JPH08294470A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JPH08294470A
JPH08294470A JP10086095A JP10086095A JPH08294470A JP H08294470 A JPH08294470 A JP H08294470A JP 10086095 A JP10086095 A JP 10086095A JP 10086095 A JP10086095 A JP 10086095A JP H08294470 A JPH08294470 A JP H08294470A
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chamber
air intake
air
vacuum cleaner
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孝暢 上岡
Koji Hasu
浩二 蓮
Takehiro Yamaguchi
武広 山口
Noriyuki Ishida
則之 石田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空気取入用安全弁へのゴミやホコリの侵入を
防止して安全弁の動作不良をなくし、外力がかかっても
空気取入格子窓が破損せず、集塵室が負圧状態に陥った
時に上フタが変形せず効率の良い空気の取り入れができ
る。 【構成】 上フタ7の下方に設けられ、底壁に集塵室2
と連通する空気案内穴8aを有し、内部に一端側が空気
案内穴に接続され、他端側がスプリング17で常時付勢
された弁体14によって閉止されている安全弁10を備
えた安全弁室8と、安全弁室の電動送風機室側の側壁
で、安全弁の空気取入口付近の位置に設けられた空気取
入格子窓21と、上フタまたは上ケースの突合せ縁部の
少なくとも何れか一方に切欠幅の小さい切欠部22を設
け、上フタのフタ閉止時に上フタと上ケースとの間に形
成されるスリット状の空気取入れ用隙間とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気掃除機に関するもの
であり、更に詳しくは電動送風機に過剰な負荷がかかる
のを防止する空気取入用の安全弁の動作不良をなくして
作動性の向上を図り、更に掃除機作動中の上フタの変形
防止を図った電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の電気掃除機の一部を切り
欠いて内部構造を示す平面図、図12は同電気掃除機の
一部を切り欠いて内部構造を示す正面図である。図にお
いて、1は電動送風機、2は集塵室で、電動送風機1と
中央部分が格子状に形成された仕切り壁(図示省略)を
介して連通している。電動送風機1と集塵室2で掃除機
本体を構成している。3は集塵室2に収納されたゴミを
集塵する紙袋である。4は電動送風機1及び集塵室2の
下部全体を覆い、仕切壁が一体に設けられた下ケース、
4aは下ケース4の集塵室側上縁及び仕切壁の上縁に設
けられたシールパッキング、5は電動送風機1を覆い、
下ケース4の一部とで電動送風機室6を形成する上ケー
ス、7は上ケース5に回動自在に取り付けられ、フタ閉
止時に下ケース4の一部とで集塵室2を形成する上フ
タ、8は上フタ5の電動送風機室側部分を下方に凹ませ
て設けられた安全弁室、8aは安全弁室8の底壁に設け
られた空気案内穴で、集塵室2と連通している。9は安
全弁室8の上部開口を覆う安全弁室フタ、10は安全弁
室8内に配設された空気取入用の安全弁、11は安全弁
室フタ9に設けられた空気取入格子窓、12は安全弁室
フタ9に設けられた弁動作確認窓である。
【0003】その安全弁10は透明な筒体13と、筒体
13の一端に嵌合されたリング状の弁口を有する弁座1
4と、筒体13の他端内部に設けられたバネ受け15
と、弁座14に当接してその弁口を閉鎖する弁体16
と、一端がバネ受け15に支持されて他端が弁体15を
弁座14に向けて常時付勢するコイルスプリング17
と、筒体13の他端に接続されたL字状の空気案内パイ
プ18とで形成されている。そして、安全弁10の空気
案内パイプ18の他端は安全弁室8の底部に設けられた
空気案内穴8aに接続され、安全弁10の筒体13の弁
体側端部は空気取入格子窓11の直下に配設されてい
