JPH08280840A - トレーニング装置 - Google Patents

トレーニング装置

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JPH08280840A
JPH08280840A JP8984495A JP8984495A JPH08280840A JP H08280840 A JPH08280840 A JP H08280840A JP 8984495 A JP8984495 A JP 8984495A JP 8984495 A JP8984495 A JP 8984495A JP H08280840 A JPH08280840 A JP H08280840A
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training
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Masami Oka
雅美 岡
Katsuhiko Maruo
勝彦 丸尾
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シェイプアップを目的とするトレーニングを
効果的に行うことができる。 【構成】 脈拍数検出手段と、負荷が調節自在となって
いる負荷手段と、脈拍数検出手段で検出される脈拍数が
予め設定された目標脈拍数となるように負荷手段による
負荷を制御する負荷制御手段とを備えたトレーニング装
置であり、上記負荷制御手段は、検出脈拍数と目標脈拍
数との差に応じた負荷調節を合目的的上限負荷値以下の
範囲で行う。脈拍数が目標脈拍数に達していないために
負荷を増大させるにあたり、運動目的に合致した合目的
的上限負荷値以上に負荷を増大させることがないため
に、筋肥大を招くおそれのある高負荷状態となってしま
うことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトレーニング装置、殊に
シェイプアップを目的とするトレーニングを行うための
トレーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】運動負荷が可変であるトレーニング装置
を用いてトレーニングを行う場合、予め目標脈拍数を設
定してトレーニング中の脈拍数が目標脈拍数となるよう
に負荷を増減させる脈拍数指標トレーニングがもっとも
効果的であり、このようなトレーニングを行うことによ
って、心肺機能(循環器系と呼吸器系)を高めることが
できて持久力の向上及びスタミナの増強を図ることがで
きる。日本人の死亡原因の約70%を占める成人病の約
60%は循環器系の障害であることから、成人病予防に
もつながる上に、トレーニング中は骨格筋や心筋のエネ
ルギー源として体脂肪を消費することから、体全体の脂
肪が減り、筋肉部分の脂肪も減って筋肉が引き締まるた
めに、めり張りのある引き締まった体へのシェイプアッ
プが可能である。
【0003】ところで、上記目標脈拍数は、予想最大心
拍数と安静時心拍数と運動強度とから算出されるが、あ
る運動の強度がその人の最大運動能力のどれくらいにあ
たるかを示す運動強度には、健康を維持する点からは4
0%〜70%運動強度が通常用いられるとともに、安全
性と効果とから50%運動強度が最適であると言われて
いるために、トレーニング装置では50%運動強度が用
いられることが多い。また、トレーニング目的の点から
すれば、運動強度が低くて運動継続時間が長い(低負荷
長時間運動)ほど体脂肪の消費率が多くなるために減量
に適したものとなり、逆に運動強度が高くて運動継続時
間が短いほど、筋力の増強や体力の増進につながると言
われている。
【0004】このために、従来のトレーニング装置にお
いても、運動目的に応じて、目標脈拍数が同じでも、運
動強度と運動継続時間とが異なるトレーニングを行える
ようになっているものが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて、シェイ
プアップを目的とする場合は、脈拍数指標トレーニング
において低負荷長時間運動を行うことになるとともに、
