JPH08282883A - フィルム小巻装置 - Google Patents

フィルム小巻装置

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JPH08282883A
JPH08282883A JP8987695A JP8987695A JPH08282883A JP H08282883 A JPH08282883 A JP H08282883A JP 8987695 A JP8987695 A JP 8987695A JP 8987695 A JP8987695 A JP 8987695A JP H08282883 A JPH08282883 A JP H08282883A
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JP
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film
reel
supply
core body
elevator
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JP8987695A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Kakiuchi
達哉 垣内
Isamu Masuyama
勇 増山
Masaru Kurihara
勝 栗原
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産の効率化を図ることによって、コストを
削減することのできるフィルム小巻装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 フィルム小巻装置1は、フィルムを繰り出す
フィルム供給機構2と、リールRにフィルムFを巻き付
けるフィルム巻き付け機構3と、リールRをフィルム巻
き付け機構3に供給し、フィルムFの巻き付けの完了し
たリールRを排出するリール供給排出機構4と、リール
Rを上下方向に搬送するエレベータ5と、リールRに巻
き付けるべきフィルムFの長さのデータに基づいて各部
を制御する制御部とを具備する構成とし、リール供給排
出機構4には、リール供給コンベア17と、揺動自在な
フラップ22をそれぞれ備えたリール排出コンベア1
8,19とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、原反ロールか
ら繰り出した帯状のフィルムを、所定の長さだけ小巻す
るときに用いて好適なフィルム小巻装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばビデオテープに収録された
映像を紙などにプリントするための感熱転写式のビデオ
プリンタが開発・実用化されている。そして、このよう
なビデオプリンタには、感熱転写用フィルムカセットが
使用されている。感熱転写用フィルムカセットは、所定
形状のケーシング内に、リール(芯体)がその軸線回り
に回転自在に支持されて設けられ、このリールに、例え
ば25画面分,あるいは50画面分といった、所定長の
感熱転写用フィルムが巻き付けられた構成となってい
る。
【0003】この感熱転写フィルムは、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの三コマから1画面分が構成されている。
そして、転写すべきビデオ映像を前記の三色に色分解す
ることによって得られる画像を、前記三色の各コマにお
いて、順次一色ずつ重ね合わせて転写することにより、
所望の画像を合成して形成するようになっている。
【0004】従来、このような感熱転写用フィルムカセ
ットを製造するに際しては、原反ロールに巻き付けられ
た帯状のフィルムを所定長だけ繰り出し、これをリール
に巻き付ける小巻作業を行った後、ケーシング内に装填
するようにしていた。このとき、リールにフィルムを巻
き付けるには、例えばターレット式の巻き取り装置等が
用いられているが、この巻き取り装置へのリールのセッ
ト、巻き取りの完了したリールの取り外し等の作業は、
ほとんど人手作業で行われているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のフィルムの小巻方法には、以下のような
