JPH08281876A - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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Publication number
JPH08281876A
JPH08281876A JP11237095A JP11237095A JPH08281876A JP H08281876 A JPH08281876 A JP H08281876A JP 11237095 A JP11237095 A JP 11237095A JP 11237095 A JP11237095 A JP 11237095A JP H08281876 A JPH08281876 A JP H08281876A
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JP
Japan
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wood
light
panel
plastic
plate
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Pending
Application number
JP11237095A
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English (en)
Inventor
Kiyohisa Nishida
清久 西田
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 天然木を使用しておりながら、光透過性を有
しており、従ってその木目が非常に美麗になる板状体を
提供する。 【構成】 透光性を有する木材薄板層と透明体層とによ
り構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然木を使用し、且つ
光透過性を有する新規な化粧板の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建築用材、木工器具用材として、木材は
常にその代表的なものであったし、現在もそうである。
特に日本においては、建築物の柱、梁、壁、床、或いは
箪笥、机その他の調度品、等々に積極的に木材が使用さ
れている。
【0003】そして、木目の美しさを表現するためだけ
に存在する木材もある。例えば単板を重ね合わせて接着
した所謂積層材の中に、表層を木目の美しい単板製とし
たものがあるが、これは箪笥、机その他の調度品や、天
井板等に非常に多く使用されており、美しい木目模様が
天然木によって形成されている。
【0004】一方、屋内に配置され、幾分かの光透過性
を有する物品というものがある。例えば照明器具のシェ
ードのある種のもの、障子紙、すりガラス等は、光は透
過するけれども向こう側にあるものの形状その他ははっ
きりと見せないという性質を有しており、照明器具のシ
ェードの場合であれば電球そのものは見せずに光を得る
ことができ、障子紙やすりガラスの場合であれば室内を
見せずに陽光を取り入れることができる。更にこのよう
に遮蔽性を保ちつつ光透過性は有するものであれば、光
源を直接見るのに比して、柔らかなイメージの照明とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、遮蔽性も光
透過性もあるという形態のシートや板は、その素材が紙
であろうと布であろうとガラスであろうと、すべて人工
物である。従って例えば電気スタンドのシェード(笠)
を考えてみても光透過性を有する部材は、布や紙等であ
って、ここにさまざまな彩色や模様付けがなされてい
た。木材は、電気スタンドを構成する部材の一部に木目
の美しさを根拠に採用されることもあるが、「光を通さ
ない」という理由からシェードに採用されることはなか
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、上記
点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を成したものであ
り、その特徴とするところは、透光性を有する木材薄板
層と透明体層とにより構成した点にある。
【0006】つまり本発明は、天然木を薄板状にスライ
スして光透過性を付与すれば、反射光によって木目を出
すこれまでの表現方法以上に木目の美しさが表現できる
ことを発見し、更に、単体では脆弱な薄板上天然木を、
部材として活用するために工夫を凝らしたものであると
言える。
【0007】ここで「透光性」とは、片面側から光を照
射すれば他方の面からそれが認識されるという性質を言
う。透光の程度自体は、用途その他によって適宜設定す
れば良いものである。例えば、ヤニの多いマツ(コエマ
ツと呼ばれる)は薄板とした場合、光透過性が高くまた
木目も美しいものであるため、照明器具のシェードとし
て利用すれば非常に斬新美麗なものとなる。その場合薄
板の厚さは、3mm以上にすると光透過性が極端に悪くな
って照明器具としては好ましくないし、0.2mm以下にす
ると木目が不鮮明となり、且つ薄すぎて作業性も低下す
るので、この範囲であることが好ましい。そして本発明
者が種々試作した限りでは、1mm前後が最適であった。
勿論光の透過量は、入射される光の量に依るものである
から、強い日差しを受けるといった状況下に設置する場
合には厚く、部屋の間仕切り等弱い光しか照射されるこ
とがないといった状況下では薄く設定して問題はない。
なお採用する木材の種類については、天然木である限り
何ら限定はしないが、上述したコエマツは、光透過性が
高く木目も美しいので非常に好適なものである。
【0008】「透明体層」は、透明度の高い材質より成
る板状部分を指す語句である。これには、ガラス、プラ
スチック等が該当し、状況に応じ適宜選択採用すれば良
い。なお「透明」は、無色透明に限らず、用途に応じた
色彩の透明体を採用しても良いものとする。
【0009】透明体層を設ける目的は、薄くなるに従っ
てあらゆる意味で強度が低下する木材薄板層に、構造体
として十分なだけの強度を付与することである。更に付
帯的或いは希望的な目的として、変形加工性が高いとは
言えない木材薄板を、変形加工性の高いプラスチックと
組み合わせることで、造形の可能性の幅を大きくするこ
と、又は、ホコリや汚れが付きやすくその除去が困難な
木材薄板の表面をガラスやプラスチックで覆ってそうし
た欠点を解消すること、等々もあるが、これらについて
は、現実的な条件との兼ね合いで適宜取捨選択すべきで
ある。
【0010】透明体層の構造は、本発明においては特に
限定するものではない。例えば既に板状に成形された透