このトレーニングで引き締まって細くなる筋肉はトレー
ニングによく使う部位、たとえば自転車ペダリング運動
では大腿、ボート漕ぎ運動では上腕が中心となる。しか
し、低負荷長時間運動でも、負荷の値によっては上記中
心部位が筋肥大によって却って太くなってしまうことが
ある。低負荷に設定するために、本来ならば脂肪が消費
されて細くなるはずであるが、脈拍数指標トレーニング
であるために、持久力が優れていたり心拍数があがりに
くい場合には、脈拍数を目標脈拍数に近づけるために、
トレーニング装置は負荷を過負荷にならない範囲で増大
させる。この結果、意図していた以上の負荷でのトレー
ニングとなり、特に主動筋部位において体脂肪消費より
筋繊維の肥大の割合が大きくなって筋肉全体が太くなっ
てしまうのである。
【0006】女性の多くはよりスリムに引き締まること
を希望しているし、男性でも太い大腿や筋肉質な体を好
まない人がおり、このためにシェイプアップを目的とし
てトレーニングを行っているにもかかわらず、大腿ある
いは上腕が太くなってしまうという意に反したことが起
こってしまうわけである。本発明はこのような点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところはシェイプ
アップを目的とするトレーニングを効果的に行うことが
できるトレーニング装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、脈拍
数検出手段と、負荷が調節自在となっている負荷手段
と、脈拍数検出手段で検出される脈拍数が予め設定され
た目標脈拍数となるように負荷手段による負荷を制御す
る負荷制御手段とを備えたトレーニング装置において、
上記負荷制御手段は、検出脈拍数と目標脈拍数との差に
応じた負荷調節を合目的的上限負荷値以下の範囲で行う
ものであることに特徴を有している。
【0008】また、合目的的上限負荷値の設定入力手段
を備えていることが好ましい。さらに、負荷制御手段に
よって制御可能な負荷手段での負荷がトルクである場合
には、負荷制御手段は検出脈拍数と目標脈拍数との差に
応じた負荷を合目的的上限負荷値に抑える時、運動速度
報知手段の速度を速めるものとすることが好ましい。検
出脈拍数と目標脈拍数との差に応じた負荷を合目的的上
限負荷値に抑える時、抑えたことによる運動量減少分に
相当する時間だけ、予め設定されている運動継続時間を
延長するものであってもよく、この場合の延長時間は、
目標脈拍数と負荷を合目的的上限負荷値に抑えた時の検
出脈拍数との比によって行うものとするとよい。
【0009】負荷制御手段によって検出脈拍数と目標脈
拍数との差に応じた負荷が合目的的上限負荷値に抑えら
れた時のトレーニング内容を記憶する記憶手段を設け
て、負荷制御手段が記憶手段に記憶されたトレーニング
内容を呼び出して次回トレーニング設定値とするものも
好ましい。
【0010】
【作用】本発明においては、脈拍数が目標脈拍数に達し
ていないために負荷を増大させるにあたり、運動目的に
合致した合目的的上限負荷値以上に負荷を増大させない
ために、筋肥大を招くおそれのある高負荷状態となって
しまうことがないものである。
【0011】すなわち、トレーニングを行うと、最初は
筋肉や肝臓に貯蔵されている糖類をエネルギー源として
筋運動が行われ、引き続き主に体内に貯蔵されている脂
肪を分解してエネルギー源として筋運動が行われるわけ
であり、運動によるシェイプアップはこの脂肪消費と筋
肉細胞の質的変化、そして体質の変化による基礎代謝量
の増加を利用して実施される。一方、運動の形態として
は様々なものがあるが、ジョギングやエアロビクス等に
比して、自転車こぎやボート漕ぎを模した機器を使用す
ると、運動量の管理が容易になる反面、特定の筋肉を繰
り返し使用する運動となるので、主動筋の肥大には十分
な注意が必要である。
【0012】単純化すれば、脂肪消費量が筋肉肥大量よ
り多ければ細くなり、脂肪消費量が筋肉肥大量より少な
ければ太くなることになるわけであるから、シェイプア
ップを目的とする場合は、脂肪消費効果が大きく且つ筋
肥大が起こりにくい条件とすること、つまり低負荷長時
