JPH08287577A - 記録媒体再生装置 - Google Patents

記録媒体再生装置

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JPH08287577A
JPH08287577A JP10809395A JP10809395A JPH08287577A JP H08287577 A JPH08287577 A JP H08287577A JP 10809395 A JP10809395 A JP 10809395A JP 10809395 A JP10809395 A JP 10809395A JP H08287577 A JPH08287577 A JP H08287577A
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正樹 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ストッカと2つのディスク移送手段を有する記
録媒体再生装置の初期化を可能とする。 【構成】ストッカ21は記録媒体を収容可能で、再生手
段は記録媒体を再生する。第1の移送手段31は記録媒
体をストッカ内と装置外との間で移送させ、第2の移送
手段は記録媒体をストッカ内と再生位置との間で移送さ
せる。ストッカ内に記録媒体があることを検出する検出
手段が設けられている。位置決め手段は記録媒体と第1
または第2の移送手段との高さを相対的に位置決めす
る。電源投入時に、第1の移送手段がストッカから記録
媒体を引出しているときは位置決め手段を移動させるこ
となく、第1の移送手段で記録媒体を収納させ、さら
に、第2の移送手段がストッカから記録媒体を引出して
いるときは、位置決め手段を移動させながら前記検出手
段によりストッカ内の空所を探しそこに第2の移送手段
により記録媒体を収納させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は記録媒体交換装置を備
えた記録媒体再生装置に係わり、特に、電源投入時の初
期化の手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録媒体交換装置を備えた記録媒
体再生装置として、図17に示すように、ディスクが挿
入されたマガジンが外部から装置内に装着され、マガジ
ン内のディスクを選択して再生するディスク再生装置が
あった。
【0003】このようなディスク再生装置では、高価な
マガジンを必要とするため、装置全体のコストが高くな
るという問題があった。
【0004】このようなマガジンを使用したディスク再
生装置において、ディスクをマガジンから引出した状態
で電源を遮断した時に、ディスクをマガジンの元の場所
に戻すために必要なディスク取出し位置記憶装置とし
て、本出願人が実願平4−55178号(実開平6−1
1154号)で提案したものを図18および図19に示
す。 図18に示す101はマガジンでありディスクト
レイ102,102…を6枚収容する棚を有している。
マガジン101はディスク103を載置したディスクト
レイ102を6枚収納し、シャーシにはマガジン101
を装着するケースおよびロック機構が設けられている。
【0005】104はマガジン101にないディスクを
1枚だけ演奏するときに用いられるローディングトレイ
であり、ディスクを1枚だけ収納可能で、図示の筐体内
の位置と筐体から突出した位置との間を駆動される。ロ
ーディングシャーシ上板106aにローディングシャー
シ左ガイド106bとローディングシャーシ右ガイド1
06cが締着されてローディングシャーシが形成されて
いる。このようなローディングシャーシはパンダグラフ
機構107,107…を介してシャーシに上下動自在に
支持されている。
【0006】ローディングシャーシ左ガイド106bに
はピン106dが立設されており、ピン106dはロー
ディングシャーシ昇降板108のカム溝108aと係合
している。ローディングシャーシ昇降板108はサイド
シャーシ105に前後方向摺動自在に支持されており、
ラック108bと噛合う図示していないギヤにより前後
方向に送られる。
【0007】ローディングシャーシ昇降板108の移動
によりローディングシャーシは上下方向に駆動され、マ
ガジン101の各棚およびローディングトレイ104の
棚に対応する位置がローディングシャーシ昇降板108
の孔108c,108c…をホトインタラプタの光が通
過することにより検出される。
【0008】ローディングアーム109の開放部が上側
に向いた凹部はローディングシャーシ左ガイド106b
の下端T字形状部106fと摺動自在に嵌合しており、
前後方向移動可能であり、また、ローディングシャーシ
と共に上下動可能となっている。ローディングアーム1
09の切欠きと係合するロッド110はサイドシャーシ
105に前後方向移動可能に支持され、図示していない
駆動機構により前後方向に駆動される。
【0009】ローディングアーム109はさらにディス
クトレイ102の切欠きと係合し、ロッド110により
前後方向に駆動されることにより、ディスクトレイ10
2をマガジン101またはローディングトレイ104か
らローディングシャーシの溝106g内に引出す。
【0010】図18および図19に示すように、係合片
111はサイドシャーシ105に上下方向摺動自在に支
持され、コイルばね112により上方向に付勢されてい
る。係合片111は通常図示していないストッパに当接
しており、その状態で各ディスクトレイの高さ位置に対
応する凹み111a,111a…を有している。ただ
し、マガジン101の最上段のディスクトレイの高さに
は係合片111の上方部空間が対応し、ローディングト
レイ104のディスクトレイの高さには係合片111の
下方部空間が対応する。
【0011】係止片113はローディングシャーシ左ガ
イド106bに摺動自在に支持され、コイルばね114
により付勢され、通常はローディングシャーシ左ガイド
106bの段差106hに圧接されている。その状態で
は係止片113の係止部113aは凹み111aに突入
しておらず、係合片111はローディングシャーシが上
下動しても静止している。
【0012】ローディングアーム109がディスクトレ
イをローディングシャーシ内に引出すと、ローディング
アーム109の後端は係止片113の下部前端(図19
では隠れている)を押して係止部113aを凹み111
aに突入させる。
【0013】次に、ローディングシャーシが演奏位置に
下降すると、ローディングシャーシはディスクトレイ上
のディスクを図示していないターンテーブルに載せ、ロ
ーディングシャーシ上板106aに浮動支持されている
クランパ106eがディスクをターンテーブルにクラン
プして演奏が行われる。
【0014】演奏が終了してディスクをマガジンに戻す
ときは、ローディングシャーシは上昇し、係合片111
も共に上昇する。係合片111はその上昇位置で、サイ
ドシャーシ105に回動自在に支持されているレバー1
15を突起111bで時計方向に回動させてマイクロス
イッチ116を作動させローディングシャーシの上昇終
点(ディスクトレイをマガジンからローディングシャー
シ内に引込んだ位置より僅か下がった位置)が検知され
る。ただし、ローディングトレイ104のディスクが演
奏されたときは、係合片111の下方に係止部113a
が位置しているので、係止片113がローディングシャ
ーシと共に下降しても係合片111は下降せずにマイク
ロスイッチ116は作動状態のままであり、マイクロス
イッチ116の出力によりローディングシャーシは上昇
終点の位置にあることが検知される。
【0015】ローディングシャーシの上昇終点(マイク
ロスイッチ116が作動状態となる位置)検知される
と、その直後に前記したフォトインタラプタによりロー
ディングシャーシ昇降板108の孔108c,108c
…を光が通過することが検出されてローディングシャー
シ昇降板108は停止される。
【0016】ローディングシャーシ昇降板108が停止
したときに、ローディングシャーシ内のディスクトレイ
はマガジン内の元の収容高さにあり、ローディングアー
ム109が移動してディスクトレイをマガジン内の元の
位置に戻す。詳しく説明すると、ローディングシャーシ
は係止片113およびローディングアームと共に昇降し
てマガジン内またはローディングトレイ内の任意のディ
スクトレイ102と対応する高となると停止し、ローデ
ィングアーム109はディスクトレイ102をローディ
ングシャーシ内に引込むが、そのとき係止片113の係
止部113aは係合片111の対応する高さの凹み11
1aに入り込みまたは係合片111の下方にくる。その
状態では係合片111は最上昇位置にあり、マイクロス
イッチ116が作動状態(オン状態)である。
【0017】デイスクを再生位置に下降させるため、ロ
ーディングシャーシが係合片111共に下降したときは
マイクロスイッチ116はオフとなる。その後、再生が
終了し、ディスクをマガジン内に戻す時に、ローディン
グシャーシが上昇し、マイクロスイッチ116はオンと
なる。そのときローディングシャーシは略下降する前の
高さである。マイクロスイッチ116がオンなった直後
にフォトインタラプタがローディングシャーシ昇降板1
08の孔108c検出するとローディングシャーシの上
昇が停止される。
【0018】デイスクを再生位置に下降させるため、ロ
ーディングシャーシが下降しても係合片111が下降し
ないとき(ローディングトレイ104内のディスクトレ
イ102がローディングシャーシ内に引込まれたとき)
はマイクロスイッチ116はオンのままである。そのと
きはローディングシャーシが上昇して最初にフォトイン
タラプタがローディングシャーシ昇降板108の孔10
8cを検出したタイミングでローディングシャーシの上
昇が停止される。
【0019】他のディスクを演奏するときは、ローディ
ングアーム109をマガジン内の位置に移動した上記の
状態でローディングシャーシを上下に移動させることに
より、次に演奏するディスクのディスクトレイと係合さ
せて、ディスクをマガジンから引出す。
【0020】このディスク再生装置で電源投入時にマイ
クロスイッチ116が作動してなければ、マイクロスイ
ッチ116が作動した後フォトインタラプタがローディ
ングシャーシ昇降板108の孔108cを検出するまで
ローデイングシャーシを上昇させる。また、電源投入時
にマイクロスイッチ116が作動していてもフォトイン
タラプタがローディングシャーシ昇降板108の孔10
8cを検出していなければ孔108cを検出するまで、
ローデイングシャーシを上昇させる。その後、ローディ
ングアーム109を移動させてディスクトレイをマガジ
ン内の元の位置に戻ことにより初期化を行うことができ
る。
【0021】このディスク再生装置では、ローディング
アーム109が1枚だけディスクをマガジンから引出こ
とができるのみで、その引出し位置は、係合片111の
凹み111a,111a…が係止片113と係合してい
る位置で記憶される。しかしながら、このように、機械
的にディスクをマガジンから引出した位置を記憶する方
法によると、上記したような複雑な機構が必要となると
