JPH08276364A - 制振性を有する研摩研削および切断加工装置 - Google Patents
制振性を有する研摩研削および切断加工装置Info
- Publication number
- JPH08276364A JPH08276364A JP10686795A JP10686795A JPH08276364A JP H08276364 A JPH08276364 A JP H08276364A JP 10686795 A JP10686795 A JP 10686795A JP 10686795 A JP10686795 A JP 10686795A JP H08276364 A JPH08276364 A JP H08276364A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thickness
- grinding wheel
- steel plate
- sprayed layer
- wheel cover
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- Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 研摩研削および切断加工装置に制振性を付与
する。 【構成】 先端部に回転砥石が装着される回転主軸と同
心配置のブラケット先端部に鋼板製砥石カバーを取付け
た構造の研摩研削および切断加工装置において、前記鋼
板製砥石カバーの少なくとも内側面に、前記鋼板製砥石
カバーの厚さの10〜30%に相当する厚さでWC基超
硬合金の溶射層を形成する。
する。 【構成】 先端部に回転砥石が装着される回転主軸と同
心配置のブラケット先端部に鋼板製砥石カバーを取付け
た構造の研摩研削および切断加工装置において、前記鋼
板製砥石カバーの少なくとも内側面に、前記鋼板製砥石
カバーの厚さの10〜30%に相当する厚さでWC基超
硬合金の溶射層を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種材料や部材の研
摩および研削加工、さらに切断加工に用いられるグライ
ンダーやカッターなどの回転砥石による研摩研削および
切断加工装置(以下、回転砥石装置という)に関するも
のである。
摩および研削加工、さらに切断加工に用いられるグライ
ンダーやカッターなどの回転砥石による研摩研削および
切断加工装置(以下、回転砥石装置という)に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記回転砥石装置として、図1に
概略縦断面図で例示されるように、回転主軸2の先端部
に回転砥石1が装着され、前記回転主軸2と同心配置の
ブラケット3の先端部に鋼板製砥石カバー4が取付けら
れた構造のものが知られている。
概略縦断面図で例示されるように、回転主軸2の先端部
に回転砥石1が装着され、前記回転主軸2と同心配置の
ブラケット3の先端部に鋼板製砥石カバー4が取付けら
れた構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の回転砥石
装置の大型化および高出力化に伴ない、これの振動発生
が増大する傾向にあるが、回転砥石装置に発生する振動
が大きくなると、研摩研削面および切断面(以下、これ
らを総称して加工面という)の粗面化が避けられないほ
か、研摩研削加工および切断加工時に発生し、砥石カバ
ーの内側面に付着した飛散粉が脱落し、これが加工面を
傷つけたりするなどの問題が発生する。
装置の大型化および高出力化に伴ない、これの振動発生
が増大する傾向にあるが、回転砥石装置に発生する振動
が大きくなると、研摩研削面および切断面(以下、これ
らを総称して加工面という)の粗面化が避けられないほ
か、研摩研削加工および切断加工時に発生し、砥石カバ
ーの内側面に付着した飛散粉が脱落し、これが加工面を
傷つけたりするなどの問題が発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、上記の従来回転砥石装置に制振
性を付与すべく研究を行なった結果、回転砥石装置を構
成する鋼板製砥石カバーの少なくとも内側面に、溶射粉
末として、炭化タングステン(以下、WCで示す)基超
硬合金粉末、望ましくは結合相形成成分として10〜2
0重量%のCoを含有し、残りが分散相形成成分として
のWCからなる組成を有するWC基超硬合金粉末を用
い、前記鋼板製砥石カバーの厚さの10〜30%に相当
する厚さの溶射層を形成すると、このWC基超硬合金溶
射層の形成によって前記回転砥石装置はすぐれた制振性
を有するようになるばかりでなく、前記溶射層に対する
飛散粉の付着性がきわめて低いものであることから、砥
石カバー内側面に前記飛散粉による付着層の形成が著し
く抑制され、したがって前記付着層の脱落による加工面
の損傷が防止されるようになるという研究結果を得たの
である。
上述のような観点から、上記の従来回転砥石装置に制振
性を付与すべく研究を行なった結果、回転砥石装置を構
成する鋼板製砥石カバーの少なくとも内側面に、溶射粉
末として、炭化タングステン(以下、WCで示す)基超
硬合金粉末、望ましくは結合相形成成分として10〜2
0重量%のCoを含有し、残りが分散相形成成分として
のWCからなる組成を有するWC基超硬合金粉末を用
い、前記鋼板製砥石カバーの厚さの10〜30%に相当
する厚さの溶射層を形成すると、このWC基超硬合金溶
射層の形成によって前記回転砥石装置はすぐれた制振性
を有するようになるばかりでなく、前記溶射層に対する
飛散粉の付着性がきわめて低いものであることから、砥
石カバー内側面に前記飛散粉による付着層の形成が著し
く抑制され、したがって前記付着層の脱落による加工面
の損傷が防止されるようになるという研究結果を得たの
である。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、先端部に回転砥石が装着される
回転主軸と同心配置のブラケット先端部に鋼板製砥石カ
