JPH08289488A - 電力系統監視制御装置 - Google Patents

電力系統監視制御装置

Info

Publication number
JPH08289488A
JPH08289488A JP8896295A JP8896295A JPH08289488A JP H08289488 A JPH08289488 A JP H08289488A JP 8896295 A JP8896295 A JP 8896295A JP 8896295 A JP8896295 A JP 8896295A JP H08289488 A JPH08289488 A JP H08289488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monitoring
power system
control
control response
man
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8896295A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Habuka
俊一 羽深
Taketoshi Noda
剛敏 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8896295A priority Critical patent/JPH08289488A/ja
Publication of JPH08289488A publication Critical patent/JPH08289488A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力系統設備の制御応動の監視時間をCPU
の負荷率に応じて変化させ、制御不応動の異常事態を迅
速に運転員に通知する。 【構成】 マンマシンインターフェース装置1から出力
される電力系統設備に対する制御データを指令値入力手
段21で取り込み、この制御データに基づく制御要求を指
令値出力手段22で伝送装置3に送信し、伝送装置3から
送信されてくる電力系統設備の状態情報を状態監視手段
23で取り込み、この状態情報を編集して状態表示手段24
により装置1で表示する。さらに前記制御データおよび
この制御データに対応する状態情報を比較し電力系統設
備の制御応動が監視時間内に行われたか否かを制御応動
監視手段25で判定し、この監視時間値をCPUの負荷
率、伝送データ密度(量)、電力系統設備の動作回数に
応じて制御応動監視値決定手段28で変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転員がマンマシンイ
ンターフェース装置、伝送装置を介して、電力系統機器
の監視制御を行う電力系統監視制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統には、遮断器、断路器、接地装
置、水力発電所の発電機起動停止などのための装置など
各種設備が設置されているが、これらは電力系統監視制
御装置により設備の状態情報が取り込まれ常時監視され
る。そして入力情報に異常が有ればその状況をアラーム
として出力して運転員に知らせ、運転員による所定の手
順により開閉器などの遠方制御を行う。
【0003】この電力系統監視制御装置は、集中監視制
御技術の発達により、監視制御を行う範囲が広範囲とな
ってきている。運転員は、日常、膨大な情報量を扱って
おり、しかも故障や事故を広範囲に波及させる事を防ぐ
ため、異常状態の迅速な把握が求められている。このよ
うな中で電力系統の監視制御を行う場合、前記の電力系
統監視制御装置は、運転員の要求に応じて、あるいは自
動的に情報を運転員に通知したり装置の制御を行ったり
している。
【0004】以下、図10〜図15を用いて、上記の従来の
技術を具体的に説明する。図10は電力系統の概略系統図
である。図において、 101〜116 は断路器、 121〜125
は遮断器、 131、132 は発電機、 141、142 は変圧器を
夫々示している。
【0005】図11は図10に示した電力系統設備を集中監
視制御するための従来の電力系統監視装置をブロック構
成で表した図である。1は運転員OPと対称形式で情報
の入出力を行うマンマシンインターフェース装置であ
り、11はCRT等の表示装置、12はキーボードやポイン
ティングデバイス(ライトペン、タブレット等を意味す
る)等の入力装置である。2は前記マンマシンインター
フェース装置1と伝送装置(親局)3との間にあって情
報を処理する電子計算機である。4は伝送装置(子
局)、5は図10で示した電力系統の装置を表している。
