JPH08281962A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH08281962A
JPH08281962A JP7088118A JP8811895A JPH08281962A JP H08281962 A JPH08281962 A JP H08281962A JP 7088118 A JP7088118 A JP 7088118A JP 8811895 A JP8811895 A JP 8811895A JP H08281962 A JPH08281962 A JP H08281962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water repellent
repellent agent
agent applying
ink
recording apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP7088118A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Matsuzaki
哲也 松崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7088118A priority Critical patent/JPH08281962A/ja
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクの吐出形状及びクリーニング性能を維
持し長期的に印字品質の高い耐久性に優れたインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明のインクジェット記録装置は、インク
を吐出する吐出口を有する記録ヘッド2を有し、インク
を記録媒体に付着させ印字を行うインクジェット記録装
置であって、記録ヘッド2の吐出口面に撥水剤を塗布す
る撥水剤塗布用部材101と、撥水剤塗布用部材101
に供給する撥水剤を充填している撥水剤留部102と、
を備え、更に、撥水剤塗布用部材101の駆動を行う駆
動伝達回転軸113が記録ヘッド2が待機時にインク吐
出口をカバーするキャップ4の移動を行うクリーニング
用回転軸としても併用された構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクに吐出エネルギー
を付与し、記録媒体にインクを付着させて画像の記録を
行うインクジェット記録装置に関し、特にインクジェッ
ト記録装置における記録ヘッドのクリーニング機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ技術は著しく日々進
歩している。特に、オフィスオートメーション化におい
て種々の情報を活字化する役目を担うコンピュータやワ
ードプロセッサー等に接続されるプリンタ,複写機,フ
ァクシミリ等の画像記録装置は、画像情報に基づいて、
紙やプラスチック薄板等の記録媒体に画像を形成できる
ように構成されている。この画像記録装置において、低
騒音化,高速化高精細化,低価格化及びカラー化等様々
な要求がある。これらの要求に対して、現在、ワイヤー
ドット方式,サーマル方式,ペンプロット方式,レーザ
ービーム方式,及びインクジェット方式等の記録装置が
開発,提供されている。この中で、インクジェット記録
装置は、高密度な画像を高速で記録することが可能で、
ノンインパクト方式であるため、記録騒音が小さい、複
数色のインクを使用してカラー画像を記録することが可
能である等の、多くの特徴を有している。ここで、イン
クジェット記録装置に用いられる記録ヘッドにおけるイ
ンクを吐出させる方法として、ピエゾ圧電素子等の電気
機械変換体によりインク室の容積を変化させて記録媒体
へインクを吐出飛翔させて記録を行うピエゾ方式と、電
気熱エネルギ変換体によって発生される熱エネルギによ
って形成される膜沸騰による気泡の発生,膨張,収縮に
よって生じる圧力変化を利用して、記録媒体へインクを
吐出飛翔させて記録を行う方式等がある。
【0003】以下に従来のインクジェット記録装置につ
いて説明する。図6は従来のインクジェット記録装置の
一部破断斜視図であり、図7は従来のインクジェット装
置の記録ヘッド部の待機状態における要部平面図であ
り、図8は従来のインクジェット装置の記録ヘッド部の
