JPH0829444A - 衝撃センサ - Google Patents

衝撃センサ

Info

Publication number
JPH0829444A
JPH0829444A JP6190107A JP19010794A JPH0829444A JP H0829444 A JPH0829444 A JP H0829444A JP 6190107 A JP6190107 A JP 6190107A JP 19010794 A JP19010794 A JP 19010794A JP H0829444 A JPH0829444 A JP H0829444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
sensor
output
impact
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6190107A
Other languages
English (en)
Inventor
Satonori Yoshida
諭紀 吉田
Tetsuya Mizutani
哲也 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP6190107A priority Critical patent/JPH0829444A/ja
Publication of JPH0829444A publication Critical patent/JPH0829444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 顧客の要求に合う動作加速度を低コストにて
容易に実現し得る衝撃センサを提供する。 【構成】 ケース11内に固定されたセンサ部12をM
R素子によって構成するとともに、このセンサ部12に
対して所定の距離をもって配されたマグネット14を弾
性支持棒15によって少なくとも2方向において移動可
能に支持し、センサ部12の出力電圧を出力回路部13
にて処理することによって衝撃の状況を示す情報として
出力端子11を介して外部へ導出する。そして、出力回
路部13の回路特性を変更する回路素子として抵抗R7
を外付けとし、この外付け抵抗R7を変えて出力回路部
13の回路特性を変更することによって動作加速度を設
定する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃センサに関し、特
に自動車のエアバッグシステム等におけるセーフィング
センサとして用いて好適な衝撃センサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のエアバッグシステムにおいて
は、自動車の衝突時に加わる衝撃を感知する衝撃センサ
をセーフィングセンサとして用い、この衝撃センサの感
知出力によってエアバッグの作動装置を起動させてエア
バッグを膨らませることにより、その衝撃からドライバ
を保護する構成となっている。この衝撃センサとして
は、従来、リードスイッチ型衝撃センサが用いられてい
た。
【0003】リードスイッチ型衝撃センサの従来例を図
12に示す。同図において、ケース101内にリードス
イッチ102が収納され、その一端側にはリング状のマ
グネット103がリードスイッチ102の周壁に沿って
移動可能に配置されている。このマグネット103は、
コイルスプリング104によって図の矢印方向に付勢さ
れている。
【0004】上記構成のリードスイッチ型衝撃センサに
おいて、定常状態では、図12に示すようにマグネット
103がリードスイッチ102の動作領域(以下、リー
ドスイッチ動作領域と称する)外にあるために、リード
スイッチ102の接点が開離し、オフ状態にある。この
状態において、図の矢印方向から衝撃が加わり、そのと
きマグネット103の重量に加わる加速度がコイルスプ
リング104の弾性力を上まわると、マグネット103
がコイルスプリング104の弾性力に抗してリードスイ
ッチ動作領域まで移動する。すると、リードスイッチ1
02の接点が閉成し、オン状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のリードスイッチ型衝撃センサでは、その出力方
式が接点出力方式であることから、顧客の要求に合う加
速度で動作するセンサを提供するためには、 マグネット103の重量、寸法或いは磁束密度 コイルスプリング104の直径、ばね定数或いは自由
高さ リードスイッチ102の感動値或いは開放値 ケース101の寸法 の4項目を各々変更する必要があった。
【0006】それに伴い、部材設計変更、部材購
入、部材変更による工程変更によってコストが高くな
るという問題があった。また、図12の矢印方向からの
衝撃に対してマグネット103がリードスイッチ動作領
域まで移動し、リードスイッチ102をオンさせる構成
であるため、一方向からの衝撃に対してしか感知できな
いという問題もあった。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、顧客の要求に合う動
作加速度を低コストにて容易に実現し得る衝撃センサを
提供することにある。本発明はさらに、2方向若しくは
