JPH08288762A - 差動・シングルエンド変換回路 - Google Patents

差動・シングルエンド変換回路

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JPH08288762A
JPH08288762A JP8952995A JP8952995A JPH08288762A JP H08288762 A JPH08288762 A JP H08288762A JP 8952995 A JP8952995 A JP 8952995A JP 8952995 A JP8952995 A JP 8952995A JP H08288762 A JPH08288762 A JP H08288762A
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JP
Japan
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fet
input
signal
differential
current
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JP8952995A
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Inventor
Seiji Takeuchi
誠二 竹内
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Asahi Kasei Microsystems Co Ltd
Asahi Kasei Microdevices Corp
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Asahi Kasei Microsystems Co Ltd
Asahi Kasei Microdevices Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速性を保ち、歪みの小さいシングルエンド信
号を効率よく得る。 【構成】入力FET11のドレイン電流の変化分をカレ
ントミラー回路を形成するロードFET13及びFET
16によりFET16のドレイン電流として取り出し、
FET16及びFET18のドレイン電流の総量が定電
流源17により制限されることから、FET18のドレ
イン電流はFET16のドレイン電流の変化分を反転し
た値となる。この反転信号をカレントミラー回路を形成
するFET19に伝達し、さらに、カレントミラー回路
を形成するFET20及びFET22を介して、入力F
ET12のドレイン側負荷であるFET14と並列に接
続された、FET21に伝達することにより、入力FE
T12の出力信号の変化分に入力FET11の出力信号
の変化分が加算されたシングルエンド信号を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動信号をシングルエ
ンド信号に変換する差動・シングルエンド変換回路に関
し、特に、高速性を維持し、歪みの小さいシングルエン
ド信号を得ることのできる差動・シングルエンド変換回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、差動・シングルエンド変換回路と
しては、例えば、図3に示すものが最も一般的に知られ
ている。これは、オペアンプAMPにフィードバック系
を設け、オペアンプAMPの二つの入力端子への入力電
圧の差に応じた信号を出力するようにした、いわゆる減
算回路である。ここで、各インピーダンス素子Z1〜Z
4のインピーダンスを全て等しく設定すれば、入力電圧
をVIN + 及びVIN - とすると、次式(1)で表される出
力信号VOUT をGNDレベル中心に得ることができる。
【0003】 VOUT =−(VIN + −VIN - ) ……(1) この場合、オペアンプAMPの利得が充分大きい場合に
は、歪みが小さく、且つ、効率のよいシングルエンド信
号を、図3に示すように簡単な回路で得ることが可能で
あるが、その反面、出力信号のフィードバック系が存在
するために、その安定性の確保から、高速の信号処理に
は不適であった。
【0004】そのため、一般に、高速信号を差動・シン
グルエンド変換する場合には、フィードバック系を設け
ずに、オープンループのまま信号処理を行うことが多
く、例えば、図4及び図5に示すような差動・シングル
エンド変換回路が用いられている。図4の差動・シング
ルエンド変換回路は、差動信号が入力されるNチャネル
形MOSトランジスタからなる一対の入力トランジスタ
101及び102のそれぞれと直列にインピーダンス素
子103及び104が接続された直列回路が電源供給側
と接地との間に並列に接続され、さらに入力トランジス
タ101及び102と接地との間に定電流源105が介
