JPH08291329A - 連続加熱方法 - Google Patents

連続加熱方法

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JPH08291329A
JPH08291329A JP7096951A JP9695195A JPH08291329A JP H08291329 A JPH08291329 A JP H08291329A JP 7096951 A JP7096951 A JP 7096951A JP 9695195 A JP9695195 A JP 9695195A JP H08291329 A JPH08291329 A JP H08291329A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加熱材を通過させつつ、蓄熱式切替燃焼型
バーナで加熱する連続加熱装置において、被加熱材装入
口側に流れる排ガスの顕熱を低減し、被加熱材の受熱量
を増大して、加熱効率を向上する。 【構成】 両側壁、仕切壁および被加熱材通過ラインで
区切られたゾーン内の複数の前記バーナにつき、燃焼と
蓄熱の切替を、一方の側壁側は全て燃焼とし、他方の側
壁側は全て蓄熱として行う。通過ラインを挟む同じ側壁
側のバーナを組として、燃焼と蓄熱の切替を行うのが好
ましい。 【効果】 複数の蓄熱式切替燃焼型バーナの燃焼火炎
が、一つのゾーン内で全て同一方向に向かうため、噴流
の直進性が向上し、より高温のガスが蓄熱体に入り、連
続加熱装置の熱損失を低減し、加熱効率を一層向上する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加熱材を通過させつ
つ、蓄熱式切替燃焼型バーナで加熱する連続加熱装置に
おいて、被加熱材装入口側に流れる排ガスの顕熱を低減
し、加熱効率を向上させた方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スラブやビレット等の鋼片など金属材料
を熱間圧延する際、あるいは熱処理する際の加熱装置と
して、被加熱材をつぎつぎに通過させて所定温度に加熱
する連続加熱装置が使用される。加熱源には、一般的に
バーナによる燃焼火炎が採用され、被加熱材通過ライン
に沿って、両側壁に多数本のサイドバーナが設置されて
いる。そして、各バーナ口が、通過ラインと平行に、上
下の側壁に並べて配設され、予熱帯、加熱帯、均熱帯等
からなる多帯式連続加熱装置とするのが一般的である。
【0003】ところで、高熱効率のバーナとして、蓄熱
式切替燃焼型バーナが、特開昭62−94703号公報
などにより知られている。このバーナは、燃焼用空気お
よび燃焼排ガスが流通する蓄熱体を備えていて、2基を
対にして設置し、燃焼と蓄熱を交互に行う。一方のバー
ナで燃焼しているとき、他方のバーナでは、排ガスの廃
熱が蓄熱体に蓄積され、燃料および空気の供給を切替え
たとき、その蓄熱体で空気が予熱されるので、高温の廃
熱が空気予熱に利用される。近年、優れた蓄熱体が開発
されたことにより、高速切替えで高温予熱が可能とな
り、鋼片加熱用等の高温加熱装置における実用化が検討
されている。
【0004】蓄熱式切替燃焼型バーナを連続加熱装置の
サイドバーナに適用する場合、複数基のバーナの各バー
ナ口を、被加熱材通過ラインと平行にし、両側壁にそれ
ぞれ並べて配設し、隣接バーナおよび対向バーナを、そ
れぞれ交互に燃焼する方式(千鳥配列)を採用するの
が、装置の構造上有利である。このような千鳥配列で
は、燃料供給用切替弁、および空気供給と排気の切替弁
を、側壁に沿って隣接する2基のバーナについて設ける
ことができ、配管が短くなるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】蓄熱式切替燃焼型バー
ナの高熱効率特性を十分に発揮させるには、燃焼火炎の
排ガスを対向バーナに直進させ、該バーナの蓄熱体に廃
熱を蓄積させることが必要である。しかし、上記のよう
な千鳥配列の燃焼を行った場合、隣合う燃焼火炎の排ガ
ス噴流が先端部でたがいに撹拌混合して、速度が減衰
