JPH08291129A - 着色の低減した有機イソシアネートの製造方法 - Google Patents
着色の低減した有機イソシアネートの製造方法Info
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- JPH08291129A JPH08291129A JP12320395A JP12320395A JPH08291129A JP H08291129 A JPH08291129 A JP H08291129A JP 12320395 A JP12320395 A JP 12320395A JP 12320395 A JP12320395 A JP 12320395A JP H08291129 A JPH08291129 A JP H08291129A
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- diisocyanate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 着色している有機イソシアネートを簡易な処
理により漂白して、着色を顕著に低減させた有機イソシ
アネートを提供する。 【構成】 着色有機イソシアネートにオゾン含有ガスを
接触させて、着色の低減した有機イソシアネートを製造
する方法である。
理により漂白して、着色を顕著に低減させた有機イソシ
アネートを提供する。 【構成】 着色有機イソシアネートにオゾン含有ガスを
接触させて、着色の低減した有機イソシアネートを製造
する方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着色を顕著に低減させ
た有機イソシアネートの製造方法、及び着色有機イソシ
アネートの漂白方法に関する。
た有機イソシアネートの製造方法、及び着色有機イソシ
アネートの漂白方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機イソシアネートは窒素ガスで
シールし空気と遮断して製造、保存されていた。更にそ
の際、紫外線吸収剤、酸化防止剤などが併用されてい
た。これは有機イソシアネートが空気中の酸素により酸
化されて変質、着色すると考えられていたためである。
ところが、特開平2−228317号公報には、淡色の
ポリウレタンラッカー用の変性ポリイソシアネートを製
造するため、有機ジイソシアネートを変性した後にむし
ろ積極的に過酸化物で処理する技術が開示されている。
シールし空気と遮断して製造、保存されていた。更にそ
の際、紫外線吸収剤、酸化防止剤などが併用されてい
た。これは有機イソシアネートが空気中の酸素により酸
化されて変質、着色すると考えられていたためである。
ところが、特開平2−228317号公報には、淡色の
ポリウレタンラッカー用の変性ポリイソシアネートを製
造するため、有機ジイソシアネートを変性した後にむし
ろ積極的に過酸化物で処理する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平2
−228317号公報に開示の変性ポリイソシアネート
の製造において、過酸化物による処理は長時間加熱する
必要があり、しかも処理後は過酸化物の分解物が残り変
性ポリイソシアネートの品質に悪影響を与えるという問
題点がある。
−228317号公報に開示の変性ポリイソシアネート
の製造において、過酸化物による処理は長時間加熱する
必要があり、しかも処理後は過酸化物の分解物が残り変
性ポリイソシアネートの品質に悪影響を与えるという問
題点がある。
【0004】本発明は、着色している有機イソシアネー
トを簡易な処理により漂白して、着色を顕著に低減させ
た有機イソシアネートを提供することを目的とする。
トを簡易な処理により漂白して、着色を顕著に低減させ
た有機イソシアネートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の着色の低減した有機イソシアネートの製造
方法は、着色有機イソシアネートにオゾン含有ガスを接
触させる工程を含むことを特徴とする。
に、本発明の着色の低減した有機イソシアネートの製造
方法は、着色有機イソシアネートにオゾン含有ガスを接
触させる工程を含むことを特徴とする。
【0006】また、本発明の着色有機イソシアネートの
漂白方法は、着色有機イソシアネートにオゾン含有ガス
を吹き込むことを特徴とする。
漂白方法は、着色有機イソシアネートにオゾン含有ガス
を吹き込むことを特徴とする。
【0007】本発明における着色有機イソシアネート
は、製造工程において着色した粗製の有機イソシアネー
ト、これを蒸留した残りの缶出有機イソシアネート、有
機イソシアネートを一部変性して着色した変性有機イソ
シアネート、あるいは長期間の保存によって着色した有
機イソシアネートなどの、種々の原因で純粋品より着色
している有機イソシアネートである。このうち、有機イ
ソシアネートは製造工程あるいは蒸留により着色する度
合が高いので、本発明においては前記の粗製有機イソシ
アネート、缶出有機イソシアネート、あるいは変性有機
イソシアネートを使用するのが好ましく、前記缶出有機
イソシアネートを使用するのが最も好ましい。
は、製造工程において着色した粗製の有機イソシアネー
ト、これを蒸留した残りの缶出有機イソシアネート、有
機イソシアネートを一部変性して着色した変性有機イソ