挿されて形成されている。そして、非反転入力側の出力
信号VOUT - は捨て、反転入力側の出力信号VOUT +
みをシングルエンド信号として取り出すようになってい
る。
【0005】また、図5は、図4の構成において、入力
トランジスタ101及び102の負荷として、ドレイン
側にPチャネル形のMOSトランジスタである一対のロ
ード用トランジスタ106及び107を接続したもので
あり、このロード用トランジスタ106及び107はカ
レントミラーを形成しており、非反転入力側の入力トラ
ンジスタ101とロード用トランジスタ106との間の
電位がロード用トランジスタ106及び107のゲート
に印加されている。そして、反転入力側の入力トランジ
スタ102とロード用トランジスタ107との間の電位
がシングルエンド信号VOUT として取り出されるように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高速信号を変換する差動・シングルエンド変換回路
のうち、例えば、図4の差動・シングルエンド変換回路
では、入力トランジスタ101及び102への入力電圧
をVIN + 及びVIN - とすると、次式(2)で表すシング
ルエンド信号VOUT を得ることができるが、非反転入力
側の出力信号VOU T - を捨てているため、差動・シング
ルエンド変換回路で出力可能な全出力信号の半分を捨て
ていることになり、効率が非常に悪いという問題があ
る。
【0007】 VOUT =VOUT + =Z・Gm・(VIN + −VIN - )/2 ……(2) ここで、Gmは一対の入力トランジスタのトランスコン
ダクタンスである。また、図5の差動・シングルエンド
変換回路では、次式(3)で表すシングルエンド信号V
OUT を得ることができるが、この場合、この差動・シン
グルエンド変換回路のゲインは、入力トランジスタ10
1及び102のトランスコンダクタンスGmと、入力ト
ランジスタ101及び102のドレインコンダクタンス
Gd N 及びロード用トランジスタ106及び107のド
レインコンダクタンスGdPとの比によって決まること
になり、この比は通常10〜100倍程度であるため
に、ゲイン量調整は難しく、また、出力インピーダンス
は入力トランジスタ101及び102のドレインコンダ
クタンスGdN 及びロード用トランジスタ106及び1
07のドレインコンダクタンスGdP とで決まるために
高く、高速信号にはあまり有利ではないという未解決の
課題がある。
【0008】 VOUT =Gm・(VIN + −VIN - )/(GdP +GdN ) ……(3) そこで、この発明は上記従来の未解決の課題に着目して
なされたものであり、高速信号の変換が可能であり、歪
みの小さいシングルエンド信号を効率よく得ることので
きる差動・シングルエンド変換回路を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る差動・シングルエンド変換回路は、一
対の入力信号に基づき逆相関係にある一対の出力信号を
生成する一対の入力トランジスタと、前記一対の出力信
号のうちの一方の反転信号を形成する反転信号形成回路
と、該反転信号形成回路で形成した反転信号を前記一対
の出力信号のうちの他方に加算する加算回路とを備える
ことを特徴としている。
【0010】
【作用】入力トランジスタで生成した一対の出力信号の
うち、一方の出力信号の反転信号を形成して他方の出力
信号に加算されることにより、入力トランジスタで生成
した一対の出力信号の両方を利用してシングルエンド信
号が形成されるから、効率よくシングルエンド信号への
変換が行われることになり、このとき、一方の出力信号
の反転信号を他方の出力信号に加算することにより他方
の出力信号には影響を与えないから、入力トランジスタ
の動作速度に影響が及ぼされることはない。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。図1
は、本発明における差動・シングルエンド変換回路の第
1実施例を示す回路図である。この差動・シングルエン
ド変換回路1は、差動増幅器2と、この差動増幅器2の
例えば非反転入力側の出力信号の反転信号を形成する反
転信号形成回路としての電流反転回路3と、電流反転回
路3で形成した反転信号を反転入力側の出力信号に加算
する加算回路としての電流加算回路4とから構成されて
いる。
【0012】差動増幅器2は、例えば、差動信号入力用
の一対の入力トランジスタであるNチャネル形MOSト
ランジスタで構成される入力FET11及び入力FET
12と、入力FET11及び入力FET12の負荷であ
るPチャネル形MOSトランジスタからなるロードFE
T13及びロードFET14とから構成される。そし
て、ロードFET13及び入力FET11の直列回路
と、ロードFET14及び入力FET12の直列回路と
が電源ライン間に並列に接続され、入力FET11及び
入力FET12のソースと接地側電源ラインとの間に電
