JPH08294639A - 血液検査用チップ - Google Patents

血液検査用チップ

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JPH08294639A
JPH08294639A JP10431195A JP10431195A JPH08294639A JP H08294639 A JPH08294639 A JP H08294639A JP 10431195 A JP10431195 A JP 10431195A JP 10431195 A JP10431195 A JP 10431195A JP H08294639 A JPH08294639 A JP H08294639A
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JP
Japan
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blood
measuring section
porous material
test chip
reagent
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JP10431195A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Okada
秀之 岡田
Kenji Sano
建志 佐野
Yoshikazu Soeda
義和 副田
Isao Oshima
勇男 大島
Shuji Senda
修治 千田
Kenjiro Mori
健二郎 森
Tadahiro Okura
忠博 大倉
Kazuo Aoki
一男 青木
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Nitto Denko Corp
Otax Co Ltd
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Otax Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 血液注入口5と測定部7と、少なくともこの
両者を連絡する血液流路6とを有し、測定部7は試薬部
位Aと該試薬部位に空気を供給しえる空気孔8を有して
なり、血液注入口5、血液流路6および測定部7はそれ
自体でまたは多孔質材料9を組み込むことによって毛細
管現象にて血液を測定部7にまで達するよう構成されて
おり、少なくとも測定部7には多孔質材料9が組み込ま
れていることを特徴とする血液検査用チップ。 【効果】 本発明の血液検査用チップは、測定用の血液
量を少量にできる。したがって、この血液検査用チップ
を用いると、被検査者から採取する血液量を少なくで
き、被検査者の負担を軽減できる。また、血液を容易に
空気と気液接触させることができ、また、血液を測定部
に確実に供給できるので、空気中の酸素を利用する血液
検査項目を実施する血液検査用のチップに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液をチップに毛細管
現象を利用して注入し、チップ内の血液を検査する血液
検査用チップに関する。詳しくは、血液を毛細管現象に
てチップ内に注入できるとともに、検査用血液と空気と
の気液接触が十分であり、且つ測定用として必要な血液
量を少量にできる血液検査用チップに関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】血液をチ
ップに注入し、チップ内の血液を検査する血液検査用チ
ップは、血液注入口、血液注入口よりの血液を少なくと
も測定部に送るための血液流路および測定部からなって
いる。測定部に達した血液は、そこで測定項目に応じた
薬剤(試薬)と接触し、反応後その結果を測定するよう
に設計されている。血液検査用チップにおいては、測定
部に血液が均一に広がり、試薬と反応することが重要で
ある。また、検査項目によっては、空気中の酸素を用い
る酸化反応を利用することがある。例えば、血糖値の測
定では、血液中のグルコースを酵素と空気中の酸素を利
用して酸化し、その生成物量を測定することによって、
血糖値を測定することがある。この空気中の酸素を利用
する場合には、血液を空気と十分に気液接触させること
が必要である。
【0003】従来、血液を空気と気液接触させるため
に、十分に大きな注入口から血液を滴下させ、空気との
接触後に血液を測定部に供給する構造とした血液検査用
チップが公知である。しかしながら、上記構成の血液検
査用チップでは、空気(酸素)との接触および測定部へ
の血液の供給のために、大量の血液を注入口に滴下させ
ることが必要であって、被検査者から多量の血液を採取
せねばならず、被検査者に負担がかかっていた。そこ
