JPH08299051A

JPH08299051A - 爪みがき

Info

Publication number: JPH08299051A
Application number: JP11155095A
Authority: JP
Inventors: Kyoko Nakano; 京子中野
Original assignee: NAU TEC KK
Current assignee: NAU TEC KK
Priority date: 1995-05-10
Filing date: 1995-05-10
Publication date: 1996-11-19

Abstract

(57)【要約】【目的】爪の外表面に凹凸や引っ掛りがないように爪を
滑らかにみがくことができると共に、その取り扱いも極
めて簡単な爪みがきを得る。【構成】本体部１ｂに溝２を形成し、溝２ｂに爪５をみ
がくための研磨面形成した。溝２の底部を研磨面とし、
溝２の縁部を平滑面としてもよいし、溝２の横断面を円
弧状に形成してもよい。溝２を深さの異なる複数条の溝
により構成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、爪の先端部に微小な凹
凸や引っ掛りがくなく、爪を滑らかにみがくことができ
る爪みがきに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、爪を切ったりみがいたりするの
に、爪切りや爪みがきなどが使用されている。爪切りを
使用した場合には、比較的簡単に爪を切ることができる
が、爪が割れたり、切り口に微小な凹凸ができて引っ掛
りとなるなどの問題がある。そのため、爪切りに代わっ
て、又は爪切りにより爪を切った後の仕上げなどとして
爪みがきが使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の爪みがきは、板
状の本体表面に研磨面が形成されたやすりのようなもの
が一般的であり、この爪みがきの研磨面を爪の先端部に
当ててみがくものであった。しかし、このような従来の
爪みがきでは、爪をみがく際、図６に示したように爪み
がき１１の研磨面が爪１５に対して当接する角度が定ま
らなかった。そのため、爪のある部分は鋭くけずれた
り、またある部分では直角に削られたりして、爪の先端
部に凹凸ができて外観が悪くなるばかりか、この爪の先
端部分が鋭くなって引っ掛りができ、この引っ掛りが衣
服などに引っ掛って、けがの原因になるなど危険であっ
た。

【０００４】本発明は上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたものであって、爪の先端部に微小な凹凸
や引っ掛りがないように爪を滑らかできれいにみがくこ
とができると共に、その取り扱いも極めて簡単な爪みが
きを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、本体部に溝を形成し、この溝に爪をみがく
ための研磨面を形成した。溝の底部を研磨面とし、溝の
縁部を平滑面としてもよいし、また溝の横断面を円弧状
に形成してもよい。また、溝を深さの異なる複数条の溝
により構成してもよい。

【０００６】

【作用】本体部に形成された溝内には研磨面が形成され
ている。この溝内に爪が挿入され、爪と爪みがきとが相
対的に移動されることにより爪をみがくことができる。
したがって、簡単に爪をみがくことができるし、爪の先
端部も滑らかに仕上げることができる。また、溝の縁部
を平滑面とすることにより、溝の縁部で爪が削られるこ
とがなくなり、爪が傷つけられることを防止できる。溝
の横断面を円弧状に形成することにより、爪先を横断面
円弧状に滑らかにみがくことができるし、研磨面が爪に
対して当接する角度や面積をある程度一定に保つことが
できる。さらに、溝を深さの異なる複数条の溝により構
成することにより、爪先の長短に応じて使い分けができ
る。

【０００７】

【実施例】以下、本発明にかかる爪みがきの実施例を図
面を用いて説明する。図１ないし図３において符号１は
爪みがきを示している。爪みがき１は四角柱状把手１ａ
と、この把手１ａの一端部（右側端部）から外方に向か
って延出した本体部１ｂを有している。本体部１ｂは先
端部が円弧状に形成されたへら状となっている。本体部
１ｂは例えばプラスチックで構成してもよいし、また把
手１ａと本体部１ｂとをプラスチックで一体成形しても
よい。本体部１ｂの上端部及び下端部にはその長さ方向
に溝２が形成されていると共に、本体部１ｂの表裏面の
腹部にも、幅方向中央部に長さ方向にわたって溝２が形
成されている。溝２は図３に示すように横断面円弧状に
形成されている。また、溝２は底部に爪をみがくための
研磨粒が付着されてなる研磨面３を有すると共に、溝２
の開口縁部には研磨粒が付着されていない平滑面２ｃを
有している。

【０００８】上記研磨面３は、図４に示すように溝２の
開口縁部２ｃにマスク６を取り付けた状態で、ダイヤモ
ンド粒などの研磨粒を溝２に向かって吹き付けることに
より形成される。これにより、溝２の底部にのみ研磨粒
が付着されて研磨面３が形成されると共に、マスク６に
覆われた部分には研磨粒が付着しないため、このマスク
６に覆われた面が平滑面２ｃとなる。

【０００９】また、上記図１に示した実施例では、本体
部１ｂの表裏面の腹部全面に研磨面４が形成されてい
る。この研磨面４は本体部１ｂの外表面に網の目状に細
かな溝を形成してもよいし、また研磨粒を吹き付けて付
着させることにより形成してもよい。なお、この研磨面
４を形成するか否かは任意である。

