JPH08288758A - 増幅回路、及び半導体集積回路 - Google Patents

増幅回路、及び半導体集積回路

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JPH08288758A
JPH08288758A JP7116340A JP11634095A JPH08288758A JP H08288758 A JPH08288758 A JP H08288758A JP 7116340 A JP7116340 A JP 7116340A JP 11634095 A JP11634095 A JP 11634095A JP H08288758 A JPH08288758 A JP H08288758A
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JP
Japan
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transistor
current
driving
amplifier circuit
current flowing
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JP7116340A
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English (en)
Inventor
Hiroko Tanba
裕子 丹場
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、増幅回路の消費電力の低減
を図ることにある。 【構成】 駆動用トランジスタM9に流れる電流をモニ
タするための電流モニタ用のトランジスタM11と、こ
のトランジスタM11のモニタ結果に基づいて、アナロ
グ信号のレベル変動にかかわらず駆動用トランジスタM
9に流れる電流が一定になるように、電流源用トランジ
スタM10を制御するためのバイアス回路12とを設
け、駆動用トランジスタM9に流れる定常電流の減少に
より、消費電力の低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、増幅回路、さらにはそ
れの低消費電力化技術に関し、例えば電池を電源とする
電子機器に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電池を電源とする電子機器とし
て、携帯電話などの無線通信システムが挙げられる。こ
の無線通信システムは、マイクロホンと、スピーカに接
続され音声信号と電気信号との間の変換及びアナログ信
号とディジタル信号との間の変換を行う音声コーデック
と、時分割処理や誤り訂正の符号の生成及びチェック、
及び送受信フレームの組立て及び解析等を行うためのチ
ャネルコーデック回路と、送受信信号の変調、及び復調
を行うためのモデム(変復調回路)などを含んで成る。
音声コーデック、チャネルコーデック回路、モデムなど
は、それぞれ通信用LSIとして一つの半導体基板に形
成されたものが適用されている。
【0003】そのような無線通信システムの小型化のた
めには、それに電源として内蔵される電池は可能な限り
小さいほうが良い。内蔵の小型電池で無線通信システム
を長時間利用できるようにするためには、LSIの低電
圧・低消費電力化が極めて重要となる。
【0004】尚、コーデックLSIなどの通信用プロセ
ッサについて記載された文献の例としては、昭和59年
11月30日に株式会社オーム社から発行された「LS
Iハンドブック(第574頁〜)」がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通信用LSIに含まれ
るアナログ回路の多くは、負荷を駆動するための出力バ
ッファに多くの消費電力を費やしている。出力バッファ
は、差動増幅段、及び出力段から構成され、負荷の抵抗
が小さい場合は直流利得を保つため、出力段にソースフ
ォロワ段が付加される。このソースフォロワ段として定
電流回路を用いた構成では、負荷の抵抗が小さく、且
つ、負荷容量が大きい場合において、出力レベル変動に
よる負荷電流の変動が大きいと、ソースフォロワに流れ
る電流の変動も大きくなる。電流が減った状態での回路
の安定化、低歪化を図るためには定常電流を多く流す必
要があり、そうすると、消費電力が非常に大きくなる。
【0006】一方、低電圧化するためにはソースフォロ
ワ用のMOSトランジスタをディプレッションタイプと
