JPH08282608A - スパウト - Google Patents

スパウト

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JPH08282608A
JPH08282608A JP7087940A JP8794095A JPH08282608A JP H08282608 A JPH08282608 A JP H08282608A JP 7087940 A JP7087940 A JP 7087940A JP 8794095 A JP8794095 A JP 8794095A JP H08282608 A JPH08282608 A JP H08282608A
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Masao Igarashi
正雄 五十嵐
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Nihon Kim Co Ltd
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Nihon Kim Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】最終的な組み付け操作を容易に行え、収容物の
流出を確実に防止するスパウトを提供することを目的と
する。 【構成】本発明のスパウトは、弾性体15が封入され収
容物吸出し用の液路8に連通する口部7と、この口部7
に被着されて弾性体15に押圧力を与えると共に収容物
吸出し用の針が差し込まれる冠体20とを備えている。
冠体20には、口部7の周壁部7aに沿って摺動しやす
いように、テーパ部22aとスリット25が形成されて
おり、冠体20の係合部22が口部7の係止部7bに係
合することにより、両者は一体的に組み付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば合成樹脂製の
収容体の開口部を閉塞するように取着され、収容体に収
容された収容物の出入れに利用されるスパウトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スパウトは、合成樹脂シートのよ
うな比較的柔軟な材質で形成された収容体の開口に熱融
着され、この収容体に収容された収容物の吸出、流出防
止および吸出後の再封止のために用いられる。このよう
なスパウトは、合成樹脂等によって鋳型成形されてお
り、その口部の内部には、収容物流出防止用のゴムが封
入されている。そして、その口部は、アルミシート等の
薄膜が取着されており、実際に使用する場合は、口部に
取着されたアルミシートの上から吸出用の針をゴムを貫
くように差し込み、収容物を取り出している。
【0003】前記収容物を取り出す際、あるいは差し込
まれていた針を引き抜いた後に、収容物の流出が確実に
防止されるためには、前記ゴムは、針が差し込まれる中
心領域に向かって、かなり強い押圧力を有していなけれ
ばならない。なぜなら、この押圧力が弱いと、差し込ま
れた針とゴムとの間に隙間が生じたり、或いは、針が引
き抜かれた後に、その針の跡がそのまま残って通路が生
じてしまい、内容物が漏れ出しやすくなってしまうから
である。
【0004】このため、特開平7−33178号公報に
は、図1に示すスパウトが開示されている。このスパウ
トは、中空部101を規定する円筒状の口部102に弾
性体100を封入し、その上から冠体110を被着する
ように構成されている。口部102の周壁部103に
は、複数の貫通孔104が形成されており、冠体110
を口部102に被着したときに、冠体110の内周部に
形成された押圧部111が貫通孔104を介して弾性体
100を押圧して、弾性体100に強い押圧力を付与し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
スパウトによれば、図1から明らかなように、冠体11
0の内周部に押圧部111が突出するように形成されて
いるため、冠体110を口部102に被着するのは容易
ではない。冠体110の各押圧部111の上方には、縦
方向スリット112が形成されているが、このスリット
による冠体自体の拡がりだけでは、口部に冠体を容易に
被着することはできない。この発明は、最終的な組み付
け操作を容易に行え、収容物の流出を確実に防止するス
パウトを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のスパウトは、弾性体が封入される内部空間
を規定すると共に、収容物吸出し用の液路に連通する口
部と、この口部に被着され、前記内部空間に封入された
弾性体に押圧力を付与する冠体とを具備しており、前記
口部に、この口部に被着された冠体を係止するための係
止部を形成すると共に、前記冠体に、前記係止部と係合
する係合部と、この係合部に形成され前記冠体を口部の
周壁部の外周面に沿って摺動可能に案内するテーパ部
と、冠体の弾性変形が可能となるスリットと、前記口部