【0006】運転員OPは入力装置12を用いて、遮断器
の開閉等、電力系統設備5に対する制御を行ったり、表
示装置11を用いて電力系統設備5の状態を監視してい
る。電子計算機2は運転員OPの設定した状態に基づき
指令値を作成し伝送装置3、4を経由して、電力系統設
備5に対する制御を行ない、逆に伝送装置3、4を経由
して上がってくる電力系統設備5の情報や運転員の設定
した値を編集して表示装置11に表示を行う。
【0007】図12は図11の電子計算機2で行われる処理
の内容を示したもので、運転員OPが遮断器の入切制御
の設定を行った時にこれに対する制御を伝送装置3に対
して行ったり、伝送装置3から上がってくるデータをマ
ンマシンインターフェース装置1に表示したりする場合
の処理の流れを機能ブロックで表した図である。電子計
算機2において、21は電力系統装置を制御する場合の指
令値入力手段、22は指令値出力手段である。23は電力系
統装置の状態監視手段、24は電力系統の状態表示手段で
ある。25は電力系統装置の制御に対する応動が監視時間
内に返送されるか否かを判定する制御応動監視手段、26
は制御応動の判定結果を表示するための制御応動結果表
示手段である。201 は制御内容記憶領域、202 は制御応
動監視値記憶領域を夫々示している。
【0008】運転員OPが入力装置12より設定した入切
制御のデータは、指令値入力手段21により電子計算機2
に取り込まれ、指令値出力手段22に通知される。この指
令値出力手段22では制御内容を制御内容記憶領域201 に
記憶すると共に制御要求を伝送装置3に対して出力す
る。一方伝送装置3より上がってきた電力系統装置の応
動のデータは状態監視手段23により電子計算機に取り込
まれ、状態表示手段24により表示装置11に表示する。制
御応動監視手段25は制御内容記憶領域201 に保存したデ
ータを定周期に監視し、指令値に対する制御応動が制御
応動監視値記憶領域202 に記憶した監視時間内に返送さ
れているか否かのチェックを行い、チェック結果は制御
応動結果表示手段26によって制御対象設備のシンボル又
はその近傍のマークをフリッカー、又は表示色替え等し
て表示装置11に表示を行う。
【0009】図13は図12の制御内容記憶領域201 の構成
例である。指令値出力手段22は指令が行われる毎に、制
御内容記憶領域201 に、制御が行われた装置の“認識番
号”と制御が行われた“時刻”と“制御方向”を保存す
る。
【0010】図14は状態監視手段23の処理の概略フロー
の例である。step1で待機している本処理は、伝送
装置3から電力系統装置5の状態変化(状変)が通知さ
れることで処理が開始される。
【0011】step2で状変内容の読み込みを行う。
step3で状変の有無をチェックする。状変があった
場合はstep4に進み、状変がなかった場合は、st
ep1にもどり、状変待ちとなる。次にstep4で制
御内容記憶領域201 の読み込みを行う。
【0012】step5で状変内容と制御内容記憶領域
201 の比較を行い、制御内容記憶領域201 に保存された
データの中に、状変が制御応動に該当するデータがある
かどうかのチェックを行う。該当データがある場合はs
tep6に進み、無い場合は、次の状変のチェックを行
うためstep2に進む。
【0013】step6では、制御内容記憶領域201 に
保存されたデータの内、制御応動があったものを削除
し、次の状変のチェックを行うため、step2に進
む。図15は制御応動監視手段25の処理の概略フローの
例である。
【0014】step1で待機している本処理は、1秒
周期で起動される。step2で、制御内容記憶領域20
1 の読み込みを行う。step3で、制御内容記憶領域
201 の内容をチェックし、データがない場合は、ste
p1に進み1秒間の待機状態となるが、データがある場
合は、step4に進む。
【0015】step4で、制御内容記憶領域201 に保
存されたデータの保存時刻と現在時刻を比較し、経過時
間が、制御応動監視値記憶領域202 に保存された監視時
間値を越えている場合は、step5に進み、越えてい
ない場合は、次のデータをチェックするためstep2
に戻る。
【0016】step5で、制御不応動結果表示手段26
への通知と、制御内容記憶領域201内のデータの削除を
行い、次の制御内容記憶領域のチェックを行うためst
ep2に戻る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来装置の場
合、制御不応動の監視のための監視時間値が固定であ
り、監視値を通常負荷時の小さな値に合わせると誤判断
を招くことになる。その為、多数の状変が短時間に発生
した場合(多重状変時)を想定し、伝送に要する時間や