る。19は下ケース4の集塵室側に設けられたホース差
込口である。
【0004】従来の電気掃除機は上記のように構成され
ており、例えば掃除機作動中はホース(図示省略)から
吸い込まれた空気とゴミはホース差込口19から集塵室
2に入り、集塵室2内の紙袋3にゴミが溜まり、空気は
仕切り壁の格子状の中央部を通って電動送風機室6に入
り、電動送風機1に吸い込まれる。そして、紙袋3内の
ゴミが満杯になると、集塵室2を通る空気の流れが悪く
なり、より空気を吸い込もうとするために電動送風機1
は回転を早めては吸い込み力を増大させるため、電動送
風機1に過剰な負荷がかかる。そうすると、安全弁10
の筒体13及び空気案内パイプ18内に負圧が生じ、今
までコイルスプリング17のバネ圧にて弁座14に当た
っていた弁体16が弁座14から離れるように動いて筒
体13の一端の弁座14の弁口が開き、安全弁室フタ9
に設けられた空気取入格子窓11から空気が取り入れら
れることになる。その空気は安全弁10に入り、その空
気案内パイプ18から空気案内穴8aを介し集塵室2に
入り、仕切壁を経て電動送風機室6に入り、電動送風機
1に吸い込まれるため、紙袋3内のゴミが満杯になって
も電動送風機1に過剰な負荷がかかることが防止され
る。この空気の流れを矢印Sにて示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電気掃除
機では、空気取入格子窓11を上フタ7に設けた安全弁
室フタ9に設けることが安全弁10の動作にとっては最
も有効的だったが、掃除中又は放置中に上フタ7に設け
ている空気取入格子窓11より外気中のゴミやホコリが
安全弁室8に侵入するため、安全弁10の中にゴミやホ
コリが溜まると、安全弁10の中を通る空気の流れが悪
くなったり、弁体16やコイルスプリング17にゴミや
ホコリが付着したりして安全弁10が動作不良を起こ
し、吸い込み不足を生じさせ、吸い込む電動送風機1に
過剰な負荷がかかり、電動送風機1がついには故障して
しまうという問題点があった。また、安全弁10の弁体
16の動きを安全弁室フタ9に設けられた弁動作確認窓
12から見て、集塵室2の紙袋3内のゴミが満杯になっ
たか否かを判断していた場合に、弁体16が動作不良を
起こせば、かかる弁体16の動きに安全弁10が正常に
動作しているか否かの確認もできなくなるという問題点
も生じていた。
【0006】更に、電気掃除機は、掃除中や持ち運びに
よる頻繁な移動が多い製品のため、時には家具その他に
ぶつかる等して製品に外力の掛かることが多く、そのた
め外観部分には特に強度が要されている。ところが、外
観部分である安全弁室フタ9は空気取入格子窓11を有
しているため、物がぶつかる等の外力が掛かったときに
強度面で弱く、破損してしまうという問題点があった。
更にまた、掃除機動作中に集塵室2内が負圧状態になる
と、上フタ7は大気圧により矢印Fa、Fbの方向に圧
縮しようとする力が生じ、変形して上フタ7と上ケース
5または上フタ3と下ケース4の合わせ目に余分な隙間
ができ、その隙間から空気が集塵室2内に流入し、集塵
室2内を負圧に保てなくなり、集塵性能の低下をもたら
すという問題点もあった。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、安全弁にゴミやホコリが侵入
するのを防止して安全弁の動作不良をなくし、また物が
ぶっかる等の外力がかかっても空気取入格子窓が破損し
ないようにし、さらに集塵室が負圧状態に陥った時に上
フタが変形しないようにして効率の良い空気の取り入れ
ができる電気掃除機を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気掃除機
は、電動送風機及びこの電動送風機に連通する集塵室と
からなる掃除機本体と、上記掃除機本体の下部全体を覆
い、上記電動送風機と上記集塵室とを仕切る仕切壁を備
えた下ケースと、上記掃除機本体の電動送風機の上部を
覆い、上記下ケースの一部とで電動送風機室を形成する
上ケースと、上記上ケースに回動自在に取り付けられ、
フタ閉止時に上記下ケースの一部とで上記掃除機本体の
集塵室を形成する上フタと、上記上フタの下方に設けら
れ、底壁に上記集塵室と連通する空気案内穴を有し、内
部に一端側が空気案内穴に接続され、他端側がスプリン
