JPH0829899A - 放射線画像情報読取システム - Google Patents

放射線画像情報読取システム

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JPH0829899A
JPH0829899A JP6163588A JP16358894A JPH0829899A JP H0829899 A JPH0829899 A JP H0829899A JP 6163588 A JP6163588 A JP 6163588A JP 16358894 A JP16358894 A JP 16358894A JP H0829899 A JPH0829899 A JP H0829899A
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JP
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radiation image
image
stimulable phosphor
image signal
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Application number
JP6163588A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Ogura
信彦 小倉
Yasushi Kojima
靖 小島
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/486,587 priority patent/US5677542A/en
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B42/00Obtaining records using waves other than optical waves; Visualisation of such records by using optical means
    • G03B42/02Obtaining records using waves other than optical waves; Visualisation of such records by using optical means using X-rays

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Complex Calculations (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射線画像情報読取システムにおいて、より
解像度の高い画像読取りを可能にする。 【構成】 膜厚5μm以下の透明保護層および厚さ10
〜150μmの蓄積性蛍光体層を有し、かつ平均粒子径
0.01μm以上0.9μm以下の青色系無機顔料の着
色材により着色された蓄積性蛍光体シート2に電子顕微
鏡像を蓄積記録する。このシート2を副走査方向の読取
ピッチが20〜30μm(好ましくは25μm)となる
ように副走査手段を移動させるとともに、主走査方向の
読取ピッチが20〜30μm(好ましくは25μm)と
なるように高速アンプ41により信号Sのサンプリングを
行い、読取画像信号Sdを得、これをCRT42により可
視像として再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線画像情報が蓄積記
録された蓄積性蛍光体シートを励起光で走査して放射線
画像情報の読取りを行う放射線画像情報読取システムに
関し、特に詳細には解像度の高い画像の読取りを可能に
した放射線画像情報読取システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線(X線,α線,
β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射すると、この放
射線エネルギーの一部が蛍光体中に蓄積され、この蛍光
体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネル
ギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示すことが知られてお
り、このような性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体(輝尽
性蛍光体)と呼ばれる。
【0003】この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被
