JPH08284843A - 振動型圧縮機 - Google Patents
振動型圧縮機Info
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- JPH08284843A JPH08284843A JP8813595A JP8813595A JPH08284843A JP H08284843 A JPH08284843 A JP H08284843A JP 8813595 A JP8813595 A JP 8813595A JP 8813595 A JP8813595 A JP 8813595A JP H08284843 A JPH08284843 A JP H08284843A
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- center position
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、ピストンの動作の安定化による圧縮
効率の低下防止ならびに装置の破損を防止する振動型圧
縮機を提供することを目的とするものである。 【構成】ピストン12に駆動力を与えてピストン12を
駆動するピストン駆動部13とピストン12の軸方向に
連結した変位検知部14と、変移検知部14からのピス
トン位置信号から上死点位置を検出する上死点位置検出
部15と、上死点位置検出部15が上死点位置を検出後
直ちに上死点位置と予め設定された上死点位置基準値と
の差に応じてピストン駆動部13からピストン12に与
えられる駆動力を変化させる駆動力制御部16とから構
成している。
効率の低下防止ならびに装置の破損を防止する振動型圧
縮機を提供することを目的とするものである。 【構成】ピストン12に駆動力を与えてピストン12を
駆動するピストン駆動部13とピストン12の軸方向に
連結した変位検知部14と、変移検知部14からのピス
トン位置信号から上死点位置を検出する上死点位置検出
部15と、上死点位置検出部15が上死点位置を検出後
直ちに上死点位置と予め設定された上死点位置基準値と
の差に応じてピストン駆動部13からピストン12に与
えられる駆動力を変化させる駆動力制御部16とから構
成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫等の振動型圧縮
機の制御装置に関するものである。
機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】構造が簡単、小型軽量、高力率、消費電
力が小さい等の理由から、振動型圧縮機が冷蔵庫等に使
用されている。
力が小さい等の理由から、振動型圧縮機が冷蔵庫等に使
用されている。
【0003】従来の振動型圧縮機としては、例えば特公
平5−23347号公報に示されているものがある。
平5−23347号公報に示されているものがある。
【0004】以下図11を参照しながら、従来の振動型
圧縮機について説明する。図11において、1は制御回
路、1−1は温度検出部、1−2は演算部、1−3は駆
動回路、2、3は温度検出器、4は駆動部、5は圧縮
機、6は凝縮器、7は減圧器、8は冷蔵庫、8−1はエ
バポレータを表している。
圧縮機について説明する。図11において、1は制御回
路、1−1は温度検出部、1−2は演算部、1−3は駆
動回路、2、3は温度検出器、4は駆動部、5は圧縮
機、6は凝縮器、7は減圧器、8は冷蔵庫、8−1はエ
バポレータを表している。
【0005】制御回路1は温度検出部1−1、演算部1
−2、駆動回路1−3によって構成され、圧縮機5によ
って吸入される冷媒の飽和状気圧に対応する温度を検出
する温度検出器2及び圧縮機5によって圧縮吐出された
冷媒の飽和蒸気圧に対応する温度を検出する温度検出器
3からの信号に基づいて圧縮機5が駆動するような周波
数の駆動信号を出力するものである。
−2、駆動回路1−3によって構成され、圧縮機5によ
って吸入される冷媒の飽和状気圧に対応する温度を検出
する温度検出器2及び圧縮機5によって圧縮吐出された
冷媒の飽和蒸気圧に対応する温度を検出する温度検出器
3からの信号に基づいて圧縮機5が駆動するような周波
数の駆動信号を出力するものである。
【0006】この従来の振動型圧縮機について動作を説
明する。温度検出部1−1が温度検知器2、3によって
検出された信号を所定の電気信号に変換する。演算部1
−2は、温度検知器2、3によって電気信号に変換され
た「吸入圧力に対応する温度」及び「吐出圧力に対応す
る温度」に基づいて圧縮機5が駆動する周波数に対応す
る電圧を生成する。
明する。温度検出部1−1が温度検知器2、3によって
検出された信号を所定の電気信号に変換する。演算部1
−2は、温度検知器2、3によって電気信号に変換され
た「吸入圧力に対応する温度」及び「吐出圧力に対応す
る温度」に基づいて圧縮機5が駆動する周波数に対応す
る電圧を生成する。
【0007】駆動回路1−3は演算部から供給された電
圧に対応する周波数の駆動信号を駆動部4に供給し、駆
動部4は駆動信号に応じた駆動力で圧縮機5を駆動しよ
うとするものである。
圧に対応する周波数の駆動信号を駆動部4に供給し、駆
動部4は駆動信号に応じた駆動力で圧縮機5を駆動しよ
うとするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術を用いた振動型圧縮機では、冷媒圧力を表す真の冷媒
温度と温度検知器が検出する温度に誤差を有すること、
電源電圧変動により駆動部への入力電圧が変化すること
によって、駆動部から圧縮機へ供給される駆動力が変化
し、ピストンのストロークが安定せず圧縮効率の低下を
生じさせ、場合によってはピストンがシリンダの弁と衝
突して弁を破損してしまう問題点があった。
術を用いた振動型圧縮機では、冷媒圧力を表す真の冷媒
温度と温度検知器が検出する温度に誤差を有すること、
電源電圧変動により駆動部への入力電圧が変化すること
によって、駆動部から圧縮機へ供給される駆動力が変化
し、ピストンのストロークが安定せず圧縮効率の低下を
生じさせ、場合によってはピストンがシリンダの弁と衝
突して弁を破損してしまう問題点があった。
【0009】また、このようなピストンと弁との衝突に
よる弁の破損を防止するために、予めピストンの上死点
基準位置を弁から遠ざけた位置に設定する場合がある
が、このような場合では冷媒の十分な圧縮が行なえず、
更に圧縮効率が低下するなどの問題があった。
よる弁の破損を防止するために、予めピストンの上死点
基準位置を弁から遠ざけた位置に設定する場合がある
が、このような場合では冷媒の十分な圧縮が行なえず、
更に圧縮効率が低下するなどの問題があった。
【0010】本発明は、かかる点に鑑み、ピストンのス
トロークや上死点位置が変化した際にストローク基準値
や上死点基準値からの偏差を検出し、偏差に応じてピス
トンを駆動するための駆動力を制御することによって、
圧縮機の圧縮効率の低下やピストンと弁との衝突による
弁の破損を防止することを目的とするものである。
トロークや上死点位置が変化した際にストローク基準値
や上死点基準値からの偏差を検出し、偏差に応じてピス
トンを駆動するための駆動力を制御することによって、
圧縮機の圧縮効率の低下やピストンと弁との衝突による
弁の破損を防止することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、吸入弁と吐出弁が設けられた筒状体の
シリンダと、前記シリンダ内を軸方向に移動するピスト
ンと、前記ピストンに駆動力を与えて前記ピストンを駆
動するピストン駆動部と、前記ピストンの軸方向に連結
し前記ピストンの変移を検知しピストン位置信号として
出力する変位検知部と、前記変位検知部からの前記ピス
トン位置信号によって前記ピストンの上死点位置を検出
する上死点位置検出部と、前記上死点位置検出部が前記
上死点位置を検出したことを検知し直ちに前記上死点位
置と予め設定された上死点位置基準値の差に応じて前記
ピストン駆動部から前記ピストンに与えられる前記駆動
力を変化させる駆動力制御部とを備えた振動型圧縮機で
ある。
達成するために、吸入弁と吐出弁が設けられた筒状体の
シリンダと、前記シリンダ内を軸方向に移動するピスト
ンと、前記ピストンに駆動力を与えて前記ピストンを駆
動するピストン駆動部と、前記ピストンの軸方向に連結
し前記ピストンの変移を検知しピストン位置信号として
出力する変位検知部と、前記変位検知部からの前記ピス
トン位置信号によって前記ピストンの上死点位置を検出
する上死点位置検出部と、前記上死点位置検出部が前記