グで常時付勢された弁体によって閉止されている安全弁
を備えた安全弁室と、上記安全弁室の電動送風機室側の
側壁で、上記安全弁の空気取入口付近の位置に設けられ
た空気取入格子窓と、上記上フタのフタ閉止時に上記上
フタと上記上ケースとの突合せ縁部の間に形成されるス
リット状の空気取入用隙間とを備えてなるものである。
【0009】また、上記下ケースの仕切壁にその上記安
全弁の空気取入口近傍位置に斜行する折れ曲り壁部を設
け、上記安全弁室の電動送風機室側の側壁にはフタ閉止
時に上記仕切壁の折れ曲り壁部と係合する斜行する折れ
曲り部を設け、その折れ曲り部に空気取入口用格子窓を
設けるようにすることもできる。さらに、上記下ケース
の仕切壁にその上記安全弁の空気取入口近傍位置に直角
の折れ曲り壁部を設け、上記安全弁室の電動送風機室側
の側壁にはフタ閉止時に上記仕切壁の折れ曲り壁部の上
部と係合する直角の折れ曲り部を設け、その折れ曲り部
に空気取入口用格子窓を設けるようにしてもよい。ま
た、上記下ケースの仕切壁の上部に、その仕切壁の集塵
室側に設けられたフイルタの上縁を押える垂下する押え
片と安全弁室に向けて突出する摘みリブを本体部の側縁
に有し、複数の空気抜き穴を本体部に有する可撓性のフ
イルタ上部押え部材を取り付けるようにしてもよい。さ
らに、上記下ケースに立設され、上記仕切壁の集塵室側
に設けられたフイルタの前面を押えるフイルタ前面押え
部材の上部に、その仕切壁の集塵室側に設けられたフイ
ルタの上縁を押える垂下する押え片と安全弁室に向けて
突出する摘みリブを本体部の側縁に有し、複数の空気抜
き穴を本体部に有する可撓性のフイルタ上部押え部材を
着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
【0010】
【作用】本発明においては、空気取入格子窓を上フタの
下方に設けられた安全弁室の電動送風機室側の側壁で安
全弁の空気取入口付近の位置に設け、上フタのフタ閉止
時に上フタと上ケースとの突き合わせ縁部の間にスリッ
ト状の空気取入用隙間が形成され、その空気取入用隙間
はスリット状で狭いから、掃除機の不使用時にその空気
取入用隙間から掃除機内部にゴミやホコリが入りにく
く、また掃除機作動中に集塵室内の紙袋が満杯になって
空気取入用隙間から掃除機内部に取り込んだ空気が空気
取入格子窓に取り入れられる場合にも掃除機内部に取り
込まれる空気にゴミやホコリが含まれることが少なくな
り、安全弁室へのゴミやホコリの侵入が大幅に軽減さ
れ、安全弁へのゴミやホコリの侵入も大幅に軽減される
ため、安全弁は支障なく動作することとなる。また、空
気取入格子窓は上フタの下方に設けられた掃除機内部で
ある安全弁室の壁面に設けられているため、上フタに物
がぶつかるなどの外力がかかったとしても空気取入格子
窓が破損してしまうことはない。
【0011】また、下ケースの仕切壁に安全弁の空気取
入口近傍位置に斜行する又は直角の折れ曲り壁部を設
け、安全弁室の電動送風機室側の側壁にはフタ閉止時に
上記仕切壁の斜行する又は直角の折れ曲り壁部の上部と
係合する斜行する又は直角の折れ曲り部を設け、その折
れ曲り部に空気取入口用格子窓を設けるようにしたか
ら、空気取入口用格子窓は安全弁室内に設けられた安全
弁の一端である空気取入口に斜めに面するか、面するこ
ととなり、安全弁の空気の取入れ効率が向上する。ま
た、空気取入格子窓は上フタの下方に設けられた掃除機
内部である安全弁室の壁面の斜行する又は直角の折れ曲
り部に設けられているため、上フタに物がぶつかるなど
の外力がかかったとしても空気取入格子窓が破損してし
まうことはない。
【0012】さらに、上フタの下方に設けられた安全弁
室の電動送風機室側の側壁は斜行する又は直角の折れ曲
り部を有し、その折れ曲り部がフタ閉止時に下ケースの
仕切壁の斜行する又は直角の折れ曲り壁部の上部と係合
しているから、掃除機動作中に集塵室内が負圧状態にな
って上フタに大気圧により矢印Fa、Fbの方向、即ち
左右からの圧縮しようとする力が生じた場合に、その圧
縮力が安全弁室の電動送風機室側の壁面に働き撓ませよ
うとするが、その撓もうとする側壁は途中に設けられて
いる斜行する又は直角の折れ曲り部が下ケースの仕切壁
の折れ曲り壁部の上部と係合し、折れ曲り壁部の上部に
支持された形となり、実質的に側壁スパンが短くなった
ために上フタの左右からの圧縮力に対して形状の保持力
