JPH08282550A - 可動スポイラの駆動制御装置 - Google Patents

可動スポイラの駆動制御装置

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JPH08282550A
JPH08282550A JP8701295A JP8701295A JPH08282550A JP H08282550 A JPH08282550 A JP H08282550A JP 8701295 A JP8701295 A JP 8701295A JP 8701295 A JP8701295 A JP 8701295A JP H08282550 A JPH08282550 A JP H08282550A
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JP
Japan
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spoiler
signal
transistor
cam
drive
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Application number
JP8701295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimikatsu Okada
公克 岡田
Kazutomo Kakegawa
和智 掛川
Akira Kato
章 加藤
Yoshito Hayashi
義人 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Asmo Co Ltd
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP8701295A priority Critical patent/JPH08282550A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スポイラの位置が格納位置及び展開位置の移
動に伴い駆動手段を的確に制御する。 【構成】 第1トランジスタ52とカムプレート44、
第2トランジスタ54とカムプレート44が各々直列に
接続されているので、第1トランジスタ52が作動状態
(オン状態)で故障した場合には、モータ12の駆動に
よってカムプレート44が回転して、展開位置にスポイ
ラパネル20が到達し、カムプレート44上の非導通部
46によってカム1がH信号(オープン状態)になると
略同時に、回路の通電状態が解除されて、モータ12の
駆動が停止するようになっている。第2トランジスタ5
4が作動状態で故障した場合には、これと同様にカム2
がH信号(オープン状態)となったときにモータ12の
駆動が停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動スポイラの駆動制
御装置に関し、特に、駆動手段の駆動を制御して、スポ
イラを格納位置及び展開位置に移動させる可動スポイラ
の駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両、例えば自動車の例えば先頭
部下方にスポイラ(フロントスポイラ)が取り付けられ
たものがある。フロントスポイラは、車両にダウンフォ
ースを与え、車両のヨーイングモーメントを低減させて
高速走行中での車体の横すべりを防止し、自動車の操縦
安定性を向上させている。しかしスポイラは、高速走行
時では、自動車の操縦安定性を向上させることができる
が、一方で、悪路走行時及び駐車時等の低速走行時に
は、路面及び縁石等との干渉によりスポイラが損傷しや
すい状況にある。
【0003】そのため、スイッチ及び車速等の条件によ
り、スポイラを効果を奏する位置にセット(展開)する
と共に、路面及び縁石等と干渉しない位置にセット(格
納)することができる可動スポイラを取り付けることが
好ましく、既に公知となっている(例えば、特開昭61
−146685号、特開平2−95987号、特開平3
−90485号等)。このような可動スポイラには、ス
ポイラ本体(スポイラパネル)を展開位置及び格納位置
に移動するために一方向回転で駆動するモータが設けら
れ、このモータは、トランジスタがリレースイッチを切
り換えることによって駆動するようになっている。更