問題が存在する。まず、言うまでもなく、巻き取り装置
へのリールのセット・取り外しを人手作業で行っている
ため、作業効率が悪い。特に、巻き付けるべきフィルム
の長さが短い場合には、巻き取りにかかる時間が短いた
め、リールの交換作業を頻繁に行わなければならず、作
業効率が一層悪化するという問題がある。また、巻き付
けるべきフィルムの長さ(画面数)が複数種存在する場
合には、完成したフィルムを種類別に選別しなければな
らないが、この作業にも手間がかかるという問題があ
る。
【0006】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、生産の効率化を図ることによって、コスト
を削減することのできるフィルム小巻装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
一方向に連続する帯状のフィルムを、定められた長さだ
け芯体に巻き付けるフィルム小巻装置であって、巻き付
けるべきフィルムを繰り出すフィルム供給機構と、前記
芯体を軸線回りに回転させて前記フィルムを巻き付ける
フィルム巻き付け機構と、前記芯体を前記フィルム巻き
付け機構に供給するとともに、前記フィルム巻き付け機
構で前記フィルムが巻き付けられた前記芯体を排出する
芯体供給排出機構と、該芯体供給排出機構と前記フィル
ム巻き付け機構との間に設けられて前記芯体を上下方向
に搬送するエレベータと、前記芯体に巻き付けるべきフ
ィルムの長さが入力されて、そのデータに基づいて前記
フィルム供給機構,フィルム巻き付け機構,芯体供給排
出機構,およびエレベータを制御する制御部とが備えら
れ、前記芯体供給排出機構が、前記芯体を供給するため
の供給コンベアと、前記芯体を排出するための複数の排
出コンベアとが、前記エレベータの搬送軌道に沿って上
下に配置され、かつ前記各排出コンベアの先端部に、前
記エレベータから前記芯体を受け取るためのフラップが
前記エレベータ側に向けて揺動自在に設けられた構成と
されていることを特徴としている。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載のフ
ィルム小巻装置において、供給すべきフィルムを検査す
る検査機構が備えられ、前記フィルム供給機構で供給す
るフィルムの長さを、該検査機構での検査結果に基づい
て決定する構成とされていることを特徴としている。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載のフィルム小巻装置において、前記エレベータの前
記芯体の支持面には、該芯体の周面に当接する押え部材
が備えられていることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、フィルム小巻装置
を、フィルム供給機構,フィルム巻き付け機構,芯体供
給排出機構,エレベータ,制御部とを備えた構成とし、
芯体供給排出機構を、供給コンベアと、複数の排出コン
ベアとを、エレベータの搬送軌道に沿って上下に配置
し、かつフラップを各排出コンベアの先端部に揺動自在
に設ける構成とした。これにより、フィルムを巻き付け
るべき芯体を芯体供給排出機構の供給コンベアからエレ
ベータで搬送してフィルム巻き付け機構に供給し、所定
長のフィルムを巻き付けた後、この芯体をエレベータで
搬送して芯体供給排出機構の排出コンベアに移載するこ
とによって、所定長のフィルムが小巻された芯体を生産
することができる。このとき、各排出コンベアにはフラ
ップが備えられているので、制御部に入力されたデータ
に基づき、巻き付けたフィルムの長さに応じた所定の排
出コンベアのフラップのみをエレベータ側に揺動させる
ことによって、エレベータで搬送されてきた芯体が、こ
のフラップを介して前記所定の排出コンベアに移載され
るようになっている。このようにして、巻き付けたフィ
ルムの長さの種類毎に芯体を自動的に選別して排出する
ことが可能となる。
【0011】請求項2記載の発明では、供給すべきフィ
ルムを検査する検査機構を備えて、フィルム供給機構で
供給するフィルムの長さを検査機構での検査結果に基づ
いて決定する構成とした。これにより、例えば当該フィ
