JPH08290736A - 燃料給油車 - Google Patents

燃料給油車

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JPH08290736A
JPH08290736A JP7124361A JP12436195A JPH08290736A JP H08290736 A JPH08290736 A JP H08290736A JP 7124361 A JP7124361 A JP 7124361A JP 12436195 A JP12436195 A JP 12436195A JP H08290736 A JPH08290736 A JP H08290736A
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JP
Japan
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refueling
fuel
port
work table
monitor
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Application number
JP7124361A
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English (en)
Inventor
Kenichi Tsuchiya
賢一 土屋
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、航空機の翼下面の給油口直下に給油
作業台が正確に対応位置すべく、停車可能となり、第2
に、もって作業者が給油作業台上から身を乗り出すこと
もなく、安全性が向上し、第3に、停車のやり直しも回
避されるようになり、作業能率が向上し、第4に、しか
もこれらが、誘導員を別途要することもなく人的効率面
に優れると共に、簡単容易に実現される、燃料給油車を
提案する。 【構成】 この燃料給油車1は、給油作業台2近くに配
設され、給油作業台2の上方向そして航空機A側の給油
口C付近を撮影可能なテレビカメラDと、テレビカメラ
Dで撮影された映像を画面に写し出すモニターテレビE
と、モニターテレビEの画面に表示され、給油口C付近
の映像に対する給油作業台2側の目安となる判定基準
と、を有してなる。そして、給油口C付近の映像と判定
基準とを比較することにより、給油口C付近に対する給
油作業台2の位置関係が確認される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料給油車に関する。す
なわち、空港にて燃料油を航空機に給油する、燃料給油
車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の燃料給油車では、燃料油を、給
油機器類が配された給油配管を経た後、昇降自在に組み
付けられた給油作業台上から、給油ホースにて、航空機
に翼下面の給油口から圧送,給油する。すなわち、航空
機への燃料油の給油は、燃料給油車に車載された給油ホ
ース先端の給油ノズルを、航空機の翼下面の給油口に接
続して実施されるが、最近の航空機は大量輸送のため大
型化しており、その翼そして給油口が高い位置にあるの
で、燃料給油車には一般的に給油作業台が昇降自在に組
み付けられている。そこで給油に際しては、燃料給油車
を航空機の翼の下へと走行させると共に、その給油作業
台が翼下面の給油口直下に対応位置すべく、停車させる
ことを要し、このように正確に停車させた後、給油作業
台を上昇させて、給油ホース先端の給油ノズルを航空機
の翼下面の給油口に接続し、給油が開始されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、上述したように給油に際しては、燃料給油車の給
油作業台を、航空機の翼下面の給油口直下に対応位置す
べく停車させることを要するが、このように正確に停車
させることは、容易ではなかっった。すなわち、まず
、空港内では事故防止のため、燃料給油車等の車輌の
バック走行が禁止され前進走行のみとなっており、更に
、運転室から給油作業台は視認しにくく、運転者が給