に、ウオーム減速した出力軸にクランクアームを固定
し、このクランクアームに揺動可能に連結した所謂リン
ク機構によってスポイラと連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リレースイッ
チが作動(オン)した状態でトランジスタが故障した場
合には、モータの駆動を停止することができず、連続回
転してしまう恐れがある。
【0005】図8は、これをタイムチャートで示したも
のである。ここで、カム1はスポイラパネルが格納位置
にあることを示す信号であり、カム2はスポイラパネル
が展開位置にあることを示す信号である。図示される如
く、格納条件が成立し、展開位置にあるスポイラパネル
に対して格納位置へ移動するよう指示された場合に、ト
ランジスタTrが作動(オン)状態となって故障する
と、トランジスタTrが作動状態のままとなるので、モ
ータMが駆動状態のままとなる。そのためモータMは一
方向に回転駆動し続けて停止せず、スポイラパネルは格
納及び展開を繰り返すこととなる。即ち、モータMの駆
動・停止は、トランジスタTrのオン・オフのみに委ね
られている。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、スポイラの位置が格納位置及び展開位置間の移動に
伴い駆動手段を的確に制御することができる可動スポイ
ラの駆動制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の可動スポ
イラの駆動制御装置は、スポイラを格納位置又は展開位
置の2位置へ選択的に移動させる駆動手段と、少なくと
も車速及びスポイラの位置信号を含む所定の条件によっ
て、前記駆動手段の駆動を制御する駆動制御手段と、前
記駆動制御手段からの信号に基づきスイッチングを行う
スイッチング手段と、スポイラの格納位置及び展開位置
間の移動に応じ機械的に接点が切り換えられて電気的導
通を切り換える切り換わり部を有すると共に、スポイラ
の格納位置と展開位置の信号を前記駆動制御手段に出力
する信号切換手段とを備え、前記信号切換手段の切り換
わり部と前記スイッチング手段とが直列に接続されたこ
とを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、信号切換手段に
おける電気的導通を切り換える切り換わり部と駆動制御
手段からの信号に基づいてスイッチングを行うスイッチ
ング手段とが直列に接続されている。信号切換手段にお
ける切り換わり部は、スポイラの位置に応じて機械的に
接点を切り換え、これによって電気的な導通状態と非導
通状態とを切り換えている。スイッチング手段は、例え
ば、トランジスタであり、これは、駆動制御手段からの
信号に応じてオン・オフし、駆動手段を駆動又は停止さ
せている。従って、切り換わり部とスイッチング手段と
が直列に接続されているため、スイッチング手段がオン
状態にあっても切り換わり部が非導通状態にあれば、駆
動手段を非通電状態にすることができる。
【0009】これにより、例えば、信号切換手段の切り
換わり部がスポイラの展開位置及び格納位置において非
導通状態となるとき、リレースイッチが作動状態でトラ
ンジスタが故障した場合(オン故障時)でも、スポイラ
パネルを格納位置又は展開位置に停止させることができ
る。
【0010】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0011】図1には、本実施例に係る車両のフロント
スポイラ(以下、単に「スポイラ」という)10の概略
斜視図が示され、図2(A)には、このスポイラ10の
裏面が示され、図2(B)には、リンク機構の連結部分
が拡大して示されている。
【0012】スポイラ10の幅方向一端部の上部側に
は、駆動手段としてのモータ12が配設されている。モ
ータ12の下端部、即ちモータ12の出力軸が突出され
た側にはギアボックス14が配設されている。この出力
軸と連結されているギアボックス14は、モータ12の
回転を前記出力軸に刻設されたウオームとウオームホイ
ールとにより減速して出力するウオーム減速機構を収容
している。ギアボックス14は、略コの字型のブラケッ
ト16に取り付けられている。ブラケット16の一対の
側板16A(図1では一方のみ図示)にはシャフト貫通
口が設けられ、ギアボックス14の出力軸である駆動伝
達シャフト26が貫通している。
