JPH08290237A - 伝導電流の補助により溶融金属を電磁気的に閉じ込める装置及び方法 - Google Patents

伝導電流の補助により溶融金属を電磁気的に閉じ込める装置及び方法

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JPH08290237A
JPH08290237A JP9077995A JP9077995A JPH08290237A JP H08290237 A JPH08290237 A JP H08290237A JP 9077995 A JP9077995 A JP 9077995A JP 9077995 A JP9077995 A JP 9077995A JP H08290237 A JPH08290237 A JP H08290237A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融金属が2つの水平に間隔を置いて配され
たロールの間の垂直に延びる間隙の開口端から溶融金属
が漏れるのを防止する。 【構成】 電磁気的閉じ込め装置は、連続的な板37の
鋳造装置の互いに反転する2つのロール31,32の間
に垂直に延伸する間隙35の開口端36を介する溶融金
属の漏れを防ぐ。溶融金属はロール31,32の間に位
置する。この装置は垂直に配されたコイル40を有し、
このコイル40を時間変化する電流が流れることによ
り、間隙35の開口端36付近に第1の水平磁場を発生
させる。時間変化する伝導電流は間隙の開口端付近の溶
融金属のプール38を介して流れ、コイル部41付近を
流れる電流とは反対の垂直方向64に向けて流れる。溶
融金属プール38を介する伝導電流は、間隙35の開口
端36付近に第2の水平磁場を発生させ、第1の水平磁
場を強めて、間隙35の開口端36から内側に溶融金属
のプール38を押し戻す反発の圧力を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には溶融金属を
電磁気的に閉じ込める装置及び方法に関し、より詳細に
は、溶融金属が位置する2つの水平に間隔を置いて配さ
れた部材の垂直に延びる間隙の開口端から溶融金属が漏
れるのを防止する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明が機能する環境の例は、連続的に
直接溶融金属を板、例えば鋼鉄製の板に鋳造するシステ
ムである。このようなシステムは、典型的には水平に間
隔を置いた一対の逆方向に回転するロールを有し、これ
らのロールは、これらの間に溶融金属を受容するための
垂直に延びる間隙を規定している。ロールによって規定
される間隙は、これらのロールに挟まれて下方に向けて
先細になっている。これらのロールは冷却され、次に溶
融金属が間隙を下降するに伴って溶融金属を冷却し、ロ
ールの間に固体金属板が出てくる。
【0003】この間隙は、ロールの互いに隣接するそれ
ぞれの端部の開口端を有している。
【0004】溶融金属は、間隙の各開口端ではロールに
よって閉じ込められない。間隙の開口端を介して金属が
外側に流出するを防止するためにダムを設けなければな
らない。機械的なダム又はシールはこの目的に使用され
るが、これらはPareg (原文のまま)の米国特許第4,93
6,374 号及びLari他の米国特許第4,974,661 号に記載さ
れている欠点があり、その開示は参照によってここに組
み込まれている。
【0005】機械的なダム又はシールを使用することに
よる固有の欠点に打ち勝つために、電気伝導性のコイル
によって取り巻かれた磁気コアを有し、間隙の開口端に
隣接して間隔を置いて位置する一対の磁石を有する電磁
石を採用することにより、間隙の開口端で溶融金属を閉
じ込める努力が為されている。この磁石は時間的に変化
する(例えば交流又は変動直流)のコイルを介する流れ
によってエネルギーを与えられており、この磁石は、こ
の磁石の両極の間の間隙の開口端を横切って延びる時間
的に変化する磁場を生じる。磁場は磁石の極の配置に依
存して水平又は垂直の何れでもあり得る。水平の磁場を
生成する磁石の例は、前述のPareg (原文のまま)の米
国特許第4,936,374 号及びPreag の米国特許第5,251,68
5 号に記載されている。垂直の磁場を生成する磁石の例
は、前述のLari他の米国特許第4,974,661 号に記載され
ている。これらの特許の全ての開示は参照によってここ
に組み込まれている。
【0006】時間的に変動する磁場は、間隙の開口端に
隣接する溶融金属に渦電流を誘起する。誘起された渦電
流はそれ自身の時間的に変化する磁場を生成し、この磁
場は間隙の開口端に、電磁石から生成する磁場によって
供給される磁束密度に付加する磁束密度を供給する。結
果として生ずる斥力は、間隙の開口端の溶融金属に向け
られる。斥力は以下のように表される。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、fは間隙の開口端に於ける斥力、