あらゆる方向からの衝撃を感知し得る衝撃センサを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による衝撃センサ
は、磁気抵抗素子によって構成されかつケース内に固定
されたセンサ部と、ケース内に移動可能に設けられたマ
グネットと、このマグネットをセンサ部に対して所定の
距離をもって弾性的に支持した支持部材と、磁気抵抗素
子の出力に対して所定の処理を施してケース外に導出す
る出力回路部とを備えた構成となっている。また、マグ
ネットは支持部材によって少なくとも2方向において移
動可能に支持される一方、センサ部がマグネットの移動
方向に対応して配置された少なくとも2組の磁気抵抗素
子パターンによって構成されている。
【0009】
【作用】上記構成の衝撃センサにおいて、当該センサに
衝撃が加わり、マグネットの重量に加わる加速度がマグ
ネットを支持している支持部材の弾性力に打ち勝つと、
この弾性力に抗してマグネットが移動する。すると、セ
ンサ部とマグネットとの間の距離が変化し、これに伴っ
てセンサ部内の磁気抵抗素子に印加される磁界強度が変
化する。このとき、磁気抵抗素子では、磁界強度の変化
に応じて抵抗値が変化し、これに伴って出力電圧が変化
する。したがって、この出力電圧を監視することで、衝
撃が加わったことを感知できる。また、出力回路部の回
路特性を変えることで、動作加速度が変わる。
【0010】また、支持部材が少なくとも2方向におい
てマグネットを移動可能に支持していることで、その方
向から衝撃が加わると、この衝撃に応じてマグネットが
支持部材の弾性力に抗して移動する。すると、その方向
に対応して配置された磁気抵抗素子に対する磁界強度が
変化する。したがって、センサ部の出力電圧が衝撃の方
向に対応して変化するので、その出力電圧を監視するこ
とで、衝撃が加わったことに加え、その方向をも感知で
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の第1実施例を示す概略構
成図である。図1において、ケース11内には、磁気に
よってその抵抗値が変化するいわゆる磁気抵抗効果(mag
netresistance effect)を持つ磁気抵抗素子によって構
成されたセンサ部11及びその出力に対して所定の処理
を施す出力回路部13が配されている。
【0012】磁気抵抗素子には、In,Sbなどを感磁
性材料に使用した半導体磁気抵抗素子と、Ni,Fe,
Coなどを感磁性材料に使用した強磁性体磁気抵抗素子
(以下、MR素子と称する)がある。半導体磁気抵抗素
子が感磁面に垂直な平面内での磁場成分を感知するのに
対し、MR素子は感磁面に平行な平面内での磁場成分を
感知する。この2タイプの磁気抵抗素子のうち、MR素
子の方が、半導体磁気抵抗素子よりも微弱な外部磁界の
有無を検出するのに適している。
【0013】そこで、本実施例では、センサ部11を構
成する磁気抵抗素子としてMR素子を用いるものとす
る。ただし、MR素子の使用に限定されるものではな
い。MR素子においては、図2に示す如き強磁性金属を
主成分とする合金の薄膜からなる抵抗パターンが、外部
磁界によってある方向に磁化されることにより、その抵
抗率が変化する。すなわち、外部磁界により抵抗パター
ンが磁化され、図3において、その磁界Hの方向が抵抗
パターンに流れる電流Jとなす角θにより変化すると
き、この角度θに応じて抵抗値が図4に示すように正弦
波状に変化する。
【0014】再び図1において、ケース11内にはさら
に、図の左右方向に着磁されたマグネット14が収納さ
れている。このマグネット14は、基端部15aがケー
ス11に固定されたいわゆる片持ち梁である支持部材、
例えば弾性を持つ支持棒(以下、弾性支持棒と称する)
15の自由端15bに、センサ部12との間に所定の距
離を持って取り付けられている。この弾性支持棒15
は、その弾性によってマグネット14を少なくとも2方
向、例えば図のa,b方向において移動可能に支持して
いる。なお、本実施例のように、マグネット14の移動
方向が互いに逆方向の2方向に限定される場合には、支
持部材として弾性支持棒15の代わりに板バネを用いる
ことも可能である。
【0015】ケース11の外部には、出力回路部13に
対して電源電圧を与える電源端子16、出力回路部13
から出力電圧を導出する出力端子17、出力回路部13
に対して接地(グランド)レベルを与えるグランド端子
18がそれぞれ設けられている。さらに、出力回路部1
3の回路の途中に接続された外付け用端子19,20が
設けられており、この外付け用端子19,20には後述
する外付け抵抗R7が接続されている。
【0016】図5に、図1の破線で囲んだ部分、即ちセ
ンサ部12及び出力回路部13の具体的な回路例を示
す。図中、図1と同等部分には同一符号を付して示して
ある。本実施例におけるセンサ部12は、互いに逆方向
の2方向からの衝撃を感知するために、例えば4個のM
R素子21〜24によって構成されている。この4個の
MR素子21〜24を等間隔で配列することで、2相の
出力を導出できることが知られている。
【0017】すなわち、等間隔で配列された4個のMR
素子21〜24のうち、MR素子21とMR素子22
と、MR素子23とMR素子24とをそれぞれ対にして