で、測定用として必要な血液量を少量にできる血液検査
用チップの開発が要望されている。
【0004】本発明の目的は、血液を注入口より測定部
に確実に供給できるとともに、血液を空気と容易に接触
させることができ、且つ測定用として必要な血液量を少
量にできる血液検査用チップを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記要旨を
有する血液検査用チップによって達成される。 (1)血液注入口と測定部と、少なくともこの両者を連
絡する血液流路とを有し、測定部は試薬部位と該試薬部
位に空気を供給しえる空気孔を有してなり、血液注入
口、血液流路および測定部はそれ自体でまたは多孔質材
料を組み込むことによって毛細管現象にて血液を測定部
にまで達するよう構成されており、少なくとも測定部に
は多孔質材料が組み込まれていることを特徴とする血液
検査用チップ。 (2)血液注入口および血液流路の断面積が4mm2
下で、且つ血液流路および測定部の合計の容積が0.0
5〜20μlである(1)記載の血液検査用チップ。 (3)血液流路および測定部が、多孔質材料にて充填さ
れている(1)または(2)記載の血液検査用チップ。
【0006】
【作用】上記血液検査用チップによれば、血液注入口、
血液流路および測定部はそれ自体でまたは多孔質材料を
組み込むことによって毛細管現象にて血液を測定部にま
で達するよう構成されているので、検査用の血液は、血
液注入口から毛細管現象にて血液流路を移送され測定部
に達する。本発明においては、少なくとも測定部には多
孔質材料が組み込まれているので、上記測定部に達した
血液は、該多孔質材料に保持されるようになり、測定部
に均一に広がる。該測定部は、予め検査用の試薬が塗布
などによって設けられている試薬部位を有するので、測
定部に達した血液は、試薬部位の試薬と速やかに反応す
る。また、測定部には、測定部に空気を供給しえる空気
孔が設けられているので、測定部に達した血液は、空気
孔から導入される空気と気液接触する。このように、本
発明の血液検査用チップによれば、血液を毛細管現象に
て確実に測定部に供給でき、且つ空気と気液接触させて
試薬部位における検査用の試薬と均一に反応させること
ができる。従って、従来の血液検査用チップのように、
大量の血液を注入口に滴下させる必要がなく、測定用と
しての血液量を少量にできるようになる。また、血液流
路に多孔質材料を組み込むことによって毛細管現象にて
血液を測定部にまで達するよう構成した場合、血液を多
孔質材料に保持しながら血液流路をより容易に移送でき
るようになり、血液をより確実に測定部に供給できるよ
うになる。また、血液検査用チップにおいて、血液注入
口および血液流路の断面積が、4mm2 以下で、且つ血
液流路および測定部の合計の容積が0.05〜20μl
にすることにより、測定用の血液を少量にできる。ま
た、注入する血液量を制御することが容易になる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づき、本発明の
血液検査用チップをより具体的に説明する。図1は、血
液検査用チップの一実施例を示す斜視図である。同図に
おいて、Tは血液検査用チップであって、2枚の長方形
のポリマーフィルム1,2間を、その長手方向に平行な
両端部に沿って、且つ血液流路を形成するために幅方向
に間隔をおいて設けたスペーサー用のポリマーフィルム
3,4を介して重ね合わせ、その接触部分を接合させる
ことによって得られる。血液検査用チップTには血液注
入口5、血液流路6および測定部(図示せず)が形成さ
れている。測定部は、試薬部位(図示せず)と試薬部位
に空気を供給できる空気孔8よりなる。さらに、測定部
および血液流路6には、多孔質材料9が充填されてい
る。
【0008】図2は、上記図1の血液検査用チップTの
側断面図であって、測定部7におけるポリマーフィルム
2には、試薬が、例えば塗布されて試薬部位Aが設けら
れている。該試薬部位Aにおいては、試薬は多孔質材料
9と接触していることが好ましい。血液流路6は、少な
くとも血液注入口5と測定部7とを連絡するに足る長さ
を有すればよいが、図1および図2に示した通り、血液
注入口5と測定部7とを連絡し、さらに測定部7を過ぎ
て設けられてもよい。かくして、血液を毛細管現象にて
確実に測定部に供給でき、且つ空気と気液接触させて試
薬部位における検査用の試薬と均一に反応させることが
できる利点を有する。
【0009】上記ポリマーフィルムまたはシートとして
は、血液検査用チップの材料として使用し得るプラスチ
ック材料よりなるものであれば特に制限はなく、当該材
料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリプロ
ピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリビニルク
