JPH08284774A - 燃料噴射装置及び燃料噴射装置を備えた内燃機関 - Google Patents

燃料噴射装置及び燃料噴射装置を備えた内燃機関

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JPH08284774A
JPH08284774A JP7093832A JP9383295A JPH08284774A JP H08284774 A JPH08284774 A JP H08284774A JP 7093832 A JP7093832 A JP 7093832A JP 9383295 A JP9383295 A JP 9383295A JP H08284774 A JPH08284774 A JP H08284774A
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JP
Japan
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fuel injection
fuel
injection device
strain element
chamber
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JP7093832A
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English (en)
Inventor
Kiminaga Otome
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計量精度を向上できるとともにダイナミック
レンジを拡大できる燃料噴射装置及び該装置を備えた内
燃機関を提供する。 【構成】 燃料供給系3により燃料が供給される加圧室
49と、該加圧室49内の燃料が上記燃料供給系3側に
逆流するのを阻止する逆止弁37と、上記加圧室49の
燃料噴出口46を開閉する噴射弁39と、通電により変
位して上記加圧室の容積を変化させる電磁歪素子51と
を備えたインジェクタ(燃料噴射装置)14。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料噴射装置及び該噴
射装置を備えた内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射
装置は、従来、噴射ケース内に噴射口を開閉する弁体を
閉側にリターンスプリングで付勢して配置し、該弁体を
電磁コイルにより開側に駆動するようにした燃料噴射弁
と、該燃料噴射弁に燃料タンク内の燃料を高圧ポンプに
より常時加圧供給するとともに余剰燃料を燃料タンク側
にリターンさせる燃料供給系とを備えている。この従来
装置では、上記電磁コイルへの印加電圧を制御すること
により、上記電磁コイルにより上記弁体を後退させて上
記噴射口を開き、該噴射口が開いている期間に応じた量
の燃料を噴射するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の燃
料噴射装置の場合、1噴射当たりの最大量と最小量との
比(ダイナミックレンジ)をあまり増大できないという
問題がある。上記従来の燃料噴射装置では、上記電磁コ
イルへの印加電圧のパルス長により1回の噴射量が決定
されるのであるが、弁体の応答性に限度があるので、弁
の開時間をあまり短くすることができず、結局上記ダイ
ナミックレンジに制約が生じる。なお、上記リターンス
プリングを強力にすれは閉時の応答性は向上するが、開
時の応答性が低下する。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、ダイナミックレンジを大幅に拡大でき、ま
た噴射される燃料の計量精度を向上できる燃料噴射装置
及び該装置を備えた内燃機関を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃料
供給系により燃料が供給される加圧室と、該加圧室内の
燃料が上記燃料供給系側に逆流するのを阻止する逆止弁
と、上記加圧室の燃料噴出口を開閉する噴射弁と、通電
により電界の強さを変化させることにより変位して上記
加圧室の容積を変化させる電歪素子、又は通電により磁
界の強さを変化させることにより変位して上記加圧室の
容積を変化させる磁歪素子(以下電磁歪素子と記す)と
を備えたことを特徴とする燃料噴射装置である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、上
記電磁歪素子を上記加圧室内に、該電磁歪素子の一端が
加圧室内壁に当接するように配設するか、あるいは、上
記電磁歪素子を加圧室壁を貫通し一端を上記加圧室内へ
突出させる一方、他端を加圧室壁に連結固定される支持
部材に固着するように配置し、且つ電磁歪素子の加圧室
壁貫通部にシール部材を配置したことを特徴としてい
る。
【0007】請求項3の発明は、請求項1において、上
記加圧室にプランジャを該加圧室内への進入量を可変に
取り付け、該プランジャの進入量を加圧室外に設置され
た上記電磁歪素子の変位により変化させることを特徴と