払拭部材によるクリーニング前の状態の要部平面図であ
る。21は従来のインクジェット記録装置、2は記録ヘ
ッド、3は記録ヘッド2をクリーニングする払拭部材で
ある。ここで、記録ヘッド2には吐出口(図示せず)付
近の表面部にインクを弾き吐出に適度なインク滴を形成
して均一な印字ドットや、クリーニング性能を維持する
ために撥水剤が塗布されている。4は印字待機時に記録
ヘッド2が乾燥し、印字品質の低下を防止するキャップ
である。5は払拭部材3を保持する払拭部保持部材、6
はキャップ4を保持するキャップ保持部材、7は払拭部
材3の出し入れを行う払拭部カム、8はキャップ4の移
動を行うキャップカム、9はモータ(図示せず)等から
の駆動力により払拭部カム7及びキャップカム8を回転
させるクリーニング用回転軸、10は払拭部保持部材5
及びキャップ保持部材6が動作する際のガイドとなるガ
イド部材である。11はインクが蓄えられたインクタン
ク、12は記録ヘッド2やインクタンク11を備えたキ
ャリッジ、13はキャリッジ12を主走査方向にガイド
するキャリッジシャフト、14はキャリッジ12を図の
矢印Xの方向(主走査方向)に駆動するため、モータ
(図示せず)などからの力を伝達するタイミングベル
ト、15は矢印Y方向(副走査方向)に搬送される用紙
等の記録媒体である。
【0004】以上のように構成された従来のインクジェ
ット記録装置について、以下その動作を説明する。図7
は印字待機状態で、キャップカム8の回転角制御によ
り、記録ヘッド2はキャップ4によって密閉されてい
る。又、払拭部カム7の回転角制御により払拭部材3は
記録ヘッド2に接触しない位置に引っ込んでいる。印字
を行う場合は、モータの駆動力により払拭部カム7及び
キャップカム8がクリーニング用回転軸9とともに回転
し、キャップカム8の回転角制御によりキャップ4が引
っ込んで解除され、キャリッジ12がB方向に移動され
て図8に示す位置に来る。次に再び、モータの力によ
り、払拭部カム7及びキャップカム8がクリーニング用
回転軸9とともに回転し払拭部カム7の回転角制御によ
り払拭部材3がクリーニング位置に引き出され固定され
る。この際、キャップ4は引っ込んだままである。ここ
で、キャリッジ12がA方向に移動する際に記録ヘッド
2が払拭部材3によりクリーニングされ、記録ヘッド2
の表面がクリーンな状態となったところで、払拭部材3
及びキャップ4が引っ込み印字処理が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、記録ヘッド2を払拭部材3でクリーニング
する動作は、ある一定の回数印字する毎に定期的に行わ
れるとともに、印字品質が低下したときに任意に行うこ
とができるため、印字を繰り返すと記録ヘッド2の表面
に塗布してある撥水剤が剥がれ、撥水性が低下するとと
もにクリーニング性能が著しく低下し、信頼性が低く、
吐出するインク滴の形状やインク量を均一に維持するこ
とが困難で、印字品質を長期的に安定維持することが困
難であるという問題点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、インクの吐出形状及びクリーニング性能を維持し、
長期に渡って印字品質の高い、耐久性、信頼性に優れた
インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載のインクジェット記録装置
は、インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドを有
し、インクを記録媒体に付着させ印字を行うインクジェ
ット記録装置であって、記録ヘッドの吐出口面に撥水剤
を塗布する撥水剤塗布用部材と、撥水剤塗布用部材に供
給する撥水剤を充填している撥水剤留部と、を備えた構
成を有している。
【0008】本発明の請求項2に記載のインクジェット
記録装置は、請求項1において、撥水剤塗布用部材及び
撥水剤を充填した撥水剤留部が一体化された撥水剤ユニ
ットを備え、撥水剤ユニットが、装置本体に対して着脱
自在である構成を有している。
【0009】本発明の請求項3に記載のインクジェット
記録装置は、請求項1において、撥水剤留部を有するケ
ース部と、前記ケース部を装置本体に対して固定するケ
ース固定部材と、前記撥水剤塗布用部材に前記撥水剤留
部の前記撥水剤を所定位置で供給させ、前記撥水剤塗布
用部材を固定し回動させる撥水剤塗布部固定部材と、前