【0013】側板16Aの下方には、舌片部16Bが一
体形成され、軸受17を介してシャフト18が掛け渡さ
れている。このシャフト18は、車両取付用ブラケット
19の円筒部19Aに軸支されている。車両取付用ブラ
ケット19のフランジ部19Bは、車両の所定位置に固
定され、これにより、シャフト18は、車両取付用ブラ
ケット19を介して車両に支持されている。シャフト1
8の両端はスポイラパネル20の裏面に設けられたパネ
ルブラケット22に各々軸支されている。即ち、シャフ
ト18は、スポイラパネル20の回転中心軸としての役
目を有している。
【0014】ブラケット16の側板16Aを貫通した駆
動伝達シャフト26の先端部には、クランクアーム30
が固定されている。これにより、クランクアーム30
は、駆動伝達シャフト26の軸心を中心に、駆動伝達シ
ャフト26が回転すると、これに伴って回転するように
なっている。
【0015】クランクアーム30の他端には、図2
(B)に示されるように、駆動伝達シャフト26の突出
方向と並行してブラケット16側と反対側に突出するボ
ール軸28が設けられており、該ボール軸28が、両端
部にボール軸受29を有するリンクアーム32の一方に
転動自在に軸支されることによって、クランクアーム3
0とリンクアーム32とが連結される。
【0016】一方、リンクアーム32の他端のボール軸
受29には、パネルブラケット22の一部に一端が固定
され、他端にボール軸28を有する連動シャフト34の
ボール軸28が嵌合されている。このようにリンクアー
ム32は、一端をクランクアーム30に連結され、他端
を連動シャフト34を介してパネルブラケット22に連
結されているので、リンクアーム32の移動に連動して
パネルブラケット22が移動するようになっている。
【0017】ここで、図3を参照して説明すれば、モー
タ12が図3の矢印Qで表される時計回り方向に回転す
ると、クランクアーム30とリンクアーム32のリンク
機構によって、スポイラパネル20がパネルブラケット
22を介して図3の矢印S方向に所定角度の範囲内(略
90°)で揺動するようになっている。
【0018】カムスイッチ24は、前記ギアボックス1
4内のウオームホイールの側面に固定されたカムプレー
ト44と、このカムプレート44に摺接して各位置を検
出する複数の固定接点とを有して構成されている。ま
た、カムプレート44は、駆動伝達シャフト26と一体
回転するようになっている(図4の矢印P方向)。
【0019】スポイラパネル20の展開位置及び格納位
置は、前記カムスイッチ24からのカム信号に応じて判
断している。
【0020】カムプレート44は、図4に示されるよう
に、互いに導通されている3つの導電性レーンから構成
されている。この導電性レーンの外側、中央側の2つの
導電性レーンには、各々スポイラパネル20が格納位置
にあることを示す位置と、スポイラパネル20が展開位
置にあることを示す位置とに、非導通部46、48が駆
動伝達シャフト26を中心に180°の位置関係でそれ
ぞれ所定の角度を有して設けられている。各レーンに
は、各々内側から順番にコモン接点G、格納用接点A、
展開用接点Bが接触状態で保持されている。コモン接点
Gはアース接地され、格納用接点A及び展開用接点Bに
は抵抗Rを介して電源電圧Vが供給されている。このた
め、格納用接点Aとコモン接点G又は展開用接点Bとコ
モン接点Gが、レーンによって導通状態にあるときは、
駆動制御部36には電流が流れず、L信号が供給される
ことになる。ここで非導通部46又は非導通部48と、
格納用接点A又は展開用接点Bとが対応すると、駆動制
御部36に電流が流れ、H信号が供給されるようになっ
ている。駆動制御部36では、H信号が供給されること
によって展開位置又は格納位置を認識することができ
る。以下、格納位置を検出するカム信号をカム1、展開
位置を検出するカム信号をカム2という。カム1及びカ
ム2は、スポイラパネル20の位置を示すと共に、モー
タ12の駆動に対する停止信号になっている。
【0021】また、図5(A)に示される如く、駆動制
御部36には、スポイラスイッチ38及び車速パルス検
出器40が接続されている。スポイラスイッチ38は、
スポイラ10の駆動を許可するスイッチであり、運転席
のインストルメントパネルへ取り付けられている。ま
た、車速パルス検出器40は、車速に応じたパルスを出
力し、駆動制御部36では、このパルス信号に応じて、