の周壁部から封入された弾性体に対して押圧力を与える
押圧手段とを形成したことを特徴としている。
【0007】また、本発明のスパウトは、弾性体が封入
される円筒状の内部空間を規定すると共に、収容物吸出
し用の液路に連通する口部と、この口部に被着される冠
体とを具備しており、前記弾性体は、前記口部の周壁部
の内径以上の直径を有する球状に形成されており、前記
口部に、この口部に被着された冠体を係止するための係
止部を形成すると共に、前記冠体に、前記係止部と係合
する係合部と、この係合部に形成され前記冠体を口部の
周壁部の外周面に沿って摺動可能に案内するテーパ部
と、冠体の弾性変形が可能となるスリットとを形成した
ことを特徴としている。
【0008】さらに、本発明のスパウトは、弾性体が封
入される内部空間を規定すると共に、収容物吸出し用の
液路に連通する口部と、この口部に被着される冠体とを
具備しており、前記口部の内部空間に封入される弾性体
に対して、口部の周壁部から押圧力が付与されるよう
に、前記周壁部の内周面は、前記液路に向けて内径が小
さくなるように形成されており、前記口部に、この口部
に被着された冠体を係止するための係止部を形成すると
共に、前記冠体に、前記係止部と係合する係合部と、こ
の係合部に形成され前記冠体を口部の周壁部の外周面に
沿って摺動可能に案内するテーパ部と、冠体の弾性変形
が可能となるスリットとを形成したことを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】収容物吸出し用の液路に連通する口部の内部空
間に弾性体を封入し、この口部に冠体を被着する。口部
には、冠体を係止するための係止部が形成されており、
冠体に形成された係合部が、前記口部の係止部と係合す
ることによって両者は一体的に組み付けられる。冠体の
係合部にはテーパ部が形成されており、冠体を口部に被
着する際、冠体はテーパ部によって口部の周壁部の外周
面に沿って摺動しながら案内される。この場合、冠体に
は弾性変形を可能にするスリットが形成されているた
め、冠体は、このスリットおよび前記テーパ部によっ
て、容易に口部に装着することができる。口部の内部に
封入された弾性体には、冠体を被着した状態で口部の周
壁部から押圧力が付与される。従って、冠体を介して差
し込まれた針と弾性体との間に隙間が生じることはな
く、針を引き抜いた後においても、中心部に向かう押圧
力により、差し込まれた針によって開けられた通路は塞
がれる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を添付図面に
沿って具体的に説明する。図2は、本発明の一実施例に
係るスパウトの本体部を示す図であり、(a)は平面
図、(b)は部分的な断面を示す側面図である。また、
図3は、図2に示された口部の部分側を拡大した部分断
面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【0011】スパウト本体部1には、鍔部2が形成され
ており、この鍔部2を仕切りとして一方が、インク等の
収容された合成樹脂シート収容体(図示せず)の開口に
取着される部分、他方が、針を差し込んで収容物を取出
す取出部分となっている。鍔部2には、合成樹脂シート
収容体の開口に沿って延出し合成樹脂シートに熱融着さ
れる偏平延出部3が一体的に形成されている。この偏平
延出部3の形状については種々変形することができ、好
ましくは、合成樹脂シート収容体の内部に延出して収容
体の吸着を防止する舌片部材を設けても良い。あるい
は、収容体として例えば、中空成形されたボトル、瓶等
を用いることもでき、この場合、スパウト本体部1に偏
平延出部3を形成することなく、そのような収容体と共
にスパウト本体部を一体的に作成することが可能であ
る。
【0012】また、スパウト本体部1の収容物取出部分
には、弾性体が封入される内部空間6を規定する口部7
が形成されている。この口部7には、収容物取り出し用
の針が貫通する液路8が連通しており、この液路8は、
鍔部2に一体的に形成された円筒部9を貫いて偏平延出
部3に取り付けられた収容体の内部空間に連通する。口
部7の形状に付いては特に限定されることはないが、好
ましくは、図に示すように円筒形状を成している。
【0013】この口部7の内部空間6には、弾性体が封
入される。この弾性体には、内部空間6に対して容易に
封入できること、および封入された後に、針が差し込ま
れる中心領域に向けて押圧力が付与されることが要求さ
れる。このため、図に示したように、内部空間6が円筒
状に構成されている場合、例えば、図4の(a)又は
(b)に示すような構成の弾性体が封入される。
【0014】(a)に示す弾性体15は球状に形成され
ており、その直径をdとした場合、口部7の周壁部7a
の内径Dに対して、好ましくはD≦dの関係がある。弾
性体15を球状にしたことにより、直径dが周壁部7a
の内径Dに対して多少大きくても、容易に押し込むこと
ができる。この球状の弾性体15を押し込んで内部空間