が増し、変形を起こしにくくなる。
【0013】また、下ケースの仕切壁の上部又は下ケー
スに立設されたフイルタ前面押え部材の上部に、その仕
切壁の集塵室側に設けられたフイルタの上縁を押える垂
下する押え片と安全弁室に向けて突出する摘みリブを本
体部の側縁に有し、複数の空気抜き穴を本体部に有する
可撓性のフイルタ上部押え部材を取り付けるようにした
から、フイルタ上部押え部材の本体部の側縁に設けられ
た押え片が仕切壁の前面に設けられているフイルタの上
縁を押さえ、本体部に設けられた複数の穴のうちのある
穴は安全弁室の安全弁を通り空気案内穴から出た空気を
フイルタの前面にくるように案内し、それ以外の穴は集
塵室上部を通ってきた空気をフイルタの前面にくるよう
に案内する。
【0014】また、下ケースの仕切壁の上部又は下ケー
スに立設されたフイルタ前面押え部材の上部に取り付け
られたフイルタ上部押え部材の本体部の側縁に設けられ
た摘みリブは安全弁室に向けて突出しているから、集塵
室の紙袋が満杯になってフイルタ上部押え部材と安全弁
室との間にできる空間に入って安全弁室の空気案内穴か
ら出てフイルタの前面にくる空気の流路を塞ぐのを防ぐ
と共に空気案内穴から出た空気をフイルタの前面にくる
ように案内し、さらにフイルタ交換時には摘みリブを摘
み、可撓性のフイルタ上部押え部材を上方に持ち上げる
ことにより、フイルタ上部押え部材が邪魔にならず簡単
にフイルタ交換できる。
【0015】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の第1実施例に係る電気掃除機
の一部を切り欠いて内部構造を示す平面図、図2は同電
気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を示す正面図、図
3は同電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を示す側
面図である。図において、従来例と同一の構成は従来例
と同一符号を付して重複した構成の説明を省略する。2
1は上フタ7の下方に設けられた安全弁室8の電動送風
機室側の直線状の側壁8bで安全弁10の空気取入口と
なる弁口を有する弁座14の真横の位置に設けられた空
気取入格子窓、22は上フタ7のフタ閉止時に上フタ7
と上ケース5との突き合わせ縁部の間の一部に形成され
たスリット状の空気取入用隙間で、例えば幅は略中央部
で1mm、両端にいくに従い次第に小さくなっており、
長さは安全弁室フタ9の長さよりやや小さいものであ
る。23は下ケース4に設けられた中央部が格子状の仕
切壁、24は仕切壁23の集塵室側に取り付けられるフ
イルタ、25は下ケース4に設けられ、フイルタ24が
倒れないようフイルタ24の前面全体を押さえるフイル
タ前面押え部材である複数のフイルタ押えリブである。
26は上ケース5に対して上フタ7を回動自在に取り付
ける枢支部である。なお、この実施例の安全弁室8の空
気案内穴8aはその中心が図2に示すように電動送風機
1の空気吸込口1aの中心と一致し、図3に示すように
電動送風機1の空気吸込口1aの斜め直上に位置してい
る。矢印Sは空気の流れを示す。
【0016】次に、上記のように構成した実施例の作用
を説明する。まず、上フタ7が閉止されると、上フタ7
と上ケース5との突き合わせ縁部の間の一部にスリット
状の空気取入用隙間22が形成される。その空気取入用
隙間22はスリット状で狭いために、掃除機の不使用時
にその空気取入用隙間22から掃除機内部にはゴミやホ
コリが入りにくい。つぎに、掃除機を動作させると、動
作中はホース(図示省略)から吸い込まれた空気とゴミ
はホース差込口19から集塵室2に入り、集塵室2内の
紙袋3にゴミが溜まり、空気は仕切り壁の連通穴23の
格子状の中央部を通って電動送風機室6に入り、電動送
風機1に吸い込まれる。
【0017】そして、紙袋3内のゴミが満杯になると、
集塵室2を通る空気の流れが悪くなり、電動送風機1に
過剰な負荷がかかると、従来と同様に安全弁10の一端
の弁座14の弁口が開き、上フタ7と上ケース5との間
に形成される空気取入用隙間22から取り入れられた空
気が安全弁室8の電動送風機室側の側壁8bに設けられ
た空気取入格子窓21に取り込まれ、安全弁室8内に入
る。安全弁室8内に入った空気は安全弁10の空気案内
