JPH08329088A - 音声入力翻訳装置 - Google Patents

音声入力翻訳装置

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JPH08329088A
JPH08329088A JP7134435A JP13443595A JPH08329088A JP H08329088 A JPH08329088 A JP H08329088A JP 7134435 A JP7134435 A JP 7134435A JP 13443595 A JP13443595 A JP 13443595A JP H08329088 A JPH08329088 A JP H08329088A
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JP
Japan
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voice
circuit
language
input
speech
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Application number
JP7134435A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kagami
徹也 加賀美
Masao Watari
雅男 渡
Makoto Akaha
誠 赤羽
Kazuo Ishii
和夫 石井
Miyuki Tanaka
幸 田中
Yasuhiko Kato
靖彦 加藤
Hiroaki Ogawa
浩明 小川
Hiroshi Tsunoda
弘史 角田
Koji Asano
康治 浅野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 翻訳すべき言葉が装置の辞書に含まれていな
い未知語であっても、他の言語の対応すると推定され
る、近似の単語に翻訳変換する。 【構成】 マイクロフォン5を含む第一言語の音声入力
手段と、マイクロフォン5からの音声入力を識別する音
声認識手段と、識別音声信号を第二言語に翻訳する翻訳
手段と、翻訳済信号から第二言語の音声を作る音声合成
手段と、音声合成信号を出力するスピーカ12とからな
る音声入力型の自動翻訳装置であって、第一言語の入力
情報が未知語の場合、その未知語を第二の言語に対応す
ると推定される音声または文字列に変換する回路を設け
て、翻訳装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の利用分野】本発明は、電子翻訳装置に関し、更
に詳しくはある言語で入力した音声信号を他の言語に変
換して音声出力あるいは文字表示をする音声入力型の翻
訳装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の翻訳装置には、表示パネルに表示
された複数の言葉の中から、使用者が自己の会話に合致
した内容の項目を選ぶ工程を何度か経て目的の会話用文
節を抽出し、翻訳をする形式のものがあった。しかし、
この会話用文節の抽出には時間がかかり、また操作が煩
雑であるうえ、目的の会話用文節が上手く抽出できない
ことが多くあった。
【0003】従来の翻訳装置の一例について、図15お
よび図16を参照して説明する。翻訳装置200には、
図15に示すように液晶表示部201、カーソルキー2
02aないし202d、スピーカ203、電源スイッチ
204a、204b、キーワードの選択決定用キー20
5、および複数の機能キー206を含んで構成されてい
る。
【0004】例えば、日本人の操作者がアメリカのホテ
ル内において、食堂の開店時間を聞く場面を想定してみ
る。操作者は、電源スイッチ204aの操作後、液晶表
示部201に写し出された項目から「会話」をカーソル
キー202aで選択し、決定キー205を操作すると次
の画面である図16(a)の内容が写し出される。
【0005】つぎに、図16(a)の画面の言語から
「英語」を前述の操作に準じて選択すると、図16
(b)の内容が写し出され、「ホテル」を選択する。次
に、図16(c)ないし(e)に至って順次「質問文」
→「案内」→「食堂は何時に開きますか?」のキーワー
ドを選択すると、最終的に図16(f)に示されるよう
に「What time does the dini
ng room open?」の文節が液晶表示部20
1に表示され、一方スピーカ203よりこの文節が発声
されるものである。
【0006】しかしながら上述したような従来の翻訳装