記撥水剤塗布部固定部材を回動させる円周面上に歯溝が
形成された撥水剤塗布部回動歯車と、前記撥水剤塗布部
回動歯車の前記歯溝に噛合し前記撥水剤塗布部固定部材
を所定角度回動させる円周面上の一部に回転調整歯溝と
側面に受け傘歯溝とが形成された撥水剤塗布部回転調整
歯車と、前記撥水剤塗布部回転調整歯車の前記受け傘歯
溝と略直角方向に噛合し回動される伝達傘歯溝が形成さ
れた駆動伝達傘歯車と、前記駆動伝達傘歯車を軸支し駆
動力を回転伝達する駆動伝達回転軸と、を備えた構成を
有している。
【0010】本発明の請求項4に記載のインクジェット
記録装置は、請求項3において、駆動伝達回転軸が、記
録ヘッドが待機時にインク吐出口をカバーするキャップ
の移動を行うキャップカム等を回転させるクリーニング
用回転軸として用いられた構成を有している。
【0011】本発明の請求項5に記載のインクジェット
記録装置は、請求項3又は4において、ケース部と、ケ
ース固定部材と、撥水剤塗布用部材と、撥水剤留部と、
撥水剤塗布部固定部材と、撥水剤塗布部回動歯車と、一
体化した撥水剤ユニットと、を備え、撥水剤ユニット
が、装置本体に対して着脱自在である構成を有してい
る。
【0012】ここで、撥水剤としては、フッ素系コーテ
ィング剤等が用いられる。又、撥水剤塗布用部材の材質
としては、ポリエステル,ナイロン等が用いられる。
又、伝達傘歯溝と受け傘歯溝による駆動源の動力を撥水
剤塗布用部材等に伝達する歯車装置としては、直角方向
に動力を伝達する傘歯車装置、ウォーム歯車装置等が用
いられる。撥水剤塗布部回転調整歯車の回転調整歯溝
は、撥水剤塗布用部材が撥水剤留部を起点(回転角0
度)として、回転角0度から90度の範囲で回転できる
ように歯溝が形成される。又、この回転調整は、撥水剤
塗布部回動歯車の円周面上に形成される歯溝を用いて形
成してもよい。
【0013】
【作用】この構成によって、記録ヘッドに撥水剤を繰り
返し塗布できるため、記録ヘッド表面に付着したインク
滴及びゴミ、埃等を容易に払拭することができるととも
に、記録ヘッドがクリーニングされることにより剥がれ
た撥水剤を再び塗布し、記録ヘッドの撥水性を長期に渡
って維持することができ、吐出するインク滴の形状、イ
ンク量を安定に制御でき、クリーニング性能を安定に維
持し、長期に渡って高品質の印字特性を得ることができ
る。
【0014】特に、駆動伝達回転軸が、記録ヘッドを待
機させる際に記録ヘッドのインク吐出口をカバーするキ
ャップの移動を行うキャップカム等を回転させるクリー
ニング用回転軸と共用したことにより、駆動伝達回転軸
の回転角制御により、クリーニング動作の制御が容易
で、構成が簡単になり、装置の小型化を実現することが
できる。
【0015】さらに、撥水剤塗布用部材及び撥水剤を充
填した撥水剤留部が一体化された撥水剤ユニットを備
え、撥水剤ユニットが装置本体に対して着脱自在にした
ことにより、保全性を向上させることができる。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例におけるインクジェッ
ト記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例におけるインクジ
ェット記録装置の一部破断斜視図であり、図2は一実施
例におけるインクジェット記録装置の印字待機状態での
撥水剤塗布用部材周辺の要部平面模式図であり、図3は
一実施例におけるインクジェット記録装置の撥水剤塗布
直前での撥水剤塗布用部材周辺の要部平面模式図であ
る。1は本発明の一実施例のインクジェット記録装置で
ある。2は記録ヘッド、3は払拭部材、4はキャップ、
5は払拭部保持部材、6はキャップ保持部材、7は払拭
部カム、8はキャップカム、10はガイド部材、11は
インクタンク、12はキャリッジ、13はキャリッジシ
ャフト、14はタイミングベルト、15は記録媒体であ
る。これらは、従来例と同様なものなので、図6乃至図
8と同一の符号を付して説明を省略する。101は記録
ヘッド2の吐出口の面に撥水剤を塗布する撥水剤塗布用
部材、102は撥水剤塗布用部材101に補給する撥水
剤を充填している撥水剤留部である。更に、103は撥
水剤留部102を形成するケース部、104はケース部
103を装置本体に対して固定するケース固定部材、1
05は撥水剤塗布用部材101に撥水剤留部102の撥
水剤を所定位置で供給させ、撥水剤塗布用部材101を