油作業台と給油口との位置関係を確認することは容易で
なく、又、大きな翼全体からみると給油口は極めて小
さく目標としにくいものであり、これらに加え、航空
機付近のスペース的な問題も加わり、航空機の翼下面の
給油口直下に、燃料給油車の給油作業台を正確に対応位
置すべく停車させることは容易でない、という問題が指
摘されていた。特に、走行方向つまり前後方向について
のこのような位置決めは、左右方向に比し目安がなく、
大きな困難を伴うとされていた。
【0004】第2に、そして仮に翼下面の給油口直下に
給油作業台が正確に対応位置せずに停車した状態で、給
油作業台を上昇させて、給油ホース先端の給油ノズルを
給油口に接続させるためには、作業者が、給油作業台上
から無理な姿勢で身を乗り出さねばならず、作業者の転
落,落下事故が懸念され、危険であり安全性に問題が指
摘されていた。
【0005】第3に、そこで給油口直下に給油作業台が
対応位置せず停車した場合には、特に行き過ぎた場合に
は、前述によりバック走行が禁止されているので、前進
走行による一周後に再度繰り返して、翼下面の給油口直
下に給油作業台が正確に対応位置すべく停車し直さなけ
ればならず、作業能率面にも問題が指摘されていた。
【0006】第4に、もって従来は、このような燃料給
油車による給油に際し、誘導員を必要としていた。つま
り、供油口直下に給油作業台が正確に対応位置すべく停
車させるためには、運転者だけでは無理とされ、別に、
これを地上側にて案内し導く誘導員が必要とされてお
り、このように停車だけのために別途人員を要するの
で、人的効率が悪いという指摘があった。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、給油
作業台近くにテレビカメラを配設すると共に、運転室内
にモニターテレビを配設し、モニターテレビにて、航空
機側の給油口付近の映像と給油作業台側の目安たる判定
基準とを、比較するようにしたことにより、第1に、給
油口直下に給油作業台が正確に対応位置すべく停車可能
となり、もって第2に、作業者が給油作業台上から身を
乗り出すこともなくなると共に、第3に、停車のやり直
しも回避され、第4に、しかもこれらは誘導員を別途要
することもなく、簡単容易に実現される、燃料給油車を
提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
燃料給油車は、燃料油を、給油機器類が配された給油配
管を経た後、昇降自在に組み付けられた給油作業台上か
ら給油ホースや給油パイプにて、航空機に翼下面の給油
口から圧送,給油する。そして、該給油作業台の近くに
配設され、該給油作業台の上方向そして上記航空機側の
給油口付近を撮影可能なテレビカメラと、運転室内に配
設され、該テレビカメラで撮影された映像を画面に写し
出すモニターテレビと、該モニターテレビの画面に表示
され、写し出された上記航空機側の給油口付近の映像に
対する該給油作業台側の目安となる判定基準と、を有し
てなる。そして、該モニターテレビの画面上にて、上記
航空機側の給油口付近の映像と、該給油作業台側の目安
たる該判定基準とを比較することにより、上記給油口付
近に対する該給油作業台の位置関係を、確認可能となっ
ている。
【0009】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。給油に際し燃料給油車は、航空機の翼
の下へと走行されるが、その際運転者は運転室内で運転
しつつ、モニターテレビの画面を見て、テレビカメラで
撮影された航空機側の給油口付近の映像と、給油作業台
側の目安となる判定基準とを比較することにより、給油
口付近に対する給油作業台の位置関係を確認する。そし
て、給油口の映像が判定基準の位置に到達した時に、燃
料給油車を停車させることにより、給油口直下に給油作
業台を正確に対応位置させることができる。
【0010】そこで第1に、このように運転室内でモニ
ターテレビを見て、給油口付近の映像と判定基準とを比
較することにより、極めて容易に、給油口直下に給油作
業台が対応位置すべく、燃料給油車を停車させることが
できる。第2に、そこで作業者(通常は運転者でもあ