パイプ18から空気案内穴8aを介し集塵室2に入り、
仕切壁23を経て電動送風機室6に入り、電動送風機1
に吸い込まれるため、紙袋3内のゴミが満杯になっても
電動送風機1に過剰な負荷がかかることが防止される。
【0018】このように掃除機の動作中に、空気取入格
子窓21に取り込まれる空気は上フタ7と上ケース5と
の間に形成されたスリット状の狭い空気取入用隙間22
から取り入れられるため、掃除機内部に取り込まれる空
気にゴミやホコリが含まれることが少なくなり、安全弁
室8へのゴミやホコリの侵入が大幅に軽減され、安全弁
10内にもゴミやホコリの侵入が大幅に軽減されるから
安全弁10は支障なく動作することとなる。また、空気
取入格子窓21は上フタ7の下方に設けられた掃除機内
部である安全弁室8の側壁8bに設けられているため、
上フタ7に物がぶつかるなどの外力がかかったとしても
空気取入格子窓21が破損してしまうことはない。な
お、この実施例の空気取入用隙間22は、上ケース5に
切欠部を設けたり、上フタ7と上ケース5の両方に切欠
部を設けるようにして形成するようにしてもよいことは
勿論である。また、この実施例の空気取入用隙間22の
長さは安全弁室フタ9の長さよりやや小さいものである
が、安全弁室フタ9の長さと略同じでもよく、又上フタ
7の突き合わせ縁部全体にわたる長さであっても本発明
を実施し得ることはいうまでもない。
【0019】実施例2.図4は本発明の第2実施例に係
る電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を示す平面図
である。図において、本発明の第1実施例と同様の構成
は第1実施例と同一符号を付して重複した構成の説明を
省略する。この実施例は、下ケース4の仕切壁23にそ
の安全弁10の空気取入口である弁座14の真横位置に
斜行する折れ曲り壁部(図示省略)を設け、上記安全弁
室8の電動送風機室側の側壁8bには上フタ7のフタ閉
止時に仕切壁23の斜行する折れ曲り壁部(図示省略)
の上部と係合する斜行する折れ曲り部30を設け、その
折れ曲り部30に空気取入格子窓21を設けたものであ
る。
【0020】次に、上記のように構成した実施例の作用
を説明する。安全弁室8の電動送風機室側の側壁8bに
設けられた上フタ7のフタ閉止時に仕切壁23の斜行す
る折れ曲り壁部の上部と係合する斜行する折れ曲り部3
0に空気取入格子窓21が設けられているから、空気取
入口用格子窓21は安全弁室8内に設けられた安全弁1
0の空気取入口である弁座14に斜めに面することとな
り、安全弁10の空気の取入れ効率が向上した。また、
空気取入格子窓21は上フタ7の下方に設けられた掃除
機内部である安全弁室8の側壁8bの斜行する折れ曲り
部30に設けられているため、上フタ7に物がぶつかる
などの外力がかかったとしても空気取入格子窓21が破
損してしまうことはない。
【0021】さらに、安全弁室8の電動送風機室側の側
壁8bに設けられた斜行する折れ曲り部30が上フタ7
のフタ閉止時に下ケース4の仕切壁23の斜行する折れ
曲り壁部23aの上部と係合しているから、掃除機動作
中に集塵室2内が負圧状態になって上フタ7に大気圧に
より矢印Fa、Fbの方向、即ち左右からの圧縮しよう
とする力が生じた場合に、その圧縮力が安全弁室8の電
動送風機室側の側壁8bに働き撓ませようとするが、そ
の撓もうとする側壁8bは途中に設けられている斜行す
る折れ曲り部30が仕切壁23の折れ曲り壁部の上部と
係合し、折れ曲り壁部の上部に支持された形となり、実
質的に側壁スパンが短くなったために上フタ7の左右か
らの圧縮力に対して形状の保持力が増し、変形を起こし
にくくなる。従って、掃除機動作中に集塵室2内が負圧
状態になると、上フタ7は大気圧により矢印Fa、Fb
の方向に圧縮しようとする力が生じても、上フタ7は変
形せず、上フタ7と上ケース5または上フタ7と下ケー
ス4の合わせ目に余分な隙間ができず、隙間から空気が
集塵室2内に流入し、集塵室2内を負圧に保てなくな
り、集塵性能の低下をもたらすという問題が解消され
る。
【0022】実施例3.図5は本発明の第3実施例に係
る電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を示す平面
図、図6は同実施例に係る電気掃除機の上フタを取り除
いた状態を示す平面図である。この実施例は本発明の第