いう問題があった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記した点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、収容部から記録媒体が引出された状態で電源が遮断
されたときに、複雑な機構を用いることなく、また、バ
ッテリバックアップされたメモリ等を用いることなく、
収容部内に記録媒体を収納させることが可能な記録媒体
再生装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の記録媒体再生
装置は、記録媒体を収容可能な収容部と、記録媒体を再
生する再生手段と、前記記録媒体を前記収容部内と装置
外との間で移送させる第1の移送手段と、前記記録媒体
を前記収容部内と再生位置との間で移送させる第2の移
送手段と、前記記録媒体と前記第1または第2の移送手
段とを相対的に位置決めする位置決め手段とを有し、前
記第1および第2の移送手段が記録媒体をそれぞれ収容
部から移送させている状態で電源がオンされた場合、ま
ず第1の移送手段により移送された記録媒体を収容部に
収容させた後、第2の移送手段により移送された記録媒
体を収容部に収容させるように構成されているものであ
る。
【0024】さらに、この発明の記録媒体再生装置は、
記録媒体を収容可能な収容部と、記録媒体を再生する再
生手段と、前記記録媒体を前記収容部内と装置外との間
で移送させる第1の移送手段と、前記記録媒体を前記収
容部内と再生位置との間で移送させる第2の移送手段
と、前記記録媒体と前記第1または第2の移送手段とを
相対的に位置決めする位置決め手段と、前記収容部内に
記録媒体が収容されているかどうか判別する空欄判別手
段とを有し、前記第1および第2の移送手段が記録媒体
をそれぞれ収容部から移送させている状態で電源がオン
された場合、まず第1の移送手段により移送された記録
媒体を収容部に収容させ、空欄判別手段により収容部に
おける記録媒体が収納されていない箇所を判別した後、
該収納部における記録媒体が収納されていない箇所に第
2の移送手段により移送された記録媒体を移送させるも
のである。
【0025】さらに、この発明の記録媒体再生装置は、
記録媒体を収容可能な収容部と、記録媒体を再生する再
生手段と、前記記録媒体を前記収容部内と装置外または
再生位置との間で移送させる移送手段と、前記記録媒体
と前記位相手段とを相対的に位置決めする位置決め手段
と、前記収容部内に記録媒体が収容されているかどうか
判別する空欄判別手段とを有し、記録媒体が前記移送手
段により移送されており、かつ、該移送された記録媒体
の位置と該移送された記録媒体が戻されるべき収容部の
位置とが相対的にずれた状態で電源がオンされた場合、
前記空欄判別手段により移送された記録媒体が戻される
べき収容部の位置を判別し、該空欄判別手段により判別
された収容部の位置と移送された記録媒体との位置を位
置決め手段により位置決めした後、移送手段により記録
媒体を収容部に戻すように構成されているものである。
【0026】また、前記各記録媒体再生装置において、
上記記録媒体を載置する記録媒体載置部が構成されたキ
ャリアを有し、前記収容部は該キャリアを収容可能であ
り、前記第1の移送手段は該キャリアを前記収容部内と
装置外との間で移送させ、前記第2の移送手段は該キャ
リアを前記収容部内と再生位置との間で移送させ、前記
位置決め手段は該キャリアと前記第1または第2の移送
手段とを相対的に位置決めさせるものである。
【0027】さらに、この発明の記録媒体再生装置は、
記録媒体を載置する記録媒体載置部が構成されたキャリ
アと、該キャリアを収容可能な収容部と、記録媒体を再
生する再生部と、該キャリアを前記前記収容部内と装置
外または再生位置との間で移送させる移送手段と、前記
キャリアと係合するために前記移送手段に設けられた係
合部と、前記収容部と前記移送手段とを相対的に位置決
めする位置決め手段とを有し、前記係合部とキャリアと
が係合していない状態で電源がオンされた場合、前記移
送手段は係合部を収容部内以外の箇所に移動させ、前記
位置決め手段は前記係合部と収容部とが相対的にずれた
位置になるように駆動させた後、前記移送手段は係合部
を収容部内に対応する位置に移動させるように構成され
ているものである。
【0028】
【作用】この発明の記録媒体再生装置において、記録媒
体を収容可能な収容部と、記録媒体を再生する再生手段
と、前記記録媒体を前記収容部内と装置外との間で移送
させる第1の移送手段と、前記記録媒体を前記収容部内
と再生位置との間で移送させる第2の移送手段と、前記
記録媒体と前記第1または第2の移送手段とを相対的に
位置決めする位置決め手段とを有し、前記第1および第
2の移送手段が記録媒体をそれぞれ収容部から移送させ
ている状態で電源がオンされた場合、まず第1の移送手
段により移送された記録媒体を収容部に収容させた後、
第2の移送手段により移送された記録媒体を収容部に収
容させるものは、第1の移送手段が記録媒体を装置外へ
移送している間は位置決め手段を動かさないようにする
ことにより、第1の移送手段により移送された記録媒体
を収容部に収容させることができる。
【0029】この発明の記録媒体再生装置において、記
録媒体を収容可能な収容部と、記録媒体を再生する再生
手段と、前記記録媒体を前記収容部内と装置外との間で
移送させる第1の移送手段と、前記記録媒体を前記収容
部内と再生位置との間で移送させる第2の移送手段と、
前記記録媒体と前記第1または第2の移送手段とを相対
的に位置決めする位置決め手段と、前記収容部内に記録
媒体が収容されているかどうか判別する空欄判別手段と
を有し、前記第1および第2の移送手段が記録媒体をそ
れぞれ収容部から移送させている状態で電源がオンされ
た場合、まず第1の移送手段により移送された記録媒体
を収容部に収容させ、空欄判別手段により収容部におけ
る記録媒体が収納されていない箇所を判別した後、該収
納部における記録媒体が収納されていない箇所に第2の
移送手段により移送された記録媒体を移送させるもの
は、第1の移送手段が記録媒体を装置外へ移送している
間は位置決め手段を動かさないようにすることにより、
第1の移送手段により移送された記録媒体を収容部に収
容させることができる。
【0030】第1の移送手段により記録媒体を収容部に
収容させた後は収容部内の空欄は第2の移送手段が記録
媒体を引出した場所のみであるから、その場所を空欄判
別手段で判別し、その場所に第2の移送手段により移送
された記録媒体を収容させることができる。
【0031】この発明の記録媒体再生装置において、記
録媒体を収容可能な収容部と、記録媒体を再生する再生
手段と、前記記録媒体を前記収容部内と装置外または再
生位置との間で移送させる移送手段と、前記記録媒体と
前記位相手段とを相対的に位置決めする位置決め手段
と、前記収容部内に記録媒体が収容されているかどうか
判別する空欄判別手段とを有し、記録媒体が前記移送手
段により移送されており、かつ、該移送された記録媒体
の位置と該移送された記録媒体が戻されるべき収容部の
位置とが相対的にずれた状態で電源がオンされた場合、
前記空欄判別手段により移送された記録媒体が戻される
べき収容部の位置を判別し、該空欄判別手段により判別
された収容部の位置と移送された記録媒体との位置を位
置決め手段により位置決めした後、移送手段により記録
媒体を収容部に戻すように構成されているものは、移送
手段により記録媒体が収容部から引出された空欄を空欄
判別手段で判別し、その場所に移送手段により移送され
た記録媒体を収容させることができる。
【0032】この発明の記録媒体再生装置において、記
録媒体を載置する記録媒体載置部が構成されたキャリア
を有し、前記収容部は該キャリアを収容可能であり、前
記第1の移送手段は該キャリアを前記収容部内と装置外
との間で移送させ、前記第2の移送手段は該キャリアを
前記収容部内と再生位置との間で移送させ、前記位置決
め手段は該キャリアと前記第1または第2の移送手段と
を相対的に位置決めさせるものは、キャリアに移送手段
の案内部と摺動する摺動する部分や移送手段の係止部と
係合する係合部を設けることにより記録媒体の移送手段
の構成が容易となる。
【0033】この発明の記録媒体再生装置において、記
録媒体を載置する記録媒体載置部が構成されたキャリア
と、該キャリアを収容可能な収容部と、記録媒体を再生
する再生部と、該キャリアを前記前記収容部内と装置外
または再生位置との間で移送させる移送手段と、前記キ
ャリアと係合するために前記移送手段に設けられた係合
部と、前記収容部と前記移送手段とを相対的に位置決め
する位置決め手段とを有し、前記係合部とキャリアとが
係合していない状態で電源がオンされた場合、前記移送
手段は係合部を収容部内以外の箇所に移動させ、前記位
置決め手段は前記係合部と収容部とが相対的にずれた位
置になるように駆動させた後、前記移送手段は係合部を
収容部内に対応する位置に移動させるように構成されて
いるものは、誤動作により係合部とキャリアとの係合が
外れた場合や、組立て時に係合部とキャリアとを係合さ
せていない状態に組立てた場合にも電源投入により自動
的に係合部とキャリアとを係合させることができる。
【0034】
【実施例】この発明の実施例であるディスク再生装置を
図面に基づいて説明する。先ず図10を参照して実施例
のディスク再生装置の概要を説明する。筐体内に配置さ
れたストッカ21の各段の棚にはディスクを載置可能な
キャリア(図10では図示していない)が収納され、任
意のキャリアを引出し高さに合わせるため昇降される。
【0035】第1の移送手段を構成するスライダトレイ
31は筐体内と図に示す筐体外の位置との間で移動し、
ストッカ21のキャリアを筐体外に露出させ、そのキャ
リア上のディスクを交換可能とし、あるいは、そのキャ
リアに追加するディスクを載せることを可能とする。キ
ャリア上のディスクが交換され、あるいはディスクが追
加されると、スライダトレイ31はそのディスクをスト
ッカ21内に収納する。
【0036】第2の移送手段(図10では図示していな
い)はストッカ21からスライダトレイ31とは異なる
高さにおいてストッカ21内のキャリアを引出しディス
ク再生手段の位置に移送する。そして、そのキャリアに
載置されているディスクはディスク再生手段でクランプ
されて再生される。
【0037】ディスク位置検出部材26はストッカ21
内のキャリアに載置されているディスクの中央孔を挿通
するように昇降自在に設けられており、第1の移送手段
または第2の移送手段がキャリアをストッカ21から出
入するタイミングではそれらキャリアの出入位置より下
に位置している。
【0038】第1の移送手段はキャリアをディスク再生
手段と反対側にストッカ21から引出すので、ディスク
再生手段がディスクを保持した状態でもディスクを保持
していない状態でもストッカ21内のディスク交換また
はストッカ21内へのディスクの追加が可能となる。
【0039】第2のモータは第2の移送手段およびスト
ッカ移動手段を駆動し、第1のモータは第1の移送手段
およびディスク再生手段のディスククランプ手段を駆動
し、さらに、第2のモータの動力を第2の移送手段およ
びストッカ移動手段との間で切り換える。