シアネート、あるいは長期間の保存によって着色した有
機イソシアネートなどの、種々の原因で純粋品より着色
している有機イソシアネートである。このうち、有機イ
ソシアネートは製造工程あるいは蒸留により着色する度
合が高いので、本発明においては前記の粗製有機イソシ
アネート、缶出有機イソシアネート、あるいは変性有機
イソシアネートを使用するのが好ましく、前記缶出有機
イソシアネートを使用するのが最も好ましい。
【0008】前記粗製有機イソシアネートとしては、粗
製トリレンジイソシアネートなどを挙げることができ
る。前記缶出有機イソシアネートとしては、アニリンと
ホルムアルデヒドを触媒存在下で縮合して得られる縮合
生成物を不活性溶剤中でホスゲン化し、これを蒸留して
ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MDIとい
う)を留去した残りのポリメチレンポリフェニレンポリ
イソシアネート(ポリメリックMDIともいう)などを
挙げることができる。前記変性有機イソシアネートとし
ては、分子内の一部にウレタン結合、カルボジイミド結
合、アロファネート結合、ウレア結合、ビューレット結
合、ウレトジオン結合、ウレトイミン結合、イソシアヌ
レート結合、オキサゾリドン結合などの1種又は2種以
上を含有する有機イソシアネートの変性物を挙げること
ができ、イソシアネートプレポリマーを含む。
製トリレンジイソシアネートなどを挙げることができ
る。前記缶出有機イソシアネートとしては、アニリンと
ホルムアルデヒドを触媒存在下で縮合して得られる縮合
生成物を不活性溶剤中でホスゲン化し、これを蒸留して
ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MDIとい
う)を留去した残りのポリメチレンポリフェニレンポリ
イソシアネート(ポリメリックMDIともいう)などを
挙げることができる。前記変性有機イソシアネートとし
ては、分子内の一部にウレタン結合、カルボジイミド結
合、アロファネート結合、ウレア結合、ビューレット結
合、ウレトジオン結合、ウレトイミン結合、イソシアヌ
レート結合、オキサゾリドン結合などの1種又は2種以
上を含有する有機イソシアネートの変性物を挙げること
ができ、イソシアネートプレポリマーを含む。
【0009】前記有機イソシアネートとしては、具体的
には例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,
6−トリレンジイソシアネート、キシレン−1,4−ジ
イソシアネート、キシレン−1,3−ジイソシアネー
ト、4,4′−MDI、4,4′−ジフェニルエーテル
ジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4′−
ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパン−
4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′
−ジフェニルプロパンジイソシアネート、m−フェニレ
ンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、ナフチレン−1,4−ジイソシアネート、ナフチレ
ン−1,5−ジイソシアネート、3,3′−ジメトキシ
ジフェニル−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族ジ
イソシアネート、また、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下HDIとい
う)、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネ
ート、あるいは、イソホロンジイソシアネート、水添加
トリレンジイソシアネート、水添加キシレンジイソシア
ネート、水添加ジフェニルメタンジイソシアネート、テ
トラメチルキシレンジイソシアネート等の脂環族ジイソ
シアネートなどのポリイソシアネートを挙げることがで
きる。
には例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,
6−トリレンジイソシアネート、キシレン−1,4−ジ
イソシアネート、キシレン−1,3−ジイソシアネー
ト、4,4′−MDI、4,4′−ジフェニルエーテル
ジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4′−
ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパン−
4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′
−ジフェニルプロパンジイソシアネート、m−フェニレ
ンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、ナフチレン−1,4−ジイソシアネート、ナフチレ
ン−1,5−ジイソシアネート、3,3′−ジメトキシ
ジフェニル−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族ジ
イソシアネート、また、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下HDIとい
