JPH08277701A - タービン静翼支持構造 - Google Patents

タービン静翼支持構造

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JPH08277701A
JPH08277701A JP7851095A JP7851095A JPH08277701A JP H08277701 A JPH08277701 A JP H08277701A JP 7851095 A JP7851095 A JP 7851095A JP 7851095 A JP7851095 A JP 7851095A JP H08277701 A JPH08277701 A JP H08277701A
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JP
Japan
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ring
casing
blade
rotor
stationary blade
Prior art date
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Pending
Application number
JP7851095A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Hazama
隆弘 狭間
Koichi Ishida
浩一 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸方向及び半径方向に熱膨張でき、かつ熱変
形によるロータとの接触を防止することができ、ガス流
が翼列以外の部分に流れないように、ロータやケーシン
グとの間をシールすることができるタービン静翼の支持
構造を提供する。 【構成】 静翼1に隣接する動翼2を囲むシュラウドリ
ング18aと、シュラウドリングを半径方向に遊動可能
に保持するリング保持部14aを有するケーシング14
と、静翼の内端部及び外端部に取り付けられその間をガ
ス流路とする内輪15及び外輪16と、内輪の内側に撓
み支持部材17aを介して設けられ回転するロータ3と
の間をシールするシール部材17bとからなる。ケーシ
ング14はその内側に軸方向一端が開口した中空円筒形
の空洞14bを有し、外輪16の一端部14aはケーシ
ングに固定され、他端部14bが空洞内面に内方を接し
て軸方向に挿入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンにおける
静翼の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のガスタービンの側面部分
断面図である。この図に示すように、ガスタービンは、
軸方向に交互に配置された静翼1と動翼2からなり、多
数の動翼2が軸心を中心に回転するロータ3の外周部に
取付けられている。図示しない燃焼器で燃焼した高温
(例えば900℃)の排ガスは翼列に沿って軸方向に流
れ、動翼2に周方向のモーメントを与え、これによりロ
ータ3が高速で回転するようになっている。
【0003】動翼間の静翼1は、上流側の動翼から流入
するガス流を下流側の動翼に適した向きに変える役割が
ある。また、かかる静翼は、回転するロータ3と接触し
ないようにケーシング4に固定する必要があり、かつガ
ス流が翼列以外の部分に流れないように、ロータやケー
シングとの間をシールする必要がある。従来、動翼間の
静翼の支持は図2に例示したように、静翼1に内輪5と
外輪6を取り付けてその間を流路とし、内輪5の内側に
撓み支持部材7aを介してロータとの間にラビリンスシ
ール部材7bが設けられ、外輪6の下流端6aはケーシ
ング4に固定され、上流端6bは、動翼2のまわりに配
置されたシュラウドリング8aの外周部に隙間を隔てて
位置するように構成されていた。この構成により、高温
(例えば約700℃)に加熱される静翼支持部材5,6
の軸方向及び半径方向の熱膨張を可能にし、かつガス流
の翼列以外への流れを最小限度に抑えるようになってい
た。なお8bは下流側のシュラウドリングである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図2に例示し
た静翼の支持構造では、静翼の支持材料にSUS304
相当の比較的安価なものを使用すると、図2のA部(外
輪6の下流端6a)だけでタービン静翼1を支持する片
持ち支持構造のため、外輪6が高温クリープにより熱変
形を起こすと、外輪6の上流端6bがシュラウドリン
グ8aに接してこのリング8aを内側に移動させこれと
動翼2が接触したり、内輪5が軸方向下流側(図で右
方向)に撓んでロータ3の側面と接触する、等の問題を
引き起こし、安全性及び耐久性が低下する問題点があっ
た。また、かかる問題点を解決するため、材料を耐クリ
ープ強度の高いものに変更すると、材料コストが高くな
り過ぎる問題点があった。
【0005】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、軸方
向及び半径方向に熱膨張でき、かつ熱変形によるロータ
との接触を防止することができ、ガス流が翼列以外の部
分に流れないように、ロータやケーシングとの間をシー
ルすることができるタービン静翼の支持構造を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、静翼に
隣接する動翼を囲むシュラウドリングと、該シュラウド
リングを半径方向に遊動可能に保持するリング保持部を
有するケーシングと、静翼の内端部及び外端部に取り付
けられその間をガス流路とする内輪及び外輪と、内輪の
内側に撓み支持部材を介して設けられ回転するロータと
の間をシールするシール部材と、からなり、前記ケーシ
ングは、その内側に軸方向一端が開口した中空円筒形の
空洞を有し、前記外輪の一端部は前記ケーシングに固定
され、他端部が前記空洞内面に内方を接して軸方向に挿
入されている、ことを特徴とするタービン静翼支持構造
が提供される。
【0007】
【作用】上述した本発明の構成によれば、ケーシングの
内側に軸方向一端が開口した中空円筒形の空洞が設けら
れ、外輪の一端部はケーシングに固定され、他端部が前
記空洞内面に内方を接して軸方向に挿入されているの