ルム小巻装置で、複数種の長さのフィルムを小巻する場
合等に、検査機構でフィルムを検査して不良箇所が発見
されたときには、不良箇所よりも前側(フィルムの繰り
出し方向前方)のフィルムの長さよりも、短い種類のフ
ィルムを小巻するよう決定することによって、不良が発
生した場合にも、自動的に最適の長さのフィルムを芯体
に小巻することができる。これにより、フィルムの無駄
を最小限に抑さえることができる。
【0012】請求項3記載の発明では、エレベータの芯
体の支持面に、芯体の周面に当接する押え部材を備える
構成とした。これにより芯体に巻き付けられるフィルム
にシワがよったり弛みが生じるのを防ぐことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明にかかるフィルム小巻装置を、
図1ないし図4に示す一実施例を参照して説明する。本
実施例では、巻き付けるべきフィルムとして、例えばビ
デオプリンタ用の感熱転写フィルムカセットに装填する
ための感熱転写フィルム(以下、「フィルム」と略称す
る)を用い、以下に示すフィルム小巻装置によって、例
えば50画面分と、25画面分の、二種類の長さの前記
フィルムを小巻する場合を例にとって説明する。
【0014】図1に示すように、フィルム小巻装置1
は、巻き付けるべきフィルムFを繰り出すフィルム供給
機構2と、リール(芯体)Rを軸線回りに回転させてフ
ィルムFを巻き付けるフィルム巻き付け機構3と、リー
ルRをフィルム巻き付け機構3に供給し、フィルムFの
巻き付けの完了したリールRを排出するリール供給排出
機構(芯体供給排出機構)4と、リール供給排出機構4
とフィルム巻き付け機構3との間に設けられたエレベー
タ5と、これらフィルム供給機構2,フィルム巻き付け
機構3,リール供給排出機構4,およびエレベータ5を
制御する制御部(図示なし)とを備えた構成とされてい
る。
【0015】フィルム供給機構2は、帯状のフィルムF
がロール状に巻き付けられた原反6が回転自在に支持さ
れ、この原反6から、フィルムFを固定ローラ7,7,
7及びダンサーローラ8を介して、前記フィルム巻き付
け機構3に向けて繰り出すようになっている。
【0016】このフィルム供給機構2の前段には、図示
しないフィルム検査機(検査機構)が備えられており、
小巻用のいわゆるパンケーキと称される原反6にフィル
ムFを巻くときに、例えば画像処理技術を用いて、フィ
ルムFに何らかの不良がないか自動的に検査するように
なっている。そして、検査の結果、不良が発見された場
合には、先端から不良発生箇所までのフィルムFの長さ
に基づいて、供給するフィルムFの長さ、例えば50画
面分、あるいは25画面分、を決定するようになってい
る。このとき、先端から不良発生箇所までのフィルムF
の長さが25画面分以下である場合には、この部分のフ
ィルムFを廃棄する。また、不良発生箇所についても廃
棄することとする。このようにして決定した、供給すべ
きフィルムFの長さのデータは、前記制御部(図示な
し)に転送されるようになっている。
【0017】前記フィルム巻き付け機構3は、いわゆる
ターレット式で、中心軸11の両端に、二枚一対の円盤
状の回転板12,12が互いに平行に設けられている。
回転板12,12の内側には、その外周部に、中心軸1
1をはさんで対向する位置に、二組のチャック部材1
3,13が設けられている。各チャック部材13は、芯
体Rの両端部を着脱自在に支持するとともに、図示しな
い駆動モータ等によって、支持した芯体Rをその軸線回
りに回転駆動できる構成となっている。そして、これら
回転板12,12は、図示しないモータ等によって、中
心軸11の軸線回りに図中符号(イ)方向に回転駆動さ
れるようになっており、各チャック部材13が、図中符
号(a)および(b)の位置において停止するようにな
っている。
【0018】また、このフィルム巻き付け機構3の上方
には、接合材付着機構15と、フィルム切断機構16と
が設けられている。接合材付着機構15は、チャック部
材13が図中位置(a)に位置したときに、このチャッ
ク部材13にチャックされたリールRの周面の所定位置
に、例えば接着剤あるいは両面テープ等を付着させるよ
うになっている。
【0019】また、フィルム切断機構16は、カッタ1