う)、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネ
ート、あるいは、イソホロンジイソシアネート、水添加
トリレンジイソシアネート、水添加キシレンジイソシア
ネート、水添加ジフェニルメタンジイソシアネート、テ
トラメチルキシレンジイソシアネート等の脂環族ジイソ
シアネートなどのポリイソシアネートを挙げることがで
きる。
【0010】前記の着色有機イソシアネート、これを不
活性溶剤に溶解した溶液、あるいは着色有機イソシアネ
ートの製造反応液にオゾン含有ガスを接触させる。着色
有機イソシアネート製造反応液にオゾン含有ガスを接触
させる場合には、最終工程で行なうのが好ましい。この
反応液に用いる溶剤あるいは前記不活性溶剤としては、
ポリウレタン工業に常用の不活性溶剤、例えばトルエ
ン、キシレン、モノクロルベンゼン等の芳香族系溶剤、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸イソブチル等のエステル系溶剤、エチレングリ
コールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコー
ルメチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキ
シブチルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネ
ート等のグリコールエーテルエステル系溶剤、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤の1種又は
2種以上の混合溶液を挙げることができる。
活性溶剤に溶解した溶液、あるいは着色有機イソシアネ
ートの製造反応液にオゾン含有ガスを接触させる。着色
有機イソシアネート製造反応液にオゾン含有ガスを接触
させる場合には、最終工程で行なうのが好ましい。この
反応液に用いる溶剤あるいは前記不活性溶剤としては、
ポリウレタン工業に常用の不活性溶剤、例えばトルエ
ン、キシレン、モノクロルベンゼン等の芳香族系溶剤、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸イソブチル等のエステル系溶剤、エチレングリ
コールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコー
ルメチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキ
シブチルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネ
ート等のグリコールエーテルエステル系溶剤、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤の1種又は
2種以上の混合溶液を挙げることができる。
【0011】オゾン含有ガスは、純粋なオゾンのほか、
空気、酸素、窒素、アルゴンガス、ヘリウムガス等のイ
ソシアネート基に不活性なガス中にオゾンを含有するガ
スである。ガス中のオゾン濃度は0.1g/m3 以上が
好ましく、特に1〜200g/m3 であることが好まし
い。オゾン含有ガスと着色有機イソシアネートとの接触
方法としては、両者を接触させ得る方法であればどのよ
うな方法でもよく、従来公知の各種の気液接触方法を採
用することができる。このような方法としては、例え
ば、着色有機イソシアネートの溶液中にオゾン含有ガス
を吹き込んでバブリングさせる方法、着色有機イソシア
ネートの溶液を、液膜として器壁面、例えば、円筒内壁
面上を流下させながら、その液膜にオゾン含有ガスを並
流的又は向流的に接触させる方法、着色有機イソシアネ
ートの溶液を搬送する輸送パイプライン中に、オゾン含
有ガスを添加混合する方法等がある。
空気、酸素、窒素、アルゴンガス、ヘリウムガス等のイ
ソシアネート基に不活性なガス中にオゾンを含有するガ
スである。ガス中のオゾン濃度は0.1g/m3 以上が
好ましく、特に1〜200g/m3 であることが好まし
い。オゾン含有ガスと着色有機イソシアネートとの接触
方法としては、両者を接触させ得る方法であればどのよ
うな方法でもよく、従来公知の各種の気液接触方法を採
用することができる。このような方法としては、例え
ば、着色有機イソシアネートの溶液中にオゾン含有ガス
を吹き込んでバブリングさせる方法、着色有機イソシア
ネートの溶液を、液膜として器壁面、例えば、円筒内壁
面上を流下させながら、その液膜にオゾン含有ガスを並
流的又は向流的に接触させる方法、着色有機イソシアネ
ートの溶液を搬送する輸送パイプライン中に、オゾン含
有ガスを添加混合する方法等がある。
【0012】オゾン含有ガスと着色有機イソシアネート
の溶液との接触時間は、接触方法によって変り、一義的
に定めることができないが、着色有機イソシアネートの
溶液中に吹き込む場合、通常、5分間以上が好ましく、
更に好ましくは10〜60分間、最も好ましくは10〜
30分間である。また、着色有機イソシアネートの溶液
を壁面を液膜として流下させ、これにオゾン含有ガスを
並流又は向流で接触させる場合、好ましくは10〜12
0秒間、特に好ましくは30〜90秒間である。着色有
機イソシアネートの溶液とオゾン含有ガスとの接触温度
は特に限定されないが、経済的には室温が好ましい。オ
