JPH08282577A - 船尾管軸封装置のシールリング - Google Patents

船尾管軸封装置のシールリング

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Publication number
JPH08282577A
JPH08282577A JP7094092A JP9409295A JPH08282577A JP H08282577 A JPH08282577 A JP H08282577A JP 7094092 A JP7094092 A JP 7094092A JP 9409295 A JP9409295 A JP 9409295A JP H08282577 A JPH08282577 A JP H08282577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
peripheral surface
inner peripheral
stern tube
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP7094092A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Ishigami
昇 石上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIIPAA KK
Keeper Co Ltd
Original Assignee
KIIPAA KK
Keeper Co Ltd
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Publication date
Application filed by KIIPAA KK, Keeper Co Ltd filed Critical KIIPAA KK
Priority to JP7094092A priority Critical patent/JPH08282577A/ja
Publication of JPH08282577A publication Critical patent/JPH08282577A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 推進軸の軸方向の移動量が大きい場合に、推
進軸に嵌着されたシールリングに過度な負荷が加わっ
て、サイドリップの適正な締め代が変化することによる
シール性能の劣化を防止する。 【構成】 シールリング11の内周面に環状溝13を形
成して、そこにグリースを保持させることにより、推進
軸の移動量が大きい場合にシールリングが推進軸上を容
易に滑るようにする。また、内周面の両側部に推進軸に
接触する補助リップ16,17を設けることにより、グ
リースが内周面から外側へ流出するのを防止し、外側か
ら内周面に海水が流入するのを防止して、内周面におけ
るシール性能を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の推進軸と船尾管
との間に設けられて、海水が船内に侵入するのを防止す
るための船尾管軸封装置のシールリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の船尾管軸封装置として、
図3に示すように、推進軸1を密封するためのケーシン
グ2の内側に仕切壁3を設けるとともに、ケーシング2
の端面に固定摺動リング4をボルトにより取り付けて密
閉空間5を形成し、この密閉空間5内に推進軸1に嵌着
されたシールリング6を、仕切壁3側に支持リング7を
介して配置した構造を備えているものがある。シールリ
ング6は、その両端面に摺動受け部6aおよび6bが形
成され、固定摺動リング4側の摺動受け部6bの半径方
向内側には、半径方向外側に斜めに延びるサイドリップ
8が形成されている。
【0003】図3において、左側が船尾側であり、右側
が船内側である。船尾側から推進軸1とケーシング2の
隙間から侵入してきた海水は、仕切壁3と固定摺動リン
グ4との間の密閉空間5内に、シールリング6の摺動受
け部6aと支持リング7との隙間を通って侵入し、さら
に反対側の摺動受け部6bの隙間を通ってサイドリップ
8に背圧を加える。サイドリップ8は、この背圧および
自身の弾性力により固定摺動リング4に圧接し、船内側
への海水の侵入を防止する。
【0004】このような船尾管軸封装置では、推進軸1
が温度変化により軸方向に伸縮して、図4(a)に示す
ように船尾側に移動したり、図4(b)に示すように船
内側に移動したりする。推進軸1が船尾側に移動した場
合、シールリング6の摺動受け部6aが支持リング7に
当接してその荷重を受け、推進軸1が船内側に移動した
場合は、シールリング6の摺動受け部6bが固定摺動リ
ング4に当接してその荷重を受けるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
船尾管軸封装置では、特に大型船舶等のように温度変化
による推進軸の伸縮量が大きい場合、またはウォータジ
ェット推進軸等のように軸方向の移動量が大きく、その
移動頻度も高いものに使用する場合、推進軸に嵌着され
たシールリングの滑りが悪いと、サイドリップに適正な
締め代を与えることが困難になり、シール性能を十分に
発揮させることが難しくなる。本発明は、このような従
来の問題を解決するものであり、サイドリップの適正な
締め代を維持してシール性能を十分に発揮させることの
できる船尾管軸封装置のシールリングを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、シールリングの内周面に、推進軸との間
でグリースを保持するための突起または溝による閉鎖空
間を備えたものであり、また内周面の両側部に、推進軸
に接触する補助リップを備えたものである。
【0007】
【作用】したがって、本発明によれば、シールリングの
内周面に設けた閉鎖空間内にグリースを保持させること
により、推進軸の移動量が大きい場合でもシールリング
が推進軸上を容易に滑ることができ、シールリングに過
度の負荷が加わるのを防止してサイドリップの適正な締
め代を維持することにより、シール性能を十分に発揮さ
せることができる。また、内周面の両側部に推進軸に接
触する補助リップを設けることにより、内周面の閉鎖空
間内のグリースが外側へ流出するのを防止できるととも
に、外側から内周面に海水が流入するのを防止して、内
周面におけるシール性能を向上させることができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例におけるシールリン
グを示し、(a)は軸方向に沿って切断した部分断面
図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は
(b)におけるB部拡大図である。シールリング11
は、その両側部に摺動受け部11aおよび11bを備
え、右側の摺動受け部11bの半径方向内側には、サイ
ドリップ12が半径方向外側に斜めに突出して形成され
ている。シールリング11の内周面には、円周方向に形
成された複数の環状溝13が、軸方向に等間隔に並べて
配置されている。隣接する環状溝13と環状溝13とで
形成される環状突起14には、円周方向に連続して鋸歯
状突起15が形成されている。また、シールリング11
の内周面の両側部には、半径方向内向きに補助リップ1
6,17が形成されている。