で、動翼を囲むシュラウドリングに影響することなく軸
方向及び半径方向に熱膨張でき、かつ静翼の外端部に取
り付けられた外輪の軸方向両端を支持(両端支持)する
ことができ、熱変形によるロータとの接触を防止するこ
とができる。また、外輪の一端部はケーシングに固定さ
れており、内輪は撓み支持部材を介してロータとの間を
シールするシール部材に連結されているので、ガス流が
翼列以外の部分に流れないように、ロータやケーシング
との間をシールすることができる。
【0008】すなわち、本発明では、従来は静翼の一端
のみで固定していたものを、他端をケーシングに設けた
空洞に差し込み、この空洞の外面で力を受けられるよう
にしたので、従来は、静翼端の固定点を支点として変形
していたものが、上流側で支えられるため、変形が防止
できる。また、本発明により、高価な耐クリープ性に優
れた材料を使用しなくとも、熱変形を安価に防止するこ
とができる。更に、回転するロータとの接触を防止でき
るため、安全性、耐久性が向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。なお、各図において共通する部分には同
一の符号を付して使用する。図1は、本発明によるター
ビン静翼支持構造を備えたガスタービンの側面断面図で
ある。この図において、本発明のタービン静翼支持構造
は、ガスタービンの静翼1に隣接する動翼2(この図で
は上流側の動翼)を囲むシュラウドリング18aと、シ
ュラウドリング18aを半径方向に遊動可能に保持する
リング保持部14aを有するケーシング14と、静翼1
の内端部及び外端部に取り付けられその間をガス流路と
する内輪15及び外輪16と、内輪15の内側に撓み支
持部材17aを介して設けられ回転するロータ3との間
をシールするシール部材17bと、からなる。また、1
8bは下流側のシュラウドリングである。
【0010】シュラウドリング18aの内面は、動翼2
の外端とわずかな隙間(例えば0.2〜0.3mm)を
隔て、動翼2の外端から翼列を通らずに下流側に流れる
ガス流れを防止している。また、このシュラウドリング
18aは、ケーシング14のリング保持部14aに設け
られたリング状の隙間内に半径方向に遊動可能に保持さ
れており、かつシュラウドリング18aを軸方向に挟む
面と、これを半径方向に貫通するピン19により軸方向
の移動及び周方向の移動がないようになっている。
【0011】撓み支持部材17aは、断面がS字状の薄
い材料(例えばSUS304)からなり、半径方向に自
由に撓むことができ、かつシール部材17bの軸方向の
移動を阻止するようになっている。また、シール部材1
7bは、内面にラビリンスシール部を有し、ロータ3と
の隙間からの漏れを防止している。また、外輪16の一
端部16aはケーシング14にボルト等で固定されてい
る。かかる構成により、ガス流が翼列以外の部分に流れ
ないように、ロータ3やケーシング14との間をシール
することができる。
【0012】ケーシング14は、その内側に軸方向一端
が開口した中空円筒形の空洞14bを有する。また、外
輪16の一端部16a(この図で下流端)は、ケーシン
グ14にボルト等で固定され、他端部16b(この図で
上流端)が、空洞14bの内面に半径方向内方を接して
軸方向に挿入されている。かかる構成により、動翼2を
囲むシュラウドリング18aに影響することなく静翼
1,外輪16,内輪15等を軸方向及び半径方向に熱膨
張させることができ、かつ静翼の外端部に取り付けられ
た外輪16の軸方向両端を支持(両端支持)することに
より、熱変形によるロータ3との接触を防止することが
できる。
【0013】上述したように、本発明では、従来は静翼
の一端のみで固定していたものを、他端をケーシングに
設けた空洞に差し込み、この空洞の外面で力を受けられ
るようにしたので、従来は、静翼端の固定点を支点とし
て変形していたものが、上流側で支えられるため、変形
が防止できる。また、本発明により、高価な耐クリープ
性に優れた材料を使用しなくとも、熱変形を安価に防止
することができる。更に、回転するロータとの接触を防
止できるため、安全性、耐久性が向上する。
【0014】なお、本発明は上述した実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更できる
ことは勿論である。
【0015】
【発明の効果】上述したように、本発明のタービン静翼
支持構造は、軸方向及び半径方向に熱膨張でき、かつ熱
変形によるロータとの接触を防止することができ、ガス
流が翼列以外の部分に流れないように、ロータやケーシ
ングとの間をシールすることができる、等の優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタービン静翼支持構造を備えたガ
スタービンの側面断面図である。
【図2】従来のガスタービンの側面部分断面図である。
【符号の説明】
1 静翼 2 動翼 3 ロータ 4 ケーシング 5 内輪 6 外輪 7a 撓み支持部材 7b ラビリンスシール部材 8a,8b シュラウドリング 14 ケーシング 14a リング保持部 14b 空洞 15 内輪 16 外輪 16a,16b 端部 17a 撓み支持部材 17b シール部材 18a,18b シュラウドリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静翼に隣接する動翼を囲むシュラウドリ
    ングと、該シュラウドリングを半径方向に遊動可能に保
    持するリング保持部を有するケーシングと、静翼の内端
    部及び外端部に取り付けられその間をガス流路とする内
    輪及び外輪と、内輪の内側に撓み支持部材を介して設け
    られ回転するロータとの間をシールするシール部材と、
    からなり、 前記ケーシングは、その内側に軸方向一端が開口した中
    空円筒形の空洞を有し、前記外輪の一端部は前記ケーシ
    ングに固定され、他端部が前記空洞内面に内方を接して
    軸方向に挿入されている、ことを特徴とするタービン静
    翼支持構造。
JP7851095A 1995-04-04 1995-04-04 タービン静翼支持構造 Pending JPH08277701A (ja)

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