JPH0828717A - 流路開閉バルブ - Google Patents

流路開閉バルブ

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JPH0828717A
JPH0828717A JP18892694A JP18892694A JPH0828717A JP H0828717 A JPH0828717 A JP H0828717A JP 18892694 A JP18892694 A JP 18892694A JP 18892694 A JP18892694 A JP 18892694A JP H0828717 A JPH0828717 A JP H0828717A
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spool
peripheral surface
shaft portion
seal ring
piston
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JP18892694A
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Sumio Sugawara
純雄 菅原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高度のシール性、簡易な加工性、価格の低廉
性、スプールの円滑な動作、スプールの操作性を満足さ
せることのできる流路開閉バルブを提供する。 【構成】 シールリング34がスプール太軸部22の外
周面に対して面接触するための幅の広い環状のシール面
35を内周面に有する。ピストン42を内蔵した操作シ
リンダ41がバルブ本体11の一端部に設けられてい
る。スプール21の一端部が操作シリンダ41内のピス
トン42に連結されている。 【効果】 シールリング34のシール面35により高度
のシール性を確保する。スプール21、スプール孔12
相互の摩擦抵抗が減少し、スプール21の動きが円滑に
なる。操作シリンダ41によりスプール21を移動させ
るので、スプール21の操作性が低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体系統における流れ
の方向を変えたり、流量を調整したり、流れを停止する
ために用いる流路開閉バルブに関し、とくに、スプール
とシールリングとを内蔵した流路開閉バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、油圧を利用する機器、装
置などにおいては、これらの流路を開閉するためのバル
ブが配管系に備えつけられている。このような流路開閉
バルブの一つとして、バルブ本体(シリンダ)内にスプ
ールとシールリングとを内蔵したスプール弁が広く用い
られている。
【0003】スプール弁の場合は、バルブ本体内のスプ
ールが弁閉方向へ移動してスプール太軸部がシールリン
グの内周面に密接したときに弁が閉じられ、バルブ本体
内のスプールが弁開方向へ移動してスプール細軸部がシ
ールリング内にシフトしたときに、スプール細軸部の外
周とシールリング内周面との間に隙間が生じるので弁が
開かれる。
【0004】上記におけるスプールは手動で操作される
こともあるが、通常は、ソレノイドの電気機械的な力を
受けてバルブ本体内を移動する。すなわち、ソレノイド
がバルブ本体の一端側に装備されてスプールの端部に連
結されるので、スプールは、ソレノイドの力を受けてバ
ルブ本体内を弁閉方向・弁開方向へ移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スプール弁においてオ
イル漏れをより確実に阻止する場合は、バルブ本体の内
周面(スプール孔の内周面)とスプールの外周面(スプ
ール太軸部の外周面)とを高精度に仕上げて、これら内
外周面間の隙間をできるだけ小さくすることが望ましい
が、その反面、これらの精密加工がむずかしくなるの
で、スプール弁のコストアップを招く。それに、スプー
ル孔、スプールの内外周面が高精度に仕上げられたとし
