JPH08296502A - ターボファンエンジン - Google Patents

ターボファンエンジン

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Publication number
JPH08296502A
JPH08296502A JP10444795A JP10444795A JPH08296502A JP H08296502 A JPH08296502 A JP H08296502A JP 10444795 A JP10444795 A JP 10444795A JP 10444795 A JP10444795 A JP 10444795A JP H08296502 A JPH08296502 A JP H08296502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
fan
fan stall
turbofan engine
exhaust nozzle
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10444795A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Abe
慎治 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH08296502A publication Critical patent/JPH08296502A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファンストールが発生してもエンジンフレー
ムアウトに至るのを防止することができるターボファン
エンジンを提供する。 【構成】 エンジン前部のファンケース10に取り付け
られたファンストール検出器11と、排気ノズルのバイ
パス流路を形成する外壁部13に設けたエア逃がし孔を
開閉する扉15と、扉を開状態にする扉操作部12とを
備える。ファンストールが発生しその初期に空力振動が
発生したとき、空力振動をファンストール検出器が検出
し、このファンストール検出器の検出信号に基づき扉操
作部を介して扉が開かれ、バイパス流の一部がエア逃が
し孔を通じて外方へ逃がされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低バイパス比のターボ
ファンエンジンに係わり、詳しくは、排気ノズルが内側
のコア流路と外側のバイパス流路とに分れるセパレート
式であってしかも可変機構を有しない固定式とされたタ
ーボファンエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】ターボファンエンジンにあっては、排気
ノズルが内側のコア流路と外側のバイパス流路とに分れ
るセパレート式であってしかも可変機構を有しない固定
式とされたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のターボファン
エンジンにあっては、排気ノズルが固定式であるため、
例えば、高空での飛行中にファン圧力比が許容範囲を越
えて高くなることに起因するファンストールが発生した
時に対処方法がなく、一旦、エンジンがフレームアウト
(失火)すると、着火が可能な状態まで高度を下げ、エ
ンジンを再着火し、通常の飛行状態に戻しているのが実
情である。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ファンストールが発生してもエンジンフレームアウ
トに至るのを未然に防止することができるターボファン
エンジンを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、排気ノズルが、内側のコ
ア流路と外側のバイパス流路とに分れるセパレート式で
あってしかも可変機構を有しない固定式とされたターボ
ファンエンジンにおいて、エンジン前部のファンケース
に取り付けられたファンストール検出器と、前記排気ノ
ズルのバイパス流路を形成する外壁部に設けたエア逃が
し孔を開閉する扉と、加速度計により前記ファンケース
の振動が許容値を越えることを検知したときに前記扉を
開状態にする扉操作部とを備えてなることを特徴とす
る。
【0006】請求項2記載の発明では、前記ファンスト
ール検出器は加速度計で構成されることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明では、前記ファンスト
ール検出器は圧力計で構成されることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明では、前記扉はスライ
ド式に構成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本願発明によるターボファンエンジンでは、高
空での飛行中にファンストールが発生し、その初期に空
力振動が発生したとき、その空力振動をファンストール
検出器が検出する。そして、該ファンストール検出器の
検出信号に基づき扉操作部を介して扉が開かれる。これ
により、エア逃がし孔が開状態になり、バイパス流の一
部を外方へ逃がす。この結果、ファンストールが停止し
ファン作動が正常になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明が適用されたターボファンエンジ
ンの一部を断面した図である。図中符号1は空気取入
口、2はファン、3は低圧圧縮機、4は高圧圧縮機、5
は燃焼室、9は排気ノズルである。
【0011】排気ノズル9は、内側のコア流路9aと外
側のバイパス流路9bとに分れるセパレート式であっ
て、しかも可変機構を有しない固定式の構造とされてい
る。エンジン前部のファンケース10にはファンストー
ルを検出するための加速度計11が取り付けられてお
り、この加速度計11は後述する扉操作部12に電気的
に接続されている。また、図2および図3に示すよう
に、前記排気ノズル9のバイパス流路9bを形成する外
壁部13には、エア逃がし孔14,…が周方向に間隔を
あけて複数個(図では4個)形成されている。エア逃が
し孔14はブリードドア15によって開閉される。ブリ
ードドア15は、一端をヒンジ結合されるとともに、他
端をロック部16により外側から押圧されることで閉状
態が維持されるようになっている。
【0012】ロック部16は、左右のアーム16aと、
それら左右のアーム16aにヒンジ結合されかつ図示せ
ぬスプリングによって開方向に付勢される扉押さえ部材
16bと、一方のアーム16aを貫通してその先端が扉
押さえ部材16bのロック孔に挿入されるロックピン1
6cによって構成される。そして、ロックピン16c
は、ワイヤー17を介して前記扉操作部12に接続され
る。前記扉操作部12は、モータあるいはシリンダ等の
駆動源によって前記ワイヤー17の基端部を引き込むワ
イヤー引き込み駆動部と、前記加速度計11からの出力
信号に基づきワイヤー引き込み駆動部を作動させる制御
部(共に図示せず)とからなっている。図3中18はシ
ール材、19はブリードドア15に一体的に設けられた
ストッパであり、ブリードドア15が勢いよく開いて排
気ノズル9の外壁部13に衝突するのを避けるためのも