る)は、上昇した給油作業台上から容易に、給油ホース
や給油パイプ先端を給油口に接続させることができ、給
油作業台上から、無理な姿勢で身を乗り出さなければな
らない事態も生じない。第3に、これと共に、一周後に
再度繰り返して停車をやり直すようなこともなくなる。
第4に、しかもこれらは、所定のテレビカメラ,モニタ
ーテレビ,判定基準等を設けたことにより、別途誘導員
を要することもなく簡単容易に実現される。
【0011】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2,図3,図4は、本
発明の実施例を示す。そして図1は、全体の側面説明図
であり、図2は、そのモニターテレビの画面の正面図で
あり、(1)図は判定基準の1例を示し、(2)図は判
定基準の他の例を示し、図3は、テレビカメラの取付構
造を示す正断面図であり、図4は、エアー回路および電
気回路図である。図5は、燃料給油車による給油状態を
示す側面説明図である。
【0012】まず図1および図5により、燃料給油車1
について述べる。燃料給油車1では、燃料油を、給油機
器類が配された給油配管を経た後、昇降自在に組み付け
られた給油作業台2上から、給油ホース3や給油パイプ
にて、航空機Aに翼B下面の給油口Cから圧送,給油す
る。このような燃料給油車1としては、図示のように、
地下のハイドラント配管4を介して圧送された燃料油
を、取り入れて給油するタイプのサービサと、車載のタ
ンクに積載した燃料油を、車載のポンプにて給油するタ
イプのものとがある。図示例では、前者のサービサタイ
プの燃料給油車1が示されている。
【0013】そこで、このサービサタイプのものを例に
とり、燃料給油車1について更に詳述する。空港付近に
は、ハイドラント給油装置5が設けられており、その貯
溜タンクからポンプ(図示せず)にて圧送された燃料油
は、空港地下のハイドラント配管4を経た後、駐機場上
近くの地下ピット給油口のハイドラントバルブ6に至
る。そして、サービサタイプの燃料給油車1に車載され
ていた受入ホース7の先端が、結合金具Jを介しハイド
ラントバルブ6に接続,結合され、もって、ハイドラン
ト配管4にて圧送されてきた燃料油が、受入ホース7を
介し、燃料給油車1の機械室8の給油配管(図示せず)
へと取り入れられる。この給油装置室たる機械室8の給
油配管には、上流側から下流側に向け、閉止弁,ストレ
ーナ,圧力調整弁,フィルター,計量器,流量制御弁,
ベンチュリ等の給油機器類(図示せず)が、順に設けら
れている。そこで、取り入れられた燃料油は、このよう
な給油配管そして給油機器類を通過することにより、濾
過され清浄化されると共に、所定の給油圧力,流量,流
速へと調整,制御される。
【0014】それから燃料油は、給油ホース3を介し、
その先端の給油ノズル9にて航空機Aに給油される。す
なわち、燃料給油車1の機械室8の例えば後部の車台フ
レーム10上には、リフト機構11にて昇降自在にリフ
ターたる給油作業台2が組み付けられており、給油作業
台2は、給油に際し作業者Mを載せて、空港の駐機場に
駐機された航空機Aの翼B下面の給油口C直下まで上昇
される。そして作業者Mは、給油ホース3の先端の給油
ノズル9を、給油口Cに接続,結合して給油作業を行
う。なお、航空機A側の燃料タンクは、通常複数のタン
ク室に分割されており、各タンク室は集合配管を介し給
油口Cに接続されている。12は燃料給油車1の運転室
であり、図1中、運転室12内のNは運転者であり、通
常は前述した図5中の作業者Mと同一人物である。な
お、上述した給油ホース3に代え、スイベルジョイント
を介装した給油パイプが用いられることもあり、勿論、
このような給油パイプの先端にも給油ノズル9が付設さ
れる。
【0015】以下本発明について、図1,図2,図3,
図4等に基づき説明する。この燃料給油車1は、図1,
図2に示したように、次のテレビカメラD,モニターテ
レビE,判定基準F等を有している。すなわち燃料給油
車1は、給油作業台2の近くに配設され、給油作業台2
の上方向そして航空機A側の給油口C付近を撮影可能な
テレビカメラDと、運転室12内に配設され、テレビカ
メラDで撮影された映像を画面Gに写し出すモニターテ
レビEと、モニターテレビEの画面Gに表示され、写し