ても、これらの隙間が微小化するにしたがいスプール、
スプール孔相互の摩擦抵抗が増すので、スプールの軽快
な動きが期待できなくなる。
【0006】その対策として、スプール外周面とシール
リング内周面との接触面積(シール領域)を大きくして
シール効果を高めることが考えられる。このようにして
高度のシール効果を確保するときは、スプール孔、スプ
ールの加工精度を緩和してもオイル漏れが生じない。し
かし、かかる対策も、ソレノイドのパワーとスプールの
ストローク量とが反比例の関係にあるので、ソレノイド
を利用したスプールの操作性が低下する。すなわち、シ
ール面積の増大にともなってスプールのストローク量が
大きくなり、ソレノイドの吸引力が不足するために、ス
プールを満足に操作することができなくなる。
【0007】したがって、既成のスプール弁において
は、高度のシール性、簡易な加工性、価格の低廉性、ス
プールの円滑な動作、スプールの操作性など、これらの
一つ以上を犠牲にしなければならない。
【0008】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題に鑑み、高度のシール性、簡易な加工性、価格の低
廉性、スプールの円滑な動作、スプールの操作性などを
全て満足させることのできる流路開閉バルブを提供しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
流路開閉バルブは、所期の目的を達成するために下記の
課題解決手段を特徴とする。すなわち、バルブ本体が、
シールリング、スプールを内蔵するためのスプール孔
と、スプール孔の長さ方向中間においてこれに通じる入
口流路および出口流路とを有すること、および、スプー
ルが、バルブ本体のスプール孔に対して密に嵌まり合う
スプール太軸部と、スプール太軸部の長さ方向中間に形
成されたスプール細軸部とを有し、スプール細軸部が、
スプール孔の内周面にある入口流路の内側端と出口流路
の内側端とにわたる長さを有すること、および、シール
リングが、スプール細軸部の外径よりも大きくスプール
孔の内径よりも小さい内径を有すること、および、シー
ルリングが、スプール孔の内周面における入口流路内側
端と出口流路内側端との間に装着されてスプール孔の内
周面より突出しているとともに、スプールがスプール孔
にスライド自在に挿入されて、スプール太軸部の外周面
とシールリングの内周面とが密接自在に対応しているこ
とを前提とした流路開閉バルブにおいて、シールリング
が、スプール太軸部の外周面に対して面接触するための
幅の広い環状のシール面を内周面に有すること、およ
び、ピストンを内蔵した操作シリンダが、バルブ本体の
一端部に設けられていること、および、スプールの一端
部が、操作シリンダ内にあるピストンに連結されている
ことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2に係る流路開閉バルブ
は、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を
特徴とする。すなわち、バルブ本体が、シールリング、
スプールを内蔵するためのスプール孔と、スプール孔の
長さ方向中間においてこれに通じる入口流路および出口
流路とを有すること、および、スプールが、バルブ本体
のスプール孔に対して密に嵌まり合うスプール太軸部
と、スプール太軸部の長さ方向中間に形成されたスプー
ル細軸部とを有し、スプール細軸部が、スプール孔の内
周面にある入口流路の内側端と出口流路の内側端とにわ
たる長さを有すること、および、シールリングが、スプ
ール細軸部の外径よりも大きくスプール孔の内径よりも
小さい内径を有すること、および、シールリングが、ス
プール孔の内周面における入口流路内側端と出口流路内
側端との間に装着されてスプール孔の内周面より突出し
ているとともに、スプールがスプール孔にスライド自在
に挿入されて、スプール太軸部の外周面とシールリング
の内周面とが密接自在に対応していることを前提とした
流路開閉バルブにおいて、シールリングが、スプール太
軸部の外周面に対して面接触するための幅の広い環状の