上死点位置を検出したことを検知し直ちに前記上死点位
置と予め設定された上死点位置基準値の差に応じて前記
ピストン駆動部から前記ピストンに与えられる前記駆動
力を変化させる駆動力制御部とを備えた振動型圧縮機で
ある。
【0012】また、変移検知部からのピストン位置信号
によってピストンの上死点位置候補を検出する上死点位
置候補検出部と前記上死点位置候補検出部が検出した前
記上死点位置候補を格納する上死点位置候補格納部と、
前記上死点位置候補格納部が格納した前記上死点位置候
補の中から上死点位置を確定する上死点位置確定部と、
前記上死点位置確定部が前記上死点位置を確定したこと
を検知し直ちに前記上死点位置と予め設定された上死点
位置基準値の差に応じてピストン駆動部から前記ピスト
ンに与えられる駆動力を変化させる駆動力制御部とを備
えた振動型圧縮機である。
によってピストンの上死点位置候補を検出する上死点位
置候補検出部と前記上死点位置候補検出部が検出した前
記上死点位置候補を格納する上死点位置候補格納部と、
前記上死点位置候補格納部が格納した前記上死点位置候
補の中から上死点位置を確定する上死点位置確定部と、
前記上死点位置確定部が前記上死点位置を確定したこと
を検知し直ちに前記上死点位置と予め設定された上死点
位置基準値の差に応じてピストン駆動部から前記ピスト
ンに与えられる駆動力を変化させる駆動力制御部とを備
えた振動型圧縮機である。
【0013】また、変移検知部からのピストン位置信号
によってピストンの上死点位置候補を検出する上死点位
置候補検出部と前記上死点位置候補検出部が検出した前
記上死点位置候補を格納する上死点位置候補格納部と、
前記上死点位置候補格納部が格納した前記上死点位置候
補の中から上死点位置を確定する上死点位置確定部と、
前記変移検知部からの前記ピストン位置信号によって前
記ピストンの下死点位置候補を検出する下死点位置候補
検出部と前記下死点位置候補検出部が検出した前記下死
点位置候補を格納する下死点位置候補格納部と、前記下
死点位置候補格納部が格納した前記下死点位置候補の中
から下死点位置を確定する下死点位置確定部と、前記上
死点位置と前記下死点位置から前記ピストンのストロー
クとストローク中心とを求めるストローク演算部と、前
記ピストンが前記下死点位置を通過した後に前記ストロ
ーク中心を通過したことを検知し直ちに前記ストローク
と予め設定されたストローク基準値の差ならびに前記上
死点位置と予め設定された上死点位置基準値の差に応じ
てピストン駆動部から前記ピストンに与えられる駆動力
を変化させる駆動力制御部とを備えた振動型圧縮機であ
る。
によってピストンの上死点位置候補を検出する上死点位
置候補検出部と前記上死点位置候補検出部が検出した前
記上死点位置候補を格納する上死点位置候補格納部と、
前記上死点位置候補格納部が格納した前記上死点位置候
補の中から上死点位置を確定する上死点位置確定部と、
前記変移検知部からの前記ピストン位置信号によって前
記ピストンの下死点位置候補を検出する下死点位置候補
検出部と前記下死点位置候補検出部が検出した前記下死
点位置候補を格納する下死点位置候補格納部と、前記下
死点位置候補格納部が格納した前記下死点位置候補の中
から下死点位置を確定する下死点位置確定部と、前記上
死点位置と前記下死点位置から前記ピストンのストロー
クとストローク中心とを求めるストローク演算部と、前
記ピストンが前記下死点位置を通過した後に前記ストロ
ーク中心を通過したことを検知し直ちに前記ストローク
と予め設定されたストローク基準値の差ならびに前記上
死点位置と予め設定された上死点位置基準値の差に応じ
てピストン駆動部から前記ピストンに与えられる駆動力
を変化させる駆動力制御部とを備えた振動型圧縮機であ
る。
【0014】
【作用】本発明の振動型圧縮は前記した構成により、ピ
ストン駆動部が吸入弁と吐出弁が設けられた筒状体のシ
リンダ内を軸方向に移動するピストンに駆動力を与え、
変移検知部がピストンの変移を検知してピストン位置信
号として出力し、上死点位置検出部が変移検知部からの
ピストン位置信号によってピストンの上死点位置を検出
し、駆動力制御部が上死点位置検出部が上死点位置を検
出したことを検知し直ちに上死点位置検出部が検出した
上死点位置と予め設定された上死点位置基準値との差に
応じてピストン駆動部からピストンに与えられる駆動力
を変化させるものである。
ストン駆動部が吸入弁と吐出弁が設けられた筒状体のシ
リンダ内を軸方向に移動するピストンに駆動力を与え、
変移検知部がピストンの変移を検知してピストン位置信
号として出力し、上死点位置検出部が変移検知部からの
ピストン位置信号によってピストンの上死点位置を検出
し、駆動力制御部が上死点位置検出部が上死点位置を検
出したことを検知し直ちに上死点位置検出部が検出した
上死点位置と予め設定された上死点位置基準値との差に
応じてピストン駆動部からピストンに与えられる駆動力
を変化させるものである。
【0015】また、上死点位置候補検出部が変移検知部
からのピストン位置信号によってピストンの上死点位置
候補を検出し、上死点位置候補格納部が上死点位置候補
検出部が検出した上死点位置候補を格納し、上死点位置
確定部が上死点位置候補格納部が格納した上死点位置候
補の中から上死点位置を確定し、駆動力制御部が上死点
位置確定部が上死点位置を確定したことを検知し直ちに
上死点位置確定部が確定した上死点位置と予め設定され
た上死点位置基準値との差に応じてピストン駆動部から
ピストンに与えられる駆動力を変化させるものである。
からのピストン位置信号によってピストンの上死点位置
候補を検出し、上死点位置候補格納部が上死点位置候補
検出部が検出した上死点位置候補を格納し、上死点位置
確定部が上死点位置候補格納部が格納した上死点位置候
補の中から上死点位置を確定し、駆動力制御部が上死点
位置確定部が上死点位置を確定したことを検知し直ちに
上死点位置確定部が確定した上死点位置と予め設定され
た上死点位置基準値との差に応じてピストン駆動部から
ピストンに与えられる駆動力を変化させるものである。
【0016】また、上死点位置候補検出部が変移検知部
からのピストン位置信号によってピストンの上死点位置
候補を検出し、上死点位置候補格納部が上死点位置候補
検出部が検出した上死点位置候補を格納し、上死点位置
確定部が上死点位置候補格納部が格納した上死点位置候
補の中から上死点位置を確定し、下死点位置候補検出部
が変移検知部からのピストン位置信号によってピストン
の下死点位置候補を検出し、下死点位置候補格納部が下
死点位置候補検出部が検出した下死点位置候補を格納
し、下死点位置確定部が下死点位置候補格納部が格納し
た下死点位置候補の中から下死点位置を確定し、ストロ
ーク演算部が上死点位置と下死点位置からピストンのス
トロークとストローク中心とを求め、駆動力制御部がピ
ストンが下死点通かの後にストローク中心を通過したこ
とを検知し直ちにストロークと予め設定されたストロー
ク基準値の差ならびに上死点位置と予め設定された上死
点位置基準値の差に応じてピストン駆動部からピストン
に与えられる駆動力を変化させるものである。
からのピストン位置信号によってピストンの上死点位置
候補を検出し、上死点位置候補格納部が上死点位置候補
検出部が検出した上死点位置候補を格納し、上死点位置
確定部が上死点位置候補格納部が格納した上死点位置候
補の中から上死点位置を確定し、下死点位置候補検出部
が変移検知部からのピストン位置信号によってピストン
の下死点位置候補を検出し、下死点位置候補格納部が下
死点位置候補検出部が検出した下死点位置候補を格納
し、下死点位置確定部が下死点位置候補格納部が格納し
た下死点位置候補の中から下死点位置を確定し、ストロ
ーク演算部が上死点位置と下死点位置からピストンのス
トロークとストローク中心とを求め、駆動力制御部がピ
ストンが下死点通かの後にストローク中心を通過したこ
とを検知し直ちにストロークと予め設定されたストロー
ク基準値の差ならびに上死点位置と予め設定された上死
点位置基準値の差に応じてピストン駆動部からピストン
に与えられる駆動力を変化させるものである。
【0017】
(実施例1)図1は、本発明の第一の実施例における振
動型圧縮機の構成図である。図2は同実施例の動作を示
すフローチャート、図3は同実施例のタイミングチャー
トである。
動型圧縮機の構成図である。図2は同実施例の動作を示
すフローチャート、図3は同実施例のタイミングチャー
トである。
【0018】図1で、11はシリンダで、12はピスト
ンで、13はピストン駆動部で、14は変移検知部で、
15は上死点位置検出部で、16は駆動力制御部であ
る。図中、ピストン12はピストン駆動部13からの駆