する必要があるが、低消費電力化のためにプッシュプル
回路を用いると、pチャンネル型MOSトランジスタ、
nチャンネル型MOSトランジスタの両方ともディプレ
ッションタイプにする必要があるため、製造工程が増加
し、コストアップとなる。
【0007】本発明の目的は、増幅回路の消費電力の低
減を図ることにある。
【0008】本発明の上記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0010】すなわち、アナログ信号のレベル変動にか
かわらず駆動用トランジスタ(M9)に流れる電流が一
定になるように、電流源用トランジスタ(M10)に流
れる電流を制御するための制御手段(12)を設ける。
【0011】また、駆動用トランジスタ(M9)に流れ
る電流をモニタするための電流モニタ回路(M11)
と、この電流モニタ回路(M11)のモニタ結果に基づ
いて、アナログ信号のレベル変動にかかわらず上記駆動
用トランジスタ(M9)に流れる電流が一定になるよう
に、電流源用トランジスタ(M10)に流れる電流を制
御するためのバイアス回路(12)とを設ける。
【0012】駆動用トランジスタ(M9)に流れる電流
を検出するために上記駆動用トランジスタ(M9)に直
列接続された第1トランジスタ(M11)と、この第1
トランジスタ(M11)にカレントミラー結合された第
2トランジスタ(M12)と、この第2トランジスタ
(M12)を介して伝達された電流に基づいて、上記駆
動用トランジスタ(M9)に流れる電流が一定になるよ
うに、電流源用トランジスタ(M10)に流れる電流を
制御するための第3トランジスタ(M14)とを設け
る。
【0013】さらに、上記駆動用トランジスタ(M9)
に直列接続され、この駆動用トランジスタに流れる電流
を検出するための第1トランジスタ(M11)と、この
第1トランジスタにカレントミラー結合された第2トラ
ンジスタ(M12)と、この第2トランジスタに直列接
続された第3トランジスタ(M13)と、この第3トラ
ンジスタにカレントミラー結合された第4トランジスタ
(M14)と、この第4トランジスタと高電位側電源と
に結合された第5トランジスタ(M15)とを設けるこ
とができる。
【0014】このとき、反転入力端子及び非反転入力端
子を有する差動アンプ回路(11)を、上記駆動用トラ
ンジスタ(M9)の前段に配置することができる。ま
た、その場合において、周波数特性の改善のため上記駆
動用トランジスタ(M9)の出力端子と、上記差動アン
プ回路(11)の反転入力端子との間にフィードバック
ループ(FB)を形成することができる。
【0015】
【作用】上記した手段によれば、制御手段(12)は、
アナログ信号のレベル変動にかかわらず駆動用トランジ
スタ(M9)に流れる電流が一定になるように、電流源
用トランジスタ(M10)に流れる電流を制御する。こ
のことが、駆動用トランジスタ(M9)に流れる定常電
流の減少を可能として、消費電力の低減化を達成する。
【0016】上記モニタ回路(M11)は、駆動用トラ
ンジスタ(M9)に流れる電流をモニタし、制御手段
(12)は、上記モニタ回路(M11)のモニタ結果に
基づいて、アナログ信号のレベル変動にかかわらず駆動
用トランジスタ(M9)に流れる電流が一定になるよう
に、電流源用トランジスタ(M10)に流れる電流を制
御する。このことが、駆動用トランジスタ(M9)に流
れる定常電流の減少を可能として、消費電力の低減化を
達成する。
【0017】上記第1トランジスタ(M11)は、駆動
用トランジスタ(M9)に流れる電流を検出し、上記第
3トランジスタは、第1トランジスタ(M11)にカレ
ントミラー結合された第2トランジスタ(M12)を介
して伝達された電流に基づいて、上記駆動用トランジス
タ(M9)に流れる電流が一定になるように、電流源用
トランジスタ(M10)に流れる電流を制御する。この
ことが、駆動用トランジスタ(M9)に流れる定常電流
の減少を可能として、消費電力の低減化を達成する。
【0018】
【実施例】図3には、本発明の一実施例である無線通信
システムが示される。
【0019】同図に示される無線通信システムは、特に
制限されないが、携帯電話とされ、マイクロホンMPと
スピーカSPKに接続され音声信号と電気信号との間の
変換及びアナログ信号とディジタル信号との間の変換を
行う音声コーデック50と、時分割処理や誤り訂正の符
号の生成及びチェック、及び送受信フレームの組立て及
び解析等を行うためのチャネルコーデック回路(TDM
A制御回路)60と、送受信信号の変調、及び復調を行