流値2I0 の定電流源15が介挿されている。そして、
入力FET11のゲートには非反転信号VIN + が印加さ
れ、入力FET12のゲートには非反転信号VIN + の反
転信号である反転信号VIN - が印加されようになってい
る。また、ロードFET13のゲートにはロードFET
13と入力FET11との間の電位(一対の出力信号の
一方)が印加され、ロードFET14のゲートにはロー
ドFET14と入力FET12との間の電位(一対の出
力信号の他方)が印加されるようになっている。
【0013】前記電流反転回路3は、例えば、Pチャネ
ル形MOSトランジスタであるFET16と、このFE
T16と直列に接続される電流値2I0 の定電流源17
と、FET16と並列に接続されるPチャネル形MOS
トランジスタであるFET18とから構成される。そし
て、電源ライン間にFET16と定電流源17との直列
回路が接続され、FET16と差動増幅器2のロードF
ET13とでカレントミラーを形成し、FET16のゲ
ートにはロードFET13のゲート電圧が印加されるよ
うになっている。また、FET18は、FET16と定
電流源17との間の電位と電源供給側電源ラインとの間
にFET16と並列に接続され、FET18のゲートに
はFET16と定電流源17との間の電位が印加される
ようになっている。
【0014】前記電流加算回路4は、電流反転回路3の
FET18とカレントミラーを形成するPチャネル形M
OSトランジスタであるFET19と、このFET19
と直列に接続されたNチャネル形MOSトランジスタで
あるFET20と、前記差動増幅器2のロードFET1
4と並列に接続されたPチャネル形MOSトランジスタ
であるFET21と、このFET21と直列に接続さ
れ、前記FET20とカレントミラーを形成するNチャ
ネル形MOSトランジスタであるFET22とから構成
され、これら直列回路が電源ライン間に接続されてい
る。そして、FET19のゲートにはFET18のゲー
ト電圧が印加され、FET20及びFET22のゲート
には、FET19とFET20との間の電位が印加され
る。また、FET21のゲート及びソースと、差動増幅
器2のロードFET14のゲート及びソースとが接続さ
れ、この電位がシングルエンド信号VOUT として取り出
されるようになっている。
【0015】次に、上記第1実施例の動作を説明する。
入力FET11及び12にそれぞれVIN + ,VIN - の信
号を入力すると、これによって入力FET11及び12
のドレイン電流が変化する。このとき、入力FET11
のドレイン電流i11の変化量を+Δiとすると、ロード
FET13とFET16とでカレントミラーが形成され
ているため、FET16のドレイン電流も+Δiだけ変
化することになる。このとき、FET16及びFET1
8のドレイン電流の総量は、定電流源17の電流値2I
0 で制限されるから、FET16のドレイン電流が+Δ
i変化すると、FET18のドレイン電流は−Δi変化
する。したがって、一方の出力信号である入力FET1
1のドレイン電流i11の変化量+Δiの反転信号である
変化量−Δiが形成されたことになる。
【0016】そして、FET18とFET19とはカレ
ントミラーを形成しているから、FET19のドレイン
電流が−Δi変化し、これが、カレントミラーを形成す
るFET20及びFET22を介してFET21に伝達
されることにより、FET21のドレイン電流も−Δi
だけ変化する。このとき、FET21は差動増幅器2の
ロードFET14と並列に電源ラインとロードFET1
4及び入力FET12間電位との間に接続されているこ
とから、このFET21のドレイン電流の変化分−Δi
が、差動増幅器2の反転入力側の、反転入力信号に伴う
ドレイン電流変化分−Δiに加算されることになる。よ
って、差動増幅器2の非反転入力側の出力信号の反転信
号が、反転入力側の出力信号に加算されたことになり、
シングルエンド信号VOUT は差動増幅器2の2つの出力
信号の差から形成されることになる。
【0017】このときの差動・シングルエンド変換回路
1のシングルエンド信号出力VOUTは次式(4)で表す
ことができる。 VOUT =(GmN /GmP )・(VIN + −VIN - ) ……(4) ここで、GmN は入力FET11及び12のトランスコ
ンダクタンス、GmPはロードFET13及び14のト
ランスコンダクダンスである。
【0018】よって、差動増幅器2に、入力信号VIN +
及びVIN - を印加した場合の、差動増幅器2のシングル
エンド信号出力VOUT は次式(5)で表すとおりである
から、式(4)及び(5)から、シングルエンド信号出
力VOUT は2倍となり、図1の構成の差動・シングルエ
ンド変換回路1は、従来の差動増幅器2のみからなる差
動・シングルエンド変換回路よりも効率がよいことがわ
かる。
【0019】 VOUT =(1/2)・(GmN /GmP )・(VIN + −VIN - ) ……(5) したがって、差動増幅器2は、入力FET11及び12