間運動となる脈拍数指標トレーニングで且つ脈拍数が目
標脈拍数に達しないからといって負荷を無闇に増大させ
ないようにすることで、筋肥大を避けることができるわ
けである。
【0013】本発明者らは合目的的上限負荷値の設定の
目安として、後述するような自転車エルゴメータによっ
て5カ月間トレーニングした場合のペダル負荷(W)と
トレーニング前後の大腿の周囲長の変化量(cm)との
関係を調べたところ、図9に示すように、ペダル負荷が
高くなればなるほど大腿が太くなってしまっており、8
0W程度を上限値とし、これ以下の負荷条件で運動を行
うことが筋肥大を防ぐ点において有効であり、また太く
ならなければよいとするのではなく、細くしたいという
要望に対しては、60W程度の負荷が有効であることが
わかった。従ってこれらの負荷値を合目的的上限負荷値
に設定し、負荷がこの値を越えないようにすることで、
筋肥大を防ぐことができるものである。
【0014】なお、上記負荷値は小規模な実験結果に基
づくものであり、トレーニング装置や主動筋によっても
異なるために、上記数値に限定されるものではない。ま
た個人差によっても変化する値であることから、合目的
的上限負荷値の設定入力手段を備えたものとして、各個
人に応じた値をセットできるようにしておくことで、効
果的なシェイプアップを誰もが得られるものとなる。
【0015】そして、負荷制御手段が検出脈拍数と目標
脈拍数との差に応じた負荷を合目的的上限負荷値に抑え
る時、つまり検出脈拍数が目標脈拍数に達していないに
もかかわらず、上記差に応じて増大させる負荷値が合目
的的上限負荷値となってしまった時には、そのトレーニ
ングでの運動量が減ってしまうことになり、この運動量
の減少は、主動筋の肥大はおこらないものの脂肪も消費
しないという結果になりかねない。この点に対処するた
めに、負荷制御手段によって制御可能な負荷手段での負
荷がトルクであるものにおいては、運動速度報知手段の
速度(ピッチ)を速めてこの速度でトレーニングさせる
ことで、上記運動量の減少分を補って所要の運動量を確
保することができる。また、抑えたことによる運動量減
少分に相当する時間だけ、予め設定されている運動継続
時間を延長することで、所要の運動量を確保してもよ
い。抑えたことによる運動量減少分に相当する時間の算
出を、目標脈拍数と負荷を合目的的上限負荷値に抑えた
時の検出脈拍数との比によって行うのが簡単である。
【0016】さらに、負荷制御手段によって検出脈拍数
と目標脈拍数との差に応じた負荷が合目的的上限負荷値
に抑えられた時のトレーニング内容を記憶する記憶手段
を備えるものとし、負荷制御手段は記憶手段に記憶され
たトレーニング内容を呼び出して次回トレーニング設定
値とするものであれば、トレーニングを始めるにあたっ
ての設定の手間を省くことができる。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて詳述する。ト
レーニング装置の形態はどのようなものであってもよい
が、図8に示すものは、ハンドル4とサドル3とペダル
2と本体1とからなる自転車状で、ペダル2を踏む動作
を行うことでトレーニングを行う自転車エルゴメータと
称されているもので、ペダル2を踏む動作に対する負荷
が可変となっており、このペダル負荷はマイクロコンピ
ューターからなる負荷制御部において調節することがで
きるようになっている。図中6は各種入力と表示のため
のコンソール部であり、負荷制御部はこのコンソール部
6に納められている。また、トレーニング者の耳たぶな
どに装着されて脈拍数を測定する脈拍数センサー7が負
荷制御部に接続されており、シェイプアップのための脈
拍数指標トレーニングが指示された時、このトレーニン
グ装置における負荷制御部は、ウオーミングアップのた
めの軽負荷をしばしかけた後、検出される脈拍数が目標
脈拍数となるように負荷を増減させることを所定時間行
う。ただし、負荷を増大させることについては、検出脈
拍数が目標脈拍数に達していなくとも所定の上限負荷値
以上に増大させることはしない。
【0018】図2にこのトレーニング装置のトレーニン
グデータ入力・設定モード時の動作のフローチャート
