JPH0722534Y2 - 船舶隔壁用軸封装置 - Google Patents
船舶隔壁用軸封装置Info
- Publication number
- JPH0722534Y2 JPH0722534Y2 JP1989063382U JP6338289U JPH0722534Y2 JP H0722534 Y2 JPH0722534 Y2 JP H0722534Y2 JP 1989063382 U JP1989063382 U JP 1989063382U JP 6338289 U JP6338289 U JP 6338289U JP H0722534 Y2 JPH0722534 Y2 JP H0722534Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- propulsion shaft
- shaft
- lip
- seal ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、船舶隔壁用軸封装置に関する。
〈従来の技術〉 船舶を推進させるスクリユーは、船底内に配備されたエ
ンジンの回転力を推進軸を介して受けることにより回転
する。第3図には、このような船舶推進系の概略が示さ
れている。船舶1の底部内は、複数の隔壁2によつて仕
切られており、各隔壁2の軸穴3を貫通する推進軸4に
よつてエンジン5とスクリユー6とが連結されている。
各隔壁2の軸穴3と推進軸4との間は、各隔壁2に固定
された軸封装置7によつてシールされている。したがつ
て、隔壁2によつて区画された軸室8の一つに、万一海
水が浸入しても隣りの軸室8に海水が浸入することが防
止されるようになつている。
ンジンの回転力を推進軸を介して受けることにより回転
する。第3図には、このような船舶推進系の概略が示さ
れている。船舶1の底部内は、複数の隔壁2によつて仕
切られており、各隔壁2の軸穴3を貫通する推進軸4に
よつてエンジン5とスクリユー6とが連結されている。
各隔壁2の軸穴3と推進軸4との間は、各隔壁2に固定
された軸封装置7によつてシールされている。したがつ
て、隔壁2によつて区画された軸室8の一つに、万一海
水が浸入しても隣りの軸室8に海水が浸入することが防
止されるようになつている。
第4図には、このような船舶推進系に使用されている軸
封装置7の一例が示されている。これはグランドパツキ
ンと称されているもので、船舶隔壁2にボルト9を介し
て固定されたケーシング10内にアスベストや特殊繊維製
のパツキン11を軸方向に複数個並べ、これらパツキン11
を、ケーシング10にボルト12およびナツト13,14で固定
されたリテーナ15により押圧する構造を備えている。リ
テーナ15に締め付けられたパツキン11は、その内周面が
推進軸4の外周面に圧接し、隔壁2の軸穴3からの海水
の浸入を確実に防止する。
封装置7の一例が示されている。これはグランドパツキ
ンと称されているもので、船舶隔壁2にボルト9を介し
て固定されたケーシング10内にアスベストや特殊繊維製
のパツキン11を軸方向に複数個並べ、これらパツキン11
を、ケーシング10にボルト12およびナツト13,14で固定
されたリテーナ15により押圧する構造を備えている。リ
テーナ15に締め付けられたパツキン11は、その内周面が
推進軸4の外周面に圧接し、隔壁2の軸穴3からの海水
の浸入を確実に防止する。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記軸封装置7は、ケーシング10が大き
く、このため重量が重くなるばかりでなく大きな取付ス
ペースを必要とし、コストも高くなる問題点がある。ま
た、リテーナ15によりパツキン11と推進軸4との間の面
圧を適度に調整する必要があり、調整に手間取る問題点
がある。さらに、推進軸4が高速回転で運転されると、
パツキン11と推進軸4との摺動部における発熱が大き
く、推進軸4が摩耗する問題点がある。
く、このため重量が重くなるばかりでなく大きな取付ス
ペースを必要とし、コストも高くなる問題点がある。ま
た、リテーナ15によりパツキン11と推進軸4との間の面
圧を適度に調整する必要があり、調整に手間取る問題点
がある。さらに、推進軸4が高速回転で運転されると、
パツキン11と推進軸4との摺動部における発熱が大き
く、推進軸4が摩耗する問題点がある。
そこでこの考案の目的は、小型軽量で取付スペースが小
さく、低コストで無調整化が可能であり、推進軸の発
熱、摩耗の少ない船舶隔壁用軸封装置を提供することに
ある。
さく、低コストで無調整化が可能であり、推進軸の発
熱、摩耗の少ない船舶隔壁用軸封装置を提供することに
ある。
〈課題を解決するための手段〉 この考案による船舶隔壁用軸封装置は、推進軸を通す貫
通穴を有する有底の円筒部を備えて船舶の隔壁に固定さ