とロードFET13及び14のトランスコンダクタンス
比を調整することによりゲイン調整が可能であり、ま
た、出力インピーダンスも低いために高速性を保つこと
が可能であり、従来のように、差動増幅器の一方の出力
信号のみではなく、両方の出力信号の差を取り出してい
るから、この差動増幅器2と、電流反転回路3と、電流
加算回路4とで差動・シングルエンド変換回路1を構成
することにより、効率のよい、高速性を保つことのでき
る低歪みの差動・シングルエンド変換回路を得ることが
できる。
【0020】特に、本実施例の差動・シングルエンド変
換回路1では、入力FET11のドレイン電流変化分+
Δiを取り出した後、反転信号を形成して入力FET1
2のドレイン電流に加算するまでの信号の伝達は全て1
対1のカレントミラーで行っているから、高速性を維持
することができる。また、差動増幅器2に、電流反転回
路3及び電流加算回路4を追加するだけの簡単な回路で
実現することができるから、従来の差動増幅器2からな
る差動・シングルエンド変換回路に、電流反転回路3及
び電流加算回路4を追加するだけで、容易に変換効率の
よい差動・シングルエンド変換回路を得ることができ
る。
【0021】次に、本発明の第2実施例を説明する。上
記第1実施例では、一対の入力FET11及び12と、
この負荷として一対のMOSトランジスタと、定電流源
とから構成される差動増幅器2を使用した場合について
説明したが、この第2実施例では、フォールデッド・カ
スコード形の増幅器を用いた場合について説明する。図
2は、この第2実施例における差動・シングルエンド変
換回路1′の構成を示す回路図であり、フォールデッド
・カスコード形の差動増幅器2′と、差動増幅器2′の
一方の出力信号の反転信号を形成する電流反転回路3′
と、電流反転回路3′で形成した反転信号を差動増幅器
2′の他方の出力信号に加算する加算回路4′とから構
成される。
【0022】差動増幅器2′は、例えば、電流値I0
定電流源31及び32と、これら定電流源31及び32
のそれぞれと直列接続されるバイアス用のPチャネル形
MOSトランジスタからなるバイアスFET33及び3
4と、バイアスFET33及び34のそれぞれと直列接
続されるNチャネル形MOSトランジスタからなるFE
T35及びインピーダンスZのインピーダンス素子36
と、差動信号入力用の一対の入力トランジスタであるN
チャネル形MOSトランジスタからなる入力FET37
及び38と、電流値I0 の定電流源39とから構成され
る。そして、定電流源31とバイアスFET33とFE
T35とからなる直列回路と、定電流源32とバイアス
FET34とインピーダンス36とからなる直列回路と
が電源ライン間に並列に接続され、定電流源31及び3
2とバイアスFET33及び34との間電位と接地側電
源ラインとの間に入力FET37及び38が接続され、
入力FET37及び38と接地側電源ラインとの間に定
電流源39が介挿されている。そして、バイアスFET
34とインピーダンス素子36との間の電位をシングル
エンド信号出力VOUT として取り出すようになってい
る。
【0023】前記電流反転回路3′は、電源ライン間に
接続される、電流値I0 の定電流源40とNチャネル形
MOSトランジスタからなるFET41との直列回路
と、定電流源40及びFET41間電位と接地側電源ラ
インとの間にFET41と並列に接続されるNチャネル
形MOSトランジスタからなるFET42とから構成さ
れる。そして、差動増幅器2′のFET35とFET4
1とがカレントミラーを形成し、差動増幅器2′の非反
転入力側のFET38のドレイン電流の変化分をFET
35で取り出し、これをもとに、定電流源40とFET
41及びFET42とで、非反転入力側のドレイン電流
の変化分の反転信号を形成している。
【0024】前記電流加算回路4′は、Pチャネル形M
OSトランジスタからなるFET43と、このFET4
3と直列接続されて電源ライン間に接続され、電流反転
回路3′のFET42とカレントミラーを形成するNチ
ャネル形MOSトランジスタからなるFET44と、F
ET43とカレントミラーを形成するPチャネル形MO
SトランジスタからなるFET45と、このFET45
と直列接続されたバイアス用のPチャネル形MOSトラ
ンジスタからなるバイアスFET46とから構成され
る。このFET45及びバイアスFET46の直列回路
は、電源供給側電源ラインとバイアスFET34及びイ
ンピーダンス素子36との間に介挿されている。
【0025】そして、バイアスFET33,34及び4
6のゲートには共通のバイアス電圧が印加されるように
なっている。次に、上記第2実施例の動作を説明する。
入力FET37及び38に入力電圧VIN + 及びVIN -
印加すると、入力FET37及び38のドレイン電流が
変化し、非反転入力側のドレイン電流とバイアスFET