動力によってシリンダ11の内部を軸方向に移動する。
ンで、13はピストン駆動部で、14は変移検知部で、
15は上死点位置検出部で、16は駆動力制御部であ
る。図中、ピストン12はピストン駆動部13からの駆
動力によってシリンダ11の内部を軸方向に移動する。
【0019】変移検知部14は差動トランス等から構成
され、ピストン12の軸方向に連結されており、ピスト
ン12の変移を差動トランスの出力電圧値などのピスト
ン位置信号として検知する。
され、ピストン12の軸方向に連結されており、ピスト
ン12の変移を差動トランスの出力電圧値などのピスト
ン位置信号として検知する。
【0020】上死点位置検出部15は、変移検知部14
の検知したピストン12の位置信号からピストン上端位
置と現在の上死点位置とを比較し、シリンダ11に取り
付けられた弁に近い方の点をピストン12の上死点位置
として検出する。
の検知したピストン12の位置信号からピストン上端位
置と現在の上死点位置とを比較し、シリンダ11に取り
付けられた弁に近い方の点をピストン12の上死点位置
として検出する。
【0021】駆動力制御部16は、上死点位置検出部1
5が上死点位置を検出したことを検知し直ちに上死点位
置検出部15の検出した上死点位置と予め設定された上
死点位置基準値とを比較し、その偏差に応じて、例えば
偏差が上死点位置基準値に対して1mm不足しているなら
ピストン駆動部13からピストン12に与えられる駆動
力1V増大させるなど、ピストン駆動部13からピスト
ン12に与えられる駆動力を変化させるものである。
5が上死点位置を検出したことを検知し直ちに上死点位
置検出部15の検出した上死点位置と予め設定された上
死点位置基準値とを比較し、その偏差に応じて、例えば
偏差が上死点位置基準値に対して1mm不足しているなら
ピストン駆動部13からピストン12に与えられる駆動
力1V増大させるなど、ピストン駆動部13からピスト
ン12に与えられる駆動力を変化させるものである。
【0022】尚、上死点位置と上死点位置基準値との偏
差に対するピストン駆動部13からピストン12に供給
される駆動力の変化の割合は、上の例では「1mmの不
足」に対して「1Vの増大」と述べたが、必ずしもこの
限りではなく、「0.1mVの超過」に対して「5Nの減
衰」などのように偏差を表す任意の単位に対して駆動力
の変化を表す任意の単位を対応付けて構わない。
差に対するピストン駆動部13からピストン12に供給
される駆動力の変化の割合は、上の例では「1mmの不
足」に対して「1Vの増大」と述べたが、必ずしもこの
限りではなく、「0.1mVの超過」に対して「5Nの減
衰」などのように偏差を表す任意の単位に対して駆動力
の変化を表す任意の単位を対応付けて構わない。
【0023】また、図3で、太点線111(a)はピス
トン上端位置の軌跡の期待値で、太実線112(b)は
実際のピストン上端位置の軌跡である。
トン上端位置の軌跡の期待値で、太実線112(b)は
実際のピストン上端位置の軌跡である。
【0024】前述のように構成された本実施例の振動型
圧縮機の動作の一具体例を図2のフローチャートならび
に図3のタイミングチャートを用いて説明する。
圧縮機の動作の一具体例を図2のフローチャートならび
に図3のタイミングチャートを用いて説明する。
【0025】手順1001:ピストン駆動部13が予め
設定された駆動力でピストンを駆動する(図2の101
部)。
設定された駆動力でピストンを駆動する(図2の101
部)。
【0026】手順1002:変移検知部14がピストン
の変移をピストン位置信号として検知する(図2の10
2部)。
の変移をピストン位置信号として検知する(図2の10
2部)。
【0027】手順1003:上死点位置検出部15が変
移検知部14が検知したピストン位置信号と、現在の上
死点位置との比較を行なう(図2の103部)。
移検知部14が検知したピストン位置信号と、現在の上
死点位置との比較を行なう(図2の103部)。
【0028】手順1004:手順1003の比較の結
果、ピストン位置信号で示されるピストン位置よりも現
在の上死点位置の方が大きければ手順1002および手
順1003を繰り返し実行し、現在の上死点位置よりも
ピストン位置信号で示されるピストン位置の方が等しい
かまたは大きければピストン位置信号から得られる点を
現在の上死点位置として検出する(図2の104部)。
果、ピストン位置信号で示されるピストン位置よりも現
在の上死点位置の方が大きければ手順1002および手
順1003を繰り返し実行し、現在の上死点位置よりも
ピストン位置信号で示されるピストン位置の方が等しい
かまたは大きければピストン位置信号から得られる点を
現在の上死点位置として検出する(図2の104部)。
【0029】手順1005:駆動力制御部16が電気信
号などによって上死点位置検出部15が上死点を検出し
たことを検知する(図2の105部)。
号などによって上死点位置検出部15が上死点を検出し
たことを検知する(図2の105部)。
【0030】手順1006:駆動力制御部16が予め設
定された上死点位置基準値(図3のX)と上死点位置検
出部15が検出した上死点位置との比較を行なう(図2
の106部)。
定された上死点位置基準値(図3のX)と上死点位置検
出部15が検出した上死点位置との比較を行なう(図2
の106部)。
【0031】手順1007:手順1006の比較の結
果、上死点位置が上死点位置基準値に達していなければ
駆動力制御部16が上死点位置検出部15が上死点位置
を検出したことを検知後直ちに(図3のt1)上死点位
置と上死点位置基準値の差(図3の上死点偏差δ1)に
応じてピストン駆動部13の駆動力を増大させる(図2
の106(a))。
果、上死点位置が上死点位置基準値に達していなければ
駆動力制御部16が上死点位置検出部15が上死点位置
を検出したことを検知後直ちに(図3のt1)上死点位
置と上死点位置基準値の差(図3の上死点偏差δ1)に
応じてピストン駆動部13の駆動力を増大させる(図2
の106(a))。
【0032】そして、上死点位置が上死点位置基準値に
等しい場合には(図3のt2)駆動力制御部16は現在
の駆動力を維持し(図2の106(b))、上死点位置
が上死点位置基準値を越えていれば駆動力制御部16が
上死点位置検出部15が上死点位置を検出したことを検
知し直ちに(図3のt3)上死点位置と上死点位置基準
値の差(図3の上死点偏差δ2)に応じてピストン駆動
部13の駆動力を減衰させる(図2の106(c))。
等しい場合には(図3のt2)駆動力制御部16は現在
の駆動力を維持し(図2の106(b))、上死点位置
が上死点位置基準値を越えていれば駆動力制御部16が
上死点位置検出部15が上死点位置を検出したことを検
知し直ちに(図3のt3)上死点位置と上死点位置基準
値の差(図3の上死点偏差δ2)に応じてピストン駆動
部13の駆動力を減衰させる(図2の106(c))。
【0033】以上のように本実施例の振動型圧縮機は、
ピストン12の軸方向に連結した変移検知部14と、変
移検知部14からのピストン位置信号からピストンの上
死点位置を検出する上死点位置検出部15と、上死点位
置検出部15が上死点位置を検出したことを検知し直ち
に前記上死点位置と予め設定された上死点位置基準値の
差に応じてピストン駆動部13からピストン12に与え
られる駆動力を変化させる駆動力制御部16とを具備し
ているので、温度条件や圧力条件などの外部条件変化時
に上死点位置と上死点位置基準値とのズレが生じた場合
にも、上死点位置を検出後直ちに上死点位置と上死点位
置基準値のズレに応じてピストン駆動部13の駆動力を
変化させてピストン12の上死点位置を常に上死点位置
基準値に保持することにより、圧縮効率を低下させるこ
となく、またピストン12とシリンダ11に取り付けら
れた弁との衝突による弁の破損も防止する。
ピストン12の軸方向に連結した変移検知部14と、変
移検知部14からのピストン位置信号からピストンの上
死点位置を検出する上死点位置検出部15と、上死点位
置検出部15が上死点位置を検出したことを検知し直ち
に前記上死点位置と予め設定された上死点位置基準値の
差に応じてピストン駆動部13からピストン12に与え
られる駆動力を変化させる駆動力制御部16とを具備し
ているので、温度条件や圧力条件などの外部条件変化時
に上死点位置と上死点位置基準値とのズレが生じた場合
にも、上死点位置を検出後直ちに上死点位置と上死点位
置基準値のズレに応じてピストン駆動部13の駆動力を
変化させてピストン12の上死点位置を常に上死点位置
基準値に保持することにより、圧縮効率を低下させるこ