直列に接続し、これら直列接続回路を電源端子16とグ
ランド端子18との間にそれぞれ並列に接続すること
で、MR素子21,22の共通接続点とMR素子2
3,24の共通接続点とから2相の出力を導出できる
のである。
【0018】MR素子21,22の共通接続点は抵抗
R1を介して演算増幅器OP1の非反転(+)入力端に
配線され、MR素子23,24の共通接続点は抵抗R
2を介して演算増幅器OP1の反転(−)入力端に配線
されている。演算増幅器OP1の非反転入力端は抵抗R
3を介してグランド端子18に配線され、反転入力端と
出力端との間には抵抗R4が接続されている。この抵抗
R1〜R4及び演算増幅器OP1により、抵抗R1,R
2を介して入力される2つの電圧を差動増幅する差動増
幅器25が構成されている。
【0019】演算増幅器OP1の出力端は、逆方向接続
のダイオードDを介して演算増幅器OP2の反転入力端
に配線されている。演算増幅器OP2の非反転入力端は
グランド端子18に配線され、反転入力端と出力端との
間には抵抗R5が接続されている。このダイオードD、
抵抗R5及び演算増幅器OP2により、差動増幅器25
の出力電圧を逆対数増幅する逆対数増幅器(指数増幅
器)26が構成されている。
【0020】演算増幅器OP2の出力端は、出力端子2
7に配線されるとともに、演算増幅器OP3の反転入力
端に配線されている。演算増幅器OP3の非反転入力端
は、抵抗R6を介して電源端子16に配線されるととも
に、一方の外付け端子19に配線されている。また、他
方の外付け端子20はグランド端子18に配線されてい
る。そして、この2つの外付け端子19,20間には外
付け抵抗R7が接続されている。
【0021】すなわち、外付け抵抗R7は、電源端子1
6とグランド端子18との間に抵抗R6とともに直列に
接続されて抵抗分圧回路を構成している。そして、その
共通接続点である分圧点が演算増幅器OP3の非反転
入力端に配線されている。これにより、演算増幅器OP
3は、分圧抵抗R6,R7によって得られる分圧点の
電圧を比較基準電圧Vref として逆対数増幅器26の出
力電圧を比較増幅する比較増幅器28を構成している。
【0022】次に、上記構成の第1実施例に係る衝撃セ
ンサの動作について説明する。図1において、a又はb
方向から衝撃が加わり、マグネット14の重量に加わる
加速度がマグネット14を支持している弾性支持棒15
の弾性力に打ち勝つと、片持ち梁である弾性支持棒15
を軸にしてマグネット14が移動する。すると、センサ
部12とマグネット14との間の距離が変化する。図6
に、一般的なサーマルコバルト磁石(3×3×4mm)
からの距離と磁束密度の関係を示す。
【0023】センサ部12とマグネット14との間の距
離が変化すると、センサ部12内のMR素子21〜24
に印加される磁界強度が変化する。ここで、MR素子2
1〜24のうち、パターニング方向が磁界方向に平行な
ものでは抵抗値が最大、又パターニング方向が磁界方向
に垂直なものでは抵抗値が最小を示す。このような抵抗
値変化に応じて、接続点,の各電圧が変化する。こ
の2つの電圧は差動増幅器25で差動増幅される。
【0024】この差動増幅器25において、抵抗R2,
R4が反転出力、抵抗R1〜R4が非反転出力に関する
抵抗であり、この2つの出力電圧を合成したものが差動
増幅器25の出力電圧として導出される。この出力電圧
の外部磁界に対する関係を図7に、加速度に対する関係
を図8にそれぞれ示す。差動増幅器25の出力電圧は、
逆対数増幅器26で逆対数増幅されて比較増幅器28に
供給される。この逆対数増幅器26の出力電圧は、図9
に示すように、加速度に対してリニアな関係を示し、出
力端子27を介して外部へも導出されるようになってい
る。
【0025】逆対数増幅器26の出力電圧は、比較増幅
器28において分圧抵抗R6,R7によって与えられる
比較基準電圧Vref と比較される。比較増幅器28は、
逆対数増幅器26の出力電圧が比較基準電圧Vref 以下
のとき高レベルの出力電圧を発生し、比較基準電圧Vre
f を越えるとき負の出力電圧を発生する。この出力電圧
は、衝撃の状況(衝撃が加わったこと及びその方向)を
示す情報として出力端子17から外部に導出される。
【0026】以下、具体例をもって説明すると、図1に
おいて、マグネット14をセンサ部12に対して図9の
特性がA点を示す離間距離をもって設置する。この状態
において、図1のa方向の衝撃が加わり、マグネット1
4がセンサ部12に接近すると、図9の特性図で加速度
が直線に沿ってA点より増大し、出力電圧が増幅され
る。一方、図1のb方向から衝撃が加わり、マグネット
14がセンサ部12から離れると、加速度、出力電圧共
に減少する。したがって、出力端子17から導出される
出力電圧の増加/減少を見ることにより、互いに逆方向
の2方向(a,b方向)からの衝撃を感知できる。
【0027】上述したように、センサ部12をMR素子
によって構成し、その出力電圧を出力回路部13にて処
理することによって衝撃の状況を示す情報として出力端
子17から外部へ導出するようにしたことにより、マグ
ネット14の重量、寸法或いは磁束密度などを変更しな
くても、出力回路部13の回路特性を調整するための回
路素子、本実施例の場合には比較増幅器28の比較基準
