JPH08292631A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH08292631A
JPH08292631A JP9572595A JP9572595A JPH08292631A JP H08292631 A JPH08292631 A JP H08292631A JP 9572595 A JP9572595 A JP 9572595A JP 9572595 A JP9572595 A JP 9572595A JP H08292631 A JPH08292631 A JP H08292631A
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Hidenori Kin
英憲 金
Kazuhiro Ichikawa
和弘 市川
Hideki Okada
英樹 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像剤の帯電量を均一にすることにより、濃
度が十分得られ、カブリが少なく、解像度が良好で、ゴ
ーストのない可視画像を安定して得ること。 【構成】現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤搬送体
と、その背面部に配置される供給電界形成手段および回
収電界形成手段と、現像剤担持体へ供給された現像剤を
帯電させる現像剤帯電部材とを有し、現像剤搬送体の回
収電界形成手段から供給電界形成手段にいたるまでの間
に、電位が徐々に変化する電位勾配を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンター、複写機、
FAX等に用いられる電子写真法を利用した静電気的記
録装置の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置等で用いられる現像装置
は、一般に現像剤担持体上へ供給された現像剤が、現像
剤担持体上において主に静電気的な力により搬送され、
現像剤帯電手段により薄層形成され、潜像を現像する。
【0003】画像形成における重要な項目として、現像
剤の帯電があり、高画質な画像を形成するためには、現
像剤の帯電量分布を狭く、現像剤をできる限り均一に帯
電することが必要である。一般に、現像剤への電荷付与
は、主に搬送時における現像剤供給部との接触や現像剤
帯電手段との接触により行われる。現像剤の帯電量分布
が広い場合、帯電が十分に付与されていない、極性の不
安定な現像剤の割合が大きくなる。この不安定な現像剤
は、現像剤される際、現像剤担持体への付着力が減少し
て十分な搬送が行われず画像濃度が不足したり、現像時
に非画像部へ付着したり、細線等の現像する際には現像
剤の飛散等が起こり高解像度な画質が得られない等、画
質劣化の原因となる。
【0004】現像剤を帯電する方法としては、従来、現
像剤帯電手段等を現像剤と接触させ帯電する方法や、現
像剤帯電手段等にバイアスを印加し現像剤に接触させる
ことにより現像剤に電荷を保持させる方法等、種々の方
法が提案されている。
【0005】しかしながら、従来のブレード圧接による
規制では、その構造から現像剤担持体上の上層の現像剤
は帯電量が大きく、下層の現像剤の帯電量が小さくな
る。上層の現像剤は、現像剤帯電手段と接触機会が多い
ため帯電量が大きくなり、下層の現像剤は現像剤帯電手
段との接触機会が少ないため帯電量が小さくなる。
【0006】このような問題を解決するための手段とし
て、例えば特開昭52−123628号公報や、特開昭
61−77876号公報等が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
52−123628号公報では、現像位置を通過した後
に現像剤担持体上に残留した現像剤の上に、さらに帯電
された現像剤が重層されることになる。つまり、現像剤
担自体上に形成される現像剤の薄層における帯電量分布
は、それ以前の現像履歴による影響を受けることとな