れるケーシングと、推進軸を通す貫通穴を有してケーシ
ングの円筒部を塞ぐようにケーシングに固定されたエン
ドプレートと、ケーシング円筒部の底部内側面とエンド
プレートの内側面とに先端部がほぼゼロの締め代をもつ
て対向する第1および第2リツプと先端部が推進軸の外
周面にほぼゼロの締め代をもつて対向する第3および第
4リツプとを有するシールリングとを備え、シールリン
グの第1および第2リツプは互いに軸方向外側かつ半径
方向外側に向いており、第3および第4リツプは互いに
軸方向外側かつ半径方向内側に向いていることを特徴と
する。
通穴を有する有底の円筒部を備えて船舶の隔壁に固定さ
れるケーシングと、推進軸を通す貫通穴を有してケーシ
ングの円筒部を塞ぐようにケーシングに固定されたエン
ドプレートと、ケーシング円筒部の底部内側面とエンド
プレートの内側面とに先端部がほぼゼロの締め代をもつ
て対向する第1および第2リツプと先端部が推進軸の外
周面にほぼゼロの締め代をもつて対向する第3および第
4リツプとを有するシールリングとを備え、シールリン
グの第1および第2リツプは互いに軸方向外側かつ半径
方向外側に向いており、第3および第4リツプは互いに
軸方向外側かつ半径方向内側に向いていることを特徴と
する。
〈作用〉 ケーシング内には単一のシールリングが収容されるだけ
なので、軸封装置が小型軽量で安価になり、取付スペー
スも小さくなる。またシールリングの各リツプが軸方向
外側に向いているので、万一海水が入つてきた場合に
は、海水の水圧により各リツプがそれぞれケーシングお
よびエンドプレートの内側面および推進軸の外周面に圧
接し、セルフシールが可能になる。また、各リツプの先
端部がそれぞれ相手部材の表面にほぼゼロの締め代をも
つて対向するフロート状態になつているので、推進軸が
高速回転した場合には連れ回りするだけになり、推進軸
の発熱、摩耗が防止される。
なので、軸封装置が小型軽量で安価になり、取付スペー
スも小さくなる。またシールリングの各リツプが軸方向
外側に向いているので、万一海水が入つてきた場合に
は、海水の水圧により各リツプがそれぞれケーシングお
よびエンドプレートの内側面および推進軸の外周面に圧
接し、セルフシールが可能になる。また、各リツプの先
端部がそれぞれ相手部材の表面にほぼゼロの締め代をも
つて対向するフロート状態になつているので、推進軸が
高速回転した場合には連れ回りするだけになり、推進軸
の発熱、摩耗が防止される。
〈実施例〉 第1図には、この考案の一実施例が示されている。符号
21は船舶の隔壁を示しており、その軸穴22を推進軸23が
貫通している。この隔壁21には、その軸穴22にケーシン
グ24の有底の内筒部25が入り込むようにケーシング24の
フランジ部26がボルト27およびナツト28,29,30により固
定されている。ケーシング24の円筒部25の底部中心部に
は、推進軸23を通すための貫通穴47が形成されている。
ケーシング24の円筒部25の外周面には環状溝31が形成さ
れ、そこにOリング32が装着されて隔壁21の軸穴22との
間をシールしている。ケーシング24には、その円筒部25
を塞ぐようにエンドプレート33がボルト34により固定さ
れている。エンドプレート33の中心部には、推進軸23を
通すための貫通穴48が形成されている。円筒部25の内部
には、非金属材料製、例えばゴム製のシールリング35が
収容されている。このシールリング35は、軸方向におい
て左右対称に形成され、第2図に示すように、その外周
部にケーシング24の円筒部25の内側面25aに先端部36aが
ほぼゼロの締め代をもつて対向する第1リツプ36と、エ
ンドプレート33の内側面33aに先端部37aがほぼゼロの締
め代をもつて対向する第2リツプ37とを有し、その内周
部にこれら第1および第2リツプ36,37にそれぞれ三つ
の環状突起38,39,40および41,42,43を介して連続し、そ
れぞれの先端部44aおよび45aが推進軸23の外周面23aに
ほぼゼロの締め代をもつて対向する第3リツプ44および
第4リツプ45とを有する。第1および第2リツプ36,37
は互いに軸方向外側かつ半径方向外側に向いており、第
3および第4リツプ44,45は互いに軸方向外側かつ半径
方向内側に向いている。各リツプ36,37,44,45および環
状突起38〜43が対向する相手側の表面25a,33a,23aとの
間の締め代はほぼゼロに設定されているので、シールリ
ング35はフロート状態になつている。またケーシング24
の円筒部25の内部空間、第1リツプ36と各環状突起38,3
9,40間の空間および第2リップ37と各環状突起41,42,43
間の空間には、それぞれグリースが充填されている。ま
た、第3リツプ44と第4リツプ45との間のシールリング
35の内周面35aには、四弗化エチレン樹脂等の自己潤滑