ロライド(PVC)、ポリビニリデンクロライド(PV
DC)、ナイロン、ポリスチレン(PSt)、アクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、
ポリカーボネート(PC)や、また、親水性のプラスチ
ック材料である、例えば酢酸セルロースケン化物、セロ
ハンなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコールな
どの水酸基含有重合体、ポリアクリル酸などのカルボキ
シル基含有重合体または表面に珪素酸化物(SiOX
ただし、Xは1.0〜2.0である)を形成させたプラ
スチックなどが例示される。本発明では、血液を毛細管
現象を利用して測定部に供給するので、上記プラスチッ
ク材料のなかでも、親水性のプラスチック材料からなる
ポリマーフィルムまたはシートを用いることが好まし
い。
【0010】ポリマーフィルムの接合手段としては、溶
着法、接着剤を介する方法、両面テープを介する方法な
どが挙げられる。
【0011】血液注入口5および血液流路6の断面積
は、血液を毛細管現象にて移送できる大きさ、例えば4
mm2 以下に形成することが好ましい。ただし、上記血
液注入口5および血液流路6の断面積が小さすぎると、
血液中の血球により目詰まりが発生するので、該血液注
入口および血液流路6の断面積は、少なくとも血球より
も大きいことが望ましく、その断面積を0.01〜4m
2 程度とすることがより好ましい。
【0012】上記実施例では、血液注入口5とこれに平
行な血液流路6の断面積が等しい形状に形成されている
が、本発明では、血液が毛細管現象にて移送される範囲
においては、該血液流路6は、血液注入口5の面積より
も血液流路6の断面積が大きいかまたは小さい形状であ
ってもよい。このような血液流路6の形状は、スペーサ
ーとするポリマーフィルムの形状を変化させることによ
って形成できる。
【0013】本発明の血液検査用チップTにおいては、
測定部7の内面に多孔質材料9が組み込まれていること
を特徴とする。測定部7には、所定の血液の検査を行う
ために、予めその内面に検査項目に応じた特定の試薬
が、例えば塗布などによって設けられて試薬部位Aが形
成されているので、測定部7に達した血液は、この測定
部7においても多孔質材料9に保持されており、測定部
7の試薬部位A上に均一に広がり、試薬と速やかに反応
するようになる。
【0014】測定部7の試薬部位Aの大きさとしては、
測定機器にて血液と上記試薬との反応物が十分に検出で
きる大きさを有すればよく、その形状は特に限定されず
所望の形状にできる。また、測定部7の試薬部位Aの形
成位置としては、通常、血液注入口から0.5〜5mmの
距離を置いた箇所に形成される。
【0015】この測定部7の試薬部位Aは、例えばポリ
マーフィルムまたはシート2の所定の位置に、試薬をパ
ターン塗布したり試薬を塗布したフィルムをはめ込むな
どの方法によって、所定の大きさおよび形状に設けられ
る。
【0016】測定部7の試薬部位に使用される試薬とし
ては、血液中の成分と反応する成分を含有する試薬であ
ればよく、例えばグルコースオキシダーゼ、ペルオキシ
ダーゼ、4−アミノアンチピリン、N−エチル−N−
(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイ
ジンなどが挙げられる。
【0017】多孔質材料9としては、血液を保持でき、
毛細管現象にて移送できる材料であればよく、例えば不
織布、織布、繊維などの形態の材料が挙げられる。特
に、親水性材料よりなる多孔質材料は、血液のぬれ速度
が向上して血液をより確実に保持でき、毛細管現象にて
移送できるので好ましい。この親水性材料としては、例
えばセルロース(綿、麻)、再生セルロース(レーヨ
ン、キュプラ)、ポリビニルアルコール、ポリビニルア
セタール(ビニロン)、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ
(メタ)アクリル酸塩、ポリ(メタ)アクリル酸−ポリ
(メタ)アクリル酸エステル共重合体などが例示され
る。
【0018】また、多孔質材料が親水性を有さない材料
(疎水性材料)よりなるときは、該多孔質材料の表面を
親水性化することにより、血液のぬれ速度が向上するの
で好ましい。この親水性を有さない材料(疎水性材料)
としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体、ナイロンなどの熱
可塑性材料が挙げられる。このような材料からなる多孔
質材料の表面を親水性化する方法としては、例えば該多
孔質材料を界面活性剤の水溶液中に浸漬する方法が好適
である。具体的には、上記熱可塑性材料あるいはこれと
前記親水性材料の少なくとも一種との混合物からなる多