る。その結果、その直前(現像剤担持体1回転前)の画
像がゴースト像として生じることとなる。
【0008】一方、特開昭61−77876号公報で
は、現像位置を通過した後に現像剤担持体上に残留した
現像剤を供給し、さらにこの未帯電の現像剤を帯電する
構成としている。このような構成では、現像履歴による
ゴースト像の発生を防止することはできる。しかし、現
像剤担持体上に常時、新規に現像剤が供給されるため、
この未帯電の現像剤を帯電するための手段が必要である
ことは、従来と同様である。
【0009】ところで、特開昭61−77876号公報
では、現像剤担持体上の現像剤帯電するための手段とし
て、現像剤担持体から現像剤を電界により回収した後、
逆方向の電界により現像剤を戻す電極を設けている。
【0010】このように現像剤を回収するための電界を
形成する電極と現像剤を供給するため電界を形成する電
極を隣接して配置する方法では、電極との接触機会の多
い(すなわち帯電量の大きな)現像剤が現像剤担持体上
の現像剤の上層に配置されやすく、下層の現像剤は上層
と比較すると帯電量は小さくなってしまい、やはり現像
剤の帯電を均一にすることはできない。
【0011】また、特開昭61−77876号公報にお
いて前記方法の変形例として開示がある、単一の電極に
交流電界を印加する方法では、やはり新規な現像剤のう
ち、比較的帯電量の大きな現像剤の方が、交流電界に追
従して移動しやすいため、もともと比較的大きな帯電量
を有する現像剤は電極との接触機会が増加することで、
より帯電量が大きくなるが、逆にもともと比較的小さな
帯電量を有する現像剤は電極との接触機会が少ないため
に、帯電量がそれほど増加しない。つまり、この方法で
もやはり、現像剤の帯電を均一にすることはできない。
【0012】さらに、特開昭61−77876号公報で
は、現像剤担持体上の現像剤を剥離してしまうため、現
像剤担持体に残留した現像剤、すなわち、一旦帯電させ
た現像剤をその帯電を保持している間には再利用できな
い。このため、つねに未帯電の現像剤を帯電する手段が
必要となる。
【0013】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、徐々に電位が電
位勾配を有する現像剤搬送体により現像剤を現像剤担持
体へ供給することにより、現像剤担持体に残留してい
る、かつ十分な帯電量を有する現像剤を再利用しするた
めゴースト像が発生せず、さらに現像剤担持体上の現像
剤の帯電量が上層と下層で差がないため、濃度不足や非
印字部の現像剤の付着等がなく、つねに高品質の画像を
形成できる現像装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の現像装置は、潜
像担持体上の潜像に現像剤を付着させることにより可視
像化する現像装置において、現像剤担持体と、前記現像
剤担持体の近傍または、前記現像剤担持体に接触して配
置された現像剤搬送体と、前記現像剤搬送体の背面部に
配置される供給電界形成手段および回収電界形成手段
と、前記現像剤搬送体から前記現像剤担持体へ現像剤が
供給された後、現像剤を帯電させる現像剤帯電部材を有
し、かつ前記供給電界形成手段は前記現像剤搬送体によ
る現像剤の搬送方向からみて前記回収電界形成手段の下
流側に配置されるとともに、前記回収電界形成手段から
前記供給電界形成手段にいたるまでの間の前記現像剤搬
送体に、電位が徐々に変化する電位勾配が形成されるこ
とを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明について、図1に従って説
明する。
【0016】図1は、本発明の現像装置を簡易的にあら
わした模式図である。現像剤2は回収電界形成手段6が
形成する電界による静電気的引力を受け、現像剤搬送体
4に付着後、搬送され、供給電界形成手段7が形成する
電界による静電気的引力を受け、現像剤担持体1へと供
給される。
【0017】現像剤2は、現像剤搬送体4と接触するこ
とにより帯電するが、現像剤2には、現像剤搬送体4に