性の樹脂シート46が粘着されて推進軸23の外周面23aに
軽く接触している。樹脂シート46の両側部と第3および
第4リツプ44,45との間にもグリースが充填されてい
る。
21は船舶の隔壁を示しており、その軸穴22を推進軸23が
貫通している。この隔壁21には、その軸穴22にケーシン
グ24の有底の内筒部25が入り込むようにケーシング24の
フランジ部26がボルト27およびナツト28,29,30により固
定されている。ケーシング24の円筒部25の底部中心部に
は、推進軸23を通すための貫通穴47が形成されている。
ケーシング24の円筒部25の外周面には環状溝31が形成さ
れ、そこにOリング32が装着されて隔壁21の軸穴22との
間をシールしている。ケーシング24には、その円筒部25
を塞ぐようにエンドプレート33がボルト34により固定さ
れている。エンドプレート33の中心部には、推進軸23を
通すための貫通穴48が形成されている。円筒部25の内部
には、非金属材料製、例えばゴム製のシールリング35が
収容されている。このシールリング35は、軸方向におい
て左右対称に形成され、第2図に示すように、その外周
部にケーシング24の円筒部25の内側面25aに先端部36aが
ほぼゼロの締め代をもつて対向する第1リツプ36と、エ
ンドプレート33の内側面33aに先端部37aがほぼゼロの締
め代をもつて対向する第2リツプ37とを有し、その内周
部にこれら第1および第2リツプ36,37にそれぞれ三つ
の環状突起38,39,40および41,42,43を介して連続し、そ
れぞれの先端部44aおよび45aが推進軸23の外周面23aに
ほぼゼロの締め代をもつて対向する第3リツプ44および
第4リツプ45とを有する。第1および第2リツプ36,37
は互いに軸方向外側かつ半径方向外側に向いており、第
3および第4リツプ44,45は互いに軸方向外側かつ半径
方向内側に向いている。各リツプ36,37,44,45および環
状突起38〜43が対向する相手側の表面25a,33a,23aとの
間の締め代はほぼゼロに設定されているので、シールリ
ング35はフロート状態になつている。またケーシング24
の円筒部25の内部空間、第1リツプ36と各環状突起38,3
9,40間の空間および第2リップ37と各環状突起41,42,43
間の空間には、それぞれグリースが充填されている。ま
た、第3リツプ44と第4リツプ45との間のシールリング
35の内周面35aには、四弗化エチレン樹脂等の自己潤滑
性の樹脂シート46が粘着されて推進軸23の外周面23aに
軽く接触している。樹脂シート46の両側部と第3および
第4リツプ44,45との間にもグリースが充填されてい
る。
次にこの軸封装置の作用について説明する。まず推進軸
23の中低速回転時には、シールリング35は、推進軸23に
対しフロート状態になつているので、わずかに連れ回り
するだけである。したがつてシールリング35の摺動部に
おける摩耗はほとんどない。そして推進軸23が高速回転
になると、その連れ回りする割合が多くなるが、シール
リング35の各リツプ36,37,44,45における締め代がほぼ
ゼロに設定されているため、推進軸23の回転数の半分程
度までに抑えられる。例えば推進軸23の高速時の周速が
10m/secとすると、シールリング35の周速は約5m/secに
なる。したがつて、推進軸23の高速回転時における推進
軸23とシールリング35との摺動面における熱および摩耗
の発生は確実に抑えられる。この作用効果はまた、シー
ルリング35の内周面に貼着した自己潤滑性の樹脂シート
46によつてさらに助長される。同様に、第1リツプ36お
よび第2リツプ37とケーシング円筒部内側面25aおよび
エンドプレート内側面33aとの間の摺動面における熱お
よび摩耗の発生も抑えられる。
23の中低速回転時には、シールリング35は、推進軸23に
対しフロート状態になつているので、わずかに連れ回り
するだけである。したがつてシールリング35の摺動部に
おける摩耗はほとんどない。そして推進軸23が高速回転
になると、その連れ回りする割合が多くなるが、シール
リング35の各リツプ36,37,44,45における締め代がほぼ
ゼロに設定されているため、推進軸23の回転数の半分程
度までに抑えられる。例えば推進軸23の高速時の周速が
10m/secとすると、シールリング35の周速は約5m/secに
なる。したがつて、推進軸23の高速回転時における推進
軸23とシールリング35との摺動面における熱および摩耗
の発生は確実に抑えられる。この作用効果はまた、シー
ルリング35の内周面に貼着した自己潤滑性の樹脂シート
46によつてさらに助長される。同様に、第1リツプ36お
よび第2リツプ37とケーシング円筒部内側面25aおよび
エンドプレート内側面33aとの間の摺動面における熱お
よび摩耗の発生も抑えられる。
