JPH08281750A - 射出成形機の型締装置 - Google Patents
射出成形機の型締装置Info
- Publication number
- JPH08281750A JPH08281750A JP11255395A JP11255395A JPH08281750A JP H08281750 A JPH08281750 A JP H08281750A JP 11255395 A JP11255395 A JP 11255395A JP 11255395 A JP11255395 A JP 11255395A JP H08281750 A JPH08281750 A JP H08281750A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- opening
- pressing member
- mold clamping
- pressing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1751—Adjustment means allowing the use of moulds of different thicknesses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 型開閉を高速で行なうことができ、型締時に
十分な型締力を得ることができると共に、型厚に対応さ
せるための型厚調整作業を簡便に行なうことができる射
出成形機の型締装置を提供する。 【構成】 可動型取付板41を、一部にラック部42a が形
成された金型開閉ロッド42で支持させ、該ラック部42a
にピニオンギヤ39を噛合させる。該ピニオンギヤ39に回
転を伝達する経路の途中を制動装置40に連繋させ、ピニ
オンギヤ39の回転速度を調整する。金型開閉ロッド42の
下端部の昇降域に占退自在に型締シャッター205を設
け、型厚調整筒203の上方に該型締シャッター205 を位
置させ、該型厚調整筒203の外周面に雄ネジを形成し、
型厚調整ナット202を螺合させる。型厚調整筒203の内側
は金型開閉ロッド42が挿脱される。型厚調整ナット202
の外周面にギヤを形成し、ウォームギヤ207 を噛合させ
て回動自在とする。
十分な型締力を得ることができると共に、型厚に対応さ
せるための型厚調整作業を簡便に行なうことができる射
出成形機の型締装置を提供する。 【構成】 可動型取付板41を、一部にラック部42a が形
成された金型開閉ロッド42で支持させ、該ラック部42a
にピニオンギヤ39を噛合させる。該ピニオンギヤ39に回
転を伝達する経路の途中を制動装置40に連繋させ、ピニ
オンギヤ39の回転速度を調整する。金型開閉ロッド42の
下端部の昇降域に占退自在に型締シャッター205を設
け、型厚調整筒203の上方に該型締シャッター205 を位
置させ、該型厚調整筒203の外周面に雄ネジを形成し、
型厚調整ナット202を螺合させる。型厚調整筒203の内側
は金型開閉ロッド42が挿脱される。型厚調整ナット202
の外周面にギヤを形成し、ウォームギヤ207 を噛合させ
て回動自在とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形機において
固定側型板に対して可動側型板と駆動させてこれら型板
を密着させ、射出時の圧力によってこれら型板が開放さ
れないように締め付ける射出成形機の型締装置に関する
ものである。
固定側型板に対して可動側型板と駆動させてこれら型板
を密着させ、射出時の圧力によってこれら型板が開放さ
れないように締め付ける射出成形機の型締装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機の型締装置として、型
締シリンダの底部に固定された細径のブースタラムを、
主ラムの中心に挿入したいわゆる直圧式のものや、油圧
シリンダや電動機によって発生された力をトグル機構に
よって拡大し、大きな型締力を発生させるようにしたい
わゆるトグル式型締装置、または金型の開閉にはトグル
機構を利用して高速化を図り、型締力は直圧式型締シリ
ンダによって発生させるようにしたトグル・直圧式型締
装置などがある。
締シリンダの底部に固定された細径のブースタラムを、
主ラムの中心に挿入したいわゆる直圧式のものや、油圧
シリンダや電動機によって発生された力をトグル機構に
よって拡大し、大きな型締力を発生させるようにしたい
わゆるトグル式型締装置、または金型の開閉にはトグル
機構を利用して高速化を図り、型締力は直圧式型締シリ
ンダによって発生させるようにしたトグル・直圧式型締
装置などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
直圧式型締装置では、型開閉速度を大きくするためには
補助シリンダなどを別途設ける必要があるから、高速で
型開閉させるには部品点数が多くなってしまう。また、
作動油の温度などによって型締圧が変化してしまって射
出時の安定性が損なわれてしまうおそれがある。
直圧式型締装置では、型開閉速度を大きくするためには
補助シリンダなどを別途設ける必要があるから、高速で
型開閉させるには部品点数が多くなってしまう。また、
作動油の温度などによって型締圧が変化してしまって射
出時の安定性が損なわれてしまうおそれがある。
【0004】他方、前記トグル式型締装置では、型開閉
速度は直圧式に比べて速くすることができるが、型厚調
整を行なう場合には型厚に応じてトグル装置を移動させ
たり、スペーサを交換したりしなければならないから、
調整作業が煩雑となっている。また、締付力が機械構造
に依存しているため、機構の状態によって変動してしま
うおそれがあると共に、締付力の調整が煩雑となってい
る。
速度は直圧式に比べて速くすることができるが、型厚調
整を行なう場合には型厚に応じてトグル装置を移動させ
たり、スペーサを交換したりしなければならないから、
調整作業が煩雑となっている。また、締付力が機械構造
に依存しているため、機構の状態によって変動してしま
うおそれがあると共に、締付力の調整が煩雑となってい
る。
【0005】前記トグル・直圧式型締装置では、トグル
式のものと同様に型厚調整の際には、トグル装置を移動
させたりスペーサを交換したりしなければならず、調整
作業が煩雑となっている。
式のものと同様に型厚調整の際には、トグル装置を移動
させたりスペーサを交換したりしなければならず、調整
作業が煩雑となっている。
【0006】また、直圧式のものではトグル式のものに
比べて所用動力が大きく、作動油の量も多いので運転コ
ストが高くなってしまう。これに対してトグル式のもの
ではトグル操作用シリンダが小型で、油圧ポンプも小さ
く、作動油が少量ででよいから、運転コストは直圧式に
比べて安くなる。
比べて所用動力が大きく、作動油の量も多いので運転コ
ストが高くなってしまう。これに対してトグル式のもの
ではトグル操作用シリンダが小型で、油圧ポンプも小さ
く、作動油が少量ででよいから、運転コストは直圧式に
比べて安くなる。
【0007】従来の型締装置では、直圧式のものもトグ
ル式のものもそれぞれ一長一短があり、運転条件等によ
っていずれかが選択されることになる。
ル式のものもそれぞれ一長一短があり、運転条件等によ
っていずれかが選択されることになる。
【0008】この発明は、型開閉を高速で行なうことが
でき、型締時に十分な型締力を得ることができ、型厚に
対応させた調整作業を簡便に行なえるようにして、従来
の直圧式やトグル式のもつ利点を備えた射出成形機の型
締装置を提供することを目的としている。
でき、型締時に十分な型締力を得ることができ、型厚に
対応させた調整作業を簡便に行なえるようにして、従来
の直圧式やトグル式のもつ利点を備えた射出成形機の型
締装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの技術的手段として、この発明に係る射出成形機の型
締装置は、金型の可動側型板の可動型取付板の背面に金
型押動部材を設け、前記金型押動部材を変速させて進退
駆動させる金型駆動手段を設け、前記金型押動部材を押
動して金型の開閉を行なう金型開閉手段を設け、型締動
作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動部材を
所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置まで低速
で前進させ、次いで前記金型開閉手段によって金型押動
部材を押動して型締動作を行なうことを特徴としてい
る。
めの技術的手段として、この発明に係る射出成形機の型
締装置は、金型の可動側型板の可動型取付板の背面に金
型押動部材を設け、前記金型押動部材を変速させて進退
駆動させる金型駆動手段を設け、前記金型押動部材を押
動して金型の開閉を行なう金型開閉手段を設け、型締動
作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動部材を
所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置まで低速
で前進させ、次いで前記金型開閉手段によって金型押動
部材を押動して型締動作を行なうことを特徴としてい
る。
【0010】また、型厚の調整を容易に行なえるよう
に、金型の可動側型板の可動型取付板の背面に金型押動
部材を設け、前記金型押動部材を変速させて進退駆動さ
せる金型駆動手段を設け、前記金型押動部材の背面に該
金型押動部材を押動して金型の開閉を行なう金型開閉手
段を設け、前記金型押動部材と前記金型開閉手段との間
位置を占退自在に移動するスペーサ部材を設け、型締動
作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動部材を
所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置まで低速
で前進させ、次いで前記スペーサ部材を該金型押動部材
と前記金型開閉手段との間位置に占位させ、該金型開閉
手段を作動させて該スペーサ部材を介して金型押動部材
を押動して型締動作を行なうことを特徴としている。
に、金型の可動側型板の可動型取付板の背面に金型押動
部材を設け、前記金型押動部材を変速させて進退駆動さ
せる金型駆動手段を設け、前記金型押動部材の背面に該
金型押動部材を押動して金型の開閉を行なう金型開閉手
段を設け、前記金型押動部材と前記金型開閉手段との間
位置を占退自在に移動するスペーサ部材を設け、型締動
作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動部材を
所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置まで低速
で前進させ、次いで前記スペーサ部材を該金型押動部材
と前記金型開閉手段との間位置に占位させ、該金型開閉
手段を作動させて該スペーサ部材を介して金型押動部材
を押動して型締動作を行なうことを特徴としている。
【0011】また、型厚の調整範囲を広くして種々の金
型に対応できるように、金型の可動側型板の可動型取付
板の背面に金型押動部材を設け、前記金型押動部材に連
繋させて押動位置調整手段を設け、前記金型押動部材を
変速させて進退駆動させる金型駆動手段を設け、前記金
型押動部材を押動して金型の開閉を行なう金型開閉手段
を設け、成形に供される金型の大きさに応じて前記押動
位置調整手段によって金型押動部材の位置を調整し、型
締動作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動部
材を所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置まで
低速で前進させ、次いで前記金型開閉手段によって金型
押動部材を押動して型締動作を行なうことを特徴として
いる。
型に対応できるように、金型の可動側型板の可動型取付
板の背面に金型押動部材を設け、前記金型押動部材に連
繋させて押動位置調整手段を設け、前記金型押動部材を
変速させて進退駆動させる金型駆動手段を設け、前記金
型押動部材を押動して金型の開閉を行なう金型開閉手段
を設け、成形に供される金型の大きさに応じて前記押動
位置調整手段によって金型押動部材の位置を調整し、型
締動作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動部
材を所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置まで
低速で前進させ、次いで前記金型開閉手段によって金型
押動部材を押動して型締動作を行なうことを特徴として
いる。
【0012】さらに、調整範囲を広くし、調整を容易に
行なえるように、金型の可動側型板の可動型取付板の背
面に金型押動部材を設け、前記金型押動部材に連繋させ
て押動位置調整手段を設け、前記金型押動部材を変速さ
せて進退駆動させる金型駆動手段を設け、前記金型押動
部材の背面に該金型押動部材を押動して金型の開閉を行
なう金型開閉手段を設け、前記金型押動部材と前記金型
開閉手段との間位置を占退自在に移動するスペーサ部材
を設け、成形に供される金型の大きさに応じて前記押動
位置調整手段によって金型押動部材の位置を調整し、型
締動作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動部
材を所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置まで
低速で前進させ、次いで前記スペーサ部材を該金型押動
部材と前記金型開閉手段との間位置に占位させ、該金型
開閉手段を作動させて該スペーサ部材を介して金型押動
部材を押動して型締動作を行なうことを特徴としてい
る。
行なえるように、金型の可動側型板の可動型取付板の背
面に金型押動部材を設け、前記金型押動部材に連繋させ
て押動位置調整手段を設け、前記金型押動部材を変速さ
せて進退駆動させる金型駆動手段を設け、前記金型押動
部材の背面に該金型押動部材を押動して金型の開閉を行
なう金型開閉手段を設け、前記金型押動部材と前記金型
開閉手段との間位置を占退自在に移動するスペーサ部材
を設け、成形に供される金型の大きさに応じて前記押動
位置調整手段によって金型押動部材の位置を調整し、型
締動作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動部
材を所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置まで
低速で前進させ、次いで前記スペーサ部材を該金型押動
部材と前記金型開閉手段との間位置に占位させ、該金型
開閉手段を作動させて該スペーサ部材を介して金型押動
部材を押動して型締動作を行なうことを特徴としてい
る。
【0013】また、前記金型開閉手段の前記金型押動部
材が臨んだ部分を開口させ、金型押動部材の後退時には
該金型押動部材の背面側端部が該開口に挿入されるこ
と、あるいは前記金型駆動手段が前記金型押動部材に形
成されたラックと、駆動源の出力軸に連繋して該駆動源
の出力によって回転する該ラックと螺合するピニオンと
からなることを特徴としている。
材が臨んだ部分を開口させ、金型押動部材の後退時には
該金型押動部材の背面側端部が該開口に挿入されるこ
と、あるいは前記金型駆動手段が前記金型押動部材に形
成されたラックと、駆動源の出力軸に連繋して該駆動源
の出力によって回転する該ラックと螺合するピニオンと
からなることを特徴としている。
【0014】さらに、射出成形機の設置スペースを小さ
くすることができるように、型締方向が垂直方向である
ことを特徴としている。
くすることができるように、型締方向が垂直方向である
ことを特徴としている。
【0015】
【作用】型締方向が垂直方向である場合には、前記金型
駆動手段を作動させると前記金型押動部材が高速で可動
型取付板を上昇させる。所定位置まで上昇した場合には
例えば制動手段などによって適宜に制動されて該可動型
取付板は低速で上昇させられることになる。そして、所
定位置まで上昇すると、金型駆動手段が停止し、前記金
型開閉手段が作動して可動型取付板に取り付けられた可