近接する現像剤2aと現像剤搬送体4との接触機会が少
ない現像剤2bとがある。現像剤2aは、現像剤搬送体
4との接触機会が多いため帯電量が大きく、現像剤2b
は、現像剤搬送体4との接触機会が少ないため帯電量は
小さい。回収電界形成手段近傍7において現像剤担持体
1と現像剤搬送体4が近接する位置において、現像位置
を通過後の現像剤担持体1上に残留した現像剤2は、静
電気的な力により一旦すべて剥がされ現像剤搬送体4に
付着し、現像により消費された分の現像剤2を補うよう
にして、新規に現像剤2が現像剤搬送体4により供給さ
れる。このため、現像剤担持体1表面には前回の履歴が
残ることはない。
【0018】さて、現像剤搬送体4の回収電界形成手段
6と供給電界形成手段7との間において、徐々に電位が
変化する電位勾配が形成されている。現像剤2は回収電
界形成手段6近傍においては、現像剤搬送体4への引力
が働き、電位勾配に従いこの引力が弱まり、供給電界形
成手段7に近づくにつれて現像剤担持体1への引力が強
くなっていく。静電気力は帯電量に比例して働くため、
帯電量の大きな現像剤2aの方が先に移動させる静電気
力が働き、小さな電界の段階でまず現像剤担持体1へと
移動する。その後、電界がある程度大きくなった後に、
帯電量の小さい現像剤2bに対し、移動させる静電気力
が働き、現像剤2aの層に重なって付着する。
【0019】その後、現像剤担持体1の回転に従い現像
剤帯電手段8まで達すると、上層にある現像剤2bは現
像剤帯電手段8と接触し、帯電される。こうして、現像
剤担持体1上の現像剤2aと2bの帯電量は等しくなっ
た後、現像位置まで達し、現像される。
【0020】請求項2記載の発明においては、現像剤担
持体1と現像剤搬送体4が接するよう構成されている。
現像剤担持体1と現像剤搬送体4とが接触するニップ位
置において、現像剤2は現像剤搬送体4に対して圧力を
受けながら接触し、摩擦帯電する。現像剤担持体1と現
像剤搬送体4が非接触で配置される場合と比較し、現像
剤搬送体4上において現像剤2が接触する機会は増加す
るため、現像剤2の帯電量は大きくなる。このため、高
解像の画像形成ができる。
【0021】しかし、現像剤担持体1と現像剤搬送体4
との接触する圧力を過剰に大きくすると、現像剤担持体
1と現像剤搬送体4の接触部における、現像剤2の薄層
の上層の下層への圧力が強まり、下層にある帯電量の大
きな現像剤2aに対する静電気力により現像剤担持体1
に先に付着せず、帯電量が大きなものと小さなものとが
混在して付着する。このため、その後現像剤帯電部材9
により、現像剤上層が帯電されても、帯電量が均一には
ならず、帯電量が不安定な現像剤が発生する。黒ベタ濃
度不良や非画像部への現像剤の付着等が発生するなど画
質劣化を生じたり、また、解像度が低下する。
【0022】さらに圧力が大きいとき、現像剤搬送体4
のバタツキや送りムラが発生しやすくなり、このような
とき現像剤2の搬送はスムーズではなくなるため、黒ベ
タのカスレが発生する。
【0023】請求項3記載の発明においては、現像剤搬
送体4の体積抵抗値R、および回収電界形成手段6と供
給電界形成手段7間の距離Xを変化させると、回収電界
形成手段6と供給電界形成手段7との間の現像剤搬送体
4に形成される電位勾配が変化する。
【0024】すなわち、回収電界形成手段6と供給電界
形成手段7との間の距離Xが大きいと、電位は徐々に変
化するため、電位勾配は緩やかで、電界が小さな区間が
長くなり、下層の帯電量の大きな現像剤2aと上層の帯
電量の小さな現像剤2bとが入れ替わる。しかし、距離
Xが小さいときは、電位勾配は急峻となるため、電界が
小さな区間は短く、下層の帯電の大きな現像剤2aと上
層の帯電の小さな現像剤2bが現像剤担持体1にほぼ同
時に、一体となって付着し、上層と下層は入れ替わらな
い。
【0025】現像剤搬送体4のRが非常に小さいとき
は、回収電界形成手段6と供給電界形成手段7が瞬時に
同電位となり、現像剤担持体1へ現像剤2が十分に供給
されず、画像を形成できない場合がある。