となく、またピストン12とシリンダ11に取り付けら
れた弁との衝突による弁の破損も防止する。
【0034】(実施例2)次に、本発明の第二の実施例
について、図面を参照しながら説明する。尚、第一の実
施例と同一構成については、同一符号を付して詳細な説
明は省略する。
について、図面を参照しながら説明する。尚、第一の実
施例と同一構成については、同一符号を付して詳細な説
明は省略する。
【0035】図4は、本発明の第二の実施例における振
動型圧縮機の構成図である。図5は同実施例の動作を示
すフローチャート、図6は同実施例のタイミングチャー
ト、図7は上死点近傍でのピストンの動作例を示したも
のである。
動型圧縮機の構成図である。図5は同実施例の動作を示
すフローチャート、図6は同実施例のタイミングチャー
ト、図7は上死点近傍でのピストンの動作例を示したも
のである。
【0036】図4で、21は上死点位置候補検出部で、
22は上死点位置候補格納部で、23は上死点位置確定
部で、24は駆動力制御部である。図中、上死点位置候
補検出部21は変移検知部14の検知したピストン12
の位置信号からピストン上端位置と現在の上死点位置と
を比較し、シリンダ11に取り付けられた弁に近い方の
点をピストン12の上死点位置候補として検出する。
22は上死点位置候補格納部で、23は上死点位置確定
部で、24は駆動力制御部である。図中、上死点位置候
補検出部21は変移検知部14の検知したピストン12
の位置信号からピストン上端位置と現在の上死点位置と
を比較し、シリンダ11に取り付けられた弁に近い方の
点をピストン12の上死点位置候補として検出する。
【0037】上死点位置候補格納部22は上死点位置候
補検出部21が検出した上死点位置候補を複数個格納す
る。上死点位置確定部23は上死点位置候補格納部22
が格納した上死点位置候補の中から最もシリンダ11に
取り付けられた弁に近い値を示すものを上死点位置とし
て確定する。
補検出部21が検出した上死点位置候補を複数個格納す
る。上死点位置確定部23は上死点位置候補格納部22
が格納した上死点位置候補の中から最もシリンダ11に
取り付けられた弁に近い値を示すものを上死点位置とし
て確定する。
【0038】ここで、上死点位置確定部23が上死点位
置を確定すると、上死点位置候補格納部22は格納して
いる上死点位置候補を全て破棄して新たに上死点位置候
補の格納を開始するものとする。駆動力制御部24は、
上死点位置確定部23が上死点位置を確定したことを検
知し直ちに上死点位置確定部23の確定した上死点位置
と予め設定された上死点位置基準値とを比較し、その偏
差に応じてピストン駆動部13からピストン12に与え
られる駆動力を変化させるものである。尚、この場合の
偏差ならびに駆動力の単位については、本発明の第一の
実施例で示したように任意の偏差の単位に対して任意の
駆動力の単位を対応付けても構わない。
置を確定すると、上死点位置候補格納部22は格納して
いる上死点位置候補を全て破棄して新たに上死点位置候
補の格納を開始するものとする。駆動力制御部24は、
上死点位置確定部23が上死点位置を確定したことを検
知し直ちに上死点位置確定部23の確定した上死点位置
と予め設定された上死点位置基準値とを比較し、その偏
差に応じてピストン駆動部13からピストン12に与え
られる駆動力を変化させるものである。尚、この場合の
偏差ならびに駆動力の単位については、本発明の第一の
実施例で示したように任意の偏差の単位に対して任意の
駆動力の単位を対応付けても構わない。
【0039】また、図6で、太点線211(a)はピス
トン上端位置の軌跡の期待値で、太実線211(b)は
実際のピストン上端位置の軌跡で、Kuは上死点位置
で、Kaは上死点確定位置である。
トン上端位置の軌跡の期待値で、太実線211(b)は
実際のピストン上端位置の軌跡で、Kuは上死点位置
で、Kaは上死点確定位置である。
【0040】また、図7で、K1、K2、K3は上死点
位置候補で、Keは予測される上死点位置で、Krは実
際の上死点位置である。また、太点線221(a)はピ
ストン上端位置の軌跡の予測値を示し、太実線221
(b)は実際のピストン上端位置の軌跡を示す。
位置候補で、Keは予測される上死点位置で、Krは実
際の上死点位置である。また、太点線221(a)はピ
ストン上端位置の軌跡の予測値を示し、太実線221
(b)は実際のピストン上端位置の軌跡を示す。
【0041】本来、外部の系から一切の影響を受けない
ならばピストン上端位置の軌跡は図中の太点線のように
なるが、圧力条件の変化や温度条件の変化や外部の系か
らの振動などの理由によって、ピストン上端位置の軌跡
は必ずしも図中の太点線のようにならずに例えば図中の
太実線のようになる。
ならばピストン上端位置の軌跡は図中の太点線のように
なるが、圧力条件の変化や温度条件の変化や外部の系か
らの振動などの理由によって、ピストン上端位置の軌跡
は必ずしも図中の太点線のようにならずに例えば図中の
太実線のようになる。
【0042】この場合、ピストン12の上死点位置も図
中の予測される上死点位置Keではなく、実際の上死点
位置Krとなる。前述のように構成された本実施例の振
動型圧縮機の動作の一具体例を図5のフローチャートな
らびに図6のタイミングチャートを用いて説明する。
中の予測される上死点位置Keではなく、実際の上死点
位置Krとなる。前述のように構成された本実施例の振
動型圧縮機の動作の一具体例を図5のフローチャートな
らびに図6のタイミングチャートを用いて説明する。
【0043】手順2001:ピストン駆動部13が予め
設定された駆動力でピストンを駆動する(図5の201
部)。
設定された駆動力でピストンを駆動する(図5の201
部)。
【0044】手順2002:変移検知部14がピストン
の変移をピストン位置信号として検知する(図5の20
2部)。
の変移をピストン位置信号として検知する(図5の20
2部)。
【0045】手順2003:上死点位置候補検出部21
が変移検知部14が検知したピストン位置信号と、現在
の上死点位置との比較を行なう(図5の203部)。
が変移検知部14が検知したピストン位置信号と、現在
の上死点位置との比較を行なう(図5の203部)。
【0046】手順2004:手順2003の比較の結
果、ピストン位置信号で示されるピストン位置よりも現
在の上死点位置の方が大きければ手順2002および手
順2003を繰り返し実行し、現在の上死点位置よりも
ピストン位置信号で示されるピストン位置の方が等しい
かまたは大きければ、上死点位置候補検出部21がピス
トン位置信号から得られる点を上死点位置候補として検
出する(図5の204部)。
果、ピストン位置信号で示されるピストン位置よりも現
在の上死点位置の方が大きければ手順2002および手
順2003を繰り返し実行し、現在の上死点位置よりも
ピストン位置信号で示されるピストン位置の方が等しい
かまたは大きければ、上死点位置候補検出部21がピス
トン位置信号から得られる点を上死点位置候補として検
出する(図5の204部)。
【0047】手順2005:上死点位置格納部22が手
順2004で上死点位置候補検出部21が検出した上死
点位置候補を格納し(図5の205部)、手順2002
から手順2004までを繰り返し実行する。
順2004で上死点位置候補検出部21が検出した上死
点位置候補を格納し(図5の205部)、手順2002
から手順2004までを繰り返し実行する。
【0048】手順2006:上死点位置確定部23が上
死点位置候補格納部22に複数個格納された上死点位置
候補の中から最もシリンダ11に取り付けられた弁に近
い値を示すものを上死点位置として確定する(図5の2
06部)。
死点位置候補格納部22に複数個格納された上死点位置
候補の中から最もシリンダ11に取り付けられた弁に近
い値を示すものを上死点位置として確定する(図5の2
06部)。
【0049】手順2007:駆動力制御部24が上死点
位置が確定されたことを検知する(図5の207部)。
位置が確定されたことを検知する(図5の207部)。
【0050】手順2008:駆動力制御部24が予め設
定された上死点位置基準値(図6のX)と上死点位置確
定部23が確定した上死点位置との比較を行なう(図5
の208部)。
定された上死点位置基準値(図6のX)と上死点位置確
定部23が確定した上死点位置との比較を行なう(図5
の208部)。
【0051】手順2009:手順2008の比較の結
果、上死点位置が上死点位置基準値に達していなければ
上死点位置確定部23が上死点位置を確定後直ちに(図
6のt22)駆動力制御部24が上死点位置と上死点位