している。
【0008】請求項4の発明は、請求項1において、上
記加圧室に蛇腹状金属筒を該加圧室への進入量を可変に
取り付け、該蛇腹状金属筒の進入量を加圧室外に設置さ
れた上記電磁歪素子の変位により変化させることを特徴
としている。
【0009】請求項5の発明は、請求項3又は4におい
て、上記電磁歪素子とプランジャ又は蛇腹状金属板との
間に上記電磁歪素子の変位を所定比率で変化させて上記
プランジャ又は蛇腹状金属板に伝達する増幅機構を備え
たことを特徴としている。
【0010】請求項6の発明は、請求項2ないし5の何
れかにおいて、上記噴射弁の最大開面積を上記電磁歪素
子,プランジャ,蛇腹状金属板の何れかの変位方向と直
角な断面積より小さく設定したことを特徴としている。
【0011】請求項7の発明は、請求項1ないし6の何
れかにおいて、上記逆止弁の開弁圧を上記噴射弁の開弁
圧より低く設定したことを特徴としている。
【0012】請求項8の発明は、請求項1ないし7の何
れかにおいて、要求燃料噴射量に応じて上記電磁歪素子
への印加電圧,通電時間の少なくとも一方を変化させる
噴射量制御手段を備えたことを特徴としている。
【0013】請求項9の発明は、請求項1ないし7の何
れかの燃料噴射装置と、エンジン回転数検出センサ及び
エンジン負荷検出センサの少なくとも何れか一方と、検
出エンジン回転数に応じて電磁歪素子への通電周期を変
化させる第1給電制御手段及び検出エンジン負荷に応じ
て電磁歪素子への印加電圧あるいは通電時間を変化させ
る第2給電制御手段の少なくとも何れか一方とを備えた
ことを特徴とする内燃機関である。
【0014】請求項10の発明は、請求項9において、
上記燃料噴射装置をシリンダヘッドに上記噴出口が燃焼
室内に臨むように取り付けたことを特徴としている。
【0015】請求項11の発明は、請求項9において、
上記燃料噴射装置をシリンダブロックに上記噴出口がシ
リンダボア内に臨むように取り付けたことを特徴として
いる。
【0016】請求項12の発明は、請求項9において、
上記燃料噴射装置を吸気通路のスロットル弁より下流側
に上記噴出口が吸気通路内に臨むように取り付けたこと
を特徴としている。
【0017】
【作用】請求項1の発明に係る燃料噴射装置によれば、
加圧室内には燃料供給系により燃料が供給されており、
電磁歪素子に通電されると、該電磁歪素子が変位して加
圧室の容積を減少させ、該容積減少による圧力増加によ
り逆止弁が閉じるとともに噴射弁の噴出口が開き、上記
容積減少量に対応した量の燃料が噴出口から噴射され
る。
【0018】この場合、上記電磁歪素子の変位量は、印
加電圧の大きさ等に応じて高精度に制御可能であるの
で、上記容積減少量,ひいては燃料噴射量を高精度に制
御可能である。また上記電磁歪素子の変位量は、印加電
圧の大きさ等に応じて極めて広い範囲で変化可能である
ので、上記減少量の変化幅,燃料噴射量のダイナミック
レンジを大幅に拡大可能である。
【0019】請求項2の発明によれば、体積変化あるい
は変位する上記電磁歪素子により直接加圧室内の燃料を
加圧するようにしたので、加圧室の容積を変化させるた
めの構造が極めて簡単である。しかも、上記電磁歪素子
を上記加圧室内に配置したものではシール部材が不要と
なり、電磁歪素子の一端を加圧室内に突出させるもので
は、加圧室の容積を大きく変化させることができる。
【0020】請求項3,4の発明によれば、上記加圧室
にプランジャ,蛇腹状金属筒を取り付け、該プランジ
ャ,蛇腹状金属筒を加圧室外に設置された上記電磁歪素
子により変位させるようにしたので、電磁歪素子の配
置,配線,保守点検等が容易である。
【0021】請求項5の発明によれば、上記電磁歪素子
の変位を所定比率で変化させて上記プランジャ又は蛇腹
状金属板に伝達する増幅機構を備えたので、電磁歪素子
の変位量を十分に大きく確保できない場合でも必要な燃
料噴射量を確保できる。
【0022】請求項6の発明によれば、上記噴射弁の最
大開面積を上記電磁歪素子,プランジャ,蛇腹状金属板
の何れかの変位方向と直角な断面積より小さく設定した
ので、燃料が噴射弁の比較的狭い噴射口を通過する際に
微粒化される。
【0023】請求項7の発明によれば、上記逆止弁の開
弁圧を上記噴射弁の開弁圧より低く設定したので、加圧
室への燃料流入口が比較的低圧で開き、従って燃料噴射
により加圧室内の燃料量が減少すると、燃料供給系によ
り加圧室内に燃料が直ちに補給され、燃料の追従性が向
上する。
【0024】請求項8の発明によれば、噴射量制御手段
が要求燃料噴射量に応じて上記電磁歪素子への印加電
圧,通電時間の少なくとも一方を制御するので、要求に
応じた量の燃料を噴射可能である。
【0025】請求項9の発明によれば、第1給電制御手
段かエンジン回転数に応じて電磁歪素子への通電周期を
制御し、又は第2給電制御手段かエンジン負荷に応じて
電磁歪素子への通電周期あるいは通電時間を制御するの
で、エンジン運転状態に応じた燃料噴射量を確保でき
る。
【0026】請求項10の発明によれば、上記燃料噴射
装置をシリンダヘッドに装着したので、燃料の供給応答
性を向上できる。
【0027】請求項11の発明によれば、上記燃料噴射