【0040】次に、図1〜図9を参照して、実施例の詳
細を説明する。図1〜図4はこの発明の実施例であるデ
ィスク再生装置の各部分を示す分解斜視図である。図1
における、X軸の正方向、Y軸の正方向およびZ軸の正
方向を以下の説明で夫々後方向、右方向および上方向と
称する。なお、図2〜図4における各部品の姿勢は図1
のものとの関係において変えていない。
【0041】図1に示す1はメインシャーシであり、図
1〜図4に示す部品全体を支える。右側面シャーシ2は
メインシャーシ1の右側面に締着されており、歯車列支
持部材3およびガイド板4は右側面シャーシ2に締着さ
れている。歯車列支持部材3に締着された第1のモータ
7の回転はベルトおよびアイドラギヤを介してギヤ8に
伝えられる。これらの駆動機構は歯車列支持部材3に支
持されている。
【0042】ローディングスライダ9はガイド板4に前
後方向摺動自在に支持されており、その下部左側面には
図4に示す内歯歯車52の外歯52aと噛合うラック9
aを備えており、内歯歯車52により前後方向に駆動さ
れる。クランパ支持部材5はメインシャーシ1の後側上
面に締着されており、クランパ10を保持している。
【0043】ストッカカバー6は図2に示すストッカ2
1の上部を覆うようにメインシャーシ1の前側上面に締
着されており、スイッチ作動棒11はストッカカバー6
の中央に下方に延びる円筒形状部に上下動自在に支えら
れている。スイッチSW10は基板を介してスイッチ作
動棒11と対向するようにストッカカバー6に固定され
ている。また、図示しないが、ストッカカバーの裏面に
は、図2に示すストッカ21の穴21cと対応する位置
に係止棒が設けられている。この係止棒の長さはスイッ
チ作動棒と略同一に形成されている。
【0044】スイッチ基板12にはスイッチSW2およ
びSW4〜SW9が取付けられておりメインシャーシ1
の底面に固定されている。スイッチ作動スライダ13は
メインシャーシ1に左右方向移動自在に支持されてお
り、それに設けられた突部13aはローディングスライ
ダ9の突起9bおよび9cと当接する。ローディングス
ライダ9が後方すなわちローディング位置に移動すると
ローディングスライダ9の突起9cがスイッチ作動スラ
イダ13を凸部13aを介して右方向に押しスイッチS
W7を作動させ、ローディングスライダ9が前方すなわ
ちキャリア収納位置に移動するとローディングスライダ
9の突起9bがスイッチ作動スライダ13を凸部13a
を介して左方向に押しスイッチSW8を作動させる。
【0045】図2に示すキャリア20は大径ディスク用
凹部20eまたは小径ディスク用凹部20fによりディ
スクを位置決めして載置可能であり、ストッカ21の内
壁に設けられた溝21a,21a…に支えられてストッ
カ21内に6個収納される。ストッカ21に固着された
板バネ24はキャリア20の凹み20gと係合し、キャ
リア20を軽く位置決めする。キャリア20はそのフッ
ク係合切欠き20bが図3に示すキャリア引出し部材3
6のフック36aと係合する。従って、キャリア20
は、キャリア引出し部材36によりストッカ21と筐体
外との間を移動することができる。
【0046】また、キャリア20のフック係合切欠き2
0aは図3に示すローディングフック40のフック40
aと係合する。よって、キャリア20は、ローディング
フック40によりストッカ21と再生位置との間を移動
することができる。キャリア引出し部材36およびその
駆動機構は第1の移送手段を構成し、ローディングフッ
ク40およびその駆動機構は第2の移送手段を構成す
る。
【0047】ストッカ21の軸21b,21bはメイン
シャーシ1に設けられた縦方向の溝1a,1aに係合し
ている。また、ストッカ21の下側に締着される前プレ
ート22および後プレート23に夫々立設された軸22
a,22aおよび23aはストッカ昇降スライダ25の
階段状溝25c,25c…と係合する。
【0048】ストッカ昇降スライダ25の長穴25eは
メインシャーシ1のガイド棒1cに、また、溝25b,
25bはメインシャーシ上の軸(図示しない)に挿通さ
れている。このためストッカ昇降スライダ25は左右方
向摺動自在に、メインシャーシ1に支持されている。な
お、このストッカ昇降スライダ25の駆動は、ラック2
5aと噛合うギヤ56(図4に示す)により行われる。
ストッカ昇降スライダ25が移動することによりストッ
カ21が昇降される。ストッカ昇降スライダ25および
その駆動機構によりストッカ移動手段が構成されてい
る。
【0049】なお、ストッカが最下降位置であるホーム
ポジシヨンにあるときは、ストッカの再上段の棚がキャ
リア引出し部材36によりキャリア20が筐体外へ引出
される位置となる。そして、再上段の棚にキャリアが有
るかないかは後に説明するスイッチSW9で検出でき
る。つまり、再上段の棚の上部の空間にはローディング
フック40が突入されることとなる。
【0050】ストッカはホームポジシヨンの位置から棚
7段分の高さだけ上昇できるが、ストッカが最上昇位置
にあるときは、最下段の棚がローディングフック40に
よりキャリアが出入される位置となる。つまり、再下段
の棚の下部の空間にはキャリア引出し部材36が突入さ
れることとなる。なお、ストッカの各段の棚がローディ
ンフック40やキャリア引出し部材36と対応する高さ
となるときにストッカが一時的に停止するように、スト
ッカ昇降スライダ25の階段状溝25cには7か所の水
平部が設けられている。
【0051】ディスク位置検出部材26はその棒状突起
26aおよび26bの部分に設けられた中空部が図1に
示すメインシャーシ1のガイド棒1cおよび1dと係合
し、上下動自在となっている。メインシャーシ1とディ
スク位置検出部材26の間に挟み込まれた圧縮コイルバ
ネ27はディスク位置検出部材26を上方向に付勢して
おり、図4に示すアーム58の先端に形成された凹部は
ディスク位置検出部材26の棒状突起26aの基端部を
係止している。アーム58はディスク位置検出部材26
を上下動させるがディスク位置検出部材26が上昇する
とスイッチ作動棒11を介してスイッチSW10を作動
させる。なお、棒状突起26aはストッカ21内のディ
スク中央穴を挿通し、棒状突起26bはストッカ21内
のキャリア20の穴20cを挿通する。なお、この穴2
0cはキャリア20における大径ディスク用凹部20e
より外側に形成されている。また、ストッカ21には、
ストッカ21内のキャリア20の穴20cと対応する位
置に穴21cが設けられている。
【0052】スイッチ作動アーム28は穴28aを介し
てメインシャーシ1の軸1gに回動自在に支持されてお
り、その右側端部はスイッチSW6と当接する。また、
突起28bはストッカ昇降スライダ25の穴25d,2
5d…に入り込み穴25dが通過する毎にスイッチ作動
アーム28が揺動する。スイッチSW6は穴25dが通
過する毎にオンオフする。なお穴25dと穴25dとの
間のピッチはキャリア20を1段昇降させる移動距離と
一致している。
【0053】スイッチ作動アーム29は軸29aを介し
てメインシャーシ1の底面中央部やや右寄のボス1hに
回動自在に支持されており、その後方下端部はスイッチ
SW9と当接する。また、その突起29bはキャリア引
出し部材36で引出される段に対応されており、該位置
にあるキャリア20の後端部と当接している。よって、
スイッチ作動アーム29は、キャリア20がストッカか
ら引き出された時、もしくは、戻された時に回動する。
スイッチSW9はキャリア引出し部材36によりキャリ
ア20がストッカ21内に戻されたことを検出する。あ
るいは、キャリア引出し部材36により引出される段の
キャリアの有無を検出する。後プレート23の舌片23
bはストッカ21が最下位置に移動したときスイッチS
W2を作動させる。ストッカ21が最下位置に移動した
きのストッカ位置を0とし、ストッカ21を上昇させて
いるとき、スイッチSW6のオンオフ毎にストッカ位置
をアップカウントし、ストッカ21を下降させていると
き、スイッチSW6のオンオフ毎にストッカ位置をダウ
ンカウントすることにより制御回路はストッカ21の位
置を記憶できる。
【0054】図3に示すスイッチ保持部材38はその下
面に形成されたコ字形状の凸部38bが図1に示す右側
面シャーシ2の前方のコ字形状の凹部2dに嵌まり込む
ようにして右側面シャーシ2に締着されている。スライ
ダトレイ31はメインシャーシ1とスイッチ保持部材3
8により前後方向移動自在に支持されている。すなわ
ち、スイッチ保持部材38の凸部38aがスライダトレ
イ31の右側面に設けられた溝(図3において隠れてお
り図示していない)と係合し、また、メインシャーシ1
の左側面の凸部1jがスライダトレイ31の左側面に設
けられた溝(図3において隠れており図示していない)
と係合している。
【0055】スライダトレイ31とストッカ21との位
置関係は図5および図6に示している。図5はスライダ
トレイ31がキャリア20をストッカ21内に戻した状
態を示し、図6はキャリア20を筐体外に引出した状態
を示す。図に示すように、スライダトレイ31はストッ
カ21を左右から挟むように形成されまた配置されるの
で、スライダトレイ31は左右に長い支持部を形成し、
安定して前後方向摺動自在に支持され、また、後述する
ようにメインスライダ34およびキャリア引出し部材3
6を安定して支持できる。しかも、スライダトレイ31
が筐体内に収納された時、スライダトレイ31がストッ
カ21を囲うように構成されているので、狭いスペース
でスライダトレイ31のストロークを大きくすることが
でき、キャリア20を長い距離引出すことができる。
【0056】スイッチ保持部材38に締着されたスイッ
チSW3の作動片は、スライダトレイ31が筐体内に収
納されている時、または筐体外への移動ストローク(前
方向への移動ストローク)の途中ではスライダトレイ3
1の右側面に押されているがスライダトレイ31の筐体
外への移動ストロークの終端ではスライダトレイ31の
後端傾斜部31cがスイッチSW3の作動片と対向する
ようになり作動片の押圧が解除される。すなわち、スイ
ッチSW3はスライダトレイ31のオープン位置で作動
し、スライダトレイ31のオープン位置を検出する。
【0057】ガイドプレート33はスライダトレイ31
の下面に締着されている。ガイドプレート33とスライ
ダトレイ31は、メインスライダ34およびキャリア引
出し部材36を挟みこむようにしてこれらの部材を前後
方向移動自在に支持する。
【0058】メインスライダ34の下面前後方向に設け
られたラック34aは図1に示したギヤ8と噛合ってお
り、メインスライダ34は第1のモータ7が正逆回転す
ることにより前後方向に移動される。メインスライダ3
4はスライダトレイ31およびキャリア引出し部材36
を移動させ、また、図4、図5および図6に示すギヤ6
2を回転させる。
【0059】すなわち、キャリア引出し部材36に回動
自在に支持された回動部材37の軸37aはスライダト
レイ31のJ形溝31aに係合し、また、メインスライ
ダ34の凹み34cと係合可能となっている。メインス
ライダ34が後方に移動しているときは、軸37aはJ
形溝31aの右方突出部と係合し、凹み34cと係合し