写体の放射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体に
記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励起光
で走査して輝尽発光光を生じさせ、得られた輝尽発光光
を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に基
づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料、
CRT等に可視像として出力させる放射線画像情報記録
再生システムが本出願人によりすでに提案されている
(特開昭55-12429号等)。
【0004】また、蓄積性蛍光体シートは上述のような
放射線画像情報記録再生システムにおいて主として医用
画像を記録する手段として用いられる以外に、種々の分
野で用いられるようになっており、例えば本出願人は、
蓄積性蛍光体シートを用いた電子顕微鏡像記録再生方法
を先に提案した(特開昭61-51738号,同61-93539号
等)。この電子顕微鏡像記録再生方法は基本的に、電子
線エネルギーを蓄積する蓄積性蛍光体シートに、試料を
透過した電子線を真空状態で照射し、次いで該蓄積性蛍
光体シートに励起光照射等を行って蓄積されたエネルギ
ーを輝尽発光光として放出させ、この放出光を光電的に
検出して画像信号を得、この画像信号を用いて試料の電
子顕微鏡像を再生するものである。
【0005】この電子顕微鏡像記録再生方法において蓄
積性蛍光体シートに励起光を照射して輝尽発光光を検出
する読取装置は、試料の観察性を十分に高めるために、
前述した人体等の放射線画像情報を記録再生するシステ
ムにおける読取装置に比べて、より高解像度の画像読取
りを可能とすることが望まれている。ここで、本願出願
人は、蓄積性蛍光体シート上に走査させる励起光ビーム
のビーム径と読取ピッチを種々に変え、それに応じて、
前述の読取処理で得られた画像信号に基づいて再生され
た画像の解像度がどのように変化するかを調べた結果、
この解像度は、励起光ビームの径と、読取ピッチが10
0μm以上になると顕著に低下するという知見を得た。
【0006】先に述べた人体等の放射線画像情報を記録
再生するシステムにおいては、従来、励起光ビームの径
と、読取ピッチは例えば150μmあるいは200μm
等、100μm以上とされていた。このような条件で放
射線画像情報の読取りを行っても、再生放射線画像の解
像度は人体等の診断に供する上では十分であった。しか
し、電子顕微鏡像は本来極めて解像度が高いものである
ので、この電子顕微鏡像を蓄積性蛍光体シートに記録
し、そこから読み取って再生する場合は、励起光ビーム
の径と読取ピッチを100μmよりも小さくすると、そ
れらを上記従来の値とする場合に比べれば、再生画像の
解像度は顕著に向上し、試料の観察性を高める上で極め
て有効となる。
【0007】そこで、蓄積性蛍光体シートからの放射線
画像情報の読取ピッチを100μm以下とした放射線画
像情報読取システムが本出願人により提案されている
(特開平1-207737号)。この装置は、励起光のビーム径
と読取ピッチとをともに100μmより小さくすること
により、再生画像の解像度を向上させるものである。
【0008】また、このように読み取られた画像信号に
ついてFFT(高速フーリエ変換装置)により周波数解
析を行い、画像中観察したい周波数帯域の周期構造だけ
を抽出し、その部分の構造を解析することが行われてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した電子顕微鏡像
の再生、あるいは脳のオートラジオグラフィ等の分野に
おいては、さらに解像度の高い読取りを行うことが望ま
れている。しかしながら、解像力を高くしても、画像情
報を記録するための蓄積性蛍光体シートの解像力が低く
ては、読取ピッチを小さくして画像の読取りを行って
も、解像力の高い再生画像を得ることはできなかった。
さらに、このような解像力の低い画像について前述した
構造解析を行っても良好な解析結果を得ることができな
かった。
【0010】本発明は上記事情に鑑み、より解像度の高
い画像読取りを行うことができる放射線画像読取システ
ムおよび解像度の高い周波数画像で解析を行うことがで
きる放射線画像処理装置を提供することを目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
情報読取システムは、放射線画像情報が蓄積記録された