6に封入した場合、弾性体は周壁部7aによって押圧さ
れ、中心領域に向けて均等な押圧力が付与される。ま
た、この場合、周壁部7aは封入された弾性体15によ
って径方向に多少拡がるものの、後述する冠体を口部7
に被着することによって押さえ付けられ、球状の弾性体
15には、より大きい押圧力が加わる。
【0015】(b)に示す弾性体15aは、矢印方向か
ら押圧した場合に全体的に半径方向に膨らむよう、軸方
向に膨らんだ円筒形状に構成されている。弾性体15a
の径d′は、周壁部7aの内径Dよりも僅かに小さいた
め、内部空間6に容易に封入することができる。そし
て、後述する冠体を口部7に被着した際、封入された弾
性体15aの膨らんだ部分は押圧され、半径方向に拡が
って、口部7の周壁部7aに押し付けられる。この結
果、弾性体15aには、周壁部7aから押圧力が与えら
れる。
【0016】あるいは、図4には図示されていないが、
周壁部7aの内周面を、液路8に向けて内径が小さくな
るように形成することも可能である。このように内周面
を形成することによって、周壁部7aの端部での内径D
よりも小さい径の弾性体を封入し、かつ内径が小さくな
った部分で周壁部から押圧力を付与することが可能にな
る。
【0017】以上のように、口部7の内部空間6に封入
される弾性体の形状は種々変形することができ、また、
口部7の周壁部の内周面の形状等についても、種々変形
することができる。
【0018】このように内部空間6に弾性体15(15
a)が封入された口部7には、図5に示すような冠体2
0が被着されるようになっている。冠体20は、口部7
が図2に示したような形状の場合、円筒の蓋状に構成さ
れており、これを口部7に被着した際、内部空間6に封
入された弾性体には、口部の周壁部7aから押圧力が与
えられる。また、口部7および冠体20は、内部空間6
に封入された弾性体に対して、常時安定した押圧力を付
与するよう、組み付けられて一体化される。
【0019】以下、図3および図5を参照して両者を一
体化する構成について詳細に説明する。口部7の周壁部
7aには、軸方向に対して直交する係止部7bが形成さ
れている。一方、冠体20の内周側には、冠体20を口
部7に被着した際に、係止部7bに係合するよう所定間
隔をおいて係合部22が形成されている。もちろん、こ
の係合部22は、円周に沿って連続的に形成されていて
も良い。この係合部22には、冠体20を口部7に対し
て被着しやすいように、冠体20を周壁部7aの外周面
に沿って案内するテーパ部22aが形成されている。さ
らに、冠体20には、それ自体弾性変形して口部7に被
着しやすいよう、スリット25が形成されている。この
スリットに付いては、その形成位置、数、形状等、特に
限定されることはないが、図に示す実施例では、所定間
隔をおいて3つ形成されており、それぞれ上面から側面
にかけて軸方向に延出し、側面部のほぼ下端領域で終端
している。そして、各スリット25の下端部に前記係合
部22が形成されている。
【0020】上記したテーパ部22aの案内、およびス
リットによる冠体20の弾性変形により、冠体20を容
易に口部7に被着することができる。冠体20の係合部
22が口部7の係止部7bに係合して冠体20が口部7
に被着されて両者が一体化されると、内部空間6に封入
された弾性体には、周壁部7aから中央部に向けて押圧
力が付与される。以下、図4(a),(b)に示した弾
性体を口部に封入し、冠体20が一体化された場合の押
圧力の加わり方について説明する。
【0021】図4(a)に示した弾性体15を内部空間
6に封入する場合、球状に形成されているため、内部空
間6に容易に封入することができ、特殊な機械を用いた
り弾性体に潤滑材を塗布する必要性はない。また、弾性
体15の直径は、周壁部7aの内径以上であるため、周
壁部7aに当接して周壁部から押圧力を受ける。この状
態で口部に冠体20を被着する。前述したように、冠体
20は、テーパ部22aの案内、およびスリットによる
冠体20の弾性変形により、容易に口部7の周壁部に沿
って摺動させることができ、最終的に冠体20の係合部
22が口部の係止部7bに係合されて、両者は一体化さ
れる。
【0022】なお、周壁部7aの内径より大きい直径を
有する弾性体15を封入すると、周壁部7aは全体的に
径方向に拡がるものの、口部に被着された冠体20によ
ってその拡がりが制限され、弾性体15には、拡がりが
制限された周壁部7aからも押圧力が与えられる。
【0023】この場合、冠体20に、周壁部7aから封
入された弾性体に対して更に押圧力を付与するような押
圧手段を形成しておけば、弾性体には、より大きな押圧
力が与えられる。このような押圧手段は、例えば、図5
(b)に示すように、封入された弾性体に向けて突出す
る突出部30によって構成することができる。この突出
部30によって、冠体20を口部7に被着した際、弾性
体15を押圧して周壁部7aの内周面に押し付け、大き
な押圧力を得ることができる。なお、突出部30からは
針が差し込まれるため、その中央領域は薄肉状(薄肉部
30a)に構成されている。上記したような冠体20を
