JPH08288285A - 絶縁膜の形成方法 - Google Patents

絶縁膜の形成方法

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JPH08288285A
JPH08288285A JP9283995A JP9283995A JPH08288285A JP H08288285 A JPH08288285 A JP H08288285A JP 9283995 A JP9283995 A JP 9283995A JP 9283995 A JP9283995 A JP 9283995A JP H08288285 A JPH08288285 A JP H08288285A
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insulating film
pattern
film
wiring
forming
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Masakazu Muroyama
雅和 室山
Hideaki Hayakawa
秀明 早川
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 Al系材料よりなる配線層3とSiOx より
なる保護絶縁膜4とを成膜後、該保護絶縁膜4を加工し
て保護絶縁膜パターン4aを形成し、この保護絶縁膜パ
ターン4aをマスクとして、配線層3をエッチングする
ことにより、前記配線パターン3aを形成した後、基板
バイアスを印加しながらプラズマCVDを行うことによ
り全面に亘って平坦化絶縁膜7を成膜する。基板バイア
スを印加しながら行うプラズマCVDの後、フロー効果
を有する成膜条件によって絶縁膜を成膜し、2層構造の
平坦化絶縁膜を形成してもよい。 【効果】 配線パターン3aやその下の半導体素子にダ
メージを与えることなく、微細化・多層化した配線パタ
ーン3aを十分に平坦化可能な平坦化絶縁膜7を形成で
きる。このため、さらにこの上に形成される配線パター
ンの加工精度、信頼性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁膜の形成方法に関
し、特に、微細化・多層化した配線パターンを有する基
体を、該配線パターンへのダメージを抑制しながら平坦
化できる絶縁膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの微細化・高集積
化に伴って配線パターンは微細化・多層化の方向に進ん
でいる。しかし、半導体デバイスの微細化・高集積化に
よって層間絶縁膜の段差が大きく且つ急峻となると、そ
の上に形成される配線パターンの加工精度、信頼性は低
下し、半導体デバイス自体の信頼性をも低下させる要因
にもなる。このため、主としてスパッタリング法により
成膜されるAl系材料よりなる配線層の段差被覆性を大
幅に改善することが困難である現在、層間絶縁膜の平坦
性を向上させることが必要とされている。
【0003】従来、層間絶縁膜を平坦化する技術として
は、例えばSOG(Spin On Glass)を塗布する方法、
絶縁膜をさらにレジスト材料で平坦化した後にこれらを
まとめてエッチバックする方法、熱処理により絶縁膜を
リフローさせる方法等が知られている。
【0004】しかし、これらの技術を適用して層間絶縁
膜を成膜しても、配線間隔が広い配線パターン上では、
平坦化が不足してさらにこの上に形成される配線パター
ンの加工精度や信頼性が低下し、逆に配線間隔が狭い配
線上では、この配線パターン間を層間絶縁膜で十分に埋
め込むことができずに「す」を発生させてしまうという
問題があった。
【0005】そこで、高いアスペクト比を有する配線パ
ターン上に「す」を発生させることなく、平坦化された
層間絶縁膜を形成するための技術として、オゾンと有機
シラン系化合物のガスを用いて常圧にてCVD(化学的
気相成長)を行う方法や、水を添加した有機シラン系化
合物のガスを用いてプラズマCVDを行う方法等、フロ