固定し回動させる撥水剤塗布部固定部材である。106
は撥水剤塗布部固定部材105を回動させる円周面上に
歯溝107が形成された撥水剤塗布部回動歯車、108
は撥水剤塗布部固定部材105を撥水剤塗布部回動歯車
106に固定する固定軸部材である。109は撥水剤塗
布部回動歯車106の歯溝107に噛合し撥水剤塗布部
固定部材105を所定角度回動させる円周面上の一部に
回転調整歯溝110が形成され、側面に受け傘歯溝11
1が形成された撥水剤塗布部回転調整歯車である。11
2は撥水剤塗布部回転調整歯車109の受け傘歯溝11
1と噛合し回動される伝達傘歯溝が形成された駆動伝達
傘歯車、113は駆動伝達傘歯車112を軸支し駆動力
を回転伝達する駆動伝達回転軸である。ここで、駆動伝
達回転軸113は、記録ヘッド2が待機時にインク吐出
口をカバーするキャップ4の移動を行うキャップカム8
等を回転させるクリーニング用回転軸を共用している。
【0018】図4は本発明の一実施例のインクジェット
記録装置の駆動系のブロック図である。121はインク
ジェット記録装置への電源を供給する電源ブロック、1
22はインクジェット記録装置の機械的動作、データ処
理等の制御を行う制御ブロック、123はモータ等の駆
動を制御するメカ系駆動回路、124は記録ヘッド2の
インクの吐出制御を行うヘッド駆動回路、125は記録
媒体15を搬送するLFモータ、126はキャリッジ1
2を駆動し記録ヘッド2の主走査方向の移動を制御する
CRモータ、127は撥水剤塗布用部材101や払拭部
材3及びキャップ4を駆動するCAPモータ、128は
ヘッド駆動回路124により駆動される記録ヘッド、1
29は外部のホストコンピュータ等からの印字データや
制御信号の送受信を行うデータ入力用インターフェース
である。
【0019】図5は駆動伝達回転軸113の回転角度に
おけるキャップ4、払拭部材3及び撥水剤塗布用部材1
01の移動位置の変化の一例を示すタイミングチャート
である。ここで、駆動伝達回転軸113の位置決めは、
モータ等の回転角制御により設定されている。ここで、
キャップ4は駆動伝達回転軸113の回転角が0度の
時、印字待機状態にあり、記録ヘッド2がキャップ4に
より密閉されている。又、駆動伝達回転軸113の回転
角が90度の時、キャップ4は開放され、印字が実行さ
れる。又、駆動伝達回転軸113の回転角が180度の
時、キャップ4は開放され、払拭部材3が突出し、記録
ヘッド2が払拭部材3によりクリーニングされる。又、
駆動伝達回転軸113の回転角が270度の時、キャッ
プ4及び払拭部材3は待機状態にあり、撥水剤塗布用部
材101が突出し、記録ヘッド2は撥水剤塗布用部材1
01により撥水剤が塗布される。
【0020】以上のように構成された本発明の一実施例
のインクジェット記録装置において以下にインクの印字
動作及びクリーニング動作について図2〜図5を用いて
説明する。印字を行う場合、まず記録ヘッド2の表面を
クリーンな状態にするため、CAPモータ127の駆動
力によりキャップカム8が駆動伝達回転軸113を軸と
して回転し、キャップ4が解除され、キャリッジ12が
B方向に移動されて図3の位置に来る。更に、CAPモ
ータ127の駆動力により駆動伝達回転軸113が回転
し、払拭部材3がクリーニング位置まで回転して固定さ
れる、そして、キャリッジ12がA方向に移動する際
に、記録ヘッド2が払拭部材3によってクリーニングさ
れる。次に、再びCAPモータ127の駆動力により駆
動伝達回転軸113が回転し、払拭部材3がホーム位置
に戻される。その後印字が行われる。一連の印字が終了
した後、再び記録ヘッド2の表面をクリーンな状態にす
るため、CAPモータ127の駆動力により駆動伝達回
転軸113が回転し、払拭部材3がクリーニング位置ま
で回転した後固定され、キャリッジ12がA方向に移動
する際に記録ヘッド2が払拭部材3によってクリーニン
グされる。そして、キャリッジ12がB方向に移動され
て図3の位置に来た後、CAPモータ127の駆動力に
より駆動伝達回転軸113の回転が駆動伝達傘歯車11
2と直角に噛合した受け傘歯溝111に伝達され、撥水
剤塗布部回転調整歯車109が回転される。撥水剤塗布
部回転調整歯車109の円周面上の一部に所定の角度で
設けられた回転調整歯溝110により、駆動伝達回転軸
113の回転角に応じて(図5においては略180度か