ていないのでメインスライダ34はキャリア引出し部材
36を駆動しない。
【0060】一方、メインスライダ34が前方に移動す
ると、凹み34cが軸37aを引き込んで、軸37aは
J形溝31aの直線部と係合するようになり、キャリア
引出し部材36が駆動される。
【0061】スライダトレイ31に回動自在に支持され
た回動部材35の軸35aは図1に示す右側面シャーシ
2のJ形溝2aに係合し、また、メインスライダ34の
凹み34dと係合可能となっている。メインスライダ3
4が後方に移動しているときは、軸35aはJ形溝2a
の右方突出部と係合し、凹み34dと係合していないの
でメインスライダ34はスライダトレイ31を駆動しな
い。
【0062】一方、メインスライダ34が前方に移動す
ると、凹み34dが軸35aを引き込んで、軸35aは
J形溝2aの直線部と係合するようになり、スライダト
レイ31が駆動される。
【0063】メインスライダ34が前方に移動すると
き、まずキャリア引出し部材36を前方に移動し、次
に、スライダトレイ31をキャリア引出し部材36と共
に前方に移動するようになる。キャリア引出し部材36
が前方に移動するとき、ストッカ21内のキャリア20
を前方に引出し、その先端をスライダトレイ31に締着
された下プレート32の舌片32a,32aに載せる。
【0064】なお、舌片32a,32aはスライダトレ
イ31が筐体内に収納された状態では、メインシャーシ
1の枠上面1eに設けられた凹み1f,1fに嵌まり込
んでおり、ストッカ21内のキャリア20に近接してい
る。このようにして、キャリア20が引出されると、キ
ャリア20の先端の凹み20d,20dがスライダトレ
イ31の突起31b,31bと係合し、キャリア20の
先端の左右方向位置が決められる。なお、キャリア20
の後方はメインシャーシ1の枠上面1eで支えられ、ま
た、枠上面1eの左右両側の垂直面でキャリア20の左
右方向位置が決められる。
【0065】メインスライダ34は前記した通り、スラ
イダトレイ31を筐体内に引込んだ後、さらに後方へ移
動することができる。そして、この様にさらに後方へ移
動されたメインスライダ34は、図4、図5および図6
に示すギヤ62を回転させる。図5はメインスライダ3
4がギヤ62を回転させ始める状態を示している。メイ
ンスライダ34が後方に移動すると、その後端がギヤ6
2の突起62aを押してギヤ62が回転する。そしてギ
ヤ62がメインスライダ34のラック34bと噛合うよ
うになるがギヤ62とメインスライダ34の位置関係は
一定しており、スムーズに噛合い状態となる。
【0066】ローディングフック支持部材39はその穴
39cおよび39dが右側面シャーシ2の軸2bおよび
2cに嵌合するようにしてローディングフック支持部材
39の後部上面に締着されている。回動部材41はロー
ディングフック40に回動自在に支持されており、その
軸41aはローディングフック支持部材39のL形溝3
9aと係合し、軸41bは図1に示すローディングスラ
イダ9の傾斜溝9dと係合する。よって、ローデイング
フック40は、ローディングフック支持部材39とロー
ディングスライダ9とにより前後方向移動自在に支持さ
れている。
【0067】図8にローディングスライダ9がローデイ
ングフック40を駆動する状態を示す。図8(a)はロ
ーデイングフック40の駆動途中を示しており、このと
き、軸41a(軸41bに隠れた部分にある)はL形溝
39aの水平部と係合しており、回動部材41は回動せ
ず、ローデイングフック40はローディングスライダ9
と一体となって動く。図8(b)は軸41aがL形溝3
9aの水平部後端と係合した状態を示し、図8(c)は
ローディングスライダ9が移動ストローク終端まで移動
した状態を示す。ローディングスライダ9が図8(b)
に示す位置から図8(c)に示す位置まで移動する間回
動部材41が回動し、ローデイングフック40は殆ど移
動せず、ローディングスライダ9がバウンドして、移動
位置がばらつく場合にもローデイングフック40の停止
位置は安定する。
【0068】ローデイングフック40が後方に移動する
と、ストッカ21内のキャリア20はローデイングフッ
ク40により引出され、図1に示すクランパ支持部材5
のガイド溝5aと図3に示すローディングフック支持部
材39のガイド溝39bに案内されて、図4〜図6に示
すターンテーブル70aの真上すなわちローディング位
置に移送される。このように、キャリア20はメインシ
ャーシ1に固定された部材にガイドされるので移送中に
振動することなく、また、ガイド部に確実に引き込まれ
る。
【0069】キャリア引出し部材36およびローディン
グフック40は共にストッカ21からキャリア20を引
出すが、それらは図7に示すように高さがキャリアの1
段分ずれており、キャリア20を引張り合うことはな
い。
【0070】図4に示す原動歯車51、内歯歯車52お
よびキャリア歯車54は軸1hに回転自在に支持されて
いる。軸1hの下端および上端は図1に示すメインシャ
ーシ1の穴1kおよびメインシャーシ1に締着される保
持部材55の穴55aに夫々支持されている。なお、保
持部材55はその穴55aがメインシャーシ1の穴1k
と対応するように締着される。キャリア歯車54の軸に
回転自在に支持された遊星歯車53,53は内歯歯車5
2の内歯52bと原動歯車51に形成された太陽歯車5
1bに噛合う。これらの歯車は遊星歯車機構を構成して
いる。
【0071】図1に示すメインシャーシ1のボス1mに
固定された第2のモータ50が駆動する減速機構は原動
歯車51の大歯車51aと噛合っており、第2のモータ
50は原動歯車51を回転駆動する。原動歯車51の回
転は内歯歯車52が停止されているときはキャリア歯車
54に伝えられ、キャリア歯車54が停止されていると
きは内歯歯車52に伝えられる。
【0072】内歯歯車52の外歯52aは先に説明した
ようにローディングスライダ9のラック9aと噛合って
おり、ローディングスライダ9を駆動する。キャリア歯
車54はメインシャーシ1および保持部材55挟まれる
ようにして回転自在に支持されたギヤ56および57を
介してストッカ昇降スライダ25のラック25aと連結
されておりストッカ昇降スライダ25を駆動する。
【0073】軸61は図1に示すメインシャーシ1の底
面に設けられた穴1pと図3に示すローディングフック
支持部材39のやや後部左側下面に設けられた穴とに嵌
合して支持されている。そして、軸61はカムギヤ63
とギヤ62を回転自在に支持している。カムギヤ63の
突起63aはギヤ62の凹み62bと嵌合しており、カ
ムギヤ63とギヤ62は一体に回転する。ギヤ62は先
に説明したようにメインスライダ34により回転され
る。
【0074】ディスク位置検出部材作動スライダ59は
前後方向に延びる複数の長穴を介して保持部材55の上
側に前後方向摺動自在に支持されており、引張りコイル
バネ72により前方向に付勢されている。ディスク位置
検出部材作動スライダ59は、それに設けられたカムフ
ォロア部59bがカムギヤ63の突起63aと係合し、
カムギヤ63により前後方向に駆動される。そしてその
下面に設けられたカム形状の突起59aが保持部材55
に回動自在に支持されたアーム58の縁と係合しアーム
58を回動させる。
【0075】すなわち、メインスライダ34は図2に示
すディスク位置検出部材26を昇降させるが、キャリア
20がストッカ21に出入中でないときに、ディスク位
置検出部材26を上昇させる。例えば、8cmディスク
がずれた状態でキャリア20がストッカ21に収納され
た場合は、ずれたディスクによりディスク位置検出部材
26の上昇が妨げられスイッチSW10が動作しないの
で、ディスクずれやキャリアずれ等が検出できる。
【0076】なお、ディスク位置検出部材26はキャリ
ア引出し部材36およびローディングフック40にそれ
ぞれ係止されているキャリア20に対応する昇降ストロ
ークを有するように形成されている。つまり、ディスク
位置検出部材26の昇降ストロークはキャリアの2段分
に相当するのである。
【0077】ディスク位置検出部材26が上昇している
時は、棒状突起26aおよび26bが、ストッカ内のデ
ィスクの中央孔およびキャリア20の穴20cにそれぞ
れ挿通する。この際、棒状突起26aは、スイッチ作動
棒11に当接しスイッチSW10を動作させ、棒状突起
26bはストッカカバー裏面の係止棒に当接する。
【0078】一方、ストッカ21が上昇されており、ロ
ーデイングフック40よりも上側の位置にキャリアが存
在する状況がある。この場合、ディスク位置検出部材2
6の昇降ストロークの関係上、ローディングフック40
よりも上側のディスクの中央孔には棒状26aが、キャ
リア20の穴20cには棒状突起26bがそれぞれ挿通
されないこととなる。しかし、このような状況では、該
ローデイングフックよりも上側のディスク中央孔にはス
イッチ作動棒11が、キャリア20の穴20cにはスッ
カカバー裏面の係止棒がそれぞれ挿通されることとな
る。したがって、ストッカ21の位置にかかわらず、デ
ィスク位置検出部材26が上昇している場合に振動が加
わっても、キャリア20およびキャリアに載置されたデ
ィスクがずれることはない。
【0079】ディスク位置検出部材26が下降した場合
には、キャリア引出し部材36およびローディングフッ
ク40によりストッカ21内のキャリア20をそれぞれ
の方向に引き出すことができる。なお、ディスク位置検
出部材26が下降している場合に、装置に振動等が加わ
っても、キャリア引出し部材36およびローディングフ
ック40が棒状突起26bが存在しない位置のキャリア
20にそれぞれ係止されているため、それらのキャリア
20がずれることはない。
【0080】ディスク位置検出部材26の棒状突起26
aおよび26bの先端にテーパを設ければディスク位置
検出部材26が上昇するとき、ディスクあるいはキャリ
アの小さい位置ずれが修正できる。そして、ストッカを
昇降させるときローディングフック40またはキャリア
引出し部材36がキャリアと接触する不具合を防止でき
る。
【0081】ブレーキ部材60はメインシャーシ1と保
持部材55に挟まれるようにして前後方向摺動自在に支
持されており、それに設けられたカムフォロア部60a
がカムギヤ63のカム63bと係合し、カムギヤ63に
より前後方向に駆動される。そしてそれに設けられた突
起60bはキャリア歯車54を係止し、突起60cは内
歯歯車52を係止する。先に説明したように、キャリア
歯車54が係止されているときは内歯歯車52が回転駆
動され、内歯歯車52が係止されているときはキャリア
歯車54が駆動されるので、メインスライダ34の動き
により第2のモータ50の動力伝達先が切換えられる。
ブレーキ部材60とその駆動機構および遊星歯車機構に
より動力切換え手段が構成されている。
【0082】カムギヤ63はメインシャーシ1のやや後
部右側に回転自在に支持されたギヤ64と噛合い、ギヤ
64はさらに、メインシャーシ1の軸1nに回転自在に
支持された回転部材65に設けられた歯65aと噛合っ
ている。回転部材65の軸65cはメインシャーシ1の
後部に摺動自在に支持されたスライダ71のJ形溝71
aと係合している。J形溝71aの円弧部の半径は軸6