6aが出没自在に備えられた構成となっている。このフ
ィルム切断機構16では、チャック部材13が図中位置
(b)に位置したときに、カッタ16aを突出させるこ
とによって、フィルム供給機構2から供給されたフィル
ムFを所定の位置で切断するようになっている。
【0020】リール供給排出機構4は、リール供給コン
ベア(供給コンベア)17と、リール排出コンベア(排
出コンベア)18,19と、不良品回収ケース20と
が、上方から下方に向けて順に配置された構成となって
いる。
【0021】リール供給コンベア17は、無端状のコン
ベアベルト17aが図示しない駆動モータ等によって、
図中矢印(ロ)方向に循環駆動されるようになってい
る。コンベアベルト17aには、仕切部材17b,17
b,…が一定間隔毎に形成されており、各リールRを互
いに隣接する仕切部材17b,17b間に載置して搬送
するようになっている。このコンベアベルト17aは、
その幅寸法が、リールRの軸線方向長さよりも短く設定
されており、これによって、リールRを、その両端部を
側方に突出させて中央部のみを支持して搬送する構成と
なっている。
【0022】リール排出コンベア18,19は、前記リ
ール供給コンベア17と同様に、それぞれ、無端状で、
コンベアベルト17aと同じ幅を有したコンベアベルト
18a,19aが、図示しない駆動モータによって図中
矢印(ハ),(ニ)方向に循環駆動されるようになって
いる。そして、コンベアベルト18a,19aには、仕
切部材18b,19bが一定間隔毎に形成されている。
このとき、リール排出コンベア18の仕切部材18b,
18b,…の設置間隔は、例えば50画面分のフィルム
Fが巻き付けられたリールRを搭載できるように設定さ
れている。一方、リール排出コンベア19の仕切部材1
9b,19b,…の設置間隔は、例えば25画面分のフ
ィルムFが巻き付けられたリールRを搭載できるように
設定されている。
【0023】また、リール排出コンベア18,19の、
フィルム巻き付け機構3側の端部18c,19cには、
それぞれ、平板状のフラップ22が備えられている。各
フラップ22は、リール排出コンベア18,19の端部
18c,19cの近傍に設けられた回転軸23を中心と
して、図示しない駆動モータ等によって揺動するように
なっている。
【0024】前記不良品回収ケース20は、前記検査機
構(図示なし)で不良が発見されて廃棄するよう決定さ
れたフィルムFが巻き付けられた、不良品であるリール
Rを収納するケース部20aと、該ケース部20aから
エレベータ5側に斜め上方に向けて延出する受け部20
bとから形成されている。この受け部20bは、リール
供給コンベア17のコンベアベルト17aと同じ幅を有
し、かつリール供給コンベア17,リール排出コンベア
18,19の端部17c,18c,19cよりもフィル
ム巻き付け機構3側に突出するように設置されている。
【0025】前記エレベータ5は、鉛直方向に軸線を有
する例えばボールねじ機構等の図示しない駆動装置によ
って、昇降台25が昇降駆動されるようになっている。
【0026】昇降台25は、側面視すると、リール供給
排出機構4側からフィルム巻き付け機構3に向けて斜め
下方に一定長延出する受取部25aと、該受取部25a
の先端に一体に形成された略V字状のリール保持部25
bとから形成されており、全体として、略へ字状をなし
ている。受取部25aは、平面視したときにリール供給
コンベア17、リール排出コンベア18,19の両側に
位置するよう分岐形成されている。これにより、この受
取部25aにおいては、リールRを、その両端部のみで
支持するようになっている。また、リール保持部25b
は、前記フィルム巻き付け機構3のチャック部材13が
図中位置(a)に位置したときに、その鉛直下方に位置
するようになっている。このリール保持部25bの上面
には、保持したリールRの周面に当接する位置に、例え
ばスポンジ,フェルト等の押え部材26が配設されてい
る。
【0027】前記制御部は、各リールRに巻き付けるべ
きフィルムFの長さ(例えば50画面分,あるいは25
画面分)のデータ、及びその生産順序データ等が入力さ
れており、これらのデータに基づいて、フィルム供給機
構2,フィルム巻き付け機構3,リール供給排出機構