蓄積性蛍光体シートを励起光により主走査方向および副
走査方向に所定の読取ピッチにより2次元的に走査し
て、このシートから放射線画像情報を担持する輝尽発光
光を発せしめ、この輝尽発光光を光電的に読み取ること
により放射線画像情報を表す画像信号を得る放射線画像
情報読取システムにおいて、副走査方向の読取ピッチを
略20〜30μmに設定するとともに、主走査方向の読
取ピッチを副走査方向の読取ピッチに対応させて略20
〜30μmとする高速読取手段を設け、さらに、膜厚5
μm以下の透明保護層および厚さ10〜150μmの蓄
積性蛍光体層を有し、かつ着色材により着色されてお
り、この着色材が平均粒子径0.01μm以上0.9μ
m以下の青色系無機顔料である蓄積性蛍光体シートを用
いるようにしたことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明による放射線画像処理装置
は、本発明による放射線画像情報読取システムにより得
られた画像信号を高速フーリエ変換するフーリエ変換手
段と、フーリエ変換された画像信号から所望とする周波
数帯域の画像信号のみを抽出する抽出手段と、抽出され
た画像信号を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段
と、逆フーリエ変換された画像信号を可視像として再生
する再生手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用および発明の効果】本発明による放射線画像情報
読取システムは、読取ピッチを従来よりも大幅に小さい
20〜30μmとし、さらにこの読取ピッチの解像力に
耐え得るような解像力を有する蓄積性蛍光体シートを用
いるようにしたため、極めて高解像度の読取りを行うこ
とができ、これにより、本装置は電子顕微鏡画像あるい
は脳のオートラジオグラフィ等の読取りを行う装置とし
ても極めて好適に用いることができる。
【0014】また、本発明による放射線画像処理装置
は、本発明による放射線画像情報読取システムにより得
られた放射線画像を表す画像信号に対してフーリエ変換
手段によりフーリエ変換を施して画像信号を複数の周波
数帯域の信号に変換し、この複数の周波数帯域の信号の
中から抽出手段により所望とする周波数帯域の信号を抽
出し、この抽出された信号を逆フーリエ変換手段におい
て逆フーリエ変換するようにしたため、逆フーリエ変換
することにより得られる信号は所望とする周波数帯域の
みの画像を表すものとなる。そして、この逆フーリエ変
換された信号を再生手段において再生することにより所
望とする周波数帯域のみの画像が可視像として再生され
る。しかも、再生手段において再生される画像は本発明
による放射線画像情報読取システムにより得られる解像
度の高い画像であるため、所望とする周波数帯域の画像
のみを高解像度で再生することができる。したがって、
高解像度の画像で周波数解析を行うことができる。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例について
説明する。
【0016】図1は本発明の実施例による放射線画像情
報読取システムにより画像が読み取られる蓄積性蛍光体
シートの概略を表す図である。図1に示すように実施例
の放射線画像読取システムにより画像が読み取られる蓄
積性蛍光体シート2は、支持体2A上に下塗り層2B、
蛍光体層2Cおよび保護層2Dを積層させて構成され
る。下塗り層2B,蛍光体層2Cおよび保護層2Dは以
下のようにして作成される。
【0017】下塗り層 バインダー(軟質アクリル樹脂、大日本インキ(株)、
クリスコートP−1018GS:20%溶液)30g、
フタル酸エステル3.5g、導電性ウィスカー(大塚化
学(株)、デントールBK−200)10gをメチルエ
チルケトン中にプロペラミキサーを用いて分散、溶解し
て、反射材料層形成用分散液(粘度10ps:20℃)
を調整し、これをポリエチレンテレフタレートシート上
にドクターブレードを用いて均一に塗布した後、塗膜の
乾燥を行った。このようにして、層厚が20μmの反射
材料層を形成した。
【0018】蛍光体層 蛍光体シート形成用塗布液として、蛍光体(BaFBr
0.8 0.2 :Eu2+)200g、結合材(ポリウレタン
−エラストマー、大日本インキ化学工業(株)、T−5
265H[固形])7g、着色剤(群青)1.6g、お
よび黄変防止剤(エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ
(株)、EP1004[固形])1.4gを、メチルエ