【００１０】上記のように構成された爪みがき１により
爪をみがくには、まず図２に示すように溝２内に爪５の
先端部を挿入して爪５の先端部が研磨面３に当接するよ
うにする。これにより図３に示すように爪５の先端部が
研磨面３に当接した状態となり、この状態で爪５と爪み
がき１とを相対的に移動させることにより爪５をみがく
ことができる。具体的には、爪みがき１を爪５の先端に
沿って弧を描きながら移動させてもよいし、また、爪５
の先端を爪みがき１に対して相対移動させてもよい。

【００１１】このように、上記実施例記載の爪みがき１
によれば、本体部１ｂに溝２を形成し、この溝２に爪を
磨くための研磨面３を設けたことから、爪５をみがくた
めには爪５をこの溝２内に挿入し、溝２をガイドとして
爪５と爪みがき１とを相対的に移動させるだけでよく、
爪みがきを簡単に行なうことができるし、また爪の先端
部を図５に示したように滑らかに仕上げることができ、
爪５の外観が良好となると共に、爪５の先端部に微小な
凹凸や引っ掛りができることを防止でき、爪５が服など
に引っ掛ることもなく安全である。また、溝２の開口縁
部２ｃを研磨粒が付着されていない平滑面とすることに
より、爪をみがく隙に上記縁部２ｃで爪を傷付けてしま
うことを防止でき、爪５の外観を良好とすることができ
る。さらに、溝２はその横断面が円弧状に形成されてい
ることから、研磨面３が爪５に対して当接する角度や面
積を一定に保つことができ、爪５の先端部を全体にわた
って均一に、かつ、横断面円弧状に滑らかにみがくこと
ができる。

【００１２】なお、図２に示すように溝２を深さの異な
る複数条の溝を形成してもよい。例えば本体部１ｂの腹
部両面に形成した溝は浅く、本体部１ｂの幅方向両端面
に形成した溝は深くする。こうすれば、爪先が長い場合
は深い方の溝を用いてみがき爪先が短い場合は浅い方の
溝を用いてみがくというような使い分けができる。ま
た、深い方の溝の両側の土手に、図２に示すように段差
ｈを形成してもよい。

【００１３】また、複数の溝２の研磨面の粗さに差を付
けておき、まず始めは爪５を粗い方の溝で大まかにみが
き、次に密な方の溝で仕上げるようにしてもよい。ま
た、上記本体部１ｂの腹部に形成した研磨面の目を密に
してこれを仕上げように用いてもよい。このように、溝
２を粗さの異なる複数条の溝により構成することによ
り、一つの溝２で爪５を大まかにみがいた後に、爪の先
端部の形状を整えることができ、粗削りから仕上げまで
を一つの溝により行なうことができる。

【００１４】なお、上述のいずれの実施例でも溝の形状
を断面円弧状としたものであったが、横断面Ｕ字状やＶ
字状（但し、底部は円弧状）としてもよいし、また溝の
開口部を広く形成してもよい。また、溝を設ける数や位
置などは上記実施例に限定されず任意である。研磨面に
ついては、研磨粒を吹き付けて構成するだけなく、網の
目状に溝を設けるなど周知の構成を適用してもよい。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、本体部に溝を有し、こ
の溝は爪をみがくための研磨面を有することから、爪を
みがくためには爪の先端部を上記溝内に挿入し、溝をガ
イドとして爪と爪みがきとを相対的に移動させるだけで
よく、極めて簡単に爪みがきを行なうことができるし、
また爪の先端部を滑らかに仕上げることができるため、
爪の外観が良好となると共に、爪の先端部に微小な凹凸
や引っ掛りができることを防止でき、爪が衣服などに引
っ掛ることもなく安全である。

【００１６】請求項２記載の発明によれば、溝の底部は
研磨面を有し、溝の縁部は平滑面を有するようにしたこ
とから、この縁部で爪を傷付けてしまうことを防止で
き、爪の外観を良好とすることができる。

【００１７】請求項３記載の発明によれば、溝の横断面
を円弧状に形成したことにより、溝の研磨面が爪に対し
て当接する角度や面積を一定に保つことができ、爪の先
端部を全体にわたって均一にみがくことができる。

【００１８】請求項４によれば、溝は深さの異なる複数
条の溝により構成されていることから、爪先の長さに応
じて溝を使い分けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる爪みがきの実施例を示した斜視
図。

【図２】同上実施例にかかる爪みがきの使用状態を示し
た横断面図。

【図３】同上実施例にかかる爪みがきの溝を拡大して示
した横断面図。

【図４】同上実施例にかかる爪みがきの溝に研磨粒を付
着させる様子を示した断面図。

【図５】同上実施例にかかる爪みがきによりみがいた後
の爪の状態を示した側面図。

【図６】従来の爪みがきの使用状態を示した側面図。

【符号の説明】

１爪みがき１ｂ本体部２溝２ｃ溝の縁部３研磨面５爪

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体部に溝を有し、この溝は爪をみがく
ための研磨面を有してなる爪みがき。
【請求項２】溝の底部は研磨面を有しており、溝の縁
部は平滑面を有する請求項１記載の爪みがき。
【請求項３】溝の横断面は円弧状に形成されてなる請
求項１又は請求項２記載の爪みがき。
【請求項４】溝は深さの異なる複数条の溝により構成
されなる請求項１、２又は３記載の爪みがき。