し、十分な直進性が得られず、排ガスの顕熱が被加熱材
装入口側に流出するという問題がある。本発明は、被加
熱材を通過させつつ、蓄熱式切替燃焼型バーナで加熱す
る連続加熱装置において、被加熱材装入口側に流れる排
ガスの顕熱を低減し、被加熱材の受熱量を増大して、加
熱効率を向上することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、被加熱材を通過させつつ蓄熱式切替燃焼型のサイ
ドバーナで加熱する連続加熱装置において、両側壁、仕
切壁および被加熱材通過ラインで区切られたゾーン内の
複数の前記バーナにつき、燃焼と蓄熱の切替を、一方の
側壁側は全て燃焼とし、他方の側壁側は全て蓄熱として
行うことを特徴とする連続加熱方法である。そして、通
過ラインを挟む同じ側壁側のサイドバーナを組として、
燃焼と蓄熱の切替を行うことが好ましい。
【0007】
【作用】本発明法を図示の例により説明する。図1は連
続加熱装置の長さ方向縦断面の一部を示し、被加熱材S
がスキッドビーム1上を通過ラインLに沿って移送され
る。通過ラインLの上下に、蓄熱式切替燃焼型バーナ1
1および12がサイドバーナとして設けてある。この例
では、上下各4基のバーナ11および12が、仕切壁5
で区切られたゾーン内で、各バーナ口が通過ラインLと
平行に配設されている。そして、このようなゾーンがラ
インLの方向に続いている。
【0008】図2は、幅方向断面、例えば図1のA−A
矢視断面であり、両側壁4aおよび4bに、蓄熱式切替
燃焼型バーナ11aおよび11b、12aおよび12b
が、それぞれ対向して配設されている。各バーナ11お
よび12には、蓄熱体21および22が付設されてい
て、対向する左右のバーナaとbを組として、交互に燃
焼と蓄熱を繰り返す。なお、この例はウォーキングビー
ム方式の移送機構で、2は固定スキッド、3は移動スキ
ッドである。
【0009】図2の例では、燃焼用空気が、送風用ブロ
ア8から、空気切替弁41により蓄熱体21bを通って
バーナ11bへ、空気切替弁42により蓄熱体22bを
通ってバーナ12bへ、それぞれ供給されている。また
図示しない系統により、バーナ11bおよび12bへ燃
料ガスが供給され、上部ゾーン6、下部ゾーン7とも
に、燃焼火炎Fは左向きになっている。なお、上部ゾー
ン6および下部ゾーン7は、両側壁4aおよび4b、仕
切壁5、被加熱材通過ラインLで区切られたゾーンであ
り、上部は天井壁側、下部は炉床側である。
【0010】上部ゾーン6の排ガスは、バーナ11a、
蓄熱体21aを通り、顕熱が蓄熱体21aに蓄積され、
切替弁41を通って排風用ブロア9により排気される。
下部ゾーン7の排ガスは、バーナ12a、蓄熱体22
a、切替弁42を通って同様に排気され、顕熱が蓄熱体
22aに蓄積される。空気切替弁41および42と、図
示しない燃料切替弁を切替えて、各バーナ11および1
2の燃焼と蓄熱を切替え、燃焼火炎Fを逆向きにし、こ
れを繰り返す。
【0011】本発明法は、このような燃焼と蓄熱の切替
に際し、上部ゾーン6内の複数(図では4基)の蓄熱式
切替燃焼型バーナ11について、一方の側壁側(図では
4a側)は全て燃焼とし、他方の側壁側(図では4b
側)は全て蓄熱として、切替を行い、図3に示すよう
に、複数の燃焼火炎Fが、向きの揃った平行配列とな
る。そして、下部ゾーン7においても同様に切替を行
い、複数の燃焼火炎Fの向きを揃える。なお、上部ゾー
ン6と下部ゾーン7では、燃焼火炎Fの向きが同じでも
よく、また逆でもよい。図2は、上部ゾーン6と下部ゾ
ーン7で同じ向きとなる例を示しているが、空気切替弁
41と42の切替を逆にすることで、逆向きとなる。
【0012】本発明法では、このように、一つのゾーン
内で、全ての燃焼火炎Fが、向きの揃った平行配列とな
るので、各燃焼火炎Fの排ガス噴流の直進性が向上し、
加熱炉長手方向への流れが弱まる。このため、対向する
バーナに吸引される高温の排ガス噴流が増加し、排ガス
の顕熱を蓄熱器に効率よく送ることができ、顕熱の損失
が低下する。上部ゾーン6と下部ゾーン7の燃焼火炎F
がたがいに逆向きであっても、被加熱材Sで上下に仕切