明のガラス又はプラスチックに木材薄板を接着剤によっ
て貼着するというもの、2枚の透明プラスチックシート
の間に木材薄板を挟み込み加熱加圧することで一体化を
図るというもの、溶融状態のプラスチック内に木材薄板
を入れ込み固化させるというもの、等々によって本発明
化粧板は得られるが、そのすべてについて、透明体が
「層」を有しているものとして解釈する。
【0011】
【実施例】以下図面に示す実施例に基づいて本発明を更
に詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係る化粧板1(以下単に
化粧板1という)の実施例の一つを示すものであり、図
より明らかなように化粧板1は、木材薄板2と透明プラ
スチック板3を接着剤4を介して接着一体化したもので
ある。透明プラスチック板3は、アクリル樹脂製であ
り、剛性も透明度も高い。また木材薄板2は、ヤニ分の
多いマツを厚さ1mmにスライスしたもので、光は十分透
過させつつその木目は鮮明に残している。また接着剤
は、光を透過させる際に木目の美しさを阻害しないこと
が望ましい。試作したものは、溶液型酢酸ビニル樹脂系
接着剤で、これを木材薄板の表面に薄く均一に塗布する
という手法で接着したが、他の組成の接着剤を使用して
も良いし、接着方法についても他の方法 (例えばホット
メルト接着)によっても良い。
【0013】図2(a)(b)は、本発明の他の例とし
て、2枚の透明プラスチックシート5の間に木材薄板2
を有するという構造のものを示している。本例の場合、
透明プラスチックシート5はどちらもポリエチレンで、
これらの対向面側にそれぞれホットメルトタイプの接着
剤フィルム6が設けられており、その間隙に木材薄板2
を挟み込んだのち加圧加熱して化粧板1としている。本
例の場合には、表裏両面ともがプラスチックになるので
天然木材表面の風合いにやや問題はあるが、木材部分が
剥離することもないし、汚れやほこりがついても簡単に
拭き取れるなど実用上の効果は大きい。
【0014】更に他の例として、図3のような構造もあ
る。これは、溶融状態のプラスチック内に木材薄板2を
浸漬した後プラスチックを硬化させたものである。この
場合に使用されるプラスチックは、熱可塑性のものでも
熱硬化性のものであっても良い。また硬化はプレス加工
によるのが通常で、プレス型の形状次第で相当複雑な形
状の化粧板も製造できるという効果がある。
【0015】図4では、本発明によって得られた化粧板
1を使用して製作した製品の一例として、照明器具7を
示す。この照明器具7は、湾曲面を構成する化粧板1を
正面位置に配し、天板8、底板9、背板10にはアカエ
ゾマツの板材を用いている。内部空間には、60ワット
の白熱電球11が配置され、電源コード12に接続され
ている。電球11が光を発すると、その光は化粧板1を
透過し、鮮やかな木目を表現すると共に、柔らかな光源
体として機能することになる。
【0016】勿論本発明化粧板1は、照明器具として利
用する以外にも種々の用途があり、障子紙のように使用
したり、すりガラスの代わりに使用することもできる
(図示せず)。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
化粧板は、透光性を有する木材薄板層と透明体層とによ
り構成される板状体であることを特徴とするものであ
り、以下述べる如き種々の効果を有する極めて高度な発
明である。
【0018】 木目によって光のコントラストが美麗
に表現される。 木材薄板と透明体とにより成る多層構造物であるの
で、これを構造体の一部として用いても十分な強度が得
られる。 遮光はせず遮蔽はするという障子紙やすりガラス等
の有する効果を持ち合わせる材質として木材は新規であ
るため、非常に個性的な材料となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化粧板の実施例の一つを示す概略
斜視図である。
【図2】(a)(b)は、本発明に係る化粧板の他の実
施例を示すものであり、(a)は概略斜視図、(b)は
概略断面図である。
【図3】本発明に係る化粧板の更に他の実施例を示す概
略断面図である。
【図4】本発明に係る化粧板を使用して得られる製品の
一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明に係る化粧板 2 木材薄板 3 透明プラスチック板 4 接着剤 5 透明プラスチックシート 6 接着剤フィルム 7 照明器具 8 天板 9 底板 10 背板 11 白熱電球 12 電源コード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する木材薄板層と透明体層と
    により構成される板状体であることを特徴とする化粧
    板。
  2. 【請求項2】 透明体は、プラスチックである請求項1
    記載の化粧板。
  3. 【請求項3】 木材は、マツである請求項1または2記
    載の化粧板。
  4. 【請求項4】 木材薄板層と透明体層は、接着剤による
    接着を介して接着されているものである請求項1、2ま
    たは3記載の化粧板。
  5. 【請求項5】 木材薄板層は、透明体層内に含有されて
    いるものである請求項2、3または4記載の化粧板。
JP11237095A 1995-04-12 1995-04-12 化粧板 Pending JPH08281876A (ja)

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JP11237095A JPH08281876A (ja) 1995-04-12 1995-04-12 化粧板

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JP11237095A JPH08281876A (ja) 1995-04-12 1995-04-12 化粧板

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ID=14584998

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JP11237095A Pending JPH08281876A (ja) 1995-04-12 1995-04-12 化粧板

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103753656A (zh) * 2014-01-10 2014-04-30 中国林业科学研究院木材工业研究所 一种柔性复合薄木及其加工方法

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