孔質材料を、ドデシル硫酸ナトリウムのようなアルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアニオン系界面活
性剤、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリドなどの
カチオン系界面活性剤、ポリプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコールなどのノニオン系界面活性剤、さ
らに上記アニオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤
との混合界面活性剤などの水溶液中に浸漬して、該界面
活性剤を含浸させた多孔質材料が挙げられる。
【0019】本発明の血液検査用チップTにおいては、
血液流路6および測定部7の合計の容積が多くとも20
μl、好ましくは10μl以下、より好ましくは7μl
以下程度に形成することが好ましい。ただし、測定用の
血液量が極端に少ないと分析感度が低下するので、該容
積は、0.05μl以上、好ましくは0.5μl以上、
より好ましくは1μl以上とすることが望ましい。
【0020】また、本発明の血液検査用チップTにおい
ては、測定部7に空気孔8を設けたことを特徴とする。
この空気孔8を設けたことにより、外部Gから測定部7
の試薬部位Aに空気を導入でき、血液流路6を毛細管現
象にて移送され測定部7に供給される血液と十分に気液
接触させることができるようになる。
【0021】上記空気孔8としては、測定部7における
血液と気液接触できる十分な量の空気が導入できる大き
さ、形状を有しておればよく、その大きさ、形状は何ら
特定されるものではない。
【0022】この空気孔8の形成箇所としては、試薬部
位Aに外部Gの空気を導入できる箇所であれば特に限定
されないが、該空気孔8を試薬部位Aの近傍に形成する
ことが好ましく、特に試薬部位Aの直上に設けることが
特に好ましい。なお、本発明では、図示するように、血
液検査用チップの血液流路6にも多孔質材料9を充填す
ると、血液を空気孔の近傍に容易に移送できて好まし
い。以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明す
る。
【0023】実施例1 トリ酢酸セルロースをケン化処理した縦10mm、横3
0mmおよび厚さ0.2mmのフィルム2枚およびセパ
レーターとして縦10mm、横30mmおよび厚さ0.
2mmのフィルム2枚を用い、各接触部分を両面テープ
で接合させて、図1および図2に示す構造の血液検査用
チップを作製した。この血液検査用チップの血液注入口
および血液流路は、幅4mm、高さ0.2mmであっ
た。また、血液注入口から空気孔までの距離を4mmと
し、空気孔の直径を4mmとした。この血液検査用チッ
プの血液流路および測定部の合計の容積は、約10μl
であった。
【0024】上記血液流路内および測定部の内面には、
多孔質材料としてレーヨン製の不織布をそれぞれ充填し
た(組み込んだ)。また、測定部の内面には、予め検査
用試薬として、グルコースオキシターゼ250mg,ペ
ルオキシターゼ250mg,4−アミノアンチピリン2
00mg,N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−ス
ルホプロピル)−m−トルイジン300mgの4種の試
薬を蒸留水に溶解して10%水溶液を調製し、この混合
試薬を0.5μl塗布した後、デシケータ内で一昼夜乾
燥した。
【0025】実施例2 上記実験例1において、血液流路の大きさを幅4mm、
高さ0.1mmとした以外は、すべて実験例1と同様に
して血液検査用チップを作製した。
【0026】実施例3 上記実験例1において、血液流路内部および測定部の内
面に設ける多孔質材料として、レーヨン製の不織布に替
えてプロピレングリコールの5%水溶液を含浸、乾燥さ
せたポリエステル50%、綿50%の混紡織布を用いた
以外は、すべて実験例1と同様にして血液検査用チップ
を作製した。
【0027】比較例1 上記実験例1において、血液検査用チップに空気孔を形
成しなかった以外は、すべて実験例1と同様にして血液
検査用チップを作製した。
【0028】比較例2 上記実験例1において、血液流路内部および測定部の内
面にレーヨン製の不織布を設けなかった以外は、すべて
実験例1と同様にして血液検査用チップを作製した。
【0029】以上、実施例1〜3および比較例1、2で
作製した血液検査用チップを、つぎの1〜3の方法を実
施して血液の酸化反応状態を検査した。 1.各血液検査用チップの一方の面(血液注入口)をグ
ルコース水溶液(濃度500mg/dl)に0.5分間
接触させる。 2.グルコース水溶液に接触させた後、各血液検査用チ
ップをグルコース水溶液に接触させた血液注入口を上に
して垂直に保持し、90秒間グルコース水溶液と検査用