置基準値の差(図6の上死点偏差δ)に応じてピストン
駆動部13の駆動力を増大させ(図5の209
(a))、上死点位置が上死点位置基準値に等しい場合
には駆動力制御部24は現在の駆動力を維持し(図5の
209(b))、上死点位置が上死点位置基準値を越え
ていれば上死点位置確定部23が上死点位置を確定後直
ちに駆動力制御部24が上死点位置と上死点位置基準値
の差に応じてピストン駆動部13の駆動力を減衰させる
(図5の209(c))。
果、上死点位置が上死点位置基準値に達していなければ
上死点位置確定部23が上死点位置を確定後直ちに(図
6のt22)駆動力制御部24が上死点位置と上死点位
置基準値の差(図6の上死点偏差δ)に応じてピストン
駆動部13の駆動力を増大させ(図5の209
(a))、上死点位置が上死点位置基準値に等しい場合
には駆動力制御部24は現在の駆動力を維持し(図5の
209(b))、上死点位置が上死点位置基準値を越え
ていれば上死点位置確定部23が上死点位置を確定後直
ちに駆動力制御部24が上死点位置と上死点位置基準値
の差に応じてピストン駆動部13の駆動力を減衰させる
(図5の209(c))。
【0052】ここで、手順2006で上死点位置確定部
23が上死点位置を確定するタイミングであるが、上死
点位置格納部22に予め定められた数の上死点位置候補
が格納された時点で上死点位置を確定するとしてもよい
し、上死点位置格納部22に上死点が格納されてから後
にピストン上端位置がシリンダ11に取り付けられた弁
と予め定められた距離以上離れた時点で上死点位置格納
部22に格納された上死点位置候補の中から上死点位置
を確定するとしてもよいし、それらの組み合わせでもよ
い。
23が上死点位置を確定するタイミングであるが、上死
点位置格納部22に予め定められた数の上死点位置候補
が格納された時点で上死点位置を確定するとしてもよい
し、上死点位置格納部22に上死点が格納されてから後
にピストン上端位置がシリンダ11に取り付けられた弁
と予め定められた距離以上離れた時点で上死点位置格納
部22に格納された上死点位置候補の中から上死点位置
を確定するとしてもよいし、それらの組み合わせでもよ
い。
【0053】以上のように本実施例の振動型圧縮機は、
ピストン12の軸方向に連結した変移検知部14と、変
移検知部14からのピストン位置信号からピストンの上
死点位置候補を検出する上死点位置候補検出部21と、
上死点位置候補検出部21が検出した上死点位置候補を
格納する上死点位置候補格納部22と、上死点位置候補
格納部22が格納した複数個の上死点位置候補の中から
最もシリンダ11に取り付けられた弁に近い値を示す点
を上死点位置として確定する上死点位置確定部23と、
上死点位置確定部23が上死点位置を確定したことを検
知し直ちに前記上死点位置と予め設定された上死点位置
基準値の差に応じてピストン駆動部13からピストン1
2に与えられる駆動力を変化させる駆動力制御部24と
を具備している。
ピストン12の軸方向に連結した変移検知部14と、変
移検知部14からのピストン位置信号からピストンの上
死点位置候補を検出する上死点位置候補検出部21と、
上死点位置候補検出部21が検出した上死点位置候補を
格納する上死点位置候補格納部22と、上死点位置候補
格納部22が格納した複数個の上死点位置候補の中から
最もシリンダ11に取り付けられた弁に近い値を示す点
を上死点位置として確定する上死点位置確定部23と、
上死点位置確定部23が上死点位置を確定したことを検
知し直ちに前記上死点位置と予め設定された上死点位置
基準値の差に応じてピストン駆動部13からピストン1
2に与えられる駆動力を変化させる駆動力制御部24と
を具備している。
【0054】したがって、温度条件や圧力条件などの外
部条件変化時に上死点位置と上死点位置基準値とのズレ
が生じた場合や、振動などによってピストン上端位置の
軌跡が不安定になった場合でも、上死点位置を確定後直
ちに上死点位置と上死点位置基準値のズレに応じてピス
トン駆動部13の駆動力を変化させてピストン12の上
死点位置を常に上死点位置基準値に保持することによ
り、圧縮効率を低下させることなく、またピストン12
とシリンダ11に取り付けられた弁との衝突による弁の
破損も防止する。
部条件変化時に上死点位置と上死点位置基準値とのズレ
が生じた場合や、振動などによってピストン上端位置の
軌跡が不安定になった場合でも、上死点位置を確定後直
ちに上死点位置と上死点位置基準値のズレに応じてピス
トン駆動部13の駆動力を変化させてピストン12の上
死点位置を常に上死点位置基準値に保持することによ
り、圧縮効率を低下させることなく、またピストン12
とシリンダ11に取り付けられた弁との衝突による弁の
破損も防止する。
【0055】(実施例3)次に、本発明の第三の実施例
について、図面を参照しながら説明する。尚、第一の実
施例ならびに第二の実施例と同一構成については、同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
について、図面を参照しながら説明する。尚、第一の実
施例ならびに第二の実施例と同一構成については、同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0056】図8は、本発明の第三の実施例における振
動型圧縮機の構成図である。図9は同実施例の動作を示
すフローチャート、図10は同実施例のタイミングチャ
ートである。
動型圧縮機の構成図である。図9は同実施例の動作を示
すフローチャート、図10は同実施例のタイミングチャ
ートである。
【0057】図8で、31は下死点位置候補検出部で、
32は下死点位置候補格納部で、33は下死点位置確定
部で、34はストローク演算部で、35は駆動力制御部
である。図中、下死点位置候補検出部31は変移検知部
14の検知したピストン12の位置信号からピストン上
端位置と現在の下死点位置とを比較し、シリンダ11に
取り付けられた弁から遠い方の点をピストン12の下死
点位置候補として検出する。
32は下死点位置候補格納部で、33は下死点位置確定
部で、34はストローク演算部で、35は駆動力制御部
である。図中、下死点位置候補検出部31は変移検知部
14の検知したピストン12の位置信号からピストン上
端位置と現在の下死点位置とを比較し、シリンダ11に
取り付けられた弁から遠い方の点をピストン12の下死
点位置候補として検出する。
【0058】下死点位置候補格納部32は下死点位置候
補検出部31が検出した下死点位置候補を複数個格納す
る。下死点位置確定部33は下死点位置候補格納部32
が格納した下死点位置候補の中からもっとシリンダ11
に取り付けられた弁から遠い値を示すものを下死点位置
として確定する。
補検出部31が検出した下死点位置候補を複数個格納す
る。下死点位置確定部33は下死点位置候補格納部32
が格納した下死点位置候補の中からもっとシリンダ11
に取り付けられた弁から遠い値を示すものを下死点位置
として確定する。
【0059】ここで、下死点位置確定部33が下死点位
置を確定すると、下死点位置候補格納部32は格納して
いる下死点位置候補を全て破棄して新たに下死点位置候
補の格納を開始するものとする。
置を確定すると、下死点位置候補格納部32は格納して
いる下死点位置候補を全て破棄して新たに下死点位置候
補の格納を開始するものとする。
【0060】ストローク演算部34は、上死点位置確定
部23が確定した上死点位置と下死点位置確定部33が
確定した下死点位置との距離をストロークとして計算
し、かつ上死点位置と下死点位置の中点をストローク中
心として求める。
部23が確定した上死点位置と下死点位置確定部33が
確定した下死点位置との距離をストロークとして計算
し、かつ上死点位置と下死点位置の中点をストローク中
心として求める。
【0061】駆動力制御部35は、ピストン12の上端
が下死点確定部33が確定した下死点位置を通過した後
にストローク演算部34が求めたストローク中心を通過
したことを検知し、直ちにストローク演算部34の計算
したストロークと予め設定されたストローク基準値の差
ならびに上死点位置確定部23が確定した上死点位置と
予め設定された上死点位置基準値との差に応じてピスト
ン駆動部13からピストン12に与えられる駆動力を変
化させるものである。
が下死点確定部33が確定した下死点位置を通過した後
にストローク演算部34が求めたストローク中心を通過
したことを検知し、直ちにストローク演算部34の計算
したストロークと予め設定されたストローク基準値の差
ならびに上死点位置確定部23が確定した上死点位置と