車速を演算するようになっている。本実施例では、スポ
イラスイッチ38のオン(駆動許可)状態で車速が70
km/h以上となった場合に、スポイラパネル20を展開
し、50km/h以下となった場合にスポイラパネル20を
格納するようになっている。
【0022】駆動制御部36は、リレースイッチ50を
介してモータ12に接続されている。リレースイッチ5
0は、リレースイッチのリレーコイル部50Aを通電又
は非通電して、スイッチ部50Bの接点を切り換えて、
モータ12の駆動又は駆動停止を制御している。
【0023】また、リレースイッチ50と駆動制御部3
6の間には、第1及び第2トランジスタ52、54が配
設されている。
【0024】第1トランジスタ52は、そのベース側を
駆動制御部36に接続されている。コレクタ側はリレー
スイッチ50のリレーコイル部50Aに接続され、エミ
ッタ側はカムプレート44の格納用接点Aに接続されて
いる。これにより、駆動制御部36から第1トランジス
タ52のベース側に信号が入力されると、これに応じて
コレクタ−エミッタ間が導通状態となり、スイッチ部5
0Bを切り換えてモータ12を駆動させ、これと共にカ
ムプレート44が回転して、格納用接点Aが非導通部4
6から離脱して導通状態になる又は非導通部46に到達
して非導通状態になるようになっている。
【0025】第2トランジスタ54は、第1トランジス
タ52と同様に、そのベース側を駆動制御部36に接続
されている。コレクタ側はリレースイッチ50のリレー
コイル部50Aに接続され、エミッタ側はカムプレート
44の展開用接点Bに接続されている。これにより、駆
動制御部36からベース側に信号が入力されると、第1
トランジスタ52と同様に、これに応じてコレクタ−エ
ミッタ間が導通状態となり、スイッチ部50Bを切り換
えてモータ12を駆動させ、これと共にカムプレート4
4が回転して、展開用接点Bが非導通部48から離脱し
て導通状態になる又は非導通部48に到達して非導通状
態になるようになっている。
【0026】従って、図5(C)において第2トランジ
スタ54を例にして示されるように、モータ12の駆動
回路56は、駆動制御部36からの信号に応じて、カム
プレート44上の導通性レーンを介して通電可能状態に
なることができ、各々の非導通部46、48に到達する
ことにより、機械的に通電可能状態が解除されるように
なっている。
【0027】第1及び第2トランジスタ52、54の各
々エミッタ側にはダイオードが接続され、カム信号がH
信号(オープン状態)であるときに、第1及び第2トラ
ンジスタ52、54の各々のエミッタ端子部に電位変化
が生じることを防止するようになっている。
【0028】この構成により、リレーコイル部50Aが
導通状態にあるときは、第1トランジスタ52がオン状
態であると共にカム1がL信号(クローズ状態)である
とき、又は、第2トランジスタ54がオン状態であると
共にカム2がL信号(クローズ状態)であるとき、とな
っている。従って、カム1若しくはカム2がH信号にあ
るとき又は第1若しくは第2トランジスタ52、54が
オフ状態にあるときには、リレーコイル部50Aは非導
通状態になるようになっている。
【0029】これを論理回路で表現すれば、図5(B)
に示される回路を構成する。この回路では、2つのAN
D回路64、66の入力端に各々第1及び第2トランジ
スタ52、54と、NOT回路60、62の出力端とが
接続され、NOT回路60、62の入力端に各々カム1
及びカム2が接続されている。AND回路64、66の
出力端は、共にOR回路68の入力端に接続され、OR
回路68の出力端はリレーコイル部50Aに接続されて
いる。
【0030】これにより、例えば、第1トランジスタ5
2が作動状態(オン状態)で故障した場合には、モータ
12の駆動によってカムプレート44が回転して、展開
位置にスポイラパネル20が到達し、カムプレート44
上の非導通部46によってカム1がH信号(オープン状
態)になると略同時に、モータ12の駆動回路56の通
電状態が解除されて、モータ12の駆動が停止するよう
になっている。第2トランジスタ54が作動状態で故障
した場合には、これと同様にカム2がH信号となったと
きにモータ12の駆動が停止するようになっている。
【0031】即ち、第1トランジスタ52とカムプレー
ト44、第2トランジスタ54とカムプレート44が各