置200では、これらの項目の選択、確定に時間がかか
るばかりか、その操作は煩雑であり、また、自己の欲す
る適切な言葉を上手に見つけられるとは限らなかった。
また、装置の有する辞書に登録されていない未知語の処
理が出来ないか、あるいは誤った処理しか出来ず、特に
固有名詞や専門用語などの翻訳処理が難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、電子機器のキー操作に不慣れな人でも容易に取り扱
え、目的の会話文が速やかに選択できる携帯に便利な音
声入力型の電子翻訳装置を提供するものであり、更に、
目的の会話文節の構築のために要する煩雑なキー操作を
極力少なくし、代わりにマイクロフォンからの元語の音
声入力を認識して目的の言語に翻訳する音声入力型の電
子翻訳装置を提供する。
【0008】また、翻訳装置の辞書にない未知語であっ
ても、他の言語の対応すると推定される単語に変換する
ことができ、固有名詞や専門用語などの処理が簡単に行
なえ、更に、辞書を小規模に構成して対話を円滑に行な
える電子翻訳装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って本発明では、日本
語等の第一の言語を入力するマイクロフォンを含む音声
入力手段と、前記音声入力手段からの音声を認識して第
一の音声情報とする音声認識手段と、前記第一の音声情
報を英語等の第二の言語の音声情報に変換する翻訳手段
と、前記第二の言語の音声情報に基づいて第二の言語の
音声を作成する音声合成手段と、前記第二の言語の音声
を出力するスピーカを含む音声出力手段と、前記第二の
言語の音声情報に基づいて第二の言語の文字を作成する
文字合成手段と、前記第二の言語の文字を表示する液晶
表示パネル等の表示手段とを構成要素として音声入力型
の翻訳装置を形成する。
【0010】更に、未知語変換回路として、演算装置内
に単純変換部と選択決定部を持ち、メモリー装置内に変
換辞書を持ち、また選択決定部には音声または文字列等
の入出力装置が接続可能な装置を具備して上記課題を解
決する。
【0011】
【作用】本発明によれば、目的の会話文節の構築のため
に要する煩雑なキー操作が少なく、マイクロフォンから
の元語の音声入力を認識して目的の言語に翻訳する。ま
た、翻訳装置の辞書に含まれていない未知語でも、他の
言語の対応すると推定される近似単語に翻訳変換する。
即ち、未知語であっても統計的データ等に基づく最も対
応関係が高いと推定される単語が選ばれ、近似した表現
を翻訳する。
【0012】
【実施例】図1は、本発明による音声入力翻訳装置の一
例の外観斜視図である。本発明の音声入力翻訳装置1の
本体は、ベース基体部1aと蓋体部1bとからなり、前
記ベース基体部1aと蓋体部1bにはそれぞれ液晶表示
パネル2および3が設けられ、前記ベース基体部1aと
蓋体部1bとは機械的および電気的に結合部材4で結合
されている。ベース基体部1aには、マイクロフォン
5、カーソルキー6aないし6d、後述する各種のファ
ンクションキー群7、電源スイッチ8、意図一致確認キ
ー9、後述するオプションのICカード11を挿入する
ための収納部10等が設けられる。蓋体部1bには、液
晶表示パネル3の他に、スピーカ12、翻訳開始キー1
3、翻訳終了キー14および意図一致確認キー15が設
けられている。
【0013】図2は、図1を更に詳しく示した平面図で
ある。液晶表示パネル2および3に写し出される表示は
互いに逆方向であり、操作者と液晶表示パネル2が、ま
た、操作者と向かい合った相手が液晶表示パネル3と正
対するようにする。ベース基体部1aのファンクション
キー群7は、例えば、翻訳をするための会話キー16、
会話の学習を目的とした学習キー17、本発明の音声入
力を選択する音声入力キー18、従来の翻訳装置の如く
キーワード利用の入力をするためのキーワード入力キー
19、会話の対象言語を選択する言語キー20、21、
辞書機能キー22、計算機能キー23、ゲーム選択キー
24、メモキー25、時計表示キー26、住所録選択キ
ー27等から構成されている。更に、前記ファンクショ
ンキー群7には、翻訳すべき文節の取り込み開始、終了
を指示するためのキー28および29が設けられてい
る。また、表示切り換えキー30により、液晶表示パネ
ル2、3の表示内容を切り換えることができる。
【0014】更に、ベース基体部1aには、操作者が話
した文節が正しく音声認識されたか否かの確認を液晶表
示パネル2で行い、正しいときに確認を行い翻訳を実行
させるための意図一致を入力する意図一致確認キー9が
設けられている。
【0015】例えば、日本人である操作者が、「非常口