チルケトンに加え、プロペラミキサーで分散させて、粘
度30ps(25℃)の塗布液を調整した(結合材/蛍
光対比=1/20)。この塗布液をシリコン系離型剤が
塗布されているポリエチレンテレフタレートシート(仮
支持体、厚み:180μ)上に塗布し乾燥した後、仮支
持体から剥離させて蛍光体層(層厚:150μm)を作
成した。
【0019】保護層 フッ素系樹脂(フルオロオレフィン−ビニルエーテル共
重合体、旭硝子(株)、ルミフロンLF504X:40
%溶液)50g、架橋剤(イソシアネート、三井東圧
(株)、オレスターNP38−70S:70%溶液)9
gをメチルエチルケトン−シクロヘキサン(2:8)混
合溶媒に添加し、粘度0.2〜0.3psの塗布液を調
整した。この塗布液を先に形成した蛍光体層上にドクタ
ーブレードを用いて塗布した後、120℃で30分間熱
処理して熱硬化させるとともに乾燥し、厚さ3μmの保
護層を設けた。
【0020】そして、まず図示しないカレンダーロール
を用いて、蛍光体シートと下塗り付き支持体を重ね合わ
せ、500kgw/cm2 の圧力、上側ロール温度75
℃、下側ロール温度75℃、1.0m/分の送り速度で
連続的に圧縮操作を行う。そしてこの加熱圧縮により、
蛍光体シートは支持体に下塗り層を介して完全に融着し
た蛍光体層(層厚:110μm)となった。そして、こ
の蛍光体層2Cに前述した保護層を形成する。なお、こ
のような蛍光体層、着色剤および保護層についてはそれ
ぞれ特開昭61-121251 号、同61-121250 号、特開平2-28
7200号に開示されている。
【0021】但し、本発明に用いられる蓄積性蛍光体は
上記の蛍光体に限られるものではなく、放射線を照射し
た後に励起光を照射した場合に、輝尽発光光を発光する
蛍光体であればいかなるものでもよい。蓄積性蛍光体シ
ートの蛍光体層や保護層において、蓄積性蛍光体とこれ
を分散状態で含有支持する結合材や保護層材質は上記物
質に限られるものではない。蛍光体層は結合材を含まな
いで蓄積性蛍光体の凝集体のみから構成されるもの、蓄
積性蛍光体の凝集体の間隙に高分子物質が含浸されてい
る等してもよい。さらに蓄積性蛍光体シートの形成方法
も上記の仮支持体上の蛍光体層を剥離し、支持体に加熱
圧縮する方法に限られるものではなく、接着剤を用いる
等して蛍光体層と支持体を接合したり、支持体上に蛍光
体塗布液を直接塗布して形成する等してもよい。
【0022】このようにして作成された蓄積性蛍光体シ
ート2に対し、図示しない電子顕微鏡により、試料の電
子顕微鏡画像が蓄積記録される。電子顕微鏡画像が蓄積
記録された蓄積性蛍光体シート2は本発明による放射線
画像情報読取システムにより、試料の放射線画像を表す
画像信号が読み取られる。
【0023】図2は本発明による放射線画像情報読取シ
ステムの実施例を表す図である。なお、図2において
は、細い実線矢印が信号の流れを、二重線矢印が蓄積性
蛍光体シートの流れを、太い実線矢印がDATの流れを
表す。図2に示すように本発明による放射線画像情報読
取システムを用いたシステムの実施例は、電子顕微鏡60
において電子顕微鏡像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シ
ート2を、本発明による放射線画像情報読取システム61
において後述するように読み取って電子顕微鏡像を表す
画像信号を得、この画像信号をCRT43において再生す
るか、プリンタ42においてハードコピーとして出力する
か、またはデジタルオーディオテープ(以下DATとす
る)45に記憶させておくかするものである。
【0024】ここで、画像信号が記憶されたDAT45
は、他の画像処理手段62において画像処理に供される。
すなわち、画像処理手段62においてDAT45から画像信
号が読し、この読み出された画像信号をCRT64に表示
してこの表示された画像を見ながら画像信号に対して所
望とする画像処理を施し、プリンタ63においてハードコ
ピーとして再生するものである。ここで、画像信号を記
憶したDAT45はそのまま保存するようにしてもよい
が、このDAT45に記憶した画像信号をバス70により他
のシステムに伝送するようにしてもよく、さらには画像
処理手段62において処理が施された画像信号をバス70を
用いて他のシステムに伝送するようにしてもよい。
【0025】ここで、DAT45には記憶される画像信
号ごとの検索情報を記憶し、この検索情報を見ることに
よりDAT45全体の検索情報を得るようにしてもよ
い。このように、DAT45に検索情報を記憶すること
により、DAT45に記憶された画像信号をより短時間
で検索することができる。
