JPH08296703A - 調和形減速機構のフレクスプライン - Google Patents

調和形減速機構のフレクスプライン

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JPH08296703A
JPH08296703A JP13556095A JP13556095A JPH08296703A JP H08296703 A JPH08296703 A JP H08296703A JP 13556095 A JP13556095 A JP 13556095A JP 13556095 A JP13556095 A JP 13556095A JP H08296703 A JPH08296703 A JP H08296703A
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JP
Japan
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diameter cylindrical
flexspline
small
cylindrical portion
internal gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP13556095A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Shibazaki
正紀 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Advanced Motor Corp
Original Assignee
Nidec Servo Corp
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Publication date
Application filed by Nidec Servo Corp filed Critical Nidec Servo Corp
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Publication of JPH08296703A publication Critical patent/JPH08296703A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 本発明は、可撓性を損なわずにフレクスプ
ラインの一体化を図り、調和形減速機構の構造簡素化・
小型化を実現すると共に、外歯歯車を形成する円筒部と
円板状保持部との分離構造での工程や管理面で無駄の排
除や連結構造に起因する動作音の低減を目的とする。 【構 成】本発明に成る調和形減速機構のフレクスプラ
インは、その外周面の少なくともその一部に外歯歯車が
形成された大径円筒部と、該大径円筒部の閉端から内面
中央部側に向かって逆方向に伸長する小径円筒部と、該
小径円筒部先端面に一体形成された円板状保持部とを備
え、これらが樹脂で一体形成されると共に、前記大径円
筒部とこれに繋がって逆方向に伸長する小径円筒部との
連結部が、薄肉もしくは部分欠如する様に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力軸と出力軸とを同
軸上に配置できる調和形減速機構のフレクスプラインの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6は従来技術の調和形減速機
構の例を示す要部断面図で、特開平4−244637号
に見られる入力軸側に遊星歯車機構を併設したものであ
る。調和形減速機構の動作においてフレクスプラインの
可撓性が極めて重要な要素である事は改めて言うまでも
なく、上記公知例に従前技術として示され図5に見る様
に、従前多用されていたカップ状一体型のフレクスプラ
イン2が、外歯歯車3の形成部の長さに加え、可撓性を
付与しながらトルク伝達に耐える構成とする為、前記外
歯歯車3に連接する連結部を長くする事を避けられなか
った。又、前述一体型フレクスプライン2の改良で全体
の構造を短くする手段として採用されて来た構成の一例
が図6に示すもので、外歯歯車3を形成する円筒部4と
円板状保持部7とを遊嵌連結する様にする事も採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く図6に示す
従来の改良構成は、当初の目的である軸方向の長さを短
縮する事は実現していたが、フレクスプライン2が外歯
歯車3を形成する円筒部4と円板状保持部7とに分離し
て別部材で構成され、実装状態で機械的に連結される構
成である事から、連結結合の為の工程や別部材として夫
々別に管理する無駄が生ずるほか、機能面でもこの連結
部5の小さな隙間による動作騒音の派生等の問題を抱え
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に成る調和形減速
機構のフレクスプラインは、その外周面の少なくともそ
の一部に外歯歯車が形成された大径円筒部と、該大径円
筒部の閉端側から開端側に向かって同心状に逆伸長する
小径円筒部と、該小径円筒部先端面に一体形成された円
板状保持部とを備え、ポリアセタール・ホモポリマーで
成形加工され、前記フレクスプラインと係合するインタ
ーナルギヤがミネラル強化変性66ナイロン樹脂で成形
加工され構成されている。
【0005】
【作 用】上述の如き構成においては、フレクスプライ
ンが一体構造である為取り扱いが簡便となり結合部が無
く、而も係合歯車の組合せに依拠して騒音も派生せず、
更に円板状保持部が円筒部中央近くに位置するので、フ
レクスプライン円筒部の内周部に出力軸の軸受、少なく
もその一部を収納出来、全体の長さの短いコンパクトで
信頼性の高い調和形減速機構を得る事が出来る。
【0006】
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。図1及び図2は本発明に成るフレクスプラインの一
実施例を示し、図1は該フレクスプライン2とこれと係
合するインターナルギヤ1及び出力軸9の側の一部を参
考表示した要部断面図で、図2は図1のフレクスプライ
ンのみの矢視図である。
【0007】調和形減速機構では、ウエーブジェネレー
タ(図示せず)の押圧によってフレクスプライン2が固
定・保持されたインターナルギヤ1と係合しトルクを伝
達するが、周知の通り該フレクスプライン2は、ウエー
ブジェネレータの転回に伴い撓みながらインターナルギ
ヤ1との係合位置を移動して行くので、この外歯歯車を