装置をシリンダブロックに装着したので、燃料の供給応
答性を向上できるとともに、燃料噴射装置に必要な耐圧
性,耐熱性を下げることができる。
【0028】請求項12の発明によれば、上記燃料噴射
装置を吸気通路のスロットル弁より下流側に装着したの
で、燃料噴射装置に必要な耐圧性,耐熱性をより一層下
げることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1〜図4は請求項1,3,6〜9,11の発明に
係る一実施例(第1実施例)による燃料噴射装置を備え
た内燃機関を説明するための図であり、図1は本実施例
装置が採用された2サイクルエンジンを模式的に示す一
部断面構成図、図2は本実施例装置を模式的に示す一部
断面構成図、図3は本実施例装置のクランク角と印加電
圧(パルス波形)との関係を示す特性図、図4は本実施
例装置の印加電圧と燃料噴射量との関係を示す特性図で
ある。
【0030】図において、1は燃料供給装置2を備えた
2サイクルエンジンであり、該エンジン1は、シリンダ
ボア6b内にピストン5が摺動自在に挿入配置されたシ
リンダブロック6と、該ブロック6の上面にヘッドボル
ト7により結合されて燃焼室8を形成するシリンダヘッ
ド9と、上記シリンダブロック6が結合された変速機ケ
ース一体型のクランクケース11とを備え、上記ピスト
ン5がコンロッド12を介して上記クランクケース11
内に配置されたクランク軸10に連結されている。な
お、26は点火プラグ、25は点火回路である。
【0031】上記上記クランクケース11内とシリンダ
ボア6bの軸方向中間付近とは掃気通路20により連通
されており、またシリンダボア6bに開口する排気ポー
ト17には排気菅16が接続されている。
【0032】また上記シリンダブロック6にはシリンダ
ボア6bの排気ポート17開口よりシリンダヘッド9寄
り部分及び排気ポート17の途中部分に連通孔により連
通する燃焼ガス室6aが形成されている。該両連通孔
は、爆発行程において吹き抜けガスをほとんど含まない
燃焼ガスが上記燃焼ガス室6a内に導入されるように設
定されている。そして上記燃焼ガス室6a内には燃焼ガ
ス中のO2 濃度を検出するO2 センサ15が取り付けら
れている。なお、燃焼ガス室6aへの導入部,排気ポー
ト7への排出部には不図示の逆止弁が配置され、それぞ
れ逆方向の流れを阻止する。
【0033】また上記クランクケース11に連通する吸
気ポート19にはクランク室圧縮時逆流を阻止するリー
ドバルブ75を介して吸気通路3が接続されており、該
吸気通路3に介設されたスロットル弁22は、操向ハン
ドル21に装着されたスロットルグリップ18を回転さ
せることによりスロットルワイヤ23を介して開閉駆動
される。なお、24はスロットルグリップ開度(スロッ
トル弁開度と連動)を検出するスロットルセンサであ
る。
【0034】上記燃料供給装置2は、上記シリンダブロ
ック6に装着されたインジェクタ(燃料噴射装置)14
と、該インジェクタ14に燃料を供給する燃料供給系3
とを備えている。この燃料供給系3は、上記インジェク
タ14と燃料タンク33とを接続する燃料通路34の途
中に燃料ポンプ32を介設し、該燃料ポンプ32から吐
出された燃料の余剰分をレギュレータ35により戻り通
路36を介してポンプ一次側に戻すように構成されてい
る。なお戻し通路36は燃料タンクに戻しても良い。
【0035】なお、上記燃料タンク33をインジェクタ
14より高所に取り付けた場合、そのヘッド差より燃料
をインジェクタ14に供給可能であり、このようにすれ
ば上記燃料ポンプ32を不要にすることが可能である。
【0036】上記インジェクタ14は、図2に示すよう
に、上記燃料ポンプ32から供給された燃料の逆流を防
止する逆止弁37を内蔵する上部ケース38と、噴出口
46を開閉する噴射弁39を内蔵する下部ケース40と
を結合して、上記供給された燃料を加圧する加圧室49
を形成し、該加圧室49内への進入量を変化可能に該加
圧室49の壁に挿入配置されたプランジャ52と、該プ
ランジャ52を進退駆動する電磁歪素子51とを備えて
いる。
【0037】上記逆止弁37は、燃料流入口43を弁球
44で開閉可能とするとともに、該弁球44をスプリン
グ45で閉方向に付勢した構造のものであり、該逆止弁
37内は底板42に形成された連通孔41により上記加
圧室49内に連通している。また上記逆止弁37の最高
所付近には空気抜き弁56が挿入配置されている。
【0038】上記噴射弁39は、噴出口46を弁棒47
の弁体47aで開閉可能とするとともに、該弁棒47を
スプリング48で閉方向に付勢した構造のものである。
なお、上記弁棒47は支持板47bに該支持板47bと
上記弁体47aとの間隔を可変に固定されており、上記
間隔を調整することにより最大開面積を調整可能となっ
ている。
【0039】ここで上記逆止弁37の開弁圧は、上記噴
射弁39の開弁圧より低く設定されている。逆止弁37
の開弁圧が比較的低いことから上記燃料供給系3からの
圧力により上記燃料流入口43が容易に開き、燃料の上
記加圧室49内への流入応答性を高めている。また噴射
弁39の開弁圧が比較的高いことから、噴射終了時の応
答性を高めている。