Jは溶融金属に於けるピーク誘起電流密度、Bは、(1)
電磁石からの磁場及び(2) 誘起渦電流からの磁場、によ
るピーク磁束密度である。
【0009】一対のロールの間の間隙の開口端に溶融金
属を磁気的に閉じ込めるための他の工夫は、時間的に変
化する電流を流出させるコイルを間隙の開口端付近に配
置することである。このことはコイルに、間隙の開口端
付近の溶融金属に渦電流を誘起する磁場を発生させ、間
隙付近の磁極を用いたシステムに関して上述と同様の斥
力を生じさせる。磁気的に閉じ込めるダムのタイプのコ
イルの例は、Gerber他の米国特許第5,197,534 号と、Ge
rberの米国特許第5,279,350 号に記載され、これらの開
示は参照によってここに組み込まれている。
【0010】更に、斥力に関して、その積分は平均の反
発力の磁気的圧力Pを与え、これは磁気的閉じ込めダム
の例のタイプのコイルの場合には、以下のように表され
る。
【0011】
【数2】
【0012】ここで、kはコイルと溶融金属の結合因
子、μは空気(及び溶融金属)の磁気透過率、Bは(上
述の)ピーク磁束密度である。
【0013】結合因子は典型的には1より小さい。溶融
金属が鋼鉄の場合、そして時間的に変化する電流の周波
数が3000ヘルツの場合には、結合因子(k)は約
0.18と0.90の間の何れかの値となり、間隙の開
口端での溶融金属のプールの幾何学的配置に依存する。
結合因子は溶融金属に於いて誘起された渦電流の表皮
(即ち貫入)の深さが増大するに伴って減少する。表皮
の深さは周波数の減少に伴って増大するので、周波数の
減少は結合因子(k)の減少をもたらし,これは反発の
圧力(p)減少をもたらす。
【0014】溶融した鋼鉄を含めるために,反発の圧力
はロールの間の間隙の開口端を介して外側に溶融金属を
押し出す圧力に少なくとも等しくなければならない。反
発の圧力(p)はダムにより生じるピーク磁束密度
(B)の増大により増大し得るが,磁束密度の増大はま
た,ダムに於けるパワーの損失(熱として消耗する)を
増大させる。ダムに於ける単位面積当りの平均のパワー
損失は,以下のように表される。
【0015】
【数3】
【0016】ここで、(δ)は銅の表皮の深さ表皮の深
さであり、この物質は閉じ込めコイルの材料であり、
(μ)は銅の磁気透過率である。
【0017】前述の式から、ダムに於けるパワー損失
は、時間的に変化する電流の周波数を減少させることに
より増大する表皮深さ(δ)を増大させることにより減
少させることができる。しかし、上述のように、周波数
の減少は結合因子(k)を減少させ、これは反発の圧力
(P)に於ける減少を生ずる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
(1) 溶融金属の閉じ込めを供給する十分に高い反発の圧
力を供給し、その一方、(2) ダムに於けるパワー損失を
減少させること、が望まれている。換言すれば、ダムに
於けるパワー損失に対して比較的高い比率の閉じ込め圧
力を供給しなければならない。この比率(P/PL)は
以下のように表される。
【0019】
【数4】
【0020】ここで、(δ)は銅(コイルの材料)に於
ける表皮深さ、(μ)は空気(並びに銅及び溶融鋼鉄)
の透磁率、(k)はコイルと溶融金属の結合因子であ
る。この議論のために、空気、銅及び溶融鋼鉄の透磁率
(μ)を同じと仮定することができる。
【0021】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明に
従えば、ダムに於けるパワー損失は、反発の圧力を実質
的に減少させることなく減少する。これは、溶融金属に
於ける伝導電流を用いることにより達成される。このよ
うな配置は、閉じ込め磁場を発生するための溶融金属に
於ける誘起渦電流を単独で採用する配置より、(以下に
記述する)幾つかの利点を有している。
【0022】本発明の実施例の全てに採用されている閉
じ込めコイルは、連続的な板の鋳造装置のロールの間の
間隙の開口端に於ける溶融金属のプールに面して垂直に
配された第1の閉じ込めコイル部分を有している。第1
のコイル部分の底部は、垂直に配された第2の閉じ込め
コイルの底部に電気的に接続されている。
【0023】上部電極が間隙の開口端付近の溶融金属の
プールの頂部に延びている。他方、下部電極又はブラシ
は、(a) ロールの挟む部分の直下に位置する固化した鋼
鉄の板に接し、又は(b) その位置の二つのロールに接す
るか、又は(c) 上記(a) 及び(b) のように板とロールの
両方に接している。
【0024】全ての実施例に於いて、時間的に変化する
電流が第1の閉じ込めコイル部分に導入される。一の実
施例では、電源(即ちトランスの二次コイル)からの電
流の全てが、最初に第1のコイル部分を介して下方に流
れ、次に以下の2つの電流に分けられる。(a) 一の電流
は第2の閉じ込めコイル部分を介して上方へ向けられ、