られるので、直進性が乱されない。なお、図4に示すよ
うな従来の千鳥配列では、燃焼火炎Fの排ガス噴流が先
端部でたがいに撹拌混合して、直進性が乱される。
【0013】さらに、本発明法では従来のような排ガス
噴流先端部での撹拌混合が減少し、ゾーン内に高温部が
保持される。輻射による放熱量は、絶対温度の4乗に比
例するため、ゾーン内に高温部が保持されると、輻射に
よる被加熱材への入熱が著しく増加する。
【0014】したがって、本発明法により、被加熱材装
入側に流れる排ガス顕熱の減少、バーナ蓄熱体に蓄えら
れる熱量の増加、および被加熱材への入熱増加といった
加熱効率の向上効果が得られる。さらに、従来の千鳥配
列では、片側の側壁の隣接バーナ同士を組にして燃焼と
蓄熱の切替を行うので、一つのゾーン内で偶数本のバー
ナを配設することとなるが、本発明法による平行配列で
は奇数本でもよく、必要燃焼量に応じて、バーナの容量
だけでなく、設置数を変えることもでき、設計の自由度
が増す。
【0015】つぎに、本発明法の別の例を図5および図
6に示す。この例は、燃焼火炎Fの向きを、上部ゾーン
6と下部ゾーン7で逆にしたものである。このように逆
にする場合、蓄熱式切替燃焼型バーナ11および12の
切替を、通過ラインLを挟む上下のバーナ11aと12
aを組とし、また11bと12bを組として行うことが
できる。この場合、組とする各バーナ11aと12a、
および11bと12bは、それぞれ同じ側壁に上下隣接
して設けているので配管が短縮される。このため装置構
造が小規模となって、図2の例より有利であり、この点
に関しては、従来の千鳥配列の場合と同様である。
【0016】すなわち、図5の例では、バーナ11aお
よび12aを、配管31aおよび32aで空気切替弁4
0aと連結して切替を行い、バーナ11bおよび12b
を、配管31bおよび32bで空気切替弁40bと連結
して切替を行うことができ、空気切替弁とバーナの間の
配管が短縮される。なお、図2の例では、空気切替弁4
1および42を炉幅中央部に設置するので、配管31
a、31b、32a、32bが長尺なものとなる。
【0017】図5の例のように、被加熱材の通過ライン
Lを挟むバーナを組として燃焼と蓄熱の切替を行う場
合、上部ゾーン6と下部ゾーン7の投入熱量が大きく異
なると問題が生じる。例えば、上部ゾーン6への投入熱
量よりも下部ゾーン7への投入熱量が多い場合、下部ゾ
ーン7へ吐出するガス量が多くなり、切替える度に送風
用ブロア8および排風用ブロア9の制御が必要となるの
で、操業が困難になる。そこで、上部ゾーン6および下
部ゾーン7への投入熱量を同レベルにする必要がある。
【0018】そのためには、上部ゾーンおよび下部ゾー
ンの出熱を同レベルにすればよい。ここで出熱を、 Q1 :上部ゾーンにおける炉壁からの放散熱 Q2 :上部ゾーンにおける被加熱材への伝熱 Q3 :下部ゾーンにおける炉壁からの放散熱 Q4 :下部ゾーンにおけるスキッドからの放散熱 Q5 :下部ゾーンにおける被加熱材への伝熱 とするとき、通常は、下部ゾーンの出熱の方が大きく、 Q1 +Q2 <Q3 +Q4 +Q5 ……………… (1) である。そして、一般にスキッドの存在による被加熱材
への輻射の角関係から、Q2 >Q5 であり、また、炉体
表面積の差から、Q1 >Q3 である。
【0019】したがって、上部ゾーン6および下部ゾー
ン7の出熱を同レベルにするには、すなわち(1)式の
両辺の差を小さくするには、Q4 を小さくしなければな
らない。Q4 には、ウォーキングビームの場合、スキッ
ド開孔部からの放散熱が含まれる。Q4 を小さくするた
めの対策として、下部ゾーン7に輻射性ガスである水蒸
気を吹き込む技術(特願平5−113336号で提
案)、あるいは下部ゾーン7に燃料を分散投入する技術
(別途出願中)を採用することができる。
【0020】炉内に水蒸気を吹き込むと、燃焼ガスの輻
射能が増し、被加熱材Sへの輻射伝熱量が増すので、下
部ゾーン7のゾーン高さを低くすることが可能である。
このため、固定スキッド2および移動スキッド3のサポ
ートパイプを短縮でき、スキッドからの放散熱Q4 を小
さくすることができる。また、下部ゾーン7の被加熱材