2実施例の変形例ともいうべきもので、下ケース4の仕
切壁23にその安全弁10の空気取入口である弁座14
の真横位置に直角の折れ曲り壁部23aを設け、上記安
全弁室8の電動送風機室側の側壁8bには上フタ7のフ
タ閉止時に仕切壁23の直角の折れ曲り壁部23aの上
部と係合する直角の折れ曲り部31を設け、その折れ曲
り部31に空気取入格子窓21を設けたものである。こ
の実施例は、空気取入口用格子窓21が安全弁室8内に
設けられた安全弁10の空気取入口である弁座14に面
するため、空気の取入れ効率が本発明の第2実施例に比
べて向上したものである。それ以外の作用の説明は第2
実施例と同様であるので省略する。
【0023】実施例4.図7は本発明の第4実施例に係
る電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を示す側面
図、図8は同電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を
示す正面図、図9は同電気掃除機の一部を切り欠いて内
部構造を示す平面図である。図において、本発明の第1
実施例と同様の構成は第1実施例と同一符号を付して重
複した構成の説明を省略する。この実施例は、下ケース
4の仕切壁23の上部に設けられているシールパッキン
グ4aに可撓性のフイルタ上部押え部材40を一体に取
り付けたものである。このフイルタ上部押え部材40は
長方形をした本体部41と、本体部41の一側縁から垂
下し、仕切壁23の集塵室側に設けられたフイルタ24
の上縁を押える押え片42と、本体部41の一側縁の中
央部分から安全弁室8に向けて突出する摘みリブ43
と、本体部41に間隔をおいて設けられた3つの空気抜
き穴44とからなり、本体部41の他側縁が仕切壁23
の上部のシールパッキング4aと一体に接続されている
ものである。
【0024】次に、上記のように構成した実施例の作用
を説明する。フイルタ上部押え部材40の本体部41の
側縁に設けられた押え片42が仕切壁23の格子状の中
央部の前面を覆うように設けられているフイルタ24を
押さえ、本体部41に設けられた3つの空気抜き穴44
のうち、真ん中の空気抜き穴44は安全弁室8の安全弁
10を通り空気案内穴8aから出た空気をフイルタ24
の前面にくるように案内し、それ以外の両側の空気抜き
穴44は集塵室2の上部を通ってきた空気をフイルタ2
4の前面にくるように案内する。また、フイルタ上部押
え部材40の本体部41の側縁に設けられた摘みリブ4
3は安全弁室8に向けて突出しているから、集塵室2の
紙袋3が満杯になってフイルタ上部押え部材40と安全
弁室8との間にできる空間に入り、安全弁室8の空気案
内穴8aから出てフイルタ24の前面にくる空気の流路
を塞ぐのを防ぐと共に空気案内穴8aから出た空気をフ
イルタ24の前面にくるように案内し、さらにフイルタ
交換時には摘みリブ43を摘んでフイルタ上部押え部材
40を上方に持ち上げることにより、フイルタ上部押え
部材40が邪魔にならず簡単にフイルタ交換できる。
【0025】実施例5.図10は本発明の第5実施例に
係る電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を示す側面
図である。この実施例は本発明の第5実施例の変形例と
もいうべきもので、フイルタ上部押え部材40をフイル
タ押えリブ25の上部に着脱自在に取り付けたものであ
る。この実施例の作用は、フイルタ前面押え部材である
フイルタ上部押え部材40が交換できる以外は本発明の
第4実施例と同様であるので省略する。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、空気取入
格子窓を上フタの下方に設けられた安全弁室の電動送風
機室側の側壁で安全弁の空気取入口付近の位置に設け、
上フタのフタ閉止時には上フタと上ケースとの突き合わ
せ縁部の間にスリット状の空気取入用隙間が形成され、
その空気取入用隙間はスリット状で狭いので、掃除機の
不使用時にその空気取入用隙間から掃除機内部にゴミや
ホコリが入りにくく、また掃除機作動中に集塵室内の紙
袋が満杯になって空気取入用隙間から掃除機内部に取り
込んだ空気が空気取入格子窓に取り入れられる場合にも
掃除機内部に取り込まれる空気にゴミやホコリが含まれ
ることが少なくなり、安全弁室へのゴミやホコリの侵入