出された航空機A側の給油口C付近の映像に対する給油
作業台2側の目安となる判定基準Fと、を有してなる。
【0016】これらについて更に詳述する。まずテレビ
カメラDは、給油作業台2の近くの前方位置、図示例で
は機械室8後部の天井上に、前方のカメラ用ライト13
と共に配設され、給油作業台2の直上方向であって航空
機A側の翼B下面の給油口C付近の高さレベルを、撮影
可能となっている。航空機Aの翼Bそして給油口Cの高
さレベルは、機種により大きく異なることはなく、代表
的な機種のものに合わせてテレビカメラDの向きを予め
設定しておけばよいが、勿論後述により、その向きは自
在に変更設定可能となっている。次にモニターテレビE
は、運転室12内において、運転席の運転者Nから視認
可能な位置に配設されたテレビ受像機よりなり、テレビ
カメラDにて撮影された映像をその画面Gに写し出す。
図1中14は、テレビカメラDとモニターテレビE間に
配された、伝送用のケーブルである。
【0017】判定基準Fは、モニターテレビEの画面G
中に固定的に表示されるか、モニターテレビEの画面G
の前面ガラスに銘記されて表示されており、写し出され
る航空機A側の給油口C付近の映像に対し、給油作業台
2側の目安として機能する。つまり判定基準Fは、給油
作業台2の位置に相当するものであり、図2の(1)図
では、給油作業台2の平面形状に対応したエリアを示
し、基準線Hにて囲まれることにより構成されている。
又、図2の(2)図の判定基準Fは、給油作業台2上の
給油作業に最適な位置を示し、基準線HをX,Y両方向
にクロスさせることにより、つまり、燃料給油車1の走
行方向・前後方向と左右方向とに対応した両基準線Hに
より、構成されている。
【0018】そして、このようなモニターテレビEの画
面G上にて、航空機A側の給油口C付近の映像と、給油
作業台2側の目安たる判定基準Fとを比較することによ
り、給油口C付近に対する給油作業台2の位置関係を確
認可能となっている。すなわち図2に示した例では、モ
ニターテレビEの画面G上に、給油口Cの給油口カバー
L(給油に際しては取り外され給油口Cが露出する)の
映像が写し出されており、この給油口カバーLの映像と
判定基準Fとを比較することにより、給油口Cに対する
給油作業台2の相対的な位置関係が、確認可能となる。
【0019】次に、図3に示したテレビカメラDの取付
構造について述べる。テレビカメラDは、雨,雪,埃等
から保護すべく、保護ケース15内に収納されている。
そして保護ケース15は、前後,左右の側壁16と、そ
のいずれかにヒンジ17にて取り付けられた上蓋18等
からなり、上蓋18は、テレビカメラDの使用時には
開、不使用時には閉とされる。そして、このような保護
ケース15の上蓋18の開閉は、付設されたエアーシリ
ンダ19の伸縮動にて実施されるようになっている。図
示例のエアーシリンダ19は、スプリング20(後述の
図4を参照)内装式の単動タイプよりなり、まず、エア
ー配管21から圧縮空気が圧入されると、スプリング2
0に抗しピストンロッド22が前進して、上蓋18を図
中想像線表示のように上方に押して開放し、又、圧縮空
気が排気されると、スプリング20の付勢力にてピスト
ンロッド22が後退して、上蓋18が図中実線表示のよ
うに閉鎖される。
【0020】なお図中23は回動ピンであり、この水平
の回動ピン23は、エアーシリンダ19のピストンロッ
ド22先端側の取付部材24と、保護ケース15の上蓋
18側の取付部材25間に介装され、両端を回動可能に
連結している。又、26はエアーシリンダ19の基結部
と側壁16側のブラケットR間に介装された水平の回動
ピンであり、この水平の回動ピン26により、エアーシ
リンダ19は、基結部が回動可能に側壁16に取付けら
れている。
【0021】テレビカメラDは、このような保護ケース
15内に、保持部27にて上向きに取り付けられてい
る。そして保護ケース15は、取付脚28にて燃料給油
車1の機械室8の天井に取り付けられており、取付脚2
8は、基部がボルト29とナット30にて機械室8の天
井に固定されると共に、上部が保護ケース15の側壁1
6に対し、僅かにわん曲した横長穴31とこれに挿着さ
