JPH0828087B2 - 磁気記録媒体収納ケース用ライナー材の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体収納ケース用ライナー材の製造方法

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JPH0828087B2
JPH0828087B2 JP61268922A JP26892286A JPH0828087B2 JP H0828087 B2 JPH0828087 B2 JP H0828087B2 JP 61268922 A JP61268922 A JP 61268922A JP 26892286 A JP26892286 A JP 26892286A JP H0828087 B2 JPH0828087 B2 JP H0828087B2
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liner material
storage case
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magnetic recording
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Inventor
正行 菱田
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エヌティエヌ・ルーロン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気記録媒体収納ケース用ライナー材の製
造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
最近の電子技術の急速な進歩に伴って磁気記録媒体も
テープ状または円板状のものが開発され、これら媒体は
通常破損および汚染等から保護する目的で箱型または袋
(封筒)型などのケース内に収納されている。そして磁
気記録装置の性能向上に重要な貢献をする磁気媒体とし
ては円板状のものがテープ状のものよりも遥かに優位で
あることから、フロッピィディスクと呼ばれる媒体が広
く利用されつつある。このフロッピィディスクは、内面
に不織布を張り合わせ、かつ円形磁気ディスクとそれを
収納後に口部を封印し、中央開口部、ヘッド用開口部等
を打ち抜いた形の正方形封筒状のプラスチック製ケース
の中に円形磁気ディスクが駆動回転可能の状態で封入さ
れたものである。ここで、ケース内面に張り合わされる
不織布は通常の場合ポリプロピレンおよびポリエチレン
テレフタレートまたはポリプロピレンおよびレーヨンか
らなっていて、摺動特性を付与するためにシリコーン処
理が施されている。しかし、不織布とシリコーンとの密
着が強固でないこと、およびポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート、レーヨンなどは元来摺動特性の良
くない材料であるので、磁気ディスクの磁性体を摩耗さ
せたりまたは作動中の摩擦によって発生する静電気のた
めに塵埃を吸着し、この塵埃がディスク本体に傷を付け
て誤動作を引き起こすなど多くの欠点があり、最後には
貴重な記録を再生不能の状態にすることさえある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように従来の技術により磁気記録媒体特にフロッ
ピィディスクを収納するケース用のライナー材には耐摩
擦摩耗性および帯電防止性の優れたものがないという問
題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために、この発明は磁気記録
媒体収納ケース用ライナー材を1〜6重量%のカーボン
ブラックを含有した超高分子量ポリエチレンを圧力20〜
120kg/cm2で圧縮成形した後、180〜210℃で焼成して多
孔質成形体とし、これをスカイブしてフィルム状に形成
する手段を採用したものである。以下その詳細を述べ
る。
まず、この発明におけるカーボンブラックは通常電気
器材に使用される銘柄のものであれば特に限定されるも
のではないが、分散を均一にするうえからは粒径は小さ
いほど望ましいことは勿論である。
つぎに、この発明における超高分子量ポリエチレンと
はMFIがたとえば190℃、5kg荷重の条件下で0.1g/10分以
下の摺動特性の良いものである。したがって溶融押出し
成形法等の一般成形法の適用は困難であるからつぎのよ
うな方法によってフィルム状に成形するとよい。すなわ
ち、超高分子量ポリエチレンおよびカーボンブラックを
ミキサーで混合し、これを金型に充填して圧縮成形(20
〜120kg/cm2)し、焼成(180〜210℃)した後、得られ
た成形体を適宜の厚さ(たとえば0.20mm程度)にスカイ
ブ(皮むき)してフィルム状とすればよい。ここでカー
ボンブラックの混合量を1〜6重量%とする理由は1重
量%未満の少量では帯電防止効果は期待できず、また逆
に6重量%を越える多量では相手材に傷をつけやすくな
って好ましくないからである。また、成形時の温度は超
高分子量ポリエチレンの通常行なわれる成形温度とほぼ
同等であるが、成形圧力は通常のほぼ半分であって、こ
れは粒子間の空隙をある程度残して多孔体とするためで