4,エレベータ5等を制御するようになっている。特
に、フィルム巻き付け機構3においては、巻き付けるべ
きフィルムFの長さに応じて、各チャック部材13でチ
ャックしたリールRの回転回数を制御するようになって
いる。また、リール供給排出機構4においては、巻き付
けるべきフィルムFの長さが50画面分であるときには
リール排出コンベア18のフラップ22を揺動させ、2
5画面分であるときにはリール排出コンベア19のフラ
ップ22を揺動させるよう制御するようになっている。
また、フィルム検査機(図示なし)において、フィルム
供給機構2から供給するフィルムFに不良が発見された
ときには、リール排出コンベア18,19のいずれのフ
ラップ22も揺動させないよう制御するようになってい
る。
【0028】次に、上記構成からなるフィルム小巻装置
1において、フィルムFをリールRに小巻する方法につ
いて、図1ないし図4を参照して説明する。なお、フィ
ルム小巻装置1の各部は、制御部によって、例えばシー
ケンス制御されており、その全体が自動運転されるよう
になっている。
【0029】フィルム小巻装置1では、小巻すべきリー
ルRは、リール供給排出機構4のリール供給コンベア1
7上に載置されて、エレベータ5側に搬送される。そし
て、図2および図3(a)に示すように、先頭のリール
Rがリール供給コンベア17の端部17cに搬送された
時点で、エレベータ5の昇降台25を上昇させる。する
と、昇降台25の受取部25aがリール供給コンベア1
7の端部17cの両側を通り、このリール供給コンベア
17上のリールRが昇降台25に移載される。そして、
リールRは、受取部25aからリール保持部25bに転
がり込んで保持される。
【0030】この後、図3(b)に示すように、昇降台
25が上昇端位置に到達した時点で、図中位置(a)に
位置するフィルム巻き付け機構3の一方のチャック部材
13で、昇降台25上のリールRの両端部をチャックし
て支持する。
【0031】続いて、接合材付着機構15を作動させ
て、リールRの周面の所定位置に、例えば接着剤あるい
は両面テープ等を付着させる。
【0032】次いで、図3(c)に示すように、回転板
12,12を矢印(イ)方向に回転させて、リールRを
図中位置(b)に移動させる。このとき、昇降台25
を、移動するリールRと干渉しないように一定寸法降下
させて退避させておく。図3(d)に示すように、リー
ルRが図中位置(b)に移動した時点で、フィルム供給
機構2(図1参照)から繰り出されたフィルムFの先端
部が、前記接着剤あるいは両面テープによってリールR
に貼り付けられる。
【0033】続いて、リールRを、チャック部材13の
駆動モータ(図示なし)によってその軸線回りに回転さ
せる。すると、このリールRに張り付けられたフィルム
Fがフィルム供給機構2(図1参照)から繰り出され、
リールRに巻き付けられるようになっている。そして、
図3(a)に示したように、前記制御部に予め入力され
たデータに基づいて、所定長(例えば50画面分,25
画面分,あるいは先端から不良箇所まで)のフィルムF
がリールRに巻き付けられた時点で、リールRの回転を
停止させる。
【0034】また、このリールRへのフィルム巻き付け
動作を行っている間に、図3(a),(b)に示したよ
うに、図中位置(a)側に位置する他方のチャック部材
13に、前記と同様にしてリールRをチャックさせ、接
合材付着機構15で接着剤や両面テープを付着させてお
く。
【0035】この後、図3(c)に示したように、回転
板12,12を図中矢印(イ)方向に回転させて、フィ
ルムFを巻き付けたリールR’を図中位置(b)から位
置(a)に移動させる。すると、図3(d)に示したよ
うに、このリールR’の移動にともなって、さらにフィ
ルムFが繰り出されることになる。このときには、エレ
ベータ5の昇降台25を、上昇端位置まで上昇させてお
き、図中位置(a)に移動させたリールR’をリール保
持部25b上に載置するようにする。
【0036】また、図3(c),(d)に示したよう
に、前記リールR’の移動と同時に、新たに他方のチャ
ック部材13にチャックされたリールRは、図中位置
(a)から位置(b)に移動する。すると、図中位置
(a)に移動したリールR’の後方側に延び出るフィル
