に得られるという利点がある反面、モールド1内での設
置スペースが大きくなり、また注入速度も比較的遅く生
産性が低下するという難点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の注
入方法は、いずれも一長一短である。そのため、上記し
た二つの方法の難点を共に克服できるようにした鋳込装
置の出現が望まれているが、現在のところ、実用性の高
い鋳込装置は現れていない。本発明は、このような問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、モールド内へスラリーを注入するに際し、
スラリーへの空気の巻き込みが少なく、しかも注入速度
が早く、また、装置がコンパクトであってモールド内へ
配置するに当たってスペース的に有利なALC用スラリ
ーの鋳込装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明におけるALC用スラリーの鋳込装置は、
箱型の内部を略垂直方向の隔壁で仕切ることにより、ス
ラリー供給側の第1室と、下方側部にモールド内への注
入口を有し且つ前記隔壁の下方位置に設けられた連絡口
によって前記第1室に連絡されている第2室とを形成
し、前記第2室内には前記注入口と前記連絡口との間に
略垂直に金網を設置すると共に上方位置には空気抜き手
段を設け、また前記注入口と前記連絡口とは前記注入口
の下端が前記連絡口の上端より上方に位置するように配
設する。
【0007】
【作用】ミキサーから供給されたスラリーは、第1室か
ら連絡口を通って第2室に流れ込む。第2室に形成され
た注入口が塞がった段階で第2室内の空気は空気抜きか
ら上方へ排出される。スラリーが略第2室を満たした段
階で空気抜きを閉じる。その後スラリー、はミキサーか
ら与えられる圧力によって、金網の濾過作用を効果的に
活用しつつ、早い速度で且つ空気を巻き込むことなく、
注入口からモールド内に注入される。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3を用いて説明
する。図1は本発明装置の使用状態を示す説明図であ
る。図2は本発明の実施例の正面図であり、図3は図2
の右側面断面図である。尚、上記の図4,図5において
示したものと実質的に同じものには同じ符号を付けて説
明する。図1からも分かるように、本発明は図5に示し
た従来例と同じように、モールド1に対するスラリーの
注入をモールド1内の底部近傍位置から行う形式を取っ
ている。しかしながら、該従来例と異なる点は、モール
ド1内に金網5が露出して配置されていないことと、注
入管4の先端に本発明の鋳入装置6が取り付けられてい
ることである。
【0009】この鋳入装置6の具体的な構成が図2及び
図3に示されている。鋳入装置6は全体として箱型をし
ており、その内部は図3から分かるように上方に斜面部
を有する略垂直の隔壁6aによって第1室6Aと第2室
6Bとに分けられており、第1室6Aと第2室6Bとは
隔壁6aの下部に設けられた連絡口6bによって連絡さ
れている。第2室6Bには、その下方にモールド1に対
する注入口6cが形成されており、上方からはバルブ7
を介して第2室6B内の空気抜きが行えるようになって
いる。また、第2室6Bには連絡口6bと注入口6cと
の間に略垂直に金網5が取り付けられている。そして、
連絡口6bの上端の高さXは注入口6cの下端の高さY
よりも小さく設定されている。
【0010】次に、モールド1に対するスラリーの注入
機能について説明する。ミキサー3内で混合されたスラ
リーは注入管4を介して先ず第1室6Aに流入する。そ
の際、スラリーは第1室6Aから連絡口6bを通って第
2室6Bに流れるが、連絡口6bの上端の高さXは注入
口6cの下端の高さYよりも小さいため、ミキサー3か
ら第1室6Aまでがスラリーによって水封される。この
水封によってミキサー3,第1室6A間の空気は早期に
排出され易くなり、空気が排出されるとサイホン効果に
よってミキサー3のヘッド圧がそのまま掛かる結果、ス
リラー圧力が増し流速が早くなる。また、空気が排出さ
れてしまい残っていないことから、注入管4及び第1室
6A内での空気の巻き込みが防止できる。
【0011】このようにして第1室6Aに供給されたス
リラーは、やがて第2室6Bの注入口6cを経てモール
ド1内に注入されるが、ミキサー3から供給されるスラ
リーが注入口6cから注入する量より多い場合には、注
入口6cが完全に塞がれ水封された状態になる。その場
合には、本実施例におけるバルブ7のように空気抜き手
段を設けていないと、第2室6Bには空気が残り、それ
がスラリーに巻き込まれて気泡となってモールド内に注
入され、ALC製品の外観を悪くする。また、第2室6
bの上部に空気層がある限り、金網5の濾過面積も下部
のみとなり、モールド1内に対するスラリーの注入速度
がそれによって制限されてしまう。
【0012】しかしながら、本実施例においては第2室
6Bの上部にバルブ7を装備しているので、注入口6c
が水封された後も空気をバルブ7から抜くことができ、
第2室6B内にスラリーを略完全に充填させることが可
能となる。そして、第2室6B内がスラリーで満たされ
ることにより、内部での空気の巻き込みを防止できるほ
か、金網5の全面を濾過面積として有効に活用すること
ができる。また、金網5にはミキサー3内におけるスラ
リーのヘッド圧が掛かることになり、濾過効率が向上
し、且つそれによって注入口6cからの注入速度が律せ
られるようなことがなくなる。
【0013】次に、図4及び図5に示した各従来装置と
本実施例の装置との比較実験の結果を説明する。実験に
使用した原料スラリーは次の通りである。 重 量 比 率 石 灰 140kg 4.8% セメント 1000kg 34.0% 珪 石 1600kg 54.4% 石 膏 200kg 6.8% Al粉末 2.0kg
【0014】このようなスラリーを使用して、モールド
への注入所要時間、及びALC製品の表面に発生した3
mm径以上の窪みの数を計測した。その計測結果を表1
に示す。尚、図4に示した従来装置をA装置、図5に示
した従来装置をB装置、本実施例の装置を本装置とし
た。 この結果から、本実施例によれば注入時間が短時間で済
み、しかも窪み発生量の少ないことが分かる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、金網が
装置内に内蔵され全体がコンパクトな構成であるため、
モールド内に配置するのにスペース的に極めて有利であ
り、また注入速度が早くて生産性が優れている上に、製
品の外観品質を一段と向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の使用状態を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例の正面図である。
【図3】図2の右側面断面図である。
【図4】従来装置の使用状態を示す説明図である。
【図5】他の従来装置の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 モールド 2 鉄筋マット 3 ミキサー 4 注入管 5 金網 6 鋳込装置 6A 第1室 6B 第2室 6a 隔壁 6b 連絡口 6c 注入口 7 バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱型の内部を略垂直方向の隔壁で仕切る
    ことにより、スラリー供給側の第1室と、下方側部にモ
    ールド内への注入口を有し且つ前記隔壁の下方位置に設
    けられた連絡口によって前記第1室に連絡されている第
    2室とを形成し、前記第2室内には前記注入口と前記連
    絡口との間に略垂直に金網を設置すると共に上方位置に
    は空気抜き手段を設け、また前記注入口と前記連絡口と
    は前記注入口の下端が前記連絡口の上端より上方に位置
    するように配設されていることを特徴とする軽量発泡コ
    ンクリート用スラリーの鋳込装置。
JP10583095A 1995-04-28 1995-04-28 軽量発泡コンクリート用スラリーの鋳込装置 Pending JPH08300339A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6144123A (en) * 1998-07-29 2000-11-07 H.S.D. S.R.L. Electric chuck
JP2005139729A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Tokyo Cement Kogyo Kk 保水性コンクリート部材の製造方法

Cited By (3)

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