バーを取付けた構造の回転砥石装置において、前記鋼板
製砥石カバーの少なくとも内側面に、前記鋼板製砥石カ
バーの厚さの10〜30%に相当する厚さでWC基超硬
合金の溶射層を形成することにより制振性を付与せしめ
た回転砥石装置に特徴を有するものである。
なされたものであって、先端部に回転砥石が装着される
回転主軸と同心配置のブラケット先端部に鋼板製砥石カ
バーを取付けた構造の回転砥石装置において、前記鋼板
製砥石カバーの少なくとも内側面に、前記鋼板製砥石カ
バーの厚さの10〜30%に相当する厚さでWC基超硬
合金の溶射層を形成することにより制振性を付与せしめ
た回転砥石装置に特徴を有するものである。
【0006】なお、この発明の回転砥石装置において、
溶射層の厚さを砥石カバーの厚さの10〜30%に限定
したのは、その厚さが10%未満では、所望の制振性を
確保することができず、一方その厚さが30%を越える
と、それだけ溶射時間が長くなって、砥石カバーに変化
が起るようになるという理由によるものである。
溶射層の厚さを砥石カバーの厚さの10〜30%に限定
したのは、その厚さが10%未満では、所望の制振性を
確保することができず、一方その厚さが30%を越える
と、それだけ溶射時間が長くなって、砥石カバーに変化
が起るようになるという理由によるものである。
【0007】
【実施例】つぎに、この発明の回転砥石装置を実施例に
より具体的に説明する。図1に示される構造を有し、回
転砥石1を、立方晶窒化硼素砥粒を気孔を共存させた状
態でガラス質結合剤で固めてなるビトリファイドボンド
砥石で構成し、かつその寸法を外径:250mm×幅:2
0mmとし、また鋼板製砥石カバー4を、厚さ:1mmの炭
素鋼板から成形した回転砥石装置(以下、従来砥石装置
という)を用意した。ついで、上記回転砥石装置の鋼板
製砥石カバーの内側面に、溶射粉末として、表1に示さ
れる組成および平均粒径を有するWC基超硬合金粉末を
用い、プラズマ電流:400A、プラズマ電圧:70
V、プラズマガス量:50l/min 、溶射走行速度:3
0m/min 、溶射粉末供給割合:25g/min の条件で
溶射を行ない、同じく表1に示される厚さの溶射層を形
成することにより本発明回転砥石装置1〜5とした。
より具体的に説明する。図1に示される構造を有し、回
転砥石1を、立方晶窒化硼素砥粒を気孔を共存させた状
態でガラス質結合剤で固めてなるビトリファイドボンド
砥石で構成し、かつその寸法を外径:250mm×幅:2
0mmとし、また鋼板製砥石カバー4を、厚さ:1mmの炭
素鋼板から成形した回転砥石装置(以下、従来砥石装置
という)を用意した。ついで、上記回転砥石装置の鋼板
製砥石カバーの内側面に、溶射粉末として、表1に示さ
れる組成および平均粒径を有するWC基超硬合金粉末を
用い、プラズマ電流:400A、プラズマ電圧:70
V、プラズマガス量:50l/min 、溶射走行速度:3
0m/min 、溶射粉末供給割合:25g/min の条件で
溶射を行ない、同じく表1に示される厚さの溶射層を形
成することにより本発明回転砥石装置1〜5とした。
【0008】つぎに、上記の各種回転砥石装置を用い
て、厚さ:10mmの軟鋼板表面の研削を、回転砥石の回
転速度:1013r.p.m 、研削代:0.03mm/passの
条件で10時間行ない、研削時の回転砥石の側面の振動
数を接触式振動数計を用いて測定すると共に、研削後の
砥石カバー内側面に堆積した飛散粉の最高付着厚さを測
定した。これらの測定結果を表1に示した。
て、厚さ:10mmの軟鋼板表面の研削を、回転砥石の回
転速度:1013r.p.m 、研削代:0.03mm/passの
条件で10時間行ない、研削時の回転砥石の側面の振動
数を接触式振動数計を用いて測定すると共に、研削後の
砥石カバー内側面に堆積した飛散粉の最高付着厚さを測
定した。これらの測定結果を表1に示した。
【0009】
【表1】
【0010】
【発明の効果】表1に示される結果から、本発明回転砥
石装置1〜5は、いずれも従来回転砥石装置に比してす
ぐれた制振性を有し、かつ研削加工時に発生する飛散粉
の砥石カバー内側面への付着もきわめて少ないことが明
らかである。上述のように、この発明の回転砥石装置
は、鋼板製砥石カバーの少なくとも内側面に形成された
WC基超硬合金溶射層によってすぐれた制振性をもつよ
うになることから、これの大型化および高出力化によっ
ても振動発生が著しく抑制され、振動によって加工面の
面粗さが影響を受けることがなく、さらに前記WC基超
硬合金溶射層は、研摩研削加工および切断加工時に発生
する飛散粉が付着しにくい性質をもつので、砥石カバー
の内側面に付着した飛散粉の脱落による加工面の損傷に
ついても心配することがないなど工業上有用な効果をも
たらすものである。
石装置1〜5は、いずれも従来回転砥石装置に比してす
ぐれた制振性を有し、かつ研削加工時に発生する飛散粉
の砥石カバー内側面への付着もきわめて少ないことが明
らかである。上述のように、この発明の回転砥石装置
は、鋼板製砥石カバーの少なくとも内側面に形成された
WC基超硬合金溶射層によってすぐれた制振性をもつよ
うになることから、これの大型化および高出力化によっ
ても振動発生が著しく抑制され、振動によって加工面の
面粗さが影響を受けることがなく、さらに前記WC基超
硬合金溶射層は、研摩研削加工および切断加工時に発生
する飛散粉が付着しにくい性質をもつので、砥石カバー
の内側面に付着した飛散粉の脱落による加工面の損傷に
ついても心配することがないなど工業上有用な効果をも
たらすものである。
【図1】回転砥石装置を例示する概略縦断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 先端部に回転砥石が装着される回転主軸
と同心配置のブラケット先端部に鋼板製砥石カバーを取
付けた構造の研摩研削および切断加工装置において、前
記鋼板製砥石カバーの少なくとも内側面に、前記鋼板製
砥石カバーの厚さの10〜30%に相当する厚さで炭化
タングステン基超硬合金の溶射層を形成したことを特徴