【0026】さらに、現像剤担持体1と現像剤搬送体4
が圧力をかけて接触することにより、現像剤の電荷が付
与されやすくなるため、画像濃度が十分で、カブリが少
なく、また解像度が優れた画像を得ることができる。
【0027】
【実施例】本発明の現像装置を用いて画像形成試験を行
った結果について、図に従い説明する。
【0028】(実施例1)図2は、本発明の現像装置の
断面図である。現像剤担持体1に対して、現像剤搬送体
4は非接触で、現像剤搬送体4が現像剤担持体1に対す
る最短の距離が100(μm)となるように配置されて
いる。現像剤搬送体4の背面部に、現像剤搬送体4に接
触して回収電界形成手段6と供給電界形成手段7とが、
距離X(cm)の間隔で配置されている。回収電界形成
手段6と供給電界形成手段7との距離X(cm)は、現
像剤担持体1の周長以下の任意の長さに設定される。ま
た、現像剤担持体1、および現像剤搬送体4は現像剤搬
送体4はローラより駆動され、図の矢印の方向に、現像
剤担持体1に対して同じ速度で回転している。ここで、
現像剤搬送体4、回収電界形成手段6、供給電界形成手
段7、現像剤搬送体を駆動するローラにより構成される
箇所をまとめて、現像剤供給部3とする。
【0029】現像剤2は、現像剤搬送体4の回転に従
い、回収電界形成手段6から供給電界形成手段7へと搬
送され、供給電界形成手段7近傍にて、現像剤担持体1
に供給され、付着する。その後、現像剤2は現像剤担持
体1の回転に従い現像剤帯電手段8を通過し、帯電の小
さい上層部2が帯電され、現像剤担持体1上の現像剤2
は均一な帯電量を有するようになる。また、現像剤2
は、現像剤帯電手段8により帯電されると同時に、薄層
形成され、現像剤担持体1の回転により現像位置に到達
し、潜像担持体5の潜像が現像される。
【0030】現像剤担持体1は、円筒状の部材よりな
り、例えばニッケル、ステンレス、プラスチック、ゴム
等の素材により構成される。
【0031】現像剤帯電手段8は、現像剤担持体1と接
触して配置されており、板状のブレードやローラで、例
えばステンレス、ニッケル、ニッケル、真鍮等の金属や
ポリウレタン、シリコン等の樹脂で構成される。また、
現像剤帯電手段8に対して、任意の電圧を印加すること
も可能である。
【0032】現像剤搬送体4は、薄板円筒状部材、ある
いは中空の剛体ローラであり、その構成部材としては、
例えばポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、天然ゴ
ム、フッ素ゴム、ウレタンゴム等の樹脂や、あるいはニ
ッケル、ステンレス、アルミニウム等の金属により構成
される。これらの部材は、体積抵抗値を制御するため
に、カーボンブラック、金属フィラー等を分散したり、
あるいは過塩素酸塩を溶解したものを用いることができ
る。また、薄板円筒状部材については、継ぎ目があるも
のを用いることができるが、望ましくはシームレスのも
のを用いる方がよい。また、現像剤の帯電をよくするた
め、帯電列上現像剤に対し電荷を付与する極性のものを
用いることが望ましい。
【0033】本実施例においては、現像剤担持体1には
ニッケル電鋳管で、現像剤を担持しやすくするため、表
面処理により、表面粗さを適度に粗くしたものを用い
た。現像剤搬送体4は、厚さ200(μm)のカーボン
ブラックを分散したポリイミドフィルムで、体積抵抗値
Rが2×1014(Ωcm)のものを用いた。
【0034】また、現像剤帯電手段8にはウレタンブレ
ードを、現像剤担持体1に圧接させ、現像剤担持体1と
同電位のバイアスを印加した。
【0035】現像剤2として、スチレン・アクリル樹脂
により構成された黒色現像剤と、ポリエステル樹脂によ
り構成されたイエロー、マゼンタ、シアンのカラートナ
ーを用いた。
【0036】電圧の印加は、画像形成において最適条件
になるよう設定し、現像剤担持体1には−500
(V)、また供給電界形成手段7には現像剤担持体1に
対して200(V)の負の電圧を、回収電界形成手段6
には現像剤担持体1に対して400(V)の正の電圧を
印加した。