うためのモデム(変復調回路)70とを含んで成る。携
帯電話であるため電源としての電池を内蔵しており、高
電位側電源Vddは、この内蔵された電池から供給され
る。
【0020】上記音声コーデック50は、マイクロホン
MPからの音声信号から不必要な高域成分を除去するた
めのローパスフィルタ(LPF)51、このローパスフ
ィルタ51の出力信号をディジタル信号に変換するため
のA/D変換回路53、このA/D変換回路53の出力
信号を圧縮して後段のチャネルコーデック回路60に送
出するための圧縮回路(コーダ)55、チャネルコーデ
ック回路60からのディジタル信号を伸長するための伸
長回路56、この伸長回路56の出力信号をアナログ信
号に変換するためのD/A(ディジタル/アナログ)変
換回路54、このD/A(ディジタル/アナログ)変換
回路54の出力信号から不必要な高域成分を除去するた
めのローパスフィルタ(LPF)52、及びこのローパ
スフィルタ52の出力信号に基づいてスピーカSPKを
駆動するための出力バッファ57を含んで成る。
【0021】また、上記モデム70は、上記チャネルコ
ーデック回路60からの出力信号に基づいて変調波形を
生成するための変調波形生成部75、この変調波形生成
部75の出力信号をアナログ信号に変換するためのD/
A変換回路73、このD/A変換回路73の出力信号か
ら不必要な高域成分を除去するためのローパスフィルタ
71、このローパスフィルタ71の出力信号を高周波部
80に伝達するための出力バッファ77、高周波部80
の出力信号から不必要な高域成分を除去するためのロー
パスフィルタ72、このローパスフィルタ72の出力信
号をディジタル信号に変換するためのD/A変換回路7
4、及びこのD/A変換回路74の出力信号を復調する
ための復調回路76とを含む。
【0022】特に制限されないが、上記音声コーデック
50、チャネルコーデック回路60、及びモデム(変復
調回路)70は、それぞれ一つの半導体基板に形成され
ている。
【0023】尚、上記モデム70には、送信用のパワー
アンプ、キャリア信号を発生するシンセサイザ、送受信
信号に上記キャリア信号を合成する加算器等を含んで成
る高周波部80が結合され、送受信用のアンテナ81を
介することにより、無線周波数での信号の送受が可能と
される。
【0024】図1には上記出力バッファ57の構成例が
示される。尚、図面において、ゲート端子から外向きの
矢印が付されているMOSトランジスタ(例えばM4,
M5)はNチャネル型であり、ゲート端子に向かうの矢
印が付されているMOSトランジスタ(例えばM1,M
2,M3)はPチャネル型である。
【0025】図1に示される出力バッファ57は、特に
制限されないが、差動アンプ回路11、ソースフォロワ
段13、定電流バイアス回路10、ダイナミックバイア
ス回路12とから成る。
【0026】差動アンプ回路11について説明する。差
動アンプ回路11は、定電流源を形成するpチャンネル
型MOSトランジスタM1、入力差動対を形成するpチ
ャンネル型MOSトランジスタM2,M3、及び、その
ドレイン電極側に接続されたカレントミラー型負荷とし
てのnチャンネル型MOSトランジスタM4,M5、定
電流源を形成するpチャンネル型MOSトランジスタM
7、そのドレイン電極に接続されるとともに、上記pチ
ャンネル型MOSトランジスタM3,M5のドレイン電
極に結合された駆動用のnチャンネル型MOSトランジ
スタM8、位相補償のためのnチャンネル型MOSトラ
ンジスタM6及び容量CCを含む。MOSトランジスタ
M2のゲート電極から反転入力端子(in−)が引出さ
れ、MOSトランジスタM3のゲート電極から非反転入
力端子(in+)が引出されている。この出力バッファ
57への信号入力は、反転入力端子(in−)、及び非
反転入力端子(in)を介して行われる。後述するソー
スフォロワ段13の前段に、この差動アンプ回路11を
配置することにより、十分なレベルで、後段のソースフ
ォロワ段13を駆動するようにしている。
【0027】定電流バイアス回路10は、電流源用のM
OSトランジスタM1,M7及び位相補償用のMOSト
ランジスタM6のゲートバイアス電圧を発生するもの
で、pチャンネル型MOSトランジスタM16、及びダ
イオード接続されたnチャンネル型MOSトランジスタ
M17,M18が互いに直列接続されて成る。
【0028】ソースフォロワ段13について説明する。
ソースフォロワ段13は、上記差動アンプ回路11の出
力をゲート入力とするソースフォロワ用のnチャンネル