を、図1にトレーニング中の動作のフローチャートを示
す。トレーニングの開始にあたり、トレーニング目的の
中でシェイプアップを選択して、トレーニング者の個人
データ(性別、年齢等)を入力すれば、脈拍数指標トレ
ーニングモードとなって上記個人データから目標脈拍数
の算出を行う。目標脈拍数の算出には 目標脈拍数=運動強度×(予想最大心拍数−安静時心拍
数)+安静時心拍数 の式を用いる。予想最大心拍数及び安静時心拍数はトレ
ーニング者の体力測定で得た数値を用いるのが最も好ま
しいが、男性の場合、 予想最大心拍数=210−0.65×年齢 安静時心拍数=70 の値を代用することができる。運動強度としては、通常
0.5(50%)を用いる。主動筋が大腿筋と大臀筋と
なるこのトレーニング装置は、持久的な運動に適してお
り、50%運動強度程度のトレーニングを行えば、内臓
脂肪を消費させ腹部のスリム化を期待することができ
る。なお、各人の体力や体調等に応じて目標脈拍数は機
械的に算出した値に対して補正を行えるようにしてあ
る。
【0019】このように運動目的と目標脈拍数とが決ま
るとともに、トレーニング時間やペダル回転数(rp
m)、ペダル負荷の上限値(たとえば80W)の値が入
力されれば、負荷制御部は、図1に示すように、トレー
ニング者の脈拍数を監視しつつペダル負荷を徐々に上げ
ていく。トレーニング者の脈拍数はペダル負荷の増大に
伴って高くなっていくが、脈拍数が目標脈拍数となるま
で負荷を増大させ、以降は運動中の脈拍数が目標脈拍数
近傍(目標脈拍数±5拍/分)を保つようにペダル負荷
を増減させることがなされる。しかし、ペダル負荷が上
記上限負荷値に達してもなお脈拍数が目標脈拍数に達し
ない場合、本来ならばペダル負荷を更に増大させるが、
このトレーニング装置においては、ペダル負荷を上限負
荷値以上に高くすることはせず、脈拍数が目標脈拍数+
5拍/分より高くなってペダル負荷を下げる場合まで、
上限負荷値(80W)を維持する。この動作は、設定し
たトレーニング時間が経過するまで繰り返す。脈拍数指
標トレーニングではあるものの、負荷を過負荷とならな
い範囲内で無条件に増大させるのではなく、シェイプア
ップという目的にあった上限負価値で負荷を抑えるため
に、筋肥大を招くことがないものである。
【0020】図3及び図4に他の実施例を示す。これは
ペダル負荷をトルクによって制御するタイプの自転車エ
ルゴメータであって、ここではペダル回転数を60rp
m,ペダル負荷の上限値をたとえば1.3kgmに設定
する。なお、 負荷(W)=回転数(rpm)×トルク(kgm)×1.0269 としている。そして上記実施例の場合と同様に、脈拍数
が常に目標脈拍数±5拍/分以内にあるようにペダル負
荷を制御するとともに、ペダル負荷が上記上限値に達し
た場合は、それ以上ペダル負荷を高くせずに脈拍数が高
くなってペダル負荷を下げるまで上限値を維持する。
【0021】また、脈拍数が目標脈拍数−5拍/分より
低く且つペダル負荷が上限値となっている時には、トレ
ーニング者が所要の回転数でペダルをこぐ時の指標とな
るようにトレーニング装置が発信しているペース音のピ
ッチを徐々に速め、ペダル回転数が60rpm以上とな
るようにする。トルクを増大させることで脈拍数を上げ
るのではなく、ペダルをこぐペースを速くすることで脈
拍数を上げて目標脈拍数±5拍/分内に納まるように、
トルクは上限値としたまま、ペース音のピッチを60r
pmより速い範囲で変化させるわけである。そして、脈
拍数が目標脈拍数+5拍/分よりも高くなった時には、
まずペース音のピッチを60rpm相当まで下げ、それ
でも脈拍数が目標脈拍数+5拍/分を上回る時には、ト
ルクを上限値より下げる。ペダル負荷が上限負荷値を越
えることがない上に、脈拍数を目標脈拍数にまで高める
ことができるわけである。
【0022】図5〜図7に別の実施例を示す。これは脈
拍数が目標脈拍数に達していないにもかかわらず負荷値
を上限値で抑えてしまった場合の運動量の減少分を、予
め設定しているトレーニング時間の延長で補うことで、
運動量の減少がもたらす脂肪消費量の減少を生じないよ
うにしたもので、目標脈拍数が130拍/分、トレーニ