予め設定された上死点位置基準値との差に応じてピスト
ン駆動部13からピストン12に与えられる駆動力を変
化させるものである。
【0062】尚、この場合の偏差ならびに駆動力の単位
については、本発明の第一の実施例で示したように任意
の偏差の単位に対して任意の駆動力の単位を対応付けて
も構わない。
については、本発明の第一の実施例で示したように任意
の偏差の単位に対して任意の駆動力の単位を対応付けて
も構わない。
【0063】また、図10で、太点線311(a)はピ
ストン上端位置の軌跡の期待値で、太実線311(b)
は実際のピストン上端位置の軌跡で、Kuは上死点位置
で、Klは下死点位置で、δkは上死点偏差で、Sはス
トロークで、Seはストローク基準値で、Cはストロー
ク中心である。
ストン上端位置の軌跡の期待値で、太実線311(b)
は実際のピストン上端位置の軌跡で、Kuは上死点位置
で、Klは下死点位置で、δkは上死点偏差で、Sはス
トロークで、Seはストローク基準値で、Cはストロー
ク中心である。
【0064】前述のように構成された本実施例の振動型
圧縮機の動作の一具体例を図9のフローチャートならび
に図10のタイミングチャートを用いて説明する。
圧縮機の動作の一具体例を図9のフローチャートならび
に図10のタイミングチャートを用いて説明する。
【0065】手順3001:ピストン駆動部13が予め
設定された駆動力でピストンを駆動する(図9の301
部)。
設定された駆動力でピストンを駆動する(図9の301
部)。
【0066】手順3002:上死点位置の確定を行な
う。尚、本手順については本発明の第二の実例で説明し
た手順2002から手順2006で説明した手順を用い
ておこなう(図9の302部ならびに図5の202〜2
06部)。
う。尚、本手順については本発明の第二の実例で説明し
た手順2002から手順2006で説明した手順を用い
ておこなう(図9の302部ならびに図5の202〜2
06部)。
【0067】手順3003:変移検知部14がピストン
の変移をピストン位置信号として検知する(図9の30
3部)。
の変移をピストン位置信号として検知する(図9の30
3部)。
【0068】手順3004:下死点位置候補検出部31
が変移検知部14が検知したピストン位置信号と、現在
の下死点位置との比較を行なう(図9の304部)。
が変移検知部14が検知したピストン位置信号と、現在
の下死点位置との比較を行なう(図9の304部)。
【0069】手順3005:手順3004の比較の結
果、ピストン位置信号で示されるピストン位置よりも現
在の下死点位置の方が小さければ手順3003および手
順3004を繰り返し実行し、現在の下死点位置よりも
ピストン位置信号で示されるピストン位置の方が等しい
かまたは小さければ、下死点位置候補検出部31がピス
トン位置信号から得られる点を下死点位置候補として検
出する(図9の305部)。
果、ピストン位置信号で示されるピストン位置よりも現
在の下死点位置の方が小さければ手順3003および手
順3004を繰り返し実行し、現在の下死点位置よりも
ピストン位置信号で示されるピストン位置の方が等しい
かまたは小さければ、下死点位置候補検出部31がピス
トン位置信号から得られる点を下死点位置候補として検
出する(図9の305部)。
【0070】手順3006:下死点位置格納部32が手
順3005で下死点位置候補検出部31が検出した下死
点位置候補を格納し(図9の306部)、手順3003
から手順3005までを繰り返し実行する。
順3005で下死点位置候補検出部31が検出した下死
点位置候補を格納し(図9の306部)、手順3003
から手順3005までを繰り返し実行する。
【0071】手順3007:下死点位置確定部33が下
死点位置候補格納部32に複数個格納された下死点位置
候補の中から最もシリンダ11に取り付けられた弁から
遠い値を示すものを下死点位置として確定する(図9の
307部)。
死点位置候補格納部32に複数個格納された下死点位置
候補の中から最もシリンダ11に取り付けられた弁から
遠い値を示すものを下死点位置として確定する(図9の
307部)。
【0072】手順3008:ストローク演算部34が手
順3002で得られた上死点位置と手順3007で得ら
れた下死点位置との距離の差をピストン12のストロー
クとして計算し、上死点位置と下死点位置との中点をピ
ストン12のストローク中心として求める(図9の30
8部)。
順3002で得られた上死点位置と手順3007で得ら
れた下死点位置との距離の差をピストン12のストロー
クとして計算し、上死点位置と下死点位置との中点をピ
ストン12のストローク中心として求める(図9の30
8部)。
【0073】手順3009:駆動力制御部35がピスト
ン12の上端位置が手順3008で求められたストロー
ク中心を通過したことを検知する(図9の309部なら
びに図10の時刻t1)。
ン12の上端位置が手順3008で求められたストロー
ク中心を通過したことを検知する(図9の309部なら
びに図10の時刻t1)。
【0074】手順3010:駆動力制御部35が予め設
定されたストローク基準値(図10のSe)とストロー
ク演算部34が確定したストロークとの比較を行なう
(図9の310部)。
定されたストローク基準値(図10のSe)とストロー
ク演算部34が確定したストロークとの比較を行なう
(図9の310部)。
【0075】手順3011:手順3010の比較の結
果、ストロークがストローク基準値に達していなければ
ピストン12がストローク中心を通過後直ちに(図10
のt1)駆動力制御部35がストロークとストローク基
準値の差(図10のSとSeとの差)に応じてピストン
駆動部13の駆動力を増大させ(図9の311
(a))、ストロークがストローク基準値に等しい場合
には駆動力制御部35は現在の駆動力を維持し(図9の
311(b))、ストロークがストローク基準値を越え
ていればピストン12がストローク中心を通過後直ちに
(図10のt1)駆動力制御部35がストロークとスト
ローク基準値の差に応じてピストン駆動部13の駆動力
を減衰させる(図9の311(c))。
果、ストロークがストローク基準値に達していなければ
ピストン12がストローク中心を通過後直ちに(図10
のt1)駆動力制御部35がストロークとストローク基
準値の差(図10のSとSeとの差)に応じてピストン
駆動部13の駆動力を増大させ(図9の311
(a))、ストロークがストローク基準値に等しい場合
には駆動力制御部35は現在の駆動力を維持し(図9の
311(b))、ストロークがストローク基準値を越え
ていればピストン12がストローク中心を通過後直ちに
(図10のt1)駆動力制御部35がストロークとスト
ローク基準値の差に応じてピストン駆動部13の駆動力
を減衰させる(図9の311(c))。
【0076】手順3012:駆動力制御部35が予め設
定された上死点位置基準値(図10のX)と上死点位置
確定部23が確定した上死点位置との比較を行なう(図
9の312部)。
定された上死点位置基準値(図10のX)と上死点位置
確定部23が確定した上死点位置との比較を行なう(図
9の312部)。
【0077】手順3013:手順3012の比較の結
果、上死点位置が上死点位置基準値に達していなければ
ピストン12がストローク中心を通過後直ちに(図10
のt1)駆動力制御部35が上死点位置と上死点位置基
準値の差(図10の上死点偏差δ)に応じてピストン駆
動部13の駆動力を増大させ(図9の313(a))、
上死点位置が上死点位置基準値に等しい場合には駆動力
制御部35は現在の駆動力を維持し(図9の313
(b))、上死点位置が上死点位置基準値を越えていれ
ばピストン12がストローク中心を通過後直ちに(図1
0のt1)駆動力制御部35が上死点位置と上死点位置
基準値の差に応じてピストン駆動部13の駆動力を減衰
させる(図9の313(c))。
果、上死点位置が上死点位置基準値に達していなければ
ピストン12がストローク中心を通過後直ちに(図10
のt1)駆動力制御部35が上死点位置と上死点位置基
準値の差(図10の上死点偏差δ)に応じてピストン駆
動部13の駆動力を増大させ(図9の313(a))、
上死点位置が上死点位置基準値に等しい場合には駆動力
制御部35は現在の駆動力を維持し(図9の313
(b))、上死点位置が上死点位置基準値を越えていれ
ばピストン12がストローク中心を通過後直ちに(図1
0のt1)駆動力制御部35が上死点位置と上死点位置
基準値の差に応じてピストン駆動部13の駆動力を減衰
させる(図9の313(c))。
【0078】ここで、手順3007で下死点位置確定部
33が下死点位置を確定するタイミングであるが、下死