シール面を内周面に有すること、および、ピストンを内
蔵した操作シリンダがバルブ本体の一端部に設けられ、
かつ、ピストンおよびピストンロッドを内蔵した制御シ
リンダが、バルブ本体の他端部に設けられていること、
および、スプールの一端部が、操作シリンダ内のピスト
ンに連結されているとともに、制御シリンダ内にあるピ
ストンロッドの端部が、スプールの他端部と衝突自在に
対応していることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に係る流路開閉バルブ
は、上記請求項2に記載のものにおいて、制御シリンダ
内にあるピストンの受圧面積が、操作シリンダ内にある
ピストンの受圧面積よりも大きい。
【0012】
【作用】本発明に係る流路開閉バルブの場合は、バルブ
本体の一端部にある操作シリンダを介してスプール孔内
のスプールを弁閉方向・弁開方向へ移動させる。上記に
おいて、スプールが弁閉方向へ移動してスプール太軸部
の外周面がシールリングの内周面に密接しているとき、
すなわち、バルブが閉じているときは、入口流路と出口
流路との間が遮断されるので、これらの流路にわたる流
動が生じない。上記において、スプールが弁開方向へ移
動してスプール細軸部がシールリング内に進入している
とき、すなわち、バルブが開いているときは、これらシ
ールリング、スプール細軸部の内外周面間に隙間が生
じ、しかも、入口流路、出口流路の各内側端がスプール
太軸部で閉じられることなく全開しているので、入口流
路側からの流体は、シールリング内周面とスプール細軸
部外周面との間(隙間)を通り、出口流路側へ流れる。
【0013】上記のようにバルブが開いているとき、入
口流路、出口流路の各内側端が全開しているが、バルブ
開度を全開から全閉の範囲内で調整する場合、たとえ
ば、出口流路の内側端を全開時の1/2に絞る場合は、
入口流路から出口流路へ流れる流体の単位時間あたりの
流量が全開時の1/4に減じられる。
【0014】バルブ本体の他端部側にある制御シリンダ
は、かかる開度調整の際に、スプール孔内でのスプール
停止位置を制御してスプール太軸部による出口流路の開
き状態を加減するものである。すなわち、スプールと制
御シリンダのピストンロッドとがスプール孔内で衝突自
在に対応しており、制御シリンダにてピストンロッドと
スプールとの衝突位置(スプール停止位置)を制御する
ことによりスプール太軸部による出口流路の開き状態が
定まるので、所要のバルブ開度が得られる。
【0015】
【実施例】はじめに、本発明に係る流路開閉バルブの一
実施例として、図1、図2に例示されたものを説明す
る。図1、図2において、11はバルブ本体、21はス
プール、31〜34はシールリング、41は操作シリン
ダ、44はピストン、46はスプリング、47はスペー
サをそれぞれ示す。これらの部品ないし部材は、この種
の技術分野で広く用いられている周知材料からなる。た
とえば、バルブ本体11、スプール21、操作シリンダ
41、ピストン44、スプリング46、スペーサ47な
どは主として金属からなり、場合により、これらの一部
または全部が機械的特性の優れた合成樹脂(FRPを含
む)からなる。さらに、シールリング31〜34は、耐
摩耗性、耐油性、耐薬品性などに優れるゴムまたは合成
樹脂からなる。
【0016】バルブ本体11は軸心にスプール孔12を
有する円筒形からなり、その壁面に入口流路13、出口
流路14が形成されている。これら入口流路13、出口
流路14は、スプール孔12の長さ方向中間において互
いに隣接し、かつ、スプール孔12と交差してこれに通
じている。このような入口流路13、出口流路14は、
バルブ本体11に複数形成されていてもよい。その一例
として、図1、図2の実施例では、入口流路13、出口
流路14以外の入口流路15、出口流路16が同図仮想
線のように形成される。スプール孔12の内周面におい
て、バルブ本体11の一端(右端)と入口流路13との
間、バルブ本体11の他端(左端)と出口流路14との
間には環状の溝17、18がそれぞれ形成されており、
シールリング(周知のOリング)31、32がこれらの
溝17、18に嵌めこまれている。スプール孔12の内