計算機処理に要する時間が最も大きい場合を基準として
監視時間値を設定し、通常負荷時に考えられる監視時間
値よりも大きくなっている。
【0018】この結果、制御不応動が発生した場合の運
転員への異常通知は、重負荷時の監視時間後となり、運
転員が制御機器の異常という緊急の状況を知るのに要す
る時間が長くなり、緊急の状況への対応が遅れていた。
電力系統の制御では一瞬の判断の遅れが広域に故障を波
及する場合があり、この場合には、電力系統の運用に重
大な支障をきたす可能性があった。
【0019】本発明は、電力系統の制御不応動の監視時
間を、電子計算機で想定される最も長い時間とし、しか
も、電子計算機の稼働状態に応じて変化させ、稼働状態
が低い場合は監視時間を短くし、又稼働状態が高い場合
は処理の遅れを考慮して監視時間を長くする様、変化さ
せる事で、処理の遅れを考慮し、軽負荷時の異常状態の
運転員への迅速な通知を行う装置を提供する事を目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ため、本発明は、電子計算機にCPUの負荷率測定手段
と、CPU負荷率記憶領域と監視値作成手段とを新たに
設ける。そしてこの監視値作成手段は、電子計算機のC
PUの負荷率測定手段より測定された負荷率に基づき、
負荷率が高い場合には、監視値を長くし、負荷率が低い
場合には、監視値を短くし、監視値記憶領域に記憶する
ように構成する。
【0021】
【作用】前述した手段を用いることにより、電子計算機
の稼働状態に応じて制御不応動の監視時間を変化させる
事ができるため、稼働状態が低い場合は監視時間を短く
することで、異常状態を迅速に運転員に通知する。
【0022】
【実施例】
(実施例1)図1を用いて本発明の実施例の構成を説明
する。図1において、図12と同一部分は同一符号を付
して説明を省略する。
【0023】27は電子計算機2に新たに設けられた機能
であってCPUの負荷率を測定する手段であり、電子計
算機内CPUの負荷率を測定しこの測定結果をCPU負
荷率記憶領域203 に保存する。28は制御応動監視値作成
手段で、前記CPU負荷率記憶領域203 に保存されたC
PU負荷率に基づき制御応動監視時間値の作成を行い、
制御応動監視値記憶領域202 に保存する。電子計算機の
CPUの負荷率が高くなると、電子計算機の負荷率は高
くなり、電子計算機が単位時間に処理できる量が決まっ
ていることから、多くの処理が処理の順番を待つことに
なる。従って制御応動結果が伝送装置から戻ってくる時
間即ち制御指令が出てから制御結果が戻ってくるまでの
時間が長くなる。制御応動監視値作成手段28はCPU負
荷率記憶領域203 に保存されたCPU負荷率に基づき、
制御応動の監視時間値を、下式(1)(図2にCPUの
負荷率に対する監視値のグラフを示す)に示すような、
重負荷時に大きくなり、軽負荷時に小さくなる計算式に
基づいて計算する。 [制御応動の監視時間値(秒)] =1000/(1000−[CPU負荷率(%)]×9) +[電力系統装置の動作時間(秒)]…………(1) この(1)式で算出した監視時間を制御応動監視値記憶
領域202 に保存する。制御応動監視手段25は制御応動監
視値記憶領域202 に保存された監視値に基づき監視を行
う。このように、電子計算機の負荷率に応じて制御応動
の監視時間値を変化させるので、負荷率の低い時は監視
時間値を短くできる。つまりCPU負荷率が低いときに
は、制御応動が短時間で戻ってくるので、制御応動監視
時間が短くなる。この結果、運転員は制御応動の異常
を、電子計算機のCPUの負荷率が低いときには、短時
間で知る事ができる。
【0024】以上説明したように、本実施例によれば電
子計算機2のCPUの負荷率に応じて制御応動の監視時
間値を変化させた場合、電子計算機2のCPU負荷率が
低いときには運転員が、制御応動の異常を短時間で知る
事ができるため、日常、膨大な情報量を扱っているなか
で、電力系統装置の異常状態を迅速に把握できる事にな
り、故障や事故を広範囲に波及するのを防ぐ事ができ
る。 (実施例2)本実施例は、図3に示すように、前記図1
の実施例のCPU負荷率測定手段27の代わりに、電力系
統設備動作回数測定手段29とし、更にCPU負荷率記憶
領域203 の代わりに、電力系統設備動作回数記憶領域20
4 とした構成とした。その他の機能・構成は図1と同じ
である。
【0025】電力系統設備の状態変化である電力系統設
備の動作回数が多くなると、電力系統設備の状態変化の
監視を行う処理が頻繁に行われる。よって、電子計算機
2の負荷率が高くなり、電子計算機2が単位時間に処理
できる量が決まっているため、多くの処理が処理の順番
を待つことになり、制御応動が戻ってくる時間が長くな
