JPH08297673A - 音声入力翻訳装置 - Google Patents

音声入力翻訳装置

Info

Publication number
JPH08297673A
JPH08297673A JP7101433A JP10143395A JPH08297673A JP H08297673 A JPH08297673 A JP H08297673A JP 7101433 A JP7101433 A JP 7101433A JP 10143395 A JP10143395 A JP 10143395A JP H08297673 A JPH08297673 A JP H08297673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice
signal
circuit
microphone
language
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7101433A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Kato
靖彦 加藤
Masao Watari
雅男 渡
Makoto Akaha
誠 赤羽
Tetsuya Kagami
徹也 加賀美
Kazuo Ishii
和夫 石井
Miyuki Tanaka
幸 田中
Hiroaki Ogawa
浩明 小川
Hiroshi Tsunoda
弘史 角田
Koji Asano
康治 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7101433A priority Critical patent/JPH08297673A/ja
Publication of JPH08297673A publication Critical patent/JPH08297673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新たに入力すべき音声信号に自己のスピーカ
から放音された翻訳済の音声信号が重畳されてマイクよ
り入力されても、新たな音声信号の正しい翻訳を可能と
する。 【構成】 マイクを含む第一言語の音声入力手段と、マ
イクからの音声入力を識別する音声認識手段と、識別音
声信号を第二言語に翻訳する翻訳手段と、翻訳済信号か
ら第二言語の音声を作る音声合成手段と、音声合成信号
を出力するスピーカとからなる音声入力型の自動翻訳装
置であって、マイクにより集音される上記スピーカから
放音された翻訳済の帰還音声信号を除去するする為の自
己出力音声除去回路200を設け、不要な翻訳済音声信
号を取り除く。自己出力音声除去回路200は、空間お
よび電気系により帰還される2つの音声合成信号の各々
の特徴量を抽出する回路203と、これらの特徴量を演
算して空間を介して帰還される音声合成信号を除去する
差分処理回路204を含んで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある言語で入力した音
声信号を、他の言語に変換して文字表示すると共に音声
出力することができる海外旅行地等で、異国語を用いる
人々が対話する時に用いて便利な携帯用の電子翻訳装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の翻訳装置には、例えば特公告昭6
1−49716で示される発明の如く、使用者が発声し
た原言語の音声をマイクロフォン等の音声情報入力手段
を経て、音声認識手段により原言語文字信号に変換し、
更に翻訳手段において翻訳言語の文字信号に変換後、音
声合成手段により翻訳言語の音声に変換して出力する構
成の電子翻訳装置があった。
【0003】これら従来の携帯用の電子翻訳装置では、
マイクロフォンとスピーカーの配置距離が近いので、ス
ピーカから出力される翻訳化された合成音声が、再びマ
イクロフォンを介し入力され翻訳の誤動作をきたす虞が
ある。このため、開示された発明では、マイクロフォン
で入力された音声情報が電子翻訳手段に入力されるのを
阻止する入力阻止手段と、翻訳開始から翻訳された翻訳
言語に関する音声情報がスピーカから出力されるのに相
当する期間を検出し、その期間中自動的に入力阻止手段
を作動させて入力された音声情報が翻訳されるのを阻止
すると共に、それに同期して音声入力不可の警告を発す
るように警告手段を作動させる入力制御手段とを設ける
ことにより、スピーカから出力される翻訳言語の音声情
報がマイクロフォンを介して再び入力され、再翻訳され
るといった問題を無くし、翻訳の誤動作を防止してい
る。
