JPH08292377A - 天体望遠鏡用架台 - Google Patents

天体望遠鏡用架台

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Publication number
JPH08292377A
JPH08292377A JP12314495A JP12314495A JPH08292377A JP H08292377 A JPH08292377 A JP H08292377A JP 12314495 A JP12314495 A JP 12314495A JP 12314495 A JP12314495 A JP 12314495A JP H08292377 A JPH08292377 A JP H08292377A
Authority
JP
Japan
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worm
astronomical telescope
gear
shaft
motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP12314495A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Yanagibashi
俊二 柳橋
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Tektronix Japan Ltd
Original Assignee
Sony Tektronix Corp
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Publication date
Application filed by Sony Tektronix Corp filed Critical Sony Tektronix Corp
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Publication of JPH08292377A publication Critical patent/JPH08292377A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータと回転軸を回転させるウォームとの結
合を切断する機構が不要でありながら、手動による回転
軸の調整を可能にする。 【構成】 天体望遠鏡用架台は、天体望遠鏡と結合され
る少なくとも2つの回転軸を有する。ウォーム14を回
転させて回転軸10を回転させることで、天体望遠鏡の
照準を変更する。本発明による天体望遠鏡用架台は、第
1及び第2入力軸24及び26及び1つの出力軸を有す
る差動歯車を具えている。このとき出力軸をウォーム1
4と結合し、第1入力軸24をモータ20と結合し、第
2入力軸26を手動ハンドル18と結合する。これによ
って、モータ20の回転駆動力のウォーム14への伝達
を切断することなく、手動ハンドル18の回転駆動力を
ウォーム14へ伝達できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天体望遠鏡の架台に関
し、特に、回転軸を回転させるウォームとモータとの結
合を切断する機構が不要でありながら、手動ハンドルに
操作者が与えた回転を天体望遠鏡用架台の回転軸に結合
すると同時に、モータの駆動回転力も天体望遠鏡用架台
の回転軸に結合できる天体望遠鏡の架台に関する。
【0002】
【従来の技術】赤道儀式架台や経緯台といった天体望遠
鏡用架台は、天体望遠鏡を乗せるとともに天体に天体望
遠鏡の照準を合わせるために使用される。天体望遠鏡の
架台には、少なくとも2つの回転軸を有する回転機構が
設けられている。即ち、赤道儀式架台では、極軸(赤経
軸)と、この極軸に垂直な赤緯軸を有する。また、経緯
台では、水平面(通常は地面)に対して垂直な鉛直軸
と、鉛直軸に垂直な水平軸(水平面に平行な軸)であ
る。天体望遠鏡はこれらの回転軸と機構的に結合され、
これらの回転によりその照準が変更される。
【0003】天体は日周運動により天空上の位置を時々
刻々と変えるので、天体望遠鏡の視界に所望の天体を入
れ続けるには、所望の天体を追尾する必要がある。赤道
儀式架台では、所望の天体に合わせて赤緯軸を変更した
後には、極軸を回転させれば、天体の日周運動を追尾で
きる。経緯台では、2軸を常に適切に回転させることに
より、天体の日周運動を追尾する。
【0004】赤道儀式架台や経緯台の回転軸は手動で回
転させることもあるが、モータの電動力によって回転さ
せるようになっているものがある。これによれば、手動
の場合に比較して天体追尾が自動化され、操作者の負担
を減少させることができる。
【0005】図7は、天体望遠鏡用架台の任意の回転軸
10をモータ20で回転させる機構を示す簡略図であ
る。回転軸とは、上述の如く、極軸、赤緯軸などであ
る。回転軸10には、これと同軸にウォーム歯車12が
設けられる。ウォーム歯車12は、ウォーム(らせん状
歯車の付いたシャフト)14のらせん状歯車部16とか
み合い、ウォームが回転するウォーム歯車12が回転す
る。ウォーム14の一端には、手動ハンドル18が設け
られる。ウォーム14の他端には、モータ20が結合さ
れる。モータ20は、一般に減速機で回転速度を落とし
トルクを増加させて使用される。
【0006】天体観測では、観測する天体を変えたり、
所望の天体が視界からはずれた場合などにおいて微調整
が必要になることがある。モータを用いた天体追尾中に
おいては、このような場合モータの回転を通常と変える
ことで微調整を行えるようになっているが、手動で回転
させた方が敏速に行えることが多い。しかし、ウォーム
(らせん状歯車の付いたシャフト)にモータが結合さ
れ、モータが動作中の場合には、モータの強力なトルク