ムFは、図中位置(b)に移動したリールRに、接合材
によって自動的に貼り付けられることになる。
【0037】次いで、図3(d)に示したように、フィ
ルム切断機構16のカッタ16aを作動させ、図中位置
(a)のリールR’の後方側に延び出たフィルムFを、
図中位置(b)の近傍で切断する。
【0038】続いて、図中位置(b)側においては、前
記と同様にして、リールRへのフィルムFの巻き取り動
作を行うようになっている。
【0039】一方、図中位置(a)側においては、リー
ルR’を駆動モータ(図示なし)で回転させる。する
と、このリールR’の後方側のフィルムFの余長が巻き
取られるようになっている。このとき、昇降台25の押
え部材26によって、巻き取られるフィルムFにシワが
よったり弛みが生じるのを防止するようになっている。
この後、図3(e)に示すように、図中位置(a)側に
位置する、小巻の完了したリールR”のチャックを開放
し、これをエレベータ5の昇降台25上に受け渡す。
【0040】このようにして小巻の完了したリールR”
は、以下のようにして、リール供給排出機構4におい
て、巻き付けたフィルムFの種類(50画面分、25画
面分、あるいは不良品)毎に仕分けされるようになって
いる。
【0041】すなわち図4(a)に示すように、制御部
に入力されたデータに基づき、例えば、50画面分のフ
ィルムFが巻き付けられたリールR”を、リール排出コ
ンベア18に受け渡すには、端部18cに設けられたフ
ラップ22を揺動させて、エレベータ5側に張り出させ
る。そして、この状態でエレベータ5の昇降台25を降
下させると、昇降台25がフラップ22を通過するとき
に、昇降台25上のリールR”がフラップ22に移載さ
れることになる。そして、移載されたリールR”は、傾
斜したフラップ22上を転がり、リール排出コンベア1
8上に搭載される。
【0042】また、図4(b)に示すように、例えば、
25画面分のフィルムFが巻き付けられたリールR”
を、リール排出コンベア19に受け渡すには、上記と同
様にして、端部19cに設けられたフラップ22を揺動
させて、エレベータ5側に張り出させておき、昇降台2
5を降下させる。すると、このリールR”がフラップ2
2によってリール排出コンベア19上に移載されるよう
になっている。
【0043】さらに、図4(c)に示すように、リール
R”が、例えば不良品のフィルムFが巻き付けられたも
のである場合には、リール排出コンベア18,19の各
フラップ22を跳ね上げた状態としておく。すると、昇
降台25が降下するときに、これに支持されたリール
R”は、不良品回収ケース20の受け部20bに受け渡
され、ケース部20a内に回収されるようになってい
る。
【0044】上記の一連の動作を、予め入力された生産
順序に基づいて、繰り返し行うことにより、各リールR
に所定長のフィルムFが順次小巻され、自動的に仕分け
されるようになっている。
【0045】また、リール排出コンベア18,19上に
搭載された、例えば50画面分及び25画面分のフィル
ムFが巻き付けられたリールR”は、後工程に向けて搬
出されるようになっている。
【0046】上述したように、フィルム小巻装置1は、
フィルム供給機構2と、フィルム巻き付け機構3と、リ
ール供給排出機構4と、エレベータ5と、制御部(図示
なし)とを具備する構成となっている。このような構成
のフィルム小巻装置1により、リールRをリール供給排
出機構4のリール供給コンベア17からエレベータ5で
フィルム巻き付け機構3に供給し、フィルム巻き付け機
構3において、フィルム供給機構2から繰り出されるフ
ィルムFをリールRに巻き付けた後、このリールR”を
エレベータ5でリール供給排出機構4の排出コンベア1
8,19に受け渡すことによって、所定長のフィルムF
が小巻されたリールR”を自動的かつ連続的生産するこ
とができる。これにより、小巻したリールR”を使用し
て作製されるフィルムカセット等の製造コストを大幅に
低減させることが可能となる。
【0047】また、リール供給排出機構4及びエレベー
タ5によって、リールRの供給・排出を自動的に行うよ
うになっているので、従来に比較して、生産効率を大幅
に向上させることができ、この点からもコストの削減を