S近傍に燃料の分散投入孔を設けることで、被加熱材S
の近傍に燃焼火炎が形成されるので、スキッドからの放
散熱Q4 を小さくすることができる。さらに、炉壁から
の放散熱Q3 も小さくなり、また、スキッドの陰の縮小
により被加熱材Sへの輻射伝熱が増加する。したがっ
て、これらの対策により、上部ゾーン6および下部ゾー
ン7への投入熱量を同レベルにすることができ、通過ラ
インLを挟む上下のバーナ11および12を組とした燃
焼と蓄熱の切替が実現できる。
【0021】ここで、下部ゾーン7への燃料分散投入技
術について、図6の例により説明する。図6は炉幅方向
縦断面と、燃料ガスおよび空気の配管系統と制御系統を
示し、左上のバーナ11aと右下のバーナ12bで燃焼
火炎Fを形成している。燃料ガスは、開閉弁51aおよ
び52aを交互に開閉して、左側上下の各バーナ11a
と12aに供給され、また、開閉弁52bおよび51b
を交互に開閉して右側上下の各バーナ12bと11b
に、それぞれ交互に供給される。51aが開のとき、5
2bが開である。燃焼用空気の供給および排気は、図5
と同様の配管系統により、切替弁40aおよび40bで
切替え、燃焼と蓄熱が交互に行われる。
【0022】下部ゾーン7には、炉幅方向に複数個(図
6では6個)の燃料分散投入孔10を設けている。各投
入孔10は、燃料のみを投入するので、耐熱鋼管やセラ
ミック管等の細管先端の開口でよく、該細管は、図示の
ように固定スキッド2に容易に取り付けることができ
る。また、仕切壁にも容易に取り付けられ、さらに、炉
床から突出させることもできる。各燃料分散投入孔10
へは、下部ゾーン7のバーナ12aおよび12bに供給
する燃料ガスの一部を分岐し、流量調整弁53aおよび
53bで流量調整して分散供給する。そして、各投入孔
10毎の分散供給量を、それぞれに付設した流量調整弁
54で調整する。
【0023】下部ゾーン7のバーナ12aおよび12b
から供給される燃料ガスの量は、空気量に対して少ない
ので、燃焼火炎Fは酸素過剰炎となる。このため、各燃
料分散投入孔10から分散投入した燃料は、該投入孔1
0の近傍で燃焼火炎を形成する。したがって、該投入孔
10を被加熱材Sに近付けることで、被加熱材Sの入熱
を増し、スキッドや炉壁からの放熱を減ずることができ
る。このとき、各燃料分散投入孔10毎の分散投入量
を、流量調整弁54で調整して、被加熱材Sの温度分布
を制御することもできる。上記各流量調整弁53および
54の調整、燃料の開閉弁51および52の開閉、空気
切替弁40の切替え制御は、制御器55により行うこと
ができる。
【0024】
【実施例】
[本発明例1]図1および図2に示す連続加熱装置によ
り、鋼片の連続加熱を行った。加熱炉の大きさは、炉幅
が10m、炉高が上部ゾーン6、下部ゾーン7とも2m
である。1基あたり130万Wの蓄熱式切替燃焼型バー
ナ11および12を、図示のように、上部ゾーン6およ
び下部ゾーン7にそれぞれ8基、サイドバーナとして配
設した。各バーナの間隔は、鋼片通過ラインL方向のバ
ーナ軸間距離で2mである。燃料にはコークス炉ガスを
使用し、空気比1.05で燃焼した。
【0025】上部ゾーン6では、4基のバーナ11の燃
焼火炎Fを、図3のような平行配列とし、また下部ゾー
ン7でも、4基のバーナ12の燃焼火炎Fを、上部ゾー
ン6と同じ向きの平行配列とした。バーナ軸上の炉幅方
向温度分布測定結果は、図7○印のとおりであった。す
なわち、蓄熱バーナ口での温度が、千鳥配列とした下記
従来例より75℃上昇した。このため、蓄熱体に蓄えら
れる熱量が6%増加し、切替により燃焼用空気の予熱に
利用される熱量が5%増加した。
【0026】また、輻射伝熱により被加熱材の鋼片が受
熱した熱量は、従来例に比べ11%増加した。これは、
従来例では、ガスの撹拌混合作用により、図7のように
蓄熱バーナ口側の炉内ガス温度が平均化して低下したの
に対し、本発明例では、燃焼火炎Fの噴流の直進性が改
良され、高温ガス部が蓄熱バーナ口近くまで保持された
ためである。さらに、鋼片装入口側に設けた排気ダクト
から排出されるガスの顕熱が、従来例に比べ23%減少