々直列に接続されているので、カム信号がH信号となる
とき(カムプレート44がオープン状態にあるとき)に
第1又は第2トランジスタ52、54がオン故障して
も、モータ12の駆動を停止することができるようにな
っている。
【0032】以下に、本実施例の作用を図6を用いて説
明する。スポイラパネル20が格納位置にある場合に
は、カム1は、カムプレート44上で非導通部46に格
納用接点Aが到達してH信号となっている(オープン状
態)。この状態では、第1及び第2トランジスタ52、
54は停止状態(オフ状態)にあり、従って、リレーコ
イル50はオフの状態である。
【0033】このとき、カムスイッチ38からの信号及
び車速パルス検出器40からのパルスに基づいて、即
ち、本実施例では車速が70km/hを越えて展開条件が成
立すると、駆動制御部36からスポイラパネル20の展
開位置への移動が指示される。駆動制御部36からの指
示は、第2トランジスタ54を制御する信号がH信号と
なることによって第2トランジスタ54へ与えられる。
【0034】移動が指示されると、これに応じて第2ト
ランジスタ54が作動し、これと同時にリレーコイル部
50Aがオン状態となる。リレーコイル部50Aがオン
状態となることによって、リレースイッチ50が切り換
えられてモータ12が駆動を開始し、スポイラパネル2
0が格納位置から展開位置へ移動し始める。スポイラパ
ネル20の移動を開始すると、カムプレート44が回転
を開始した後、一定幅を有する非導通部46から格納用
接点Aが離脱することによって、カム1がH信号(オー
プン状態)からL信号(クローズ状態)に切り換わる。
スポイラパネル20の移動中は、カムプレート44が回
転状態になるため、格納用及び展開用接点A、Bが共に
レーン上で導通状態にあり、カム1及びカム2は共にL
信号となる(クローズ状態)。
【0035】モータ12が駆動を継続してスポイラパネ
ル20が展開位置になると共に、カムプレート44上で
展開用接点Bが非導通部48に到達して、カム2がH信
号(オープン状態)となる。カム2が駆動制御部36に
入力することによって作動中の第2トランジスタ54に
対する制御信号がL信号となり、これに応じて第2トラ
ンジスタ54がオフになる。直列に接続されているカム
2と第2トランジスタ54が、各々H信号(オープン状
態)[○]とオフ状態[○]になるため、リレーコイル
部50Aがオフとなる[□]。これによりリレースイッ
チ50が切り換わって、モータ12の駆動が停止し、ス
ポイラパネル20が展開位置に停止して維持される。
【0036】スポイラパネル20が展開位置にあるとき
は、モータ12は駆動しないためカム2はH信号(オー
プン状態)のままで駆動制御部36に入力している。
【0037】スポイラパネル20が展開位置に維持され
ているときに、展開時と同様にスポイラスイッチ38か
らの信号及び車速パルス検出器40からのパルスに基づ
いて、即ち、減速して車速が50km/hを下回って格納条
件が成立すると、駆動制御部36からスポイラパネル2
0の格納位置への移動が指示される。駆動制御部36か
らの指示は、第1トランジスタ52を制御する信号がH
信号となることによって第1トランジスタ52へ与えら
れる。
【0038】移動が指示されると、これに応じて第1ト
ランジスタ52が作動し、これと同時にリレーコイル部
50Aがオン状態となる。リレーコイル部50Aがオン
状態となると、展開時と同様にリレースイッチ50が切
り換わる。リレースイッチ50が切り換わると、モータ
12が駆動を開始して、スポイラパネル20が展開位置
から格納位置へ移動し始める。
【0039】スポイラパネル20の移動を開始すると、
カムプレート44が回転を開始した後、一定幅を有する
非導通部48から展開用接点Bが離脱することによっ
て、カム2がH信号(オープン状態)からL信号(クロ
ーズ状態)に切り換わり、H信号のカム1が駆動制御部
36に入力されるまで、スポイラパネル20が格納位置
から展開位置へ移動する。
【0040】カム1がH信号として駆動制御部36に入
力すると、作動中の第1トランジスタ52に対する制御
信号がL信号となり、これに応じて第1トランジスタ5
2がオフになる。直列に接続されているカム1と第1ト
ランジスタ52が、各々H信号(オープン状態)[○]
とオフ状態[○]になるため、リレーコイル部50Aが
オフとなる[□]。これによりリレースイッチ50が切