ることは前述の通りである。
【0026】図3において、単位時間当たりの電力系統
設備の状態の変化に対応する電力系統動作回数を状態監
視手段23の出力を入力して電力系統装置の動作回数測定
手段29で測定し、これを電力系統設備動作回数記憶領域
204 に保存する。制御応動監視値作成手段28では電力系
統設備動作回数記憶領域204 に保存された値に基づき、
制御応動の監視時間値を、下式(2)(図4に電力系統
設備動作回数に対する監視時間値のグラフを示す)に示
すような、重負荷時に大きくなり、軽負荷時に小さくな
る計算方法に基づいて計算する。 [制御応動の監視時間値(秒)] =min(10,[単位時間あたりの電力系統装置動作回数(1/秒)]/50) +[電力系統時間の動作時間(秒)]……(2) この(2)式で算出した監視時間値を、制御応動監視値
記憶領域202 に保存する。制御応動監視手段25は、制御
応動監視値記憶領域202 に保存された監視値に基づき監
視を行う。よって、電子計算機の負荷率に応じて変化さ
せるので、負荷率が低い時は監視値を短くできる。した
がって、単位時間あたりの電力系統設備動作回数が少な
いときには、制御応動が短時間で戻ってくるため、制御
応動監視時間値が短くなる。この結果、運転員は単位時
間あたりの電力系統動作回数が少ないときには、応動の
異常を短時間で知ることができる。
【0027】以上説明したように、本実施例によれば、
単位時間あたりの電力系統設備動作回数に応じて制御応
動の監視値を変化させた場合、単位時間あたりの電力系
統設備動作回数が少ないときには運転員が、制御応動の
異常を短時間で知る事ができるため、日常、膨大な情報
量を扱っているなかで、電力系統設備の異常状態を迅速
に把握できる事になり、故障や事故を広範囲に波及させ
る事を防ぐ事ができる。 (実施例3)本実施例は、図5に示すように、前記図1
の実施例のCPU負荷率測定手段27の代わりに、伝送デ
ータ送受信回数の測定手段30とし、CPU負荷率記憶領
域203 の代わりに、伝送データ送受信回数記憶領域205
とした構成とした。その他の機能・構成は図1と同じで
ある。
【0028】伝送データの送受信回数は指令値出力手段
22、状態監視手段23の出力を用いてカウントする。この
送受信回数が多くなると、電子計算機2における伝送デ
ータの受信処理が頻繁に行われる。よって、電子計算機
2の負荷率は高くなり、電子計算機2が単位時間に処理
できる量が決まっているため、多くの処理が処理の順番
を待つことになり、制御応動結果が戻ってくる時間が長
くなる。
【0029】図5において、伝送データ送受信回数の測
定手段30で測定した単位時間あたりの伝送データ送受信
回数を伝送データ送受信回数記憶領域205 に保存する。
制御応動監視値作成手段28では伝送データ送受信回数記
憶領域205 に保存された伝送データ送受信回数に基づ
き、制御応動の監視時間値を、下式(3)(図6に伝送
データの送受信回数に対する監視値のグラフを示す)に
示すような、重負荷時に大きくなり、軽負荷時に小さく
なる計算方法に基づいて計算する。 [制御応動の監視時間値(秒)] =min(10,[単位時間あたりの伝送データの送受信回数(1/秒)] /100 )+[電力系統設備の動作時間(秒)]………(3) この(3)式により算出した監視時間値を、制御応動監
視記憶領域202 に保存する。制御応動監視手段25は、制
御応動監視値記憶領域202 に保存された監視値に基づ
き、監視を行う。よって、電子計算機2の負荷率に応じ
て、変化させるので、負荷率の低い時は、監視時の値を
短くできる。したがって、単位時間あたりの伝送データ
の送受信回数が少ないときには、制御応動が短時間で戻
ってくるため、制御応動監視時間が短くなる。この結
果、運転員は単位時間あたりの伝送データの送受信回数
が少ないときには、応動の異常を短時間で知る事ができ
る。
【0030】以上説明したように、本実施例によれば、
単位時間あたりの伝送データ送受信回数の応じて制御応
動の監視時間値を変化させた場合、単位時間あたりのデ
ータ送受信回数が少ないときには運転員が、制御応動の
異常を短時間で知る事ができるため、日常、膨大な情報
量を扱っているなかで、電力系統設備の異常状態を迅速
に把握できる事になり、故障や事故を広範囲に波及させ
る事を防ぐことができる。 (実施例4)本実施例は、図7に示すように、前記図1
の実施例の制御応動監視値作成手段28の代わりに、制御
応動監視実行決定手段31とし、制御応動監視値記憶領域
202の変わりに制御応動の監視実行決定結果記憶領域206
とした構成とした。他の機能・構成は図1の場合と同
じである。
【0031】電子計算機2のCPUの負荷率が高くなる