図ることができる。しかも、リール供給排出機構4のリ
ール排出コンベア18,19には、フラップ22が設け
られ、制御部に予め入力されたフィルムFの長さデータ
や生産順序データに基づいて、これらフラップ22の作
動が制御される構成となっている。これにより、巻き付
けるべきフィルムFの長さが、例えば50画面分と25
画面分の2種類ある場合であっても、完成したリール
R”を自動的に選別することができる。
【0048】また、フィルム供給機構2の前段側に、フ
ィルム検査機(図示なし)が備えられ、その検査結果に
基づいて、供給すべきフィルムFの長さを決定し、その
データを各部に転送する構成となっている。これによっ
て、供給すべきフィルムFに不良が発見された場合に、
自動的に最適の長さのフィルムFをリールRに小巻する
ことができる。しかも、このとき、先端から不良発生箇
所までのフィルムFの長さに基づいて、供給するフィル
ムFの長さを決定するので、フィルムFを無駄なく供給
することができ、これによって不良品コストを抑さえる
ことができる。
【0049】しかも、不良品であるフィルムFは、リー
ルRに巻き付けられた後、リール供給排出機構4に備え
られた不良品回収ケース20に回収することができる。
このときも、制御部によってリール排出コンベア18,
19のフラップ22,22を跳ね上げておくよう制御す
ることによって、不良品であるフィルムFが巻き付けら
れたリールRを、自動的に不良品回収ケース20に投入
することができる。
【0050】さらには、エレベータ5の昇降台25のリ
ール保持部25bには、例えばスポンジやフェルト等か
らなる押え部材26が設けられている。これによって、
フィルムFの余長を巻き取るときに、シワがよったり弛
みが生じるのを防止することができる。
【0051】なお、上記実施例において、フィルム小巻
装置1において、例えば50画面と25画面の、2種類
の長さのフィルムFを小巻する構成としたが、言うまで
もなく、その長さ、種類の数等については限定するもの
ではない。勿論、この場合、リール供給排出機構4に
は、小巻するフィルムFの種類に対応した数だけ、フラ
ップ22を備えたリール排出コンベアを設置するのは言
うまでもない。また、小巻すべきフィルムFについて
も、感熱転写用フィルムに限定するものではなく、いわ
ゆるウェブ状のものであれば、いかなるものにも適用す
ることができる。さらに、フィルム供給機構2におい
て、原反6からフィルムFを供給する構成としたが、こ
れをフィルム製造装置から直接供給する構成としてもよ
い。加えて、フィルム小巻装置1の、リール供給排出機
構4及びエレベータ5以外の各部分、すなわち、フィル
ム供給機構2,フィルム巻き付け機構3の各装置の構成
については上記に限定するものではなく、本発明の意図
する機能を発揮することができるのであれば、他の構成
を用いても、上記と同様の効果を奏することが可能であ
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るフ
ィルム小巻装置によれば、フィルム供給機構,フィルム
巻き付け機構,芯体供給排出機構,エレベータ,制御部
を備えた構成とし、芯体供給排出機構を、供給コンベア
と、複数の排出コンベアとを、エレベータの搬送軌道に
沿って上下に配置し、かつ各排出コンベアの先端部にフ
ラップを揺動自在に設ける構成とした。これにより、フ
ィルムを巻き付けるべき芯体を芯体供給排出機構の供給
コンベアからエレベータで搬送してフィルム巻き付け機
構に供給し、所定長のフィルムを巻き付けた後、この芯
体をエレベータで搬送して芯体供給排出機構の排出コン
ベアに移載し、これを排出することによって、所定長の
フィルムが小巻された芯体を自動的かつ連続的生産する
ことができ、その生産効率を大幅に向上させることがで
きる。この結果、小巻したフィルムを使用して作製され
るフィルムカセット等の製造コストを大幅に低減させる
ことが可能となる。そして、各排出コンベアにはフラッ
プが備えられているので、制御部によって、巻き付けた
フィルムの長さに応じて、その芯体を排出すべき所定の
排出コンベアのフラップのみをエレベータ側に揺動させ
ることによって、エレベータで搬送されてきた芯体が、
このフラップを介して前記所定の排出コンベアに移載さ