ら270度)、撥水剤塗布部回動歯車106に設けられ
た円周面上の歯溝107により、撥水剤塗布部固定部材
105が回動し撥水剤塗布用部材101を回転移動させ
る。この時、撥水剤塗布用部材101は、待機状態にお
いて、撥水剤留部102に保持された撥水剤を吸収して
いる。その後、キャリッジシャフト13がA方向に移動
しキャリッジホーム位置(図2)に戻る際、撥水剤塗布
用部材101によって記録ヘッド2の表面に撥水剤が塗
布される。ここで、本実施例においては、実際には撥水
剤塗布部固定部材105及び撥水剤塗布部回動歯車10
6は駆動伝達回転軸113の回転角が略270度で停止
し、駆動伝達回転軸113を逆に回転させることによ
り、撥水剤塗布用部材101が撥水剤留部102の位置
に戻るようになっている。更に、CAPモータ127の
駆動力により駆動伝達回転軸113が回転し、撥水剤塗
布用部材101が撥水剤留部102に接触する位置に戻
り、記録ヘッド2がキャップ4により蓋をされたところ
で印字待機状態に戻る。又、撥水剤塗布用部材101及
び撥水剤を充填した撥水剤留部102が一体化された撥
水剤ユニットが、装置本体に対して着脱自在であること
により、交換が容易で装置の信頼性を向上させることが
できる。
【0021】以上のように本実施例によれば、撥水剤塗
布用部材101により、記録ヘッド2をクリーニングす
る際に、剥がれた撥水剤を再び塗布できるようにしたた
め、記録ヘッド2の撥水性を長期に渡って維持すること
ができ、クリーニング性能を安定に維持し、長期に渡っ
て印字品質の高い信頼性に優れたすることができる。ま
た、撥水剤塗布用部材101を駆動させる駆動伝達回転
軸113をクリーニング用回転軸と共用したことによ
り、構成が簡単で、制御を容易にすることができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明は、記録ヘッドに撥
水剤を適度な間隔で塗布できるため、記録ヘッド表面に
付着したインク滴及びゴミ、埃等を容易に払拭すること
ができるとともに、記録ヘッドをクリーニングすること
により剥がれた撥水剤を再び塗布し、記録ヘッドの撥水
性を長期に渡って維持することができ、クリーニング性
能を安定に維持し、長期に渡って印字品質の高い信頼性
に優れたインクジェット記録装置を実現することができ
る。
【0023】特に、駆動伝達回転軸が、記録ヘッドを待
機させる際に記録ヘッドのインク吐出口をカバーするキ
ャップの移動を行うキャップカム等を回転させるクリー
ニング用回転軸と共用したことにより、クリーニング用
回転軸の回転角制御により、クリーニング動作の制御が
容易で、構成が簡単になり、装置の小型化、低原価に優
れたインクジェットヘッドを実現することができる。
【0024】更に、撥水剤塗布用部材及び撥水剤を充填
した撥水剤留部が一体化された撥水剤ユニットを備え、
撥水剤ユニットが装置本体に対して着脱自在にしたこと
により、保全性に優れたインクジェットヘッドを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるインクジェット記録
装置の一部破断斜視図
【図2】一実施例におけるインクジェット記録装置の印
字待機状態での撥水剤塗布用部材周辺の要部平面模式図
【図3】一実施例におけるインクジェット記録装置の撥
水剤塗布直前で撥水剤塗布用部材周辺の要部平面模式図
【図4】一実施例におけるインクジェット記録装置の駆
動系のブロック図
【図5】一実施例におけるインクジェット記録装置のク
リーニング用回転軸の回転角度によるキャップ、払拭部
材及び撥水剤塗布部材の移動位置の変化の一例を示すタ
イミングチャート
【図6】従来のインクジェット記録装置の一部破断斜視
【図7】従来のインクジェット装置の記録ヘッド部の待
機状態における要部平面図
【図8】従来のインクジェット装置の記録ヘッド部の払
拭部材によるクリーニング前の状態の要部平面図
