JPH08275813A - 薄板物品用収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光カード、手鏡、ガラス製品等の光沢面を有
する薄板物品用の収納ケースであって、光沢面に触れる
ことなく容易に拭き取り作業ができ、しかも簡便な構造
の収納ケースを提供する。 【構成】 袋状になったケース本体１の内面に拭き取り
布２を取り付けた構成にする。拭き取り布２は取り外し
可能にするとよい。ケースの中に薄板物品を収納し、ケ
ース本体を手で両側から押さえた状態で中の薄板物品を
引き抜くかケース内で往復動させることにより、薄板物
品の光沢面に付着した汚れが拭き取り布２により除去で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光カードを始めとし
て、手鏡、ガラス製品等の光沢面を有する薄板物品を収
納するのに使用されるケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、この種の薄板物品は財布や定期
入れなどに収納して携帯することが多いが、使用時には
これらから取り出して手で把持するため、その光沢面に
指紋、ほこり、油等の汚れが付着し、見苦しくなった
り、物によっては機能を損ねる場合がある。したがっ
て、時々この汚れを除去する必要があり、従来はこの種
の汚れを取るのに布或いは溶剤を浸した布等で拭き取る
ようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
やり方では、汚れを布で拭き取る時に注意しないと光沢
面に触れてしまうことがあった。また、物によっては溶
剤を使用できずに十分に拭き取れない場合があり、また
溶剤を使用したとしても揮発ムラによる汚れが発生した
りしていた。

【０００４】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、ケース自
体に拭き取り機能を持たせるようにし、光沢面に触れる
ことなく容易に拭き取り操作が行え、しかも簡便な構造
の薄板物品用収納ケースを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の薄板物品用収納ケースは、袋状になった
ケース本体の内面に拭き取り布を取り付けたことを特徴
としている。そして、この拭き取り布を取外し可能にす
ることが好ましいものである。

【０００６】

【作用】上述の構成からなる本発明の収納ケースでは、
ケースの中に薄板物品を収納し、ケース本体を両側から
手で押さえた状態で薄板物品を引き抜くかケース内で往
復動させることにより、薄板物品の光沢面に付着した汚
れが拭き取り布により除去される。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。

【０００８】図１は本発明に係る薄板物品用収納ケース
の一実施例を示す正面図、図２は図１のＸ−Ｙにおける
断面図である。

【０００９】図中１は袋状になったケース本体、２はケ
ース本体１の内面両側に取り付けられた拭き取り布であ
る。本実施例では、厚さ０．１ｍｍのポリエチレンフィ
ルムの三方をヒートシールして袋状のケース本体１が構
成され、そのケース本体１における内面両側の広い範囲
に渡って拭き取り布２が接着剤で貼り付けられている。
なお、ケース本体１は、ポリエチレンフィルム以外の布
或いは紙により構成しても良く、その厚さやサイズは対
象とする薄板物品により適宜決めればよい。また、拭き
取り布２の素材としては、市販されているメガネやレン
ズ拭き用の布、セーム皮、化学雑巾等が使用できる。中
でも東レ株式会社製の「トレーシー」（登録商標）が汚
れ除去の効果の上から好ましく、本実施例ではこれを使
用した。なお、ケース本体１に取り付ける拭き取り布２
は、着脱可能な雄雌のテープ部材等を用いて取り外し可
能にしてもよい。

【００１０】上記の構成からなる収納ケースは次のよう
にして使用する。まず、ケース全体を片手で持ち、もう
一方の手で開口部から薄板物品を入れた後、把持した方
の手でケース本体１を両側から押さえて薄板物品を拭き
取り布２の間に挟み込むことにより圧力をかけた状態に
する。次いで、もう一方の空いている手で薄板物品を引
き抜くかケース内で往復動させて拭き取り作業を行う。
そして、拭き取り具合を確認し、拭き取り不足の場合に
は、同様の動作を繰り返して十分に汚れの拭き取りを行
うようにする。

【００１１】図３に示される実施例は図４に示す光カー
ド用の収納ケースである。図示の光カード３はカード基
材４の下方寄りの位置に光記録部５を埋め込んだタイプ
であり、収納ケースはケース本体１の内面片側に帯状の
拭き取り布２を貼り付けて構成されている。使用時に際
しては、光カード３の光記録部５が拭き取り布２と接触
するように収納ケースに挿入し、拭き取り布２の部分を
外側から指で押さえながら光カード３を引き抜くかケー
ス内で長手方向に往復動させることで、光記録部５に付
いた指紋、ほこり、油等を拭き取るようにする。なお、
拭き取り布２をケース本体における内面両側の広い範囲
に渡って取り付けておいてもよく、このようにすれば光
カード３の表裏や向きを考慮しなくて済む。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄板物品
用収納ケースは、袋状になったケース本体の内面に拭き
取り布を取り付けた構成にしたので、光沢面の汚れた薄
板物品をケースの中に入れ、拭き取り布の間に挟んだ状
態で引き抜くかケース内で往復動させるという操作で汚
れが除去されることから、拭き取り作業が簡単でしかも
光沢面に触れることなく十分に汚れを拭き取ることがで
きる。

【００１３】また、拭き取り布を取り外し可能にするこ
とにより、汚れた場合に洗浄して何度も繰り返して使用
することができる。また、ケースを小型軽量にすること
で、携帯用としても利用することができて便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る薄板物品用収納ケースの一実施例
を示す正面図である。

【図２】図１のＸ−Ｙにおける断面図である。

【図３】光カード用の収納ケースを示す正面図である。

【図４】図３の収納ケースに入れる光カードを示す正面
図である。

【符号の説明】

１ ケース本体 ２ 拭き取り布

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 袋状になったケース本体の内面に拭き取
   り布を取り付けたことを特徴とする薄板物品用収納ケー
   ス。
2. 【請求項２】 前記拭き取り布を取外し可能にしたこと
   を特徴とする請求項１記載の薄板物品用収納ケース。