(b) 他方の電流はロールの挟む部分の直下の下部電極又
はブラシに向けられ、次に溶融金属のプールを介して伝
導電流として上方へ向けられて上部電極に達する。
【0025】他の実施例に於いては、電源からの電流は
最初に分離した別々の電流として供給される。即ち、
(a) 一つの電流は上述のように第1及び第2の閉じ込め
コイル部分に向けられ、(b) 他の電流は最初に上述の下
部電極又はブラシに向けられ、それから上述のように伝
導電流として溶融金属を介して上方へ流れる。
【0026】全ての実施例に於いて、溶融金属のプール
には、伝導電流と同様に誘起された渦電流が存在してい
る。これらの渦電流は、閉じ込めコイルによって発生す
る磁場により、溶融金属のプールに誘起される。溶融金
属をプールに閉じ込める反発の圧力を供給する磁束密度
(B)は3つの成分を合体させる。即ち、(1) 閉じ込め
コイルを流れる電流によって発生する磁場による磁束密
度;(2) 溶融金属のプールに誘起された渦電流により発
生する磁場による磁束密度;及び(3) 溶融金属のプール
を流れる伝導電流によって生じる磁場による磁束密度で
ある。第2成分、即ち(2) は、単に溶融金属プールの電
流が単独の誘起電流である配置より、磁束密度の全体に
対して実質的により小さい要因である。
【0027】上述したように、時間的に変化する電流の
周波数が減少すると、閉じ込めダムのコイルに於けるパ
ワー損失が減少するが、溶融金属プールに於ける誘起渦
電流の表皮深さ(δ)も増大する。表皮深さ(渦電流の
貫入の深さ)の増大は、閉じ込めコイル及び溶融金属の
間の結合因子(k)を減少させ、これは次に反発の圧力
を減少させる。
【0028】しかし、溶融金属プールに於ける伝導電流
に関しては、その電流の貫入の深さ(電流分布)は周波
数にはあまり依存せず、むしろ電極の配置に依存してい
る。
【0029】(時間的に変化する伝導電流が変動する直
流である場合、周波数の減少は電流分布に実質的に影響
しない;時間的に変化する伝導電流が交流の場合周波数
の減少は、溶融金属の伝導電流なしの構成より電流分布
に与える影響は実質的に小さい。)それ故に、時間的に
変化する伝導電流の周波数の減少は、電流分布に大きな
変化を生じない。従って、結合因子(k)(これは表皮
深さの増大とともに減少する)に於ける大きな減少はな
い。
【0030】結果として、閉じ込めコイルに於けるパワ
ー損失を減少させる周波数の減少は、伝導電流に関連す
る結合因子の減少を生ぜず、また、伝導電流によって発
生する磁場による磁束密度の大きな減少も生じない。こ
のような周波数の減少から生じる反発の圧力に於ける否
定的な影響は、溶融金属のプールの電流が誘起渦電流単
独である状況から生じる否定的な結果より実質的に少な
いであろう。
【0031】時間的に変化する電流の周波数の減少は、
閉じ込めコイルのパワー損失を減少させるのみならず、
溶融金属に於けるパワー損失をも減少させる。
【0032】時間的に変化する電流は、磁束密度の増加
と減少のサイクルを有する対応する周波数を有する時間
変化する磁場を生成する。磁場の溶融金属を閉じ込める
能力は、もし時間変化する電流の周波数が減少し過ぎた
なら、逆に影響を受け得る。
【0033】この周波数は下限以下には減少させること
はできず、この下限は、時間変化する磁場の連続サイク
ルに対するピーク磁束密度の間の時間の期間が、ロール
の間の間隙の開口端を介する溶融金属の流出を抑制する
には長すぎることとなる周波数である。
【0034】与えられた閉じ込めシステムへの入力電流
に対し、溶融金属のプールの伝導電流を採用する本発明
に従う配置によって発生する磁束密度は、溶融金属のプ
ールに於ける電流が誘起渦電流のみからなる配置によっ
て発生する磁束密度よりも大きい。
【0035】他の特徴及び利点は、クレームされ、開示
され、或いは以下の添付図面に関連する詳細な記述から
当業者に明らかとなる装置及び方法に固有のものであ
る。
【0036】
【実施例】まず、図1〜図3を参照すると、30で一般
的に示されているのは電磁気的閉じ込め装置であり、こ
の装置は、水平に間隔を置いて配された2つの部材3
1,32の間の垂直に延びる間隙35の開口端36から
溶融金属が漏れるのを防止するための装置であり、上記
2つの部材31,32の間には、溶融金属のプール38
が位置している。水平に間隔を置いて配された部材は、
連続で板を鋳造する互いに反対方向に回転する一対の鋳
造ロールを有している。鋳造ロール31,32は、その
間の垂直に延びる間隙35の底部にニップ39を有して
いる。互いに反対方向に回転する一対のロールは、溶融
プール38から、ニップ39から下方に延びる連続板3
7に金属を固化させる手段を有している。ロール31,
32はここに示していない通常の方法によって冷却され
ている。プール38は、典型的には溶融鋼鉄である。
【0037】閉じ込め装置がなければ、間隙35の溶融
金属は間隙35の開口端36を介して漏れるであろう。
一つの開口端36及び一つの電磁気的閉じ込め装置のみ
