JPH08277552A - 洗面台の配管構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁に埋設された配管と洗面台に取付けた水栓
の接続作業工程を簡略にする。 【構成】 洗面台６に取付けた水栓７と、壁Ａの内部に
埋設した配管１に接続する止水栓２を連結管１５を介し
て接続する洗面台６の配管構造に於いて、前記止水栓２
を壁Ａに凹設した収納空間Ｂに配置した。 【効果】 洗面台の販売店は洗面台を配置した際に同時
に水栓に連通している連結管の先端を止水栓に接続する
ことができ、水道工事店が何度も出向いて作業をする必
要がなく施工時間を大幅に短縮することができるうえ、
配管及び止水栓は洗面台の収納部に露出することがな
く、収納部のスペースを有効に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、洗面台の配管構造に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、洗面台に取付けた水栓と壁に埋設
された水側及び湯側の配管を接続する構造として公知の
ものに図６及び図７のものがある。この図６及び図７に
就いて簡単に説明すると図６は洗面台を配置する前の状
態であり、建築業者が壁３１等を立設する前に予じめ水
道工事店が水の配管３２及び図示されていない湯の配管
を設置しておき、該配管３２の先端には水栓を接続する
までの間、一時的に配管３２の流路を閉塞する盲蓋３３
を螺着し、建築業者による壁３１の立設及び内装工事等
が終了した後に図７に示すように洗面台の販売店が壁３
１に沿って洗面台３４を配置して、該洗面台３４には下
部に連結管３６を接続した水栓３５を取付け連結管３６
と配管３２を接続するための止水栓３７を置いておき、
次に再び水道工事店が出向き前記盲蓋３３に替えて止水
栓３７を配管３２の先端に螺着した後にこの止水栓３７
と前記連結管３６を接続するものである。

【０００３】このように水道工事店は最初に水及び湯の
配管を設置する作業と、洗面台の設置後に水栓と配管を
止水栓を介して接続する作業をわざわざ別々に行なわな
ければならないのは次の理由による。すなわち止水栓の
配管への接続は水道法及び水道事業給水条例により各都
市の水道局から承認されている指定水道工事店しか行な
うことができず、ほとんどの洗面台販売店はこの承認を
受けていないため洗面台を取り付けた後の配管接続作業
は水道工事店が行なっていた。また配管を設置した際に
盲蓋に代えて最初から止水栓を接続しておくことも考え
られるが、壁面から前方へ大きく露出する止水栓が場所
をとり、壁面の立設や内装作業及び洗面台の設置の際の
邪魔になるものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、壁に埋設された配管と洗面台に取付けた水
栓の接続作業工程を簡略にすることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、洗面台に取付
けた水栓と、壁の内部に埋設した配管に接続する止水栓
を連結管を介して接続する洗面台の配管構造に於いて、
前記止水栓を壁に凹設した収納空間に配置したものであ
り、前記止水栓はボックスの内部に収容してもよい。

【０００６】

【作用】本発明では水道工事店が配管を設置する際に該
配管の先端に止水栓を接続しておき、この止水栓は壁の
収納空間に位置するようにしている。従って洗面台の販
売店は洗面台を配置した際に同時に水栓に連通している
連結管の先端を止水栓に接続することができる。また、
止水栓をボックスの内部に収容しておけば、壁の立設の
際に止水栓を壁材から保護することができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図１及び図２は配管１と洗面台６に取付けた
水栓７を接続する作業手順を示す説明図である。図１に
示すように一次側を図示されていない給水源及び給湯源
に夫々連通する対の配管１は先端に逆Ｔ字形の止水栓２
が接続され、該止水栓２は後に壁Ａを立設した際に止水
及び流量調節を行なう調節軸３の先端が壁Ａに凹設した
収納空間Ｂから露出しないようにしている。

【０００８】図２は洗面台６を壁Ａに沿って設置した状
態であり、洗面台６は湯水混合栓よりなる水栓７と、該
水栓７が取付けられる天板９と、該天板９を上載するキ
ャビネット１１と、天板９に固定した洗面ボール１２と
を設け、該洗面ボール１２の底部には排水管１３が接続
されている。

【０００９】水栓７は下部に延長した雄ねじ部８を天板
９に穿設した取付孔１０に上部から挿通して、天板９下
部の収納部６ａから固定ナット１４を雄ねじ部８に螺着
することで天板９に取付けられており、この雄ねじ部８
の下部には樹脂又はゴム等の簡単に曲げることができ、
耐圧性及び耐熱性に優れた材質からなる連結管１５を接
続している。