型MOSトランジスタM9、そのソース電極と低電位側
電源Vss(接地電位)との間に設けられた電流源用の
nチャンネル型MOSトランジスタM10、及びnチャ
ンネル型MOSトランジスタM9のドレイン電極と高電
位側電源Vddとの間に設けられたpチャンネル型MO
SトランジスタM11とを含む。低電圧動作を可能とす
るため、上記nチャンネル型MOSトランジスタM9に
は、ディプレッションタイプが適用される。また、上記
pチャンネル型MOSトランジスタM11は、ダイオー
ド接続されており、上記nチャンネル型MOSトランジ
スタM9に流れる電流を検出するために設けられてい
る。nチャンネル型MOSトランジスタM9のソース電
極、及びnチャンネル型MOSトランジスタM10のド
レイン電極から、この出力バッファ57の出力端子ou
tが引出されている。この出力端子outには、図3に
示されるスピーカSPKが接続される。
【0029】ダイナミックバイアス回路12について説
明する。ダイナミックバイアス回路12は、nチャンネ
ル型MOSトランジスタM10のゲート電極にバイアス
電圧を供給することを目的としているが、以下のよう
に、アナログ信号のレベル変動にかかわらずnチャンネ
ル型MOSトランジスタM9に流れる電流が一定になる
ように、上記nチャンネル型MOSトランジスタM10
に流れる電流を制御するための制御手段としての機能を
有する。
【0030】pチャンネル型MOSトランジスタM11
にカレントミラー結合されたpチャンネル型MOSトラ
ンジスタM12と、そのドレイン電極に結合されたnチ
ャンネル型MOSトランジスタM13と、このnチャン
ネル型MOSトランジスタM13にカレントミラー結合
されたnチャンネル型MOSトランジスタM14と、こ
のnチャンネル型MOSトランジスタM14と高電位側
電源Vddとの間に設けられたnチャンネル型MOSト
ランジスタM15とを含む。nチャンネル型MOSトラ
ンジスタM15のゲート電極にはバイアス回路1から電
圧が供給されるようになっている。また、nチャンネル
型MOSトランジスタM15のソース電極とnチャンネ
ル型MOSトランジスタM14のドレイン電極が、上記
nチャンネル型MOSトランジスタM10のゲート電極
に結合されている。
【0031】ソースフォロワ段13の入力電圧をvin
とし、voを出力電圧とするとき、本実施例回路の伝達
関数は、 vo/vin=(gm(M9)+α・gm(M10))/(gm(M9)+α・g
m(M10)+1/RL)/(1+sCL/(gm(M9)+α・gm(M10)+1/RL)) ここでα:バイアス回路12のオープンループゲイン
(ΔVgs(M10)/ΔVgs(M9)) RL:出力端子outから見た負荷抵抗 CL:出力端子outから見た負荷容量 gm(M9):MOSトランジスタM9の相互コンダクタンス gm(M10):MOSトランジスタM10の相互コンダクタ
ンス と表される。例えば、α=1、gm(M9)=gm(M10)=gm≫1
/RLとすると、 vo/vin=1/(1+s・CL/(2・gm)) となり、A級ソースフォロワに比べて2倍の駆動能力を
持つ。すなわち、駆動能力をA級ソースフォロワと等し
くしたとき、A級ソースフォロワに比べて消費電力の低
減を図ることができる。
【0032】次に、ダイナミックバイアス回路12の動
作について説明する。
【0033】例えば、出力端子outから見た負荷抵抗
がアナログ中心電圧間に接続されているものとすると、
信号レベルが低下して負荷電流を電流源であるMOSト
ランジスタM10に流す場合、電流源が定電流であれ
ば、その分ソースフォロワ用のnチャンネル型MOSト
ランジスタM9、及び電流モニタ用のpチャンネル型M
OSトランジスタM11の電流は減少し、そのpチャン
ネル型MOSトランジスタのゲート電圧は上昇する。こ
のとき、ダイナミックバイアス回路12の入力MOSト
ランジスタM12は、MOSトランジスタM11とカレ
ントミラーを構成しているので、そこに流れる電流も同
様に減少する。さらに、MOSトランジスタM13,M
14によってカレントミラーが形成されているので、こ
のMOSトランジスタM14に流れる電流も同様に減少
される。ここで、MOSトランジスタM15のゲート電
極には、定電流バイアス回路10から一定の電圧が供給
されているので、MOSトランジスタM15のソース電
極の電位、すなわち、ダイナミックバイアス回路12の
出力電位は上昇される。それにより、電流源を形成する
MOSトランジスタM10に流れる電流が増加されてM