が添付図面に示されているが、間隙35の2つの開口端
36のそれぞれに、装置30があることを理解しなけれ
ばならない。
【0038】図5〜7及び10を参照すれば、電磁気的
閉じ込め装置30は、間隙35の開口端36付近に電気
導電性の閉じ込めコイル40を有している。コイル40
は間隙35の開口端36を介して溶融金属プール38に
向かって延びる第1の水平磁場を発生させる。
【0039】コイル40は、間隙35の開口端36に面
して垂直に配された第1の閉じ込めコイル部41と、第
1のコイル部41に43で電気的に接続され垂直に配さ
れた第2の閉じ込めコイル部42とを備えている。第2
のコイル部42は第1のコイル部41の後ろに面して間
隔を置いて配されている。
【0040】また、図3〜6、10を参照すれば、電磁
気的閉じ込め装置30は、間隙35の開口端36付近で
ニップ39の下方の位置に、(a) 板37及び(b) 鋳造ロ
ール31,32の少なくとも一つに電気的に接続されて
いるブラシ46,47を有している。装置30は、間隙
35の開口端36付近でニップ39上の位置に、溶融金
属プール38に電気的に接続するための電極48を有し
ている。
【0041】図5,6及び10を参照すれば、装置30
に関連して、入力電流を受け入れる主コイル51と、図
6に示す少なくとも一の補助コイル52を有する変圧器
50が設けられている。図5の実施例では、補助コイル
は分離した別々の一対のコイル部52a及び52bを有
している。図10の実施例では、補助コイルは73に示
されるセンタータップコイルの形式である。
【0042】再び図5の実施例を参照すれば、第1の閉
じ込めコイル部41は、上端部44及び下端部45を有
している。垂直に配された閉じ込めコイル部42は、上
端部54及び下端部55を有している。前述のように、
変圧器50は一対の分離した別々のコイル部52a及び
52bを有している。各補助コイル部は、対向する一対
のコイル終端を有している。ライン56は、補助コイル
部52bの一つの終端70を第1の閉じ込めコイル部4
1の上端部44に電気的に接続している。戻りライン5
7は、補助コイル部52bの他方の終端71を第2の閉
じ込めコイル部42の上端部54に電気的に接続してい
る。ライン58は、補助コイル部52aの一つの終端6
0を枝ライン58a,58bをそれぞれ介してブラシ4
6,47に電気的に接続している(図3)。戻りライン
59は、変圧器の補助コイル部52aの他方の終端61
を電極48に電気的に接続している。
【0043】ライン56及び57は、第1のコイル部4
1を介する変圧器50からの時間的に変化する電流を第
1の垂直方向(図5の下方)に向かわせ、次に、第2の
コイル部42を介して第1の垂直方向に反対の第2の垂
直方向、即ち第2のコイル部42を介して上方に向かわ
せる第1の伝導手段を有している。より詳細には、変圧
器の補助コイル部52bからの電流は、ライン56を介
して流れ、次に、第1の閉じ込めコイル部41を介して
下方へ流れ、次に、コイル部41及び42の底部45,
55の電気接続部43、次に第2の閉じ込めコイル部4
2を上方へ流れ、次にライン57を介して補助コイル部
52bに戻る。閉じ込めコイル部41,42を介して流
れる時間変化する電流は、間隙35の開口端36付近に
第1の水平磁場を発生させる。
【0044】電気伝導性のライン58、枝ライン58
a,58b,ブラシ46,47、電極48及び電気伝導
性の戻りライン59は、第2の伝導手段を有しており、
これは、変圧器の補助コイル部52aからの時間的に変
化する電流を、垂直に延びる間隙35の開口端36付近
で、伝導電流として溶融金属プール38を介して垂直に
向かわせる。プール38を介する伝導電流の流れは、第
1の閉じ込めコイル部41を介する電流の流れと反対の
方向(即ち、溶融金属プール38を介して上方)であ
る。この伝導電流の流れは、間隙35の開口端36付近
に第2の水平磁場を発生させる。
【0045】第1及び第2の閉じ込めコイル部41,4
2を介する電流の流れの方向は、それぞれ62,63で
示され、溶融金属プール38を介する伝導電流の流れの
方向は64で示されている(図5及び7)。第1及び第
2の水平磁場は、図7の65及び66で示されている。
これらの2つの磁場は同じ方向に流れ、互いに増大して
いる。
【0046】閉じ込めコイル40と(上述した)第1及
び第2の伝導手段は、溶融金属プール38の存在下に、
間隙35の開口端36から内側に溶融金属を押し戻す磁
気的反発の圧力を供給するように協調する装置を有して
いる。
【0047】図6の実施例を参照すれば、変圧器の補助
コイルは単一のコイル52を有している。この実施例で
は、ライン56は、補助コイル52の一つの終端90を
第1の閉じ込めコイル部41の上端部44に電気的に接
続している。戻りライン57は、第2の閉じ込めコイル
部42の上端部54を補助変圧コイル52の他方の終端
91に電気的に接続している。第1の閉じ込めコイル部
41の下端部45は、電気接続部43及び一対の接続ラ