動側型板を前記固定型取付板に取り付けられた固定側型
板に押圧し、十分な締付力を得て射出時の射出圧力に対
抗することになる。
駆動手段を作動させると前記金型押動部材が高速で可動
型取付板を上昇させる。所定位置まで上昇した場合には
例えば制動手段などによって適宜に制動されて該可動型
取付板は低速で上昇させられることになる。そして、所
定位置まで上昇すると、金型駆動手段が停止し、前記金
型開閉手段が作動して可動型取付板に取り付けられた可
動側型板を前記固定型取付板に取り付けられた固定側型
板に押圧し、十分な締付力を得て射出時の射出圧力に対
抗することになる。
【0016】また、前記スペース部材を設けることによ
って、スペース部材を金型押動部材と金型開閉手段との
間に介在させた状態と、介在させない状態とにより異な
る型厚に対応できる。すなわち、型厚が小さい場合には
スペーサを介在させ、大きい場合にはスペーサを介在さ
せずに金型開閉手段を駆動させる。
って、スペース部材を金型押動部材と金型開閉手段との
間に介在させた状態と、介在させない状態とにより異な
る型厚に対応できる。すなわち、型厚が小さい場合には
スペーサを介在させ、大きい場合にはスペーサを介在さ
せずに金型開閉手段を駆動させる。
【0017】さらに、押動位置調整手段を設けた場合に
は、該押動位置調整手段によって金型押動部材の位置を
調整して一定の範囲にある所望の型厚に対応させること
ができる。スペーサ部材を介在させる場合には2種類の
型厚にしか対応できないのに対して、この場合には対応
できる型厚の範囲が広くなる。また、スペーサを押動位
置調整手段を備えた場合には、さらに対応できる型厚の
範囲が広くなる。
は、該押動位置調整手段によって金型押動部材の位置を
調整して一定の範囲にある所望の型厚に対応させること
ができる。スペーサ部材を介在させる場合には2種類の
型厚にしか対応できないのに対して、この場合には対応
できる型厚の範囲が広くなる。また、スペーサを押動位
置調整手段を備えた場合には、さらに対応できる型厚の
範囲が広くなる。
【0018】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて、この発明
に係る射出成形機の型締装置を具体的に説明する。な
お、この実施例ではこの型締装置を搭載するのに適した
射出成形機と併せて説明してある。
に係る射出成形機の型締装置を具体的に説明する。な
お、この実施例ではこの型締装置を搭載するのに適した
射出成形機と併せて説明してある。
【0019】図2及び図3はこの射出成形機の概略の斜
視図で、型締方向をほぼ垂直とし、射出用スクリューの
軸方向を型締方向の軸とほぼ直交するよう水平方向とし
てある。図1はこの射出成形機の正面図で、一部を切断
した断面で示してある。設置すべき床面にはベース1が
固定され、このベース1に4本の支柱3が固定され、支
柱3の中央部に型締装置30が設けられている。そして、
この支柱3の上端部には固定型取付板32が固定されてい
る。
視図で、型締方向をほぼ垂直とし、射出用スクリューの
軸方向を型締方向の軸とほぼ直交するよう水平方向とし
てある。図1はこの射出成形機の正面図で、一部を切断
した断面で示してある。設置すべき床面にはベース1が
固定され、このベース1に4本の支柱3が固定され、支
柱3の中央部に型締装置30が設けられている。そして、
この支柱3の上端部には固定型取付板32が固定されてい
る。
【0020】支柱3はその下端部が縮径されて上記ベー
ス1を貫通し、上端部が縮径されて上記固定型取付板32
を貫通しており、縮径された上端部と下端部とに雄ネジ
部が形成されて、この雄ネジ部にロックナットを螺合さ
せて締め付けることによりベース1と固定型取付板32と
を連繋させている。また、上記支柱3の外側には、図2
と図3、図13、図5に示すように該支柱3を覆うように
断面ほぼコ字形をした支柱板4が、上記ベース1と固定
型取付板32とで上記ロックナットの締付力を受けて挾持
された状態に設けられている。そして、それぞれの支柱
板4の中間部に補強板4aが固定されて、隣接する支柱板
4が該補強板4aによって連結されている。すなわち、支
柱板4と補強板4aとがほぼH字形に組立られている。
ス1を貫通し、上端部が縮径されて上記固定型取付板32
を貫通しており、縮径された上端部と下端部とに雄ネジ
部が形成されて、この雄ネジ部にロックナットを螺合さ
せて締め付けることによりベース1と固定型取付板32と
を連繋させている。また、上記支柱3の外側には、図2
と図3、図13、図5に示すように該支柱3を覆うように
断面ほぼコ字形をした支柱板4が、上記ベース1と固定
型取付板32とで上記ロックナットの締付力を受けて挾持
された状態に設けられている。そして、それぞれの支柱
板4の中間部に補強板4aが固定されて、隣接する支柱板
4が該補強板4aによって連結されている。すなわち、支
柱板4と補強板4aとがほぼH字形に組立られている。
【0021】また、ベース1の一部が側方に突出し、該
突出した部分に駆動部10が配設されている。この駆動部
10は主駆動源である電動機12の出力軸に動力分岐装置14
の入力軸が接合されて構成されている。この動力分岐装
置14は、図10と図11、図12に示すように、少なくとも2
本の出力軸14a、14bを備えており、それぞれの出力軸か
ら所望の大きさの動力を出力させることができるもので
ある。なお、この動力分岐装置14には小型モータ16が取
り付けられており、この小型モータ16によって動力分岐
装置14の出力が制御される。また、図中18はフライホイ
ールである。上記出力軸14aは前記型締装置30を指向し
て突出しており、出力軸14bは上方を指向して突出して
いる。この出力軸14b には一対のプーリ20a、20bが嵌着
されており、それぞれベルト21a、21bを介してプーリ22
a、22bに連繋し、これらプーリ22a、22b が嵌着された
出力軸24a、24bに動力が適宜に変速されて伝達されるよ
うにしてある。
突出した部分に駆動部10が配設されている。この駆動部
10は主駆動源である電動機12の出力軸に動力分岐装置14
の入力軸が接合されて構成されている。この動力分岐装
置14は、図10と図11、図12に示すように、少なくとも2
本の出力軸14a、14bを備えており、それぞれの出力軸か
ら所望の大きさの動力を出力させることができるもので
ある。なお、この動力分岐装置14には小型モータ16が取
り付けられており、この小型モータ16によって動力分岐
装置14の出力が制御される。また、図中18はフライホイ
ールである。上記出力軸14aは前記型締装置30を指向し
て突出しており、出力軸14bは上方を指向して突出して
いる。この出力軸14b には一対のプーリ20a、20bが嵌着
されており、それぞれベルト21a、21bを介してプーリ22
a、22bに連繋し、これらプーリ22a、22b が嵌着された
出力軸24a、24bに動力が適宜に変速されて伝達されるよ
うにしてある。
【0022】上記出力軸24a、24bは、図4に示すよう
に、途中にクラッチ25a、25bと一対の自在継手26a、26b
を介して前記支柱3の上端部よりも僅かに上方に延びて
設けられている。また、図11に示すように出力軸24b に
はブレーキ手段27が設けられて、該出力軸24b の回転を
停止するようにしてある。そして、出力軸24a、24bの上
端部は、後述するように固定型取付板32に設けられた軸
受板28によって支持されると共に、該上端部に傘歯車か
らなる伝達ギヤ29a、29bが嵌着されている。
に、途中にクラッチ25a、25bと一対の自在継手26a、26b
を介して前記支柱3の上端部よりも僅かに上方に延びて
設けられている。また、図11に示すように出力軸24b に
はブレーキ手段27が設けられて、該出力軸24b の回転を
停止するようにしてある。そして、出力軸24a、24bの上
端部は、後述するように固定型取付板32に設けられた軸
受板28によって支持されると共に、該上端部に傘歯車か
らなる伝達ギヤ29a、29bが嵌着されている。
【0023】そして、図15及び図16に示すように、上記
第1出力軸24a に嵌着された計量伝達ギヤ29a には、計
量機構を駆動する傘歯車からなる計量入力ギヤ51が噛合
している。この計量入力ギヤ51は軸51aに嵌着され、こ
の軸51aは支持ブロック60の端部の一方に形成された軸
受フランジ部60a に回動自在に支持されており、この軸
51aには計量駆動プーリ52が嵌着されている。すなわ
ち、第1出力軸24aの回転が計量伝達ギヤ29a から計量
入力ギヤ51に伝達されて回転軸の方向が変更されると共
に、計量駆動プーリ52を回転させる。
第1出力軸24a に嵌着された計量伝達ギヤ29a には、計
量機構を駆動する傘歯車からなる計量入力ギヤ51が噛合
している。この計量入力ギヤ51は軸51aに嵌着され、こ
の軸51aは支持ブロック60の端部の一方に形成された軸
受フランジ部60a に回動自在に支持されており、この軸
51aには計量駆動プーリ52が嵌着されている。すなわ
ち、第1出力軸24aの回転が計量伝達ギヤ29a から計量
入力ギヤ51に伝達されて回転軸の方向が変更されると共
に、計量駆動プーリ52を回転させる。
【0024】また、図15及び図16に示すように、上記第
2出力軸24b に嵌着された射出伝達ギヤ29b には、射出
機構を駆動する傘歯車からなる射出入力ギヤ71が噛合し
ている。この射出入力ギヤ71は軸71aの一端に嵌着さ
れ、この軸71aは前記支持ブロック60の他方の端部に形
成された軸受フランジ部60b に回動自在に支持されてお
り、この軸71a の他端には傘歯車からなる射出駆動ギヤ
72が嵌着されている。すなわち、第2出力軸24bの回転
が射出伝達ギヤ29bから射出入力ギヤ71に伝達されて回
転軸の方向が変更されると共に、射出駆動ギヤ72を回転
させる。
2出力軸24b に嵌着された射出伝達ギヤ29b には、射出
機構を駆動する傘歯車からなる射出入力ギヤ71が噛合し
ている。この射出入力ギヤ71は軸71aの一端に嵌着さ
れ、この軸71aは前記支持ブロック60の他方の端部に形
成された軸受フランジ部60b に回動自在に支持されてお
り、この軸71a の他端には傘歯車からなる射出駆動ギヤ
72が嵌着されている。すなわち、第2出力軸24bの回転
が射出伝達ギヤ29bから射出入力ギヤ71に伝達されて回
転軸の方向が変更されると共に、射出駆動ギヤ72を回転
させる。
【0025】前記軸51a は、図14に示すように、前記軸
受板28に設けられた軸受ブラケット28aに支持されてお
り、軸71aは図14及び図18ないし図25に示すように軸受
板28に設けられた軸受ブラケット28bに回動自在に支持
されている。そして、軸51aと軸71a とは同一直線上に
配されている。したがって、これら軸51a、71aを支持し
ている支持ブロック60はこれら軸51a、71aを中心として
揺動自在に支持されている。
受板28に設けられた軸受ブラケット28aに支持されてお
り、軸71aは図14及び図18ないし図25に示すように軸受
板28に設けられた軸受ブラケット28bに回動自在に支持
されている。そして、軸51aと軸71a とは同一直線上に
配されている。したがって、これら軸51a、71aを支持し
ている支持ブロック60はこれら軸51a、71aを中心として
揺動自在に支持されている。
【0026】支持ブロック60の中央下部には、図15及び
図16に示すように、固定型取付板32とは反対の方向に架
台板61が延びており、この架台板61の先端部に支持ブロ
ック62が固定されている。この支持ブロック62の中央部
には軸受ブロック63が回動自在に支持されており、この
軸受ブロック63には傘歯車からなるスクリュー駆動ギヤ
64が設けられて、これら軸受ブロック63とスクリュー駆
動ギヤ64とが一体に回動するようにしてある。また、支
持ブロック62の前記第1出力軸24a の側の側部には、図
13に示すように軸受ブロック62a が取り付けられてお
り、この軸受ブロック62a に回動自在に支持された伝達
軸53の一端部に、上記スクリュー駆動ギヤ64と噛合する
伝達ギヤ54が嵌着されている。この伝達軸53の他端部に
は伝達プーリ55が嵌着されており、この伝達プーリ55と
前記計量駆動プーリ52にベルト56が掛け渡されて、計量
駆動プーリ52の回転がベルト56と伝達軸53、伝達ギヤ54
を介してスクリュー駆動ギヤ64に伝達され、このスクリ
ュー駆動ギヤ64を回転させるようにしてある。なお、図
13及び図14に示すように、ベルト56は途中を張り車57で
案内し、ベルト56に適宜な張力を持たせて計量駆動プー
リ52と伝達プーリ55との間での動力伝達が円滑に行われ
るようにしてある。
図16に示すように、固定型取付板32とは反対の方向に架
台板61が延びており、この架台板61の先端部に支持ブロ
ック62が固定されている。この支持ブロック62の中央部
には軸受ブロック63が回動自在に支持されており、この
軸受ブロック63には傘歯車からなるスクリュー駆動ギヤ
64が設けられて、これら軸受ブロック63とスクリュー駆
動ギヤ64とが一体に回動するようにしてある。また、支
持ブロック62の前記第1出力軸24a の側の側部には、図
13に示すように軸受ブロック62a が取り付けられてお
り、この軸受ブロック62a に回動自在に支持された伝達
軸53の一端部に、上記スクリュー駆動ギヤ64と噛合する
伝達ギヤ54が嵌着されている。この伝達軸53の他端部に
は伝達プーリ55が嵌着されており、この伝達プーリ55と
前記計量駆動プーリ52にベルト56が掛け渡されて、計量
駆動プーリ52の回転がベルト56と伝達軸53、伝達ギヤ54
を介してスクリュー駆動ギヤ64に伝達され、このスクリ
ュー駆動ギヤ64を回転させるようにしてある。なお、図
13及び図14に示すように、ベルト56は途中を張り車57で
案内し、ベルト56に適宜な張力を持たせて計量駆動プー
リ52と伝達プーリ55との間での動力伝達が円滑に行われ
るようにしてある。
【0027】前記軸受ブロック63には、水平方向を軸方
向としたスクリュー駆動軸65がスプラインを介して支持
されている。したがって、軸受ブロック63が回転すると
スプラインを介してスクリュー駆動軸65も一体となって
回転すると共に、スクリュー駆動軸65が軸受ブロック63
に対して軸方向に摺動自在とされている。このスクリュ
ー駆動軸65の先端部には前記支持ブロック60の中央部を
挿通して支持されたスクリュー軸90が連繋されており、
このスクリュー軸90はスクリュー駆動軸65と一体となっ
て回転するようにしてある。図17はこれらスクリュー駆
動軸65とスクリュー軸90との連繋状態を示した断面図
で、スクリュー駆動軸65の先端部にはフランジ部65aが
形成され、さらに先端部にボス部65bが形成されてい
る。このボス部65bの中央部に連結孔65cが形成されてお
り、この連結孔65c にスクリュー軸90の基端部90aが挿
入され、連結孔65cと基端部90a とがキーあるいやスプ
ラインによって連結している。スクリュー軸90の基端部
90aには縮径された頸部90bが形成されており、この頸部
90bに分割されたブッシュ90dを嵌装させて、スクリュー
駆動軸65のボス部65b にネジなどによって固定すること
によりスクリュー軸90がスクリュー駆動軸65から離脱し
ないようにしてある。また、上記フランジ部65a は、計
量動作時に成形材料から受ける背圧による反力によって
適宜に撓むように、その肉厚や外径なおどの寸法や形状
を設定してある。
向としたスクリュー駆動軸65がスプラインを介して支持
されている。したがって、軸受ブロック63が回転すると
スプラインを介してスクリュー駆動軸65も一体となって
回転すると共に、スクリュー駆動軸65が軸受ブロック63
に対して軸方向に摺動自在とされている。このスクリュ
ー駆動軸65の先端部には前記支持ブロック60の中央部を
挿通して支持されたスクリュー軸90が連繋されており、
このスクリュー軸90はスクリュー駆動軸65と一体となっ
て回転するようにしてある。図17はこれらスクリュー駆
動軸65とスクリュー軸90との連繋状態を示した断面図
で、スクリュー駆動軸65の先端部にはフランジ部65aが
形成され、さらに先端部にボス部65bが形成されてい
る。このボス部65bの中央部に連結孔65cが形成されてお