周面において、バルブ本体11の入口流路13と出口流
路14との間には環状の溝19が形成されており、特殊
な仕様のシールリング34がその溝19に嵌めこまれて
いる。これらシールリング31、32、34は、スプー
ル孔12の内径よりも小さい内径を有するので、それぞ
れのリング内周面がスプール孔12の内周面より突出し
ている。とくに、シールリング34の場合は、後述する
スプール太軸部との接触面積を大きくするために、これ
のリング内周面が幅の広い環状のシール面35で形成さ
れている。
【0017】スプール21は、スプール孔12に対して
密に嵌まり合うスプール太軸部と、スプール太軸部の長
さ方向中間に形成されたスプール細軸部24とを有す
る。すなわち、スプール21は、スプール細軸部24
と、スプール細軸部24を中間に介在した二つのスプー
ル太軸部22、23とを有する。スプール細軸部24
は、スプール孔12の内周面にある入口流路13の内側
端と出口流路14の内側端とにわたる長さを有し、スプ
ール細軸部24とシールリング34との相対関係では、
スプール細軸部24の外径がシールリング34の内径よ
りも小さくなっている。スプール21は、スプール孔1
2にスライド自在に挿入されてこれの一端(スプール太
軸部22側)がバルブ本体11の外部へ突出しており、
かつ、この挿入状態において、両スプール太軸部22、
23と両シールリング31、32の外周面とが互いに密
接しているとともに、スプール太軸部22の外周面とシ
ールリング34のシール面35とが密接自在に対応して
いる。
【0018】操作シリンダ41は一端面が開放されたフ
ランジ付きの円筒体からなり、その壁面の二箇所に流体
供給用の出入口42と流体排出用の出入口43とが形成
されている。ピストン44は操作シリンダ41内に密に
嵌まり合う外径を有する。ピストン44の外周面には環
状の溝45が形成されており、シールリング(周知のO
リング)33がその溝45に嵌めこまれている。スプリ
ング46は周知のコイル巻型からなる。スペーサ47
は、操作シリンダ41内に密に嵌まり合う外径とピスト
ン44の外径よりも小さい内径とを有するリング形であ
る。
【0019】操作シリンダ41と、これに付帯するピス
トン44、スプリング46、スペーサ47とは、つぎの
ような手順でバルブ本体11側に組みつけられる。スプ
リング46はバルブ本体11外へ突出しているスプール
太軸部22の端部外周に嵌めこまれ、スペーサ47もス
プール太軸部22の端部外周に嵌めこまれてバルブ本体
11の一端面にあてがわれ、ピストン44がスプール太
軸部22の端部に取りつけられる。しかる後、操作シリ
ンダ41が、これらピストン44、スプリング46、ス
ペーサ47を内蔵するように、バルブ本体11の一端面
にあてがわれてその一端面に固定される。かくて、操作
シリンダ41とその関連部材とがバルブ本体11側に組
みつけられたとき、シールリング33を備えたピストン
44は操作シリンダ41内を密に摺動することができ、
スプリング46はバルブ本体11の一端面とピストン4
4との間にあってピストン44に復帰方向(図1の右方
向)の力を付与し、スペーサ47はピストン44と衝突
自在に対応する。この組付の一例として、スペーサ47
は、溶接手段でバルブ本体11の一端面に固定された
り、ネジ止め手段(雄ネジ:スペーサ47の外周面、雌
ネジ:操作シリンダ41の内周面)で操作シリンダ41
に固定され、ピストン44は、図示例のように、スプー
ル太軸部22の一端部に形成されたボルト部分とこれに
捩こまれたナットとを介してスプール太軸部22に固定
され、操作シリンダ41は、周知のボルト締め手段でバ
ルブ本体11に固定される。
【0020】上記のようにしてバルブ本体11に装備さ
れた操作シリンダ41は、油圧式のものでもよいが、通
常、空気圧式のものが採用される。
【0021】図1、図2に例示された流路開閉バルブ
は、流体回路の配管系、たとえば、油圧を利用する機器
(装置)の配管系に備えつけられ、その流路を開閉する
ために用いられる。これに際しては、油圧機器の流入管
61、流出管62がバルブ本体11の入口流路13、出
口流路14に接続され、空気供給系の配管63が操作シ