が大幅に軽減され、安全弁へのゴミやホコリの侵入も大
幅に軽減されて安全弁は支障なく動作するという効果を
有する。また、空気取入格子窓は上フタの下方に設けら
れた掃除機内部である安全弁室の壁面に設けられている
ので、上フタに物がぶつかるなどの外力がかかったとし
ても空気取入格子窓が破損してしまうことはないという
効果を有する。
【0027】また、下ケースの仕切壁に安全弁の空気取
入口近傍位置に斜行する又は直角の折れ曲り壁部を設
け、上記安全弁室の電動送風機室側の側壁には上フタの
フタ閉止時に上記仕切壁の斜行する又は直角の折れ曲り
壁部の上部と係合する斜行する又は直角の折れ曲り部を
設け、その折れ曲り部に空気取入口用格子窓を設けるよ
うにしたから、空気取入口用格子窓は安全弁室内に設け
られた安全弁の一端である空気取入口に斜めに面する
か、面することとなり、安全弁の空気の取入れ効率が向
上するという効果を有する。また、空気取入格子窓は上
フタの下方に設けられた掃除機内部である安全弁室の側
壁の斜行する又は直角の折れ曲り部に設けられているた
め、上フタに物がぶつかるなどの外力がかかったとして
も空気取入格子窓が破損してしまうことはないという効
果も有する。
【0028】さらに、上フタの下方に設けられた安全弁
室の電動送風機室側の側壁は斜行する又は直角の折れ曲
り部を有し、その折れ曲り部が上フタのフタ閉止時に下
ケースの仕切壁の斜行する又は直角の折れ曲り壁部の上
部と係合しているから、掃除機動作中に集塵室内が負圧
状態になって上フタに大気圧により矢印Fa、Fbの方
向、即ち左右からの圧縮しようとする力が生じた場合
に、その圧縮力が安全弁室の電動送風機室側の側壁に働
き撓ませようとするが、その撓もうとする側壁は途中に
設けられている斜行する又は直角の折れ曲り部が下ケー
スの仕切壁の折れ曲り壁部の上部と係合し、折れ曲り壁
部の上部に支持された形となり、実質的に側壁スパンが
短くなったために上フタの左右からの圧縮力に対して形
状の保持力が増し、変形を起こしにくくなり、掃除機動
作中に集塵室内が負圧状態になっても上フタと上ケース
または上フタと下ケースの合わせ目に余分な隙間ができ
ず、隙間から空気が集塵室内に流入せず、集塵性能の低
下を防止できるという効果を有する。
【0029】また、下ケースの仕切り壁の上部又は下ケ
ースに立設されたフイルタ前面押え部材の上部に取り付
けられたフイルタ上部押え部材の本体部の側縁に設けら
れた摘みリブは安全弁室に向けて突出しているので、集
塵室の紙袋が満杯になってフイルタ上部押え部材と安全
弁室との間にできる空間に入り、安全弁室の空気案内穴
から出てフイルタの前面にくる空気の流路を塞ぐのを防
ぐと共に空気案内穴から出た空気をフイルタの前面にく
るように案内し、さらにフイルタ交換時には摘みリブを
摘み、可撓性のフイルタ上部押え部材を上方に持ち上げ
ることにより、フイルタ上部押え部材が邪魔にならず簡
単にフイルタ交換できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る電気掃除機の一部
を切り欠いて内部構造を示す平面図である。
【図2】 同電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を
示す正面図である。
【図3】 同電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を
示す側面図である。
【図4】 本発明の第2実施例に係る電気掃除機の一部
を切り欠いて内部構造を示す平面図である。
【図5】 本発明の第3実施例に係る電気掃除機の一部
を切り欠いて内部構造を示す平面図である。
【図6】 同実施例に係る電気掃除機の上フタを取り除
いた状態を示す平面図である。
【図7】 本発明の第4実施例に係る電気掃除機の一部
を切り欠いて内部構造を示す側面図である。
【図8】 同電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を
示す正面図である。
【図9】 同電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造を
示す平面図である。
【図10】 本発明の第5実施例に係る電気掃除機の一
部を切り欠いて内部構造を示す側面図である。
【図11】 従来の電気掃除機の一部を切り欠いて内部