り、この連結孔65c にスクリュー軸90の基端部90aが挿
入され、連結孔65cと基端部90a とがキーあるいやスプ
ラインによって連結している。スクリュー軸90の基端部
90aには縮径された頸部90bが形成されており、この頸部
90bに分割されたブッシュ90dを嵌装させて、スクリュー
駆動軸65のボス部65b にネジなどによって固定すること
によりスクリュー軸90がスクリュー駆動軸65から離脱し
ないようにしてある。また、上記フランジ部65a は、計
量動作時に成形材料から受ける背圧による反力によって
適宜に撓むように、その肉厚や外径なおどの寸法や形状
を設定してある。
【0028】スクリュー駆動軸65の先端部は後述するキ
ャリッジ73の中央部に形成されたハウジング部73aに挿
入されており、フランジ部65aが位置した部分にはカバ
ー板74がキャリッジ73に固定されている。また、ハウジ
ング部73a のスクリュー駆動軸65の基端部側はハウジン
グ部73a の内径よりも縮径されたブッシュ75が嵌入され
ており、このブッシュ75にスクリュー駆動軸65が挿入さ
れている。そして、ハウジング部73aには、該ハウジン
グ部73aの底面と前記フランジ部65a とで挟まれるいち
に荷重検出のためのロードセル76が収納され、スクリュ
ー駆動軸65がこのロードセル76を挿通している。このロ
ードセル76とフランジ部65a との間には、スペーサ77を
介してスラスト軸受78を介在させてある。
ャリッジ73の中央部に形成されたハウジング部73aに挿
入されており、フランジ部65aが位置した部分にはカバ
ー板74がキャリッジ73に固定されている。また、ハウジ
ング部73a のスクリュー駆動軸65の基端部側はハウジン
グ部73a の内径よりも縮径されたブッシュ75が嵌入され
ており、このブッシュ75にスクリュー駆動軸65が挿入さ
れている。そして、ハウジング部73aには、該ハウジン
グ部73aの底面と前記フランジ部65a とで挟まれるいち
に荷重検出のためのロードセル76が収納され、スクリュ
ー駆動軸65がこのロードセル76を挿通している。このロ
ードセル76とフランジ部65a との間には、スペーサ77を
介してスラスト軸受78を介在させてある。
【0029】図13ないし図16に示すように、前記支持ブ
ロック60とキャリッジ73とには、スクリュー軸90と平行
な方向を軸方向として一対の駆動ロッド81a、81bが掛け
渡されている。この駆動ロッド81a、81bの先端部側から
適宜位置までに雄ネジ部が形成されており、基端部は前
記キャリッジ73の端部のそれぞれに固定されている。ま
た、支持ブロック60には軸受ブロック82a、82bが回動自
在に支持され、この軸受ブロック82a、82bのボス部の側
面にはそれぞれプーリ部83a、83bが形成されている。そ
して、この軸受ブロック82a、82bには駆動ロッド81a、8
1bに形成された前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成
されて、駆動ロッド81a、81bは軸受ブロック82a、82bと
螺合した状態で支持されている。なお、それぞれの駆動
ロッド81a、81bに形成された雄ネジ部は等しいピッチの
もので形成してあり、上記プーリ部83a、83bの間にはベ
ルト83c が掛け渡されてこれらの間で回転力の伝達が行
われるようにしてあると共に、プーリ部83a、83bの間の
速比は1:1となるようにしてある。また、軸受ブロッ
ク82a には前記射出駆動ギヤ72と噛合する傘歯車からな
るキャリッジ駆動ギヤ部84が形成され、射出駆動ギヤ72
の回転がキャリッジ駆動ギヤ部84を介して軸受ブロック
82a を回転するようにしてある。
ロック60とキャリッジ73とには、スクリュー軸90と平行
な方向を軸方向として一対の駆動ロッド81a、81bが掛け
渡されている。この駆動ロッド81a、81bの先端部側から
適宜位置までに雄ネジ部が形成されており、基端部は前
記キャリッジ73の端部のそれぞれに固定されている。ま
た、支持ブロック60には軸受ブロック82a、82bが回動自
在に支持され、この軸受ブロック82a、82bのボス部の側
面にはそれぞれプーリ部83a、83bが形成されている。そ
して、この軸受ブロック82a、82bには駆動ロッド81a、8
1bに形成された前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成
されて、駆動ロッド81a、81bは軸受ブロック82a、82bと
螺合した状態で支持されている。なお、それぞれの駆動
ロッド81a、81bに形成された雄ネジ部は等しいピッチの
もので形成してあり、上記プーリ部83a、83bの間にはベ
ルト83c が掛け渡されてこれらの間で回転力の伝達が行
われるようにしてあると共に、プーリ部83a、83bの間の
速比は1:1となるようにしてある。また、軸受ブロッ
ク82a には前記射出駆動ギヤ72と噛合する傘歯車からな
るキャリッジ駆動ギヤ部84が形成され、射出駆動ギヤ72
の回転がキャリッジ駆動ギヤ部84を介して軸受ブロック
82a を回転するようにしてある。
【0030】図13に示すように、前記スクリュー軸90の
先端部にはスクリュー部91が設けられており、このスク
リュー部91は加熱シリンダのシリンダ本体92a に収容さ
れ、このシリンダ本体92a に図示しないホッパから成形
材料が供給される。このシリンダ本体92a の先端部は、
図1に示すように固定型取付板32のほぼ中央位置まで延
びて、該中央位置に位置させたシリンダヘッド92b が固
定されている。そして、シリンダヘッド92b の軸方向は
スクリュー部91の軸方向とほぼ直交させてあり、このシ
リンダヘッド92b の下端部にノズル93が取り付けられて
いる。シリンダヘッド92b の上端部には図1及び図4、
図14に示すように、支持ロッド94が固定されており、こ
の支持ロッド94の上端部にはT字継手95が固定されてい
る。そして、スクリュー軸90の軸方向と直交する方向に
沿った支持ロッド96の中央部がこのT字継手95に、該支
持ロッド96の軸方向を中心として回動自在に支持されて
いる。
先端部にはスクリュー部91が設けられており、このスク
リュー部91は加熱シリンダのシリンダ本体92a に収容さ
れ、このシリンダ本体92a に図示しないホッパから成形
材料が供給される。このシリンダ本体92a の先端部は、
図1に示すように固定型取付板32のほぼ中央位置まで延
びて、該中央位置に位置させたシリンダヘッド92b が固
定されている。そして、シリンダヘッド92b の軸方向は
スクリュー部91の軸方向とほぼ直交させてあり、このシ
リンダヘッド92b の下端部にノズル93が取り付けられて
いる。シリンダヘッド92b の上端部には図1及び図4、
図14に示すように、支持ロッド94が固定されており、こ
の支持ロッド94の上端部にはT字継手95が固定されてい
る。そして、スクリュー軸90の軸方向と直交する方向に
沿った支持ロッド96の中央部がこのT字継手95に、該支
持ロッド96の軸方向を中心として回動自在に支持されて
いる。
【0031】他方、前記固定型取付板32の上面にはシリ
ンダヘッド92b の両側であってスクリュー軸90の軸を対
称軸としたほぼ対称の位置に、油圧シリンダ97a、97bが
前記支持ロッド96の軸方向と平行な方向を軸として回動
自在に支持されている。そして、この油圧シリンダ97
a、97bのピストンロッド98a、98bの先端部が前記支持ロ
ッド96に回動自在に連結している。
ンダヘッド92b の両側であってスクリュー軸90の軸を対
称軸としたほぼ対称の位置に、油圧シリンダ97a、97bが
前記支持ロッド96の軸方向と平行な方向を軸として回動
自在に支持されている。そして、この油圧シリンダ97
a、97bのピストンロッド98a、98bの先端部が前記支持ロ
ッド96に回動自在に連結している。
【0032】図18ないし図25は前記軸受板28の支持構造
とノズル93の位置決め機構との関係の概略を示す図で、
図18ないし図20に第1実施例を、図21及び図22に第2実
施例を、図23ないし図25に第3実施例を示してある。
とノズル93の位置決め機構との関係の概略を示す図で、
図18ないし図20に第1実施例を、図21及び図22に第2実
施例を、図23ないし図25に第3実施例を示してある。
【0033】図18ないし図20に示す実施例では、軸受板
28が支持ブロック110 に固定され、この支持ブロック11
0が一対の固定ボルト111によって固定型取付板32の側面
に支持されている。この固定ボルト111は支持ブロック1
10に形成された透孔110aを挿通し、固定型取付板32の側
面に形成された雌ネジ部に螺合している。固定ボルト11
1の頭部と支持ブロック110との間には圧縮コイルバネか
らなる戻し手段112 を介在してあり、この戻し手段112
の復元力を支持ブロック110が固定型取付板32の側面に
押圧される方向に該支持ブロック110 を摺動させるよう
付勢してある。すなわち、前述した支持ブロック60や架
台板61、支持ブロック62、スクリュー駆動軸65、スクリ
ュー軸90、駆動ロッド81a、81bキャリッジ73、加熱シリ
ンダなどによって構成された射出装置は、軸受板28と支
持ブロック110 によって固定型取付板32に設けられ、シ
リンダヘッド92b が前記油圧シリンダ97a、97bに支持さ
れているものである。
28が支持ブロック110 に固定され、この支持ブロック11
0が一対の固定ボルト111によって固定型取付板32の側面
に支持されている。この固定ボルト111は支持ブロック1
10に形成された透孔110aを挿通し、固定型取付板32の側
面に形成された雌ネジ部に螺合している。固定ボルト11
1の頭部と支持ブロック110との間には圧縮コイルバネか
らなる戻し手段112 を介在してあり、この戻し手段112
の復元力を支持ブロック110が固定型取付板32の側面に
押圧される方向に該支持ブロック110 を摺動させるよう
付勢してある。すなわち、前述した支持ブロック60や架
台板61、支持ブロック62、スクリュー駆動軸65、スクリ
ュー軸90、駆動ロッド81a、81bキャリッジ73、加熱シリ
ンダなどによって構成された射出装置は、軸受板28と支
持ブロック110 によって固定型取付板32に設けられ、シ
リンダヘッド92b が前記油圧シリンダ97a、97bに支持さ
れているものである。
【0034】他方、前記シリンダヘッド92bの側面には
上記支持ブロック110の摺動方向と交差する方向に沿っ
てガイドピン113 が突設されている。また、固定型取付
板32の上面であってこの固定型取付板32に固定される固
定側型板のスプルーに接合された状態における前記ノズ
ル93を挟んだ位置には、上記ガイドピン113 を受容する
ガイド溝114aが形成されている位置決めブロック114 が
設けられている。しかも、この位置決めブロック114
は、ガイドピン113がガイド溝114aに受容される際に
は、ガイドピン113がガイド溝114aの支持ブロック110か
ら遠い側の内壁を擦過して進入するように位置付けられ
ている。そして、前記ノズル93がスプルーに接合された
状態では、図19に示すように、ガイドピン113 がガイド
溝114aの上記内壁と接触した状態となっている。
上記支持ブロック110の摺動方向と交差する方向に沿っ
てガイドピン113 が突設されている。また、固定型取付
板32の上面であってこの固定型取付板32に固定される固
定側型板のスプルーに接合された状態における前記ノズ
ル93を挟んだ位置には、上記ガイドピン113 を受容する
ガイド溝114aが形成されている位置決めブロック114 が
設けられている。しかも、この位置決めブロック114
は、ガイドピン113がガイド溝114aに受容される際に
は、ガイドピン113がガイド溝114aの支持ブロック110か
ら遠い側の内壁を擦過して進入するように位置付けられ
ている。そして、前記ノズル93がスプルーに接合された
状態では、図19に示すように、ガイドピン113 がガイド
溝114aの上記内壁と接触した状態となっている。
【0035】図21及び図22に示す実施例では、軸受板28
が固定された支持ブロック115 は、図18ないし図20に示
す実施例と同様に、支持ブロック115 に形成された透孔
115aを挿通させた固定ボルト116 によって固定型取付板
32の側面に支持され、この固定ボルト116の頭部と支持
ブロック115との間に圧縮コイルバネからなる戻し手段1
17を介在させ、その復元力によって支持ブロック116が
固定型取付板32に押圧されるようにしてある。
が固定された支持ブロック115 は、図18ないし図20に示
す実施例と同様に、支持ブロック115 に形成された透孔
115aを挿通させた固定ボルト116 によって固定型取付板
32の側面に支持され、この固定ボルト116の頭部と支持
ブロック115との間に圧縮コイルバネからなる戻し手段1
17を介在させ、その復元力によって支持ブロック116が
固定型取付板32に押圧されるようにしてある。
【0036】そして、固定型取付板32の上面であって、
シリンダ本体92a の軸の延長線上に位置決めブロック11
8が設けられている。この位置決めブロック118のシリン
ダヘッド92b を臨んだ部分にはガイド突起部118aが突出
しており、このガイド突起部118aの先端部に適宜形状の
ガイド部118bが形成されている。一方、シリンダヘッド
92b の位置決めブロック118 に臨んだ面の下端部は、上
記ガイド部118bに案内され易い形状に形成されて被ガイ
ド部119 とされている。そして、前記ノズル93がスプル
ーと接合した状態では、図22に示すように、被ガイド部
119 がガイド部118bに接触した状態となるようにしてあ
る。
シリンダ本体92a の軸の延長線上に位置決めブロック11
8が設けられている。この位置決めブロック118のシリン
ダヘッド92b を臨んだ部分にはガイド突起部118aが突出
しており、このガイド突起部118aの先端部に適宜形状の
ガイド部118bが形成されている。一方、シリンダヘッド
92b の位置決めブロック118 に臨んだ面の下端部は、上
記ガイド部118bに案内され易い形状に形成されて被ガイ
ド部119 とされている。そして、前記ノズル93がスプル
ーと接合した状態では、図22に示すように、被ガイド部
119 がガイド部118bに接触した状態となるようにしてあ
る。
【0037】図23ないし図25に示す実施例では、軸受板
28が支持ブロック120 に固定され、この支持ブロック12
0が一対の固定ボルト121によって固定型取付板32の側面
に支持されている。この固定ボルト121は支持ブロック1
20に形成された透孔120aを挿通し、固定型取付板32の側
面に形成された雌ネジ部に螺合してる。固定型取付板32
と支持ブロック120との間には圧縮コイルバネからなる
戻し手段122を介在してあり、この戻し手段122の復元力
を支持ブロック120が固定型取付板32から離隔する方向
に該支持ブロック120を摺動させるよう付勢してある。
なお、戻し手段122は、図23及び図24に示すように固定
ボルト121 に巻回した状態で設けてもよく、あるいは図
25のように支持ブロック120に該戻し手段122を保持する
凹部を形成して保持させても構わない。
28が支持ブロック120 に固定され、この支持ブロック12
0が一対の固定ボルト121によって固定型取付板32の側面
に支持されている。この固定ボルト121は支持ブロック1
20に形成された透孔120aを挿通し、固定型取付板32の側
面に形成された雌ネジ部に螺合してる。固定型取付板32
と支持ブロック120との間には圧縮コイルバネからなる
戻し手段122を介在してあり、この戻し手段122の復元力
を支持ブロック120が固定型取付板32から離隔する方向
に該支持ブロック120を摺動させるよう付勢してある。
なお、戻し手段122は、図23及び図24に示すように固定
ボルト121 に巻回した状態で設けてもよく、あるいは図
25のように支持ブロック120に該戻し手段122を保持する
凹部を形成して保持させても構わない。
【0038】そして、前記シリンダヘッド92bの側面に
は上記支持ブロック120の摺動方向と交差する方向に沿