リンダ41の出入口42に接続される。
【0022】流路開閉バルブが図1の状態にあるとき
は、スプール21、ピストン44が同図の右方(弁開方
向)へ移動しており、スプール細軸部24がシールリン
グ34内に進入しているので、バルブは全開されてい
る。このバルブ開放状態のとき、流入管61からバルブ
本体11内に流入してくるオイルは、入口流路13、ス
プール孔12、出口流路14を経由して流出管62へと
流れる。
【0023】図1の状態にある流路開閉バルブを閉じる
ときは、出入口42に接続された配管63から操作シリ
ンダ41内に高圧空気を注入する。この場合に操作シリ
ンダ41内の空気圧を受けるピストン44は、スプリン
グ46に抗して図1の左方(弁閉方向)へ移動しつつス
プール21を同方向へ移動させ、スプール太軸部22を
シールリング34内に進入させる。かくて、スプール太
軸部22が図2のようにシールリング34内に進入した
とき、スプール太軸部22の外周面とシールリング34
のシール面35とが互いに密接し、スプール孔12内に
おいて入口流路13と出口流路14との間が遮断される
ので、バルブが閉鎖される。
【0024】再度、流路開閉バルブを開放するときは、
出入口42、配管63などを通じて操作シリンダ41内
の高圧空気を操作シリンダ41外へ逃がす。このように
すると、ピストン44がスプリング46を介して図2の
右方へ復帰しつつスプール21を同方向へ移動させ、か
つ、スプール細軸部24をシールリング34内に進入さ
せるので、バルブが前記と同様に開放される。
【0025】つぎに、本発明に係る流路開閉バルブの他
実施例として、図3〜図5に例示されたものを説明す
る。図3〜図5に例示された流路開閉バルブは、図1、
図2の流路開閉バルブにおいて、以下に述べる制御シリ
ンダ51、ピストン54、ピストンロッド56、スプリ
ング57、スペーサ58が、バルブ本体11の他端部に
組みつけられたものであり、その他の技術的事項につい
ては、図1、図2のものと実質的に同じか、図1、図2
のものに準ずる。
【0026】制御シリンダ51は、一端面が開放されて
いて操作シリンダ41よりも内径の大きい円筒体からな
り、その円筒壁の二箇所に流体供給用の出入口52と流
体排出用の出入口53とが形成されている。ピストン5
4は制御シリンダ51内に密に嵌まり合う外径を有す
る。ピストン54の外周面には環状の溝55が形成され
ており、シールリング(周知のOリング)36がその溝
55に嵌めこまれている。ピストンロッド56の先端
は、これをスプール孔21内に挿入することのできる外
径を有し、ピストンロッド56の後端外周にピストン5
4が取りつけられている。スプリング57は周知のコイ
ル巻型からなる。スペーサ58は、制御シリンダ51内
に密に嵌まり合う外径とピストン54の外径よりも小さ
い内径とを有するリング形である。
【0027】上述した制御シリンダ51、ピストン5
4、ピストンロッド56、スプリング57、スペーサ5
8などは、一例として、つぎのような手順でバルブ本体
11側に組みつけられる。すなわち、制御シリンダ51
内にピストン54およびピストンロッド56が嵌めこま
れ、ピストンロッド56の先端外周にスプリング57が
嵌めこまれ、スペーサ58が制御シリンダ51の開放端
側に嵌めこまれた後、これらを保持した制御シリンダ5
1が、バルブ本体11の他端面にあてがわれて固定され
る。かくて制御シリンダ51とその関連部材とがバルブ
本体11に組みつけられたとき、シールリング36を備
えたピストン54は制御シリンダ51内を密に摺動する
ことができ、ピストンロッド56の先端部はスプール孔
21内に介入してスプール12の他端部と衝突すること
ができる。さらに、スプリング57はバルブ本体11の
他端面とピストン54との間にあってピストン54に復
帰方向(図1の左方向)の力を付与し、スペーサ58は
ピストン54と衝突自在に対応する。なお、制御シリン
ダ51とその関連部材は、操作シリンダ41について述
べたものと同じ材質からなり、これらは、操作シリンダ
41に関して述べた各種の固定手段で相互に組み合わさ
れたりバルブ本体11に固定される。