33のドレイン電流との総和は定電流源31の電流値I
0 であるから、非反転入力側の入力FET37のドレイ
ン電流の変化分を+Δiとすると、バイアスFET33
のドレイン電流は−Δiだけ変化する。そして、この変
化分−ΔiがカレントミラーによりFET41に伝達さ
れ、FET41及びFET42のドレイン電流の総量は
定電流源40の電流値I0 により制限されるから、FE
T42のドレイン電流が+Δi変化し、これがFET4
4及び43を介してFET45に伝達される。同様に、
反転入力側の入力FET38のドレイン電流の変化分を
−Δiとすると、バイアスFET34のドレイン電流が
+Δiだけ変化する。よって、FET45に伝達された
FET37のドレイン電流の変化分−Δiの反転信号
が、バイアス用FET46を介して差動増幅器2′の反
転入力側の入力FET38のドレイン電流の変化分+Δ
iに加算され、これがインピーダンス素子36により電
圧に変換されて、シングルエンド信号VOUT となる。
【0026】したがって、上記第1実施例と同等の効果
を得ることができると共に、第2実施例の差動増幅器
2′はフォールデッド・カスコード形の増幅器であるか
ら、この第2実施例における差動・シングルエンド変換
回路1は、より大きな信号レンジで、且つ、より歪みの
小さいシングルエンド信号を得ることができる。なお、
上記第1及び第2実施例では、差動増幅器として、一対
の入力トランジスタ及び一対のロード用トランジスタと
からなる差動増幅器、或いは、フォールデッド・カスコ
ード形の増幅器を適用した場合について説明したが、こ
れに限らず、その出力信号が互いに他方の出力信号の影
響をうけないようなオープンループ形の差動増幅器であ
れば、適用することができる。また、MOSトランジス
タで構成される差動増幅器に限らず、バイポーラトラン
ジスタ等を使用した増幅器でも適用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る差動
・シングルエンド変換回路によれば、一対の入力トラン
ジスタが生成した一対の出力信号の両方をもとにシング
ルエンド信号を形成するから効率よくシングルエンド信
号を得ることができ、また、一方の出力信号の反転信号
を他方の出力信号に加算することにより、他方の出力信
号に影響を与えないから、高速性を保ち、且つ、歪みの
小さいシングルエンド信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における差動・シングルエンド変換回路
の一例を示す回路図である。
【図2】本発明における差動・シングルエンド変換回路
のその他の例を示す回路図である。
【図3】従来のフィードバック形の差動・シングルエン
ド変換回路の一例を示す回路図である。
【図4】従来のオープンループ形の差動・シングルエン
ド変換回路の一例を示す回路図である。
【図5】従来のオープンループ形の差動・シングルエン
ド変換回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 差動・シングルエンド変換回路 2,2′ 差動増幅器 3,3′ 電流反転回路 4,4′ 電流加算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の入力信号に基づき逆相関係にある
    一対の出力信号を生成する一対の入力トランジスタと、
    前記一対の出力信号のうちの一方の反転信号を形成する
    反転信号形成回路と、該反転信号形成回路で形成した反
    転信号を前記一対の出力信号のうちの他方に加算する加
    算回路とを備えることを特徴とする差動・シングルエン
    ド変換回路。
JP8952995A 1995-04-14 1995-04-14 差動・シングルエンド変換回路 Withdrawn JPH08288762A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6181194B1 (en) 1997-09-01 2001-01-30 Nokia Mobile Phones Limited Calibratable field effect transistors
US7724039B2 (en) 2006-09-26 2010-05-25 Fujitsu Limited Conversion circuit for converting differential signal into signal-phase signal
US7868697B2 (en) 2008-03-28 2011-01-11 Fujitsu Limited Converting circuit for converting differential signal to single-ended signal

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