形成した円筒部4と、ここと一体を成す円板状保持部7
との連結部5には、常に撓みによるひずみが作用するこ
とになる。即ち、インターナルギヤ1の内歯歯車1−1
とフレクスプライン2の外歯歯車3との係合を円滑に持
続させる為には、円板状保持部7の剛性が前記フレクス
プライン2の外歯歯車3を形成した円筒部4の可撓性の
障害とならない様に、両者の連結部5の可撓性を高めて
おく必要がある。
【0008】図1に示すフレクスプライン2は、上記連
結部5の可撓性付与手段として、外歯歯車3をその外周
部に形成した大径円筒部4の端部から逆方向に伸長する
小径円筒部6と円板状保持部材7とを一体形成してい
る。大径円筒部4を軸方向に伸長して可撓性向上を図っ
たのでは減速機構全体の長さが長くなってしまうので、
これを回避する為に、断面で見た時U字状に折り返した
小径円筒部6を形成したものである。そして可撓性向上
の為に、上記U字状に形成した連結部5を全周に亙って
均一に薄肉とするとか、例えば軸対称の形で部分的に薄
肉とするとかは任意である。
【0009】図3及び図4は別の例で、当該連結部5に
部分欠如部5−1を形成し可撓性を高めたものである。
一般的に軸対称位置に均一な欠如部5−1を形成する事
が好ましく、該欠如部5−1の数も連結部5の肉厚と併
せ適宜選択される。
【0010】又、動力を伝達する係合歯車部は、当然に
騒音を発生すると共に、寿命の決定要素でもあるのでそ
の材料選択には十分な配慮が必要なことは言うまでもな
く、本願発明者は、量産性を考えてインターナルギヤと
フレクスプラインの双方を樹脂成形で構成することを前
提に種々の組合せを検討の結果、前者をミネラル強化変
性66ナイロン樹脂、後者をポリアセタール・ホモポリ
マ樹脂とすると潤滑性・疲労破壊耐性・温度変化耐性に
優れることを確認した。
【0011】
【発明の効果】本発明に成る調和形減速機構のフレクス
プラインは、一体構造である為取り扱いが簡便となり結
合部が無く係合歯車の相性にも優れ騒音も派生せず、然
も円板状保持部が円筒部中央近くに位置するので、フレ
クスプライン円筒部の内周部に出力軸の軸受、少なくも
その一部を収納出来、全体の長さの短いコンパクトで信
頼性の高い調和形減速機構を得る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に成る調和形減速機構のフレクスプライ
ンと、これと関連する要部を表示する断面図である。
【図2】図1の例のフレクスプラインのみを示す矢視正
面略図である。
【図3】本発明に成る調和形減速機構のフレクスプライ
ンの別の例での90度表示の断面図である。
【図4】図3の例の矢視正面略図である。
【図5】従来技術に成る調和形減速機構の例の要部断面
図である。
【図6】従来技術に成る調和形減速機構の別の例の要部
断面図である。
【符号の説明】
1 インターナルギヤ 1−1 内歯歯車 2 フレクスプライン 3 外歯歯車 4 円筒部 5 連結部 6 小径円筒部 7 円板状保持部 8 軸受 9 出力軸 10 ウエーブジェネレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に保持され内歯歯車を形成したイン
    ターナルギヤと、該インターナルギヤとモジュールが等
    しく且つ歯数が少ない外歯歯車を形成し然も可撓性を有
    するフレクスプラインを有し、該フレクスプラインの軸
    中心に出力軸を設けた所謂調和形減速機構に使用される
    フレクスプラインにおいて、該フレクスプラインはその
    外周面の少なくともその一部に外歯歯車が形成された大
    径円筒部と、該大径円筒部の閉端側から開端側に向かっ
    て同心状に逆伸長する小径円筒部と、該小径円筒部先端
    面に一体形成された円板状保持部とを備えていること、
    を特徴とする調和形減速機構のフレクスプライン。
  2. 【請求項2】 前記小径円筒部は、少なくもその一部で
    前記大径円筒部よりも厚い肉厚の構成であること、を特
    徴とする請求項1に記載の調和形減速機構のフレクスプ
    ライン。
  3. 【請求項3】 前記小径円筒部は、少なくもその一部で
    円周方向に前記大径円筒部よりも薄い肉厚部分を形成し
    ていること、を特徴とする請求項1に記載の調和形減速
    機構のフレクスプライン。
  4. 【請求項4】 前記大径円筒部及び/又は前記小径円筒
    部は、少なくもその一部が、円周方向に部分切除されて
    いること、を特徴とする請求項1に記載の調和形減速機
    構のフレクスプライン。
  5. 【請求項5】 前記フレクスプラインは、大径円筒部の
    内周直径をDとしたとき、各部の寸法が夫々下記の範囲
    の請求項1,2,3,4に記載の調和形減速機構のフレ
    クスプライン。 大径円筒部の軸方向長さ:(0.6〜0.7)D、大径
    円筒部の肉厚:(0.028〜0.04)D、小径円筒
    部の外径:(0.65〜0.95)D、小径円筒部の軸
    方向長さ:(0.2〜0.45)D、小径円筒部の肉
    厚:(0.03〜0.05)D、円板状保持部の肉厚:
    (0.05〜0.07)D
  6. 【請求項6】 前記インターナルギヤがミネラル強化変
    性66ナイロン樹脂で、フレクスプラインがポリアセタ
    ール・ホモポリマーで夫々成形加工されていることを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5に記載の調和形減速
    機構のフレクスプライン。
JP13556095A 1995-04-26 1995-04-26 調和形減速機構のフレクスプライン Pending JPH08296703A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003097654A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Yuichi Kiryu ハーモニック減速機の可撓歯車
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WO2013024511A1 (ja) * 2011-08-17 2013-02-21 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 波動歯車装置の可撓性外歯歯車

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