5cの回転半径と一致しており、回動部材65の回転中
はスライダ71は移動または停止する。
【0083】昇降部材69の軸69a,69a…はメイ
ンシャーシ1の縦方向のガイド溝1b,1b…およびス
ライダ71の斜めの昇降ガイド溝71b,71b…と係
合している。よって、昇降部材69はメインスライダ3
4によりギヤ62〜スライダ71を介して昇降される。
メカニズムシャーシ70はバネおよびダンパーを介して
昇降部材69に取付けられている。
【0084】メカニズムシャーシ70にはディスクモー
タが固定されており、ディスクモータの回転軸にはター
ンテーブル70aが固着されている。光ピツクアップ7
0bはターンテーブル70aに保持されたディスクの半
径方向に送られるようにメカニズムシャーシ70に取付
けられている。光ピツクアップ70bがターンテーブル
70aから最も離れた位置のホームポジションで図示し
ていないスイッチSW1が作動し、光ピックアップのホ
ームポジションが検出される。
【0085】メカニズムシャーシ70が上昇してターン
テーブル70aが上昇するとキャリア20上のディスク
がターンテーブル70aとクランパ10によりクランプ
されてディスクモータで回転駆動される。ディスクが回
転している間に光ピックアップ70bはディスク半径方
向に送られてディスクに記録された信号を再生する。メ
カニズムシャーシ70に取付けられた部材、クランパ1
0およびメカニズムシャーシ70の駆動機構により再生
手段が構成されている。
【0086】レバー66および67は回転部材65に近
接する位置で、夫々の穴66aおよび67aがメインシ
ャーシ1の軸(図示せず)と嵌合しメインシャーシ1に
回動自在に支持されており、引張りコイルバネ68に付
勢されその後端が回転部材65のカム65bに圧接され
ている。レバー66および67の先端は夫々スイッチS
W4およびSW5と当接する。
【0087】レバー66および67は回転部材65の回
転に従って、穴66aおよび67aと嵌合する軸回りに
揺動する。そして、レバー66および67は夫々SW4
およびSW5を作動させる。スイッチSW4はメカニズ
ムシャーシ70の上昇した時または下降を始める直前で
オンとなり、スイッチSW5はメカニズムシャーシ70
が下降した時または上昇を始める直前でオンとなる。
【0088】図9のチャートは上記各部材の作動タイミ
ングを示す。図(a)〜(h)の横軸はメインスライダ
ストロークであり同一に目盛られている。メインスライ
ダ移動始点Aはメインスライダが再前進位置であること
を示し、メインスライダ移動終点Bはメインスライダが
最後退位置であることを示している。
【0089】図(b)および(c)は夫々スライダトレ
イ31およびキャリア20の移動期間を示す。スライダ
トレイ31の移動終点Cはキャリア20の移動終点Dよ
り早い。図(d)はディスク位置検出部材26の昇降の
状態を示している。図(e)はターンテーブルの昇降の
状態を示している。ターンテーブルの上昇位置のG点は
先に説明したようにスイッチSW4で検出される。図
(f)はカムギヤ63の回転の状態を示している。図
(g)は遊星歯車機構の部材の回転可能状態を示してい
る。H点以前でキャリアが回転可能であり、J点以降で
内歯歯車が回転可能となる。
【0090】図(h)はストッカ昇降およびローディン
グスライダの移動状態を示している。キャリア回転限界
H点以前でストッカは昇降される。また、ローディング
スライダはディスク位置検出部材26が下降したF点以
降で駆動される。
【0091】次に、上記構成のディスク再生装置の作用
を説明する。図11に示す制御回路はマイクロコンピュ
ータ、メモリ、入出力インターフェース、ドライバー回
路等を備えており、操作キーおよびスイッチSW1〜S
W10からの信号および再生部からの信号が入力され、
第1のモータ7(M1)および第2のモータ50(M
2)を駆動し、さらに、再生部にプレイ信号を出力し、
また、再生部のディスクモータやピックアップ送りモー
タを駆動する。
【0092】装置は上記各スイッチSW1〜SW10の
動作および筐体の前面パネルに設けられた図示していな
いキーの操作に従って、制御回路により制御される。初
期状態では図5に示すように、キャリア引出し部材36
とローディングフック40がストッカ21内のキャリア
20,20と係止した状態となっている。また、メイン
スライダ34はギヤ62から離れる直前の位置にありギ
ヤ62は上から見て時計方向に回動している。
【0093】そして、ターンテーブル70aは上昇した
状態にある。また、ストッカ21は最下位置ある。さら
に、ブレーキ部材60は後方向に移動されており突起6
0cは内歯歯車52と噛合ってこれを停止させている。
(この時スイッチSW2、SW4およびSW8はオンと
なっており、スイッチSW5およびSW7はオフとなっ
ている。)よって、第2のモータ50はキャリア歯車5
4のみを回転させることができる。従って、第2のモー
タにより、ストッカ昇降スライダ25が移動され、図2
に示すストッカ21が昇降される。
【0094】この状態ではストッカ21を昇降させて、
再生するディスクのキャリアの高さをローディングフッ
ク40に合わせることにより、再生するディスクを選択
することができる。すなわち、第2のモータによりスト
ッカ21を上昇させ、スイッチSW6のオンオフにより
ストッカ位置を記憶する制御回路のカウンタを0からア
ップカウントすることにより、再生するディスクのキャ
リアの高さをローディングフック40に合わせることが
できる。また、ディスク交換をするキャリア20の高さ
をキャリア引出し部材36に合わせることもできる。
【0095】最初にディスク交換について説明する。デ
ィスク交換は上記の初期状態において行うことができる
が、ローディングフック40がキャリア20をターンテ
ーブル70aの上に移動させた再生状態においても行う
ことができる。(この時スイッチSW7はオンとなりス
イッチSW8はオンとなっている。)すなわち、前述の
通り、メインスライダ34が図5に示す位置にある時
は、ターンテーブル70aが上昇している状態である
が、ターンテーブル70aが上昇する前にいずれかのキ
ャリア20がローディングフック40によりターンテー
ブル70a上に移送されておれば、そのキャリア20上
のディスクはターンテーブル70aとクランパ10で保
持されて再生状態となっている。そして、メインスライ
ダ34が図5に示す位置から前方(図示下方)に移動し
てもブレーキ部材60の状態は変化せずギヤ52が回転
されることはないため再生状態に変化はない。
【0096】第2のモータ50によりストッカ昇降スラ
イダ25を移動しストッカ21を昇降してディスク交換
をするキャリア20の高さをキャリア引出し部材36に
合わせた後、メインスライダ34が第1のモータ7によ
り前方向に送られる。
【0097】メインスライダ34移動行程の初期の段階
では図3に示す回動部材35は上から見て時計方向に回
動しており、その軸35aは図1に示す右側面シャーシ
2のJ形溝2aのスライダトレイ31の移動方向と直角
方向の部分と係合しているので回動部材35の軸35a
の前後方向の動きが阻止され、回動部材35を支持する
スライダトレイ31は動かない。
【0098】キャリア引出し部材36も同様にメインス
ライダ34の前進行程の初期には動かない。メインスラ
イダ34の前進行程の途中において、図3に示す回動部
材37がメインスライダ34の凹み34cに案内されて
回動し回動部材37の軸37aがJ形溝31aの直線部
に入り込みキャリア引出し部材36が前方向に駆動され
る。キャリア20が送られて前端部分が下プレート31
の舌片32a,32aに乗せられスライダトレイ31に
支持される。
【0099】メインスライダ34がさらに移動すると、
メインスライダ34の凹み34dが軸35aと係合し回
動部材35を反時計方向に回動させる。すると、軸35
aはJ形溝2aのスライダトレイ31の移動方向に延び
る部分と係合しスライダトレイ31が移動可能となると
共に凹み34dで軸35aが押されてスライダトレイ3
1は前方向すなわち筐体から突出方向に移動する。
【0100】すなわち、スライダトレイ31は図5に示
す位置から図6に示す位置に移動する。この時スイッチ
SW3はオフとなる。図6に示す状態ではスライダトレ
イ31は筐体から突出しており、キャリア20もキャリ
ア引出し部材36によりスライダトレイ31と一体とな
るように引出されている。図6に示す状態でキャリア2
0上のディスクを交換し、あるいはキャリア20上にデ
ィスクを載置することができる。
【0101】キャリア20のストッカ21への収納はモ
ータ7を逆転させることにより行われる。このとき軸3
5aはJ形溝2aに案内されて、回動部材35は時計方
向に回動する。従って、スライダトレイ31を後退させ
た(スイッチSW4がオンとなることにより検出され
る。)後メインスライダ34はさらに後退できる。スト
ッカを昇降させてキャリアを選択し、選択されたキャリ
アを筐体外に突出させてディスクを交換することを繰り
返せば全てのキャリアのディスクを交換することができ
る。
【0102】次に、初期状態から任意のキャリアのディ
スクを再生する動作について説明する。図5に示す初期
状態でストッカを昇降させて再生するディスクのキャリ
ア20をローディングフック40に合わせた後、第1の
モータ7によりメインスライダ34を後退させると、ギ
ヤ62の歯はラック34bと噛合うようになりギヤ62
およびカムギヤ63は反時計方向に回動される。
【0103】すると、ターンテーブル71aは上昇位置
から降下しブレーキ部材60は前進しキャリア歯車54
が停止される。(このことは、スイッチSW5がオンと
なることにより検出される。)カムギヤ63が図9
(f)のD点からB点まで回転する間に図9(d)に示
すように、ディスク位置検出部材26は一旦上昇した後
降下している。
【0104】そして内歯歯車52が第2のモータ50で
回転されるようになりローディングスライダ9は後方向
に送られる。キャリア20はローディングフック40を
介してローディングスライダ9によりターンテーブル7
0a上に移動される。(その状態はスイッチSW7がオ
ンとなることにより検出される。) その後メインスライダ34は第1のモータ7の前とは逆
方向の回転によりギヤ62から離れる直前まで前方(図
5に示す位置)に送られターンテーブル70aが上昇し
てディスクをクランプして再生状態となる。(この状態
はスイッチSW4がオンとなることで検出される。)こ
の状態では第1のモータ7はメインスライダ34を移動
させる状態となっており、先に説明したようにディスク
の交換ができる。すなわち、この装置では再生中にディ
スクを交換することが可能である。
【0105】ディスク再生終了後にディスクをストッカ
21に戻す動作はディスクをターンテーブルに装着した
時と逆方向に第1のモータ7および第2のモータ50を
回転させることにより行われる。すなわち、先ず、モー
タ50によりメインスライダ34を図9に示すD点から
B点まで移動させ、(メインスライダ34は図5に示す
位置から後退する。この状態はスイッチSW5がオンと
なることで検出される。)その後第2のモータ50によ
りローディングスライダ9を再生位置から図5に示す位