はどこですか?」とマイクロフォン5に向かって話す
と、後述する音声認識回路がその文節を認識して液晶表
示パネル2に「非常口はどこですか?」と表示する。こ
のとき、操作者は、自己の話した文節内容と表示内容が
一致していればこの意図一致確認キー9を押し、若し一
致が取れないときには、何度でも音声入力を繰り返すよ
うにする。
【0016】蓋体部1bには、日本人である操作者と対
話する相手が操作する、翻訳開始キー13、翻訳終了キ
ー14、意図一致確認キー15が設けられているが、操
作に慣れない相手が迷わない為に必要最小限のキーのみ
を備える構成にしてもよい。例えば、対話するアメリカ
人である相手は、翻訳機能が実行された後に、スピーカ
12から放音される内容「Where is the
emergencyexit?」と、液晶表示パネル3
に写し出された内容により日本人が日本語で話した内容
を英語で知ることができる。又、その逆にアメリカ人が
英語で話した内容も、上記と逆の操作工程で、日本人は
日本語で見、聞きすることができる。尚、各液晶表示パ
ネル2、3には、翻訳後の英文や翻訳前の日本語文がそ
れぞれ小さく表示される機能が含まれていてもよい。
【0017】更に、音声認識回路等の入力情報認識装置
用辞書に登録されていない未知語が未知語変換回路で処
理された場合、日本語と変換後の英語の双方の画面表示
にアンダーライン等で未知語箇所を明示し、意図一致確
認キー15を相手が押した段階で、入出力情報を自動登
録する機能が備えられている。
【0018】また、複数の表現が推定された場合は、優
先度の高い順にすべての単語表現を表示発声し、相手が
カーソル移動キー6等を用いて好適な表現を選択した上
で意図一致確認キー15を押せば、選択された表現のみ
を自動登録し、以後、同一の入力が行なわれた際には、
学習機能により登録表現を得ることができる機能を有す
るものである。
【0019】次に、本発明の具体的な回路構成について
図3を参照して説明する。マイクロフォン5からの音声
はA/D変換回路51でディジタル信号に変換された
後、音声認識回路52に送られる。音声認識回路52で
は、RAM53に一時記憶された入力音声信号の音程
(周波数)、強弱(振幅)等を判別し、ROM54に記
憶された既存の音声データとの比較により入力音声信号
の内容を認識する。この認識された内容はコード化され
てCPU55と翻訳回路70に送られる。音声認識回路
52で未知語と判定された単語は未知語変換回路90に
おいて、変換辞書や関連データを収納したROM91を
利用して、変換データの一時記憶用のRAM92を経由
した後、コード化されたデータに変換され翻訳回路70
や音声合成回路58に送られる。
【0020】翻訳回路70では、コード化された音声デ
ータと、予めパターン化されROM71に記憶された、
例えば日本語の音声データを英語のコードに変換する。
この為に、ROM71には、日本語、英語の単語辞書、
標準文法、標準文型、状況判断機能等のデータが収納さ
れている。また、RAM72には、翻訳データの一時記
憶機能や状況判断のための学習機能等が内蔵されてい
る。
【0021】CPU55は、ROM56に記憶されたプ
ログラムに従って音声認識回路52、翻訳回路70、後
述の音声合成回路58、文字表示回路73等を動作させ
る。尚、RAM57はCPU55の動作処理の為のバッ
ファメモリである。
【0022】CPU55と翻訳回路70により、翻訳さ
れた英語のコードは音声合成回路58により英語の音声
信号に変換される。音声合成回路58では、入力された
英語のコードと、予めパターンコード化されROM59
に記憶された英語音声データの比較により英語の音声信
号を作成する。
【0023】RAM57は、音声合成に必要なデータを
一時記憶するために寄与するものである。この音声合成
されたディジタル化英語音の文節は、D/A変換回路6
1でアナログ音声に変換た後、スピーカ12より放音さ
れる。
【0024】一方、CPU55と翻訳回路70により、
翻訳された英語のコードは文字表示回路73に供給され
て英語の文章に変換される。文字情報発生回路76では
入力された英語のコードと、予めパターンコード化され
ROM78に記憶された英単語データの比較により英語
の文字信号を作成し文字表示回路73にその文字情報を
送る。RAM77は文字作成に必要なデータを一時記憶
するためのものである。この文字表示回路で作成された
ディジタル化英語の文節は、D/A変換回路74でアナ
ログ文字に変換された後、液晶表示パネル3に英語で表
示される。
【0025】この時、マイクロフォン5より入力した日
本語の文節が、音声認識回路52、CPU55、文字表