点位置格納部32に予め定められた数の下死点位置候補
が格納された時点で下死点位置を確定するとしてもよい
し、下死点位置格納部32に下死点が格納されてから後
にピストン上端位置がシリンダ11に取り付けられた弁
と予め定められた距離以内に近付いた時点で下死点位置
格納部32に格納された下死点位置候補の中から下死点
位置を確定するとしてもよいし、それらの組み合わせで
もよい。
33が下死点位置を確定するタイミングであるが、下死
点位置格納部32に予め定められた数の下死点位置候補
が格納された時点で下死点位置を確定するとしてもよい
し、下死点位置格納部32に下死点が格納されてから後
にピストン上端位置がシリンダ11に取り付けられた弁
と予め定められた距離以内に近付いた時点で下死点位置
格納部32に格納された下死点位置候補の中から下死点
位置を確定するとしてもよいし、それらの組み合わせで
もよい。
【0079】以上のように本実施例の振動型圧縮機は、
ピストン12の軸方向に連結した変移検知部14と、変
移検知部14からのピストン位置信号からピストンの上
死点位置候補を検出する上死点位置候補検出部21と、
上死点位置候補検出部21が検出した上死点位置候補を
格納する上死点位置候補格納部22と、上死点位置候補
格納部22が格納した複数個の上死点位置候補の中から
最もシリンダ11に取り付けられた弁に近い値を示す点
を上死点位置として確定する上死点位置確定部23と、
変移検知部14からのピストン位置信号からピストンの
下死点位置候補を検出する下死点位置候補検出部31
と、下死点位置候補検出部31が検出した下死点位置候
補を格納する下死点位置候補格納部32と、下死点位置
候補格納部32が格納した複数個の下死点位置候補の中
から最もシリンダ11に取り付けられた弁から遠い値を
示す点を下死点位置として確定する下死点位置確定部3
3と、上死点位置確定部23が確定した上死点位置と下
死点位置確定部33が確定した下死点位置とからピスト
ン12のストロークとストローク中心とを求めるストロ
ーク演算部34と、ピストン12の上端位置が下死点位
置確定部33が確定した下死点位置通過後にストローク
演算部34が求めたストローク中心を通過したことを検
知し直ちに前記ストロークと予め設定されたストローク
基準値の差ならびに前記上死点位置と予め設定された上
死点位置基準値の差に応じてピストン駆動部13からピ
ストン12に与えられる駆動力を変化させる駆動力制御
部35とを具備している。
ピストン12の軸方向に連結した変移検知部14と、変
移検知部14からのピストン位置信号からピストンの上
死点位置候補を検出する上死点位置候補検出部21と、
上死点位置候補検出部21が検出した上死点位置候補を
格納する上死点位置候補格納部22と、上死点位置候補
格納部22が格納した複数個の上死点位置候補の中から
最もシリンダ11に取り付けられた弁に近い値を示す点
を上死点位置として確定する上死点位置確定部23と、
変移検知部14からのピストン位置信号からピストンの
下死点位置候補を検出する下死点位置候補検出部31
と、下死点位置候補検出部31が検出した下死点位置候
補を格納する下死点位置候補格納部32と、下死点位置
候補格納部32が格納した複数個の下死点位置候補の中
から最もシリンダ11に取り付けられた弁から遠い値を
示す点を下死点位置として確定する下死点位置確定部3
3と、上死点位置確定部23が確定した上死点位置と下
死点位置確定部33が確定した下死点位置とからピスト
ン12のストロークとストローク中心とを求めるストロ
ーク演算部34と、ピストン12の上端位置が下死点位
置確定部33が確定した下死点位置通過後にストローク
演算部34が求めたストローク中心を通過したことを検
知し直ちに前記ストロークと予め設定されたストローク
基準値の差ならびに前記上死点位置と予め設定された上
死点位置基準値の差に応じてピストン駆動部13からピ
ストン12に与えられる駆動力を変化させる駆動力制御
部35とを具備している。
【0080】したがって、温度条件や圧力条件などの外
部条件変化時に上死点位置と上死点位置基準値とのズレ
が生じた場合や、振動などによってピストン上端位置の
軌跡が不安定になった場合でも、上死点位置を確定後直
ちに上死点位置と上死点位置基準値のズレに応じてピス
トン駆動部13の駆動力を変化させてピストン12の上
死点位置を常に上死点位置基準値に保持することによ
り、圧縮効率を低下させることなく、またピストン12
とシリンダ11に取り付けられた弁との衝突による弁の
破損も防止する。
部条件変化時に上死点位置と上死点位置基準値とのズレ
が生じた場合や、振動などによってピストン上端位置の
軌跡が不安定になった場合でも、上死点位置を確定後直
ちに上死点位置と上死点位置基準値のズレに応じてピス
トン駆動部13の駆動力を変化させてピストン12の上
死点位置を常に上死点位置基準値に保持することによ
り、圧縮効率を低下させることなく、またピストン12
とシリンダ11に取り付けられた弁との衝突による弁の
破損も防止する。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ピストンの軸方向に連結した変移検知部と、変移検知部
からのピストン位置信号によってピストンの上死点位置
を検出する上死点位置検出部と、上死点位置検出部が上
死点位置を検出後直ちに上死点位置と予め設定された上
死点位置基準値の差に応じてピストン駆動部からピスト
ンに与えられる駆動力を変化させる駆動力制御部を設け
ることによって、振動型圧縮機のシリンダ内の吸入圧や
突出圧ならびに冷媒温度が変化した際にもピストンのス
トロークが不安定になることなく、圧縮効率の低下を防
止するとともにピストンと弁との衝突による弁の破損を
生じさせない。
ピストンの軸方向に連結した変移検知部と、変移検知部
からのピストン位置信号によってピストンの上死点位置
を検出する上死点位置検出部と、上死点位置検出部が上
死点位置を検出後直ちに上死点位置と予め設定された上
死点位置基準値の差に応じてピストン駆動部からピスト
ンに与えられる駆動力を変化させる駆動力制御部を設け
ることによって、振動型圧縮機のシリンダ内の吸入圧や
突出圧ならびに冷媒温度が変化した際にもピストンのス
トロークが不安定になることなく、圧縮効率の低下を防
止するとともにピストンと弁との衝突による弁の破損を
生じさせない。
【0082】また、ピストンの上死点位置候補を検出す
る上死点位置候補検出部と、上死点位置候補検出部が検
出した上死点位置候補を格納する上死点位置候補格納部
と、上死点位置候補格納部が格納した上死点位置候補か
ら上死点位置を確定する上死点位置確定部と、上死点位
置確定部が上死点位置を確定後直ちに上死点位置と予め
設定された上死点位置基準値の差に応じてピストン駆動
部からピストンに与えられる駆動力を変化させる駆動力
制御部を設けることによって、振動型圧縮機のシリンダ
内の吸入圧や突出圧ならびに冷媒温度が変化した際にも
ピストンのストロークが不安定になることなく、圧縮効
率の低下を防止するとともにピストンと弁との衝突によ
る弁の破損を生じさせない。
る上死点位置候補検出部と、上死点位置候補検出部が検
出した上死点位置候補を格納する上死点位置候補格納部
と、上死点位置候補格納部が格納した上死点位置候補か
ら上死点位置を確定する上死点位置確定部と、上死点位
置確定部が上死点位置を確定後直ちに上死点位置と予め
設定された上死点位置基準値の差に応じてピストン駆動
部からピストンに与えられる駆動力を変化させる駆動力
制御部を設けることによって、振動型圧縮機のシリンダ
内の吸入圧や突出圧ならびに冷媒温度が変化した際にも
ピストンのストロークが不安定になることなく、圧縮効
率の低下を防止するとともにピストンと弁との衝突によ
る弁の破損を生じさせない。
【0083】また、ピストンの上死点位置候補を検出す
る上死点位置候補検出部と、上死点位置候補検出部が検
出した上死点位置候補を格納する上死点位置候補格納部
と、上死点位置候補格納部が格納した上死点位置候補か
ら上死点位置を確定する上死点位置確定部と、ピストン
の下死点位置候補を検出する下死点位置候補検出部と、
下死点位置候補検出部が検出した下死点位置候補を格納
する下死点位置候補格納部と、下死点位置候補格納部が
格納した下死点位置候補から下死点位置を確定する下死
点位置確定部と、上死点位置と下死点位置からピストン
のストロークとストローク中心を求めるストローク演算
部と、ピストンが下死点位置を通過したあとでストロー
ク中心を通過後直ちに上死点位置と予め設定された上死
点位置基準値の差ならびにストロークと予め設定された