【0004】又、この装置によれば、対話者は、入力阻
止手段に同期して作動する警告手段からの警告に従って
翻訳すべき原言語をマイクロフォンに向かって発音する
ようにされているので、キー、足踏みスイッチなどの操
作を要せず比較的に正確な翻訳をすることができるもの
である。このように、従来の音声翻訳機においては、原
言語の入力音声が翻訳され、翻訳言語の合成音声が出力
中は入力を阻止して、音声入力不可の警告を発し誤動作
等を無くしていた。
【0005】
【発明が解決使用とする課題】しかし以上のような従来
の装置では、一文章を発声するとその文章の翻訳が終了
し、翻訳言語の合成音声の出力が終了するまで次の音声
の入力ができない構成をとるものであり、複数の文章を
連続に発声する場合、常に音声入力不可の警告を使用者
が監視して、一文発声する毎に、翻訳言語の合成音声の
出力が終了するまで待たされることとなり、常に音声入
力不可の警告を監視しなければならない煩わしさがあ
り、さらに、入力に非常に時間がかかるという欠点があ
った。
【0006】そこで、本発明では、従来の欠点である煩
わしい音声入力不可の警告の監視の必要がなく、目的の
翻訳したい複数の文章を連続的に音声入力することがで
きると同時に、音声入力中であっても、翻訳された翻訳
言語の合成音声が出力される構成を採りながら高い認識
率を維持することができる携帯に便利な音声入力型の電
子翻訳装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って本発明では、日本
語等の第一の言語を入力するマイクロフォンを含む音声
入力手段と、前記音声入力手段からの音声を音声認識し
て第一の音声情報とする音声認識手段と、前記第一の音
声情報を英語等の第二の言語の音声情報に変換する翻訳
手段と、前記第二の言語の音声情報に基づいて第二の言
語の音声を作成する音声合成手段と、前記第二の言語の
音声を音声出力するスピーカーを含む音声出力手段と、
前記第二の言語の文字を表示する液晶パネル等の表示手
段と、このマイクロフォンにより集音される前記スピー
カからの音声出力信号成分を除去する自己出力音声除去
手段とを設けてなることを特徴とした音声入力型の電子
翻訳装置により、上述された従来の翻訳装置の欠点を無
くすことを提案する。
【0008】即ち、本発明の音声入力翻訳装置は、前記
マイクロフォン等を含む音声入力手段中に、前記スピー
カーから出力され、マイクロフォンより入力される音声
翻訳の誤動作要因となる音声出力信号を除去する自出力
音声除去手段を設け、翻訳の誤動作を無くすものであ
る。
【0009】従って、本発明によれば、煩わしい音声入
力不可の警告の監視の必要がなく、目的の翻訳したい複
数の文章を連続的に音声入力することができると同時
に、音声入力中であっても翻訳された翻訳言語の合成音
声を出力する構成をとりながら、高い認識率を維持する
ことができる携帯に便利な音声入力型の翻訳装置を提供
することが可能となる。これにより、異国人同志間で高
速、且つ正確な対話が出来るようになった。
【0010】
【実施例】図1は、本発明による音声入力翻訳装置の一
例の外観斜視図を示す。本発明の音声入力翻訳装置1の
本体は、ベース基体部1aと蓋体部1bとからなり、前
記ベース基体部1aと蓋体部1bにはそれぞれ液晶表示
パネル2、3が設けられ、前記其体部1aと蓋体部1b
とは機械的及び電気的に結合部材4で結合されている。
ベース基体部1aには、マイクロフォン5、カーソルキ
ー6a〜6c、後述する各種のファンクションキー群
7、電源スイッチ8、意図一致確認キー9、後述するオ
プションのICカード11を挿入するための収納部10
等が設けられる。蓋体部1bには、液晶表示パネル3の
他に、スピーカー12、翻訳開始キー13、翻訳終了キ
ー14および意図一致確認キー15が設けられている。
【0011】図2は、図1を更に詳しく示した平面図
で、図1と共通部分は省略するも図面を用いて更に説明
する。液晶表示パネル2、3に写し出される表示は互い
に逆方向であり、表示パネルのそれは、操作者と向かい
合った相手から見て正方向とする。ベース其体部1aの
各ファンクションキー群7は、例えば、翻訳するための
会話キー16、会話の学習を目的とした学習キー17、
本発明の音声入力を選択する音声入力キー18、従来の
翻訳機の如くキーワード利用の入力をするためのキーワ
ード入力キー19、会話の対象言語を選択する言語キー
20、21、辞書機能キー22、計算機能キー23、ゲ
ーム選択キー24、メモキー25、時計表示キー26、
住所録選択キー27等から構成される。更に、ファンク
ションキー群7には、翻訳すべき文章の取り込み開始、
終了を指示するためのキー28、29が設けられる。