示回路73、D/A変換回路74を介して液晶表示パネ
ル2にも供給され、日本語での文節が表示される。液晶
表示パネル2の日本語の文節と、液晶表示パネル3の英
語の文節とは、図2に示されるようにその表示方向が逆
であり、対話者は自己に関係する文節を容易に確認する
ことができる。この確認により、自己の話した内容が正
しく翻訳されたか否かを、自国語で、さらに翻訳語で知
ることができる。尚、液晶表示パネル2および3の各言
語の表示は、必要により反転表示キー30に関連したス
イッチ75で切り換えることができるものである。
【0026】CPU55の入力は、各キーよりキー入力
インターフエース回路62を介しても行われる。例え
ば、従来のキーワード入力方式により、必要な会話文節
の入力を行うこともでき、ファンクションキー群7の中
のキーワード入力キー19、カーソルキー6、意図一致
確認キー9等の操作により実行するものである。
【0027】本回路のROM54、59、71、78の
容量が不足の場合は、オプションのICカード11を挿
入部10に装着することにより、更に各種のデータを付
加することが出来る。例えば、日本語、英語の語彙、文
法、文型等の追加や、各国言語の追加等が容易に出来
る。
【0028】つぎに図4を参照して本発明の翻訳装置の
基本的翻訳処理の流れを説明する。電源スイッチキー8
のON状態が工程100で確認され、会話モード選択工
程101、会話言語の選択工程102を経た後で、操作
者が文節取り込み開始キー28を操作(工程103)す
ると、マイクロフォン5より日本語の文節の取り込み開
始が音声認識回路52でなされる。マイクロフォン5か
らの入力文節は、文節取り込み終了キー29が操作され
るまで音声認識回路52に送られると共に、次々に認識
された単語、文節が日本語で液晶表示パネル2に表示さ
れる。
【0029】操作者は、自己の会話文節の区切りで文節
取り込み終了キー29を操作(工程106)し、液晶表
示パネル上の文章が自己の希望する文章と一致していれ
ば意図の一致を意味する意図一致確認キー9を操作す
る。この工程107の操作により、翻訳回路70での翻
訳が開始される(工程108)。翻訳が終了すると、日
本語文節と翻訳された英語の文節がそれぞれ液晶表示パ
ネル2、3に表示され(工程109)、更に放音がなさ
れる。
【0030】前記翻訳回路70の翻訳は、例えば、次の
ような翻訳アルゴリズムをとり翻訳する方法がある。音
声認識回路52で認識された単語キーワード、例えば、
「私」、「予約」、「東京で」、「済」という音声単語
から日本語の「私は東京で予約をしました」という文節
を生成させると共に、「I made a reser
vation in Tokyo」という英語の文節を
生成させ、この英文をスピーカ12で放音させると共
に、液晶表示パネル3で表示することができる。
【0031】つぎに、本発明の特徴の一つである未知語
の推定変換をする未知語変換回路90について図5ない
し図14を参照して説明する。
【0032】図5は未知語変換回路90が作用する際
の、処理の流れを示すものであって、音声、文字列等の
第一言語はマイクロフォン、キーボード等の入力装置か
ら入力され(符号120)、音声認識回路52等の入力
情報認識回路で言葉が認識、翻訳され(符号121)、
入力語が内蔵されている辞書にない場合は未知語変換回
路90に入力されて翻訳される(符号122)。その結
果は音声合成回路58で音声信号に変換され(符号12
3)、スピーカ12から、または直接に液晶表示装置3
に表示されて、翻訳された第二の言語が出力されること
になる(符号124)。
【0033】図6は未知語変換回路90の構成であり、
演算装置130に単純変換部132と選択決定部133
を持ち、これらはメモリー装置131内部の変換辞書1
34に登録されている変換規則と入力された文字または
コードを照合し、合致した規則に従って他の言語に変換
される。単純変換部132は入出力が1対1に対応する
場合の変換を行なう。また、選択決定部133は入出力
が1対多に対応する場合の変換を行ない、出力装置13
5からその複数の変換結果を出力し、使用者に入力装置
136を通じて好適な表現を選択決定させる。
【0034】つぎに、図7ないし図9を参照して入出力
の変換例と、図10に示す変換規則例を参照して実施例
を説明する。
【0035】図7に示すように、入力情報は適当な長さ
の単位に分割する。例えば甲は日本語の仮名1文字
(「マ」および「ト」)という単位が前後各仮名1文字
と接続する組合せを示し、乙は日本語の仮名2文字「マ
ト」という単位が前後各仮名1文字と接続する組合せを