と、電子計算機2の負荷率は高くなり、電子計算機2が
単位時間に処理できる量が決まっているため、多くの処
理が処理の順番を待つことになり、制御応動結果が戻っ
てくる時間が長くなる。
【0032】図7において電子計算機2のCPUの負荷
率を測定するCPU負荷率測定手段27で測定したCPU
の負荷率をCPU負荷率記憶領域203 に保存する。制御
応動監視実行決定手段31ではCPU負荷率記憶領域203
に保存されたCPU負荷率に基づき、次の判定式(4) [CPU負荷率(%)]≦N(%)……………(4) (ただし、Nは定数とする。)を満たせば、制御応動監
視を行い、該当しなければ制御応動監視を行わない。
【0033】この決定結果を制御応動監視実行決定領域
206 に保存する。制御応動監視手段25は、制御応動監視
実行決定領域206 に保存された結果に基づき、監視の実
施を行う。通常負荷時の監視値をCPU負荷率75%時の
値とする事で、制御応動監視時間が短くなる。したがっ
て、CPUの負荷率が高いときには、制御応動の監視を
行わず、CPUの負荷率が低いときには、制御応動が短
時間で戻ってくるため、通常負荷時の監視値で、制御応
動を行う事ができる。
【0034】この結果、運転員は、電子計算機2のCP
Uの負荷率が低いときには、制御応動の異常を、短時間
で知る事ができる。以上説明したように、本時実施例に
よれば電子計算機2のCPUの負荷率に応じて制御応動
の監視を行うか、行わないかを決定した場合、制御応動
監視値を通常負荷時に考えられる監視値に設定する事が
可能となり、電子計算機2のCPU負荷率が低いときに
は運転員が、制御応動の異常を短時間で知る事ができる
ため、日常膨大な情報量を扱っているなかで、電力系統
設置の異常状態を迅速に把握できる事になり、故障や事
故を広範囲に波及させる事を防ぐ事ができる。 (実施例5)本実施例は、図8に示すように、前記の実
施例で図5の伝送データの量のチェックを電子計算機で
行うのではなく、伝送装置3、4にて行うため、CPU
負荷率測定手段27の代わりに伝送データ密度測定手段32
とし、CPU負荷率記憶領域203 の代わりに伝送データ
密度記憶領域207 とした構成とした。他の機能・構成は
図5と同じである。
【0035】伝送データの密度が多い状態となると、電
子計算機2において伝送されてくるデータの処理も頻繁
になる。よって、電子計算機2の負荷率が高くなり、電
子計算機2が単位時間に処理できる量が決まっているた
め、多くの処理の順番を持つことになり、制御応動結果
の戻ってくる時間が長くなる。
【0036】図8において伝送装置3、4は伝送データ
の密度を測定する伝送データ密度測定手段32で測定した
伝送データ密度を10秒周期で、電子計算機の伝送データ
密度記憶領域207 に送信し、保存する。伝送データ密度
は、着信データ数/電子計算機2、伝送装置3間の総デ
ータ数である。
【0037】制御応動監視値作成手段28では伝送データ
密度記憶領域に保存された伝送データ密度に基づき、制
御応動の監視時間値を、下式(5)(図9に伝送データ
密度に対する監視値のグラフを示す)に示すような、高
負荷時に大きくなり、低負荷時に小さくなる計算方法に
基づいて計算する。 [制御応動の監視時間値(秒)] =1000/(1000−[伝送データ密度(%)]×9) +[電力系統設備の動作時間]……………(5) この(5)式で算出した監視値を、制御応動監視値記憶
領域202 に保存する。制御応動監視手段25は制御応動監
視値記憶領域202 に保存された監視値に基づき監視を行
う。よって電子計算機の負荷率に応じて変化させるの
で、負荷率の低い時には監視値を短くできる。したがっ
て、伝送データ密度が低い場合は制御応動の監視時間が
短くなる。この結果運転員は伝送装置の伝送データ密度
が低いときには、制御応動の異常を短時間で知る事がで
きる。
【0038】以上説明したように、本実施例によれば、
遠方監視制御装置の伝送データ密度に応じて制御応動の
監視時間値を変化させた場合、遠方監視制御装置の伝送
データ密度が低いときには運転員が、制御応動の異常を
短時間で知る事ができるため、日常、膨大な情報量を扱
っているなかで、電力系統の異常状態を迅速に把握でき
る事になり、故障や事故を広範囲に波及させる事を防ぐ
事ができる。
【0039】なお、以上述べた実施例では制御応動監視
出力結果を全てマンマシンインターフェース装置に表示
するようにしたが、系統監視盤に表示するようにしても
よい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子計算機の負荷や伝送データ量あるいは電力系統の動
作回数に応じて、制御応動の監視時間値を変化させるこ
とにより、電子計算機の負荷が低いとき、伝送データ量