【0040】上記プランジャ52は、上記下部ケース4
0の側壁に形成された挿入孔40a内に進退可能に配設
され、その先端部は上記加圧室49内に位置しており、
また上記挿入孔40aとの間はシール部材53でシール
されている。
【0041】また上記プランジャ52の外端面には上記
電磁歪素子51の先端面が接続されており、該電磁歪素
子51の後端面は上記下部ケース40の外壁面に形成さ
れた支持ケース50の内面に当接固定されている。これ
により電磁歪素子51は通電により図示矢印L方向に変
位して上記プランジャ52を進退させ、その結果上記加
圧室49の容積が変化し、燃料が加圧されるようになっ
ている。
【0042】ここで上記噴出弁39の開弁時における上
記噴出口46の最大開口面積は上記プランジャ52の上
記進退方向Lと直角の断面積より小さく設定されてい
る。
【0043】本実施例装置は、点火時期制御、燃料噴射
制御を行うECU4を備えている。このECU4は、ス
ロットルセンサ24,ピストンの上死点に対する位置を
検出するためのクランク角センサ28,エンジン回転数
センサ29からの各検出信号a〜cが入力され、エンジ
ン運転状態に応じた点火時期制御信号A,燃料噴射制御
信号Bをそれぞれ上記点火回路25,インジェクタ14
の電磁歪素子51に出力する。
【0044】次に、本実施例装置の作用効果について説
明する。本実施例では、燃料タンク33内の燃料が燃料
ポンプ32によりインジェクタ14の加圧室49内に供
給され、余剰の燃料はレギュレータ35を介してポンプ
一次側に戻される。そして上記インジェクタ14の電磁
歪素子51に、ECU4からの燃料噴射制御信号Bに応
じた駆動電圧が印加されると、該電磁歪素子51が矢印
L方向に変位してプランジャ52を加圧室49内に進入
させ、これにより加圧室49内の容積が減少してその圧
力が上昇し、これにより逆止弁37が閉じるとともに、
噴射弁39の弁体47aが外方に移動して噴出口46を
開き、その結果上記プランジャ進入容積に対応した量の
燃料がシリンダブロック6のシリンダボア6b内に供給
される。
【0045】この場合、図4に示すように、上記電磁歪
素子51の矢印L方向の変位量は印加電圧の大きさに略
比例するので、印加電圧が大きいほど燃料噴射量が増加
することとなる。従って印加電圧を変化させることによ
り、燃料噴射量を高精度に制御することができる。また
上記変位量は印加電圧の大きさにより、例えば1μm〜
64μm の範囲で変化し、従ってこの比率で燃料噴射量
を変化させることが可能であり、ダイナミックレンジが
大幅に拡大される。
【0046】なお、上記印加電圧の制御方法には各種の
態様が採用可能であり、例えば図3(a)に示すように
複数回通電する、同図(b)に示すように1回通電する
等、エンジン回転数,エンジン負荷(スロットル開度)
に応じた最適の燃料噴射量となるように上記ECU4よ
り制御される。
【0047】図23は積層型電歪素子まわりの構成図で
ある。電歪素子51は3つの圧電セッラミックス51c
と、これらを挟みこむように正極板51aと負極板51
bが配置され、一体化されたものである。交流電源10
0の交流電流は交直変換回路101を経て直流電圧に変
換され、電圧調整器102に入力される。
【0048】電圧調整器102はECU4により制御さ
れ正電荷供給線103あるいは負電荷供給線104とそ
れぞれ接続される2つのアウトプットの内、正電荷供給
線103側を所定の電圧の正電圧に調整する一方、負電
荷供給線104側をアースする。且つ、正電圧の正極板
51aへの所定電圧の電荷供給量以上の電流をアースす
る。また正極板51aの電圧を下げる場合には、正極板
51aの電荷の一部をアースさせる。正極板51aと負
極板51bの間の圧電セラミクス51cは、2つの極板
による電界の大きさに略比例して、極板方向に変位す
る。この変位が図のものでは3つ集積されて大きな変位
となる。
【0049】図24は磁歪素子まわりの構成図である。
磁歪素子51は本体51eとそれを巻きつけるように配
置されたコイル51fから構成される。電圧調整器10
2はコイル51fへ常時直流電流を供給し(電流供給0
を含め)、この直流電流の電圧がECU4により制御さ
れる。直流電流の電圧が大きくなるとコイル51fへの
電流量も増加し、コイル51fが発生する磁界の大きさ
も大きくなる。これに連れて本体51eが変位する。1
03,104は直流電流供給線である。
【0050】なお、図23のものでは極性を逆にする電
荷を負電荷供給線104、正電荷供給線103から供給
する場合には、その逆電圧量に比例して積層型電歪素子
に逆方向への変化量を与えることができる。
【0051】また、図24のものでもコイル51fへ逆
方向の直流電流を付加すれば、その電圧量に比例して磁
歪素子に逆方向への変化量を与えることができる。すな
わち、供給線103への電圧の付加を正から0へ、0か
ら正へ変化させる一方、供給線104への電圧の付加を
0から正へ、正から0へ変化させることにより、電歪素
子及び磁歪素子の両方でより大きな燃料噴射量を与える
ことができる。このことは本願における他の全ての実施
例においても同様に可能である。
【0052】このように本実施例では、電磁歪素子51