電圧Vref を設定する外付け抵抗R7を変えるのみで顧
客の要求に合う加速度で動作する衝撃センサを提供でき
ることになる。なお、本実施例では、外付け抵抗R7を
固定抵抗とした場合について説明したが、外付け抵抗R
7を可変抵抗とし、その抵抗値を調整するようにしても
良く、これによれば顧客の要求に合う動作加速度をより
容易に設定できる。
【0028】また、本実施例では、マグネット14に対
してその一方側にのみセンサ部12を配置するととも
に、そのセンサ部12において4個のMR素子21〜2
4を用いて2相の出力を導出し、この2相の出力に基づ
いて互いに逆方向(図1のa,b方向)の2方向からの
衝撃を感知する構成としたが、例えば単一のMR素子を
用いて構成されたセンサ部12をマグネット14に対し
てその両側に配置し、各センサ部12の出力に基づいて
2方向の衝撃を独立に感知するように構成しても良いこ
とは勿論である。
【0029】ただし、本実施例のように、4個のMR素
子21〜24を用いて2相の出力を導出し、この2相の
出力を差動増幅器25にて差動増幅する構成を採ること
により、マグネット14の移動による磁界変化に伴うセ
ンサ部12の出力電圧が微小であっても、その変化分を
大きな出力電圧(差動出力電圧)としてとらえることが
できるので、2方向からの衝撃をより確実に感知できる
ことになる。また、逆対数増幅器26を設けて差動増幅
器25の出力電圧を加速度に対してリニアな特性のもの
に変換する構成を採ったことにより、顧客の要求に合う
ように動作加速度を変更する場合に、比較増幅器28に
おける比較基準電圧Vref の設定が容易になる。
【0030】なお、上記第1実施例では、マグネット1
4を弾性的に支持する支持部材として弾性支持棒15を
用いるとしたが、図10に変形例を示すように、弾性支
持棒15に代えてコイルスプリング31,32を用いる
ことも可能である。すなわち、図10において、マグネ
ット14がセンサ部12との間に所定の距離を持つよう
に、マグネット14の一端をコイルスプリング31によ
ってケース11の一方の内壁11aに対して支持する一
方、マグネット14の他端をコイルスプリング32によ
ってケース11の他方の内壁11bに対して支持した構
成とする。それ以外の構成は、基本的に図1の構成と同
じであり、同等部分には同一符号が付されている。
【0031】この変形例に係る衝撃センサにおいて、図
10のc方向の衝撃が加わり、マグネット14の重量に
加わる加速度がコイルスプリング31,32の弾性力に
打ち勝つと、コイルスプリング31,32がc方向へ変
位し、センサ部12のMR素子にかかる磁界強度が変化
する。これにより、第1実施例の場合と同様の原理によ
って、c方向からの衝撃が感知される。d方向から衝撃
が加わった場合にも、同様のことが言える。なお、この
変形例では、コイルスプリング31,32によってマグ
ネット14の両側を支持するとしたが、マグネット14
の重量やコイルスプリングのばね定数などを考慮した
上、マグネット14の片側のみで支持しても動作上支障
がない場合には、必ずしもマグネット14の両側を支持
する必要はない。
【0032】図11は、本発明の第2実施例の要部を示
す概略平面図である。本実施例においては、周方向に一
定ピッチで例えば8極分着磁された円板状のマグネット
41を用いるとともに、このマグネット41を弾性的に
支持する支持部材として断面円形の弾性支持棒42を用
いている。弾性支持棒42が丸棒であることにより、マ
グネット41は片持ち梁である弾性支持棒42を軸とし
てあらゆる方向に移動可能となっている。
【0033】一方、マグネット41の周りには、マグネ
ット41の着磁面に対応してその着磁面との間に所定の
距離をもって例えば8個配列されたMR素子43-1〜4
3-8によって構成されたセンサ部44が円環状に設けら
れている。このセンサ部44には、MR素子43-1〜4
3-8の各出力を波形整形する波形整形回路45-1〜45
-8が内蔵されている。なお、図示しないが、マグネット
41、弾性支持棒42及びセンサ部44は、第1実施例
と同様に、所定のケース内に収納されるものとする。
【0034】上記構成の第2実施例に係る衝撃センサに
おいては、マグネット41が弾性支持棒42によってあ
らゆる方向に移動可能に支持され、マグネット41の周
りに8個のMR素子43-1〜43-8が配されていること
から、8方向からの衝撃を感知できる。すなわち、ある
方向から衝撃が加わり、マグネット41の重量に加わる
加速度が弾性支持棒42の弾性力に打ち勝つと、その方
向にマグネット41が移動し、センサ部44に及ぼすマ
グネット41による磁界が変化する。すると、センサ部
44内の対応するMR素子43-nの出力電圧が変化し、
波形整形回路45-nから感知出力が発生される。したが
って、波形整形回路45-1〜45-8のうちのどの回路か
ら感知出力が発生するかを監視することで、どの方向か
ら加速度が加わったかを判断できることになる。
【0035】このように、あらゆる方向からの衝撃を感
知できることにより、本衝撃センサを例えば自動車のエ
アバッグシステムにおけるセーフィングセンサとして用
いた場合に、自動車の前後方向のみならず、あらゆる方
向からの衝撃に対してエアバッグの作動装置を起動させ