【0012】又、表示切り換えキー30により、液晶表
示パネル2、3の表示内容を切り換えることができる。
又、ベース基体部1aには、操作者が喋った文章が正し
く音声認識されたかの確認を液晶表示パネル2で行い、
正しいときに確認を行い翻訳を実行させるための意図一
致を入力する意図一致確認キー9が設けられている。
【0013】例えば、日本人である操作者が、「非常口
はどこですか?」とマイクロフォンに向かって喋ると、
後述する音声認識回路がその文章を認識して液晶表示パ
ネル2に「非常口はどこですか?」と表示する。このと
き、操作者は、自己の喋った文章内容と表示内容が一致
していればこの意図一致確認キー9を押し、若し一致が
取れないときには、何度でも音声入力を繰り返すように
する。
【0014】蓋体部1bには、日本人である操作者と対
話する相手が操作するべき、翻訳開始キー13、翻訳終
了キー14、意図一致確認キー15が設けられている
も、操作に慣れない相手が迷わない為にも必要最小限の
キーのみが備えられる。例えば、対話するアメリカ人で
ある相手は、翻訳機能が実行された後に、スピーカー1
2から放音される内容「Where is the e
mergency exit ?」と、液晶表示パネル
3に写し出された同様の内容により日本人が日本語で喋
った内容を英語で知ることができる。又、その逆にアメ
リカ人が英語で喋った内容も、上記と逆の操作工程で、
日本人は日本語で見、聞きすることができる。尚、各液
晶表示パネル2、3には、翻訳後の英文や翻訳前の日本
語文がそれぞれ小さく表示される便宜が図られている。
【0015】次に、本発明の具体的な回路構成を第3図
を用いて説明する。マイクロフォン5からの音声はA/
D変換51でディジタル信号とされた後で音声認識回路
52に送られる。この音声認識回路52の詳細は、後述
するも、この回路で認識された内容はコード化されてコ
ンピュータの中央演算装置55(以下、単に「CPU」
と記す)と翻訳回路70に送られる。翻訳回路70で
は、コード化された音声データと、予めパターン化され
ROM71に記憶されたデータを比較し、例えば日本語
の音声データを英語のコードに変換する。この為に、R
OM71には、日本語・英語の単語辞書、標準文法、標
準文型、状況判断機能等のデータが収納されている。
又、RAM72は、翻訳データの一時記憶機能や状況判
断の為の学習機能等に供される。
【0016】CPU55は、ROM56に記憶されたプ
ログラムに従って音声認識回路52、翻訳回路70、後
述の音声合成回路58、文字表示回路73を動作させ
る。なおRAM57はCPU55の動作処理の為のバッ
ファメモリである。CPU55と翻訳回路70により、
翻訳された英語のコードは音声合成回路58により英語
の音声信号に変換される。又、音声合成回路5では、入
力された英語のコードと、予めパターン・コード化され
ROM59に記憶された英語音声データの比較により英
語の音声信号を作成する。RAM57は、音声合成に必
要なデータを一時記憶する為に寄与するものである。こ
の音声合成されたディジタル化英語音の文章は、D/A
変換回路61でアナログ音声に変換た後、スピーカー1
2より放音される。
【0017】一方、CPU55と翻訳回路70により、
翻訳された英語のコードは文字表示回路73に供給され
て英語の文章に変換される。文字情報発生回路76では
入力された英語のコードと、予めパターン・コード化さ
れROM78に記憶された英単語データの比較により英
語の文字信号を作成し文字表示回路73にその文字情報
を送る。RAM77は、文字作成に必要なデータを一時
記憶するする為に寄与するものである。この文字表示回
路で作成されたディジタル化英語の文章は、D/A変換
回路74でアナログ文字に変換た後、液晶表示パネル3
により英語で表示される。
【0018】この時、マイクロフォンより入力した日本
語の文章が、音声認識回路52、CPU55、文字表示
回路73、D/A変換回路74を介して液晶表示パネル
2にも供給され、日本語での文章が表示される。液晶表
示パネル2上の日本語の文章と、液晶表示パネル3上の
英語の文章とは、図2に示されるようにその表示方向が
逆であり、会話の対話者のそれぞれが向かい合って自己
に関係する文章を容易に確認できる。この確認により、
自己の喋った文章が正しく翻訳されたかを、自国語で、
さらに翻訳文で知ることができる。尚、液晶表示パネル
2上と液晶表示パネル3上の各言語の表示は、必要によ
り、反転表示キー30に関連したスイッチ75で切り換
えることができることは前述の如くである。
【0019】CPU55の入力は、各キーよりキー入力