によりプランジャ52を進退駆動して加圧室49の容積
を変化させ、該容積変化量に応じた量の燃料を噴出する
ようにしたので、簡単な構造により燃料噴射を行うこと
ができる。この場合、印加電圧の制御により電磁歪素子
51の変位量を高精度でもって制御でき、その結果噴射
燃料の計量精度を向上できる。
【0053】また、印加電圧の大きさにより電磁歪素子
51の変位量を広い範囲で(本実施例の場合は1μm 〜
64μm )変化させることができ、従って燃料噴射量の
最大,最小比であるダイナミックレンジの極めて大きい
燃料噴射が可能である。
【0054】また、上記噴出弁39の開弁時における噴
出口46の最大開口面積を上記プランジャ52の断面積
より小さくしたので、燃料を噴出口46で絞りながら噴
出することにより噴射燃料の微粒化を図ることができ
る。
【0055】また、上記逆止弁37の開弁圧を噴射弁3
9の開弁圧より低く設定したので、加圧室49内への燃
料の追従性を向上でき、燃料の供給遅れを回避できる。
【0056】なお、プランジャ54の替わりに、電歪素
子51を挿入口40aから突出させるようにしても良
い。この場合も電歪素子51の他端は支持部材となる支
持ケース50に固着される。電歪素子51の挿入口40
aへの挿入部の断面積は挿入口40aの開口断面積より
小さくし、電磁歪素子51の長さが縮む時の断面積の増
加を許容させる。また逆にシール部材53は、電磁歪素
子51の長さが伸びる時の断面積の減少に追従する弾性
を持つゴム等の材質から形成される。
【0057】図5は上記第1実施例の変形例を説明する
ための図であり、図中、図2と同一符号は同一、又は相
当部分を示す。本変形例では、プランジャ54の矢印L
方向と直角の横断面積を電磁歪素子51の同横断面積よ
り大きく設定するとともに、該プランジャ54を圧力室
49の容積が大きくなる方向にスプリング55で付勢し
ている。
【0058】このように本変形例では、電磁歪素子51
より断面積が大きいプランジャ54を用いたので、上記
素子51の同一変位量に対する加圧室49の容積変化量
を上記第1実施例と比べて大きくすることができる。
【0059】図6は、請求項1,4の発明に係る一実施
例(第2実施例)を説明するための図であり、図中、図
2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0060】本第2実施例では、上記プランジャの代わ
りに蛇腹状の金属筒73を加圧室49内への進入量を可
変に配設し、該金属筒73の進入量を電磁歪素子51で
制御するようにしている。なお、上記蛇腹状金属筒73
は、加圧室49内の圧力によって変形することのないよ
うになっている。
【0061】本第2実施例の場合にも、上記第1実施例
と同様に効果が得られ、また上記変形例と同様に、上記
電磁歪素子51の変形量以上に上記加圧室49の容積を
変化させることができる。
【0062】図7は請求項1,2の発明に係る一実施例
(第3実施例)を説明するための図であり、図中、図2
と同一符号は同一又は相当部分を示す。本第3実施例で
は、上記電磁歪素子51を、その全体が上記加圧室49
内に位置するように配置するとともに、該電磁歪素子5
1の後端面を支持板57に固定している。なお、該支持
板57は加圧室49の壁面の一部を構成していいる。
【0063】本第3実施例では、電磁歪素子51の全体
を上記加圧室49内に配置したので、上記素子51の変
形量の全てを上記加圧室49の容量の変化に利用でき
る。またプランジャを加圧室内に挿入する場合のような
シール部分が存在しないので、電磁歪素子51の配置構
造が簡単である。
【0064】なお、印加電圧を変化させると、電磁歪素
子51は長さ方向に変化する一方、幅方向には逆に、つ
まり長さが長くなる場合には細く、短くなる場合は太く
なるように変化する。しかし、幅方向の変化の方が小さ
いので、長さ方向の変化に正相関して電磁歪素子51全
体として体積が僅かに変化する。これにより加圧室49
内の加圧が可能となる。
【0065】上記各実施例では、電磁歪素子を1個設け
た場合を説明したが、この電磁歪素子は複数設けても良
い。図8,9は電磁歪素子51を2個設けた場合の例
(第3実施例の変形例)であり、両電磁歪素子51を、
その全体が上記加圧室49内に位置するように配置して
いる。なお、図8中、図7と同一符号は同一又は相当部
分を示す。
【0066】上記電磁歪素子51を2個備えている場合
の通電制御では、各電磁歪素子51,51に、図9
(a)に示すように所定の時間間隔を開けて印加しても
良いし、図9(b)に示すように同時に印加しても良
い。このように電磁歪素子51を2個備えた場合には噴
射量を増大できる。
【0067】ここで上記プランジャ式の場合,及び蛇腹
状金属筒式の場合においても上記電磁歪素子51を複数
備えることができる。図10は上記第1実施例の変形例
であり、プランジャ52,52を対向配置し、該各プラ
ンジャを電磁歪素子51,51で進退させるようにして
おり、図11は上記第2実施例の変形例であり、蛇腹状
金属筒73を対向配置し、該各金属筒を電磁歪素子5
1,51で進退させるようにしている。なお図10,図