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 記録ヘッド 3 払拭部材 4 キャップ 5 払拭部保持部材 6 キャップ保持部材 7 払拭部カム 8 キャップカム 9 クリーニング用回転軸 10 ガイド部材 11 インクタンク 12 キャリッジ 13 キャリッジシャフト 14 タイミングベルト 15 記録媒体 21 従来のインクジェット記録装置 101 撥水剤塗布用部材 102 撥水剤留部 103 ケース部 104 ケース固定部材 105 撥水剤塗布部固定部材 106 撥水剤塗布部回動歯車 107 歯溝 108 固定軸部材 109 撥水剤塗布部回転調整歯車 110 回転調整歯溝 111 受け傘歯溝 112 駆動伝達傘歯車 113 駆動伝達回転軸 121 電源ブロック 122 制御ブロック 123 メカ系駆動回路 124 ヘッド駆動回路 125 LFモータ 126 CRモータ 127 CAPモータ 128 記録ヘッド 129 データ入力用インターフェース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッ
    ドを有し、前記インクを記録媒体に付着させ印字を行う
    インクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドの前
    記吐出口面に撥水剤を塗布する撥水剤塗布用部材と、前
    記撥水剤塗布用部材に供給する前記撥水剤を充填してい
    る撥水剤留部と、を備えたことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  2. 【請求項2】前記撥水剤塗布用部材及び前記撥水剤を充
    填した前記撥水剤留部等が一体化された撥水剤ユニット
    を備え、前記撥水剤ユニットが、装置本体に対して着脱
    自在であることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記撥水剤留部を有するケース部と、前記
    ケース部を装置本体に対して固定するケース固定部材
    と、前記撥水剤塗布用部材に前記撥水剤留部の前記撥水
    剤を所定位置で補給させ前記撥水剤塗布用部材を回動自
    在に固定した撥水剤塗布部固定部材と、前記撥水剤塗布
    部固定部材を回動させる円周面上に歯溝が形成された撥
    水剤塗布部回動歯車と、前記撥水剤塗布部回動歯車の前
    記歯溝に噛合し前記撥水剤塗布部固定部材を所定角度回
    動させる円周面上の一部に回転調整歯溝と側面に受け傘
    歯溝とが形成された撥水剤塗布部回転調整歯車と、前記
    撥水剤塗布部回転調整歯車の前記受け傘歯溝と略直角方
    向に噛合し回動される伝達傘歯溝が形成された駆動伝達
    傘歯車と、前記駆動伝達傘歯車を軸支し駆動力を回転伝
    達する駆動伝達回転軸と、を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記駆動伝達回転軸が、前記記録ヘッドが
    待機時にインク吐出口をカバーするキャップの移動を行
    うキャップカム等を回転させるクリーニング用回転軸と
    して用いられたことを特徴とする請求項3に記載のイン
    クジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記ケース部と、前記ケース固定部材と、
    前記撥水剤塗布用部材と、前記撥水剤留部と、前記撥水
    剤塗布部固定部材と、前記撥水剤塗布部回動歯車と、一
    体化した撥水剤ユニットを備え、前記撥水剤ユニット
    が、装置本体に対して着脱自在であることを特徴とする
    請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置。
JP7088118A 1995-04-13 1995-04-13 インクジェット記録装置 Pending JPH08281962A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10464327B2 (en) 2011-05-31 2019-11-05 Fujifilm Corporation Inkjet recording device and method for maintaining same

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US10464327B2 (en) 2011-05-31 2019-11-05 Fujifilm Corporation Inkjet recording device and method for maintaining same

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