インターフエース回路62を介しても行われる。例え
ば、従来のキーワード入力式により、必要な会話文章の
入力を行うこともでき、このときには、ファンクション
キー群7の中のキーワード入力キー19、カーソルキー
6、意図一致確認キー9等の操作により実行するもので
ある。本回路中のROM54、59、71、78の容量
が足りないときには、オプションのROMカード11よ
り各種のデータを得ることが出来る。例えば、日本語、
英語の語彙、文法、文型等の追加や、更に各国言語の追
加等が容易にできる。
【0020】ところで、上述した翻訳装置では、スピー
カ12より出力された翻訳音声が再びマイクロフォン5
に入力され、新たに入力されるべき音声信号と、この翻
訳された音声信号が混合され音声翻訳回路52の動作が
正確に出来なくなる虞がある。そこで本発明の翻訳装置
では、第4図に示される自己出力音声信号除去回路20
0を音声認識回路52内に付加するものである。以下、
自己出力音声信号除去回路200を説明する。
【0021】この為に、音声認識回路52の特徴量抽出
回路203では、RAM53内に一次記憶された入力音
声信号を特徴量抽出回路203にてBPFフィルターバ
ンクによる分析を行い入力音声の特徴量を抽出する。ま
た、この特徴量抽出回路203では音声合成回路58か
ら帰還されるデジタルデータとしての出力音声も同時に
分析を行い特徴抽出を行う機能を持たせる。
【0022】音声合成回路58により生成された音声は
D/A変換回路61でアナログ音声に変換た後、スピー
カー12より放音されるが、この音声はスピーカ12よ
りさほど離れていない位置に設置されているマイクロフ
ォン5に印加されてしまうことは前述の通りであり、合
成音声出力中に使用者が発声した場合、マイクロフォン
5には使用者の音声ならびに音声合成回路58により生
成された合成音声が重畳した音声が印加される。
【0023】本発明では、この重畳された合成音声を演
算して取り除くことにより認識率の改善が図るものであ
る。差分処理回路204において、使用者が発声した音
声と音声合成回路58により生成された合成音声とが重
畳された音声から得られる特徴量と、音声合成回路58
で生成された合成音声のみから得られる特徴量を、所定
の割合で演算差分することで使用者が発声した音声に重
畳される音声合成回路58により生成された不要な合成
音声信号を除去する。
【0024】マイクロフォン5に印加される音声合成回
路58により生成された合成音声はスピーカ12の伝達
特性及び、スピーカー12からマイクロフォン5まで伝
わる空間等の伝達特性及び、マイクロフォン5の入力特
性により影響を受けた信号となり特徴量抽出回路203
でその特徴量が抽出される。また、合成音声が空間を伝
わることにより時間的にも後れが生じるが、この相対的
な遅れは、特徴量抽出回路203に対するRAM53か
らのデータ読みだしのタイミングにより相対的な補正が
出来る。
【0025】ここで、このスピーカ12及びマイクロフ
ォン5を通った系の特性は次のようにして求めることが
できる。すなわち、予めこの系で音声合成回路58の出
力としてホワイトノイズを発生し、特徴量抽出回路20
3で得られるスピーカ12及びマイクロフォン5を通っ
た系と、音声合成回路58の出力のデジタルデータを回
路的に直接受ける系より得られる2つの特徴量の比を求
め、これを所定の係数とし、その特性とする。
【0026】つぎに、合成音声が空間を伝わることによ
る時間的遅れは次のようにして求めることができる。す
なわち、予めこの系で音声合成回路58の出力としてイ
ンパルス的な音を出力し、前述の2つの系から得られる
特徴量のピークの時間差を比較することで得られた時間
差を所定の時間差とするものである。このように得られ
た所定の時間差をもとに、時間差の補正のために音声合
成回路58の出力のデジタルデータは音声認識回路52
に接続されているRAM53に一時記憶し、時間的対応
がつくように読み出すことで前記2つの系の相対的な時
間補正を行うことができる。
【0027】また、スピーカ12及びマイクロフォン5
を通った系の相対的特性の補正は、補正回路202で上
記所定の係数を音声合成回路58の出力のデジタルデー
タを受ける系201より得られる特徴量に掛け合わせる
ことにより行うことができる。この補正回路202に
は、前記2つの系の振幅や周波数特性を所定の係数を、
又、必要により時間軸の係数を持って合わせる機能を付
加する。
【0028】差分処理回路204においては、現時点で
使用者が発声した音声と音声合成回路58の出力がマイ
クロフォン5を介して帰還される信号との合成音声信号
より、音声合成回路58により生成されループ201を