11中、図2,図6と同一符号は同一、又は相当部分を
示す。
【0068】図12は請求項1,5の発明に係る一実施
例(第4実施例)を説明するための図であり、図中、図
2と同一符号は同一又は相当部分を示す。本第4実施例
では、上記電磁歪素子51とプランジャ52との間にリ
ンク機構(増幅機構)74を備えている。
【0069】上記リンク機構74は、電磁歪素子51の
変位量をリンク74aの支点からのアーム長さの比a/
bでもって増大してプランジャ52に伝達する。これに
より本実施例では電磁歪素子51の変位量に較べてプラ
ンジャ52の移動量を大きくでき、燃料噴射量を増加で
きる。
【0070】なお、上記リンク機構74は、図13に第
5実施例を示すように、上記蛇腹状金属筒73を備えて
いる場合にも適用できる。この場合にはプランジャ5
2′を蛇腹状金属筒73内に配設し、該プランジャ5
2′をリンク機構74で駆動するように構成すれば良
い。この場合にも上記図12の場合と同様の効果が得ら
れる。
【0071】ここで、上記各実施例では、上記インジェ
クタ14をシリンダブロック6に、噴出口46がシリン
ダボア6b内に臨むように配設したが、このインジェク
タ14の配設位置には例えば図14〜図16に示すよう
に各種の態様が採用可能である。なお、図中、図2と同
一符号は同一又は相当部分を示す。
【0072】図14は、インジェクタ14をシリンダヘ
ッド9に噴出口46が燃焼室8内に臨むように装着した
例であり、このようしたのが請求項10の発明である。
【0073】図15はインジェクタ14をスロットル弁
22より下流側に位置するリード弁75よりさらに下流
側に噴出口46が吸気ポート19内に臨むように装着し
た例であり、このようにしたのが請求項12の発明であ
る。なお、図16はインジェクタ14を吸気通路3のス
ロットル22より上流側に装着した例である。
【0074】なお、上記各実施例では2サイクルエンジ
ンの場合を説明したが、本願発明は勿論4サイクルエン
ジンにも適用できる。図17,図18は4サイクルエン
ジンの場合を説明するための図であり、図中、図1と同
一符号は同一又は相当部分を示す。
【0075】以下、主に上記第1実施例における2サイ
クルエンジンと異なる部分について説明する。図17に
示すように、本実施例のエンジン1は、カム軸58によ
り駆動されて、上記吸気ポート19,排気ポート17の
燃焼室開口を開閉する吸気弁59,排気弁60を備えて
いる。そして、インジェクタ14は、上記吸気ポート1
9に、噴射口46が上記吸気ポート19のバルブヘッド
裏面に指向するように装着されている。
【0076】なお、61はカム軸58の角度位置を検出
するカム角センサ、62はエンジン温度を検出する温度
センサ、63はエアクリーナ21に装着され吸入空気温
度を検出する温度センサ、64は吸入空気量を検出する
空気量センサ、68は吸気圧力を検出する圧力センサで
ある。また65はスロットル弁22をバイパスするバイ
パス通路、66はバイパス流量調整弁である。また6
9,70は排気菅16に配設され触媒、マフラである。
さらにまた71は上記ECU4を始動させるキースイッ
チである。
【0077】本実施例エンジンでは、図18に示すよう
に、クランク角180〜360°(排気行程)におい
て、閉位置にある吸気弁59のバルブヘッドの裏面に噴
射されて霧化し、これに続く吸気行程においてシリンダ
内に吸入される。この場合電磁歪素子51に、図18
(a)に示すように複数回(3回)通電しても良いし、
同図(b)に示すように1回通電しても良い。
【0078】このように、4サイクルエンジンの場合に
おいても上記2サイクルエンジンの場合と同様作用効果
が得られる。
【0079】なお、インジェクタ14の配置位置につい
ては上記2サイクルエンジンの場合と同様に各種の態様
が採用可能である。図19はインジェクタ14をシリン
ダヘッドに噴出口46が燃焼室8に臨むように配置した
例、図20はインジェクタ14をシリンダブロック6に
噴出口46がシリンダボア6b内に臨むように配置した
例、図21はインジェクタ14を吸気菅3のスロットル
弁22より下流側部分に噴出口46が該吸気菅3内に臨
むように配置した例、図22はインジェクタ14を吸気
菅3のスロットル弁22より上流側部分に噴出口46が
該吸気菅3内に臨むように配置した例である。
【0080】
【発明の効果】請求項1の発明に係る燃料噴射装置によ
れば、電磁歪素子の変位により加圧室の容積を変化さ
せ、該容積変化による圧力上昇を利用して燃料を噴射す
るようにしたので、上記電磁歪素子の変位量が印加電圧
の大きさ等に応じて高精度に制御可能であることから噴
射燃料の計量精度を向上でき、また上記電磁歪素子の変
位量が印加電圧の大きさ等に応じて極めて広い範囲で変
化可能であることから燃料噴射量のダイナミックレンジ
を大幅に拡大できる効果がある。
【0081】請求項2の発明によれば、体積変化あるい
は変位する上記電磁歪素子により直接加圧室内の燃料を
加圧するようにしたので、加圧室の容積を変化させるた
めの構造が極めて簡単である。しかも、上記電磁歪素子
を上記加圧室内に配置したものではシール部材が不要と
なり、電磁歪素子の一端を加圧室内に突出させるもので