【0037】このような現像装置を用いて、回収電界形
成手段6と供給電界形成手段7との距離Xを変化させて
画像を形成し、画像品質評価を行った。
【0038】画像品質としては、黒ベタ画像のOD値評
価と、白ベタ画像のカブリ評価、ラインペアによる解像
度評価を行った。
【0039】画像濃度評価は、濃度計によるOD値測定
により行い、カブリ評価と同様の5段階で行い、OD値
1.4を越える3以上のレベルを合格とした。
【0040】カブリ評価は、白ベタ画像の反射率を測定
して行い、1(きわめて悪い)、2(悪い)、3(ふつ
う)、4(良い)、5(たいへん良い)の5段階で行
い、3以上を合格とした。
【0041】解像度評価は、300dpiと600dp
iのラインペアを印字し、それぞれのラインペアが判別
されるかを評価した。評価は5段階にて行い、1(30
0dpiが判別できない)、2(300dpiが少し判
別できる)、3(300dpiが判別できる)、4(3
00dpiが判別でき、かつ600dpiが少し判別で
きる)、5(600dpiが判別できる)とし、3以上
を合格とした。
【0042】画質評価試験の結果を、表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1に示すとおり、距離Xが0.3(c
m)未満では、現像剤担持体上の現像剤の上層と下層の
入れ替えは十分に行われず、現像剤の帯電量にムラがあ
り、現像剤の十分な供給が行われず、黒ベタ濃度が不十
分であり、非画像部におけるカブリも多く、解像度でも
300dpiのラインペアを判別できなかった。
【0045】距離Xが0.3(cm)以上では、現像剤
担持体上の現像剤の入れ替えは十分に行われ、帯電量が
均一かつ十分であり、黒ベタでは十分な濃度が得られ、
かつ非画像部のカブリもほとんどなく、解像度も300
dpiのラインペアが判別できた。
【0046】さらに、連続印字時の現像履歴によるゴー
ストの発生を評価するために、現像履歴に対して最悪の
条件である低温低湿環境にて、100枚連続して画像形
成を行い、ゴーストが発生するか調べた。
【0047】本発明の現像装置との比較を行うために、
現像剤担持体を有し、現像剤担持体に対して接触して配
置された発泡性の供給ローラを回転して、現像剤を現像
剤担持体へ供給し、その後現像剤帯電部材により現像剤
を帯電するとともに薄層形成して現像する現像装置を用
意して、同様の条件にて評価した。
【0048】比較として用意した現像装置では、1枚目
の画像の現像剤担持体の2周目よりゴーストが発生し、
そのままの状態で形成した100枚の印字画像の全てに
ゴーストが発生したが、本発明の現像装置においては、
100枚連続して画像形成しても、ゴーストを発生する
ことはなかった。
【0049】(実施例2)図3は、本発明の現像装置
で、また別の実施例を示すものであり、現像剤担持体に
対し、現像剤搬送体が接触するする構成の断面図であ
る。
【0050】現像剤担持体1、現像剤2、現像剤供給部
3、現像剤帯電部材9は、実施例1と同様な部材により
構成した。また、回収電界形成手段6と供給電界形成手
段7は導電性円筒上部材を用いることにより、現像剤搬
送体4を円滑に現像剤担持体1に接触し、駆動すること
ができた。現像剤担持体1は図3の矢印の方向に回転
し、現像剤担持体1と接触して構成される現像剤搬送体
4は図3の矢印の方向に回転し、現像を行う。
【0051】このような現像装置を用いての画像形成
は、実施例1と同様に行われる。
【0052】実施例1と同様に、現像剤搬送体4が現像
剤担持体1に対して非接触に配置して設定した構成の現
像装置と、現像剤搬送体4が現像剤担持体1に接触し、
圧力を0〜2000(g/cm2)で変化させた構成の
現像装置を用いて、画像形成を行った。どちらの場合
も、回収電界形成手段6と供給電界形成手段7との距離
Xを0.5(cm)に設定した。
【0053】このようにして形成した画像を、実施例1
と同様に画像品質の評価を行った。
【0054】
【表2】
【0055】表2のように、現像剤搬送体4が現像剤担