のためにウォームの一端に手動用のノブを備えている場
合でも手動で微調整できないという欠点がある。
【0007】摩擦クラッチ機構22は、上述の問題を解
決するために設けられる。即ち、必要に応じて、モータ
20からの駆動軸24の回転駆動力がウォーム14に伝
達されるのを切断できるようにするものである。これで
モータ20の回転駆動力を切断すれば、手動ハンドル1
8により手動で回転軸10の調整ができるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した摩擦クラッチ
機構は調節ねじを有し、この調節ねじの調節によって回
転駆動力の結合及び切断の切替を行うため、操作が面倒
であるとともに時間がかかる。このため、この操作を行
っているうち天体が視界からはずれてしまうといった問
題が生じる。架台自体にモータが内蔵されたものでは、
そもそも手動ハンドルがなく、モータの回転速度の変更
でのみ天体望遠鏡用架台の回転軸の回転を調整可能なも
のがある。もちろん、これでは手動で回転軸を調整する
ことはできない。
【0009】そこで本発明の目的は、モータと回転軸を
回転させるウォームとの結合を切断する機構が不要であ
りながら、手動による回転軸の調整が可能な天体望遠鏡
用架台を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、天体
望遠鏡用架台に関する。天体望遠鏡用架台は、天体望遠
鏡と結合される少なくとも2つの回転軸を有し、ウォー
ムの回転により上記回転軸を回転させて上記天体望遠鏡
の照準を変更するものである。本発明の天体望遠鏡用架
台では、第1及び第2入力軸及び1つの出力軸を有する
差動歯車を具え、出力軸をウォームと結合し、第1入力
軸をモータと結合し、第2入力軸を手動ハンドルと結合
する。これによって、モータの回転駆動力のウォームへ
の伝達を切断することなく、手動ハンドルの回転駆動力
をウォームへ伝達できる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明による天体望遠鏡用架台の差
動歯車(ギヤ)機構の部分斜視図である。また、図2
は、図1に示す機構の部分破断側面図である。以下で
は、従来例と対応するものには同じ符号を付して説明す
る。
【0012】A歯車は太陽歯車であり、モータ20の駆
動軸24と結合され、駆動軸24と同軸に回転する。駆
動軸24は、差動歯車機構の第1入力軸である。B歯車
は遊星歯車であり、A歯車が回転すると、それ自身も回
転しながらA歯車の周りを回転する。B歯車がA歯車の
周りで回転することにより、ウォーム14が回転する。
ウォーム14は、差動歯車機構の出力軸である。図示せ
ずも、ウォーム14はその軸の位置が変動しないように
支持される。ウォーム14が回転することにより、その
らせん状歯車部16とかみ合ったウォーム歯車12が回
転し、天体望遠鏡用架台にある回転軸が回転するのは従
来と同様である。C歯車は内歯車であるとともに、その
外周は手動入力ウォーム26のらせん歯車部28からの
動力を受けるウォーム歯車になっている。
【0013】A歯車、B歯車、C歯車の歯数の比は、例
えば、20:20:60とすれば良い。これによると、
手動入力なしときは、モータが1回転するとウォーム1
4は1/4回転する。また、手動入力のみのときは、C
歯車の1回転でウォーム14が3/4回転する。
【0014】図2からわかるように、C歯車は駆動軸2
4の周りで回転可能になっているが、駆動軸24から直
接回転駆動力を受けるわけではない。手動入力ウォーム
26の一端には手動ハンドル18があり、操作者は必要
に応じてこのハンドルを手動で回すことによって、C歯
車が駆動軸24の周りで回転する。この回転駆動力がB
歯車を介してウォーム14に伝達される。このように手
動入力ウォーム26が、差動歯車(ギヤ)機構の第2入
力軸となる。
【0015】差動歯車機構では、2つの入力軸の回転の
差が出力軸に伝達される。しかし、第1入力軸の回転駆
動力は、第2入力軸にも伝達される。ところが本発明で
は第2入力軸を手動入力ウォーム26としているので、
モータ20からの回転駆動力が第2入力軸を回転させる
ために消費されることがないことに注意されたい。即
ち、手動ハンドル18に操作者が与えた回転は天体望遠
鏡用架台の回転軸10に結合される一方で、モータ20
の駆動回転力が手動ハンドル18を逆転させることはな
い。
【0016】図3は、本発明による天体望遠鏡用架台の
差動歯車機構の他の実施例を示す部分斜視図である。ま
た、図4は、図3に示した機構の部分側面図である。こ
れは、歯車の構成が異なるものの、動作は図1及び図2
に示した差動歯車機構と同様である。以下では、対応す
るものには同じ符号を付して説明する。ウォーム歯車で
あるC’歯車には、歯車D1及びD2を取り付けるアー
ム25がねじ23で固定されている。アーム25を貫通
するモータ20の駆動軸24の先端には、A’歯車が取
り付けられる。A’歯車はアーム25に取り付けられた
D1及びD2歯車を回し、これによってE歯車が回るの
でウォーム14が回転する。操作者が手動ハンドル18
を手動で回転させ手動入力ウォーム26を回転させる
と、C’歯車は手動入力ウォーム26のらせん歯車部2
8から動力を受けて回転する。C’歯車の回転にともな
って、アーム25が駆動軸24の周りに回転する。この
ように、第1入力軸である駆動軸24の回転と、第2入
力軸である手動入力ウォーム26の回転の差が出力軸で
あるウォーム14の回転になって現れる。
【0017】図5は、本発明による天体望遠鏡用架台の
差動歯車機構の他の実施例を示す部分斜視図である。ま
た、図6は、図5に示した機構の部分側面図である。こ
の実施例が図1〜図4に示した実施例と最も異なる点
は、第2入力軸26’にウォームを用いていないことで
ある。このため、モータ20が回転すると、第2入力軸