置まで前進させてキャリア20をストッカ21内に収納
する。この状態では図5に示す初期状態となっている。
(この状態はスイッチSW8がオンとなることで検出さ
れる。)なお、再生中のディスクのキャリアの位置は制
御回路により記憶されており再生後ディスクは元の位置
に戻されるように制御される。
【0106】上記のようにして、ディスクの再生あるい
はストッカ内のディスクの交換が行われるが、スライダ
トレイ31を筐体外から筐体内に移動したとき、すなわ
ち、キャリア20が筐体外からストッカ21に収納され
た後、メインスライダ34は図9に示すG点まで移動さ
れる。(このことはスイッチSW4がオンとなることで
検出される。)このようにメインスライダ34を移動さ
せることにより、ディスク位置検出部材26は上昇する
がディスク位置検出部材26がディスクまたはキャリア
20の位置ずれによりこれらの部材で上昇が阻止された
場合はスイッチSW10が作動しない。そのときはスラ
イダトレイ31を筐体外に移動させる。そしてディスク
の位置ずれを修正した後にスライダトレイ31を筐体内
に移動させることができる。
【0107】キャリア20を再生位置からストッカ21
内に戻したときも、同様にディスク位置検出部材26を
上昇させ、ディスクまたはキャリア20の位置ずれがあ
る場合は戻されたキャリア20を筐体外に排出する。こ
の場合はストッカ21をキャリアの1段分だけ下降させ
て排出するキャリアの高さをキャリア引出し部材36の
高さに合せた後メインスライダ33が筐体外に移動され
る。
【0108】また、ディスク再生やディスク交換が終了
して装置を停止させるときは、ディスク位置検出部材2
6を上昇させ、また、ストッカ21を降下させてディス
ク位置検出部材26をストッカ内の全てのディスクおよ
びキャリアに挿通させる。このようにすることにより、
装置を移動させる等してストッカ21内のディスクおよ
びキャリアに力が加わるときにもキャリアやディスクの
位置ずれが発生しない。
【0109】次に、図12〜図16を参照して、電源投
入時の初期化の動作を説明する。この初期化動作は突然
の停電時等に対応するように、あらゆる状態で電源が切
られた場合を想定している。但し、この装置では、スラ
イダトレイ34が筐体外に突出した状態で、ストッカ2
1を移動させることはないので、電源が切られた状態で
スライダトレイ34が筐体外に突出しておればスライダ
トレイ上にあるキャリア20のストッカ21内への収納
位置は、その時のストッカ21の停止位置でのスライダ
トレイ34がキャリアを戻す位置に一致している。
【0110】図12〜図13は初期化ルーチンのフロー
チャートを示し、図14〜図16は各モータおよび各ス
イッチの夫々入力および出力を各モータが正転後逆転し
たときのタイムチャートとして示してある。なお符号M
1およびM2は第1のモータ7および第2のモータ50
を表し、符号SW2〜SW9は夫々スイッチSW2〜ス
イッチSW9を表している。SW2〜SW9の出力で実
線で示されていないものは、その状態のみでは出力が決
まらないことを意味している。
【0111】図12および図13を参照して初期化ルー
チンを説明する。電源が投入されると、まずステップS
1,S2でピックアップ送りモータを駆動し、ピックア
ップのイニシャライズが行われる。この動作でピックア
ップはホームポジションに送られる。
【0112】次に、ステップS3において、スライダト
レイ31がクローズか否を検出するスイッチSW4がオ
ン(出力がグランドレベルであり以下同じ表現を用い
る。また、オフのときは+5Vである)となっているか
否かを判断し、オンであればメインスライダ34がスラ
イダトレイ31を筐体内に戻し切った位置(ホームポジ
ション)にありステップS9に移行し、オンでなければ
ステップS4に移行する。
【0113】ステップS4ではターンテーブルダウンを
検出するスイッチSW5がオンとなっているか否かを判
断し、オンであればメインスライダ34が最後方位置に
ありステップS11に移行し、オンでなければステップ
S5に移行する。ステップS5ではストッカ21内のキ
ャリア20が筐体外へ引出される位置でのキャリアの有
無を検出するスイッチSW9がオンとなっているか否か
を判断し、オンであればメインスライダ34がホームポ
ジションと最後方位置との中間にあると判断される。こ
の場合ステップS7に移行する。オンでなければメイン
スライダ34がホームポジションと最前方位置との中間
にあると判断される。この場合ステップS6に移行す
る。
【0114】ステップS6では、操作キーのトレイクロ
ーズキーがおされたか否かを判断し押され場合たステッ
プS7に移行する。なお、本実施例のステップS6で
は、電源投入時にスライダトレイがオープンしておれば
使用者がトレイクローズキーを押すことになっている。
この際、使用者がトレイクローズキーを押さずとも、自
動的にスライダトレイをクローズさせる構成にすること
が可能なのはもちろんである。
【0115】ステップS7では第1のモータを一定期間
スライダトレイクローズ方向に駆動し、またはスイッチ
SW4がオンとなるまで第1のモータをスライダトレイ
クローズ方向に駆動してステップS8に移行する。ステ
ップS8ではスイッチSW4がオンとなっているか否か
を判断し、オンであればスライダトレイ31が筐体内に
あるのでステップS9以下が実行され、オンでなければ
ステップS10に移行する。
【0116】ステップS9では第1のモータをトレイク
ローズ方向にスイッチSW5がオンとなるまで、すなわ
ち、メインスライダ34が最後方位置にくるまで駆動
し、ステップS11に移行する。ステップS11以下で
メインスライダ34が最後方位置となっている場合の処
理が行われる。
【0117】まず、ステップS11でキャリアが再生位
置からストッカに戻されたことを検出するスイッチSW
8がオンである否かを判断し、オンであればローディン
グスライダ9はキャリアをストッカに戻した位置にあ
る。この場合ステップS13に移行する。オンでなけれ
ば、ステップS12において、スイッチSW7がオンと
なるまで第2のモータをキャリア再生位置送り方向に駆
動してステップS13に移行する。
【0118】ステップS13では第1のモータをターン
テーブルがアップしてスイッチSW4がオンとなるまで
駆動してステップSW14に移行する。ステップS14
ではストッカがホームポジション(最下位置)となりス
イッチSW2がオンとなるまで第2のモータを駆動して
ステップS15に移行する。ステップS15ではローデ
ィングスライダ9がキャリアをストッカに収納した位置
にあることを検出するスイッチSW8がオンであるか否
かを検出し、オンであれば全てのキャリアがストッカに
収納された状態でストッカは最下位置にあり、初期化ル
ーチンを終了する。
【0119】ステップS15でSW8がオンでない場合
は、スライダトレイ31が筐体内にあり、かつローディ
ングスライダ9がキャリア収納位置にない場合であり、
ステップS16〜S23においてストッカの空き場所を
探して、その位置にローディングスライダ9がキャリア
20を収納する動作が行われる。
【0120】まず、ステップS16において、ストッカ
位置を記憶するリフトカウンタを6にセットする。次に
ステップS17において、ストッカ21内のキャリア2
0が筐体外へ引出される位置でのキャリアの有無を検出
するスイッチSW9がオンとなっているか否かを判断
し、オンであればキャリア20が筐体外へ引出される位
置にキャリアがあると判断する。そして、ステップS1
8に移行する。オンでなければキャリア20が筐体外へ
引出される位置にキャリアががない。
【0121】その場合、前述の通り、ローディングスラ
イダ9はキャリア20が筐体外へ引出される位置より1
段上の棚からキャリアを出入させるので、ステップS2
1において、空き場所をローディングスライダ9により
キャリアを収納する高さに合わせるように、第2のモー
タでストッカを1段上昇させてステップS22に移行す
る。
【0122】ステップS18では、スイッチSW6が一
回オンオフするまでストッカを1段上げてリフトカウン
タをデクリメントしてステップS19に移行する。ステ
ップS19ではリフトカウンタが0となっているか否か
を判断し、0でない場合はステップS17以下を繰り返
す。ステップS19でリフトカウンタが0である場合は
ストッカの全ての段にキャリアが収納されており、しか
も、ローディングスライダ9がキャリア収納位置にない
場合である。
【0123】すなわち,この場合はローディンフック4
0がキャリアから外れている場合であり、ステップS2
0以下の処理が行われる。ステップS20では最上段の
キャリアの上の空所をローディングフック40の高さに
合わせるようにストッカをホームポジシヨンまで下降さ
せてステップS22に移行する。
【0124】ステップS22では第1のモータによりス
イッチSW5がオンとなるまでターンテーブルを降下さ
せて、ステップS23に移行する。ステップS23では
第2のモータでスイッチSW8がオンとなるまでローデ
ィングスライダ9をキャリア収納方向に駆動する。この
段階では全てのキャリアがストッカに収納されており、
また、ローディングフック40はストッカ内にあるの
で、ステップS11以下によりストッカをホームポジシ
ヨンまで下げて初期化ルーチンを終了する。なお、今回
はステップ11およびS15ではYと判断される。
【0125】ステップS10ではターンテーブルダウン
を検出するスイッチSW5がオンとなっているか否かを
判断し、オンとなっていれば図14に示すように、メイ
ンスライダ34は最後位置にあり、スライダトレイ31
が筐体内にあるのでステップS11以下が実行される。
【0126】スイッチSW5がオンでない場合は、スラ
イダトレイクローズ状態からさらにステップS9で第1
のモータをトレイクローズ方向に駆動したにも拘らず、
メインスライダ34が最後位置にきていない。(図14
参照)この場合はキャリア引出し部材36がキャリアか
ら外れてキャリア引出し部材36とキャリアが衝突した
状態であるか、誤動作でキャリアを筐体から引出したま
まストッカが移動されて、キャリアが筐体外から戻され
る位置に別のキャリアがある場合である。この場合は、
キャリアに妨げられてキャリア引出し部材36が後退で
きない。すなわち、メインスライダ34がホームポジシ
ョンに後退できない場合である。この場合はステップS
24以下が実行される。なお、正常の動作では、キャリ
アがキャリア引出し部材36でストッカ21から引出さ
れた状態ではストッカ21は移動されない。
【0127】ステップS24では第1のモータによりス
イッチSW3がオンとなるまでスライダトレイ34をオ
ープン方向に駆動し、ステップ25に移行する。ステッ
プS25では第2のモータにより、スイッチSW2がオ
ンとなるまで(ストッカホームポジション)ストッカ2
1を降下させ、ステップS26に移行する。
【0128】ステップS26ではリフトカウンタを6に
セットしてステップS27に移行する。ステップS27
では筐体外からキャリアが戻されたことを検出するスイ
ッチSW9がオンとなっているか否かを判断し、オンで
あれば筐体外から戻されるべき位置にキャリアがあり、
ステップS28に移行する。オンでなければ筐体から戻