【0028】図3〜図5に例示された流路開閉バルブ
も、流体回路の配管系、たとえば、油圧を利用する機器
(装置)の配管系に備えつけられ、その流路を開閉する
ために用いられる。これに際しては、油圧機器の流入管
61、流出管62がバルブ本体11の入口流路13、出
口流路14に接続され、空気供給系の配管63が操作シ
リンダ41の出入口42に接続されるほか、空気供給系
の配管64が制御シリンダ51の出入口52に接続され
る。
【0029】流路開閉バルブが図3の状態にあるとき、
前記図1と同様にバルブが全開されているので、流入管
61からバルブ本体11内に流入してくるオイルは、入
口流路13、スプール孔12、出口流路14を経由して
流出管62へと流れる。
【0030】図3の状態にある流路開閉バルブを所定の
開度に絞るときは、出入口52に接続された配管64か
ら制御シリンダ51内へ注入した高圧空気により、ピス
トン54をスプリング57に抗し図3の右方へ移動させ
て、ピストンロッド56をあらかじめスプール孔12内
に介入させておく。この場合のピストンロッド56はピ
ストン54がスペーサ58に衝突するまで右動して停止
する。その後、出入口42に接続された配管63から操
作シリンダ41内に高圧空気を注入すると、これを受け
たピストン44が、スプリング46に抗して図3の左方
へ移動しつつスプール21を同方向へ移動させるので、
スプール21はピストンロッド56に衝突するまで左動
する。なお、上記において、相対的に受圧面積の大きい
ピストン54は、相対的に受圧面積の小さいピストン4
4よりも大きな力で支えられている。したがって、スプ
ール21がピストンロッド56に衝突したとき、ピスト
ンロッド56はスプール21により左動されることなく
停止状態を保持する。かくて、スプール21とピストン
ロッド56とがスプール孔21内で衝突したとき、流路
開閉バルブは図4の状態になる。図4の状態において
は、スプール太軸部22が出口流路14を一部閉ざして
いるので、バルブの開度は図1の全開状態よりも絞られ
る。したがって、入口流路13側から出口流路14側へ
流れるオイルの単位時間あたりの流量が、図1の全開状
態よりも減じられる。
【0031】図3の状態にある流路開閉バルブを閉じる
ときは、出入口52、配管64などを通じて制御シリン
ダ51内の高圧空気をそのシリンダ外へ逃がしつつ、前
記と同様に操作シリンダ41内に高圧空気を注入する。
このようにすると、操作シリンダ41内の高圧空気を受
けたピストン44が、スプリング46に抗して左動しつ
つスプール21を同方向へ移動させ、スプール太軸部2
2をシールリング34内に進入させる。かくて、スプー
ル太軸部22が図5のようにシールリング34内に進入
したとき、スプール太軸部22の外周面とシールリング
34のシール面35とが互いに密接し、スプール孔12
内において入口流路13と出口流路14との間が遮断さ
れるので、バルブが閉鎖される。再度、流路開閉バルブ
を開放するときは、前記図1で述べたように各部を操作
すればよい。
【0032】図6(a)〜(d)は、スプール孔12の
内周面に施されるシール手段の他の実施態様を示したも
のである。これらのシール手段は、内部のシールリング
34と外部のシールリング37とによる二重シール構造
からなり、かつ、図6(b)〜(d)のシールリング3
4は、図1〜図5に例示したものと断面形状が異なる。
【0033】操作シリンダ41、制御シリンダ51にお
いて、たとえば、各スペーサ47、58がこれらのシリ
ンダ内に捩こまれて操作シリンダ41に対するスペーサ
47の位置、制御シリンダ51に対するスペーサ58の
位置が該各シリンダの軸線方向沿いに調整できる場合
は、ピストン44の停止位置(=スプール21の停止位
置)、ピストン54の停止位置(=ピストンロッド56
の停止位置)を自由に設定することができる。これらの
停止位置を自由に設定することにより、バルブの開度を
調整ないし変更することができる。
【0034】本発明において、入口流路13、出口流路
14など、バルブ本体11に設けられる流路(ポート)
を増数する場合は、スプール軸心線沿いに間隔をおいて