ってガイドピン123 が突設されている。また、固定型取
付板32の上面であってこの固定型取付板32に固定される
固定側型板のスプルーに接合された状態における前記ノ
ズル93を挟んだ位置には、上記ガイドピン123 を受容す
るガイド溝124aが形成されている位置決めブロック124
が設けられている。しかも、この位置決めブロック124
は、ガイドピン123がガイド溝124aに受容される際に
は、ガイドピン123がガイド溝124aの支持ブロック120に
近い側の内壁を擦過して進入するように位置付けられて
いる。そして、前記ノズル93がスプルーに接合された状
態では、図24に示すように、ガイドピン123 がガイド溝
124aの上記内壁と接触した状態となっている。
は上記支持ブロック120の摺動方向と交差する方向に沿
ってガイドピン123 が突設されている。また、固定型取
付板32の上面であってこの固定型取付板32に固定される
固定側型板のスプルーに接合された状態における前記ノ
ズル93を挟んだ位置には、上記ガイドピン123 を受容す
るガイド溝124aが形成されている位置決めブロック124
が設けられている。しかも、この位置決めブロック124
は、ガイドピン123がガイド溝124aに受容される際に
は、ガイドピン123がガイド溝124aの支持ブロック120に
近い側の内壁を擦過して進入するように位置付けられて
いる。そして、前記ノズル93がスプルーに接合された状
態では、図24に示すように、ガイドピン123 がガイド溝
124aの上記内壁と接触した状態となっている。
【0039】次に、図1と図4ないし図10、図13を参照
して型締装置30の構成について説明する。
して型締装置30の構成について説明する。
【0040】前記動力分岐装置14の前記第3出力軸14a
は、図1及び図10に示すように、自在継手33を介して前
記4本の支柱3で囲まれた内側にまで伸長しており、先
端部にスプロケット34とプーリ35が嵌着されている。上
記支柱3の下位の部分には軸受保持板36が配設され、こ
の軸受保持板36に固定された軸受部37には上記第3出力
軸14a の軸方向と平行な方向を軸方向とした型板駆動軸
38が回動自在に支持されている。この型板駆動軸38の一
端部は上記プーリ35の上方に位置し、端部にプーリ38a
が嵌着され、これらプーリ35とプーリ38aとにベルト35a
が掛け渡されて第3出力軸14a の回転が型板駆動軸38
に伝達されるようにしてある。また、この型板駆動軸38
の他端部には金型駆動手段を構成するピニオンギヤ39が
嵌着されている。なお、第3出力軸14a に嵌着された上
記スプロケット34はベース1上に配設された制動装置40
のスプロケット40aにチェーン40bを介して連繋してい
る。
は、図1及び図10に示すように、自在継手33を介して前
記4本の支柱3で囲まれた内側にまで伸長しており、先
端部にスプロケット34とプーリ35が嵌着されている。上
記支柱3の下位の部分には軸受保持板36が配設され、こ
の軸受保持板36に固定された軸受部37には上記第3出力
軸14a の軸方向と平行な方向を軸方向とした型板駆動軸
38が回動自在に支持されている。この型板駆動軸38の一
端部は上記プーリ35の上方に位置し、端部にプーリ38a
が嵌着され、これらプーリ35とプーリ38aとにベルト35a
が掛け渡されて第3出力軸14a の回転が型板駆動軸38
に伝達されるようにしてある。また、この型板駆動軸38
の他端部には金型駆動手段を構成するピニオンギヤ39が
嵌着されている。なお、第3出力軸14a に嵌着された上
記スプロケット34はベース1上に配設された制動装置40
のスプロケット40aにチェーン40bを介して連繋してい
る。
【0041】他方、前記4本の支柱3には可動型取付板
41が上下方向に摺動自在に支持されており、この可動型
取付板41の下部中央には下方に伸長した金型押動部材と
しての金型開閉ロッド42が固定されている。この金型開
閉ロッド42の一面には、該金型開閉ロッド42の軸方向に
金型駆動手段を構成するラック部42a が形成されてお
り、このラック部42a が前記ピニオンギヤ39と螺合して
いる。したがって、型板駆動軸38が回動すると、ピニオ
ンギヤ39とラック部42a を介して、可動型取付板41が支
柱3に案内されて上下方向に摺動して昇降することにな
る。
41が上下方向に摺動自在に支持されており、この可動型
取付板41の下部中央には下方に伸長した金型押動部材と
しての金型開閉ロッド42が固定されている。この金型開
閉ロッド42の一面には、該金型開閉ロッド42の軸方向に
金型駆動手段を構成するラック部42a が形成されてお
り、このラック部42a が前記ピニオンギヤ39と螺合して
いる。したがって、型板駆動軸38が回動すると、ピニオ
ンギヤ39とラック部42a を介して、可動型取付板41が支
柱3に案内されて上下方向に摺動して昇降することにな
る。
【0042】可動型取付板41は適宜な肉厚でほぼ矩形に
形成されておりその四隅には、図13に示すように、ほぼ
45度で面取りした状態に平板部41a が形成されており、
この平板部41aに断面ほぼコ字形をした軸受ブラケット4
1bがそのコ字形の脚部の先端部で固定されている。この
軸受ブラケット41b の平行な腕の内側には可動型取付板
41の摺動を案内する一対の直動軸受41c がその軸受面を
対向させると共に可動型取付板41の対角線の方向と平行
にして固定されている。他方、支柱3には、可動型取付
板41の摺動範囲に亙って、上記一対の直動軸受41c のそ
れぞれの軸受面に対向した2つの平面によって案内面43
a が形成されている案内ブロック43が嵌着されている。
すなわち、可動型取付板41が摺動する際には、上記直動
軸受41cがこの案内面43a に案内されるようにしてあ
る。そして、可動型取付板41の上記平板部41a と上記案
内ブラケット43との間には適宜な間隙が形成されて、可
動型取付板41が熱によってその対角線の方向に膨張した
場合に、その膨張量をこの間隙で緩和するようにしてあ
る。
形成されておりその四隅には、図13に示すように、ほぼ
45度で面取りした状態に平板部41a が形成されており、
この平板部41aに断面ほぼコ字形をした軸受ブラケット4
1bがそのコ字形の脚部の先端部で固定されている。この
軸受ブラケット41b の平行な腕の内側には可動型取付板
41の摺動を案内する一対の直動軸受41c がその軸受面を
対向させると共に可動型取付板41の対角線の方向と平行
にして固定されている。他方、支柱3には、可動型取付
板41の摺動範囲に亙って、上記一対の直動軸受41c のそ
れぞれの軸受面に対向した2つの平面によって案内面43
a が形成されている案内ブロック43が嵌着されている。
すなわち、可動型取付板41が摺動する際には、上記直動
軸受41cがこの案内面43a に案内されるようにしてあ
る。そして、可動型取付板41の上記平板部41a と上記案
内ブラケット43との間には適宜な間隙が形成されて、可
動型取付板41が熱によってその対角線の方向に膨張した
場合に、その膨張量をこの間隙で緩和するようにしてあ
る。
【0043】前記金型開閉ロッド42の下方には、押動位
置調整手段としての型厚調整ユニット200が設けられて
いる。図6ないし図9はこの型厚調整ユニット200を説
明するための正面図である。ベース1の上面には円筒形
のナットベース201 が固定されており、このナットベー
ス201の上端面に該ナットベース201の軸を中心として回
動自在に型厚調整ナット202が支持されている。また、
ナットベース201の円筒形の中心軸は前記金型開閉ロッ
ド42の昇降方向に軸とほぼ一致させてある。そして、こ
の型厚調整ナット202 の内側面には雌ネジ部が形成され
ており、外側面には後述するウォームギヤと噛合するギ
ヤが形成されている。
置調整手段としての型厚調整ユニット200が設けられて
いる。図6ないし図9はこの型厚調整ユニット200を説
明するための正面図である。ベース1の上面には円筒形
のナットベース201 が固定されており、このナットベー
ス201の上端面に該ナットベース201の軸を中心として回
動自在に型厚調整ナット202が支持されている。また、
ナットベース201の円筒形の中心軸は前記金型開閉ロッ
ド42の昇降方向に軸とほぼ一致させてある。そして、こ
の型厚調整ナット202 の内側面には雌ネジ部が形成され
ており、外側面には後述するウォームギヤと噛合するギ
ヤが形成されている。
【0044】上記型厚調整ナット202 の内側には円筒形
をした金型開閉手段を構成する型厚調整筒203が設けら
れており、この型厚調整筒203の外側面に上記型厚調整
ナット202の雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が形成されて
いる。この型厚調整筒203の内径は、前記金型開閉ロッ
ド42の外径よりも適宜に大きくしてあり、該金型開閉ロ
ッド42の下端部を収容できる大きさとしてある。また、
この型厚調整筒203 は図示しないガイド部材によって該
型厚調整筒203 の軸を中心として回動することが阻止さ
れると共に、軸方向に昇降することが許容されている。
すなわち、型厚調整ナット202が回動すると、該型厚調
整ナット202と螺合した上記雄ネジ部が形成されている
ことにより、この型厚調整筒203 が昇降するようにして
ある。
をした金型開閉手段を構成する型厚調整筒203が設けら
れており、この型厚調整筒203の外側面に上記型厚調整
ナット202の雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が形成されて
いる。この型厚調整筒203の内径は、前記金型開閉ロッ
ド42の外径よりも適宜に大きくしてあり、該金型開閉ロ
ッド42の下端部を収容できる大きさとしてある。また、
この型厚調整筒203 は図示しないガイド部材によって該
型厚調整筒203 の軸を中心として回動することが阻止さ
れると共に、軸方向に昇降することが許容されている。
すなわち、型厚調整ナット202が回動すると、該型厚調
整ナット202と螺合した上記雄ネジ部が形成されている
ことにより、この型厚調整筒203 が昇降するようにして
ある。
【0045】上記型厚調整筒203 の上端部は適宜に拡径
されて、フランジ部203aが形成されている。そして、こ
のフランジ部203aの上面には、型厚調整筒203 の軸を中
心とした円弧に沿ってほぼ等間隔に、油圧によって駆動
される適宜数の金型開閉手段を構成する型締ピストン20
4が設けられている。この型締ピストン204のピストンロ
ッドは油圧によって前記金型開閉ロッド42の昇降軸に沿
って摺動するようにしてある。また、このピストンロッ
ドの先端面には該先端面に載置された平板部材がいずれ
の方向に移動する際にもその円滑な移動を案内する自在
軸受204aが設けられている。
されて、フランジ部203aが形成されている。そして、こ
のフランジ部203aの上面には、型厚調整筒203 の軸を中
心とした円弧に沿ってほぼ等間隔に、油圧によって駆動
される適宜数の金型開閉手段を構成する型締ピストン20
4が設けられている。この型締ピストン204のピストンロ
ッドは油圧によって前記金型開閉ロッド42の昇降軸に沿
って摺動するようにしてある。また、このピストンロッ
ドの先端面には該先端面に載置された平板部材がいずれ
の方向に移動する際にもその円滑な移動を案内する自在
軸受204aが設けられている。
【0046】さらに、型厚調整筒203の上方にはスペー
サ部材としての型締シャッター205が設けられている。
この型締シャッター205 は、図5に示すように平面形状
が、円周の一部が円弧状に切欠されて切欠部205aが形成
された形状をしており、一部に揺動腕205bが設けられて
いる。この揺動腕205bの基端部が支柱3の1本に回動自
在でかつ摺動自在に支持されて、この型締シャッター20
5 が該支柱3を中心として水平面内で揺動自在にかつ前
記金型開閉ロッド42の軸方向に昇降自在に支持されてい
る。なお、この型締シャッター205の昇降は前記型厚調
整筒203の昇降と同期して行われるようにしてある。上
記揺動腕205bの中間部にはシャッター駆動シリンダ206
のピストンロッドの先端部が回動自在に連結されてお
り、このシャッター駆動シリンダ206 の尾部はベース1
に固定された図示しないガイドブラケットなどに回動自
在でかつ昇降自在に支持されている。すなわち、このシ
ャッター駆動シリンダ206の作動によって型締シャッタ
ー205が揺動することになる。また、この型締シャッタ
ー205 の底面はほぼ平面に形成されて前記自在軸受204a
に載置されており、該型締シャッター205 の揺動がこの
自在軸受204aに案内されようにしてある。
サ部材としての型締シャッター205が設けられている。
この型締シャッター205 は、図5に示すように平面形状
が、円周の一部が円弧状に切欠されて切欠部205aが形成
された形状をしており、一部に揺動腕205bが設けられて
いる。この揺動腕205bの基端部が支柱3の1本に回動自
在でかつ摺動自在に支持されて、この型締シャッター20
5 が該支柱3を中心として水平面内で揺動自在にかつ前
記金型開閉ロッド42の軸方向に昇降自在に支持されてい
る。なお、この型締シャッター205の昇降は前記型厚調
整筒203の昇降と同期して行われるようにしてある。上
記揺動腕205bの中間部にはシャッター駆動シリンダ206
のピストンロッドの先端部が回動自在に連結されてお
り、このシャッター駆動シリンダ206 の尾部はベース1
に固定された図示しないガイドブラケットなどに回動自
在でかつ昇降自在に支持されている。すなわち、このシ
ャッター駆動シリンダ206の作動によって型締シャッタ
ー205が揺動することになる。また、この型締シャッタ
ー205 の底面はほぼ平面に形成されて前記自在軸受204a
に載置されており、該型締シャッター205 の揺動がこの
自在軸受204aに案内されようにしてある。
【0047】そして、型締シャッター205 に円弧状に形
成された前記切欠部205aの径は、型厚調整筒203の内径
よりも僅かに大きくしてあり、型締シャッター205が揺
動した場合に、図5上想像線で示すように、型厚調整筒
203 の内径にこの切欠部205aが位置して開放するように
してある。また、型締シャッター205 の外径は前記自在
軸受204aが配設された円弧の外径よりも適宜に大きくし
てあり、該型締シャッター205が揺動した場合に該型締
シャッター205が型厚調整筒203 の外径の内側に位置し
て該型厚調整筒203 の内径が閉成されるようにしてあ
る。すなわち、型締シャッター205の揺動範囲は、図5
上想像線で示すように型厚調整筒203の内径を開放する
開放位置と、同図上実線で示すように該内径を閉成する
閉成位置との間としてある。
成された前記切欠部205aの径は、型厚調整筒203の内径
よりも僅かに大きくしてあり、型締シャッター205が揺
動した場合に、図5上想像線で示すように、型厚調整筒
203 の内径にこの切欠部205aが位置して開放するように
してある。また、型締シャッター205 の外径は前記自在
軸受204aが配設された円弧の外径よりも適宜に大きくし
てあり、該型締シャッター205が揺動した場合に該型締
シャッター205が型厚調整筒203 の外径の内側に位置し
て該型厚調整筒203 の内径が閉成されるようにしてあ
る。すなわち、型締シャッター205の揺動範囲は、図5
上想像線で示すように型厚調整筒203の内径を開放する
開放位置と、同図上実線で示すように該内径を閉成する
閉成位置との間としてある。
【0048】他方、前記型厚調整ナット202の外側面の
ギヤにはウォームギヤ207が噛合している。このウォー
ムギヤ207はナット駆動軸208に嵌着されており、このナ
ット駆動軸208 の一端部にはスプロケット209aが嵌着さ
れている。そして、ベース1の適宜位置に配設されたナ
ット駆動モータ210 の出力軸に嵌着されたスプロケット
209bと上記スプロケット209aとにチェーン211 が掛け渡
されて、ナット駆動モータ210の出力回転がナット駆動
軸208に伝達されウォームギヤ207 が回転することにな
る。
ギヤにはウォームギヤ207が噛合している。このウォー