される位置にキャリアがないので、その位置にキャリア
を戻すようにステップS7以下が実行される。この場合
は、ステップS8でYと判断されステップS9以下が実
行され、初期化が終了する。
【0129】ステップS28ではリフトカウンタをデク
リメントし、スイッチSW6が一回オンオフするまでス
トッカを1段上げてステップS29に移行する。ステッ
プS29ではリフトカウンタが0となっているか否かを
判断し、0でない場合はステップS27以下を繰り返
し、0の場合はストッカの全ての段にキャリアが収納さ
れており、しかも、メインスライダ34がホームポジシ
ョンまで後退できない場合であり、キャリア引出し部材
36がキャリアから外れている。
【0130】この場合はステップS30でストッカをさ
らに1段上げて先に説明した最下段のキャリアの下の空
所をキャリア引出し部材36の高さに合わせてステップ
S7以下が実行される。この場合は、ステップS8でY
と判断されステップS9以下が実行され、初期化が終了
する。
【0131】上記初期化の動作を電源投入時の状況の各
場合について、分けて説明する。まず、正常動作の途中
で電源が遮断され、そのまま状況が変化していない場合
として、(1)全てのキャリアがストッカに収納されて
おり、キャリア引出し部材36およびローディングフッ
ク40が夫々キャリアと係合しており、また、ターンテ
ーブルは上昇している状況、(2)全てのキャリアがス
トッカに収納されており、キャリア引出し部材36およ
びローディングフック40が夫々キャリアと係合してお
り、ターンテーブルは下降している状況、(3)キャリ
ア引出し部材36およびローディングフック40は夫々
キャリアと係合しており、キャリア引出し部材36のみ
がキャリアをストッカから引出している状況、(4)キ
ャリア引出し部材36およびローディングフック40は
夫々キャリアと係合しており、ローディングフック40
のみがキャリアをストッカから引出しており、また、タ
ーンテーブルは上昇している状況、(5)キャリア引出
し部材36およびローディングフック40は夫々キャリ
アと係合しており、ローディングフック40のみがキャ
リアをストッカから引出しており、また、ターンテーブ
ルは下降している状況、(6)キャリア引出し部材36
およびローディングフック40は夫々キャリアと係合し
ており、キャリア引出し部材36およびローディングフ
ック40の双方がキャリアをストッカから引出している
状況がある。
【0132】また、誤動作による異常状態または製造工
程において生じる状況として、(7)キャリア引出し部
材36がキャリアをストッカから引出した状態で、スト
ッカが移動されキャリア引出し部材36のキャリア戻し
位置に、ストッカのキャリアが引出された段以外の他の
段から移動してきた別のキャリアがあり、ローディング
フック40はキャリアを引出していない状況、(8)キ
ャリア引出し部材36がキャリアをストッカから引出し
た状態で、ストッカが移動されキャリア引出し部材36
のキャリア戻し位置に、ストッカのキャリアが引出され
た段以外の他の段から移動してきた別のキャリアがあ
り、ローディングフック40はキャリアを引出している
状況、(9)キャリア引出し部材36のみがキャリアか
ら外れている状況、(10)ローディングフック40の
みがキャリアから外れており、ターンテーブルは上昇し
ている状況、(11)ローディングフック40のみがキ
ャリアから外れており、ターンテーブルは下降している
状況、(12)ローディングフック40およびキャリア
引出し部材36の双方がキャリアから外れている状況が
ある。なお、キャリア引出し部材36がキャリアをスト
ッカから引出した状態で、ストッカが移動されてもキャ
リア引出し部材36のキャリア戻し位置にキャリアがな
い場合は正常な状況である(6)の状況として処理され
る。
【0133】上記(1)の状況では、S1、S2、S
3、S9、S11、S13、S14、S15を経て初期
化処理が終了する。また、上記(2)の状況では、S
1、S2、S3、S4、S11、S13、S14、S1
5を経て初期化処理が終了する。また、上記(3)の状
況では、S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、
S8、S9、S11、S13、S14、S15を経て初
期化処理が終了する。
【0134】上記(4)の状況では、S1、S2、S
3、S9、S11、S12、S13、S14、S15、
S16、S17、(S18、S19)、S21、S2
2、S23、S11、S13、S14、S15を経て初
期化処理が終了する。
【0135】上記(5)の状況では、S1、S2、S
3、S4、S11、S12、S13、S14、S15、
S16、S17、(S18、S19)、S21、S2
2、S23、S11、S13、S14、S15を経て初
期化処理が終了する。
【0136】上記(6)の状況では、S1、S2、S
3、S4、S5、S6、S7、S8、S9、S11、S
12、S13、S14、S15、S16、S17、(S
18、S19)、S21、S22、S23、S11、S
13、S14、S15を経て初期化処理が終了する。
【0137】上記(7)の状況では、S1、S2、S
3、S4、S5、S6、S7、S8、S10、S24、
S25、S26、S27、(S28,S29)、S7、
S8、S9、S11、S13、S14、S15を経て初
期化処理が終了する。
【0138】上記(8)の状況では、S1、S2、S
3、S4、S5、S6、S7、S8、S10、S24、
S25、S26、S27、(S28,S29)、S7、
S8、S9、S11、S12、S13、S14、S1
5、S16、S17、S18、S19、S21、S2
2、S23、S11、S13、S14、S15を経て初
期化処理が終了する。
【0139】上記(9)の状況では、S1、S2、S
3、S4、S5、S6、S7、S8、S10、S24、
S25、S26、S27、S28,S29、S30、S
7、S8、S9、S11、S13、S14、S15を経
て初期化処理が終了する。
【0140】上記(10)の状況では、S1、S2、S
3、S9、S11、S12、S13、S14、S15、
S16、S17、S18、S19、S20、S22、S
23、S11、S13、S14、S15を経て初期化処
理が終了する。
【0141】上記(11)の状況では、S1、S2、S
3、S4、S11、S12、S13、S14、S15、
S16、S17、S18、S19、S20、S22、S
23、S11、S13、S14、S15を経て初期化処
理が終了する。
【0142】上記(12)の状況では、S1、S2、S
3、S4、S5、S6、S7、S8、S10、S24、
S25、S26、S27、S28,S29、S30、S
7、S8、S9、S11、S12、S13、S14、S
15、S16、S17、S18、S19、S20、S2
2、S23、S11、S13、S14、S15を経て初
期化処理が終了する。
【0143】なお、キャリア引出し部材36またはロー
ディングフック40のいずれか一方がキャリアから外れ
ている場合はキャリア引出し部材36またはローディン
グフック40の他方はキャリアをストッカに収納した状
態について説明したがキャリアを引出している状態で
も、初期化を行うことができることは明らかであろう。
【0144】このように、この実施例によると、正常状
態で電源が切られ、その状態が変化しない場合の他に誤
動作等による異常状態であっても、初期化を行うことが
できる。特に、キャリア引出し部材36またはローディ
ングフック40がキャリアから外れていても初期化処理
によりキャリアに係止させることができるので、製造工
程で利用して、製造を容易とすることも可能である。
【0145】
【発明の効果】この発明の記録媒体再生装置において、
記録媒体を収容可能な収容部と、記録媒体を再生する再
生手段と、前記記録媒体を前記収容部内と装置外との間
で移送させる第1の移送手段と、前記記録媒体を前記収
容部内と再生位置との間で移送させる第2の移送手段
と、前記記録媒体と前記第1または第2の移送手段とを
相対的に位置決めする位置決め手段とを有し、前記第1
および第2の移送手段が記録媒体をそれぞれ収容部から
移送させている状態で電源がオンされた場合、まず第1
の移送手段により移送された記録媒体を収容部に収容さ
せた後、第2の移送手段により移送された記録媒体を収
容部に収容させるものは、第1の移送手段が記録媒体を
装置外へ移送している間は位置決め手段を動かさないよ
うにすることにより、第1の移送手段により移送された
記録媒体を収容部に収容させることができる。すなわ
ち、第1の移送手段が記録媒体を収容部に戻すための複
雑な記憶媒体位置記憶装置を必要としない。
【0146】この発明の記録媒体再生装置において、記
録媒体を収容可能な収容部と、記録媒体を再生する再生
手段と、前記記録媒体を前記収容部内と装置外との間で
移送させる第1の移送手段と、前記記録媒体を前記収容
部内と再生位置との間で移送させる第2の移送手段と、
前記記録媒体と前記第1または第2の移送手段とを相対
的に位置決めする位置決め手段と、前記収容部内に記録
媒体が収容されているかどうか判別する空欄判別手段と
を有し、前記第1および第2の移送手段が記録媒体をそ
れぞれ収容部から移送させている状態で電源がオンされ
た場合、まず第1の移送手段により移送された記録媒体
を収容部に収容させ、空欄判別手段により収容部におけ
る記録媒体が収納されていない箇所を判別した後、該収
納部における記録媒体が収納されていない箇所に第2の
移送手段により移送された記録媒体を移送させるもの
は、第1の移送手段が記録媒体を装置外へ移送している
間は位置決め手段を動かさないようにすることにより、
第1の移送手段により移送された記録媒体を収容部に収
容させることができる。すなわち、第1の移送手段が記
録媒体を収容部に戻すための複雑な記憶媒体位置記憶装
置を必要としない。
【0147】第1の移送手段により記録媒体を収容部に
収容させた後は収容部内の空欄は第2の移送手段が記録
媒体を引出した場所のみであるから、その場所を空欄判
別手段で判別し、その場所に第2の移送手段により移送
された記録媒体を収容させることができる。すなわち、
第2の移送手段が記録媒体を収容部に戻すための複雑な
記憶媒体位置記憶装置も必要としない。
【0148】この発明の記録媒体再生装置において、記
録媒体を収容可能な収容部と、記録媒体を再生する再生
手段と、前記記録媒体を前記収容部内と装置外または再
生位置との間で移送させる移送手段と、前記記録媒体と
前記位相手段とを相対的に位置決めする位置決め手段
と、前記収容部内に記録媒体が収容されているかどうか
判別する空欄判別手段とを有し、記録媒体が前記移送手
段により移送されており、かつ、該移送された記録媒体
の位置と該移送された記録媒体が戻されるべき収容部の
位置とが相対的にずれた状態で電源がオンされた場合、
前記空欄判別手段により移送された記録媒体が戻される
べき収容部の位置を判別し、該空欄判別手段により判別
された収容部の位置と移送された記録媒体との位置を位
置決め手段により位置決めした後、移送手段により記録
媒体を収容部に戻すように構成されているものは、移送
手段により記録媒体が収容部から引出された空欄を空欄