9に流れる電流は一定に保たれる。信号レベルが上昇し
た場合には、上記の場合とは逆に、MOSトランジスタ
M10に流れる電流が減少されるように作用する。
【0034】尚、実際には、カレントミラー回路等でチ
ャネル長変調効果によるロスを生じるため、バイアス回
路12のオープンループゲインαが1より小さくなる
が、実用上の問題にはならない。
【0035】以上、スピーカSPKを駆動する出力バッ
ファ57について説明したが、モデム70内の出力バッ
ファ77として、図1に示される回路と同等の構成を適
用することができる。
【0036】上記実施例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0037】(1)出力端子outから見た負荷抵抗が
アナログ中心電圧間に接続されているとすると、信号レ
ベルが低下し、負荷電流を電流源のMOSトランジスタ
M10に流す場合、電流源が定電流であれば、その分ソ
ースフォロワ用のnチャンネル型MOSトランジスタM
9、及び電流モニタ用のpチャンネル型MOSトランジ
スタM11の電流は減少され、そのpチャンネル型MO
SトランジスタM11のゲート電圧が上昇される。この
とき、ダイナミックバイアス回路12には、pチャンネ
ル型MOSトランジスタM11のゲート電圧が入力され
ているから、電流源のnチャンネル型MOSトランジス
タM10のゲート電圧が上昇され、nチャンネル型MO
SトランジスタM10に流れる電流を増加させるように
動作する。そのため、信号レベルが低下した場合でも、
MOSトランジスタM9の電流は減少されない。また、
上記の場合とは逆に、信号レベルが上昇された場合に
は、MOSトランジスタM14のゲート電圧が上昇され
て、MOSトランジスタM10に流れる電流を減少させ
るように作用する。そのようにして、MOSトランジス
タM9に流れる電流が、信号レベルにかかわらず、ほぼ
一定に保たれる。
【0038】回路動作を安定に保ち、且つ、信号歪を低
減するためには、ソースフォロワのMOSトランジスタ
M9に、動作周波数や負荷条件によって決まるある量以
上の電流を流しておく必要があるが、上記実施例では、
このMOSトランジスタM9の電流が、上記のように負
荷電流によって減少しないので、回路動作の安定化、及
び信号歪の低減化のための余分な定常電流を流す必要が
なくなる。換言すれば、MOSトランジスタM9に流れ
る定常電流が少なくても、MOSトランジスタM9に流
れる電流が一定に保たれることにより、回路動作の安定
化、及び信号歪の低減化が達成される。そのように定常
電流が低減されることにより、回路全体の消費電力の低
減を図ることができる。さらに電流源のMOSトランジ
スタM10も、駆動用MOSトランジスタとして機能す
るので、プッシュプル回路と同じような伝達特性が得ら
れ、駆動力が、ソースフォロワのほぼ2倍となり、大幅
な低消費電力化を図ることができる。
【0039】(2)回路を低電圧化するためにはソース
フォロワ用のMOSトランジスタをディプレッションタ
イプとする必要があるが、低消費電力化のためにプッシ
ュプル回路を用いると、このプッシュプル回路を構成す
るpチャンネル型MOSトランジスタ、及びnチャンネ
ル型MOSトランジスタの両方ともディプレッションタ
イプにする必要があるため、製造工程が増加してコスト
アップとなる。それに対して上記実施例では、ソースフ
ォロワ用のMOSトランジスタをディプレッションタイ
プとしているが、プッシュプル回路構成ではないので、
MOSトランジスタM10としてディプレッションタイ
プを適用する必要が無い。そのため、製造工程の増加が
抑えられ、コストアップが回避されるので、低消費電
力、且つ、低コストのバッファ回路を実現することがで
きる。
【0040】(3)アナログ回路の多くは出力バッファ
に消費電力の多くを費やしているが、上記のように、出
力バッファ57の消費電力が低減されることにより、ア
ナログ回路の消費電力の低減、さらにはそのようなアナ
ログ回路を含むLSI全体の消費電力の低減を図ること
ができる。特に上記実施例では、出力バッファ57の消
費電力の低減により、音声コーデック50の消費電力の
低減を図ることができ、出力バッファ77の消費電力の
低減によりモデム70の消費電力の低減を図ることがで
きる。そしてそのように音声コーデック50、及びモデ
ム70の消費電力の低減により、携帯電話全体の消費電
力の低減を図ることができるので、携帯電話の長時間利
用が可能となる。また、消費電力が少ないので、携帯電
話に内蔵される電池として、小型のものを適用すること