ング時間を20分に設定した場合を示しており、20分
が経過するまでは、前記の第1の実施例の場合と同じ負
荷制御を行っている。そして20分が経過した時点で、
最初のウオーミングアップ時間である3分を除く残り1
7分間の検出脈拍数の平均値を求める。この平均脈拍数
は、負荷値に上限を定めていない場合には当然130拍
/分となるが、上限負荷値を定めているために120拍
/分となった場合、安静時脈拍数を考慮に入れた上で予
め設定した目標脈拍数との比を (目標脈拍数−安静時脈拍数)/(運動時平均脈拍数−
安静時脈拍数) によって求める。安静時脈拍数を70とすれば、上記の
場合は (130−70)/(120−70)=60/50=1.2 となる。この数値を前記トレーニング時間(20分)に
乗算して求めた24分を最終的なトレーニング時間と
し、後4分だけ上記トレーニングを継続させるのであ
る。この場合、130拍/分、20分で設定した脈拍数
指標トレーニングに代えて、120拍/分、24分のト
レーニングを行ったことになる。
【0023】ここにおいて、トレーニング装置がメモリ
ーカードのような記憶手段にトレーニング内容を記憶保
存することができるものである時には、最初に設定した
トレーニング内容ではなく、実行されたトレーニング内
容を記憶手段に記憶保存し、次回には記憶手段に保存さ
れているトレーニング内容を読み出して脈拍数指標トレ
ーニングの設定値にセットするようになっていれば、ト
レーニング者にとって、入力の手間が省けるだけでな
く、これから実際に行うトレーニングに即した設定値が
コンソールに表示されることになり、トレーニング内容
の理解が容易となるほか、トレーニング効果による持久
力の向上につれて目標脈拍数が下がるとともに運動時間
が延長されていくことになるために、トレーニングによ
る持久力向上が目に見えるかたちで現れることになる。
また、体脂肪消費には低負荷長時間運動が良いとされて
いるので、上記傾向はこの点にとっても好ましいものと
なる上に、上限負荷値を越えることがないような目標脈
拍数になった時、目標脈拍数もトレーニング時間も固定
されることになるが、これはトレーニング者にとって最
適のシェイプアップトレーニングメニューとなる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明においては、脈拍数
が目標脈拍数に達していないために負荷を増大させるに
あたり、運動目的に合致した合目的的上限負荷値以上に
負荷を増大させないために、筋肥大を招くおそれのある
高負荷状態となってしまうことがなく、このためにシェ
イプアップを目的とするトレーニングを筋肥大を招くこ
となく行えるものである。
【0025】そして合目的的上限負荷値の設定入力手段
を備えて各個人に応じた値をセットできるようにしてお
くことで、個人差に影響されることなく誰もが効果的な
シェイプアップを行えるものとなる。また、負荷制御手
段が検出脈拍数と目標脈拍数との差に応じた負荷を合目
的的上限負荷値に抑える時、負荷制御手段によって制御
可能な負荷手段での負荷がトルクであるものにおいて
は、運動速度報知手段の速度(ピッチ)を速めてこの速
度でトレーニングさせることで、負荷が合目的的上限負
荷値を越えることがないと同時に脈拍数を目標脈拍数ま
で高めることができ、負荷を抑制するにもかかわらず所
要の運動量を確保することができることになって体脂肪
消費量が減少してしまうことがないものとなる。
【0026】負荷値を抑えたことによる運動量減少分に
相当する時間だけ、予め設定されている運動継続時間を
延長することでも所要の運動量を確保することができ
て、体脂肪消費によるシェイプアップを図ることができ
る。さらに、負荷制御手段によって検出脈拍数と目標脈
拍数との差に応じた負荷が合目的的上限負荷値に抑えら
れた時のトレーニング内容を記憶する記憶手段を備える
ものとし、負荷制御手段は記憶手段に記憶されたトレー
ニング内容を呼び出して次回トレーニング設定値とする
ものであれば、トレーニングを始めるにあたっての設定
の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例におけるトレーニング動作のフローチ