り換わって、モータ12の駆動が停止し、スポイラパネ
ル20が展開位置に停止して維持される。
【0041】次に、図7を参照して、第1トランジスタ
52がオン状態で故障した場合(オン故障)について説
明する。
【0042】スポイラパネル20が展開位置にあると
き、上記同様に50km/hを下回ると、駆動制御部36は
スポイラパネル20を格納位置へ移動するように指示す
る。指示は、第1トランジスタ52を制御する信号がH
信号となることによって行われ、第1トランジスタ52
はこれに応じてオンとなり、リレースイッチ50がオン
となる。これによりモータ12が駆動を開始して、その
後、上記と同様にカム2がH信号(オープン状態)から
L信号(クローズ状態)に切り換わる。
【0043】ここで、第1トランジスタ52は、何らか
の原因によりオン故障状態となっているので、駆動制御
部36からの制御信号に応じてオン・オフを行うことが
できず、リレースイッチ50がオン状態にあり、モータ
12が駆動してスポイラパネル20は移動を継続し、ス
ポイラパネル20の移動と共にカムプレート44が回転
を継続する。
【0044】カムプレート44が回転して、格納用接点
Aがカムプレート44上の非導通部46に達すると、カ
ム1がH信号(オープン状態)となって駆動制御部36
へ入力される。これにより、第1トランジスタ52を制
御する信号がL信号となって第1トランジスタ52に対
してオフを指示する。しかし、第1トランジスタ52は
オン故障状態にあるため、制御信号に応じてオフ状態に
なることがなく、オン状態を継続している。ここで、カ
ム1は第1トランジスタ52と直列に接続されているた
め、第1トランジスタ52がオン状態[●]であって
も、カム1はH信号(オープン状態)[○]となるた
め、リレーコイル部50Aはオフとなる[□]。これに
より、モータ12が駆動を停止することとなる。
【0045】この状態で駆動制御部36から展開位置へ
の移動が指示されると、展開位置への移動を行う第2ト
ランジスタ54の制御信号がH信号となり、これに応じ
て第2トランジスタ54がオン状態となり、リレーコイ
ル部50Aがオンになる。
【0046】リレーコイル部50Aがオン状態になる
と、モータ12が駆動を開始してスポイラパネル20が
移動し、これと共にカムプレート44が回転する。
【0047】モータ12の駆動によりスポイラパネル2
0が指示された展開位置に達すると、カム2がH信号
(オープン状態)になって駆動制御部36に入力し、第
2トランジスタの制御信号がL信号となって、これに応
じて第2トランジスタ54はオフ状態になる。このと
き、カム1はL信号(クローズ状態)[●]となる。一
方、第1トランジスタ52はオン状態を継続しており、
オン状態[●]にあるため、リレーコイル部50Aはオ
ン[■]となり、切換えが行われず、モータ12は駆動
を継続する。
【0048】このモータ12の駆動によってカムプレー
ト44も回転を継続して、格納用接点Aが再び非導通部
46に到達すると、カム1がH信号(オープン状態)に
なる。直列に接続されているカム1と第1トランジスタ
52とが、それぞれH信号(オープン状態)[○]とオ
ン状態[●]になるため、リレーコイル部50Aがオフ
[□]となって、モータ12が駆動を停止する。
【0049】こうしてスポイラパネル20はモータ12
の駆動によって展開位置で移動を停止せず、格納位置ま
で移動を継続する。
【0050】また、第2トランジスタ54がオン故障と
なっても、第1トランジスタ52の場合と同様に、直列
に接続されているカム2と第2トランジスタのうち、カ
ム2がH信号(オープン状態)となることによって、モ
ータ12の駆動を停止することができる。このとき、ス
ポイラパネル20は展開位置で移動を停止する。
【0051】従って、第1又は第2トランジスタ52、
54がオン状態で制御不能となった場合においても、第
1トランジスタ52及びカム1が、第2トランジスタ5
4及びカム2が各々直列に接続されているので、直列に
接続されたこれらのいずれかがオフ状態(又はオープン
状態)となることによって、モータ12の駆動継続状態
を解除することができる。
【0052】また、スポイラパネル20の展開位置及び
格納位置における上述したような自動停止を、第1及び
第2トランジスタ52、54及びリレースイッチ50に
よって制御することができるため、停止時にカム信号の
チャタリング対策を特に考慮する必要がない。