判別手段で判別し、その場所に移送手段により移送され
た記録媒体を収容させることができる。すなわち、移送
手段が記録媒体を収容部に戻すための複雑な記憶媒体位
置記憶装置を必要としない。
【0149】この発明の記録媒体再生装置において、記
録媒体を載置する記録媒体載置部が構成されたキャリア
を有し、前記収容部は該キャリアを収容可能であり、前
記第1の移送手段は該キャリアを前記収容部内と装置外
との間で移送させ、前記第2の移送手段は該キャリアを
前記収容部内と再生位置との間で移送させ、前記位置決
め手段は該キャリアと前記第1または第2の移送手段と
を相対的に位置決めさせるものは、キャリアに移送手段
の案内部と摺動する摺動する部分や移送手段の係止部と
係合する係合部を設けることにより記録媒体の移送手段
の構成が容易となる。また、第1の移送手段が記録媒体
を載置したキャリアを装置外へ移送している間は位置決
め手段を動かさないようにすることにより、第1の移送
手段により移送された記録媒体を載置したキャリアを収
容部に収容させることができる。すなわち、第1の移送
手段が記録媒体を収容部に戻すための複雑な記憶媒体位
置記憶装置を必要としない。
【0150】この発明の記録媒体再生装置において、記
録媒体を載置する記録媒体載置部が構成されたキャリア
と、該キャリアを収容可能な収容部と、記録媒体を再生
する再生部と、該キャリアを前記前記収容部内と装置外
または再生位置との間で移送させる移送手段と、前記キ
ャリアと係合するために前記移送手段に設けられた係合
部と、前記収容部と前記移送手段とを相対的に位置決め
する位置決め手段とを有し、前記係合部とキャリアとが
係合していない状態で電源がオンされた場合、前記移送
手段は係合部を収容部内以外の箇所に移動させ、前記位
置決め手段は前記係合部と収容部とが相対的にずれた位
置になるように駆動させた後、前記移送手段は係合部を
収容部内に対応する位置に移動させるように構成されて
いるものは、誤動作により係合部とキャリアとの係合が
外れた場合や、組立て時に係合部とキャリアとを係合さ
せていない状態に組立てた場合にも電源投入により自動
的に係合部とキャリアとを係合させることができる。す
なわち、組立てや修理の行程が削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるディスク再生装置の部
分を示す分解斜視図である。
【図2】この発明の実施例であるディスク再生装置の部
分を示す分解斜視図である。
【図3】この発明の実施例であるディスク再生装置の部
分を示す分解斜視図である。
【図4】この発明の実施例であるディスク再生装置の部
分を示す分解斜視図である。
【図5】この発明の実施例であるディスク再生装置の部
分を示す平面図である。
【図6】この発明の実施例であるディスク再生装置の部
分を示す平面図である。
【図7】この発明の実施例であるディスク再生装置の部
分を示す概略側面図である。
【図8】この発明の実施例であるディスク再生装置の部
分を示す側面図である。
【図9】この発明の実施例であるディスク再生装置の作
用を示すチャートである
【図10】この発明の実施例であるディスク再生装置の
概略を示す構成図である。
【図11】この発明の実施例であるディスク再生装置の
制御部を示すブロック図である。
【図12】この発明の実施例であるディスク再生装置の
作用を示すフローチャートである。
【図13】この発明の実施例であるディスク再生装置の
作用を示すフローチャートである。
【図14】この発明の実施例であるディスク再生装置の
作用を示すチャートである。
【図15】この発明の実施例であるディスク再生装置の
作用を示すチャートである。
【図16】この発明の実施例であるディスク再生装置の
作用を示すチャートである。
【図17】従来の例を示す概略図である。
【図18】従来の例の細部を示す分解斜視図である。
【図19】従来の例の細部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 メインシャーシ、1a,1b ガイド溝、1c,1
d ガイド棒、1e枠上面、1f 凹み 2 右側面シャーシ、2a J形溝 3 歯車列支持部材 4 ガイド板 5 クランパ支持部材、5a ガイド溝 6 ストッカカバー 7 第1のモータ 8 ギヤ 9 ローディングスライダ、9a ラック、9b,9c
突起、9d 傾斜溝 10 クランパ 11 スイッチ作動棒 12 スイッチ基板 13 スイッチ作動スライダ、13a凸部 20 キャリア 20a,20b フック係合切欠き、
20c 穴 20d 凹み、20e 大径ディスク用凹部、20f
小径ディスク用凹部 20g 凹み 21 ストッカ、21a 溝、21b 軸 22 前プレート、22a 軸 23 後プレート、23a 軸、23b 舌片 24 板バネ 25 ストッカ昇降スライダ、25a ラック、25b
溝、25c 階段状溝、25d 穴 26 ディスク位置検出部材、26a,26b 棒状突
起 27 圧縮コイルバネ 28 スイッチ作動アーム、28a 穴、28b 突起 29 スイッチ作動アーム、29a軸、29b 突起 31 スライダトレイ、31a J形溝、31b 突起 32 下プレート、32a 舌片 33 ガイドプレート 34 メインスライダ、34a,34b ラック、34
c,34d 凹み 35 回動部材、35a 軸 36 キャリア引出し部材、36a フック 37 回動部材、37a 軸 38 スイッチ保持部材 39 ローディングフック支持部材、39a L型溝、
39b ガイド溝 40 ローディングフック、40a フック 41 回動部材、41a,41b 軸 50 第2のモータ 51 原動歯車、51a 大歯車、51b 太陽歯車 52 内歯歯車、52a 外歯、52b 内歯 53 遊星歯車 54 キャリア歯車 55 保持部材 56,57 ギヤ 58 アーム 59 ディスク位置検出部材作動スライダ、59a 突
起、59b カムフォロア部 60 ブレーキ部材、60a カムフォロア部、60
b,60c 突起 61 軸 62 ギヤ、62a 突起、62b 凹み 63 カムギヤ、63a 突起、63b カム 64 ギヤ 65 回転部材、65a 歯、65b カム、65c
軸 66,67 レバー 68 引張りコイルバネ 69 昇降部材、69a 軸 70 メカニズムシャーシ、70a ターンテーブル、
70b 光ピックアップ 71 スライダ、71a J形溝、71b 昇降ガイド
溝 72 引張りコイルバネ SW2〜SW10 スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を収容可能な収容部と、記録媒
    体を再生する再生手段と、前記記録媒体を前記収容部内
    と装置外との間で移送させる第1の移送手段と、前記記
    録媒体を前記収容部内と再生位置との間で移送させる第
    2の移送手段と、前記記録媒体と前記第1または第2の
    移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段とを有
    し、前記第1および第2の移送手段が記録媒体をそれぞ
    れ収容部から移送させている状態で電源がオンされた場
    合、まず第1の移送手段により移送された記録媒体を収
    容部に収容させた後、第2の移送手段により移送された
    記録媒体を収容部に収容させるように構成されているこ
    とを特徴とする記録媒体再生装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体を収容可能な収容部と、記録媒
    体を再生する再生手段と、前記記録媒体を前記収容部内
    と装置外との間で移送させる第1の移送手段と、前記記
    録媒体を前記収容部内と再生位置との間で移送させる第
    2の移送手段と、前記記録媒体と前記第1または第2の
    移送手段とを相対的に位置決めする位置決め手段と、前
    記収容部内に記録媒体が収容されているかどうか判別す
    る空欄判別手段とを有し、前記第1および第2の移送手
    段が記録媒体をそれぞれ収容部から移送させている状態
    で電源がオンされた場合、まず第1の移送手段により移
    送された記録媒体を収容部に収容させ、空欄判別手段に
    より収容部における記録媒体が収納されていない箇所を
    判別した後、該収納部における記録媒体が収納されてい
    ない箇所に第2の移送手段により移送された記録媒体を
    移送させることを特徴とする記録媒体再生装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体を収容可能な収容部と、記録媒
    体を再生する再生手段と、前記記録媒体を前記収容部内
    と装置外または再生位置との間で移送させる移送手段
    と、前記記録媒体と前記位相手段とを相対的に位置決め
    する位置決め手段と、前記収容部内に記録媒体が収容さ
    れているかどうか判別する空欄判別手段とを有し、記録
    媒体が前記移送手段により移送されており、かつ、該移
    送された記録媒体の位置と該移送された記録媒体が戻さ
    れるべき収容部の位置とが相対的にずれた状態で電源が
    オンされた場合、前記空欄判別手段により移送された記
    録媒体が戻されるべき収容部の位置を判別し、該空欄判
    別手段により判別された収容部の位置と移送された記録
    媒体との位置を位置決め手段により位置決めした後、移
    送手段により記録媒体を収容部に戻すように構成されて
    いることを特徴とする記録媒体再生装置。
  4. 【請求項4】 上記記録媒体を載置する記録媒体載置部
    が構成されたキャリアを有し、前記収容部は該キャリア
    を収容可能であり、前記第1の移送手段は該キャリアを
    前記収容部内と装置外との間で移送させ、前記第2の移
    送手段は該キャリアを前記収容部内と再生位置との間で
    移送させ、前記位置決め手段は該キャリアと前記第1ま
    たは第2の移送手段とを相対的に位置決めさせることを
    特徴とする請求項1,2または3記載の記録媒体再生装
    置。
  5. 【請求項5】 記録媒体を載置する記録媒体載置部が構
    成されたキャリアと、該キャリアを収容可能な収容部
    と、記録媒体を再生する再生部と、該キャリアを前記前
    記収容部内と装置外または再生位置との間で移送させる
    移送手段と、前記キャリアと係合するために前記移送手
    段に設けられた係合部と、前記収容部と前記移送手段と
    を相対的に位置決めする位置決め手段とを有し、前記係
    合部とキャリアとが係合していない状態で電源がオンさ
    れた場合、前記移送手段は係合部を収容部内以外の箇所
    に移動させ、前記位置決め手段は前記係合部と収容部と
    が相対的にずれた位置になるように駆動させた後、前記
    移送手段は係合部を収容部内に対応する位置に移動させ
    るように構成されていることを特徴とする記録媒体再生
    装置。
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