示す。
【0036】更に、図8に第一の例に関し、また、図9
に第二の例に関してそれぞれの単位の単語中における位
置を示している。例えば図8に示す第一の例の甲は
「ト」=語頭、「マ」=語中、「ト」=語末となり、乙
は「ト」=語頭、「マト」=語末となる。尚、各例の最
上段の[ ]内の表記は日本語ローマ字による発音、2
段目は日本語文字列、3段目は英語文字列、4段目は英
語発音を示す。ここで、図8の第一の例と図9の第二の
例に関して、甲乙いずれの単位でも、位置情報を付与す
ることで、同一の「トマト」という日本語入力であって
も、単語のどの位置にあるかで対応する英語の表現が異
なることがわかる。
【0037】以下、簡単のため甲の仮名1文字ずつ2文
字間の組合せで規則を記述した例を図10に示す。ここ
では詳述しないが図10に示す2つの単位の組合せ以外
にも3つ、4つと組合せを多くすることができることは
当然である。
【0038】図8の第一の例と図9の第二の例の「トマ
ト」の部分に着目し、図10の変換規則の適用について
説明する。第一の例では「ト+マ」(語頭+語中)であ
るから、図10の変換規則の(30)と(40)とが合
致する。両規則とも矢印の右側にあるように英語の対応
する文字列to+maとそれぞれの発音記号に変換す
る。ここで英語発音優先度は2つの変換規則の優先度を
示す。即ち、(30)の英語発音優先度1/2は2つの
変換可能性の内の1番の優先度を、また、(40)の英
語発音優先度2/2は2つの変換可能性の内の2番の優
先度を示す。番号の若いほど優先度が高く、このように
することでアメリカとイギリスの英語発音の違いや、一
般的な発音に優先度を付けることが出来る。
【0039】つぎに「マ+ト」(語中+語末)であるか
ら、図10の(110)と(120)が同様に合致する
ので、結果として図8の第一の例の4段目と5段目の英
語発音が推定出力される。図9の第二の例も図10の
(50)と(100)に合致するので、結果として図9
の第二の例の4段目の英語発音が推定出力される。この
とき「トマト」に対応する第一の例と第二の例の英語発
音は、全て異なっており、日本語で同じ単位が入力され
ても、単位の位置情報と優先度情報によって、英語発音
の読み分け推定精度を向上させることが出来る。
【0040】図11は日本語の[ATTO]という発音
を語末に持つ入力Ja1に対応する英語表現Ea10、
Ea20、Ea30、および英語発音Ea1、Ea2、
Ea3、Ea4、Ea5がそれぞれ異なる対応を図示し
たものである。中央の点線で囲まれた部分は日英の単語
例である。図12および図13は図11を規則化した例
である。日本語のア行からワ行までの清音ごとに2単位
の組合せを型で分類すると図13のように6つの型に整
理できるので、予めこの型を図12のように分類してお
けば、コード化した型のみで高速の規則照合が可能とな
る。
【0041】図14は本発明のフローチャートであり、
これを参照して翻訳の流れを説明する。まず、符号14
0において、1つの単位がそのまま単語となっている場
合か、またはその単位が語末か否かを判定する。もし、
どちらでもない場合は規則にしたがって変換後の対応単
位を繋ぐ(符号141)。
【0042】符号140が満たされた場合は、符号14
2で複数の単語候補があるか否かを判定する。複数の単
語候補とは図10の(30)、(40)等の優先度情報
を持つ1対多の対応規則で変換された表現を指す。も
し、1対1の変換しか行なわない場合は、そのまま変換
した1単語を出力する(符号149)。
【0043】符号142が満たされた場合は、単語候補
を記憶し、優先度順に検索する(符号143)。複数の
単語候補がある場合は、全ての単位の接続が完了した単
語が揃ったかどうかを判定する(符号144)。揃わな
ければ、符号143の工程を繰り返す。符号144が満
たされたら、利用者が選択を行なうかどうかを判定する
(符号145)。もし、行なわない場合は複数の単語候
補を優先度順に出力する(符号148)。選択を行なう
場合は、符号146で1つの単語を選択させ、利用者が
選択した単語を出力する(符号147)。尚、符号14
8の優先度情報や符号147の選択単語情報は記憶さ
れ、次回からの同一入力の際に利用されることになる。
【0044】尚、本実施例は日本語から英語の変換例を
示したが、この逆や他の言語間での変換にも有効である
ことは論を待たない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による音声
入力型の翻訳装置によれば、電子機器のキー操作に不慣
れな人でも装置の操作が容易に行え、目的の会話文が速