イン68(その一方のみが図6に示されている)を介し
て、ブラシ46,47に接続されている。戻りライン5
9は、電極48を補助変圧コイル52の終端91に接続
している。上述したように、終端91は戻りライン57
にも接続され、次に、第2の閉じ込めコイル部42の上
端部42に接続されている。
【0048】図6の実施例では、時間変化する電流は、
変圧器の補助コイル52からライン56を流れ、次に第
1の閉じ込めコイル部42を流れ、電気接続部43に至
って、ここで電流は分割される。電流の一部は第2の閉
じ込めコイル部42を上方へ流れ、次にライン57を介
して変圧器の補助コイルに戻る。電流のもう一方の部分
は接続ライン68を介してブラシ46,47に流れ、次
に、溶融金属プール38を介して電極48へ流れ、これ
から戻りライン59を介して変圧器の補助コイル52に
戻る。
【0049】図6の実施例では、閉じ込めコイル部4
1,42を介する電流の流れの方向、及び溶融金属プー
ル38を介する電流の流れの方向は、図6及び7の6
2,63及び64にそれぞれ示され、これらの方向は、
図5の実施例に於ける電流の流れの方向と同じである。
【0050】コイル40を流れる時間変化する電流は、
図7の65に示す方向を有する第1の水平磁場を発生さ
せ、溶融金属プール38を流れる時間変化する伝導電流
は、図7の66に示す方向を有する第2の水平磁場を発
生させる。これらは図5の実施例によって発生する磁場
と同じ方向である。同様に、図7の66に示す方向を有
する第2の水平磁場は、図7の65で示す方向を有する
第1の水平磁場を増大させ、間隙35の開口端36に磁
気的反発の圧力を増大させる。
【0051】本発明の全ての実施例に於いて、溶融金属
プール38を介して垂直に流れる伝導電流は、第1の閉
じ込めコイル部41を垂直に流れる電流の方向62とは
反対の64の方向に常に流れる。この関係の結果とし
て、溶融金属プール38を流れる伝導電流によって発生
する水平磁場の方向66は、コイル40によって発生す
る水平磁場の方向65と常に同じとなる。第1及び第2
の水平磁場が同じ水平方向(図7の65,66)に流れ
る場合、それらは互いに強めあう。
【0052】溶融金属プール38を流れる伝導電流に加
えて、溶融金属プール38に於いて、第1の水平磁場に
よって誘起され、伝導電流と同じ方向64に流れる渦電
流も存在する。渦電流によって発生する水平磁場は、溶
融金属プールを流れる伝導電流によって発生する水平磁
場と同じ方向66に流れ、伝導電流と閉じ込めコイル4
0を流れる時間変化する電流とによって発生する水平磁
場を強める。
【0053】図5及び6は時間変化する電流が交流であ
る実施例を示している。また、時間変化する電流は、変
動する直流であってもよい。変動する直流を採用した実
施例は図10に示されている。図10の実施例は、図6
の実施例と同様であり、いくつかの差異がある。同じ部
分については繰り返さない。差異について以下に記述す
る。
【0054】図10の変圧器50は戻りライン57,5
9に接続されたセンタータップ73を有する補助コイル
72を有している。補助コイル72の各端部はそれぞれ
整流器74,75に接続され、次に、それぞれ第1の閉
じ込めコイル部41の上端部44に向かうライン56に
電気的に接続されている。整流器74,75からの変動
する直流は、第1の閉じ込めコイル部41を下方に流れ
る。電流が第1の閉じ込めコイル部41を出るときに、
その下端部45で電流は2つの部分に分割され、分割さ
れた電流の第一の部分は電気接続部43を介して第2の
閉じ込めコイル部42に向かい、それを上方へ流れ、分
割された電流の第2の部分は、電気接続部68及びブラ
シ46,47を介して溶融金属プール38に向かい、そ
こで第2の部分は上方へ流れる。戻りライン57は、第
2の閉じ込めコイル部42の上端部45から補助変圧コ
イル72のセンタータップ73に流れる電流を接続し、
戻りライン59は電極48からセンタータップ73に流
れる電流を接続する。
【0055】図6及び10の実施例では、第1の閉じ込
めコイル部41を下方に流れる電流の一部分は、溶融金
属プール38中も流れる。一方、図5の実施例では、溶
融金属プール38を流れる電流の部分は、閉じ込めコイ
ル40の部分を流れる電流の部分ではない。
【0056】閉じ込めコイル40を流れる時間変化する
電流と、溶融金属プール38を流れる電流とによって発
生する水平磁場は、協調して間隙35の開口端36から
内側へ溶融金属プール38を押し戻す磁気的反発の圧力
を発生させる。
【0057】再び図7を参照すれば、第1の閉じ込めコ
イル部41は前面76、背面77及び対向側面78,7
9を有している。第1のコイル部の側面78、背面77
及び側面79を囲んでいるのは、第1の閉じ込めコイル
部41から、典型的には絶縁薄膜(図示せず)によって
電気的に絶縁された磁気部材82である。磁気部材80
は典型的には通常の磁気材料からなり、閉じ込めコイル
40を流れる時間変化する電流によって発生する磁場に