ムギヤ207はナット駆動軸208に嵌着されており、このナ
ット駆動軸208 の一端部にはスプロケット209aが嵌着さ
れている。そして、ベース1の適宜位置に配設されたナ
ット駆動モータ210 の出力軸に嵌着されたスプロケット
209bと上記スプロケット209aとにチェーン211 が掛け渡
されて、ナット駆動モータ210の出力回転がナット駆動
軸208に伝達されウォームギヤ207 が回転することにな
る。
【0049】そして、前記金型開閉ロッド42の昇降範囲
は、この金型開閉ロッド42の下端が、最下部に位置した
状態の前記型厚調整筒203 に収容される位置と、最上部
に位置した状態の型締シャッター205 の上面よりも上位
の間としてある。すなわち、この昇降範囲で前記固定型
取付板32に取り付けられた固定側型板と可動型取付板41
に取り付けられた可動側型板との厚さに応じて型締と型
開とが行われるようにしてある。
は、この金型開閉ロッド42の下端が、最下部に位置した
状態の前記型厚調整筒203 に収容される位置と、最上部
に位置した状態の型締シャッター205 の上面よりも上位
の間としてある。すなわち、この昇降範囲で前記固定型
取付板32に取り付けられた固定側型板と可動型取付板41
に取り付けられた可動側型板との厚さに応じて型締と型
開とが行われるようにしてある。
【0050】前記可動型取付板41の下側にはこの射出成
形機で加工された成形品を金型からを突出すための突出
し装置300 が設けられている。この実施例では、この突
出し装置300は図4に示すように、一対の油圧シリンダ3
01のピストンロッドに突出し板302が設けられ、さらに
適宜本数の突出しピン303が設けられており、この油圧
シリンダ301の作動によって突出し板302と突出しピン30
3 とが昇降し、上昇時に成形品が突出されるようにして
ある。
形機で加工された成形品を金型からを突出すための突出
し装置300 が設けられている。この実施例では、この突
出し装置300は図4に示すように、一対の油圧シリンダ3
01のピストンロッドに突出し板302が設けられ、さらに
適宜本数の突出しピン303が設けられており、この油圧
シリンダ301の作動によって突出し板302と突出しピン30
3 とが昇降し、上昇時に成形品が突出されるようにして
ある。
【0051】以上により構成されたこの発明に係る射出
成形機の型締装置の実施例について、この型締装置を備
えた射出成形機の動作順序を示した図26を参照してその
作用を以下に説明する。
成形機の型締装置の実施例について、この型締装置を備
えた射出成形機の動作順序を示した図26を参照してその
作用を以下に説明する。
【0052】成形に用いられる金型の厚さに応じて前記
型厚調整ユニット200 によって固定型取付板32に取り付
けられた固定側型板と可動型取付板41に取り付けられた
可動側型板とが適宜に密着され、確実に型締される状態
となる位置まで金型開閉ロッド42を駆動できるように前
記型厚調整筒203 の高さを調整する。前記ナット駆動モ
ータ210が作動すると、チェーン211とスプロケット209
a、ナット駆動軸208 、ウォームギヤ207 を介して型厚
調整ナット202 が回転する。この型厚調整ナット202の
内側にはネジ部を介して型厚調整筒203が螺合している
と共に、この型厚調整筒203は昇降が許容され回動が阻
止されているから、型厚調整ナット202の回転によって
型厚調整筒203が昇降することになる。また、型厚調整
筒203が昇降するとそれに同期して前記型締シャッター2
05 も同期して昇降することになり、該型締シャッター2
05は型厚調整筒203の上面よりも上位に位置しているこ
とになる。
型厚調整ユニット200 によって固定型取付板32に取り付
けられた固定側型板と可動型取付板41に取り付けられた
可動側型板とが適宜に密着され、確実に型締される状態
となる位置まで金型開閉ロッド42を駆動できるように前
記型厚調整筒203 の高さを調整する。前記ナット駆動モ
ータ210が作動すると、チェーン211とスプロケット209
a、ナット駆動軸208 、ウォームギヤ207 を介して型厚
調整ナット202 が回転する。この型厚調整ナット202の
内側にはネジ部を介して型厚調整筒203が螺合している
と共に、この型厚調整筒203は昇降が許容され回動が阻
止されているから、型厚調整ナット202の回転によって
型厚調整筒203が昇降することになる。また、型厚調整
筒203が昇降するとそれに同期して前記型締シャッター2
05 も同期して昇降することになり、該型締シャッター2
05は型厚調整筒203の上面よりも上位に位置しているこ
とになる。
【0053】型厚調整筒203 の高さ調整が終了したなら
ば、図26において、駆動部10の電動機12を作動させて高
速で型締を行う(ステップ501 )。電動機12が作動する
その出力回転が前記動力分岐装置14に入力され、該動力
分岐装置14が制御されて前記第3出力軸14aが回転し、
前記出力軸14bは停止したままとなる。第3出力軸14aの
回転は前記プーリ35とベルト35aを介して前記プーリ38a
が回転し、型板駆動軸38が回転することになる。この型
板駆動軸38に嵌着されているピニオンギヤ39は金型開閉
ロッド42に形成されたラック部42a に噛合しているか
ら、ピニオンギヤ39の回転によって金型開閉ロッド42が
上昇することになる。したがって、該金型開閉ロッド42
に固定された可動型取付板41が上昇し、この可動型取付
板41に取り付けられた可動側型板が固定型取付板32に取
り付けられた固定側型板に接近するまで高速で上昇する
ことになる。
ば、図26において、駆動部10の電動機12を作動させて高
速で型締を行う(ステップ501 )。電動機12が作動する
その出力回転が前記動力分岐装置14に入力され、該動力
分岐装置14が制御されて前記第3出力軸14aが回転し、
前記出力軸14bは停止したままとなる。第3出力軸14aの
回転は前記プーリ35とベルト35aを介して前記プーリ38a
が回転し、型板駆動軸38が回転することになる。この型
板駆動軸38に嵌着されているピニオンギヤ39は金型開閉
ロッド42に形成されたラック部42a に噛合しているか
ら、ピニオンギヤ39の回転によって金型開閉ロッド42が
上昇することになる。したがって、該金型開閉ロッド42
に固定された可動型取付板41が上昇し、この可動型取付
板41に取り付けられた可動側型板が固定型取付板32に取
り付けられた固定側型板に接近するまで高速で上昇する
ことになる。
【0054】可動型取付板41に設けられた図示しないセ
ンサによって該可動型取付板41が固定型取付板32に接近
したことが検出されると、前記制動装置40が作動して第
3出力軸14aを制動させながら該第3出力軸14aを低速で
回転させて型締低速が行われる(ステップ502)。この
第3出力軸14の低速回転も、プーリ35とベルト35a、プ
ーリ38a、型板駆動軸38、ピニオンギヤ39を介してラッ
ク部42aに伝達され、金型開閉ロッド42が低速で上昇
し、可動側型板が固定側型板に圧着して動力分岐装置14
が制御されて第3出力軸14a の回転が停止する。このと
き、金型開閉ロッド42の下端部は、前記型厚調整筒203
の上端面よりも上位まで上昇する。
ンサによって該可動型取付板41が固定型取付板32に接近
したことが検出されると、前記制動装置40が作動して第
3出力軸14aを制動させながら該第3出力軸14aを低速で
回転させて型締低速が行われる(ステップ502)。この
第3出力軸14の低速回転も、プーリ35とベルト35a、プ
ーリ38a、型板駆動軸38、ピニオンギヤ39を介してラッ
ク部42aに伝達され、金型開閉ロッド42が低速で上昇
し、可動側型板が固定側型板に圧着して動力分岐装置14
が制御されて第3出力軸14a の回転が停止する。このと
き、金型開閉ロッド42の下端部は、前記型厚調整筒203
の上端面よりも上位まで上昇する。
【0055】次いで、前記型締シャッター205 が金型開
閉ロッド42の下方に位置して型厚調整筒203の開口を閉
成して位置することになる(ステップ503)。すなわ
ち、シャッタ駆動シリンダ206が作動して、型締シャッ
ター205を図5上想像線で示す位置から実線で示す位置
まで揺動させて、閉成位置に位置させる。このとき、該
型締シャッター205は自在軸受204aによって支持されて
いるから、型締ピストン204の上面に載置した状態で円
滑に閉成位置まで揺動する。そして、前記型締ピストン
204が作動して型締シャッター205を上昇させることにな
る。この型締シャッター205は金型開閉ロッド42の下方
に位置しているから、該型締シャッター205の上昇によ
って金型開閉ロッド42が押し上げられて、可動型取付板
41がさらに強い締付力によって固定型取付板32に向けて
押し上げられ、可動側型板と固定側型板とが強固に締付
られることになる(ステップ504 )。
閉ロッド42の下方に位置して型厚調整筒203の開口を閉
成して位置することになる(ステップ503)。すなわ
ち、シャッタ駆動シリンダ206が作動して、型締シャッ
ター205を図5上想像線で示す位置から実線で示す位置
まで揺動させて、閉成位置に位置させる。このとき、該
型締シャッター205は自在軸受204aによって支持されて
いるから、型締ピストン204の上面に載置した状態で円
滑に閉成位置まで揺動する。そして、前記型締ピストン
204が作動して型締シャッター205を上昇させることにな
る。この型締シャッター205は金型開閉ロッド42の下方
に位置しているから、該型締シャッター205の上昇によ
って金型開閉ロッド42が押し上げられて、可動型取付板
41がさらに強い締付力によって固定型取付板32に向けて
押し上げられ、可動側型板と固定側型板とが強固に締付
られることになる(ステップ504 )。
【0056】型締が終了したならば、次いで射出装置の
ノズル93が固定側型板のスプルーに接合される(ステッ
プ505 )。射出装置は図1において想像線で示すよう
に、ノズル93が上位に位置して傾斜した状態にある。こ
のとき、前記油圧シリンダ97a、97b の作動によりその
ピストンロッド98a、98bが伸長した状態にある。このた
め、支持ロッド96が押し上げられた状態にあり、該支持
ロッド96にT字継手95と支持ロッド94を介して連繋して
いるシリンダヘッド92b が押し上げられた状態にある。
シリンダヘッド92b が押し上げられている状態では、射
出装置は該射出装置を支持している支持ブロック60が、
前記軸受板28に対して前記軸51aと軸71aを中心として揺
動して傾斜した状態となっている。そして、この状態か
ら上記油圧シリンダ97a、97bが作動してピストンロッド
98a、98bを引き戻す。これによって、支持ロッド96を介
してT字継手95が引下げられ、支持ロッド94を介してシ
リンダヘッド92b が押し下げられることになる。このた
め、射出装置が軸51aと軸71aを中心として図1において
想像線で示す位置から反時計回り方向に揺動し、シリン
ダヘッド92b の先端部に位置しているノズル93が固定側
型板のスプルーに接合されることになる。
ノズル93が固定側型板のスプルーに接合される(ステッ
プ505 )。射出装置は図1において想像線で示すよう
に、ノズル93が上位に位置して傾斜した状態にある。こ
のとき、前記油圧シリンダ97a、97b の作動によりその
ピストンロッド98a、98bが伸長した状態にある。このた
め、支持ロッド96が押し上げられた状態にあり、該支持
ロッド96にT字継手95と支持ロッド94を介して連繋して
いるシリンダヘッド92b が押し上げられた状態にある。
シリンダヘッド92b が押し上げられている状態では、射
出装置は該射出装置を支持している支持ブロック60が、
前記軸受板28に対して前記軸51aと軸71aを中心として揺
動して傾斜した状態となっている。そして、この状態か
ら上記油圧シリンダ97a、97bが作動してピストンロッド
98a、98bを引き戻す。これによって、支持ロッド96を介
してT字継手95が引下げられ、支持ロッド94を介してシ
リンダヘッド92b が押し下げられることになる。このた
め、射出装置が軸51aと軸71aを中心として図1において
想像線で示す位置から反時計回り方向に揺動し、シリン
ダヘッド92b の先端部に位置しているノズル93が固定側
型板のスプルーに接合されることになる。
【0057】ノズル93がスプルーに接合される際の作用
を、図18ないし図25に示した3つの実施例のそれぞれに
ついて説明する。
を、図18ないし図25に示した3つの実施例のそれぞれに
ついて説明する。
【0058】図18ないし図20に示す実施例の場合には、
上記射出装置の揺動によってシリンダヘッド92b に設け
られたガイドピン113 が、位置決めブロック114 のガイ
ド溝114aの前記支持ブロック110 から遠い側の内壁を擦
過して進入することになる。このため、ガイドピン113
が内壁によって押されて支持ブロック110側に僅かに移
動することになる。支持ブロック110は戻し手段112の復
元力によって固定型取付板32の側面に押し付けられてい
る状態にあるから、ガイドピン113 が内壁からの反力を
受けて移動すると、支持ブロック110は戻し手段112の復
元力に抗して、固定ボルト111 に案内されて図18の状態
から、右方向に摺動して図19に示す状態となる。この状
態で、シリンダヘッド92b の先端に取り付けられたノズ
ル93がスプルーに接合されることになる。すなわち、射
出装置のシリンダ本体92a やシリンダヘッド92b が熱に
よって変形した場合であってもノズル93は確実に位置決
めされてスプルーと接合されることになる。
上記射出装置の揺動によってシリンダヘッド92b に設け
られたガイドピン113 が、位置決めブロック114 のガイ
ド溝114aの前記支持ブロック110 から遠い側の内壁を擦
過して進入することになる。このため、ガイドピン113
が内壁によって押されて支持ブロック110側に僅かに移
動することになる。支持ブロック110は戻し手段112の復
元力によって固定型取付板32の側面に押し付けられてい
る状態にあるから、ガイドピン113 が内壁からの反力を
受けて移動すると、支持ブロック110は戻し手段112の復
元力に抗して、固定ボルト111 に案内されて図18の状態
から、右方向に摺動して図19に示す状態となる。この状
態で、シリンダヘッド92b の先端に取り付けられたノズ
ル93がスプルーに接合されることになる。すなわち、射
出装置のシリンダ本体92a やシリンダヘッド92b が熱に
よって変形した場合であってもノズル93は確実に位置決
めされてスプルーと接合されることになる。
【0059】ところで、支持ブロック110 には軸受板28
が固定され、この軸受板28には支持ブロック60が前記軸
51aと軸71aによって支持されているから、該支持ブロッ
ク60が支持ブロック110 と同じ方向に移動することにな
る。そして、支持ブロック60には射出装置が支持されて
いるから、射出装置も同方向に移動することになる。ま
た、軸51a には前記計量入力ギヤ51が嵌着されており、
軸71a には前記射出入力ギヤ71が嵌着されており、これ
らのギヤ51、71にはそれぞれ前記計量伝達ギヤ29a、前
記射出伝達ギヤ29bが噛合しているため、軸51aと軸71a
が支持ブロック60とともに移動するとこれら計量伝達ギ
ヤ29aと射出伝達ギヤ29bも同方向に移動し、前記軸受板
28も同方向に移動することになる。その際、計量伝達ギ
ヤ29a が嵌着されている第1出力軸24a、および射出伝
達ギヤ29bが嵌着されている第2出力軸24bのいずれも自
在継手26a、26bが介在されているから、これら伝達ギヤ
29a、29b の上記移動は許容されることになる。
が固定され、この軸受板28には支持ブロック60が前記軸
51aと軸71aによって支持されているから、該支持ブロッ
ク60が支持ブロック110 と同じ方向に移動することにな
る。そして、支持ブロック60には射出装置が支持されて
いるから、射出装置も同方向に移動することになる。ま
た、軸51a には前記計量入力ギヤ51が嵌着されており、
軸71a には前記射出入力ギヤ71が嵌着されており、これ
らのギヤ51、71にはそれぞれ前記計量伝達ギヤ29a、前