れるようになっている。このようにして、芯体の供給・
排出、そして、フィルムを巻き付けた芯体の選別作業を
自動的に行うことができるので、この点からも生産効率
を大幅に向上させて、コストを削減することができる。
【0053】請求項2に係る小巻装置によれば、供給す
べきフィルムを検査する検査機構を備えて、フィルム供
給機構で供給するフィルムの長さを検査機構での検査結
果に基づいて決定する構成とした。これにより、例えば
当該フィルム小巻装置で、複数種の長さのフィルムを小
巻する場合等に、検査機構でフィルムを検査して不良箇
所が発見されたときには、供給するフィルムの最適な長
さを自動的に決定することができるので、フィルムを無
駄なく供給することができ、これによって不良品コスト
を抑さえることができる。
【0054】請求項3に係る小巻装置によれば、エレベ
ータの芯体の支持面に、芯体周面に当接する押え部材を
備える構成とした。これによりフィルムを巻き取るとき
にシワがよったり弛みが生じるのを防止することがで
き、品質の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム小巻装置の概略構成を示
す正面図である。
【図2】前記フィルム小巻装置に備えたリール供給排出
機構で、芯体をフィルム巻き付け機構に供給する工程を
示す正面図である。
【図3】前記フィルム小巻装置に備えたフィルム巻き付
け機構で、所定長のフィルムを芯体に巻き付ける工程を
示す正面図である。
【図4】前記フィルム小巻装置に備えたリール供給排出
機構で、フィルムを巻き付けた芯体を選別して排出する
工程を示す正面図である。
【符号の説明】
1 フィルム小巻装置 2 フィルム供給機構 3 フィルム巻き付け機構 4 リール供給排出機構(芯体供給排出機構) 5 エレベータ 17 リール供給コンベア(供給コンベア) 18,19 リール排出コンベア(排出コンベア) 22 フラップ 26 押え部材 F フィルム R リール(芯体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に連続する帯状のフィルムを、定
    められた長さだけ芯体に巻き付けるフィルム小巻装置で
    あって、 巻き付けるべきフィルムを繰り出すフィルム供給機構
    と、前記芯体を軸線回りに回転させて前記フィルムを巻
    き付けるフィルム巻き付け機構と、前記芯体を前記フィ
    ルム巻き付け機構に供給するとともに、前記フィルム巻
    き付け機構で前記フィルムが巻き付けられた前記芯体を
    排出する芯体供給排出機構と、該芯体供給排出機構と前
    記フィルム巻き付け機構との間に設けられて前記芯体を
    上下方向に搬送するエレベータと、前記芯体に巻き付け
    るべきフィルムの長さが入力されて、そのデータに基づ
    いて前記フィルム供給機構,フィルム巻き付け機構,芯
    体供給排出機構,およびエレベータを制御する制御部と
    が備えられ、 前記芯体供給排出機構が、前記芯体を供給するための供
    給コンベアと、前記芯体を排出するための複数の排出コ
    ンベアとが、前記エレベータの搬送軌道に沿って上下に
    配置され、かつ前記各排出コンベアの先端部に、前記エ
    レベータから前記芯体を受け取るためのフラップが前記
    エレベータ側に向けて揺動自在に設けられた構成とされ
    ていることを特徴とするフィルム小巻装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルム小巻装置におい
    て、供給すべきフィルムを検査する検査機構が備えら
    れ、前記フィルム供給機構で供給するフィルムの長さ
    を、該検査機構での検査結果に基づいて決定する構成と
    されていることを特徴とするフィルム小巻装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のフィルム小巻装
    置において、前記エレベータの前記芯体の支持面には、
    該芯体の周面に当接する押え部材が備えられていること
    を特徴とするフィルム小巻装置。
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