口部に被着することによって、弾性体15への埃の付着
等が防止でき、口部7をアルミシートなどで封止する必
要がなくなる。
【0024】図6は、周壁部7aの内周面が液路8に向
けて内径が小さくなるようテーパ状に形成された口部7
の内部空間6に球状の弾性体15を封入すると共に、図
5に示した冠体20を口部7に被着して両者が一体とな
った構成を示している。この場合、球状の弾性体15の
直径は周壁部7aの端部での内径より小さいため、容易
に内部空間6に封入することができ、封入されて押し込
まれた状態で、テーパ状の内周面から押圧力が付与され
ている。また、前述したように、弾性体には周壁部7a
の拡がりを規制する冠体20によっても押圧力が付与さ
れており、さらに冠体20に形成された突出部30によ
っても大きな押圧力が付与された状態にある。口部7に
は、このような冠体20が確実に係合しているため、弾
性体15は、常に中心に向かう押圧力が作用している。
【0025】また、図7は、図4(b)に示した弾性体
15aを内部空間6に封入し、図5に示す冠体20を口
部7に被着して両者が一体となった構成を示している。
この構成においても、冠体20は、テーパ部22aおよ
びスリット25によって容易に口部に被着することがで
き、係合部22が係止部7bに係合して、両者は一体化
される。冠体20を口部7に被着すると、図7に示すよ
うに、冠体20の押圧部30は弾性体15aを押さえ付
ける。弾性体15aは、図4(b)に示したように、押
圧された際に全体的に半径方向に膨らむように構成され
ているため、この押さえ付けによって、口部7の周壁部
7aの内周面に付勢される。この結果、弾性体15aに
は、冠体20と口部7が一体化された状態で、周壁部7
aによって中心に向かう押圧力が作用する。
【0026】以上のように構成されたスパウトに針を差
し込んで、収容体の収容物を吸出する場合、針を冠体2
0の薄肉部30aの中心部に差し込む。差し込まれた針
は、弾性体15(15a)を貫通し、液路8を介して収
容体の内部に達し、これにより、収容物が取出される。
針が差し込まれた弾性体15(15a)には、前述した
ように、周壁部7aから、中心に向かう均等の押圧力が
加えられるので、差し込まれた針と弾性体との間に隙間
が生じることはない。また、針を引き抜いた後において
も、弾性体には、中心部に向かう押圧力が働いているの
で、差し込まれた針によって開けられた通路は塞がれ、
収容物が漏れ出すことはない。このため複数回に亘って
針を差し込んだり、引き抜いても、収容物が漏れ出すよ
うなことはない。
【0027】なお、以上説明したスパウト本体部1およ
び冠体20は、ポリプロピレン、ポリエチレン樹脂等の
合成樹脂によって構成されており、あらかじめ定められ
た鋳型によって、一体的に射出成形される。
【0028】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されることはなく、以下に述べる
ように、種々変形することができる。例えば、冠体に形
成される押圧手段は、図5(b)に示した構成に限られ
ず、図8に示すように構成することができる。図8に示
す冠体20の突出部は、口部の内部空間に封入される弾
性体が球状に形成された場合を想定したものである。す
なわち、突出部30の形状は、球状の弾性体に対して、
面接触した状態で押圧するように構成されており、より
安定した押圧力を与えるようになっている。
【0029】また、押圧手段は、口部の周壁部を強制的
に中央に向けて押圧できるよう、冠体の内周面に形成し
たテーパであっても良い。この場合、口部の周壁部は、
中央部に向けて押圧されるように多数のスリットを形成
しておくことが好ましい。
【0030】さらに、図9に示すように、冠体20の中
央部分に予め針が挿通する孔50を形成しても良い。予
め孔50を形成しておけば、中央部分が薄肉状の場合よ
りも針が差し込みやすくなる。なお、このように冠体2
0の中央部分に孔50を形成した場合、冠体20の裏面
に、形成された孔に連結する溝部51を形成することが
好ましい。この溝部51は、図に示すように、例えば、
孔50を中心にして半径方向に120°間隔で3本延出
するように構成される。このような溝部51を形成して
おくことにより、針の抜き差し時に弾性体の上部に滲み
出る可能性がある収容物を冠体20の内側に取り込むこ
とができ、冠体の外面に収容物が付着して汚れることが
防止される。さらにまた、口部に形成される係止部の位
置、形状および冠体に形成される係合部の位置、形状等
についても種々変形することができる。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のスパウ
トによれば、冠体にテーパ部およびスリットを形成した
ため、冠体を容易に口部に被着することができ、かつ口
部に封入された弾性体に対して、周壁部から中心に向け
て押圧力を加えるため、実際の使用時において、針を差
し込んで内容物を吸出したり、針を引き抜いた後におい