やかに選択できる。
【0046】また、目的の会話文節の構築のために要す
る煩雑なキー操作が少なく、マイクロフォンからの元語
の音声入力を認識して目的の言語に翻訳するようにした
ことにより、従来の翻訳装置の如く、上手い言葉が見つ
からないことによる翻訳不能状態に陥ることがなくな
る。
【0047】更に、翻訳装置の辞書にない未知語であっ
ても、他の言語の対応すると推定される、近似する単語
に翻訳変換することができるので、固有名詞や専門用語
などの処理が簡単に行うことができ、辞書の構成を小規
模にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の音声入力翻訳機の外観斜視図。
【図2】 本発明の音声入力翻訳機の平面図。
【図3】 本発明の音声入力翻訳機の具体的な回路ブロ
ック図。
【図4】 図3の回路ブロックを動作させるフローチャ
ート図。
【図5】 未知語変換回路に関係する処理回路図。
【図6】 未知語変換回路の構成図。
【図7】 未知語変換に関する言語分割を示す図。
【図8】 未知語変換の第一の例を示す図。
【図9】 未知語変換の第二の例を示す図。
【図10】 変換規則例の図。
【図11】 1対多の対応関係例の図。
【図12】 図11を型分類したコード化規則の図。
【図13】 図11を型分類したコード化規則の図。
【図14】 未知語変換回路のフローチャート図。
【図15】 従来例を示す平面図。
【図16】 図15に示した従来例の動作を説明する為
の図。
【符号の説明】
1 音声入力翻訳装置 2、3 液晶表示パネル 5 マイクロフォン 6 カーソルキー 7 ファンクションキー群 9、15 意図一致確認キー 11 ICカード 12 スピーカ 13 翻訳開始キー 14 翻訳終了キー 52 音声認識回路 55 CPU 58 音声合成回路 70 翻訳回路 73 文字表示回路 76 文字発生回路 90 未知語変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 和夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 田中 幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 加藤 靖彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 小川 浩明 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 角田 弘史 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 浅野 康治 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の言語を入力するマイクロフォンを
    含む音声入力手段と、 前記音声入力手段からの音声を音声認識して第一の音声
    情報とする音声認識手段と、 前記第一の音声情報を第二の言語の音声情報に変換する
    翻訳手段と、 前記第二の言語の音声情報に基づいて第二の言語の音声
    を作成する音声合成手段と、 前記第二の言語の音声を音声出力するスピーカを含む音
    声出力手段と、 前記第二の言語の文字を作成する文字合成手段と、 前記第二の言語の文字を表示する表示手段とを含んで成
    る音声入力翻訳装置において、 第一の言語の音声および文字列等から成る入力情報が未
    知語の場合、前記未知語を第二の言語に対応すると推定
    される音声または文字列等に変換する回路を設けて成る
    ことを特徴とする音声入力翻訳装置。
  2. 【請求項2】 第一の言語の音声および文字列等から成
    る入力情報が未知語の場合、前記未知語を第二の言語に
    対応すると推定される音声または文字列等に変換する回
    路は、 複数の対応表現がある場合には、全ての表現を優先度順
    に出力する回路であることを特徴とする、請求項1に記
    載の音声入力翻訳装置。
  3. 【請求項3】 第一の言語の音声および文字列等から成
    る入力情報が未知語の場合、前記未知語を第二の言語に
    対応すると推定される音声または文字列等に変換する回
    路は、 複数の対応表現がある場合には、全ての表現を優先度順
    に利用者に提示し、利用者が好適と選択した表現のみを
    出力する回路であることを特徴とする、請求項1に記載
    の音声入力翻訳装置。
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