記射出伝達ギヤ29bが噛合しているため、軸51aと軸71a
が支持ブロック60とともに移動するとこれら計量伝達ギ
ヤ29aと射出伝達ギヤ29bも同方向に移動し、前記軸受板
28も同方向に移動することになる。その際、計量伝達ギ
ヤ29a が嵌着されている第1出力軸24a、および射出伝
達ギヤ29bが嵌着されている第2出力軸24bのいずれも自
在継手26a、26bが介在されているから、これら伝達ギヤ
29a、29b の上記移動は許容されることになる。
【0060】図21及び図22に示す実施例の場合には、射
出装置が揺動してノズル93がスプルーに接合する際に
は、シリンダヘッド92bに形成された被ガイド部119が前
記位置決めブロック118 のガイド突起部118aに案内され
てスプルーに進入することになる。このため、シリンダ
ヘッド92bが前記支持ブロック115方向に移動させられ、
このため、支持ブロック115が前記戻し手段117の復元力
に抗して図21に示す位置から右方向に移動し、図22に示
す状態となる。すなわち、シリンダヘッド92b が位置決
めブロック118 との接触によって案内されてノズル93が
スプルーと接合することになる。したがって、シリンダ
本体92aやシリンダヘッド92bが熱によって変形した場合
であっても確実にノズル93の位置決めが行われることに
なる。
出装置が揺動してノズル93がスプルーに接合する際に
は、シリンダヘッド92bに形成された被ガイド部119が前
記位置決めブロック118 のガイド突起部118aに案内され
てスプルーに進入することになる。このため、シリンダ
ヘッド92bが前記支持ブロック115方向に移動させられ、
このため、支持ブロック115が前記戻し手段117の復元力
に抗して図21に示す位置から右方向に移動し、図22に示
す状態となる。すなわち、シリンダヘッド92b が位置決
めブロック118 との接触によって案内されてノズル93が
スプルーと接合することになる。したがって、シリンダ
本体92aやシリンダヘッド92bが熱によって変形した場合
であっても確実にノズル93の位置決めが行われることに
なる。
【0061】図23ないし図25に示す実施例の場合には、
射出装置が揺動してノズル93がズプルーに接合する際に
は、シリンダヘッド92bのガイドピン123は、ガイド溝12
4aの支持ブロック120 に近い側の内壁を擦過して進入す
ることになる。したがって、シリンダヘッド92bはガイ
ドピン123が該内壁からの反力を受けて前記支持ブロッ
ク120 とは反対の方向、即ち図23において左方向に押し
動かされることになる。したがって、支持ブロック120
が固定ボルト121に案内され、戻しバネ122 の復元力に
抗して固定型取付板32に向って移動することになり、図
24に示す状態となる。この状態でノズル93がスプルーに
接合されることになる。すなわち、シリンダ本体92aや
シリンダヘッド92bが熱によって変形した場合であって
もノズル93は確実に位置決めされてスプルーと接合され
ることになる。
射出装置が揺動してノズル93がズプルーに接合する際に
は、シリンダヘッド92bのガイドピン123は、ガイド溝12
4aの支持ブロック120 に近い側の内壁を擦過して進入す
ることになる。したがって、シリンダヘッド92bはガイ
ドピン123が該内壁からの反力を受けて前記支持ブロッ
ク120 とは反対の方向、即ち図23において左方向に押し
動かされることになる。したがって、支持ブロック120
が固定ボルト121に案内され、戻しバネ122 の復元力に
抗して固定型取付板32に向って移動することになり、図
24に示す状態となる。この状態でノズル93がスプルーに
接合されることになる。すなわち、シリンダ本体92aや
シリンダヘッド92bが熱によって変形した場合であって
もノズル93は確実に位置決めされてスプルーと接合され
ることになる。
【0062】この図23ないし図25に示す実施例では、ノ
ズル93がスプルーに接合する際には射出装置が、前述し
た図18ないし図20に示す実施例の場合とは逆方向に移動
することになる。この場合であっても、支持ブロック12
0 と共に軸51a、と軸71aとが同方向に移動し、計量伝達
ギヤ29aと射出伝達ギヤ29bとが同方向に移動することに
なるが、第1出力軸24aと第2出力軸24bがそれぞれ備え
ている自在継手26a 、26b によってこれら伝達ギヤ29
a、29bの移動は許容されることになる。
ズル93がスプルーに接合する際には射出装置が、前述し
た図18ないし図20に示す実施例の場合とは逆方向に移動
することになる。この場合であっても、支持ブロック12
0 と共に軸51a、と軸71aとが同方向に移動し、計量伝達
ギヤ29aと射出伝達ギヤ29bとが同方向に移動することに
なるが、第1出力軸24aと第2出力軸24bがそれぞれ備え
ている自在継手26a 、26b によってこれら伝達ギヤ29
a、29bの移動は許容されることになる。
【0063】上述したようにノズル93が固定側型板のス
プルーに接合されると、加熱シリンダによって可塑化さ
れた成形材料の金型への射出が行われる(ステップ506
)。
プルーに接合されると、加熱シリンダによって可塑化さ
れた成形材料の金型への射出が行われる(ステップ506
)。
【0064】動力分岐装置14を制御して出力軸14bを回
転させると共に、前記第3出力軸14aを停止させたまま
とする。出力軸14bが回転すると該出力軸14bに嵌着され
たプーリ20a、20bとベルト21a、12bを介してプーリ22
a、22bがそれぞれ回転する。射出装置を射出動作させる
場合には、第1出力軸24aに設けられたクラッチ25aを切
断して、プーリ22aの回転が計量伝達ギヤ29aに伝達され
ないようにする。すなわち、第2出力軸24bに設けられ
たクラッチ25bのみを接続させて、該第2出力軸24bのみ
を回転させる。第2出力軸24b が回転すると先端部に嵌
着された射出伝達ギヤ29bが回転するから、該射出伝達
ギヤ29bに噛合した射出入力ギヤ71を一端部に嵌着して
いる軸71aが回転し、この軸71aの他端部に嵌着されてい
る射出駆動ギヤ72が回転する。そして、この射出駆動ギ
ヤ72と噛合した前記キャリッジ駆動ギヤ部84が形成され
ている軸受ブロック82a が、支持ブラケット60に対して
回動することになる。軸受ブロック82a には雌ネジ部が
形成され、この雌ネジ部で駆動ロッド81bが螺合してい
るから、軸受ブロック82aが回動すると駆動ロッド81b
が軸受ブロック82aに対して進退することになる。この
軸受ブロック82aにはプーリ部83aが形成され、このプー
リ部83aと、前記駆動ロッド81b に螺合している軸受ブ
ラケット82bに形成されたプーリ部83bとにベルト83c が
掛け渡されているから、軸受ブロック82aの回動は軸受
ブロック82bに伝達されることになり、駆動ロッド81bが
軸受ブロック82bに対して進退することになる。しか
も、これら駆動ロッド81a、81bに形成された雄ネジのピ
ッチは等しく、プーリ部83a、83b間の速比は1:1とし
てあるから、駆動ロッド81aと駆動ロッド81bの進退量は
等しくなる。そして、これら駆動ロッド81a、81bの基端
部にはキャリッジ73が固定されているから、駆動ロッド
81a、81bの進退によってこのキャリッジ73も進退するこ
とになる。
転させると共に、前記第3出力軸14aを停止させたまま
とする。出力軸14bが回転すると該出力軸14bに嵌着され
たプーリ20a、20bとベルト21a、12bを介してプーリ22
a、22bがそれぞれ回転する。射出装置を射出動作させる
場合には、第1出力軸24aに設けられたクラッチ25aを切
断して、プーリ22aの回転が計量伝達ギヤ29aに伝達され
ないようにする。すなわち、第2出力軸24bに設けられ
たクラッチ25bのみを接続させて、該第2出力軸24bのみ
を回転させる。第2出力軸24b が回転すると先端部に嵌
着された射出伝達ギヤ29bが回転するから、該射出伝達
ギヤ29bに噛合した射出入力ギヤ71を一端部に嵌着して
いる軸71aが回転し、この軸71aの他端部に嵌着されてい
る射出駆動ギヤ72が回転する。そして、この射出駆動ギ
ヤ72と噛合した前記キャリッジ駆動ギヤ部84が形成され
ている軸受ブロック82a が、支持ブラケット60に対して
回動することになる。軸受ブロック82a には雌ネジ部が
形成され、この雌ネジ部で駆動ロッド81bが螺合してい
るから、軸受ブロック82aが回動すると駆動ロッド81b
が軸受ブロック82aに対して進退することになる。この
軸受ブロック82aにはプーリ部83aが形成され、このプー
リ部83aと、前記駆動ロッド81b に螺合している軸受ブ
ラケット82bに形成されたプーリ部83bとにベルト83c が
掛け渡されているから、軸受ブロック82aの回動は軸受
ブロック82bに伝達されることになり、駆動ロッド81bが
軸受ブロック82bに対して進退することになる。しか
も、これら駆動ロッド81a、81bに形成された雄ネジのピ
ッチは等しく、プーリ部83a、83b間の速比は1:1とし
てあるから、駆動ロッド81aと駆動ロッド81bの進退量は
等しくなる。そして、これら駆動ロッド81a、81bの基端
部にはキャリッジ73が固定されているから、駆動ロッド
81a、81bの進退によってこのキャリッジ73も進退するこ
とになる。
【0065】図15は射出前の状態を示す図で、駆動ロッ
ド81a、81bは先端部近傍で軸受ブロック82a、82bにそれ
ぞれ螺合している。なお、この状態で、図示しないホッ
パから前記加熱シリンダに供給された成形材料は加熱さ
れ適宜に可塑化されてシリンダヘッド92bに給送されて
いる。軸受ブロック82a、82bが回動して駆動ロッド81
a、81bがシリンダヘッド92b側に向って前進すると、こ
れら駆動ロッド81a、81bの基端部に固定されたキャリッ
ジ73も前進することになる。キャリッジ73の中央部には
前記スクリュー駆動軸65とスクリュー軸90との接合部が
位置して、それぞれの軸端が支持されているから、キャ
リッジ73が前進することによってこれらスクリュー駆動
軸65とスクリュー軸90もキャリッジ73に押動されて前進
することになる。なお、スクリュー駆動軸65はスプライ
ンを介して前記軸受ブロック63に支持されているから、
該スクリュー駆動軸65の軸受ブロック63に対する移動が
許容される。また、スクリュー軸90は支持ブロック60の
中央部を挿通させてあるので、該支持ブロック60に対し
て移動することが許容される。
ド81a、81bは先端部近傍で軸受ブロック82a、82bにそれ
ぞれ螺合している。なお、この状態で、図示しないホッ
パから前記加熱シリンダに供給された成形材料は加熱さ
れ適宜に可塑化されてシリンダヘッド92bに給送されて
いる。軸受ブロック82a、82bが回動して駆動ロッド81
a、81bがシリンダヘッド92b側に向って前進すると、こ
れら駆動ロッド81a、81bの基端部に固定されたキャリッ
ジ73も前進することになる。キャリッジ73の中央部には
前記スクリュー駆動軸65とスクリュー軸90との接合部が
位置して、それぞれの軸端が支持されているから、キャ
リッジ73が前進することによってこれらスクリュー駆動
軸65とスクリュー軸90もキャリッジ73に押動されて前進
することになる。なお、スクリュー駆動軸65はスプライ
ンを介して前記軸受ブロック63に支持されているから、
該スクリュー駆動軸65の軸受ブロック63に対する移動が
許容される。また、スクリュー軸90は支持ブロック60の
中央部を挿通させてあるので、該支持ブロック60に対し
て移動することが許容される。
【0066】そして、前記スクリュー軸90の先端部はシ
リンダ本体92a の内部に位置し、図15に示す位置から図
16に示す位置までスクリュー軸90が前進すると、加熱シ
リンダ内に供給された成形材料に適宜な圧力が加えら
れ、ノズル93から金型内に射出されることになる。
リンダ本体92a の内部に位置し、図15に示す位置から図
16に示す位置までスクリュー軸90が前進すると、加熱シ
リンダ内に供給された成形材料に適宜な圧力が加えら
れ、ノズル93から金型内に射出されることになる。
【0067】射出が終了すると金型内では材料の冷却が
始まり、射出装置は次の射出に備えて計量が行われる
(ステップ507 )。
始まり、射出装置は次の射出に備えて計量が行われる
(ステップ507 )。
【0068】動力分岐装置14の出力軸14b は回転を継続
した状態にあって、前記第3出力軸14a は停止させたま
まとする。射出装置を計量動作させる場合には、第1出
力軸24aに設けられたクラッチ25aを接続させ、プーリ22
aの回転を計量伝達ギヤ29aに伝達させ、第2出力軸24b
に設けられたクラッチ25bを切断しプーリ22b の回転が
射出伝達ギヤ29aに伝達されないようにする。第1出力
軸24aが回転すると先端部に嵌着された計量伝達ギヤ29a
が回転するから、この計量伝達ギヤ29aに噛合している
計量入力ギヤ51が嵌着されている軸51a が回転すること
になる。このため、この軸51aに嵌着されているプーリ5
2が回転し、このプーリ52aとベルト56を介して連繋して
いる前記伝達プーリ55を一端部に嵌着させた伝達軸53が
回転することになり、該伝達軸53の他端部に嵌着された
伝達ギヤ54が回転することになる。この伝達ギヤ54には
前記スクリュー駆動ギヤ64が噛合しているから、このス
クリュー駆動ギヤ64が設けられている軸受ブロック63が
前記支持ブラケット62に対して回動することになる。そ
して、この軸受ブロック63にはスプラインを介してスク
リュー駆動軸65が支持されているから、このスクリュー
駆動軸65も回動することになる。
した状態にあって、前記第3出力軸14a は停止させたま
まとする。射出装置を計量動作させる場合には、第1出
力軸24aに設けられたクラッチ25aを接続させ、プーリ22
aの回転を計量伝達ギヤ29aに伝達させ、第2出力軸24b
に設けられたクラッチ25bを切断しプーリ22b の回転が
射出伝達ギヤ29aに伝達されないようにする。第1出力
軸24aが回転すると先端部に嵌着された計量伝達ギヤ29a
が回転するから、この計量伝達ギヤ29aに噛合している
計量入力ギヤ51が嵌着されている軸51a が回転すること
になる。このため、この軸51aに嵌着されているプーリ5
2が回転し、このプーリ52aとベルト56を介して連繋して
いる前記伝達プーリ55を一端部に嵌着させた伝達軸53が
回転することになり、該伝達軸53の他端部に嵌着された
伝達ギヤ54が回転することになる。この伝達ギヤ54には
前記スクリュー駆動ギヤ64が噛合しているから、このス
クリュー駆動ギヤ64が設けられている軸受ブロック63が
前記支持ブラケット62に対して回動することになる。そ
して、この軸受ブロック63にはスプラインを介してスク
リュー駆動軸65が支持されているから、このスクリュー
駆動軸65も回動することになる。
【0069】スクリュー駆動軸65の先端部にはスクリュ
ー軸90が連繋されて、該スクリュー軸90はスクリュー駆
動軸65の回動と一体となって回動する。図16は射出が終
了した状態を示す図で、この状態から射出装置は計量動
作を開始する。図示しないホッパから成形材料が加熱シ
リンダ内に供給されると、スクリュー軸90に形成された
スクリュー部91の回動によって、成形材料が加熱シリン
ダ内を加熱され、混練されながらシリンダ本体92aから
シリンダヘッド92bに押し送られることになる。シリン
ダヘッド92b に成形材料が送り込まれると、スクリュー
部91が背圧を受けてスクリュー軸90及びスクリュー駆動
軸65が後退することになる。スクリュー軸90は支持ブロ
ック60に挿通されているのでこの後退は許容され、スク
リュー駆動軸65は軸受ブロック63とスプラインによって
結合しているのでこの後退が許容される。
ー軸90が連繋されて、該スクリュー軸90はスクリュー駆
動軸65の回動と一体となって回動する。図16は射出が終
了した状態を示す図で、この状態から射出装置は計量動
作を開始する。図示しないホッパから成形材料が加熱シ
リンダ内に供給されると、スクリュー軸90に形成された
スクリュー部91の回動によって、成形材料が加熱シリン
ダ内を加熱され、混練されながらシリンダ本体92aから