れるボルトや蝶ナット32を介し、取り付け固定されて
いる。もって、取付脚28そして機械室8の天井に対す
る保護ケース15の取付角度は、蝶ナット32を一旦緩
めて締め直すことにより、自在に変更設定可能であり、
もって、保護ケース15内に取り付けられたテレビカメ
ラDの向きも、適宜自在に変更設定可能となっている。
【0022】次に、図4中に示したエアー回路について
述べる。このエアー回路は、保護ケース15の上蓋18
の開閉制御用のものであり、車載の圧縮空気のエアー源
33とエアーシリンダ19間のエアー配管21にエアー
源33側から順に、エアーフィルタ34,エアーレギュ
レータ35,絞り弁36,電磁弁37,絞り弁38等が
配されてなる。そして電磁弁37は、通電,励磁される
と図示の閉から開に切換わり、エアーシリンダ19に圧
縮空気を圧入し、又、非通電時には図示のごとく、エア
ー源33側が閉となると共にエアーシリンダ19内の圧
縮空気を排気する。
【0023】絞り弁36,38は、エアーシリンダ19
による前述した保護ケース15の上蓋18の開閉速度が
もしも速過ぎると、その衝撃によりテレビカメラDや上
蓋18自体を破損する可能性があるため、エアー配管2
1内の圧縮空気の流量を調整し、上蓋18の開閉速度を
適切に調節すべく機能する。又、エアーレギュレータ3
5は、エアーシリンダ19の推力を調整すべく機能す
る。例えば、保護ケース15の上蓋18の開方向に何ら
かの障害物が存在した場合や、冬期等において閉鎖され
ていた上蓋18周辺が凍結した場合等において、もしも
無理に上蓋18を開放しょうとすると上蓋18自体を破
損するおそれがあるが、このような場合に備え、予めエ
アーシリンダ19の推力を調整しておくものである。つ
まり、このエアーレギュレータ35は、エアー配管21
にてエアーシリンダ19に圧入可能な圧縮空気の圧力
を、上蓋18を通常状態で開放するのに必要十分な程度
に予め調整しておき、必要以上の推力がエアーシリンダ
19にて生じないようにする。
【0024】次に、図4中に示した電気回路について述
べる。この電気回路は、保護ケース15の上蓋18の開
閉制御や、テレビカメラD,モニターテレビE,カメラ
用ライト13等の作動制御用のものであり、電源39か
らの回路が、ヒューズ40を介した後,カメラスイッチ
41,ライトスイッチ42,ヘッドライトスイッチ43
等へと、並列に分岐されている。そしてカメラスイッチ
41側の回路は、カメラスイッチ41を経た後、更に前
述した電磁弁37,リレー接点44,テレビカメラDお
よびモニターテレビE等ヘと、並列に分岐されると共
に、リレー接点44を介しカメラ用ライト13が直列に
接続されている。又、ライトスイッチ42側の回路は、
ライトスイッチ42を経た後、上述したリレー接点44
とカメラ用ライト13間に接続されている。更に、ヘッ
ドライトスイッチ43側の回路は、ヘッドライトスイッ
チ43を経た後、リレーコイル45,ヘッドライト4
6,ヘッドライト47等へと、並列に分岐されている。
48はアースである。なお、カメラスイッチ41,ライ
トスイッチ42,ヘッドライトスイッチ43等は、いず
れも運転室12内に配設されている。
【0025】さてそこで、カメラスイッチ41をオン操
作すると、電磁弁37が通電,励磁され、前述により
エアーシリンダ19により保護ケース15の上蓋18が
開放されると共に、テレビカメラDが通電されて撮影
を開始し、通電されたモニターテレビEが、撮影され
た映像を写し出す。これと共に夜間等には、ヘッドライ
トスイッチ43が合わせてオン操作されることにより、
車輌用のヘッドライト46,47が通電されて点灯す
ると共に、リレーコイル45が通電,励磁されるの
で、その常開(断)のリレー接点44が閉(続)に切り
換わり、カメラ用ライト13が通電されて点灯し、テレ
ビカメラDで撮影される航空機Aの翼B下面等を照射す
る。更に、これらとは独立して設けられたライトスイッ
チ42をオン操作すると、上述したカメラスイッチ41
のオン操作の有無に関係なく、つまりテレビカメラD等
の使用の有無に関係なく、カメラ用ライト13を通
電,点灯することも可能であり、夜間作業等に利用され
る。