ストローク基準値の差に応じてピストン駆動部からピス
トンに与えられる駆動力を変化させる駆動力制御部とを
設けることによって圧縮機のシリンダ内の吸入圧や突出
圧ならびに冷媒温度が変化した際にもピストンのストロ
ークが不安定になることなく、圧縮効率の低下を防止す
るとともにピストンと弁との衝突による弁の破損を生じ
させない。
る上死点位置候補検出部と、上死点位置候補検出部が検
出した上死点位置候補を格納する上死点位置候補格納部
と、上死点位置候補格納部が格納した上死点位置候補か
ら上死点位置を確定する上死点位置確定部と、ピストン
の下死点位置候補を検出する下死点位置候補検出部と、
下死点位置候補検出部が検出した下死点位置候補を格納
する下死点位置候補格納部と、下死点位置候補格納部が
格納した下死点位置候補から下死点位置を確定する下死
点位置確定部と、上死点位置と下死点位置からピストン
のストロークとストローク中心を求めるストローク演算
部と、ピストンが下死点位置を通過したあとでストロー
ク中心を通過後直ちに上死点位置と予め設定された上死
点位置基準値の差ならびにストロークと予め設定された
ストローク基準値の差に応じてピストン駆動部からピス
トンに与えられる駆動力を変化させる駆動力制御部とを
設けることによって圧縮機のシリンダ内の吸入圧や突出
圧ならびに冷媒温度が変化した際にもピストンのストロ
ークが不安定になることなく、圧縮効率の低下を防止す
るとともにピストンと弁との衝突による弁の破損を生じ
させない。
【図1】本発明の第一の実施例の振動型圧縮機の構成図
【図2】本発明の第一の実施例の動作を示すフローチャ
ート
ート
【図3】本発明の第一の実施例の動作を示すタイミング
チャート
チャート
【図4】本発明の第二の実施例の振動型圧縮機の構成図
【図5】本発明の第二の実施例の動作を示すフローチャ
ート
ート
【図6】本発明の第二の実施例の動作を示すタイミング
チャート
チャート
【図7】本発明の振動型圧縮機の上死点近傍でのピスト
ンの動作例を示す特性図
ンの動作例を示す特性図
【図8】本発明の第一の実施例の振動型圧縮機の構成図
【図9】本発明の第一の実施例の動作を示すフローチャ
ート
ート
【図10】本発明の第一の実施例の動作を示すタイミン
グチャート
グチャート
【図11】従来例の振動型圧縮機の構成図
11 シリンダ 12 ピストン 13 ピストン駆動部 14 変移検知部 15 上死点位置検出部 16 駆動力制御部 21 上死点位置候補検出部 22 上死点位置候補格納部 23 上死点位置確定部 24 駆動力制御部 31 下死点位置候補検出部 32 下死点位置候補格納部 33 下死点位置確定部 34 ストローク演算部 35 駆動力制御部
Claims (3)
- 【請求項1】 吸入弁と吐出弁が設けられた筒状体のシ
リンダと、前記シリンダ内を軸方向に移動するピストン
と、前記ピストンに駆動力を与えて前記ピストンを駆動
するピストン駆動部と、前記ピストンの軸方向に連結し
前記ピストンの変移を検知しピストン位置信号として出
力する変位検知部と、前記変位検知部からの前記ピスト
ン位置信号によって前記ピストンの上死点位置を検出す
る上死点位置検出部と、前記上死点位置検出部が前記上
死点位置を検出したことを検知し直ちに前記上死点位置
と予め設定された上死点位置基準値の差に応じて前記ピ
ストン駆動部から前記ピストンに与えられる前記駆動力
を変化させる駆動力制御部と、を具備したことを特徴と
する振動型圧縮機。 - 【請求項2】 変移検知部からのピストン位置信号によ
ってピストンの上死点位置候補を検出する上死点位置候
補検出部と、前記上死点位置候補検出部が検出した前記
上死点位置候補を格納する上死点位置候補格納部と、前
記上死点位置候補格納部が格納した前記上死点位置候補
の中から上死点位置を確定する上死点位置確定部と、前
記上死点位置確定部が前記上死点位置を確定したことを
検知し直ちに前記上死点位置と予め設定された上死点位
置基準値の差に応じてピストン駆動部から前記ピストン
に与えられる駆動力を変化させる駆動力制御部と、を具
備したことを特徴とする請求項1記載の振動型圧縮機。 - 【請求項3】 変移検知部からのピストン位置信号によ
ってピストンの上死点位置候補を検出する上死点位置候
補検出部と、前記上死点位置候補検出部が検出した前記
上死点位置候補を格納する上死点位置候補格納部と、前
記上死点位置候補格納部が格納した前記上死点位置候補
の中から上死点位置を確定する上死点位置確定部と、前
記変移検知部からの前記ピストン位置信号によって前記
ピストンの下死点位置候補を検出する下死点位置候補検
出部と、前記下死点位置候補検出部が検出した前記下死
点位置候補を格納する下死点位置候補格納部と、前記下
死点位置候補格納部が格納した前記下死点位置候補の中
から下死点位置を確定する下死点位置確定部と、前記上
死点位置と前記下死点位置から前記ピストンのストロー
クとストローク中心とを求めるストローク演算部と、前
記ピストンが前記下死点位置を通過した後に前記ストロ
ーク中心を通過したことを検知し直ちに前記ストローク
と予め設定されたストローク基準値の差ならびに前記上
死点位置と予め設定された上死点位置基準値の差に応じ
てピストン駆動部から前記ピストンに与えられる駆動力
を変化させる駆動力制御部と、を具備したことを特徴と
する請求項1記載の振動型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8813595A JPH08284843A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 振動型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8813595A JPH08284843A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 振動型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08284843A true JPH08284843A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=13934493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8813595A Pending JPH08284843A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 振動型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08284843A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09112439A (ja) * | 1995-10-20 | 1997-05-02 | Sanyo Electric Co Ltd | リニアコンプレッサの駆動装置 |
JPH09195949A (ja) * | 1996-01-18 | 1997-07-29 | Sanyo Electric Co Ltd | リニアコンプレッサの駆動装置 |
JP2002161863A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | リニア圧縮機のピストン衝突防止制御方法 |
KR100414098B1 (ko) * | 2001-08-01 | 2004-01-07 | 엘지전자 주식회사 | 왕복동식 압축기의 tdc 제어장치 및 방법 |
KR100469453B1 (ko) * | 2001-12-04 | 2005-02-02 | 엘지전자 주식회사 | 왕복동식 압축기의 피스톤 충돌 방지 장치 및 그 방법 |
JP4955173B2 (ja) * | 1999-12-23 | 2012-06-20 | エンプレサ ブラジレイラ デ コンプレッソレス ソシエダッド アノニマ−エムブラコ | 圧縮機のピストン位置を制御および監視する方法 |
-
1995
- 1995-04-13 JP JP8813595A patent/JPH08284843A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09112439A (ja) * | 1995-10-20 | 1997-05-02 | Sanyo Electric Co Ltd | リニアコンプレッサの駆動装置 |
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