試薬とを反応させた。 3.ついで、各血液検査用チップを目視にてその測定部
の発色の度合いを観察した。この結果は、表1に示す通
りであった。
【0030】
【表1】
【0031】上記表1から明らかなように、実施例1〜
3で作製した血液検査用チップは、いずれもグルコース
と検査用試薬とが敏速に反応して、濃色の発色が確認で
きたが、比較例1の空気孔を形成しない血液検査用チッ
プは、グルコースに酸素が十分に気液接触できないため
か、ほとんど発色せず、また、比較例2の血液流路内部
および測定部の内面に多孔質材料を充填(組み込み)し
なかった血液検査用チップは、測定部にグルコースが供
給されなかったためか、全く発色しなかった。
【0032】
【発明の効果】上記実験例の結果からも明らかなよう
に、本発明の血液検査用チップの構造によれば、血液を
空気と十分に気液接触させることができ、また、測定部
に確実に供給でき、検査用試薬と敏速に反応する。ま
た、本発明の血液検査用チップによれば、血液を毛細管
現象にてチップ内に注入できるとともに、測定用の血液
量を少量にでき、この血液検査用チップを用いることに
よって、被検査者から採取する血液量を少なくでき、被
検査者の負担を軽減できる。また、本発明の血液検査用
チップは、測定用の血液を空気と十分に気液接触させる
ことができるので、空気中の酸素を用いる酸化反応を利
用する血液検査用チップとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血液検査用チップの一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1の血液検査用チップの側断面図である。
【符号の説明】
1,2 ポリマーフィルム 3,4 スペーサー(ポリマーフィルム) 5 血液注入口 6 血液流路 7 測定部 A 試薬部位 8 空気孔 9 多孔質材料 G 外部 T 血液検査用チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 副田 義和 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 大島 勇男 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 千田 修治 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 森 健二郎 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 大倉 忠博 神奈川県横浜市港北区新羽町1215番地 オ ータックス株式会社内 (72)発明者 青木 一男 神奈川県横浜市港北区新羽町1215番地 オ ータックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液注入口と測定部と、少なくともこの
    両者を連絡する血液流路とを有し、測定部は試薬部位と
    該試薬部位に空気を供給しえる空気孔を有してなり、血
    液注入口、血液流路および測定部はそれ自体でまたは多
    孔質材料を組み込むことによって毛細管現象にて血液を
    測定部にまで達するよう構成されており、少なくとも測
    定部には多孔質材料が組み込まれていることを特徴とす
    る血液検査用チップ。
  2. 【請求項2】 血液注入口および血液流路の断面積が4
    mm2 以下で、且つ血液流路および測定部の合計の容積
    が0.05〜20μlである請求項1記載の血液検査用
    チップ。
  3. 【請求項3】 血液流路および測定部が、多孔質材料に
    て充填されている請求項1または2記載の血液検査用チ
    ップ。
JP10431195A 1995-04-27 1995-04-27 血液検査用チップ Pending JPH08294639A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1137922A (ja) * 1997-03-26 1999-02-12 Dainippon Printing Co Ltd 光学的分析装置用測定チップ
JP2003534526A (ja) * 1998-06-10 2003-11-18 アボット・ラボラトリーズ 少量生物体液試料用診断アッセイ
WO2009037785A1 (ja) * 2007-09-21 2009-03-26 Tya K. K. 体液成分の分析器具の検査方法および体液成分の分析器具
TWI765205B (zh) * 2019-12-31 2022-05-21 台灣嘉碩科技股份有限公司 平板型定量體液樣品採集裝置和其製作方法

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