ができ、その場合には携帯電話の小型化を図ることがで
きる。
【0041】(4)ソースフォロワ段13の前段に、差
動アンプ回路11を配置し、この差動アンプ回路11で
入力信号を増幅することにより、十分なレベルで、後段
のソースフォロワ段13を駆動することができる。
【0042】他の実施例について説明する。
【0043】増幅器のゲインよりも周波数特性を重視す
る場合には、図2に示されるように、駆動用MOSトラ
ンジスタM9のソースから演算増幅器OP1の出力端子
と反転入力端子(−)と結合することによって、フィー
ドバックループを形成すると良い。この場合、回路はボ
ルテージフォロワとして機能する。図2における演算増
幅器OP1は、図1の差動アンプ回路11、及びそれの
定電流バイアス回路10とに相当する。また、図2にお
けるダイナミックバイアス回路12は、図1に示される
のと同一構成とされる。
【0044】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0045】例えば、LSIの外付け回路のみならず、
LSI内部回路を駆動するような内蔵バッファ回路にも
上記構成のバッファ回路を適用することができる。そし
て、LSIに内蔵されるものの他に、個別部品により形
成される増幅回路にも適用することができる。さらに、
上記実施例では、入力信号と出力信号とが同相となる非
反転型としたが、反転入力端子から信号入力を行うこと
により、入力信号と出力信号とが逆相となる反転型とす
ることができる。そして、MOSトランジスタに代えて
バイポーラトランジスタを適用することもできる。
【0046】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である無線通
信システムに適用した場合について説明したが、本発明
はそれに限定されるものではなく、各種半導体集積回
路、さらには各種電子回路に広く適用することができ
る。
【0047】本発明は、少なくとも負荷駆動のためのト
ランジスタを含むことを条件に適用することができる。
【0048】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0049】すなわち、アナログ信号のレベル変動にか
かわらず駆動用トランジスタに流れる電流が一定になる
ように、電流源用トランジスタが制御されるので、駆動
用トランジスタに余分な定常電流を流す必要が無くな
り、それにより、増幅回路の消費電力の低減を図ること
ができる。
【0050】駆動用トランジスタに流れる電流がモニタ
され、そのモニタ結果に基づいて、アナログ信号のレベ
ル変動にかかわらず駆動用トランジスタに流れる電流が
一定になるように、電流源用トランジスタが制御される
ことにより、駆動用トランジスタに余分な定常電流を流
す必要が無くなり、それにより、増幅回路の消費電力の
低減を達成図ることができる。
【0051】駆動用トランジスタに流れる電流が検出さ
れ、それに基づいて、上記駆動用トランジスタに流れる
電流が一定になるように、電流源用トランジスタが制御
されるので、駆動用トランジスタに余分な定常電流を流
す必要が無くなり、それにより、増幅回路の消費電力の
低減を図ることができる。
【0052】上記のように低消費電力の増幅回路を含む
半導体集積回路においては、当該半導体集積回路全体の
消費電力の低減を図ることができ、特に、電池を電源と
する電子機器においては、当該電子機器の使用時間の延
長や、小型電池の適用により当該電子機器の小型化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である無線通信システムに含
まれる出力バッファの構成例回路図である
【図2】上記出力バッファの他の構成例回路図である。
【図3】上記無線通信システムの構成例ブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 定電流バイアス回路 11 差動アンプ回路 12 ダイナミックバイアス回路 13 ソースフォロワ段 50 音声コーデック 51,52,71,72 ローパスフィルタ 53,74 A/D変換回路 54,73 D/A変換回路 55 圧縮回路 56 伸長回路 57,77 出力バッファ 60 チャネルコーデック回路 70 モデム 75 変調波形生成部 76 復調回路 80 高周波部 81 アンテナ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号に基づいて負荷を駆動する