持体1へ接触するとき、現像剤担持体1に対し現像剤搬
送体4が非接触であるときと同様、良好な画像が得られ
た。その圧力が1000(g/cm2)以下のときは、
圧力が大きいほど画像濃度が高く、カブリが少ない、解
像度が良好な画像が得られた。しかし、1000(g/
cm2)を越えるときは、画像濃度の低下、カブリの増
加、解像度の低下等、画質が劣化した。
【0056】(実施例3)図4は、本発明の現像装置
で、また別の実施例を示すものであり、図2および図3
で用いた現像剤搬送体4の駆動を、回収電界形成手段6
あるいは供給電界形成手段7により行うものである。こ
の現像装置は、現像剤搬送体4の駆動をローラにより行
うことと現像剤2が上部より現像剤担持体1へ供給され
る以外は、実施例2と変わることなく行われる。
【0057】本実施例においては、現像剤担持体1、現
像剤2、現像剤搬送体4、現像剤帯電部材9等の構成部
材は、実施例2と全く同様の構成である。
【0058】このような現像装置により、現像剤搬送体
4の体積抵抗値Rと回収電界形成手段6と供給電界形成
手段7の間の距離Xを変化させ、画像形成を行った。
【0059】このようにして、形成した画像の品質評価
を実施例1と同様に行った。
【0060】画質評価試験結果を表3に示す。
【0061】
【表3】
【0062】Rが1×108(Ω・cm)未満のときに
は、回収電界形成手段6と供給電界形成手段7の間で瞬
時に通電したため、画像を形成することができなかっ
た。また、表3の通り、体積抵抗値R(Ω・cm)、距
離X(cm)、下記のような範囲の時、黒ベタ濃度とカ
ブリ、解像度の評価の全てに合格する良好な画質を得る
ことができた。
【0063】良好な画質を得ることができるのは、抵抗
値R、距離Xがそれぞれ、 1×108 ≦ R ≦ 1×1015 0.3 ≦ X のときであった。体積抵抗値Rが1×1015(Ω・c
m)を越えるときは、現像剤搬送体4には電荷が蓄積さ
れるため、現像剤2に対する電荷の授受が行われにく
く、画像濃度不足やカブリ発生等の問題が発生した。
【0064】本実施例の現像装置は、構成部材が少ない
ため、小型でフレキシブルな構成にすることができ、さ
らに低コストで設計することできた。
【0065】以上、本発明の現像装置の実施例について
述べたが、本発明は本実施例に述べたものに限定される
ものではなく、電位勾配が形成される現像剤搬送体を有
する現像剤供給部の現像装置全般が含まれる。例えば回
収電界形成手段と供給電界形成手段を複数設置し、徐々
に電位勾配を現像剤搬送体に形成した構成等でもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の現像装置は、潜像担持体上の潜像に現像剤を付着
させることにより可視像化する現像装置において、現像
剤担持体と、前記現像剤担持体の近傍または、前記現像
剤担持体に接触して配置された現像剤搬送体と、前記現
像剤搬送体の背面部に配置される供給電界形成手段およ
び回収電界形成手段と、前記現像剤搬送体から前記現像
剤担持体へ現像剤が供給された後、現像剤を帯電させる
現像剤帯電部材を有し、かつ前記供給電界形成手段は前
記現像剤搬送体による現像剤の搬送方向からみて前記回
収電界形成手段の下流側に配置されるとともに、前記回
収電界形成手段から前記供給電界形成手段にいたるまで
の間の前記現像剤搬送体に、電位が徐々に変化する電位
勾配が形成されることにより、帯電量の高い現像剤を弱
電位により先に現像剤担持体上へ付着させ、その後帯電
量の低い現像剤を強電位により現像剤担持体上へ供給
し、その後現像剤担持体の回転に従い現像剤帯電手段を
通過することで上層の現像剤が帯電されることにより、
現像剤担持体上の現像剤に対し十分な電荷を付与するこ
とができるとともに、かつ上層と下層の帯電量が均一に
することができた。これにより、非画像部への現像剤の
付着を減らすことができた。また、現像剤担持体上に安
定して現像剤が搬送され、連続して画像を形成して濃度
低下をなくすことができた。また、細線等の解像度の高