ても、収容物の流出を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スパウト本体部の口部に冠体を被着した従来の
スパウトの構成を示しており、(a)は側断面図、
(b)は、図(a)のb−b線に沿った断面図。
【図2】本発明の一実施例に係るスパウトの本体部を示
す図であり、(a)は平面図、(b)は、部分的な断面
を示す側面図。
【図3】図2に示されたスパウト本体部の取出し部分側
を拡大した部分的な断面を示す図であり、(a)は平面
図、(b)は側面図。
【図4】(a)および(b)は、それぞれスパウト本体
部の口部に封入される弾性体の構成例を示す側面図、
(c)は口部の断面図。
【図5】スパウト本体部の口部に被着される冠体の一構
成例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は図
(a)のb−b線に沿った断面図。
【図6】スパウト本体部の口部に図4(a)に示す弾性
体を封入して、冠体を被着した状態を示す断面図。
【図7】スパウト本体部の口部に図4(b)に示す弾性
体を封入して、冠体を被着した状態を示す一部断面図。
【図8】スパウト本体部の口部に装着される冠体の変形
例を示す図。
【図9】スパウト本体部の口部に被着される冠体の変形
例を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は、図
(a)のb−b線に沿った断面図。
【符号の説明】
1…スパウト本体部、6…内部空間、7…口部、7a…
周壁部、7b…係止部、15,15a…弾性体、20…
冠体、22…係合部、22a…テーパ部、25…スリッ
ト。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体が封入される内部空間を規定する
    と共に、収容物吸出し用の液路に連通する口部と、この
    口部に被着され、前記内部空間に封入された弾性体に押
    圧力を付与する冠体とを備えたスパウトにおいて、 前記口部に、この口部に被着された冠体を係止するため
    の係止部を形成すると共に、前記冠体に、前記係止部と
    係合する係合部と、この係合部に形成され前記冠体を口
    部の周壁部の外周面に沿って摺動可能に案内するテーパ
    部と、冠体の弾性変形が可能となるスリットと、前記口
    部の周壁部から封入された弾性体に対して押圧力を与え
    る押圧手段とを形成したことを特徴とする、スパウト。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段は、前記冠体に形成され弾
    性体に向けて突出する突出部を有し、前記冠体を口部に
    被着した際に、弾性体を押圧して前記周壁部の内周面に
    押し付けることを特徴とする、請求項1に記載のスパウ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記内部空間に封入される弾性体は、球
    状に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2
    に記載のスパウト。
  4. 【請求項4】 弾性体が封入される円筒状の内部空間を
    規定すると共に、収容物吸出し用の液路に連通する口部
    と、この口部に被着される冠体とを備えたスパウトにお
    いて、 前記弾性体は、前記口部の周壁部の内径以上の直径を有
    する球状に形成されており、 前記口部に、この口部に被着された冠体を係止するため
    の係止部を形成すると共に、前記冠体に、前記係止部と
    係合する係合部と、この係合部に形成され前記冠体を口
    部の周壁部の外周面に沿って摺動可能に案内するテーパ
    部と、冠体の弾性変形が可能となるスリットとを形成し
    たことを特徴とする、スパウト。
  5. 【請求項5】 弾性体が封入される内部空間を規定する
    と共に、収容物吸出し用の液路に連通する口部と、この
    口部に被着される冠体とを備えたスパウトにおいて、 前記口部の内部空間に封入される弾性体に対して、口部
    の周壁部から押圧力が付与されるように、前記周壁部の
    内周面は、前記液路に向けて内径が小さくなるように形
    成されており、 前記口部に、この口部に被着された冠体を係止するため
    の係止部を形成すると共に、前記冠体に、前記係止部と
    係合する係合部と、この係合部に形成され前記冠体を口
    部の周壁部の外周面に沿って摺動可能に案内するテーパ
    部と、冠体の弾性変形が可能となるスリットとを形成し
    たことを特徴とする、スパウト。
  6. 【請求項6】 前記冠体には、口部に封入された弾性体
    に向けて突出する突出部が形成されており、前記冠体を
    口部に被着した際に、弾性体を押圧して前記周壁部の内
    周面に押し付けることを特徴とする、請求項5に記載の
    スパウト。
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