JPH08288993A - 電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電話機を使用する場合の送信者と受信者との
間の時間的制約を越えてコミュニケーションを確保す
る。 【構成】 電話機を入力キー１、ダイヤルＩＣ２、スピ
ーチＩＣ３、ハンドセット４、タイマー選択手段５、タ
イマー６、制御部７、および記憶装置８を主要な要素と
して構成する。入力キー１およびタイマー選択手段５に
より発呼するまでの時間または発呼時刻を設定し、記憶
装置８に電話番号、データ、音声メッセージ等を記憶さ
せ、設定した時間または時刻をタイマー６で計数するこ
とにより、設定した時間の経過後、または設定時刻に記
憶内容を回線に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電話機に関し、更に詳し
くは発呼要求するまでの時間、或いは発呼要求する時刻
を予め設定することが出来る電話機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近時、通信機器の普及は目ざましいもの
があり、特に携帯電話機、ポケットベル等の携帯用通信
端末を帯行して使用することが多くなってきている。こ
のためのインフラの整備も進んできているが、使用者の
使用環境も様々なものがあり、使用状況によっては通信
時間が相手側と一致しないことが多くなってきている。

【０００３】例えば、今、相手側に呼び出しをかけてメ
ッセージを送ることが出来るが、相手側は受信できる状
態にない場合、または、相手側は受信できるが送信側は
その返事を受ける状態にない場合、或いは後刻、相手側
にメッセージを送りたいが、その時間には送信側が発呼
出来る状態にない等、お互いの時間のずれを調整する適
当な手段が、一般に用いられている通信装置には具備さ
れていなかった。

【０００４】つぎに、図２を参照して従来の電話機の構
成と動作について説明し、上述した問題点について述べ
る。

【０００５】図２に示すように、従来の電話機は入力キ
ー１、ダイヤルＩＣ２、スピーチＩＣ３、ハンドセット
４を主要な要素として構成されている。発呼時は入力キ
ー１より電話番号と送信データを入力し、前記電話番号
と送信データはダイヤルＩＣ２に送られ、その後、スピ
ーチＩＣ３を介して電話回線接続端子１０より発呼要求
を回線側に送出する。回線が被呼者とつながると、送話
時はハンドセット４より音声を入力し、スピーチＩＣ３
により増幅され電話回線接続端子１０より回線に送出さ
れる。また、受話時は電話回線接続端子１０より入力さ
れたアナログ信号をスピーチＩＣ３で増幅し、ハンドセ
ット４で受け取るものである。

【０００６】従来の電話機においては、コードレス機、
携帯機を問わず電話番号を入力すると同時に回線側に発
呼要求を出し、回線の接続が成立次第、通話を開始する
ものであった。

【０００７】また、ポケットベルを呼び出す場合は被呼
者と回線が接続された後、回線から送られてくるメッセ
ージをスピーチＩＣ３を通してハンドセット４で受け、
このメッセージに従い、送信データを入力キー１から入
力する。従ってこの場合も通話時と同様に送信データの
入力と同時に発呼を行うため、入力後時間を経過せずに
受信者にメッセージが伝達され、その内容が知れるとこ
ろとなる。

【０００８】従って、従来の電話機においては通話のた
めの要求を出したり、電話番号のデータを送信した場
合、発呼後すぐに受信者と通話が開始することになり、
また、ポケットベルの場合には、呼び出し直後にコール
バックされることがあった。しかしながら、電話番号と
音声メッセージを入力し、任意の時間が経過した後に相
手に音声メッセージを送る場合、或いはポケットベルに
電話番号のデータを送信した後に、任意の時間が経過し
てから連絡が欲しい場合など、送信時間をずらすための
適当な手段がなかった。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は発呼番号を入力した後、任意の時間の経過後に、或い
は任意の時刻に相手装置への発呼動作をする電話機の構
成にして、送信者および受信者双方を、通信装置を使用
する時間的制約を排除して、より円滑なコミニュケーシ
ョンを実現しようとするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】入力された発呼番号を記
憶する記憶装置と、記憶した発呼番号を発呼するまでの
時間を設定する手段と、前記設定した時間を計数するタ
イマーと、これらを制御する制御手段とを具備し、任意
に設定した時間の後に、記憶した発呼番号を発呼する電
話機を構成する。