い画像を形成すると現像剤の飛散が減少するため、解像
度が優れた画像を形成することができた。
【0067】本発明のさらなる効果として、現像剤担持
体上に現像後に残留する現像剤を一旦は現像剤搬送体へ
回収した後、徐々に勾配を有する電位により現像剤担持
体へと供給するため、連続して現像してもゴースト等の
発生せず、現像履歴の無い画像を形成できた。
【0068】本発明の請求項2記載の現像装置は、前記
現像剤搬送体に対し、前記現像剤担持体が1000g/
cm2以下の圧力で接することにより、現像剤の帯電量
を大きくすることができ、その結果、請求項1記載の現
像器よりもさらに十分な濃度で、カブリの無い、解像度
が優れており、連続して画像を形成しても、ゴーストの
発生等の現像履歴の無い画像を形成することができた。
【0069】本発明の請求項3記載の現像装置は、前記
現像剤搬送体の背面部に配置される前記供給電界形成手
段、あるいは前記回収電界形成手段により前記現像剤搬
送体を駆動し、かつ前記現像剤搬送体の体積抵抗値R
(Ω・cm)と前記現像剤搬送体と前記現像剤担持体と
の接触長さX(cm)との関係が、 1×108 ≦ R ≦ 1×1015 0.3 ≦ X であることにより、現像剤の帯電を大きくすることがで
き、十分な濃度で、かつ非画像部のカブリが少なく、高
解像度の画像を形成することができた。さらに連続して
画像を形成する場合も、ゴーストの発生等の現像履歴の
無い画像を形成できた。
【0070】さらに、本発明の効果としては、構成部材
が少なく済むため、小型でフレキシブルな構成にするこ
とができる。さらにまた、低コストで設計することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の作用を示す模式図。
【図2】本発明の現像装置の実施例の断面図。
【図3】本発明の現像装置のまた別の実施例の断面図。
【図4】本発明の現像装置のまた別の実施例の断面図。
【符号の説明】
1 現像剤担持体 2a 現像剤 2b 現像剤 3 現像剤供給部 4 現像剤搬送部材 5 潜像担持体 6 回収電界形成手段 7 供給電界形成手段 8 現像剤帯電手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上の潜像に現像剤を付着させ
    ることにより可視像化する現像装置において、現像剤担
    持体と、前記現像剤担持体の近傍または、前記現像剤担
    持体に接触して配置された現像剤搬送体と、前記現像剤
    搬送体の背面部に配置される供給電界形成手段および回
    収電界形成手段と、前記現像剤搬送体から前記現像剤担
    持体へ現像剤が供給された後、現像剤を帯電させる現像
    剤帯電部材を有し、かつ前記供給電界形成手段は前記現
    像剤搬送体による現像剤の搬送方向からみて前記回収電
    界形成手段の下流側に配置されるとともに、前記回収電
    界形成手段から前記供給電界形成手段にいたるまでの間
    の前記現像剤搬送体に、電位が徐々に変化する電位勾配
    が形成されることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤搬送体に対し、前記現像剤担
    持体が1000g/cm2以下の圧力で接していること
    を特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤搬送体の背面部に配置される
    前記供給電界形成手段、あるいは前記回収電界形成手段
    により前記現像剤搬送体を駆動し、かつ前記現像剤搬送
    体の体積抵抗値R(Ω・cm)と前記現像剤搬送体と前
    記現像剤担持体との接触長さX(cm)との関係が、 1×108 ≦ R ≦ 1×1015 0.3 ≦ X であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
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