ー効果を有する成膜方法が注目されている。
【0006】また、層間絶縁膜の成膜に、バイアスEC
RプラズマCVD法を適用することも注目されている。
これは、ECR(電子サイクロトロン共鳴)を利用して
低ガス圧下で高いイオン電流密度を有するECRプラズ
マを生成させて段差被覆性(ステップ・カバレージ)に
優れる膜を成膜すると共に、上記プラズマ生成とは独立
に基板バイアスを制御してイオン・スパッタ作用による
平坦化効果も併せて狙う手法である。このバイアスEC
RプラズマCVDにより成膜されたSiOx 膜は、Si
−OH基の含有量の低い緻密な膜質を持つことが知られ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の単色
光源を用いたリソグラフィによってAl系材料よりなる
配線層をパターニングする場合、該配線層上に反射防止
膜を設けることが必須となっている。例えば、図6に示
されるような、半導体基板101上の層間絶縁膜102
の上に形成された配線層103をパターニングするに際
しては、反射防止膜104を成膜してから所望のパター
ンを有するレジストマスク106を形成する。しかしな
がら、図7に示されるように、実際に配線層103のエ
ッチングを行って配線パターン103aを形成すると、
このエッジが反射防止膜104よりも後退してしまうこ
とがある。これは、例えば反射防止膜104としてTi
N膜を用いた場合、該TiN膜よりもAl系材料よりな
る配線層103の方が、横方向のエッチングレートが速
いためである。
【0008】そして、このように配線パターン103a
のエッジが後退し、反射防止膜104がひさし状に突出
しているウェハに対して平坦化絶縁膜を形成しようとす
ると、特に、配線パターン103aの間隔が狭い場合に
は、水を添加した有機シラン系化合物のガスを用いたプ
ラズマCVDや、オゾンと有機シラン系化合物のガスを
用いた常圧CVDを適用しても、図8に示されるよう
に、平坦化絶縁膜105による十分な埋め込みができな
くなる。
【0009】一方、バイアスECRプラズマCVDを適
用すれば、配線パターン103a上に反射防止膜104
がひさし状に残っていても、該反射防止膜104のひさ
し上に堆積した膜をスパッタ作用により除去することが
できるため、図9に示されるように、配線パターン10
3の間を層間絶縁膜115によって十分に埋め込むこと
が可能である。しかしながら、その反面、上述したスパ
ッタ作用によって、配線パターン103aや、該配線パ
ターン103aを介して既に形成されている半導体素子
にダメージを与えてしまう虞れがある。
【0010】そこで本発明はかかる従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、優れた埋め込み特性を維持しつ
つ、配線パターンや半導体素子にダメージを与えない絶
縁膜の形成方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る絶縁膜の形
成方法は、上述の目的を達成するために提案されたもの
であり、所定の配線パターンが形成されてなる基板に対
して、少なくとも途中まで基板バイアスを印加しながら
プラズマCVDを行うことにより、基板全面に亘って平
坦化絶縁膜を成膜するに際して、予め、前記配線パター
ン上にこれと共通パターンを有する保護絶縁膜パターン
を形成しておくものである。
【0012】ここで、前記配線パターンは、基板上の配
線層の上に所定の保護絶縁膜パターンを形成した後、該
保護絶縁膜パターンをマスクとしたエッチングを行うこ
とによって形成して好適である。
【0013】また、前記配線パターンはAl系材料膜を
含み、前記保護絶縁膜パターンは酸化シリコン(SiO
x )系材料、窒化シリコン(SiNx )系材料、酸窒化
シリコン(SiOx y )系材料の少なくともいずれか
よりなって好適である。
【0014】本発明においては、前記平坦化絶縁膜を、
基板バイアスを印加しながら行うプラズマCVDのみに
よって成膜してもよいが、途中から、他の成膜条件によ