ある。したがって、このような成形体をスカイブすれ
ば、多孔性フィルムが得られるのである。
このようなカーボンブラックを含有する超高分子量ポ
リエチレンの多孔性フィルムは磁気テープまたは磁気デ
ィスク等の記録媒体の回転によって移動しないようにケ
ース内面に接着剤等を用いて固定することが望ましく、
この際多孔性フィルムの細孔に接着時接着剤が侵入し、
いわゆるアンカー効果を発揮する。その結果、接着性の
悪い超高分子量ポリエチレンとケースとの接着をも可能
にした。また細孔は収塵のうえからも望ましいのであ
る。
〔実施例〕
この発明のライナー材を第1図および第2図に示すよ
うなフロッピィディスクに適用した例について説明す
る。
一般にフロッピィディスクの収納ケース1はポリ塩化
ビニルを主成分とした複合材料からなるシートを二つ折
りにし、中に磁気ディスク2を挾み、三方を折り曲げて
封じた正方形の袋である。このような収納ケース1の内
面には磁気ディスク2の面を損傷しないように従来から
不織布が貼り合わされていたが、この実施例においては
不織布に代えて、超高分子量ポリエチレン(ヘキストジ
ャパン社製:GUR212)を基材としカーボンブラック(電
気化学工業社製:デンカブラック)を2重量%および5
重量%添加し空隙率45%の多孔性フィルム3を使用し
た。ここで多孔性フィルム3は超高分子量ポリエチレン
の微粉末とカーボンブラックとをミキサーで充分混合
し、100kg/cm2の条件下で予備成形し、180℃で焼成した
後、得られた円柱状の成形体表面を厚さ0.2mmでスカイ
ブしたものである。得られた多孔性フィルム3はホット
メルト型の接着剤4(アイカ工業社製:アイカメルトH
−755D)によって収納ケース1の内面に貼り付けられて
いる。この多孔性フィルム3の磁気ディスクに対する摩
擦係数および体積抵抗率(Ω・cm)を調べた。なお、摩
擦係数はスラスト式試験機を用い圧力50g/cm2、速度毎
分10mの条件下で、また体積抵抗率はASTM-D257(ただし
電極にステンレス鋼を使用)に準拠して求めた。得られ
た結果は表にまとめた。
この発明のライナー材の優秀性を確認するために対照
品として不織布(アイ・ビー・エム社から市販されてい
る5.25インチDiskette2DDに使用のもの)を選び、同様
の測定を実施し得られた結果を表に併記した。表から明
らかなようにこの発明のライナー材は摩擦係数が小さく
てしかも安定しており、体積抵抗率も小さいが、対照品
の摩擦係数はバラツキが非常に大きく、また体積抵抗率
も大きい。
〔効果〕 この発明は、以上説明したように、超高分子量および
カーボンブラックを採用し、これらを所定の条件で多孔
質フィルム化してライナー材を製造したので、ライナー
材が、超高分子量ポリエチレン特有の優れた摺動特性を
有して磁気ディスクを摩耗させず、かつ適当な空隙率を
有する多孔質材に製造されており、接着時の投錨効果に
よる剥離防止性があり、スカイブによって効率よく製造
できる。
また、所定量のカーボンブラックを前記適当な空隙率
の多孔質材に保持しているので、極めて優れた帯電防止
性があり、したがって塵埃を吸着せず、磁気ディスクを
損傷しないライナー材が得られるという利点がある。こ
のようなこの発明のライナー材はフロッピィディスクの
封筒状のケースのみならずコンパクトカセット、マイク
ロカセット、ビデオカセットなど箱状のケースにも同様
に適用し得るので、この発明の意義はきわめて大きいと
言うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は正方形の袋に封じられたフロッピィディスクの
背面図、第2図は第1図A−A線上の断面図である。 1……収納ケース、2……磁気ディスク、3……多孔性
フィルム、4……接着剤。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1〜6重量%のカーボンブラックを含有し
    た超高分子量ポリエレチンを圧力20〜120kg/cm2で圧縮
    成形した後、180〜210℃で焼成して円柱状の多孔質成形
    体とし、これをスカイブしてフィルム状に形成すること
    からなる磁気記録媒体収納ケース用ライナー材の製造方
    法。
JP61268922A 1986-11-11 1986-11-11 磁気記録媒体収納ケース用ライナー材の製造方法 Expired - Lifetime JPH0828087B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53103713A (en) * 1977-02-22 1978-09-09 Fuji Photo Film Co Ltd Disc jacket for magnetic recording
JPS5794965A (en) * 1980-12-02 1982-06-12 Hitachi Maxell Ltd Liner for magnetic disk jacket
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JPS6344285U (ja) * 1986-09-09 1988-03-24

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