    ための駆動用トランジスタと、上記駆動用トランジスタ
    に結合されて電流源を形成する電流源用トランジスタと
    を含む増幅回路において、上記アナログ信号のレベル変
    動にかかわらず上記駆動用トランジスタに流れる電流が
    一定になるように、上記電流源用トランジスタに流れる
    電流を制御するための制御手段を含むことを特徴とする
    増幅回路。
  2. 【請求項2】 負荷を駆動するための駆動用トランジス
    タと、上記駆動用トランジスタに結合されて電流源を形
    成する電流源用トランジスタとを含む増幅回路におい
    て、上記駆動用トランジスタに流れる電流をモニタする
    ための電流モニタ回路と、上記電流モニタ回路のモニタ
    結果に基づいて、上記アナログ信号のレベル変動にかか
    わらず上記駆動用トランジスタに流れる電流が一定にな
    るように、上記電流源用トランジスタに流れる電流を制
    御するためのバイアス回路とを含むことを特徴とする増
    幅回路。
  3. 【請求項3】 負荷を駆動するための駆動用トランジス
    タと、上記駆動用トランジスタに結合されて電流源を形
    成する電流源用トランジスタとを含む増幅回路におい
    て、上記駆動用トランジスタに直列接続され、上記駆動
    用トランジスタに流れる電流を検出するための第1トラ
    ンジスタと、上記第1トランジスタにカレントミラー結
    合された第2トランジスタと、上記第2トランジスタを
    介して伝達された電流に基づいて、上記駆動用トランジ
    スタに流れる電流が一定になるように、上記電流源用ト
    ランジスタに流れる電流を制御するための第3トランジ
    スタとを設けたことを特徴とする増幅回路。
  4. 【請求項4】 負荷を駆動するための駆動用トランジス
    タと、上記駆動用トランジスタに結合されて電流源を形
    成する電流源用トランジスタとを含む増幅回路におい
    て、上記駆動用トランジスタに直列接続され、上記駆動
    用トランジスタに流れる電流を検出するための第1トラ
    ンジスタと、上記第1トランジスタにカレントミラー結
    合された第2トランジスタと、上記第2トランジスタに
    直列接続された第3トランジスタと、上記第3トランジ
    スタにカレントミラー結合された第4トランジスタと、
    上記第4トランジスタと高電位側電源との間に設けられ
    た第5トランジスタとを有し、上記第4トランジスタ及
    び第5トランジスタの結合箇所から得られる信号に基づ
    いて上記電流源用トランジスタが制御されるように構成
    されたことを特徴とする増幅回路。
  5. 【請求項5】 反転入力端子及び非反転入力端子を有す
    る差動アンプ回路を、上記駆動用トランジスタの前段に
    配置して成る請求項1乃至3のいずれか1項記載の増幅
    回路。
  6. 【請求項6】 上記駆動用トランジスタの出力端子と、
    上記差動アンプ回路の反転入力端子との間にフィードバ
    ックループが形成された請求項4記載の増幅回路。
  7. 【請求項7】 ディジタル信号をアナログ信号に変換す
    るためのD/A変換回路と、上記D/A変換回路の出力
    信号に基づいて、負荷を駆動するためのバッファとを含
    む半導体集積回路において、上記バッファとして、請求
    項1乃至5のいずれか1項記載の増幅回路を含むことを
    特徴とする半導体集積回路。
JP7116340A 1995-04-18 1995-04-18 増幅回路、及び半導体集積回路 Withdrawn JPH08288758A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007014039A (ja) * 2006-10-23 2007-01-18 Texas Instr Japan Ltd 増幅回路
JP2007049233A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Sanyo Electric Co Ltd 定電流回路
WO2008149517A1 (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Panasonic Corporation バイアス回路及びこれを備えた半導体集積回路

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