って成膜してもよい。但し、平坦化効果に優れた膜を成
膜する必要があることから、水を添加した有機シラン系
化合物のガスを用いたプラズマCVDや、有機シラン系
化合物とオゾン(O3 )を用いた常圧CVD等、フロー
効果を有する成膜方法を適用して好適である。
【0015】
【作用】本発明を適用すると、平坦化絶縁膜の埋め込み
特性を向上させるために基板バイアスを印加しても、保
護絶縁膜パターンによって配線パターンが保護されるた
め、該配線パターンがエッチングされる虞れがない。そ
して、この配線パターンを介して既に形成されている半
導体素子にダメージを与えることもない。
【0016】また、保護絶縁膜パターンを配線層のエッ
チングのためのマスクとして用いる場合には、該配線層
のエッチング時にレジストマスクを使用する必要がな
い。このため、配線パターンの側壁面等にレジストマス
クに起因する残渣が残る心配がなく、この残渣によって
平坦化絶縁膜のカバレッジが劣化したり、残渣に吸蔵さ
れた塩素系化合物や塩素系ガスによって配線パターンが
腐蝕するといった問題が起こらない。
【0017】なお、保護絶縁膜パターンを配線層のエッ
チングのためのマスクとして用いる場合、配線層上の保
護絶縁膜を予めパターニングしておくこととなるが、こ
のパターニングのためのフォトリソグラフィを行うに際
して、用いる露光光の波長や下地である配線層の複素屈
折率に応じて保護絶縁膜の組成および膜厚を適正化して
おけば、必ずしも反射防止膜を用いる必要がない。これ
は、保護絶縁膜の光学定数および膜厚を適正化して、露
光光がフォトレジスト塗膜中に形成する定在波の振幅比
を極小となす条件、即ち、反射防止条件を満たすものと
しておけば、配線層からの反射光の影響をあまり受けな
い状態でフォトリソグラフィを行うことができるためで
ある。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る絶縁膜の形成方法を適用
した具体的な実施例について説明する。
【0019】以下の実施例では、少なくとも途中まで平
坦化絶縁膜を成膜するために、バイアスECRプラズマ
CVD装置を用いた。このバイアスECRプラズマCV
D装置は、マグネトロンにて発生させたマイクロ波の電
場と垂直方向の磁場をソレノイドコイルにより発生させ
ることにより、いわゆるECR放電を生じさせて、高密
度プラズマを得るものである。その一方、ウェハを載置
するサセプタにはRF電源が接続されており、ウェハに
バイアス電力を印加できるようになされている。したが
って、ECRを利用して低ガス圧下で高いイオン電流密
度を有するECRプラズマを生成させてステップ・カバ
レージに優れる膜を成膜すると共に、上記プラズマ生成
とは独立に基板バイアスを制御してイオン・スパッタ作
用による平坦化効果も併せて発揮することができる。
【0020】実施例1 本実施例では、半導体基板上に予め所定のトランジスタ
素子が形成され、これを被覆する層間絶縁膜上にAl系
材料よりなる配線パターンが形成されたウェハに対して
さらに平坦化絶縁膜を形成した。なお、上記配線パター
ンは保護絶縁膜パターンをマスクとしたエッチングによ
り形成し、上記平坦化絶縁膜は上述したバイアスECR
プラズマCVD装置を用いて成膜した。
【0021】具体的には、図1に示されるように、図示
しないトランジスタ素子が形成された半導体基板1上に
SiO2 等よりなる層間絶縁膜2、Al系材料よりなる
配線層3がこの順に形成されたウェハに対して、下記の
成膜条件にて、SiOx よりなる保護絶縁膜4を200
nmなる膜厚に成膜した後、所定パターンを有するレジ
ストマスク6を形成した。
【0022】 保護絶縁膜4の成膜条件 導入ガス : SiH4 流量100sccm O2 流量200sccm 圧力 : 1300Pa 基板温度 : 400℃ RFバイアス電力 : 500W(13.56MHz) なお、この成膜は、通常の平行平板型のプラズマCVD
装置によって行った。
【0023】また、レジストマスク6のパターニングの
ためのフォトリソグラフィに際しては、保護絶縁膜4の