そして万一海水が浸入してきた場合、例えば第2図にお
いて矢印A方向から浸入してきた場合は、海水の圧力に
より第4リツプ44の先端部44aが推進軸23の外周面23aに
圧接されるので、シールリング35の内周面23aに圧接さ
れるので、シールリング35の内周面35aと推進軸23の外
周面23との間を通じて海水が隣りの軸室へ浸入すること
が防止される。また、海水がケーシング円筒部25の内側
面25aとシールリング35との間を通過して円筒部25内に
浸入したとしても、その海水の圧力により第2リツプ37
がエンドプレート33の内側面33aに圧接されるので、エ
ンドプレート33の内側面33aとシールング35との間から
海水が隣りの軸室に浸入することが防止される。海水が
反対側の矢印B方向から浸入してきた場合も同様に作用
する。このようなシール作用をセルフシーという。
いて矢印A方向から浸入してきた場合は、海水の圧力に
より第4リツプ44の先端部44aが推進軸23の外周面23aに
圧接されるので、シールリング35の内周面23aに圧接さ
れるので、シールリング35の内周面35aと推進軸23の外
周面23との間を通じて海水が隣りの軸室へ浸入すること
が防止される。また、海水がケーシング円筒部25の内側
面25aとシールリング35との間を通過して円筒部25内に
浸入したとしても、その海水の圧力により第2リツプ37
がエンドプレート33の内側面33aに圧接されるので、エ
ンドプレート33の内側面33aとシールング35との間から
海水が隣りの軸室に浸入することが防止される。海水が
反対側の矢印B方向から浸入してきた場合も同様に作用
する。このようなシール作用をセルフシーという。
このように、シールリング35の各リツプ36,37,44,45の
方向がセルフシール可能に設定されているとともに、各
リツプ先端部36a,37a,44a,45aと相手部材の表面25a,33
a,23aとの間の締め代がほぼゼロのフロート状態に設定
されているので、推進軸23の伸縮や偏心等によつてもこ
れらの間の面圧が変化することがなく、メンテナンスフ
リーの軸封装置を実現することができる。
方向がセルフシール可能に設定されているとともに、各
リツプ先端部36a,37a,44a,45aと相手部材の表面25a,33
a,23aとの間の締め代がほぼゼロのフロート状態に設定
されているので、推進軸23の伸縮や偏心等によつてもこ
れらの間の面圧が変化することがなく、メンテナンスフ
リーの軸封装置を実現することができる。
また、第3および第4リツプ44および45は、ドライ運転
時にはダストシールとして作用するので、シールリング
35の内周面35aと推進軸23の外周面23aとの間に異物等の
侵入を防止することができる。
時にはダストシールとして作用するので、シールリング
35の内周面35aと推進軸23の外周面23aとの間に異物等の
侵入を防止することができる。
なお、各リツプ先端部の締め代がほぼゼロということ
は、ゼロを中心にプラスおよびマイナス方向にある範囲
を有することであり、その範囲はこの軸封装置の使用環
境や各部の諸条件によつて決定される。
は、ゼロを中心にプラスおよびマイナス方向にある範囲
を有することであり、その範囲はこの軸封装置の使用環
境や各部の諸条件によつて決定される。
〈考案の効果〉 以上のように、この考案による船舶隔壁用軸封装置は、
推進軸を通す貫通穴を有する有底の円筒部を備えて船舶
の隔壁に固定されるケーシングと、推進軸を通す貫通穴
を有してケーシングの円筒部を塞ぐようにケーシングに
固定されたエンドプレートと、ケーシングの円筒部の底
部内側面とエンドプレートの内側面とに先端部がほぼゼ
ロの締め代をもつて対向する第1および第2リツプと先
端部が推進軸の外周面にほぼゼロの締め代をもつて対向
する第3および第4リツプとを有するシールリングとを
備え、シールリングの第1および第2リツプは互いに軸
方向外側かつ半径方向外側に向くように、そして第3お
よび第4リツプは互いに軸方向外側かつ半径方向内側に
向くように構成されているので、小型軽量で取付スペー
スが小さく、低コストで無調整化が可能であり、推進軸
の発熱、摩耗の少ない、特に高速運転に適した船舶隔壁
用軸封装置を実現することができる。
推進軸を通す貫通穴を有する有底の円筒部を備えて船舶
の隔壁に固定されるケーシングと、推進軸を通す貫通穴
を有してケーシングの円筒部を塞ぐようにケーシングに
固定されたエンドプレートと、ケーシングの円筒部の底
部内側面とエンドプレートの内側面とに先端部がほぼゼ
ロの締め代をもつて対向する第1および第2リツプと先
端部が推進軸の外周面にほぼゼロの締め代をもつて対向
する第3および第4リツプとを有するシールリングとを
備え、シールリングの第1および第2リツプは互いに軸
方向外側かつ半径方向外側に向くように、そして第3お