隣接する複数のスプール繊軸部がスプール21の外周面
に形成されるとともに、これと対応して、複数のシール
リング34が、スプール孔12の軸心線沿いに間隔をお
いてその孔の内周面に装着される。本発明の各実施例に
おいてバルブを開閉操作するとき、出入口43、53か
ら各シリンダ41、51内へ高圧空気を送りこんでもよ
く、このような場合はスプリング46、57を省略する
ことができる。バルブ本体11の入口流路13、出口流
路14は、流路13を出口、流路14を入口にしてもよ
い。操作シリンダ41、制御シリンダ51を空気圧方式
に代わる油圧方式とする場合は、これらシリンダの構造
を油圧系のものに変更し、これらシリンダの各部に油圧
系の配管を接続すればよい。本発明の各実施例で例示さ
れた流路開閉バルブは常開型のものであるが、これを常
閉型のものに変更する場合は、スプリング、空気圧、油
圧などを介してピストン44、54に常時加える力を前
記と反対の向きにすればよい。
【0035】スプール孔12を有するバルブ本体11
は、その断面外形および/または断面内形が四角形その
他の多角形であってもよい。スプール孔12が角孔の場
合は、スプール21もこれに対応した角棒形状のもが用
いられる。両シリンダ41、51の断面外形および/ま
たは断面内形も、四角形その他の多角形であってよい。
このような場合は、ピストン44、54もこれに対応し
た角形のもが採用される。ピストンロッド56について
は、これの先端側がスプール孔12内に挿入できるので
あれば形状を問わない。その他、各Oリングは、断面円
形以外のシールリングであってもよい。
【0036】図3〜図5に例示された流路開閉バルブに
おいては、操作シリンダ41とその関連部材に代えて、
ソレノイド式の操作機構が設けられてることがある。こ
の場合の一例として、ソレノイドがバルブ本体の一端側
に装備されてスプール21の端部に連結されるので、ス
プール21は、ソレノイドの力を受けてバルブ本体11
内を弁閉方向・弁開方向へ移動するようになる。
【0037】本発明に係る流路開閉バルブは、主とし
て、油その他の液体流路に適用されるが、空気その他の
気体流路にも適用することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る流路開閉バルブは、流路切
り換え、流量調整、さらには、流動停止のために所定の
弁構成を備えているので、つぎのような効果を有する。 [効果1]シールリングがスプール太軸部の外周面に対
して面接触するための幅の広い環状のシール面を内周面
に有するので、弁閉時における高度のシール性を確保す
ることができ、流体の漏れが生じない。 [効果2]シールリングによる高度のシール性に依存し
て、スプール、スプール孔などの加工精度が緩和される
ので、主要な部品ないし部材に対する簡易な加工性を確
保することができる。 [効果3]部品ないし部材の加工精度が緩和された分だ
け、バルブの製作に加工に要する費用を低減することが
できるので、製品のコストダウウンがはかれる。 [効果4]部品ないし部材の加工精度が緩和された分だ
け、スプールとスプール孔との嵌め合いがゆるくなり、
スプール、スプール孔相互の摩擦抵抗が減少するので、
スプールの動きが円滑になる。 [効果5]操作シリンダ(ピストン内蔵)に依存した大
きな力でスプールを移動させるので、スプールとシール
リングとの接触面積が大きくなり、これらの摩擦抵抗が
増したとしても、スプールの操作性が低下しない。 [効果6]ピストン、ピストンロッドを含む制御シリン
ダでスプールの停止位置をコントロールすることによ
り、流路の開き状態すなわちバルブの開度を精度よく調
整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明流路開閉バルブの一実施例における弁開
状態の断面図である。
【図2】本発明流路開閉バルブの一実施例における弁閉
状態の断面図である。
【図3】本発明流路開閉バルブの他実施例における弁開
状態の断面図である。
【図4】本発明流路開閉バルブの他実施例における開度
調整状態の断面図である。
【図5】本発明流路開閉バルブの他実施例を示した弁閉
状態の断面図である。