光学定数および膜厚が反射防止条件を満たしていたた
め、配線層3からの反射光の影響を受けることはなかっ
た。
【0024】そして、上述のレジストマスク6をマスク
として、保護絶縁膜4を下記のエッチング条件によりパ
ターニングした。
【0025】 保護絶縁膜4のエッチング条件 エッチングガス : CHF3 流量 200sccm O2 流量 100sccm RFバイアス電力 : 400W (13.56MHz) 圧力 : 0.26Pa なお、このエッチングはマグネトロンRIE(反応性イ
オンエッチング)装置によって行った。
【0026】これにより、図2に示されるような保護絶
縁膜パターン4aを得た。その後、レジストマスク6を
アッシングにより除去し、今度は、上述のようにして形
成された保護絶縁膜パターン4aをマスクとして、下記
のエッチング条件にて配線層3のパターニングを行っ
た。
【0027】 配線層3のエッチング条件 エッチングガス : BCl3 流量 100sccm Cl2 流量 10sccm マイクロ波電力 : 300W (2.45GHz) RFバイアス電力 : 200W (13.56MHz) 圧力 : 0.40Pa なお、このエッチングは、ECRプラズマ・エッチング
装置によって行った。
【0028】これにより、図3に示されるように、配線
パターン3a上に保護絶縁膜パターン4aが積層されて
なる積層パターン5が形成された。
【0029】その後、図4に示されるように、上述のよ
うな積層パターン5が形成されたウェハの全面に亘っ
て、下記の成膜条件にてSiOx を平坦化絶縁膜7を
1.0μmなる膜厚に成膜した。
【0030】 平坦化絶縁膜7の成膜条件 導入ガス : SiH4 流量70sccm N2 O 流量70sccm 圧力 : 0.1Pa マイクロ波電力 : 2000W (2.45GHz) RFバイアス電力 : 2000W (13.56MHz) なお、この成膜は、バイアスECRプラズマCVD装置
によって行った。
【0031】その後、下記の条件のアニール処理を行っ
た。
【0032】 アニール条件 導入ガス : 3%H2 含有N2 ガスにて希釈したもの 流量8000sccm アニール時間 : 60分 圧力 : 大気圧 アニール温度 : 400℃ なお、導入ガスは、平坦化絶縁膜7の成膜のために用い
た原料ガスを希釈したものである。
【0033】上述のようにして平坦化絶縁膜7を成膜す
ると、基板バイアスの印加によるスパッタ作用により、
非常に優れた埋め込み特性を示し、「す」を発生させる
ことなく、ウェハを平坦化することができた。なお、上
記スパッタ作用により、保護絶縁膜パターン4aのエッ
ジがエッチングされたが、該保護絶縁膜パターン4aに
よって保護されている配線パターン3aがエッチングさ
れることはなかった。また、該配線パターン3aを介し
て半導体素子がダメージを受けることもなかった。
【0034】ここで、上述のウェハに対して腐蝕試験を
行った。この腐蝕試験の条件を下記に示す。
【0035】腐蝕試験条件 塩酸濃度 : 5% 試験時間 : 5分 溶液温度 : 25℃ この腐蝕試験の結果、配線パターン3aには腐蝕が見ら
れず、成膜された平坦化絶縁膜6が、良好な耐水性、耐
腐蝕性を示すものであることがわかった。なお、この腐
蝕試験後さらに、長時間に亘って大気中に放置しても配
線パターン3aが腐蝕することはなかった。
【0036】また、トランジスタ特性についても調べた
が、何等問題はなく、平坦化絶縁膜7の成膜工程がトラ
ンジスタ素子に何等影響を与えていなかったことがわか
った。
【0037】実施例2 本実施例では、積層パターン5が形成されたウェハに対
して、バイアスECRプラズマCVDを行った後、O3
とTEOSとを用いた常圧CVDを行うことにより2層
構造の平坦化絶縁膜を成膜した。
【0038】具体的には、実施例1と同様にして、図3
に示されるような、配線パターン3a上に保護絶縁膜パ
ターン4aが積層されてなる積層パターン5を形成した
後、ウェハの全面に亘って、第1の平坦化絶縁膜8と第
2の平坦化絶縁膜9とを続けて成膜した。各成膜条件を
下記に示す。