ゾン含有ガス供給量は、通常、オゾン濃度100〜20
0g/m3 の酸素ガスを、着色有機イソシアネート50
0gに対して1.0〜2.0リットル/分で供給するの
が好ましい。
の溶液との接触時間は、接触方法によって変り、一義的
に定めることができないが、着色有機イソシアネートの
溶液中に吹き込む場合、通常、5分間以上が好ましく、
更に好ましくは10〜60分間、最も好ましくは10〜
30分間である。また、着色有機イソシアネートの溶液
を壁面を液膜として流下させ、これにオゾン含有ガスを
並流又は向流で接触させる場合、好ましくは10〜12
0秒間、特に好ましくは30〜90秒間である。着色有
機イソシアネートの溶液とオゾン含有ガスとの接触温度
は特に限定されないが、経済的には室温が好ましい。オ
ゾン含有ガス供給量は、通常、オゾン濃度100〜20
0g/m3 の酸素ガスを、着色有機イソシアネート50
0gに対して1.0〜2.0リットル/分で供給するの
が好ましい。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。合成例 攪拌機のついた反応容器にアニリン4650g及び36
%塩酸500gを加えて10℃で混合し、更にこの中に
30%ホルムアルデヒド水溶液1000gを加えた。1
30℃で120分間反応させて縮合し、この縮合生成物
を取り出して苛性ソーダで中和した後、薄膜蒸発器を通
過させて水及び未反応のアニリンを除去し、ジアミノジ
フェニルメタン系ポリアミン940gを得た。このポリ
アミン800gにモノクロルベンゼン3300gを添加
した後、0〜10℃で過剰当量のホスゲン1200gを
吹き込み、90分後に昇温し、次いで60〜80℃で9
0分間、さらに110〜130℃で90分間ホスゲン化
反応を行なった。反応終了後、ホスゲン化反応液から蒸
留によりモノクロルベンゼンを除去し、さらに蒸留によ
りMDIとポリメリックMDIの分離を行った。得られ
たMDIは330g、ポリメリックMDIは680gで
あった。このポリメリックMDIの明度、色数(APH
A)及びNCO含量を測定した。なお、明度はJIS
Z8729の方法に従って測定した。
明する。合成例 攪拌機のついた反応容器にアニリン4650g及び36
%塩酸500gを加えて10℃で混合し、更にこの中に
30%ホルムアルデヒド水溶液1000gを加えた。1
30℃で120分間反応させて縮合し、この縮合生成物
を取り出して苛性ソーダで中和した後、薄膜蒸発器を通
過させて水及び未反応のアニリンを除去し、ジアミノジ
フェニルメタン系ポリアミン940gを得た。このポリ
アミン800gにモノクロルベンゼン3300gを添加
した後、0〜10℃で過剰当量のホスゲン1200gを
吹き込み、90分後に昇温し、次いで60〜80℃で9
0分間、さらに110〜130℃で90分間ホスゲン化
反応を行なった。反応終了後、ホスゲン化反応液から蒸
留によりモノクロルベンゼンを除去し、さらに蒸留によ
りMDIとポリメリックMDIの分離を行った。得られ
たMDIは330g、ポリメリックMDIは680gで
あった。このポリメリックMDIの明度、色数(APH
A)及びNCO含量を測定した。なお、明度はJIS
Z8729の方法に従って測定した。
【0014】実施例1 気液混合装置(柴田科学器械工業(株)製、ムエンケ式
ガス洗浄びん(球付)1464−500)の容器に合成
例で得たポリメリックMDI500gを入れ、常温(約
17℃)にて、前記装置上端の気体導入口よりオゾン濃
度170g/m3 のオゾン含有酸素(オゾン発生装置Q
−ZONEを使用して発生)を2.0リットル/分の供
給量で10〜40分間導入した。オゾン含有酸素は前記
容器の下方の気体吹き出し孔よりポリメリックMDI
(液)中に小泡となって噴出し、気体排出口より排気さ
れる。10分間、20分間、30分間及び40分間オゾ
ン処理液それぞれの明度、色数(APHA)及びNCO
含量(重量%)を測定した。これらの結果と原料ポリメ
リックMDIの前記測定結果をまとめて表1に示す。
ガス洗浄びん(球付)1464−500)の容器に合成
例で得たポリメリックMDI500gを入れ、常温(約
17℃)にて、前記装置上端の気体導入口よりオゾン濃
度170g/m3 のオゾン含有酸素(オゾン発生装置Q
−ZONEを使用して発生)を2.0リットル/分の供
給量で10〜40分間導入した。オゾン含有酸素は前記
容器の下方の気体吹き出し孔よりポリメリックMDI
(液)中に小泡となって噴出し、気体排出口より排気さ
れる。10分間、20分間、30分間及び40分間オゾ
ン処理液それぞれの明度、色数(APHA)及びNCO
含量(重量%)を測定した。これらの結果と原料ポリメ
リックMDIの前記測定結果をまとめて表1に示す。
【0015】実施例2 実施例1において、ポリメリックMDIのかわりにウレ
タン、ウレトジオンかつイソシアヌレート変性HDI
(日本ポリウレタン工業(株)製、DC−2797)を
使用し、オゾン含有ガスを20分間導入した以外は同様
に行った。原料変性HDI(液)とオゾン処理液の明
度、色数(APHA)及びNCO含量(重量%)の測定
結果をまとめて表1に示す。
タン、ウレトジオンかつイソシアヌレート変性HDI
(日本ポリウレタン工業(株)製、DC−2797)を
使用し、オゾン含有ガスを20分間導入した以外は同様
に行った。原料変性HDI(液)とオゾン処理液の明
度、色数(APHA)及びNCO含量(重量%)の測定