対する低磁気抵抗のリターンパスを規定する。
【0058】磁気部材80は一対の腕部81,82を有
し、それぞれは第1のコイル部41の対向側面78,7
9のそれぞれに位置し、それぞれ間隙35の開口端36
の方向に延伸し、第1及び第2の閉じ込めコイル部4
1,42の間に位置している。
【0059】コイル部41,42に採用されている構造
的配置は、前述のGerber他の米国特許第5,197,534 号に
詳細に記載されており、その開示は参照によってここに
組み込まれる。しかし、上述のGerber他の米国特許第5,
197,534 号に開示されている装置とは相違して、本発明
の装置は磁気腕部81,82の外側に磁気シールドが設
けられていない。このようなシールドは閉じ込めコイル
によって発生する磁場を間隙35の開口端36付近に閉
じ込めるために採用される。このことは、溶融金属プー
ル38を流れる電流によって発生する水平磁場の主たる
電流源として溶融金属プール38の誘起渦電流に依存し
ている装置では重要である。しかし、本発明では、伝導
電流が溶融金属プール38を流れる電流によって発生す
る水平磁場の主たる電流源である。従って、Gerber他の
米国特許第5,197,534 号の磁気シールドは不要である。
【0060】上述のように、電極48は鋳造ロール3
1,32の間でニップ39の上に配されている(図
2)。電極48は少なくとも部分的に浸漬される溶融金
属プール38の高温に耐える電気伝導性材料からなる。
電極48は例えばグラファイトからなる。
【0061】鋳造ロール31,32は、銅、銅合金、或
いはセラミック、或いはオーステナイト系(非磁性)ス
テンレス鋼である。
【0062】セラミックからなる鋳造ロールはさほど伝
導性が高くない。このような場合、溶融金属プール38
への適切な電気的接続は、ブラシ46,47及び板37
を介することである。好ましくは、ブラシを板37と接
触させるのにスプリングを使用することであり、このよ
うなスプリングは図9の85に表されている。
【0063】鋳造ロールが銅又は銅合金のような電気電
動性の材料からなる場合には、溶融金属プール38への
適切な電気接続は、鋳造ロールを含んでいる。換言すれ
ば、適切な電気接続はブラシ46,47とロール31,
32との間にあり、付加的にブラシと板37との接続も
あり得る。適切な電気的接続がブラシと鋳造ロールであ
る場合、ブラシを鋳造ロールに押しつけるためにスプリ
ング86を採用するのが好ましく、このようなスプリン
グは図8の86に表されている。
【0064】ブラシ46,47はグラファイトやリン生
銅のような導伝性の材料からなる。
【0065】ブラシが(リン青銅のような)材料からな
る場合、内部で冷却される。ブラシがグラファイトから
なる場合、内部で冷却されるブラシホルダの採用が効き
目がある。このパラグラフの前の部分に記載されている
タイプの冷却の配置は、従来技術である。
【0066】上述の詳細な記述は理解を明確にするため
にのみ与えられたものであり、改変が当業者に明かであ
るように、これから不必要な限定が理解されるべきでは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁気閉じ込め装置の一実施例を採用
する連続式板鋳造装置の端部を示す図である。
【図2】図1の構造の部分平面図である。
【図3】図1の構造の端部の一部破断部分拡大図であ
る。
【図4】図3と同様の端部の一部破断拡大図である。
【図5】交流を用いた閉じ込め装置の実施例の概略図で
ある。
【図6】交流を用いた閉じ込め装置の他の実施例の概略
図である。
【図7】本発明の装置に関連する電流と磁場の方向を示
す一部破断部分平面図である。
【図8】本発明の装置の端部を表わす一部破断拡大図で
ある。
【図9】本発明の装置の端部を表わす一部破断拡大図で
ある。
【図10】直流を用いた閉じ込め装置の実施例を表す概
略図である。
【符号の説明】
30…電磁気的閉じ込め装置 31,32…鋳造ロール 33…間隙 35…間隙 36…開口端 37…板 38…溶融プール 39…ニップ 40…コイル 41…第1の閉じ込めコイル部 42…第2の閉じ込めコイル部 46,47…ブラシ 48…電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属のプールがその間に位置する水
    平に間隔を置いて配された二つの部材の間に、垂直方向
    に延びる間隙の開口端を介して前記溶融金属が漏れるの
    を防止する電磁気的閉じ込め装置であって、該装置が、 前記間隙の前記開口端を介する溶融金属の前記プールの
    方に延びる第1の水平磁場を発生させるための、前記間
    隙付近に配された電気伝導性の閉じ込めコイル手段を有
    し、 前記閉じ込めコイル手段は、前記間隙の前記開口端に面
    して垂直に配された第1の閉じ込めコイル部と、前記第
    1の閉じ込めコイル部の背面に間隔を置いて面し前記第