構造を示す平面図である。
【図12】 同電気掃除機の一部を切り欠いて内部構造
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 電動送風機、2 集塵室、3 紙袋、4 下ケー
ス、5 上ケース、6電動送風機室、7 上フタ、8
安全弁室、8a 空気案内穴、9 安全弁室フタ、10
安全弁、16 弁体、17 コイルスプリング、21
空気取入格子窓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 武広 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 石田 則之 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動送風機及びこの電動送風機に連通す
    る集塵室とからなる掃除機本体と、 上記掃除機本体の下部全体を覆い、上記電動送風機と上
    記集塵室とを仕切る仕切壁を備えた下ケースと、 上記掃除機本体の電動送風機の上部を覆い、上記下ケー
    スの一部とで電動送風機室を形成する上ケースと、 上記上ケースに回動自在に取り付けられ、フタ閉止時に
    上記下ケースの一部とで上記掃除機本体の集塵室を形成
    する上フタと、 上記上フタの下方に設けられ、底壁に上記集塵室と連通
    する空気案内穴を有し、内部に一端側が空気案内穴に接
    続され、他端側がスプリングで常時付勢された弁体によ
    って閉止されている安全弁を備えた安全弁室と、 上記安全弁室の電動送風機室側の側壁で、上記安全弁の
    空気取入口付近の位置に設けられた空気取入格子窓と、 上記上フタのフタ閉止時に上記上フタと上記上ケースと
    の突合せ縁部の間に形成されるスリット状の空気取入用
    隙間と、 を備えたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 上記下ケースの仕切壁の上記安全弁の空
    気取入口近傍位置に斜行する折れ曲り壁部を設け、上記
    安全弁室の電動送風機室側の側壁にはフタ閉止時に上記
    仕切壁の折れ曲り壁部と係合する斜行する折れ曲り部を
    設け、その折れ曲り部に空気取入口用格子窓を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 上記下ケースの仕切壁の上記安全弁の空
    気取入口近傍位置に直角の折れ曲り壁部を設け、上記安
    全弁室の電動送風機室側の側壁にはフタ閉止時に上記仕
    切壁の折れ曲り壁部の上部と係合する直角の折れ曲り部
    を設け、その折れ曲り部に空気取入口用格子窓を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 上記下ケースの仕切壁の上部に、その仕
    切壁の集塵室側に設けられたフイルタの上縁を押える垂
    下する押え片と安全弁室に向けて突出する摘みリブを本
    体部の側縁に有し、複数の空気抜き穴を本体部に有する
    可撓性のフイルタ上部押え部材を取り付けたことを特徴
    とする請求項1〜3いずれかに記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 上記下ケースに立設され、上記仕切壁の
    集塵室側に設けられたフイルタの前面を押えるフイルタ
    前面押え部材の上部に、その仕切壁の集塵室側に設けら
    れたフイルタの上縁を押える垂下する押え片と安全弁室
    に向けて突出する摘みリブを本体部の側縁に有し、複数
    の空気抜き穴を本体部に有する可撓性のフイルタ上部押
    え部材を着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項
    1〜3いずれかに記載の電気掃除機。
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WO2005099544A1 (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha 電気掃除機
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