介しての信号を引算し、よってマイクロフォン5を介し
て帰還される不要信号を除去することができる。
【0029】音声識別回路205では、このようにして
得られた特徴量を入力として、ROM53に記憶された
既存の音声データをもとに入力音声信号の内容を正確に
認識することができる。以上の処理を、各回路の動作波
形を用いて図5A〜Fにより行う。尚、音声認識回路5
2はディジタル回路で構成されるものであるが、図面上
では、便宜上ディジタル信号をアナログ信号として示
す。
【0030】図5のaはマイクロフォン5より入力され
る原信号をA/D変換回路51で変換した状態の信号波
形(実際はディジタル値)を、bは音声合成回路58の
出力信号波形を示す。cはbの信号が空間や入力手段を
介することによって遅延されたフィードバック信号を、
dは音声合成回路58の出力中にマイクロフォン5から
新たに入力された信号を示す。ここで、特徴量抽出回路
203には、信号cとdが重畳された信号e=(c+
d)が入力されることとなる。この不要な帰還信号cを
取り除くために差分処理回路204において、重畳信号
eより得た特徴量と、補正回路202で所定の特性に補
正された信号c′より抽出した特徴量を引算し、その出
力端より信号dに相似する新たな信号fを得ることが出
来る。
【0031】次に図6を用いて本発明の翻訳装置の基本
的翻訳処理フローを説明する。電源スイッチキー8のO
N状態が工程300で確認され、会話キーの選択工程3
01、会話言語の選択工程302を経た後で、操作者が
文章取り込み開始キー28を操作(工程303)する
と、マイクロフォン5より日本語の文章の取り込み開始
が音声認識回路52になされる。マイクロフォン5から
の入力文章は、文章取り込み終了キー29が操作される
まで音声認識回路52に送られるとともに、次々に認識
された単語、文章が日本語で液晶表示パネル2に表示さ
れる。
【0032】操作者は、自己の会話文章の区切りで文章
取り込み終了キー29を操作(工程305)し、液晶表
示パネル上の文章が自己の希望する文章と一致していれ
ば意図の一致を意味する意図一致確認キー9を操作す
る。この工程306の操作により、翻訳回路70での翻
訳が開始される(工程307)。翻訳が終了すると(工
程308)、日本語文章と翻訳された英語の文章がそれ
ぞれ液晶表示パネル2、3に表示され、更に放音がなさ
れると同時に文章取り込み開始キー28の操作(工程3
09)待ちの状態となる。
【0033】前記翻訳回路70の翻訳は、例えば、次の
ような翻訳アルゴリズムをとり翻訳する方法がある。音
声認識回路52で認識され、単語キーワード、例えば、
「私」、「予約」、「東京で」、「済」という音声単語
から日本語の「私は東京で予約をしました」という文章
を生成させるとともに「I made a res−e
rvation in Tokyo」という英語の文章
を生成させ、この英文をスピーカー12で放音させると
ともに、液晶表示パネル3で表示することができる。
【0034】
【変形例】本発明の実施例では、液晶表示パネル2、3
を2個所に設けたが、これに限らず、1つのLCD表示
パネルに上述の機能を持たせても良い。このときには、
1つの液晶表示パネルを上下に分割して各々の表示を行
えば良い。
【0035】又、本発明では、以下の構成の変形例が考
えられる。特徴量抽出回路203では特徴量抽出の方法
として、BPFフィルターバンクによる分析としたが、
これに限らず、線形予測分析によるLPCケプストラム
を用いても良い。更に、本発明の実施例では、翻訳に必
要な主回路をディジタル回路としたが、アナログ回路に
置き換えても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音声入力
型の翻訳装置では、日本語等の第一の言語を入力するマ
イクロフォンを含む音声入力手段と、前記音声入力手段
からの音声を音声認識して第一の音声情報とする音声認
識手段と、前記第一の音声情報を英語等の第二の言語の
音声情報に変換する翻訳手段と、前記第二の言語の音声
情報に基づいて第二の言語の音声を作成する音声合成手
段と、前記第二の言語の音声を音声出力するスピーカー
を含む音声出力手段と、前記第二の言語の文字を表示す
る液晶パネル等の表示手段と共に、マイクロフォンによ
り集音される前記スピーカからの音声出力信号成分を除
去する自己出力音声除去手段とを設けたので、煩わしい
音声入力不可の警告の監視の必要がなく、目的の翻訳し
たい複数の文章を連続的に音声入力することができると
同時に、音声入力中にも翻訳された翻訳言語の合成音声
が出力帰還される回路構成を採っても、高い認識率を維