ることができるため、エアバッグシステムの安全性をよ
り高めることに寄与できることになる。
【0036】なお、本実施例では、8方向からの衝撃を
感知する構成とした場合について説明したが、マグネッ
ト41の周りに配するMR素子の数を変えることで、任
意の方向からの衝撃に対応でき、その数を増やせば増や
すほど感知できる衝撃の方向の分解能を高めることがで
きる。
【0037】また、図11においては、MR素子を1方
向に対して1個配置し、各MR素子毎に衝撃の方向を感
知する構成としたが、これに限定されるものではなく、
例えば図5に示したように、互いに逆方向の2方向に対
して4個のMR素子を用いて2相の出力を導出するよう
に構成することも可能である。この構成によれば、図1
1の場合にはセンサ部44が円環状のものになるのに対
し、半円環状のもので済むため、円環状のものよりも小
型化できることになる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、センサ部をMR素子によって構成し、その出力電
圧を出力回路部にて処理することによって衝撃の状況を
示す情報として外部へ導出する構成としたことにより、
マグネットの重量、寸法或いは磁束密度などを変更しな
くても、出力回路部の回路特性を調整するための回路素
子を変えるのみで動作加速度を変更できるので、顧客の
要求に合う加速度で動作する衝撃センサを容易に提供で
きることになる。
【0039】また、支持部材によってマグネットを少な
くとも2方向において移動可能に支持するとともに、マ
グネットの移動方向に対応してMR素子を配置したこと
により、2方向若しくはあらゆる方向からの衝撃を感知
できるため、例えば自動車のエアバッグシステムにおけ
るセーフィングセンサとして用いた場合の当該システム
の安全性の向上に寄与できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略構成図である。
【図2】MR素子の一例の抵抗パターン図である。
【図3】MR素子の原理説明図である。
【図4】外部磁界の角度に対する抵抗変化量を示す波形
図である。
【図5】センサ部及び出力回路部の具体的な回路構成の
一例を示す回路図である。
【図6】マグネットの距離‐磁束密度の特性図である。
【図7】センサ部における外部磁界‐出力電圧の特性図
である。
【図8】差動増幅器における加速度‐出力電圧の特性図
である。
【図9】逆対数増幅器における加速度‐出力電圧の特性
図である。
【図10】第1実施例の変形例を示す概略構成図であ
る。
【図11】本発明の第2実施例の要部を示す概略平面図
である。
【図12】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
12 センサ部 13 出力回路部 14,41 マグネット 15,42 弾性支持体 21〜24 MR素子(強磁性体磁気抵抗素子) 25 差動増幅器 26 逆対数増幅器 28 比較増幅器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗素子によって構成されかつケー
    ス内に固定されたセンサ部と、 前記ケース内に移動可能に設けられたマグネットと、 前記マグネットを前記センサ部に対して所定の距離をも
    って弾性的に支持した支持部材と、 前記磁気抵抗素子の出力に対して所定の処理を施して前
    記ケース外に導出する出力回路部とを備えたことを特徴
    とする衝撃センサ。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は前記マグネットを少なく
    とも2方向において移動可能に支持し、 前記センサ部は前記マグネットの移動方向に対応して配
    置された少なくとも2個の磁気抵抗素子によって構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の衝撃センサ。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は、その基端部が前記ケー
    スに固定されかつその先端部にて前記マグネットを保持
    した断面円形の弾性支持棒からなり、 前記センサ部は前記弾性支持棒によって支持された前記
    マグネットの周りに配された複数個の磁気抵抗素子によ
    って構成されたことを特徴とする請求項2記載の衝撃セ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 前記出力回路部は、その回路特性を調整
    するために前記ケース外に配された回路素子を有するこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の
    衝撃センサ。
JP6190107A 1994-07-19 1994-07-19 衝撃センサ Pending JPH0829444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6190107A JPH0829444A (ja) 1994-07-19 1994-07-19 衝撃センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6190107A JPH0829444A (ja) 1994-07-19 1994-07-19 衝撃センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0829444A true JPH0829444A (ja) 1996-02-02