とする制振性を有する研摩研削および切断加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10686795A JPH08276364A (ja) | 1995-04-06 | 1995-04-06 | 制振性を有する研摩研削および切断加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10686795A JPH08276364A (ja) | 1995-04-06 | 1995-04-06 | 制振性を有する研摩研削および切断加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08276364A true JPH08276364A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=14444502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10686795A Withdrawn JPH08276364A (ja) | 1995-04-06 | 1995-04-06 | 制振性を有する研摩研削および切断加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08276364A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7140567B1 (en) | 2003-03-11 | 2006-11-28 | Primet Precision Materials, Inc. | Multi-carbide material manufacture and use as grinding media |
US7578457B2 (en) | 2003-03-11 | 2009-08-25 | Primet Precision Materials, Inc. | Method for producing fine dehydrided metal particles using grinding media |
CN103831708A (zh) * | 2012-11-20 | 2014-06-04 | 瓦菲奥斯股份公司 | 具有保护装置的弹簧端部研磨机 |
US10195612B2 (en) | 2005-10-27 | 2019-02-05 | Primet Precision Materials, Inc. | Small particle compositions and associated methods |
-
1995
- 1995-04-06 JP JP10686795A patent/JPH08276364A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7140567B1 (en) | 2003-03-11 | 2006-11-28 | Primet Precision Materials, Inc. | Multi-carbide material manufacture and use as grinding media |
US7213776B2 (en) | 2003-03-11 | 2007-05-08 | Primet Precision Materials, Inc. | Method of making particles of an intermetallic compound |
US7267292B2 (en) | 2003-03-11 | 2007-09-11 | Primet Precision Materials, Inc. | Method for producing fine alumina particles using multi-carbide grinding media |
US7329303B2 (en) | 2003-03-11 | 2008-02-12 | Primet Precision Materials, Inc. | Methods for producing titanium metal using grinding media |
US7416141B2 (en) | 2003-03-11 | 2008-08-26 | Primet Precision Materials, Inc. | Method for producing diamond particles using grinding media |
US7578457B2 (en) | 2003-03-11 | 2009-08-25 | Primet Precision Materials, Inc. | Method for producing fine dehydrided metal particles using grinding media |
US7665678B2 (en) | 2003-03-11 | 2010-02-23 | Primet Precision Materials, Inc. | Method for producing fine denitrided metal particles using grinding media |
US10195612B2 (en) | 2005-10-27 | 2019-02-05 | Primet Precision Materials, Inc. | Small particle compositions and associated methods |
CN103831708A (zh) * | 2012-11-20 | 2014-06-04 | 瓦菲奥斯股份公司 | 具有保护装置的弹簧端部研磨机 |
EP2732915A3 (de) * | 2012-11-20 | 2015-05-27 | Wafios Ag | Federendenschleifmaschine mit Schutzvorrichtung |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020702 |