のである。
【0013】次に、上記構成のターボファンエンジンの
作用について説明する。高空での飛行中にファンストー
ルが発生しようとしたとき、すなわち、図4に示すよう
に、ファン作動線が図中左方へずれてファンの圧力比が
許容範囲を越えるようになるときには、その初期に空力
振動が発生する。この空力振動によってファンケース1
0が振動される。そして、このファンケース10の振動
は加速度計11により検出される。扉操作部12の制御
部では、加速度計11からの検出信号に基づきストール
信号が発せられているか否かを判断し(ストール信号は
ファン回転数の0.6〜0.8倍の振動数が発生した場
合に、フアンストールが発生しているとして判断す
る)、ストール信号が発せられていると判断したときに
は、図示せぬワイヤー引き込み駆動部によってワイヤー
17の基端側を引き込む。
【0014】この結果、各ロックピン16cが扉押さえ
部材16bのロック孔から引き抜かれて扉押さえ部材1
6bが図3中矢印で示すようにヒンジ部を中心に回転
し、ロック状態が解除される。ブリードドア15は、パ
イバス流路9b内の内圧によって図中矢印で示すように
ヒンジ部を中心に外方へ回動され、これにより、エア逃
がし孔14が開かれる。そして、これらエア逃がし孔1
4を通じてバイパス流の一部が外方へ流れる。このた
め、ファン作動線が図4中右方へずれてファンストール
が停止し、ファンの作動は正常に戻ることとなる。
【0015】なお、上記実施例では、扉押さえ部材16
bのロック孔からロックピン16cを引き抜くのにワイ
ヤー17を利用しているが、これに限られることなく、
油圧シリンダを利用し、該油圧シリンダから伸びるロッ
ドを直接ロック孔に挿入する構成にしてもよい。この場
合、油圧シリンダはそれぞれのブリードドア15に対応
して複数設けられる。また、上記実施例では、ファンス
トールを検出するものとして加速度計を利用している
が、これに限られることなく、ファンケース10内のエ
ア圧を測定する圧力計を用いてもよい。
【0016】図5は本発明の他の実施例を示す。この実
施例の特徴は、エアー逃がし孔14を開くのにスライド
タイプのブリードドア15を用いた点である。
【0017】すなわち、この実施例では、エアー逃がし
孔14の内側にブリードドア15が、その左右両側部に
設けられたローラ20を案内レール21によって案内さ
れることにより、スライド自在に設けられ、該ブリード
ドア15は、ラック22aとピニオン22bからなる伝
達機構22によってモータ23の回転力が伝達されるこ
とにより、スライド調整されるようになっている。な
お、モータ23は、加速度計等のファンストール検出器
からの出力信号に基づいて作動される。
【0018】この第2実施例のものでも、ファンストー
ルが発生しようとしたときに、モータ23の駆動源を利
用して閉状態にあるブリードドア15を開かせることが
でき、もって、エンジンフレームアウトを未然に防止で
きる。なお、この実施例では、ブリードドア15を開閉
させるのに、排気ノズルのバイパス流がエア逃がし孔1
4を介して外側へ流出する際のエア圧力の影響をあまり
受けないので、一度開いたブリードドア15を例えばモ
ータ23を逆駆動させることにより、再び閉状態に戻す
ことも可能となる。
【0019】
【発明の効果】本願発明によれば、ファンストールが発
生しようとしたとき、ファンストール検出器の検出信号
に基づいて扉を開けてエア逃がし孔をあけ、バイパス流
の一部を外方へ逃がす。この結果、ファンストールを停
止してエンジンフレームアウトに至るのを未然に防止し
得て、エンジンの信頼性を向上させることができる。ま
た、エア逃がし孔を開閉させる扉をスライド式に構成す
れば、この扉には排気ノズルのバイパス流がエア逃がし
孔14を介して外側へ流出する際のエア圧力の影響をあ
まり受けないので、一度開いたブリードドア15を再度
閉状態に戻すことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるターボファンエンジンの一部を
断面した側面図である。
【図2】ブリードドアの平面図である。
【図3】図2のXーX線に沿う断面図である。
【図4】ファン特性を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【符号の説明】
9 排気ノズル 9a コア流路 9b バイパス流路 10 ファンケース 11 加速度計(ファンストール検出器) 12 扉操作部 14 エアー逃がし孔 15 ブリードドア(扉) 16 ロック部 16b 扉押さえ部材 16c ロックピン 17 ワイヤ 22 伝達機構 23 モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ノズルが、内側のコア流路と外側の
    バイパス流路とに分れるセパレート式であってしかも可
    変機構を有しない固定式とされたターボファンエンジン
    において、 エンジン前部のファンケースに取り付けられたファンス
    トール検出器と、前記排気ノズルのバイパス流路を形成
    する外壁部に設けたエア逃がし孔を開閉する扉と、加速
    度計により前記ファンケースの振動が許容値を越えるこ
    とを検知したときに前記扉を開状態にする扉操作部とを
    備えてなるターボファンエンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のターボファンエンジンに
    おいて、 前記ファンストール検出器は加速度計で構成されること
    を特徴とするターボファンエンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のターボファンエンジンに
    おいて、 前記ファンストール検出器は圧力計で構成されることを
    特徴とするターボファンエンジン。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のターボ
    ファンエンジンにおいて、 前記扉はスライド式に構成されていることを特徴とする
    ターボファンエンジン。
JP10444795A 1995-04-27 1995-04-27 ターボファンエンジン Withdrawn JPH08296502A (ja)

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JP10444795A Withdrawn JPH08296502A (ja) 1995-04-27 1995-04-27 ターボファンエンジン

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001295669A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ジェットエンジンの制御方法及び制御装置
JP2002285908A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd タ−ボファンエンジンのスト−ルマ−ジン制御装置

Cited By (2)

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020702