【0053】本実施例では、カムプレート44の非導通
部46、48は、カム信号によるスポイラパネル20の
位置の認知と回路の通電可能状態の解除との両方を行う
ことができるようになっているが、これらの一方を専ら
行う互いに異なる2つのプレートを用いてもよく、また
1つのカムプレート上の導電性レーンを増やしてもよ
い。
【0054】なお、本実施例では車速パルス検出器40
により検出されるパルスのしきい値を、展開時では70
km/h及び格納時では50km/hとしてが、車種によって適
正な他の車速にしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ポイラの位置が格納位置及び展開位置の移動に伴い駆動
手段を的確に制御することができる可動スポイラの駆動
制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るスポイラの概略斜視図で
ある。
【図2】(A)は本発明の実施例に係るスポイラの裏面
図、(B)はスポイラのリンク機構の連結部分の拡大分
解図である。
【図3】本発明の実施例に係るスポイラの駆動状態を示
すスポイラの側面図である。
【図4】本発明の実施例に係るスポイラのカムプレート
の概略図である。
【図5】(A)は本発明の実施例に係るスポイラの駆動
制御システム構成図、(B)はこれを論理回路で表した
図、(C)は本実施例のモータの駆動回路の概略図であ
る。
【図6】本発明の実施例に係るスポイラの正常時の動作
を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の実施例に係るスポイラの故障異常時の
動作を示すタイムチャートである。
【図8】従来のスポイラの故障異常時の動作を示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
10 スポイラ 12 モータ(駆動手段) 20 スポイラパネル 24 カムスイッチ(信号切換手段) 30 クランクアーム 32 リンクアーム 36 駆動制御部(駆動制御手段) 38 スポイラスイッチ 40 車速パルス検出器 44 カムプレート 52 第1トランジスタ(スイッチング手段) 54 第2トランジスタ(スイッチング手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 章 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 林 義人 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スポイラを格納位置又は展開位置の2位
    置へ選択的に移動させる駆動手段と、 少なくとも車速及びスポイラの位置信号を含む所定の条
    件によって、前記駆動手段の駆動を制御する駆動制御手
    段と、 前記駆動制御手段からの信号に基づきスイッチングを行
    うスイッチング手段と、 スポイラの格納位置及び展開位置間の移動に応じ機械的
    に接点が切り換えられて電気的導通を切り換える切り換
    わり部を有すると共に、スポイラの格納位置と展開位置
    の信号を前記駆動制御手段に出力する信号切換手段とを
    備え、 前記信号切換手段の切り換わり部と前記スイッチング手
    段とが直列に接続されたことを特徴とする可動スポイラ
    の駆動制御装置。
JP8701295A 1995-04-12 1995-04-12 可動スポイラの駆動制御装置 Pending JPH08282550A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11040744B2 (en) 2018-09-26 2021-06-22 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Spoiler device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11040744B2 (en) 2018-09-26 2021-06-22 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Spoiler device

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