【0039】 第1の平坦化絶縁膜8の成膜条件 導入ガス : SiH4 流量70sccm N2 O 流量70sccm 圧力 : 0.1Pa マイクロ波電力 : 2000W (2.45GHz) RFバイアス電力 : 2000W (13.56MHz) なお、この成膜は、バイアスECRプラズマCVD装置
によって行った。
【0040】 第2の平坦化絶縁膜9の成膜条件 導入ガス : TEOS 流量1000sccm O3 流量7000sccm 圧力 : 常圧 基板温度 : 400℃ なお、この成膜は、常圧CVD装置によって行った。
【0041】これにより、図5に示されるように、積層
パターン5が、膜厚300nmの第1の平坦化絶縁膜8
および膜厚500nmの第2の平坦化絶縁膜9によって
被覆された。その後、実施例1と同様のアニール処理を
行った。
【0042】上述のようにして平坦化絶縁膜を成膜する
と、「す」を発生させることなく、ウェハを平坦化する
ことができた。なお、第1の平坦化絶縁膜8の成膜時に
は、基板バイアスの印加によるスパッタ作用により、保
護絶縁膜パターン4aのエッジがエッチングされたが、
該保護絶縁膜パターン4aによって配線パターン3aは
保護され、半導体素子へのダメージも防止できた。ま
た、第1の平坦化絶縁膜8が非常に優れたカバレージお
よび埋め込み特性にて成膜されたため、第2の平坦化絶
縁膜9の成膜時には、十分に配線パターン3a間を埋め
込むことができた。なお、第1の平坦化絶縁膜8の成膜
時に保護絶縁膜パターン4aのエッジがエッチングさ
れ、積層パターン5の上部がテーパー状となったこと
が、第2の平坦化絶縁膜9成膜時にフロー効果を助ける
結果となり、埋め込みが一層容易となっている。
【0043】ここで、実施例1と同様にして腐蝕試験を
行ったところ、配線パターン3aには腐蝕が見られず、
成膜された平坦化絶縁膜8,9が、良好な耐水性、耐腐
蝕性を示すものであることがわかった。なお、この腐蝕
試験後さらに、長時間に亘って大気中に放置しても配線
パターン3aが腐蝕することはなかった。また、トラン
ジスタ特性についても調べたが、何等問題はなく、本実
施例による平坦化絶縁膜8,9の成膜工程がトランジス
タ素子に何等影響を与えていなかったことがわかった。
【0044】以上、本発明に係る絶縁膜の形成方法につ
いて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるも
のではないことはいうまでもない。例えば、上述の実施
例においては、保護絶縁膜4としてSiOx 膜を、シラ
ンを用いて、平行平板型のプラズマCVD装置によって
成膜したが、原料ガスは有機シリコン系化合物であって
もよいし、CVD装置も従来公知のものがいずれも使用
可能である。但し、既に形成されている配線層3にダメ
ージを与えないように成膜する必要があるため、反応室
内にプラズマを発生させながら低温で成膜して好適であ
る。また、保護絶縁膜4として、SiNx 膜やSiOx
y 膜を成膜してもよい。
【0045】なお、上述した実施例においては、この保
護絶縁膜4のパターニングに際して反射防止膜を用いな
かったが、TiN膜等従来公知の反射防止膜を設けてか
らフォトリソグラフィを行ってもよい。
【0046】また、平坦化絶縁膜7あるいは第1の平坦
化絶縁膜8の成膜条件も上述したものに限られず、基板
バイアスを印加しながらプラズマCVDが行えるもので
あれば、ECRプラズマCVD装置の他、誘導結合プラ
ズマCVD(ICP−CVD)装置、ヘリコン波プラズ
マCVD装置のいずれを適用してもよい。もちろん、原
料ガスの種類等も何等限定されない。
【0047】さらに、実施例2においては、第1の平坦
化絶縁膜8を途中まで成膜した後、O3 とTEOSとを
用いた常圧CVDを行って、第2の平坦化絶縁膜9を成
膜したが、この第2の平坦化絶縁膜9の成膜条件も上述
したものに限定されない。当然、TEOSの代わりに、
その他のアルコキシシラン類を用いてもよいし、鎖状ポ
リシロキサン類、環状ポリシロキサン類を用いてもよ
い。
【0048】なお、第2の平坦化絶縁膜9はフロー効果