Family

ID=16252499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6190107A Pending JPH0829444A (ja) 1994-07-19 1994-07-19 衝撃センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0829444A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5970794A (en) * 1996-12-03 1999-10-26 Oki Electric Industry Co., Ltd. Shock sensor
US5983724A (en) * 1996-12-03 1999-11-16 Oki Electric Industry Co., Ltd. Shock sensor with rotating magnetorestrictive effect element
JP2005242769A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Cosmo Design Co Ltd 電源リセット回路とそれを内蔵したレギュレータic

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5970794A (en) * 1996-12-03 1999-10-26 Oki Electric Industry Co., Ltd. Shock sensor
US5983724A (en) * 1996-12-03 1999-11-16 Oki Electric Industry Co., Ltd. Shock sensor with rotating magnetorestrictive effect element
JP2005242769A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Cosmo Design Co Ltd 電源リセット回路とそれを内蔵したレギュレータic
JP4518471B2 (ja) * 2004-02-27 2010-08-04 株式会社コスモデザイン レギュレータic

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5983724A (en) Shock sensor with rotating magnetorestrictive effect element
CN101151538B (zh) 具有传感器配置的装置
US5600238A (en) Method and apparatus for detecting the linear or rotary position of an object through the use of a variable magnetic shunt disposed in parallel with a yoke air gap
CN101163973A (zh) 具有传感器装置的设备
US4901569A (en) Motion sensors
KR100329913B1 (ko) 충격센서
JPH028750A (ja) 加速度センサ及びその製造方法
US4361045A (en) Vibration sensor
JPH0829444A (ja) 衝撃センサ
US6198276B1 (en) Ferromagnetic-ball sensor using a magnetic field detection element
US4186324A (en) Linear accelerometer with piezoelectric suspension
US5623248A (en) Miniature electromagnetic impact sensor
US7132936B1 (en) Angular rate sensor
JPH0943327A (ja) 磁気抵抗効果電流センサ
GB2343952A (en) Pendulum mass acceleration sensor
US4084443A (en) Accelerometers
JP2000055930A (ja) 加速度センサ
JPH07198738A (ja) 衝撃感知装置
JP2019120541A (ja) 磁気センサ装置
JPS61127597A (ja) ロボツト等の転倒防止装置
JPH0227266A (ja) 加速度検出器
JPH11258259A (ja) ゲーム機用変位センサ
JPH04184171A (ja) 加速度センサ
JPH10153618A (ja) 上下動サーボ型加速度計における振子質量体の支持装置
JPH06148224A (ja) 2次元加速度センサ