    1の閉じ込めコイル部に電気的に接続され垂直に配され
    た第2の閉じ込めコイル部とを有し、 前記閉じ込めコイル部の一方を介して時間変化する電流
    を第1の垂直方向に向かわせ、次に前記コイル部の他方
    を介し前記第1の垂直方向とは反対の第2の垂直方向に
    向かわせて、前記間隙の開口端付近に第1の水平磁場を
    発生させる第1の伝導手段と、 前記垂直に延びる間隙の開口端付近に於ける前記溶融金
    属プールを介して、垂直方向に前記時間変化する電流を
    伝導電流として、前記第1のコイル部を介して流れる電
    流の方向とは逆の方向に向かわせて、前記間隙の開口端
    付近に第2の水平磁場を発生させる第2の伝導手段とを
    有し、 前記閉じ込めコイル部及び前記第1及び第2の伝導手段
    は、前記溶融プールの存在下に、前記間隙の開口端から
    内側に前記溶融金属を押し戻す磁気的反発の圧力を供給
    するように協調する手段を有することを特徴とする閉じ
    込め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置であって、 前記間隔を置いて水平に配された部材が、連続的に板を
    鋳造する装置の互いに反対方向に回転する一対の鋳造ロ
    ールを有し、 該鋳造ロールは、その間の前記垂直に延びる間隙の底部
    にニップを有し、前記互いに反対方向に回転するロール
    は、前記溶融プールから前記ニップから下方に延びる連
    続板となるように金属を固化させるための手段を有する
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置であって、入力電流
    を受容する主コイル手段と、前記第1及び第2の伝導手
    段とに接続された少なくとも一つの補助コイル手段とを
    含む変圧器手段を有する装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置であって、前記第2
    の伝導手段は、 前記間隙の開口端付近の前記ニップの下方の位置に、
    (a) 前記板、及び(b) 鋳造ロール、の少なくとも一方に
    電気的に接続するブラシ手段と、 前記間隙の開口端付近の前記ニップの上方の位置に、前
    記溶融プールに電気的に接続するための電極手段と、 を有する装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の装置であって、 前記垂直に配された第1の閉じ込めコイル部は上端部と
    下端部とを有し、 前記第2の閉じ込めコイル部は単一のコイルを有し、 前記第1の伝導手段は前記変圧器の前記単一の補助コイ
    ルからの電流を前記第1の閉じ込めコイル部の上端部に
    向かわせる手段を有し、 前記第2の伝導手段は、前記第1の閉じ込めコイル部の
    下端部を前記ブラシ手段に電気的に接続する手段を有す
    る装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の装置であって、 前記垂直に配された第1及び第2の閉じ込めコイル部が
    上端部及び下端部を有し、 前記変圧器前記第2の補助コイル手段は、一対の別々に
    分かれた補助コイルを有し、 前記変圧器の前記各補助コイルは一対の端部を有し、 前記第1の伝導手段は、(a) 一方の補助変圧コイルの一
    方の端部を一方の垂直に配された閉じ込めコイル部の上
    端部に電気的に接続するための第1の手段と、(b) 前記
    一方の補助変圧コイルの他方の端部を他方の垂直に配さ
    れた閉じ込めコイル部の上端部に電気的に接続するため
    の第2の手段とを有し、 前記第2の伝導手段は、前記他方の補助変圧コイルの一
    方の端部を、(i) 前記ブラシ手段及び(ii)前記電極手段
    の一方に電気的に接続するための一のラインを有し、 前記第2の伝導手段は、前記補助変圧コイルの他方の端
    部を、(i) 前記ブラシ手段及び(ii)前記電極手段の他方
    に電気的に接続する他のラインを更に有する装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の装置であって、 前記第1の伝導手段の前記第1の電気的接続手段は、前
    記一方の補助変圧コイルの前記一方の端部を前記第1の
    垂直に配された閉じ込めコイル部の前記上端部に電気的
    に接続するための手段を有し、 前記第2の伝導手段の前記一のラインは、前記他方の補
    助変圧コイルの前記一方の端部を前記ブラシ手段に電気
    的に接続するための手段を有する装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の装置であって、 前記電極手段が、前記ニップの上方で、前記鋳造ロール
    の間に配されており、溶融金属の前記プールに少なくと