【0026】なお、後述するようにして画像信号が読み
出された後の蓄積性蛍光体シート2は、消去手段44にお
いて残存放射線が放出されて再度電子顕微鏡60において
電子顕微鏡像の記録に供される。
【0027】次いで、本発明による放射線画像情報読取
システムにおける放射線画像情報読取装置の詳細につい
て説明する。
【0028】図3は、本発明の実施例による放射線画像
情報読取システムのシート保持手段と、副走査手段とを
示している。シート保持手段としてのプラテン1は内方
に凸の円筒面1aを有するものであり、この円筒面1a
の下端部に近接させて駆動ローラ6と、それに従動する
ローラ7が設けられている。前述したように、電子顕微
鏡において試料を透過した電子線を照射する等により放
射線画像情報(電子顕微鏡像情報)が蓄積記録された蓄
積性蛍光体シート2は、図示しない公知のシート搬送手
段によって搬送され、その前端部がプラテン1の下部ま
で送り込まれる。すると、ローラ6が回転してシート2
を円筒面1aに沿って所定の位置まで送る。こうして蓄
積性蛍光体シート2は、図3中に1点鎖線で示すように
プラテン1上に保持される。プラテン1は、その下部が
スクリューロッド3と螺合しており、さらにスクリュー
ロッド3は従動プーリー4Cと螺合している。従動プー
リー4Cは伝達ベルト4Bを介して駆動プーリーとして
のモータ4Aとともにプラテン1の移動機構を構成して
いる。そして、モータ4Aが回転して従動プーリー4C
が回転し、さらにスクリューロッド3が回転されること
により、図3中実線で示す位置から図中1点鎖線で示す
位置までの間を、2本のガイドレール5に沿って一定速
度で矢印A方向に移動可能となっている。本装置におい
てはスクリューロッド3、モータ4A、伝達ベルト4
B、従動プーリー4Cおよびガイドレール5によって副
走査手段が構成されている。本発明の実施例において
は、読取ピッチは25μmとなる。
【0029】プラテン1の上方には、図4および図5に
示すような走査用光学系8が配され、この走査用光学系
8により、蓄積性蛍光体シート2に蓄積記録されている
画像情報の読取りが行われる。走査用光学系8におい
て、励起光源であるHe ーNeレーザ9からは励起光と
してのレーザ光10が発せられる。このレーザ光10は不要
な波長の光をカットするフィルタ11を通過した後、強度
を調整するための音響光学光変調器(AOM)12を通過
し、さらに2枚の反射ミラー13、14に入射して光路を変
える。なお、ミラー14は、入射したレーザ光10のうちの
ごく一部の光を一定の割合で透過させるものとなってお
り、このミラー14を透過したレーザ光10aの強度は、光
検出器15により検出される。光検出器15は検出したレー
ザ光10aの強度に応じてAOM12を制御して、AOM12
から出射するレーザ光10の強度が常に一定となるように
する。
【0030】ミラー14により反射されたレーザ光10は、
ビームエキスパンダ16を通過して所定のビーム径に拡大
された後、その波長領域の光を透過させ、後述する輝尽
発光光の波長領域の光は反射するダイクロイックミラー
17に入射する。なおこのダイクロイックミラー17のレー
ザ光入射面17aは、入射するレーザ光10のうちのごく一
部の光を反射するように表面処理を施されており、こう
して反射されたレーザ光10bは、集束レンズ18により集
束されて開口板19の開口19aを通過し、光検出器20によ
り検出される。この光検出器20はレーザ光10bの入射位
置を検出することにより、その光軸が所定の角度である
か否かを検知し、レーザ光10bの位置に応じてミラー1
3,14 の角度を微調整させる信号を発する。
【0031】ダイクロイックミラー17を透過したレーザ
光10は、その光路に配されたスピナー21に入射して反射
偏向される。このスピナー21は、入射するレーザ光10に
対して45°の傾きを有する反射面22aを備えた偏向ミラ
ー22を、スピンドルモータ22Aによって矢印B方向に連
続的に高速回転させるものである。なお、この偏向ミラ
ー22はプラテン1の円筒面1aの中心軸上においてレー
ザ光10を反射するように配されており、この反射位置か
ら蓄積性蛍光体シート2上までのレーザ光光路長は常に
一定となる。また、ミラー22により反射偏向されたレー
ザ光10の光路には、平行光として入射したレーザ光10
を、蓄積性蛍光体シート2上で一例として直径25μm
のスポットに集束させる集光レンズ23が設けられてい
る。この集光レンズ23は前記スピナー21の一部として、
偏向ミラー22と一体的に高速回転される。スピナー21に
より反射偏向されたレーザ光10は、蓄積性蛍光体シート