【００１０】前記連結管１５は図３に示すように先端か
ら少し離れた位置に外径を大きくした鍔部１６を形成し
ている。この連結管１５と接続する止水栓２は六角ナッ
ト４の上部にその内径を連結管１５の外径と同一とし、
外径が前記鍔部１６と略同一としたフランジ５を形成し
ている。別に設けた拘束リング１７は金属板を略コの字
形に屈曲させて形成したもので、前記鍔部１６及びフラ
ンジ５を嵌め込む対のスリット１８を開口している。従
って連結管１５の先端をフランジ５の内部に差し込み、
拘束リング１７を両スリット１８の間に鍔部１６及びフ
ランジ５が嵌まるようにすれば、連結管１５及び止水栓
２は離脱することなく接続することができる。

【００１１】図４は止水栓の別の実施例であり、この実
施例では止水栓２と六角ナット４の間にエルボ１９を介
在させ、六角ナット４及びフランジ５の開口部が洗面台
６の収納部６ａに向き合うようにしている。従って連結
管１５のフランジ５への差し込みの際に連結管１５の先
端を曲げる必要がなく、水平方向へ差し込むだけでよ
い。

【００１２】図５は止水栓のさらに別の実施例であり、
この実施例では壁Ａを立設する前にボックス２０により
止水栓２を覆うようにしている。ボックス２０は洗面台
６と向合う側部２１を開口し、この側部２１に前記連結
管１５を挿通する開口部２３を穿設した蓋体２２をビス
２４により取外し自在に装着している。従って壁Ａを立
設する際に止水栓２をボックス２０により保護すること
ができ、作業を迅速に行なうことができる。

【００１３】前記実施例に於いて配管１に水栓７の連結
管１５を接続する手順を説明すると、図１に示すように
まず建築業者が壁Ａの立設等を行なう前に、予じめ水道
工事店が給水源又は給湯源に夫々連通する対の配管１を
設置し、該配管１の先端には止水栓２を接続しておく。
次に建築業者が配管１及び止水栓２を収納空間Ｂの内部
に収納するようにして壁Ａの立設及び内装工事等を行な
う。続いて図２に示すように洗面台の販売店が洗面台５
を壁Ａに沿って配置し、作業者が収納部６ａにもぐりこ
み図３に示すように水栓７に連通している連結管１５の
先端を止水栓２のフランジ５に差し込み、別に設けた拘
束リング１７の両スリット１８の間に連結管１５の鍔部
１６及び止水栓２のフランジ５を嵌め込めば、止水栓２
と連結管１５は離脱することなくワンタッチで接続する
ことができ配管作業が終了する。

【００１４】次に図５に示す実施例の場合、洗面台５を
配置した作業者はボックス２０の蓋体２２を取外した後
に、連結管１５の先端を蓋体２２の開口部２３に挿通し
た状態で連結管１５を止水栓２に接続し、続いて蓋体２
２をビス２４によりボックス２０の開口部２３に装着す
ればよい。

【００１５】

【発明の効果】この発明は上記の構成であるから、次の
利点を有する。 （１）本発明では水道工事店が配管を設置する際に該配
管の先端に止水栓を接続しておき、この止水栓は壁の収
納空間に位置するようにしている。従って洗面台の販売
店は洗面台を配置した際に同時に水栓に連通している連
結管の先端を止水栓に接続することができ、水道工事店
が何度も出向いて作業をする必要がなく施工期間を大幅
に短縮することができる。 （２）配管及び止水栓は洗面台の収納部に露出すること
がなく、収納部のスペースを有効に利用することができ
る。 （３）また、止水栓をボックスの内部に収容することに
よって、壁の立設の際に止水栓を壁材から保護すること
ができ、作業を迅速に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】壁の収納空間に配管及び止水栓を設置した状態
を示す説明図である。

【図２】洗面台の配管作業が終了した状態を示す側断面
図である。

【図３】止水栓と連結管の接続要領を示す斜視図であ
る。

【図４】別の実施例の説明図である。

【図５】さらに別の実施例の説明図である。

【図６】従来技術による配管の説明図である。

【図７】従来技術による洗面台の配管構造の説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 配管 ２ 止水栓 ６ 洗面台 ７ 水栓 15 連結管 20 ボックス Ａ 壁 Ｂ 収納空間

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗面台に取付けた水栓と、壁の内部に埋
   設した配管に接続する止水栓を連結管を介して接続する
   洗面台の配管構造に於いて、前記止水栓を壁に凹設した
   収納空間に配置したことを特徴とする洗面台の配管構
   造。
2. 【請求項２】 前記止水栓はボックスの内部に収容した
   ことを特徴とする請求項１記載の洗面台の配管構造。