した。
【0027】[本発明例2]図1および図6に示す連続
加熱装置により、鋼片の連続加熱を行った。燃焼火炎F
の平行配列の向きを、上部ゾーン6と下部ゾーン7で逆
向きとした他は、本発明例1と同様である。本例におい
ても、上記本発明例1と同様のガス温度分布および熱効
率効果が得られた。そして、本例では、空気供給および
排ガスの配管が短縮され、設備上有利であった。
【0028】[従来例]図1に示す連続加熱装置におい
て、蓄熱式切替燃焼型バーナ11および12それぞれの
切替を、通過ライン方向に隣接する2基のバーナを組と
して行い、燃焼火炎Fを図4のような千鳥配列とした。
その他は、本発明例1と同様である。バーナ軸上の炉幅
方向温度分布測定結果は、図7△印のとおりであった。
【0029】
【発明の効果】本発明の加熱方法では、複数の蓄熱式切
替燃焼型バーナの燃焼火炎が、一つのゾーン内で全て同
一方向に向かうため、噴流の直進性が向上し、より高温
のガスが蓄熱体に入り、従来法よりも多くの排ガス顕熱
を回収できる。また、隣接バーナ間での噴流の撹拌混合
が抑制されるため、ガス温度が平均化され難く、対向す
る蓄熱バーナ口まで高温部が保持され、輻射伝熱量が増
加し、被加熱材の受熱量を多くすることができる。した
がって、連続加熱装置の熱損失を低減し、加熱効率を一
層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法を行う連続加熱装置の例を示す炉長方
向一部縦断面図である。
【図2】本発明法を行う連続加熱装置の配管系統例を示
す炉幅方向縦断面図であり、図1のA−A矢視図であ
る。
【図3】本発明法の例を示す連続加熱装置の炉長方向一
部横断面図である。
【図4】従来法の例を示す連続加熱装置の炉長方向一部
横断面図である。
【図5】本発明法を行う連続加熱装置の配管系統の別の
例を示す炉幅方向縦断面図である。
【図6】本発明法を行う連続加熱装置の配管系統の別の
例を示す炉幅方向縦断面図である。
【図7】本発明例および従来例の炉幅方向温度分布を示
すグラフである。
【符号の説明】
1…スキッドビーム 2…固定スキッド 3…移動スキッド 4…側壁 5…仕切壁 6…上部ゾーン 7…下部ゾーン 8…送風用ブロア 9…排風用ブロア 10…燃料分散投入孔 11,12…蓄熱式切替燃焼型バーナ 21,22…蓄熱体 31,32…配管 40,41,42…空気切替弁 51,52…開閉弁 53,54…流量調整弁 55…制御器 S…被加熱材 L…通過ライン F…燃焼火炎
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F27B 9/36 F27B 9/36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱材を通過させつつ蓄熱式切替燃焼
    型のサイドバーナで加熱する連続加熱装置において、両
    側壁、仕切壁および被加熱材通過ラインで区切られたゾ
    ーン内の複数の前記バーナにつき、燃焼と蓄熱の切替
    を、一方の側壁側は全て燃焼とし、他方の側壁側は全て
    蓄熱として行うことを特徴とする連続加熱方法。
  2. 【請求項2】 通過ラインを挟む同じ側壁側のサイドバ
    ーナを組として、燃焼と蓄熱の切替を行うことを特徴と
    する請求項1記載の連続加熱方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1172621A1 (en) * 2000-07-11 2002-01-16 ELTI S.r.l. High-productivity steel heating furnace, particularly for rolling plants
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KR100964904B1 (ko) * 2007-09-20 2010-06-23 주식회사 포스코 소둔로용 가열장치

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