2上を繰り返し矢印B方向(図4参照)に主走査する。
それとともに、前述のようにプラテン1が一定速度で矢
印A方向に移動することにより副走査がなされ、レーザ
光10は蓄積性蛍光体シート2上を2次元的に走査する。
なお、上記のような集光レンズ23は、その径を大型化さ
せることなく蓄積性蛍光体シート上に近接した位置に配
することができるので、焦点距離の短いレンズを集光レ
ンズ23として用いて、励起光を上述のように極めて小さ
いスポット径に集束させ、高密度読取りを行うことがで
きる。
【0032】レーザ光21が照射された蓄積性蛍光体シー
ト2の部分からは、その部分に蓄積記録された画像情報
に応じた輝尽発光光24が発せられる。この輝尽発光光24
は励起光照射位置から無指向性の光として発するが、励
起光照射位置から焦点距離fだけ離して配された集光レ
ンズ23を通過することにより平行光となる。平行光とな
った輝尽発光光24は、スピナーの偏向ミラー22で反射さ
れた後、ダイクロイックミラー17に入射して反射され
る。ダイクロイックミラー17によって反射された輝尽発
光光24の光路には、この輝尽発光光24を集束させる検出
レンズ25が設けられており、輝尽発光光24はこの検出レ
ンズ25により集束して、フォトマルチプライヤー26に入
射する。また、輝尽発光光24の検出レンズ25による集束
位置には、画像情報として必要な範囲内の輝尽発光光24
のみを通過させる大きさの開口27aを有する開口板27が
配されている。蓄積性蛍光体シート2に入射したレーザ
光10の一部がシート表面において反射し、この反射光が
集光レンズ等の装置内の部材に当たって再度反射されて
蓄積性蛍光体シート2の所定のレーザ光照射位置以外の
部分を励起すると、これらの部分からは輝尽発光光が生
じるが、これらの輝尽発光光は集光レンズ23や検出レン
ズ25を経ることによって、所定の位置から発せられた輝
尽発光光とは異なった位置に導かれる。したがって、こ
れらの輝尽発光光は開口板27によりカットされ、フォト
マルチプライヤー26に入射することが防止される。この
ように開口板27を設けたことにより、本装置において
は、反射励起光や蓄積性蛍光体シートにおける散乱励起
光により生じた輝尽発光光をカットし、精度の高い画像
情報の読取りを行うことができる。
【0033】なお、蓄積性蛍光体シート2上で反射し、
集光レンズ23を通過したレーザ光10が、輝尽発光光24と
ともに開口板27の開口27aを通過してしまうことが考え
られるので、フォトマルチプライヤー26の受光面上には
輝尽発光光24の波長領域の光のみを選択的に透過させる
フィルタ28が設けられており、上記開口27aを通過した
レーザ光10をカットするようになっている。フォトマル
チプライヤー26は入射した輝尽発光光24を光電的に読み
取って、信号Sを出力する。この信号Sは、画像読取回
路40において所定時間毎に積分してサンプリングされ、
画素分割される。
【0034】ここで、画像読取回路40には高速アンプ41
が接続されており、この高速アンプ41により、サンプリ
ング間隔を短くして高速にサンプリングされる。したが
って、高速アンプ41が従来の装置の2倍の速度でサンプ
リングを行うように設定することにより、従来サンプリ
ング間隔が50μmであった場合、サンプリング間隔は
25μmとなる。この処理によって得られた読取画像信
号Sdは、例えばCRT42に入力され、電子顕微鏡像が
可視像として表示される。このCRT42は図2に示すよ
うに電子顕微鏡像をハードコピーとして再生するプリン
タ43であってもよい。
【0035】以上述べたようにして放射線画像情報の読
取りが終了する時点で、プラテン1は図3に1点鎖線で
示す位置まで移動しており、読取り終了後この位置で停
止される。次いでローラ6が前述の場合とは逆の方向に
回転されて、蓄積性蛍光体シート2がプラテン1からシ
ート搬送系(図示せず)上に送り出される。
【0036】ここで本発明の特徴部分として、レーザ光
10の蓄積性蛍光体シート2上におけるスポット径は前述
した通り25μmとされ、また副走査ピッチを25μm
とするとともに信号Sのサンプリング周期を適当に設定
することにより、主走査方向の読取ピッチも25μmと
されている。レーザ光10のスポット径と読取ピッチをこ
のような値に設定することにより、CRT42あるいはプ
リンタ43において再生される電子顕微鏡像の解像度は十
分に高められる。以下、この点について詳しく説明す
る。
【0037】図6は、100KVの電子線と金属チャー
トを利用して求めた空間周波数のレスポンスを表すグラ