結果をまとめて表1に示す。
【0016】比較例1 攪拌機のついた反応容器に合成例で得たポリメリックM
DI500gとブタノンパーオキサイド1.25gを加
えて100℃で60分間攪拌し処理した。この60分間
処理液の明度、色数(APHA)及びNCO含量(重量
%)を測定した。これらの結果と原料ポリメリックMD
Iの前記測定結果をまとめて表1に示す。
DI500gとブタノンパーオキサイド1.25gを加
えて100℃で60分間攪拌し処理した。この60分間
処理液の明度、色数(APHA)及びNCO含量(重量
%)を測定した。これらの結果と原料ポリメリックMD
Iの前記測定結果をまとめて表1に示す。
【0017】比較例2 比較例1において、ポリメリックMDIのかわりにウレ
タン、ウレトジオンかつイソシアヌレート変性HDI
(日本ポリウレタン工業(株)製、DC−2797)を
使用した以外は同様に行った。原料変性HDI(液)と
オゾン処理液の明度、色数(APHA)及びNCO含量
(重量%)の測定結果をまとめて表1に示す。
タン、ウレトジオンかつイソシアヌレート変性HDI
(日本ポリウレタン工業(株)製、DC−2797)を
使用した以外は同様に行った。原料変性HDI(液)と
オゾン処理液の明度、色数(APHA)及びNCO含量
(重量%)の測定結果をまとめて表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明により、着色
している有機イソシアネートを簡易な処理により漂白し
て、着色を顕著に低減させた有機イソシアネートを提供
することが可能となった。しかも本発明により得られる
有機イソシアネート中には反応分解物が残らないので品
質が優れている。
している有機イソシアネートを簡易な処理により漂白し
て、着色を顕著に低減させた有機イソシアネートを提供
することが可能となった。しかも本発明により得られる
有機イソシアネート中には反応分解物が残らないので品
質が優れている。
Claims (2)
- 【請求項1】 着色有機イソシアネートにオゾン含有ガ
スを接触させる工程を含むことを特徴とする、着色の低
減した有機イソシアネートの製造方法。 - 【請求項2】 着色有機イソシアネートにオゾン含有ガ
スを吹き込むことを特徴とする着色有機イソシアネート
の漂白方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12320395A JP3518052B2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 着色の低減した有機イソシアネートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12320395A JP3518052B2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 着色の低減した有機イソシアネートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08291129A true JPH08291129A (ja) | 1996-11-05 |
JP3518052B2 JP3518052B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=14854755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12320395A Expired - Fee Related JP3518052B2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 着色の低減した有機イソシアネートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3518052B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004099523A (ja) * | 2002-09-10 | 2004-04-02 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートの着色低減方法 |
WO2009121881A1 (de) * | 2008-04-01 | 2009-10-08 | Basf Se | Verfahren zur farbaufhellung von polyisocyanaten mit ozonhaltigem gas |
WO2014069605A1 (ja) | 2012-11-01 | 2014-05-08 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ポリイソシアネート組成物及びイソシアネート重合体組成物 |
WO2021040316A1 (ko) | 2019-08-23 | 2021-03-04 | 한화솔루션 주식회사 | 폴리이소시아네이트 조성물의 제조방법 |
KR20210054794A (ko) * | 2019-11-06 | 2021-05-14 | 금호미쓰이화학 주식회사 | 폴리이소시아네이트의 품질 개선 방법 및 이를 통해 품질이 개선된 폴리이소시아네이트 |
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