シリンダヘッド92bに押し送られることになる。シリン
ダヘッド92b に成形材料が送り込まれると、スクリュー
部91が背圧を受けてスクリュー軸90及びスクリュー駆動
軸65が後退することになる。スクリュー軸90は支持ブロ
ック60に挿通されているのでこの後退は許容され、スク
リュー駆動軸65は軸受ブロック63とスプラインによって
結合しているのでこの後退が許容される。
【0070】また、スクリュー軸90が後退すると、この
スクリュー軸90と連繋しているキャリッジ73も後退する
ことになる。キャリッジ73には前記駆動ロッド81a、81b
が固定されているから、これら駆動ロッド81a、81bも後
退することになる。駆動ロッド81aには前記軸受ブロッ
ク82aが螺合しているため、駆動ロッド81a の後退はこ
の軸受ブロック82a を支持ブロック60に対して回転させ
ることになる。軸受ブロック82aが回転すると、該軸受
ブロック82aと一体に形成された前記キャリッジ駆動ギ
ヤ84が回転するから、このキャリッジ駆動ギヤ84と噛合
している前記射出駆動ギヤ72が回転し、軸71aが回転す
ることになる。そして、この軸71aに嵌着されている射
出入力ギヤ71が回転することになる。射出入力ギヤ71に
は前記射出伝達ギヤ29bが噛合しているからこの射出伝
達ギヤ29bも回転し、該射出伝達ギヤ29bが嵌着されてい
る第2出力軸24bも回転することになる。この第2出力
軸24bに設けられた前記クラッチ25bは切断されているか
ら、第2出力軸24bの回転が前記プーリ22b に伝達され
ることはない。
スクリュー軸90と連繋しているキャリッジ73も後退する
ことになる。キャリッジ73には前記駆動ロッド81a、81b
が固定されているから、これら駆動ロッド81a、81bも後
退することになる。駆動ロッド81aには前記軸受ブロッ
ク82aが螺合しているため、駆動ロッド81a の後退はこ
の軸受ブロック82a を支持ブロック60に対して回転させ
ることになる。軸受ブロック82aが回転すると、該軸受
ブロック82aと一体に形成された前記キャリッジ駆動ギ
ヤ84が回転するから、このキャリッジ駆動ギヤ84と噛合
している前記射出駆動ギヤ72が回転し、軸71aが回転す
ることになる。そして、この軸71aに嵌着されている射
出入力ギヤ71が回転することになる。射出入力ギヤ71に
は前記射出伝達ギヤ29bが噛合しているからこの射出伝
達ギヤ29bも回転し、該射出伝達ギヤ29bが嵌着されてい
る第2出力軸24bも回転することになる。この第2出力
軸24bに設けられた前記クラッチ25bは切断されているか
ら、第2出力軸24bの回転が前記プーリ22b に伝達され
ることはない。
【0071】しかも、この第2出力軸24b には前記ブレ
ーキ手段27が設けられているから、このブレーキ手段27
を作動させることにより上記第2出力軸24b の回転を停
止させることができる。ブレーキ手段27によって第2出
力軸24b の回転が停止させられた場合には、この制動作
用が射出伝達ギヤ29bと射出入力ギヤ71、軸71a、射出駆
動ギヤ72、キャリッジ駆動ギヤ部84を介して軸受ブロッ
ク82a に伝達され、該軸受ブロック82aの回転が停止さ
せられる。このため、この軸受ブロック82aに螺合して
いる駆動ロッド81a が停止させられて、キャリッジ73が
後退できなくなる。なお、第1出力軸24a の回転はスク
リュー駆動軸65に伝達され続けるから、スクリュー軸90
は回転を継続し、スクリュー部91の回転によって成形材
料は先端部に送られ続ける。
ーキ手段27が設けられているから、このブレーキ手段27
を作動させることにより上記第2出力軸24b の回転を停
止させることができる。ブレーキ手段27によって第2出
力軸24b の回転が停止させられた場合には、この制動作
用が射出伝達ギヤ29bと射出入力ギヤ71、軸71a、射出駆
動ギヤ72、キャリッジ駆動ギヤ部84を介して軸受ブロッ
ク82a に伝達され、該軸受ブロック82aの回転が停止さ
せられる。このため、この軸受ブロック82aに螺合して
いる駆動ロッド81a が停止させられて、キャリッジ73が
後退できなくなる。なお、第1出力軸24a の回転はスク
リュー駆動軸65に伝達され続けるから、スクリュー軸90
は回転を継続し、スクリュー部91の回転によって成形材
料は先端部に送られ続ける。
【0072】スクリュー軸90が後退するとその背圧が前
記ロードセル76に加えられて該背圧の大きさが検出され
る。この背圧は、図17においてスクリュー軸90からスク
リュー駆動軸65に伝達され、該スクリュー駆動軸65に形
成されたフランジ部65a からスラスト軸受78とスペーサ
77とを経由してロードセル76に伝達される。このとき、
フランジ部65a の肉厚や外径など、その形状や寸法を適
宜なものとしておくことにより、上記背圧によって生じ
る反力を受けて該フランジ部65a が適宜に撓んで変形す
るから、スラスト軸受78の荷重条件に関する安全係数を
大きくする必要がない。すなわち、ロードセル76に加え
られる背圧をフランジ部65a が変形することによって緩
和させ、ロードセル76やスラスト軸受78の荷重条件を緩
くすることができる。
記ロードセル76に加えられて該背圧の大きさが検出され
る。この背圧は、図17においてスクリュー軸90からスク
リュー駆動軸65に伝達され、該スクリュー駆動軸65に形
成されたフランジ部65a からスラスト軸受78とスペーサ
77とを経由してロードセル76に伝達される。このとき、
フランジ部65a の肉厚や外径など、その形状や寸法を適
宜なものとしておくことにより、上記背圧によって生じ
る反力を受けて該フランジ部65a が適宜に撓んで変形す
るから、スラスト軸受78の荷重条件に関する安全係数を
大きくする必要がない。すなわち、ロードセル76に加え
られる背圧をフランジ部65a が変形することによって緩
和させ、ロードセル76やスラスト軸受78の荷重条件を緩
くすることができる。
【0073】そして、ロードセル76によって検出された
背圧が予め設定された閾値よりも小さい場合には成形材
料が十分に押し送られていない状態であるから、前記ブ
レーキ手段27を作動させて、スクリュー軸90の後退を停
止させる。成形材料が十分に供給されて、背圧が閾値よ
りも大きくなった状態でブレーキ手段27を解除する。ブ
レーキ手段27が解除されるとスクリュー軸90が後退し、
ロードセル76に加えられる背圧が徐々に減少することに
なる。そして、閾値よりも小さくなった場合には再度ブ
レーキ手段27を作動させてスクリュー軸90の後退を停止
させる。スクリュー軸90が所定位置まで後退したならば
(ステップ508 )、加熱シリンダ内に所定量の成形材料
が供給されたのであるから、計量動作を停止する。
背圧が予め設定された閾値よりも小さい場合には成形材
料が十分に押し送られていない状態であるから、前記ブ
レーキ手段27を作動させて、スクリュー軸90の後退を停
止させる。成形材料が十分に供給されて、背圧が閾値よ
りも大きくなった状態でブレーキ手段27を解除する。ブ
レーキ手段27が解除されるとスクリュー軸90が後退し、
ロードセル76に加えられる背圧が徐々に減少することに
なる。そして、閾値よりも小さくなった場合には再度ブ
レーキ手段27を作動させてスクリュー軸90の後退を停止
させる。スクリュー軸90が所定位置まで後退したならば
(ステップ508 )、加熱シリンダ内に所定量の成形材料
が供給されたのであるから、計量動作を停止する。
【0074】また、前述した射出動作で金型内に射出さ
れた材料が冷却(ステップ509 )されたならば、型開き
動作が行われる。
れた材料が冷却(ステップ509 )されたならば、型開き
動作が行われる。
【0075】前述した型締動作において可動型取付板41
を固定型取付板32に高圧で押し付けていた前記型締ピス
トン204を停止して、この高圧を除去させる(ステップ5
10)。次いで、シャッター駆動シリンダ206を作動させ
て、型締シャッター205を開放位置まで退避させる(ス
テップ511)。そして、動力分岐装置14の第3出力軸14a
を型締動作の場合と逆方向に作動させる。このとき、前
記制動装置40を作動させて、型板駆動軸38を低速で回転
させる。この型板駆動軸38の回転によってラック部42a
と噛合しているピニオンギヤ39が型締動作の場合と逆方
向に回転するから、該ラック部42a が形成されている金
型開閉ロッド42が低速で降下して可動型取付板41が固定
型取付板32から離隔し型開きが行われることになる(ス
テップ512)。所定位置まで降下したならば、上記制動
装置40を解除して型板駆動軸38の制動を停止し、該型板
駆動軸38を高速で回転させる。このため、可動型取付板
41は高速で型開き動作を行うことになる(ステップ513
)。
を固定型取付板32に高圧で押し付けていた前記型締ピス
トン204を停止して、この高圧を除去させる(ステップ5
10)。次いで、シャッター駆動シリンダ206を作動させ
て、型締シャッター205を開放位置まで退避させる(ス
テップ511)。そして、動力分岐装置14の第3出力軸14a
を型締動作の場合と逆方向に作動させる。このとき、前
記制動装置40を作動させて、型板駆動軸38を低速で回転
させる。この型板駆動軸38の回転によってラック部42a
と噛合しているピニオンギヤ39が型締動作の場合と逆方
向に回転するから、該ラック部42a が形成されている金
型開閉ロッド42が低速で降下して可動型取付板41が固定
型取付板32から離隔し型開きが行われることになる(ス
テップ512)。所定位置まで降下したならば、上記制動
装置40を解除して型板駆動軸38の制動を停止し、該型板
駆動軸38を高速で回転させる。このため、可動型取付板
41は高速で型開き動作を行うことになる(ステップ513
)。
【0076】型開動作が行われると金型開閉ロッド42が
降下し、その下端部が型締シャッター205よりも下方に
位置することになる。すなわち、該型締シャッター205
は開放位置にあって前記型厚調整筒203 の内径部が開放
されているから、金型開閉ロッド42の下端部はこの型厚
調整筒203 の内側に収容されて、降下することが許容さ
れる。そして、金型開閉ロッド42が適宜位置まで降下し
たならば、動力分岐装置14を停止させていずれの出力軸
14a、14bからも出力されないようにして型開動作を停止
する(ステップ514 )。
降下し、その下端部が型締シャッター205よりも下方に
位置することになる。すなわち、該型締シャッター205
は開放位置にあって前記型厚調整筒203 の内径部が開放
されているから、金型開閉ロッド42の下端部はこの型厚
調整筒203 の内側に収容されて、降下することが許容さ
れる。そして、金型開閉ロッド42が適宜位置まで降下し
たならば、動力分岐装置14を停止させていずれの出力軸
14a、14bからも出力されないようにして型開動作を停止
する(ステップ514 )。
【0077】型開動作が終了したならば、前記突出し装
置300の油圧シリンダ301を作動させて、突出し板302や
突出しピン303を上昇させて可動型取付板41に取り付け
られた可動側型板から成形品を突出して、取り出すこと
になる(ステップ515 )。成形品が突出されたならば、
油圧シリンダ301を逆方向に作動させ突出し板302や突出
しピン303を降下させて突出し戻しが行われる(ステッ
プ516)。
置300の油圧シリンダ301を作動させて、突出し板302や
突出しピン303を上昇させて可動型取付板41に取り付け
られた可動側型板から成形品を突出して、取り出すこと
になる(ステップ515 )。成形品が突出されたならば、
油圧シリンダ301を逆方向に作動させ突出し板302や突出
しピン303を降下させて突出し戻しが行われる(ステッ
プ516)。
【0078】図26に示す動作順序ではノズル接合工程
(ステップ505 )を含めて説明しているが、これは本発
明に係る射出成形機の動作を説明するためで、同一の金
型が用いられる場合には一度ノズル93をスプルーに接合
したならば、ステップ505 の工程は不要であり、このス
テップ505 の工程を省略したステップ501 からステップ
516 に至る動作順序が1工程となり、この動作順序が繰
り返されて、材料が成形されることになる。
(ステップ505 )を含めて説明しているが、これは本発
明に係る射出成形機の動作を説明するためで、同一の金
型が用いられる場合には一度ノズル93をスプルーに接合
したならば、ステップ505 の工程は不要であり、このス
テップ505 の工程を省略したステップ501 からステップ
516 に至る動作順序が1工程となり、この動作順序が繰
り返されて、材料が成形されることになる。
【0079】一方、金型などを交換する際にはノズル93
を固定側型板のスプルーから離隔させる動作が行われ
る。ノズル93を離隔させるには、前記油圧シリンダ97
a、97bを作動させてそのピストンロッド98a、98bを突出
させる。ピストンロッド98a、98bが突出するとこれらピ
ストンロッド98a、98bの先端部に連結された支持ロッド
96が押し上げられ、この支持ロッド96とT字継手95を介
して連結している支持ロッド94が引き上げられる。この
支持ロッド94にはシリンダヘッド92b が連結されている
から、該シリンダヘッド92b が引き上げられることにな
る。そして、このシリンダヘッド92b を先端部に備えた
射出装置が、前記軸51aと軸71aを中心として支持ブロッ
ク60と共に、図1において実線で示す位置から想像線で
示す位置まで揺動することになる。この揺動によってノ
ズル93がスプルーから離隔することになる。
を固定側型板のスプルーから離隔させる動作が行われ
る。ノズル93を離隔させるには、前記油圧シリンダ97
a、97bを作動させてそのピストンロッド98a、98bを突出
させる。ピストンロッド98a、98bが突出するとこれらピ
ストンロッド98a、98bの先端部に連結された支持ロッド
96が押し上げられ、この支持ロッド96とT字継手95を介
して連結している支持ロッド94が引き上げられる。この
支持ロッド94にはシリンダヘッド92b が連結されている
から、該シリンダヘッド92b が引き上げられることにな
る。そして、このシリンダヘッド92b を先端部に備えた
射出装置が、前記軸51aと軸71aを中心として支持ブロッ
ク60と共に、図1において実線で示す位置から想像線で
示す位置まで揺動することになる。この揺動によってノ
ズル93がスプルーから離隔することになる。
【0080】ところで、射出装置が軸51a、71aを中心と
して揺動する場合に、シリンダヘッド92b が旋回するの
に対し、前記油圧シリンダ97a、97bのピストンロッド98
a 、98b は直線運動するが、油圧シリンダ97a、97bは基
端部が回動自在に支持され、ピストンロッド98a、98bは
支持ロッド96と回動自在に連結され、支持ロッド96と支
持ロッド94とはT字継手95を介して回動自在に連結され
ているから、図1において想像線で示すように油圧シリ
ンダ97a、97bがシリンダヘッド92b の軸方向に対して適
宜に傾いて、シリンダヘッド92b の旋回運動を許容する
ことになる。
して揺動する場合に、シリンダヘッド92b が旋回するの
に対し、前記油圧シリンダ97a、97bのピストンロッド98
a 、98b は直線運動するが、油圧シリンダ97a、97bは基
端部が回動自在に支持され、ピストンロッド98a、98bは
支持ロッド96と回動自在に連結され、支持ロッド96と支
持ロッド94とはT字継手95を介して回動自在に連結され
ているから、図1において想像線で示すように油圧シリ
ンダ97a、97bがシリンダヘッド92b の軸方向に対して適
宜に傾いて、シリンダヘッド92b の旋回運動を許容する
ことになる。
【0081】また、射出装置の揺動の際には、支持ブロ
ック60は前記軸51a、71aに対して回動自在とされている
ため、これら軸51a、71aは回動することがない。しか
し、支持ブロック60との間の摩擦力によってこれら軸51
a、71aが僅かに回動する場合であっても、前記クラッチ
25a、25bを切断しておけば、これらの軸51a、71aに嵌着
された計量入力ギヤ51と射出入力ギヤ71を介して計量伝