持することができ、又、高速での翻訳対話が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の音声入力翻訳装置の外観斜視図。
【図2】 図1を更に詳しく示した平面図。
【図3】 本発明の音声入力翻訳装置の具体的な回路ブ
ロック図。
【図4】 本発明の音声入力翻訳装置の主要部を示す回
路ブッロク図。
【図5】 図4に示された各ブロック部の波形をアナロ
グ量で示した図。
【図6】 図3の回路ブロックを動作させるフローチャ
ート。
【符号の説明】
1 音声入力翻訳装置 2、3 液晶表示パネル 5 マイクロフォン 6 カーソルキー 7 各種のファンクションキー群 9、15 意図一致確認キー 11 ICカード 12 スピーカ 52 音声認識回路 55 中央演算装置(CPU) 58 音声合成回路 70 翻訳回路 73 文字表示回路 76 文字発生回路 200 自己出力音声除去手段 202 補正回路 203 特徴量抽出回路 204 差分処理回路 205 音声識別回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10L 3/02 301 9288−5L G06F 15/20 568Z (72)発明者 加賀美 徹也 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 石井 和夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 田中 幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 小川 浩明 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 角田 弘史 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 浅野 康治 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の言語を入力するマイクロフォンを
    含む音声入力手段と、 前記音声入力手段からの音声を音声認識して第一の音声
    情報とする音声認識手段と、 前記第一の音声情報を第二の言語の音声情報に変換する
    翻訳手段と、 前記第二の言語の音声情報に基づいて第二の言語の音声
    を作成する音声合成手段と、 前記第二の言語の音声を音声出力するスピーカーを含む
    音声出力手段と、 前記第二の言語の文字を表示する表示手段と、 前記マイクロフォンにより集音される前記スピーカから
    の音声出力信号成分を除去する自己出力音声除去手段
    と、 を設けてなることを特徴とする音声入力翻訳装置。
  2. 【請求項2】 前記自己出力音声除去手段は、 前記音声合成手段からの音声出力信号が再び前記マイク
    ロフォンを介して入力される音声信号成分と、前記音声
    出力信号を電気的に帰還した音声信号成分とを演算する
    手段よりなることを特徴とする、請求項1に記載の音声
    入力翻訳装置。
  3. 【請求項3】 上記演算する手段は、 前記音声合成手段からの音声出力信号が再び前記マイク
    ロフォンを介して入力される音声信号成分の特徴量信号
    と、 前記音声出力信号を電気的に帰還した音声信号成分の特
    徴量信号とを抽出する回路と、 前記抽出された特徴量の差分をとる差分処理回路とより
    なることを特徴とする、請求項2に記載の音声入力翻訳
    装置。
  4. 【請求項4】 前記音声合成手段からの音声出力信号が
    再び前記マイクロフォンを介して入力される音声信号成
    分の特徴量信号と、 前記音声出力信号を電気的に帰還した音声信号成分の特
    徴量信号との相対的時間軸とを、 前記特徴量信号を一次記憶する記憶手段の信号読み出し
    タイミングにより合致させるようにしたことを特徴とす
    る、請求項3に記載の音声入力翻訳装置。
JP7101433A 1995-04-25 1995-04-25 音声入力翻訳装置 Pending JPH08297673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7101433A JPH08297673A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 音声入力翻訳装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7101433A JPH08297673A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 音声入力翻訳装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08297673A true JPH08297673A (ja) 1996-11-12