が少ないとき、そして電力系統設備の動作回数が少ない
ときには運転員が、制御応動の異常を短時間で知る事が
できるこのため、日常、膨大な情報量を扱っているなか
で、電力系統設備の異常を迅速に把握できる事になり、
故障や事故を広範囲に波及させる事を防ぐ事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例の機能ブロック図、
【図2】図1の実施例の制御応動監視値の変化を示す
図、
【図3】本発明装置の第2実施例の機能ブロック図、
【図4】図3の実施例の制御応動監視値の変化を示す
図、
【図5】本発明装置の第3実施例の機能ブロック図、
【図6】図5の実施例の制御応動監視値の変化を示す
図、
【図7】本発明装置の第4実施例の機能ブロック図、
【図8】本発明装置の第5実施例の機能ブロック図、
【図9】図8の実施例の制御応動監視値の変化を示す
図、
【図10】電力系統の概略系統図、
【図11】従来装置のブロック構成図、
【図12】従来装置の機能ブロック図、
【図13】制御内容記憶領域の構成図、
【図14】状態監視手段のフローチャート、
【図15】制御応動監視手段のフローチャート、
【符号の説明】
1 マンマシンインターフェース装置 11 表示装置 12 入力装置 2 電子計算機 21 指令値入力手段 22 指令値出力手段 23 状態監視手段 24 状態表示手段 25 制御応動監視手段 26 制御応動結果表示手段 27 CPU負荷率測定手段 28 制御応動監視値作成手段 29 電力系統装置動作回数測定手段 30 伝送データ送受信回数測定手段 31 制御応動監視実行決定手段 32 伝送データ密度測定手段 201 制御内容記憶領域 202 制御応動監視値記憶領域 203 CPU負荷率記憶領域 204 電力系統装置動作回数記憶領域 205 伝送データ送受信回数記憶領域 206 制御応動監視実行決定結果記憶領域 207 伝送データ密度記憶領域 3 伝送装置(親側対向装置) 4 伝送装置(子側対向装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統設備の状態監視および制御を行
    うためのマンマシンインターフェース装置と、 このマンマシンインターフェース装置から出力される電
    力系統設備に対する制御データを取り込む指令値入力手
    段、この制御データに基づく制御要求を伝送装置に送信
    する指令値出力手段、前記伝送装置から送信されてくる
    電力系統設備の状態情報を取り込む状態監視手段、この
    状態情報を編集してマンマシンインターフェース装置に
    表示するための状態表示手段、前記制御データの内容を
    記憶する記憶手段、この記憶手段に記憶されている制御
    データおよびこの制御データに対応する状態情報を比較
    し電力系統設備の制御応動が監視時間内に行われたか否
    かを判定する制御応動監視手段、この制御応動の判定結
    果を出力するための制御応動結果出力手段とから成る電
    子計算機とを備えた電力系統監視制御装置において、 前記電子計算機にCPUの負荷率を測定する負荷率測定
    手段と、この測定されたCPUの負荷率が小さいときの
    監視時間を大きいときの監視時間値よりもを短くする制
    御応動監視値決定手段とを設けたことを特徴とする電力
    系統監視制御装置。
  2. 【請求項2】 電力系統設備の状態監視および制御を行
    うためのマンマシンインターフェース装置と、 このマンマシンインターフェース装置から出力される電
    力系統設備に対する制御データを取り込む指令値入力手
    段、この制御データに基づく制御要求を伝送装置に送信
    する指令値出力手段、前記伝送装置から送信されてくる
    電力系統設備の状態情報を取り込む状態監視手段、この
    状態情報を編集してマンマシンインターフェース装置に
    表示するための状態表示手段、前記制御データの内容を
    記憶する記憶手段、この記憶手段に記憶されている制御
    データおよびこの制御データに対応する状態情報を比較
    し電力系統設備の制御応動が監視時間内に行われたか否
    かを判定する制御応動監視手段、この制御応動の判定結
    果を出力するための制御応動結果出力手段とから成る電
    子計算機とを備えた電力系統監視制御装置において、 前記電子計算機に伝送装置から伝送されてくるデータの
    密度、送受信回数または電力系統設備の動作回数が小さ
    いときの監視時間値を大きいときの監視時間値よりもを
    短くする制御応動監視値決定手段とを設けたことを特徴