【0009】本実施例におけるシールリング11は、そ
の内周面に形成された環状溝13内にグリースを充填す
ることにより、その内周面が嵌着される推進軸との間に
そのグリースが保持され、推進軸の軸方向への移動量が
大きい場合は、摺動受け部11aまたは11bが、図3
の支持リング7または固定摺動リング4に阻止されて
も、推進軸がシールリング11に対して容易に移動する
ことができ、摺動受け部11aおよび11bに過度な負
荷が加わることによる摩耗が防止される。このため、サ
イドリップ12の適正な締め代が維持されて、シールリ
ング11のシール性能を十分に発揮させることができ
る。
【0010】また、本実施例におけるシールリング11
は、その内周面の両側部に補助リップ16,17を備え
ているので、環状溝13に保持されたグリースがシール
リング11の外側に流出するのを防止できるとともに、
外側からの海水の流入を防止することができ、内周面に
おけるシール性能を向上させることができる。さらに、
内周面の環状突起14には、その円周方向に連続して鋸
歯状突起15が形成されているので、円周方向の回り止
め作用を得ることができるとともに、環状突起14が複
数のリップを構成するので、内周面のシール性能をさら
に向上させることができる。
【0011】本発明によるシールリングは、その形状を
種々に変更することができる。図2はそのいくつかの例
を示している。図2(a)に示すシールリング21は、
その内周面に円周方向に形成された断面三角形の複数の
環状突起22が、軸方向に等間隔に並べて配置されてい
る。隣接する環状突起22と環状突起22とで形成され
る環状凹部23にはグリースが充填される。また、シー
ルリング21の内周面の両側部には、半径方向内向きに
補助リップ24,25が形成されている。作用効果は上
記実施例と同じである。
【0012】図2(b)に示すシールリング31は、そ
の内周面に円周方向に複数の円形凹部32が千鳥状に並
べて形成されている。この円形凹部32内にグリースが
充填される。また、シールリング31の内周面の両側部
には、半径方向内向きに補助リップ33,34が形成さ
れている。作用効果は上記実施例と同じである。
【0013】図2(c)に示すシールリング41は、そ
の内周面に円周方向に連続して綾目状突起42が形成さ
れている。また、シールリング41の内周面の両側部に
は、半径方向内向きに環状突起44,45が形成されて
いる。この綾目状突起42および環状突起44,45に
囲まれる凹部43にグリースが充填される。作用効果は
上記実施例と同じである。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、シールリングの内周面に、推進軸との間でグリース
を保持するための突起または溝による閉鎖空間を備えた
ものであり、その閉鎖空間内にグリースを保持させるこ
とにより、推進軸の移動量が大きい場合にシールリング
が推進軸上を容易に滑ることができ、シールリングに過
度の負荷が加わるのを防止してサイドリップの適正な締
め代を維持することにより、シール性能を十分に発揮さ
せることができる。また、内周面の両側部に推進軸に接
触する補助リップを設けることにより、内周面の閉鎖空
間内のグリースが外側へ流出するのを防止できるととも
に、外側から内周面に海水が流入するのを防止して、内
周面におけるシール性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の一実施例を示す船尾管軸封装
置におけるシールリングの軸方向に沿って切断した部分
断面図。 (b) (a)のA−A線に沿って切断した部分断面
図。 (c) (b)のB部を拡大した拡大断面図。
【図2】(a)(b)(c)本発明の別の実施例を示す
船尾管軸封装置におけるシールリングの部分断面図。
【図3】従来例を示す船尾管軸封装置の部分断面図。
【図4】(a) 従来の船尾管軸封装置において推進軸
が船尾側に移動した状態を示す部分断面図。 (b) 従来の船尾管軸封装置において推進軸が船内側
に移動した状態を示す部分断面図。
【符号の説明】
11 シールリング 12 サイドリップ 13 環状溝 14 環状突起 15 鋸歯状突起 16,17 補助リップ 21 シールリング 22 環状突起 23 環状凹部 24,25 補助リップ 31 シールリング 32 円形凹部 33,34 補助リップ 41 シールリング 42 綾目状突起 43 凹部 44,45 環状突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船尾管軸封装置の推進軸に装着されるシ
    ールリングであって、前記シールリングの内周面に、前
    記推進軸との間でグリースを保持するための突起または
    溝による閉鎖空間を備えた船尾管軸封装置のシールリン
    グ。
  2. 【請求項2】 シールリングの内周面の両側部に、推進
    軸に接触する補助リップを備えた請求項1記載の船尾管
    軸封装置のシールリング。
JP7094092A 1995-04-20 1995-04-20 船尾管軸封装置のシールリング Pending JPH08282577A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7094092A JPH08282577A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 船尾管軸封装置のシールリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7094092A JPH08282577A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 船尾管軸封装置のシールリング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08282577A true JPH08282577A (ja) 1996-10-29

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ID=14100817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7094092A Pending JPH08282577A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 船尾管軸封装置のシールリング

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JP (1) JPH08282577A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008151201A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Nok Corp シールリング
JP2009264449A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Nok Corp バルブステムシール

Cited By (2)

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040528

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Effective date: 20041001