【図6】本発明流路開閉バルブにおいて採用される各種
のシール手段を例示した断面図である。
【符号の説明】
11 バルブ本体 12 スプール孔 13 入口流路 14 出口流路 15 入口流路 16 出口流路 21 スプール 22 スプール太軸部 23 スプール太軸部 24 スプール細軸部 34 シールリング 35 シール面 41 操作シリンダ 42 ピストン 51 制御シリンダ 54 ピストン 56 ピストンロッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブ本体が、シールリング、スプール
    を内蔵するためのスプール孔と、スプール孔の長さ方向
    中間においてこれに通じる入口流路および出口流路とを
    有すること、および、スプールが、バルブ本体のスプー
    ル孔に対して密に嵌まり合うスプール太軸部と、スプー
    ル太軸部の長さ方向中間に形成されたスプール細軸部と
    を有し、スプール細軸部が、スプール孔の内周面にある
    入口流路の内側端と出口流路の内側端とにわたる長さを
    有すること、および、シールリングが、スプール細軸部
    の外径よりも大きくスプール孔の内径よりも小さい内径
    を有すること、および、シールリングが、スプール孔の
    内周面における入口流路内側端と出口流路内側端との間
    に装着されてスプール孔の内周面より突出しているとと
    もに、スプールがスプール孔にスライド自在に挿入され
    て、スプール太軸部の外周面とシールリングの内周面と
    が密接自在に対応していることを前提とした流路開閉バ
    ルブにおいて、シールリングが、スプール太軸部の外周
    面に対して面接触するための幅の広い環状のシール面を
    内周面に有すること、および、ピストンを内蔵した操作
    シリンダが、バルブ本体の一端部に設けられているこ
    と、および、スプールの一端部が、操作シリンダ内のピ
    ストンに連結されていることを特徴とする流路開閉バル
    ブ。
  2. 【請求項2】 バルブ本体が、シールリング、スプール
    を内蔵するためのスプール孔と、スプール孔の長さ方向
    中間においてこれに通じる入口流路および出口流路とを
    有すること、および、スプールが、バルブ本体のスプー
    ル孔に対して密に嵌まり合うスプール太軸部と、スプー
    ル太軸部の長さ方向中間に形成されたスプール細軸部と
    を有し、スプール細軸部が、スプール孔の内周面にある
    入口流路の内側端と出口流路の内側端とにわたる長さを
    有すること、および、シールリングが、スプール細軸部
    の外径よりも大きくスプール孔の内径よりも小さい内径
    を有すること、および、シールリングが、スプール孔の
    内周面における入口流路内側端と出口流路内側端との間
    に装着されてスプール孔の内周面より突出しているとと
    もに、スプールがスプール孔にスライド自在に挿入され
    て、スプール太軸部の外周面とシールリングの内周面と
    が密接自在に対応していることを前提とした流路開閉バ
    ルブにおいて、シールリングが、スプール太軸部の外周
    面に対して面接触するための幅の広い環状のシール面を
    内周面に有すること、および、ピストンを内蔵した操作
    シリンダがバルブ本体の一端部に設けられ、かつ、ピス
    トンおよびピストンロッドを内蔵した制御シリンダが、
    バルブ本体の他端部に設けられていること、および、ス
    プールの一端部が、操作シリンダ内のピストンに連結さ
    れているとともに、制御シリンダ内にあるピストンロッ
    ドの端部が、スプールの他端部と衝突自在に対応してい
    ることを特徴とする流路開閉バルブ。
  3. 【請求項3】 制御シリンダ内にあるピストンの受圧面
    積が、操作シリンダ内にあるピストンの受圧面積よりも
    大きい請求項2記載の流路開閉バルブ。
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