    も部分的に浸漬するための手段を有する装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の装置であって、前記電極
    がグラファイトを含有する装置。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の装置であって、 前記各鋳造ロールは、(a) 銅及び(b) 銅合金、の少なく
    とも一つを含有し、 前記装置は、前記ロールにブラシを接触させるように押
    しつける手段を有する装置。
  11. 【請求項11】 請求項4記載の装置であって、 前記各鋳造ロールは、セラミック材料を含有し、 前記装置は、前記板にブラシを接触させるように押しつ
    ける手段を有する装置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の装置であっ
    て、 前記ブラシ手段は、(a) グラファイト及び(b) リン青銅
    のうちの一つを含有する装置。
  13. 【請求項13】 請求項4記載の装置であって、 前記各鋳造ロールは、オーステナイト系ステンレス鋼を
    含有する装置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の装置であって、 前記垂直に配された第1の閉じ込めコイル部上に対向す
    る一対の側面と、 前記第1の磁場の低磁気抵抗のリターンパスを規定す
    る、磁気材料からなる手段とを有し、 前記磁気材料からなる手段は、(a) 前記第1の閉じ込め
    コイル部の対向するそれぞれの側部にそれぞれ位置し、
    前記間隙の開口端の方向に延びる一対の腕部と、(b) 前
    記腕部の間に延伸し、前記垂直に配された第1及び第2
    の閉じ込めコイル部の間に位置する接続部、とを有し、 前記装置の前記腕部の外側には磁気シールドがない装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の装置であって、 前記第2の水平磁場は、前記第1の水平磁場を強めて、
    前記間隙の開口端に於ける磁気的反発の圧力を増大させ
    る装置。
  16. 【請求項16】 溶融金属がその間に位置する水平に間
    隔を置いて配された二つの部材の間に、垂直方向に延び
    る間隙の開口端を介して前記溶融金属が漏れるのを防止
    する電磁気的閉じ込め方法であって、 前記間隙の前記開口端に面する第1の垂直に配された閉
    じ込めコイル部と、前記第1の閉じ込めコイル部に電気
    的に接続され前記第1の閉じ込めコイル部の背面に間隔
    を置いて面する垂直に配された第2の閉じ込めコイル部
    とを有する電気伝導性の閉じ込めコイルを設置し、 前記閉じ込めコイル部の一方を介する時間変化する電流
    を第1の垂直方向へ向け、次に前記閉じ込めコイル部の
    他方を介して前記第1の垂直方向に反対の第2の垂直方
    向に向けて、前記間隙の開口端を介する前記溶融金属の
    プールに向かって広がる第1の水平磁場を発生させ、 前記時間変化する電流を、伝導電流として、前記間隙の
    前記開口端付近の前記溶融プールを介して垂直に、前記
    第1の閉じ込めコイル部を介する電流の反対方向に向け
    て、前記間隙の前記開口端付近に第2の水平磁場を発生
    させ、 前記先行するステップが協調して、前記間隙の前記開口
    端から内側に前記溶融金属を押し戻す磁気的反発の圧力
    を発生する方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の方法であって、 前記第2の水平磁場は前記第1の水平磁場を強め、前記
    間隙の前記開口端に於ける磁気的圧力を増大させる方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の方法であって、 磁気材料を含有し、前記第1の磁場のための低磁気抵抗
    のリターンパスを設置し、前記リターンパスのための磁
    気シールドを採用していない方法。
  19. 【請求項19】 請求項17の方法であって、 前記電流を前記第1の閉じ込めコイル部を介して下方に
    向け、 前記電流を前記第1の閉じ込めコイル部を出る際に2つ
    に分割し、 前記分割した電流の第1の部分を前記第2の閉じ込めコ
    イル部を介して上方に向け、 前記分割した電流の第2の部分を前記伝導電流として溶
    融金属のプールを介して上方に向ける方法。
  20. 【請求項20】 請求項16記載の方法であって、 第1の電流を前記第1の閉じ込めコイル部を介して下方
    に向け、 前記閉じ込めコイル手段を通ることのない第2の電流を
    供給し、 前記第2の電流を伝導電流として、溶融金属のプールを
    介して上方に向ける方法。
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