【0026】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この燃料給油車1は、
給油作業台2近くにテレビカメラDを配設すると共に、
運転室12内にモニターテレビEを配設し、モニターテ
レビEの画面Gに、給油作業台2側の目安となる判定基
準Fを表示してなる(図1,図2を参照)。そして給油
に際し、燃料給油車1は、航空機Aの翼Bの下へと走行
されるが、燃料給油車1が翼Bに近づいた時点で、カメ
ラスイッチ41をオン操作し、保護ケース15の上蓋1
8を開放すると共に、テレビカメラDおよびモニターテ
レビEを作動させる(図3,図4を参照)。以降、運転
者Nは運転室12内で徐行運転をしつつ、モニターテレ
ビEの画面Gを見て、テレビカメラDで撮影され写し出
された航空機A側の給油口C付近の映像と、給油作業台
2側の目安となる判定基準Fとを、比較することによ
り、給油口C付近に対する給油作業台2の相対的な位置
関係を判別,確認する。
【0027】そして、このモニターテレビEの画面G上
にて、給油口Cの映像が判定基準Fの位置に到達した時
点で、ブレーキをかけて燃料給油車1を停車させること
により、給油口C直下に給油作業台2を正確に対応位置
させることができる。それから、燃料給油車1の給油作
業台2を上昇させて、給油ホース3や給油パイプの先端
の給油ノズル9を、給油口Cに接続することにより、燃
料油が、燃料給油車1から航空機Aへと圧送,給油され
る(図5を参照)。さてそこで、この燃料給油車1にあ
っては、次の第1,第2,第3,第4のようになる。
【0028】第1に、このように運転者Nは、運転室1
2内でモニターテレビEの画面Gを見て、給油口C付近
の映像と表示された判定基準Fとを比較することによ
り、極めて容易に、給油口C直下に給油作業台2が正確
に対応位置すべく、燃料給油車1を停止させることがで
きる。つまり、空港内はバック走行が禁止され、運
転室12から給油作業台2は視認しにくく、給油口C
は翼B全体からみると極めて小さく目標となりにくく、
航空機A付近のスペース的問題もある、等々の条件下
ではあるが、給油口C直下に給油作業台2が正確に位置
すべく、停車することが可能となる。そして特に、燃料
給油車1の走行方向つまり前後方向において、前述した
この種従来例において困難とされていたこのような位置
決めが、確実かつ容易に可能となる。
【0029】第2に、このように給油口C直下に給油作
業台2が正確に対応位置すべく停車できるので、作業者
M(通常は運転者Nでもある)は、上昇した給油作業台
2上から容易に、給油ホース3や給油パイプ先端の給油
ノズル9を、給油口Cに接続させることができる。つま
り、このような接続作業に際し、前述したこの種従来例
のように、作業者Mが給油作業台2上から、無理な姿勢
で身を乗り出さなければならない事態も生じない。
【0030】第3に、このように給油口C直下に給油作
業台2が正確に対応位置すべく停車でき、しかもこれ
は、モニターテレビEの映像と判定基準Fとを比較する
ことにより、極めて容易に行われる。そこで一回の停車
だけで、このような正確な停車が実現でき、前述したこ
の種従来例のように、特に行き過ぎた場合に前進走行に
よる一周後に再度繰り返して、停車をやり直すようなこ
ともなくなる。
【0031】第4に、しかもこれらは、テレビカメラD
を給油作業台2近くの機械室8上に配設すると共に、モ
ニターテレビEを運転室12内に配設し、モニターテレ
ビEの画面Gに判定基準Fを表示することにより、簡単
容易に実現される。つまり前述したこの種従来例のよう
に、運転者Nのほか、地上側にて案内し導く誘導員を、
このような停車だけのために要するようなこともない。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る燃料給油車は、以上説明し
たように、給油作業台近くにテレビカメラを配設すると
共に、運転室内にモニターテレビを配設し、モニターテ
レビにて、航空機側の給油口付近の映像と、給油作業台
側の目安たる判定基準とを、比較するようにしたことに
より、次の効果を発揮する。
【0033】第1に、給油口直下に給油作業台が正確に
対応位置すべく、停車可能となる。すなわちこの燃料給
油車にあっては、航空機の翼下面の給油口に対する給油