Family

ID=14300569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7101433A Pending JPH08297673A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 音声入力翻訳装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08297673A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000072073A (ko) * 2000-07-21 2000-12-05 백종관 음성 인식 및 음성 합성 기술을 이용한 자동동시통역서비스 방법 및 그 시스템
KR100458807B1 (ko) * 2002-05-10 2004-12-03 최병원 실시간 스피킹 지원 서비스 장치 및 방법
CN111276150A (zh) * 2020-01-20 2020-06-12 杭州耳青聪科技有限公司 一种基于麦克风阵列的智能语音转文字及同声翻译系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000072073A (ko) * 2000-07-21 2000-12-05 백종관 음성 인식 및 음성 합성 기술을 이용한 자동동시통역서비스 방법 및 그 시스템
KR100458807B1 (ko) * 2002-05-10 2004-12-03 최병원 실시간 스피킹 지원 서비스 장치 및 방법
CN111276150A (zh) * 2020-01-20 2020-06-12 杭州耳青聪科技有限公司 一种基于麦克风阵列的智能语音转文字及同声翻译系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101266792B (zh) 语音识别系统和语音识别方法
US7260529B1 (en) Command insertion system and method for voice recognition applications
JP4516112B2 (ja) 音声認識プログラム
JPH0916602A (ja) 翻訳装置および翻訳方法
JP2008309856A (ja) 音声認識装置及び会議システム
US20090220926A1 (en) System and Method for Correcting Speech
US20010056345A1 (en) Method and system for speech recognition of the alphabet
JP6832503B2 (ja) 情報提示方法、情報提示プログラム及び情報提示システム
EP0472193A2 (en) Translation device based on voice recognition and voice synthesis
JPH08278972A (ja) 音声入力翻訳装置
US7752045B2 (en) Systems and methods for comparing speech elements
JP4230142B2 (ja) 悪環境下でのキーパッド/音声を用いたハイブリッドな東洋文字認識技術
JP2003163951A (ja) 音信号認識システムおよび音信号認識方法並びに当該音信号認識システムを用いた対話制御システムおよび対話制御方法
JPH08297673A (ja) 音声入力翻訳装置
JPH09319297A (ja) 音声筆談器
JP2000244609A (ja) 話者状況適応型音声対話装置及び発券装置
JPH08329088A (ja) 音声入力翻訳装置
CN111916062A (zh) 语音识别方法、装置和系统
KR100369732B1 (ko) 전문가 시스템을 이용한 음성인식 기반의 지능형 대화장치 및 그 방법
JPH08314492A (ja) 音声入力翻訳装置
JPH0863185A (ja) 音声認識装置
KR20110066622A (ko) 음성인식 기반 국제회의 통역 장치 및 방법
JPS6073595A (ja) 音声入力装置
JP2000010977A (ja) 翻訳装置
JPH07210193A (ja) 音声対話装置