26’はそのままではモータ20からの駆動軸24を介
して伝わる回転力により回転してしまうので、回転防止
手段30が設けられる。回転防止手段30には、すべり
調整ハンドル32が設けられ、これをゆるめると第2入
力軸26’が回転可能になる。これはもちろん、操作者
が手動で天体望遠鏡用架台の回転軸を回転させたい場合
に行われる。アーム25’は、ウォーム14のらせん歯
車部16にねじ23’で固定されるとともに、ウォーム
14の周りで回転可能になっている。この実施例におい
ても、第1入力軸である駆動軸24の回転と、第2入力
軸であるシャフト26’の回転の差が出力軸であるウォ
ーム14の回転になって現れることは他の実施例と同じ
である。
【0018】以上本発明の好適実施例について説明した
が、本発明はここに説明した実施例のみに限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱することなく必要に応
じて種々の変形及び変更を実施し得ることは当業者には
明らかである。
【0019】
【発明の効果】本発明の天体望遠鏡用架台によれば、回
転軸を回転させるウォームとモータとの結合を切断する
機構が不要でありながら、手動ハンドルに操作者が与え
た回転を天体望遠鏡用架台の回転軸に結合すると同時
に、モータの駆動回転力も天体望遠鏡用架台の回転軸に
結合できるので、手動による回転軸の敏速且つ柔軟な調
整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による天体望遠鏡用架台の差動歯車機構
の部分斜視図である。
【図2】図1に示す機構の部分破断側面図である。
【図3】本発明による天体望遠鏡用架台の差動歯車機構
の他の実施例を示す部分斜視図である。
【図4】図3に示した機構の部分側面図である。
【図5】本発明による天体望遠鏡用架台の差動歯車機構
のさらに他の実施例を示す部分斜視図である。
【図6】図5に示した機構の部分側面図である。
【図7】従来の天体望遠鏡用架台の歯車機構の簡略図で
ある。
【符号の説明】
10 天体望遠鏡架台の任意の回転軸 12 回転軸のウォーム歯車 14 ウォーム(出力軸) 16 ウォームのらせん歯車部 18 手動ハンドル 20 モータ 22 摩擦クラッチ 24 駆動軸(第1入力軸) 25 アーム 25’アーム 26 手動入力ウォーム(第2入力軸) 26’手動入力ウォーム(第2入力軸) 28 手動入力ウォームのらせん歯車部 30 回転防止手段 32 すべり調整ハンドル A 太陽歯車 B 遊星歯車 C 内歯車兼用ウォーム歯車

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天体望遠鏡と結合される少なくとも2つ
    の回転軸を有し、ウォームの回転により上記回転軸を回
    転させて上記天体望遠鏡の照準を変更する天体望遠鏡用
    架台において、 第1及び第2入力軸及び1つの出力軸を有する差動ギヤ
    を具え、 上記出力軸を上記ウォームと結合し、 上記第1入力軸をモータと結合し、 上記第2入力軸を手動ハンドルと結合したことを特徴と
    する天体望遠鏡用架台。
JP12314495A 1995-04-24 1995-04-24 天体望遠鏡用架台 Pending JPH08292377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12314495A JPH08292377A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 天体望遠鏡用架台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12314495A JPH08292377A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 天体望遠鏡用架台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08292377A true JPH08292377A (ja) 1996-11-05

Family

ID=14853288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12314495A Pending JPH08292377A (ja) 1995-04-24 1995-04-24 天体望遠鏡用架台

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JP (1) JPH08292377A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007325711A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2009237103A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nikon Vision Co Ltd 移動機構、光学装置
US11644172B2 (en) 2019-11-20 2023-05-09 Mitsubishi Electric Corporation Headlight device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007325711A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2009237103A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nikon Vision Co Ltd 移動機構、光学装置
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