は、加圧室の容積を大きく変化させることができる効果
がある。
【0082】請求項3,4の発明によれば、上記加圧室
にプランジャ,蛇腹状金属筒を取り付け、該プランジ
ャ,蛇腹状金属筒を加圧室外に設置された上記電磁歪素
子により変位させるようにしたので、電磁歪素子の配
置,配線,保守点検等を容易に行うことができる効果が
ある。
【0083】請求項5の発明によれば、上記電磁歪素子
の変位を所定比率で変化させて上記プランジャ又は蛇腹
状金属板に伝達する増幅機構を備えたので、電磁歪素子
の変位量を十分に大きく確保できない場合でも必要な燃
料噴射量を確保できる効果がある。
【0084】請求項6の発明によれば、上記噴射弁の最
大開面積を上記電磁歪素子,プランジャ,蛇腹状金属板
の何れかの変位方向と直角な断面積より小さく設定した
ので、燃料を微粒化できる効果がある。
【0085】請求項7の発明によれば、上記逆止弁の開
弁圧を上記噴射弁の開弁圧より低く設定したので、加圧
室への燃料流入口が比較的低圧で開くことから加圧室内
に供給される燃料の追従性を向上できる効果がある。
【0086】請求項8の発明によれば、噴射量制御手段
が要求燃料噴射量に応じて上記電磁歪素子への印加電
圧,通電時間の少なくとも一方を制御するので、要求に
応じた量の燃料を噴射可能である。
【0087】請求項9の発明によれば、第1給電制御手
段かエンジン回転数に応じて電磁歪素子への通電周期を
制御し、又は第2給電制御手段かエンジン負荷に応じて
電磁歪素子への通電周期あるいは通電時間を制御するの
で、エンジン運転状態に応じた燃料噴射量を確保できる
効果がある。
【0088】請求項10の発明によれば、上記燃料噴射
装置をシリンダヘッドに装着したので、燃料の供給応答
性を向上できる効果がある。
【0089】請求項11の発明によれば、上記燃料噴射
装置をシリンダブロックに装着したので、燃料の供給応
答性を向上できるとともに、燃料噴射装置に必要な耐圧
性,耐熱性を下げることができる効果がある。
【0090】請求項12の発明によれば、上記燃料噴射
装置を吸気通路のスロットル弁より下流側に装着したの
で、燃料噴射装置に必要な耐圧性,耐熱性をより一層下
げることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,3,6〜9,11の発明に係る第1
実施例の2サイクルエンジンを模式的に示す一部断面構
成図である。
【図2】上記第1実施例の燃料噴射装置を模式的に示す
一部断面構成図である。
【図3】上記第1実施例装置のクランク角と通電電圧と
の関係を示す特性図である。
【図4】上記第1実施例装置の印加電圧と燃料噴射量と
の関係を示す特性図である。
【図5】上記第1実施例装置の変形例の要部を示す断面
側面図である。
【図6】請求項1,4の発明に係る第2実施例装置の要
部を示す断面側面図である。
【図7】請求項1,2の発明に係る第3実施例装置の要
部を示す断面側面図である。
【図8】上記第3実施例の変形例装置の要部を示す断面
側面図である。
【図9】上記変形例装置のクランク角と通電電圧との関
係を示す特性図である。
【図10】上記第1実施例の変形例装置の要部を示す断
面図である。
【図11】上記第2実施例の変形例装置の要部を示す断
面側面図である。
【図12】請求項1,5の発明に係る第4実施例装置の
要部を示す断面側面図である。
【図13】請求項1,5の発明に係る第5実施例装置の
要部を示す断面側面図である。
【図14】燃料噴射装置(インジェクタ)の配置位置の
変形例を示す模式図である。
【図15】燃料噴射装置(インジェクタ)の配置位置の
変形例を示す模式図である。
【図16】燃料噴射装置(インジェクタ)の配置位置の
変形例を示す模式図である。
【図17】上記第1実施例の燃料噴射装置を備えた4サ
イクルエンジンの断面構成図である。
【図18】上記4サイクルエンジンの場合のクランク角
と通電電圧との関係を示す特性図である。
【図19】燃料噴射装置(インジェクタ)の配置位置の
変形例を示す模式図である。
【図20】燃料噴射装置(インジェクタ)の配置位置の
変形例を示す模式図である。
【図21】燃料噴射装置(インジェクタ)の配置位置の
変形例を示す模式図である。
【図22】燃料噴射装置(インジェクタ)の配置位置の
変形例を示す模式図である。
【図23】上記実施例装置に使用される電歪素子まわり
の構成図である。
【図24】上記実施例装置に使用される磁歪素子まわり
の構成図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 燃料供給系 3 吸気菅(吸気通路) 4 ECU(噴射量制御手段, 6 シリンダブロック 6a シリンダボア 8 燃焼室 9 シリンダヘッド 14 インジェクタ(燃料噴射弁) 22 スロットル弁 24 スロットルセンサ(エンジン負荷検出センサ,第
1給電制御手段,第2給電制御手段) 29 エンジン回転数検出センサ 37 逆止弁 39 噴射弁 49 加圧室 51 電磁歪素子 52 プランジャ 73 蛇腹状金属筒 74 リンク機構(増幅機構)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料供給系により燃料が供給される加圧