に優れた膜であればよいため、水と有機シラン系化合物
とを用いたプラズマCVDによって該第2の平坦化絶縁
膜9を成膜してもよい。
【0049】その他、本発明においては、配線層3より
下層のウェハの構成も何等限定されない。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明を
適用すると、配線パターンやその下の半導体素子にダメ
ージを与えることなく、微細化・多層化した配線パター
ンを十分に平坦化可能な平坦化絶縁膜を形成できる。こ
のため、さらにこの上に形成される配線パターンの加工
精度、信頼性を向上させることができる。
【0051】したがって、本発明によって平坦化絶縁膜
が形成された半導体装置の信頼性および歩留まりを高め
ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板上に層間絶縁膜および配線層が形成されて
なるウェハに保護絶縁膜およびレジストマスクが成膜さ
れた状態を示す模式的断面図である。
【図2】図1のウェハにおける保護絶縁膜のパターニン
グを行い、保護絶縁膜パターンが形成された状態を示す
模式的断面図である。
【図3】図2のウェハにおける配線層のエッチングを行
い、配線パターンと保護絶縁膜パターンとからなる積層
パターンが形成された状態を示す模式的断面図である。
【図4】図3のウェハに対して、基板バイアスを印加し
ながらCVDを行い、平坦化絶縁膜を成膜した状態を示
す模式的断面図である。
【図5】図3のウェハに対して、基板バイアスを印加し
ながらCVDを行った後、O3とTEOSを用いた常圧
CVDを行って、第1の平坦化絶縁膜と第2の平坦化絶
縁膜とを成膜した状態を示す模式的断面図である。
【図6】基板上に層間絶縁膜、配線層、反射防止膜が形
成されてなるウェハにレジストマスクが形成された状態
を示す模式的断面図である。
【図7】図6のウェハにおけるレジストマスクをマスク
としたエッチングを行い、配線パターンが形成された状
態を示す模式的断面図である。
【図8】図7のウェハにおけるレジストマスクを除去し
た後、O3 とTEOSを用いた常圧CVDを行って、平
坦化絶縁膜を成膜した状態を示す模式的断面図である。
【図9】図7のウェハにおけるレジストマスクを除去し
た後、基板バイアスを印加しながらCVDを行って、平
坦化絶縁膜を成膜した状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 層間絶縁膜 3 配線層 4 保護絶縁膜 5 積層パターン 6 レジストマスク 7 平坦化絶縁膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の配線パターンが形成されてなる基
    板に対して、少なくとも途中までは基板バイアスを印加
    しながらプラズマCVDを行うことにより、基板全面に
    亘って平坦化絶縁膜を成膜するに際して、 予め、前記配線パターン上にこれと共通パターンを有す
    る保護絶縁膜パターンを形成しておくことを特徴とする
    絶縁膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記配線パターンは、基板上の配線層の
    上に所定の保護絶縁膜パターンを形成した後、該保護絶
    縁膜パターンをマスクとしたエッチングを行うことによ
    って形成することを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の
    形成方法。
  3. 【請求項3】 前記配線パターンがAl系材料膜を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記保護絶縁膜パターンが酸化シリコン
    系材料、窒化シリコン系材料、酸窒化シリコン系材料の
    少なくともいずれかよりなることを特徴とする請求項1
    記載の絶縁膜の形成方法。
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