    とする電力系統監視制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御応動結果出力手段により制御対
    象設備のシンボル自体をフリッカーまたは表示色変更し
    て応動判定結果をマンマシンインターフェース装置もし
    くは系統監視盤に表示することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の電力系統監視制御装置。
JP8896295A 1995-04-14 1995-04-14 電力系統監視制御装置 Pending JPH08289488A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8896295A JPH08289488A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 電力系統監視制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8896295A JPH08289488A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 電力系統監視制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08289488A true JPH08289488A (ja) 1996-11-01

Family

ID=13957463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8896295A Pending JPH08289488A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 電力系統監視制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08289488A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105703479A (zh) * 2015-11-04 2016-06-22 广西电网有限责任公司防城港供电局 通道延伸实现主站、厂站自动化设备上下联动的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105703479A (zh) * 2015-11-04 2016-06-22 广西电网有限责任公司防城港供电局 通道延伸实现主站、厂站自动化设备上下联动的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101409467B (zh) 断路器控制器
CN111017756A (zh) 故障在线诊断的分布式塔机电控系统、设备及存储介质
JP2010178475A (ja) 開閉器一括遠隔監視方法、開閉器一括遠隔監視システム
JPH08289488A (ja) 電力系統監視制御装置
KR101705965B1 (ko) 이중 표시장치를 구비하는 전력 관리 보호 장치
CN210324521U (zh) 一种报警控制系统
CN113433924A (zh) 一种中频电炉的远程诊断系统及其诊断方法
CN111913084A (zh) 一种智能故障电弧探测器
CN205983197U (zh) 一种故障检测装置
CN204168113U (zh) 一种检测型电源装置
JPH06351180A (ja) 電力系統監視制御装置
CN215932996U (zh) 智慧用电演示装置及系统
CN107341069A (zh) 处理方法、电子设备、电子装置以及计算机可读存储介质
CN216595345U (zh) 一种抗干扰测试系统
CN216531093U (zh) 用于整流设备中的可控硅在线监测装置
KR102063852B1 (ko) 실시간 모니터링이 가능한 전자척 제어장치의 통합 관리 시스템
CN209906157U (zh) 一种起重机电机定子异常失电保护故障模拟装置
JP2004364421A (ja) 電力系統監視制御装置および電力系統監視制御装置用プログラム
KR100620108B1 (ko) 분산 제어 시스템의 오조작 방지 방법 및 이를 적용한분산 제어 시스템
JPH1094172A (ja) 電力系統監視制御装置
JPH0698467A (ja) 電力用機器の運転保守支援システム
JP2610670B2 (ja) 試験装置
CN114094550A (zh) 一种故障断路器分闸方法、装置、计算机设备和存储介质
CN113671283A (zh) 一种核电站环吊交流变频器性能检测装置及方法
CN116978596A (zh) 反应堆功率调节方法及用于反应堆的功率调节系统