【００１１】また、入力された発呼番号を記憶する記憶
装置と、記憶した発呼番号を発呼する時刻を設定する手
段と、前記設定した時刻までの時間を計数するタイマー
と、これらを制御する制御手段とを具備し、任意に設定
した時刻に、記憶した発呼番号を発呼する電話機を構成
して上記課題を解決する。

【００１２】

【作用】請求項１においては送信者が設定した時間の経
過後に発呼動作がなされ、また、請求項２においては送
信者が設定した時刻に発呼動作がなされて相手側を呼び
出し、メッセージの伝達が行われる。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例について図１のブロック図を
参照して説明する。

【００１４】図１に示すように、本発明の電話機は入力
キー１、ダイヤルＩＣ２、スピーチＩＣ３、ハンドセッ
ト４、タイマー選択手段５、タイマー６、制御部７、記
憶装置８を主要な要素として構成されている。

【００１５】その動作は、発呼時は入力キー１より入力
した電話番号および送信データをダイヤルＩＣ２に送
る。前記ダイヤルＩＣ２からスピーチＩＣ３に送られた
前記電話番号と送信データは一時的に記憶装置８に格納
される。また、音声メッセージを送出する場合は、ハン
ドセット４より入力された音声信号は前記スピーチＩＣ
３を介して前記記憶装置８に一時的に格納される。

【００１６】発呼までの任意の時間または発呼の時刻の
設定は入力キー１およびタイマー選択手段５により行わ
れ、前記設定された時間および時刻はタイマー６で計数
され、設定した時間の経過、または設定した時刻を認知
して制御部７に信号を送り、その信号に基づいた前記制
御部７からの指示により前記記憶装置８に格納された電
話番号、データ、或いは音声メッセージを電話回線接続
端子１０より回線に送出するものである。

【００１７】従って、上述した動作機能によって、子機
から親機に、親機から回線に、或いは携帯機から基地局
に発呼要求を出すまでに時間遅れをもたせることが出来
る。

【００１８】

【発明の効果】従って本発明によると、発呼番号を入力
した後、任意に設定した時間の経過後に、または、ある
任意の時刻に相手装置へ発呼をして被呼者に音声メッセ
ージを送ることが出来、また、ポケットベルであれば電
話番号等のデータを送信することが出来る。

【００１９】即ち、送信者および受信者双方を、通信装
置を使用する時間的制約を排除し、より円滑なコミニュ
ケーションをとることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による電話機の回路構成を示すブロッ
ク図である。

【図２】 従来の電話機の回路構成を示すブロック図で
ある。

【符号の説明】

１ 入力キー ２ ダイヤルＩＣ ３ スピーチＩＣ ４ ハンドセット ５ タイマー選択手段 ６ タイマー ７ 制御部 ８ 記憶装置 １０ 電話回線接続端子

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力キーにより入力された発呼番号を記
   憶する記憶装置と、 記憶した発呼番号を発呼するまでの時間を設定する手段
   と、 前記設定した時間を計数するタイマーと、 更に、前記記憶装置と前記時間を設定する手段と前記タ
   イマーとを制御する制御手段を具備し、 任意に設定した時間の後に、記憶した発呼番号を発呼す
   る構成にしたことを特徴とする電話機。
2. 【請求項２】 入力キーにより入力された発呼番号を記
   憶する記憶装置と、 記憶した発呼番号を発呼する時刻を設定する手段と、 前記設定した時刻までの時間を計数するタイマーと、 更に、前記記憶装置と前記時刻を設定する手段と前記タ
   イマーとを制御する制御手段を具備し、 任意に設定した時刻に、記憶した発呼番号を発呼する構
   成にしたことを特徴とする電話機。