フである。図6に示すように従来の読取ピッチが50μ
mのシステムと比較して、本発明によるシステムはレス
ポンスが大きく向上していることがわかる。
【0038】なお、本発明において、励起光のビーム径
と読取ピッチは上述した値に限られるものではなく、2
0〜30μmの範囲で種々に設定されうる。
【0039】なお、上述した実施例においては読み取ら
れた画像信号Sdを図4に示すCRT42等において直ち
に可視像として再生するようにしているが、画像信号S
dに対し画像処理を施すようにしてもよい。すなわち、
得られる電子顕微鏡像の中から観察したい周波数帯域の
周期構造のみを取り出して構造の解析を行う場合は、読
み取られた画像信号Sdを図7に示すようにFFT(Fa
st Fourier Transform高速フーリエ変換)手段50により
高速フーリエ変換し、フーリエ変換された画像信号をC
RT等に表示して周波数選定手段51により観察したい周
波数の選定を行う。次いで選定された周波数の画像信号
について逆FFT手段52により逆フーリエ変換を施し、
この逆フーリエ変換が施された画像信号をCRT42等に
おいて可視像として再生する。
【0040】このCRT42等に再生される画像は本発明
による放射線画像情報読取システムにより得られる解像
度の高い画像であるため、本発明による放射線画像処理
装置により所望とする周波数帯域の画像のみを高解像度
で再生することができ、これにより高解像度の画像で周
波数解析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線画像情報読取システムによ
り読取りが行われる蓄積性蛍光体シートを表す図
【図2】本発明による放射線画像情報読取システムの概
略図
【図3】本発明の実施例による放射線画像情報読取シス
テムにおけるシート保持手段と副走査手段とを表す図
【図4】本発明の実施例による放射線画像情報読取シス
テムの走査光学系を表す斜視図
【図5】本発明の実施例による放射線画像情報読取シス
テムの走査光学系を表す正面図
【図6】本発明によるシステムと従来のシステムとにお
ける空間周波数のレスポンスを表すグラフ
【図7】本発明による放射線画像情報処理装置の概略図
【符号の説明】
1 プラテン 1a 円筒面 2 蓄積性蛍光体シート 3 スクリューロッド 4A モータ 8 走査用光学系 9 He ーNe レーザ 10 レーザ光 17 ダイクロイックミラー 21 スピナー 22 偏向ミラー 22A スピンドルモータ 23 集光レンズ 24 輝尽発光光 25 検出レンズ 26 フォトマルチプライヤー 27 開口板 27a 開口 40 画像読取回路 41a 高速アンプ 50 FFT手段 51 周波数選定手段 52 逆FFT手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性
    蛍光体シートを励起光により主走査方向および副走査方
    向に所定の読取ピッチにより2次元的に走査して、該シ
    ートから前記放射線画像情報を担持する輝尽発光光を発
    せしめ、該輝尽発光光を光電的に読み取ることにより前
    記放射線画像情報を表す画像信号を得る放射線画像情報
    読取システムにおいて、 前記副走査方向の読取ピッチが略20〜30μmに設定
    されており、 前記画像信号を得る際の前記主走査方向の読取ピッチ
    を、前記副走査方向の読取ピッチに対応させて略20〜
    30μmとする高速読取手段を備え、 前記蓄積性蛍光体シートが、膜厚5μm以下の透明保護
    層および厚さ10〜150μmの蓄積性蛍光体層を有
    し、かつ該シートが着色材により着色されており、該着
    色材が平均粒子径0.01μm以上0.9μm以下の青
    色系無機顔料であることを特徴とする放射線画像情報読
    取システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放射線画像情報読取シス
    テムにより得られた画像信号を高速フーリエ変換するフ
    ーリエ変換手段と、 該フーリエ変換手段によりフーリエ変換された画像信号
    から所望とする周波数帯域の画像信号のみを抽出する抽
    出手段と、 該抽出手段により抽出された画像信号を逆フーリエ変換
    する逆フーリエ変換手段と、 該逆フーリエ変換手段により逆フーリエ変換された画像
    信号を可視像として再生する再生手段とを備えたことを
    特徴とする放射線画像処理装置。
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