よび第4リツプは互いに軸方向外側かつ半径方向内側に
向くように構成されているので、小型軽量で取付スペー
スが小さく、低コストで無調整化が可能であり、推進軸
の発熱、摩耗の少ない、特に高速運転に適した船舶隔壁
用軸封装置を実現することができる。
第1図は、この考案の一実施例を示す船舶隔壁用軸封装
置の概略断面図、第2図は、第1図の部分拡大断面図、
第3図は、従来の船舶の動力推進系の一例を示す概略構
成図、第4図は、従来の船舶隔壁用軸封装置の一例を示
す概略断面図である。 21…隔壁、23…推進軸、24…ケーシング、25…円筒部、
26…フランジ部、33…エンドプレート、35…シールリン
グ、36…第1リツプ、37…第2リツプ、44…第3リツ
プ、45…第4リツプ、46…自己潤滑性樹脂シート。
置の概略断面図、第2図は、第1図の部分拡大断面図、
第3図は、従来の船舶の動力推進系の一例を示す概略構
成図、第4図は、従来の船舶隔壁用軸封装置の一例を示
す概略断面図である。 21…隔壁、23…推進軸、24…ケーシング、25…円筒部、
26…フランジ部、33…エンドプレート、35…シールリン
グ、36…第1リツプ、37…第2リツプ、44…第3リツ
プ、45…第4リツプ、46…自己潤滑性樹脂シート。
Claims (1)
- 【請求項1】推進軸を通す貫通穴を有する有底の円筒部
を備えて船舶の隔壁に固定されるケーシングと、推進軸
を通す貫通穴を有して前記ケーシングの円筒部を塞ぐよ
うにケーシングに固定されたエンドプレートと、前記ケ
ーシングの円筒部の底部内側面と前記エンドプレートの
内側面とに先端部がほぼゼロの締め代をもつて対向する
第1および第2リツプと先端部が推進軸の外周面にほぼ
ゼロの締め代をもつて対向する第3および第4リツプと
を有するシールリングとを備え、前記シールリングの第
1および第2リツプは互いに軸方向外側かつ半径方向外
側に向いており、第3および第4リツプは互いに軸方向
外側かつ半径方向内側に向いていることを特徴とする船
舶隔壁用軸封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989063382U JPH0722534Y2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 船舶隔壁用軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989063382U JPH0722534Y2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 船舶隔壁用軸封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH032966U JPH032966U (ja) | 1991-01-11 |
JPH0722534Y2 true JPH0722534Y2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=31593378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989063382U Expired - Lifetime JPH0722534Y2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 船舶隔壁用軸封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722534Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6783131B2 (en) * | 2003-01-31 | 2004-08-31 | Morgan Construction Company | Neck seal |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4991605U (ja) * | 1972-11-30 | 1974-08-08 | ||
JPS5525709U (ja) * | 1978-08-07 | 1980-02-19 | ||
JPH043159Y2 (ja) * | 1986-10-03 | 1992-01-31 | ||
JPH0165458U (ja) * | 1988-09-22 | 1989-04-26 |
-
1989
- 1989-05-31 JP JP1989063382U patent/JPH0722534Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH032966U (ja) | 1991-01-11 |
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