ャートである。
【図2】同上のトレーニングデータの入力・設定動作の
フローチャートである。
【図3】他の実施例におけるトレーニングデータの入力
・設定動作のフローチャートである。
【図4】同上のトレーニング動作のフローチャートであ
る。
【図5】別の実施例におけるトレーニングデータの入力
・設定動作のフローチャートである。
【図6】同上のトレーニング動作のフローチャートであ
る。
【図7】同上のトレーニング時間の補正及び補正後の動
作のフローチャートである。
【図8】トレーニング装置の一例としての自転車エルゴ
メータの側面図である。
【図9】負荷値と筋肥大との関係を示す説明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】このために、従来のトレーニング装置にお
いても、運動目的に応じて、目標脈拍数運動継続時間
を変えてトレーニングを行えるようになっているものが
多い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて、シェイ
プアップを目的とする場合は、脈拍数指標トレーニング
において低負荷長時間運動を行うことになるとともに、
このトレーニングで引き締まって細くなる筋肉はトレー
ニングによく使う部位、たとえば自転車ペダリング運動
では大腿、ボート漕ぎ運動では上腕が中心となる。しか
し、低負荷長時間運動でも、負荷の値によっては上記中
心部位が筋肥大によって却って太くなってしまうことが
ある。低負荷に設定するために、本来ならば脂肪が消費
されて細くなるはずであるが、脈拍数指標トレーニング
であることから、持久力が優れていたり心拍数があがり
にくい人の場合には、脈拍数を目標脈拍数に近づけるた
めに、トレーニング装置は負荷増大させる。この結
果、意図していた以上の負荷でのトレーニングとなり、
特に主動筋部位において体脂肪消費より筋繊維の肥大の
割合が大きくなって筋肉全体が太くなってしまうのであ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて詳述する。ト
レーニング装置の形態はどのようなものであってもよい
が、図8に示すものは、ハンドル4とサドル3とペダル
2と本体1とからなる自転車状で、ペダル2を踏む動作
を行うことでトレーニングを行う自転車エルゴメータと
称されているもので、ペダル2を踏む動作に対する負荷
が可変となっており、このペダル負荷はマイクロコンピ
ューターからなる負荷制御部において調節することがで
きるようになっている。図中6は各種入力と表示のため
コントローラ部であり、負荷制御部はこのコントロー
ラ部6に納められている。また、トレーニング者の耳た
ぶなどに装着されて脈拍数を測定する脈拍数センサー7
が負荷制御部に接続されており、シェイプアップのため
の脈拍数指標トレーニングが指示された時、このトレー
ニング装置における負荷制御部は、ウオーミングアップ
のための軽負荷をしばしかけた後、検出される脈拍数が
目標脈拍数となるように負荷を増減させることを所定時
間行う。ただし、負荷を増大させることについては、検
出脈拍数が目標脈拍数に達していなくとも所定の上限負
荷値以上に増大させることはしない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】このように運動目的と目標脈拍数とが決ま
るとともに、トレーニング時間やペダル回転数(rp
m)、ペダル負荷の上限値(たとえば80W)の値が入
力されれば、負荷制御部は、図1に示すように、トレー
ニング者の脈拍数を監視しつつペダル負荷を徐々に上げ
ていく。トレーニング者の脈拍数はペダル負荷の増大に
伴って高くなっていくが、脈拍数が目標脈拍数となるま
で負荷を増大させ、以降は運動中の脈拍数が目標脈拍数
近傍(目標脈拍数±5拍/分)を保つようにペダル負荷
を増減させることがなされる。しかし、ペダル負荷が上
記上限負荷値に達してもなお脈拍数が目標脈拍数に達し
ない場合、本来ならばペダル負荷を更に増大させるが、
このトレーニング装置においては、ペダル負荷を上限負
荷値以上に高くすることはせず、脈拍数が目標脈拍数+
5拍/分より高くなってペダル負荷を下げる場合まで、