    室と、該加圧室内の燃料が上記燃料供給系側に逆流する
    のを阻止する逆止弁と、上記加圧室の燃料噴出口を開閉
    する噴射弁と、通電により電界の強さを変化させること
    により変位して上記加圧室の容積を変化させる電歪素
    子、又は通電により磁界の強さを変化させることにより
    変位して上記加圧室の容積を変化させる磁歪素子(以下
    電磁歪素子と記す)とを備えたことを特徴とする燃料噴
    射装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記電磁歪素子を上
    記加圧室内に、該電磁歪素子の一端が加圧室内壁に当接
    するように配設するか、あるいは、上記電磁歪素子を加
    圧室壁を貫通し一端を上記加圧室内へ突出させる一方、
    他端を加圧室壁に連結固定される支持部材に固着するよ
    うに配置し、且つ電磁歪素子の加圧室壁貫通部にシール
    部材を配置したことを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記加圧室にプラン
    ジャを該加圧室内への進入量を可変に取り付け、該プラ
    ンジャの進入量を加圧室外に設置された上記電磁歪素子
    の変位により変化させることを特徴とする燃料噴射装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記加圧室に蛇腹状
    金属筒を該加圧室への進入量を可変に取り付け、該蛇腹
    状金属筒の進入量を加圧室外に設置された上記電磁歪素
    子の変位により変化させることを特徴とする燃料噴射装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、上記電磁歪素
    子とプランジャ又は蛇腹状金属板との間に上記電磁歪素
    子の変位を所定比率で変化させて上記プランジャ又は蛇
    腹状金属板に伝達する増幅機構を備えたことを特徴とす
    る燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし5の何れかにおいて、上
    記噴射弁の最大開面積を上記電磁歪素子,プランジャ,
    蛇腹状金属板の何れかの変位方向と直角な断面積より小
    さく設定したことを特徴とする燃料噴射装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の何れかにおいて、上
    記逆止弁の開弁圧を上記噴射弁の開弁圧より低く設定し
    たことを特徴とする燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7の何れかにおいて、要
    求燃料噴射量に応じて上記電磁歪素子への印加電圧,通
    電時間の少なくとも一方を変化させる噴射量制御手段を
    備えたことを特徴とする燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7の何れかの燃料噴射装
    置と、エンジン回転数検出センサ及びエンジン負荷検出
    センサの少なくとも何れか一方と、検出エンジン回転数
    に応じて電磁歪素子への通電周期を変化させる第1給電
    制御手段及び検出エンジン負荷に応じて電磁歪素子への
    印加電圧あるいは通電時間を変化させる第2給電制御手
    段の少なくとも何れか一方とを備えたことを特徴とする
    内燃機関。
  10. 【請求項10】 請求項9において、上記燃料噴射装置
    をシリンダヘッドに上記噴出口が燃焼室内に臨むように
    取り付けたことを特徴とする内燃機関。
  11. 【請求項11】 請求項9において、上記燃料噴射装置
    をシリンダブロックに上記噴出口がシリンダボア内に臨
    むように取り付けたことを特徴とする内燃機関。
  12. 【請求項12】 請求項9において、上記燃料噴射装置
    を吸気通路のスロットル弁より下流側に上記噴出口が吸
    気通路内に臨むように取り付けたことを特徴とする内燃
    機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008014172A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Denso Corp 燃料噴射制御装置

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JP2008014172A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Denso Corp 燃料噴射制御装置
JP4535032B2 (ja) * 2006-07-04 2010-09-01 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置

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