作業台の位置関係が、モニターテレビの映像と判定基準
とを比較することにより、簡単に確認できるので、前述
したこの種従来例に比し極めて容易に、給油口直下に給
油作業台が正確に対応位置すべく、停車することができ
る。
【0034】第2に、そこで作業者が給油作業台上から
身を乗り出すようなこともなくなる。すなわち、この燃
料給油車にあっては上述した第1のごとく、航空機の翼
下面の給油口直下に、給油作業台が正確に対応位置して
停車できるので、作業者は、給油作業台を上昇させて、
給油ホースや給油パイプ先端の給油ノズルを給油口に接
続させる際、前述したこの種従来例のように、給油作業
台上から身を乗り出すようなこともなくなる。もって、
作業者の転落,落下事故のおそれもなく、安全性が向上
する。
【0035】第3に、停車のやり直しも回避される。す
なわちこの燃料給油車は上述した第1のごとく、給油口
直下に給油作業台が正確にしかも容易に対応位置して停
車できるので、前述したこの種従来例のように、停車を
やり直すようなこともなくなり、作業能率が向上する。
【0036】第4に、しかもこれらは、誘導員を別途要
することもなく、簡単容易に実現される。すなわちこの
燃料給油車にあっては、上述した第1,第2,第3の各
点が、所定のテレビカメラ,モニターテレビ,判定基準
等を設けたことにより、簡単容易に実現出来、前述した
この種従来例のように誘導員を要することもなく、効率
面にも優れている。このように、この種従来例に有した
問題点が一掃される等、本発明の発揮する効果は、顕著
にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料給油車の実施例を示す、側面
説明図である。
【図2】同実施例のモニターテレビの画面の正面図であ
り、(1)図は判定基準の1例を示し、(2)図は判定
基準の他の例を示す。
【図3】同実施例のテレビカメラの取付構造を示す、正
断面図である。
【図4】同実施例のエアー回路および電気回路図であ
る。
【図5】燃料給油車による給油状態を示す、側面説明図
である。
【符号の説明】
1 燃料給油車 2 給油作業台 3 給油ホース 12 運転室 A 航空機 B 翼 C 給油口 D テレビカメラ E モニターテレビ G 画面 F 判定基準

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料油を、給油機器類が配された給油配
    管を経た後、昇降自在に組み付けられた給油作業台上か
    ら給油ホースや給油パイプにて、航空機に翼下面の給油
    口から圧送,給油する燃料給油車であって、 該給油作業台の近くに配設され、該給油作業台の上方向
    そして上記航空機側の給油口付近を撮影可能なテレビカ
    メラと、運転室内に配設され、該テレビカメラで撮影さ
    れた映像を画面に写し出すモニターテレビと、該モニタ
    ーテレビの画面に表示され、写し出された上記航空機側
    の給油口付近の映像に対する該給油作業台側の目安とな
    る判定基準と、を有してなり、 該モニターテレビの画面上にて、上記航空機側の給油口
    付近の映像と、該給油作業台側の目安たる該判定基準と
    を比較することにより、上記給油口付近に対する該給油
    作業台の位置関係を確認可能となっていること、を特徴
    とする燃料給油車。
JP7124361A 1995-04-24 1995-04-24 燃料給油車 Pending JPH08290736A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007036254A1 (de) * 2005-09-27 2007-04-05 Wolfgang Von Meyerinck Selbstfahrendes tankfahrzeug zur betankung von flugzeugen
CN115294693A (zh) * 2022-09-26 2022-11-04 北谷电子有限公司 车辆加油数据的监控方法、系统、电子设备和存储介质

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