達ギヤ29a と射出伝達ギヤ29bを回動させ、それぞれ第
1出力軸24aと第2出力軸24b を僅かに回動させるだけ
である。
ック60は前記軸51a、71aに対して回動自在とされている
ため、これら軸51a、71aは回動することがない。しか
し、支持ブロック60との間の摩擦力によってこれら軸51
a、71aが僅かに回動する場合であっても、前記クラッチ
25a、25bを切断しておけば、これらの軸51a、71aに嵌着
された計量入力ギヤ51と射出入力ギヤ71を介して計量伝
達ギヤ29a と射出伝達ギヤ29bを回動させ、それぞれ第
1出力軸24aと第2出力軸24b を僅かに回動させるだけ
である。
【0082】また、ノズル93がスプルーから離隔する
と、シリンダヘッド92b に作用していたノズル93の位置
決めのための拘束力が解除される。すなわち、図18ない
し図20に示す実施例ではガイドピン113が位置決めブロ
ック114から離脱し、図21ないし図22に示す実施例では
シリンダヘッド92bの被ガイド部119がガイド突起部118a
から離脱し、図23ないし図25に示す実施例ではガイドピ
ン123 が位置決めブロック124から離脱する。このた
め、それぞれ戻し手段112、117、122の復元力を受け
て、支持ブロック110、115、120 が摺動することにな
る。
と、シリンダヘッド92b に作用していたノズル93の位置
決めのための拘束力が解除される。すなわち、図18ない
し図20に示す実施例ではガイドピン113が位置決めブロ
ック114から離脱し、図21ないし図22に示す実施例では
シリンダヘッド92bの被ガイド部119がガイド突起部118a
から離脱し、図23ないし図25に示す実施例ではガイドピ
ン123 が位置決めブロック124から離脱する。このた
め、それぞれ戻し手段112、117、122の復元力を受け
て、支持ブロック110、115、120 が摺動することにな
る。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る射
出成形機の型締装置によれば、まず金型駆動手段を作動
させて可動側型板を初期には高速で移動させ、次いで低
速で移動させて固定側型板に押圧し、さらに金型開閉手
段を作動させて固定側型板と可動側型板とを強固に密着
させて所望の締付力を得ることができる。
出成形機の型締装置によれば、まず金型駆動手段を作動
させて可動側型板を初期には高速で移動させ、次いで低
速で移動させて固定側型板に押圧し、さらに金型開閉手
段を作動させて固定側型板と可動側型板とを強固に密着
させて所望の締付力を得ることができる。
【0084】また、スペーサ部材を介在させるか否かに
よって型厚を調整することができるから、型厚調整を容
易に行なうことができる。さらに、押動位置調整部材を
設ければ、該押動位置調整部材によって金型押動部材の
位置を容易に調整することができ、成形に供される金型
の型厚に対応した位置で型締を行なうことができる。
よって型厚を調整することができるから、型厚調整を容
易に行なうことができる。さらに、押動位置調整部材を
設ければ、該押動位置調整部材によって金型押動部材の
位置を容易に調整することができ、成形に供される金型
の型厚に対応した位置で型締を行なうことができる。
【0085】しかも、金型開閉手段の前記金型押動部材
が臨んだ部分を開口して、金型押動部材の一部がこの開
口に挿入される構造とすれば、型締装置の高さを低くす
ることができると共に、広範囲の型厚の金型に対応して
成形を行なうことができる。
が臨んだ部分を開口して、金型押動部材の一部がこの開
口に挿入される構造とすれば、型締装置の高さを低くす
ることができると共に、広範囲の型厚の金型に対応して
成形を行なうことができる。
【図1】この発明に係る型締装置を備えた射出成形機の
概略の正面図である。
概略の正面図である。
【図2】この発明に係る型締装置を備えた射出成形機の
概略を示す斜上方からの斜視図である。
概略を示す斜上方からの斜視図である。
【図3】この発明に係る型締装置を備えた射出成形機の
概略を示す側方からの斜視図である。
概略を示す側方からの斜視図である。
【図4】この発明に係る型締装置を備えた射出成形機の
左側面図である。
左側面図である。
【図5】図1における概略の中央部水平断面図である。
【図6】この発明に係る型締装置の駆動機構を説明する
概略の正面図である。
概略の正面図である。
【図7】この発明に係る型締装置の駆動機構を説明する
概略の正面図で、金型の型板の肉厚が比較的小さい場合
の型厚に調整された状態を示している。
概略の正面図で、金型の型板の肉厚が比較的小さい場合
の型厚に調整された状態を示している。
【図8】この発明に係る型締装置の駆動機構を説明する
概略の正面図で、金型の型板の肉厚が比較的大きい場合
の型厚に調整された状態を示している。
概略の正面図で、金型の型板の肉厚が比較的大きい場合
の型厚に調整された状態を示している。
【図9】この発明に係る型締装置の型厚調整機構を説明
するための図で、概略の平面図である。
するための図で、概略の平面図である。
【図10】主駆動源の動力分岐装置からの出力軸を説明
する概略の平面図である。
する概略の平面図である。
【図11】図10における概略の正面図である。
【図12】図11における概略の右側面図である。
【図13】図1における平面図で一部を切断して示して
ある。
ある。
【図14】この型締装置を備えた射出成形機の射出装置
の計量動作部と、シリンダヘッド部及び固定型取付板と
を説明するための概略の斜視図である。
の計量動作部と、シリンダヘッド部及び固定型取付板と
を説明するための概略の斜視図である。
【図15】この型締装置を備えた射出成形機の射出装置
の計量動作部と射出動作部を説明するための一部を切断
して示す概略の平面図で、計量動作の終了後で射出動作
の開始前の状態を示している。
の計量動作部と射出動作部を説明するための一部を切断
して示す概略の平面図で、計量動作の終了後で射出動作
の開始前の状態を示している。
【図16】この型締装置を備えた射出成形機の射出装置
の計量動作部と射出動作部を説明するための一部を切断
して示す概略の平面図で、射出動作の終了後で計量動作
の開始前の状態を示している。
の計量動作部と射出動作部を説明するための一部を切断
して示す概略の平面図で、射出動作の終了後で計量動作
の開始前の状態を示している。
【図17】スクリュー駆動軸とスクリュー軸との接合部
及びキャリッジとの関係を説明する図で軸に沿って切断
した断面図である。
及びキャリッジとの関係を説明する図で軸に沿って切断
した断面図である。
【図18】射出装置のノズルの位置決め機構を説明する
ための第1の実施例の正面図で、ノズルが位置決めされ
る前の状態を示している。
ための第1の実施例の正面図で、ノズルが位置決めされ
る前の状態を示している。
【図19】図18に示す第1の実施例において、ノズルが
位置決めされた状態を示している。
位置決めされた状態を示している。
【図20】図18に示す第1の実施例における平面図で、
一部を切断して示している。
一部を切断して示している。
【図21】射出装置のノズルの位置決め機構を説明する
ための第2の実施例の正面図で、ノズルが位置決めされ
る前の状態を示している。
ための第2の実施例の正面図で、ノズルが位置決めされ
る前の状態を示している。
【図22】図21に示す第2の実施例において、ノズルが
位置決めされた状態を示している。
位置決めされた状態を示している。
【図23】射出装置のノズルの位置決め機構を説明する
ための第3の実施例の正面図で、ノズルが位置決めされ
る前の状態を示している。
ための第3の実施例の正面図で、ノズルが位置決めされ
る前の状態を示している。
【図24】図23に示す第3の実施例において、ノズルが
位置決めされた状態を示している。
位置決めされた状態を示している。
【図25】図23に示す第3の実施例の変形例を示す平面
図で、一部を切断して示している。
図で、一部を切断して示している。
【図26】この発明に係る型締装置を備えた射出成形機
の動作順序を説明するための図である。
の動作順序を説明するための図である。
1 ベース 3 支柱 10 駆動部 12 電動機 14 動力分岐装置 14a 出力軸 14b 出力軸 24a 第1出力軸 24b 第2出力軸 30 型締装置 32 固定型取付板 33 自在継手 34 スプロケット 35 プーリ 35a ベルト 36 軸受保持板 37 軸受部 38 型板駆動軸 38a プーリ 39 ピニオンギヤ(金型駆動手段) 40 制動装置 40a スプロケット 40b チェーン 41 可動型取付板 42 金型開閉ロッド(金型押動部材) 42a ラック部(金型駆動手段) 200 型厚調整ユニット(押動位置調整手段) 201 ナットベース 202 型厚調整ナット 203 型厚調整筒(金型開閉手段) 203a フランジ部 204 型締ピストン(金型開閉手段) 204a 自在軸受 205 型締シャッター(スペーサ部材) 205a 切欠部 205b 揺動腕 206 シャッター駆動シリンダ 207 ウォームギヤ 208 ナット駆動軸 209a スプロケット 209b スプロケット 210 ナット駆動モータ 211 チェーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 45/76 7365−4F B29C 45/76
Claims (7)
- 【請求項1】 金型の可動側型板の可動型取付板の背面
に金型押動部材を設け、 前記金型押動部材を変速させて進退駆動させる金型駆動
手段を設け、 前記金型押動部材を押動して金型の開閉を行なう金型開
閉手段を設け、 型締動作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動
部材を所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置ま
で低速で前進させ、次いで前記金型開閉手段によって金
型押動部材を押動して型締動作を行なうことを特徴とす
る射出成形機の型締装置。 - 【請求項2】 金型の可動側型板の可動型取付板の背面
に金型押動部材を設け、 前記金型押動部材を変速させて進退駆動させる金型駆動
手段を設け、 前記金型押動部材の背面に該金型押動部材を押動して金
型の開閉を行なう金型開閉手段を設け、 前記金型押動部材と前記金型開閉手段との間位置を占退
自在に移動するスペーサ部材を設け、 型締動作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動
部材を所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置ま
で低速で前進させ、次いで前記スペーサ部材を該金型押
動部材と前記金型開閉手段との間位置に占位させ、該金
型開閉手段を作動させて該スペーサ部材を介して金型押
動部材を押動して型締動作を行なうことを特徴とする射
出成形機の型締装置。 - 【請求項3】 金型の可動側型板の可動型取付板の背面
に金型押動部材を設け、 前記金型押動部材に連繋させて押動位置調整手段を設
け、 前記金型押動部材を変速させて進退駆動させる金型駆動
手段を設け、 前記金型押動部材を押動して金型の開閉を行なう金型開
閉手段を設け、 成形に供される金型の大きさに応じて前記押動位置調整
手段によって金型押動部材の位置を調整し、 型締動作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動
部材を所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置ま
で低速で前進させ、次いで前記金型開閉手段によって金
型押動部材を押動して型締動作を行なうことを特徴とす
る射出成形機の型締装置。 - 【請求項4】 金型の可動側型板の可動型取付板の背面
に金型押動部材を設け、 前記金型押動部材に連繋させて押動位置調整手段を設
け、 前記金型押動部材を変速させて進退駆動させる金型駆動
手段を設け、 前記金型押動部材の背面に該金型押動部材を押動して金
型の開閉を行なう金型開閉手段を設け、 前記金型押動部材と前記金型開閉手段との間位置を占退
自在に移動するスペーサ部材を設け、 成形に供される金型の大きさに応じて前記押動位置調整
手段によって金型押動部材の位置を調整し、 型締動作時には前記金型駆動手段によって前記金型押動
部材を所定位置まで高速で前進させた後に、所定位置ま
で低速で前進させ、次いで前記スペーサ部材を該金型押
動部材と前記金型開閉手段との間位置に占位させ、該金
型開閉手段を作動させて該スペーサ部材を介して金型押
動部材を押動して型締動作を行なうことを特徴とする射
出成形機の型締装置。 - 【請求項5】 前記金型開閉手段の前記金型押動部材が
臨んだ部分を開口させ、金型押動部材の後退時には該金
型押動部材の背面側端部が該開口に挿入されることを特
徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の射
出成形機の型締装置。 - 【請求項6】 前記金型駆動手段が前記金型押動部材に
形成されたラックと、駆動源の出力軸に連繋して該駆動
源の出力によって回転する該ラックと螺合するピニオン
とからなることを特徴とする請求項1ないし請求項5の
いずれかに記載の射出成形機の型締装置。 - 【請求項7】 型締方向が垂直方向であることを特徴と
する請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の射出成
形機の型締装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11255395A JPH08281750A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 射出成形機の型締装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11255395A JPH08281750A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 射出成形機の型締装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08281750A true JPH08281750A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14589550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11255395A Withdrawn JPH08281750A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 射出成形機の型締装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08281750A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006326894A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Yamashiro Seiki Seisakusho:Kk | 射出成形機 |
CN118342728A (zh) * | 2024-06-18 | 2024-07-16 | 南通润怀机电有限公司 | 一种具有夹持功能的注塑机 |
-
1995
- 1995-04-13 JP JP11255395A patent/JPH08281750A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006326894A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Yamashiro Seiki Seisakusho:Kk | 射出成形機 |
CN118342728A (zh) * | 2024-06-18 | 2024-07-16 | 南通润怀机电有限公司 | 一种具有夹持功能的注塑机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020702 |