上限負荷値(80W)を維持する。この動作は、設定し
たトレーニング時間が経過するまで繰り返す。脈拍数指
標トレーニングではあるものの、負荷無条件に増大さ
せるのではなく、シェイプアップという目的にあった上
限負価値で負荷を抑えるために、筋肥大を招くことがな
いものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】ここにおいて、トレーニング装置がメモリ
ーカードのような記憶手段にトレーニング内容を記憶保
存することができるものである時には、最初に設定した
トレーニング内容ではなく、実行されたトレーニング内
容を記憶手段に記憶保存し、次回には記憶手段に保存さ
れているトレーニング内容を読み出して脈拍数指標トレ
ーニングの設定値にセットするようになっていれば、ト
レーニング者にとって、入力の手間が省けるだけでな
く、これから実際に行うトレーニングに即した設定値が
コントローラ部6に表示されることになり、トレーニン
グ内容の理解が容易となるほか、トレーニング効果によ
る持久力の向上につれて、上述のように目標脈拍数が
果的に下げられるとともに運動時間が延長されていくこ
とになるために、トレーニングによる持久力向上をトレ
ーニング者は間接的に知ることができる。また、体脂肪
消費には低負荷長時間運動が良いとされているので、上
記傾向はこの点にとっても好ましいものとなる上に、上
限負荷値を越えることがないような目標脈拍数になった
時、目標脈拍数もトレーニング時間も固定されることに
なるが、これはトレーニング者にとって最適のシェイプ
アップトレーニングメニューとなる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脈拍数検出手段と、負荷が調節自在とな
    っている負荷手段と、脈拍数検出手段で検出される脈拍
    数が予め設定された目標脈拍数となるように負荷手段に
    よる負荷を制御する負荷制御手段とを備えたトレーニン
    グ装置において、上記負荷制御手段は、検出脈拍数と目
    標脈拍数との差に応じた負荷調節を合目的的上限負荷値
    以下の範囲で行うものであることを特徴とするトレーニ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 合目的的上限負荷値の設定入力手段を備
    えていることを特徴とする請求項1記載のトレーニング
    装置。
  3. 【請求項3】 負荷制御手段によって制御可能な負荷手
    段での負荷がトルクであり、負荷制御手段は検出脈拍数
    と目標脈拍数との差に応じた負荷を合目的的上限負荷値
    に抑える時、運動速度報知手段の速度を速めるものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のトレーニング装置。
  4. 【請求項4】 負荷制御手段は検出脈拍数と目標脈拍数
    との差に応じた負荷を合目的的上限負荷値に抑える時、
    抑えたことによる運動量減少分に相当する時間だけ、予
    め設定されている運動継続時間を延長するものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のトレーニング装置。
  5. 【請求項5】 負荷制御手段は、抑えたことによる運動
    量減少分に相当する時間の算出を、目標脈拍数と負荷を
    合目的的上限負荷値に抑えた時の検出脈拍数との比によ
    って行うものであることを特徴とする請求項4記載のト
    レーニング装置。
  6. 【請求項6】 負荷制御手段によって検出脈拍数と目標
    脈拍数との差に応じた負荷が合目的的上限負荷値に抑え
    られた時のトレーニング内容を記憶する記憶手段を備え
    ており、負荷制御手段は記憶手段に記憶されたトレーニ
    ング内容を呼び出して次回トレーニング設定値とするも
    のであることを特徴とする請求項3または4または5記
    載のトレーニング装置。
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