JPH08274971A - 画像処理方法および装置 - Google Patents
画像処理方法および装置Info
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- JPH08274971A JPH08274971A JP7375995A JP7375995A JPH08274971A JP H08274971 A JPH08274971 A JP H08274971A JP 7375995 A JP7375995 A JP 7375995A JP 7375995 A JP7375995 A JP 7375995A JP H08274971 A JPH08274971 A JP H08274971A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 出力装置内ではイラスト等のランレングス系
のデータを変換することなく、ランレングス系のデータ
のまま扱うことができ、さらに配置装置内ではランレン
グス系のデータで入力された画像要素に対しても容易か
つ高速に配置作業が行え、それにより、配置装置にかか
る負荷を軽減できるような画像処理方法および装置を提
供すること。 【構成】 出力装置3は入力されたビットマップ系の絵
柄データだけでなくランレングス系の線画データについ
てもビットマップ系の粗画像を作成し、配置装置2に転
送する。配置装置2では、オペレータがその転送されて
きた粗画像や文字等のデータを用いて配置作業を行い、
ページ情報を作成する。そのページ情報を再び出力装置
3に転送し、出力装置3内ではページ情報内の粗画像を
元の絵柄データや線画データに差し替えた後、出力す
る。
のデータを変換することなく、ランレングス系のデータ
のまま扱うことができ、さらに配置装置内ではランレン
グス系のデータで入力された画像要素に対しても容易か
つ高速に配置作業が行え、それにより、配置装置にかか
る負荷を軽減できるような画像処理方法および装置を提
供すること。 【構成】 出力装置3は入力されたビットマップ系の絵
柄データだけでなくランレングス系の線画データについ
てもビットマップ系の粗画像を作成し、配置装置2に転
送する。配置装置2では、オペレータがその転送されて
きた粗画像や文字等のデータを用いて配置作業を行い、
ページ情報を作成する。そのページ情報を再び出力装置
3に転送し、出力装置3内ではページ情報内の粗画像を
元の絵柄データや線画データに差し替えた後、出力す
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所要数の画像要素
(以下「コンポーネント」ともいう)を含む画像の配置
編集を行う画像処理方法および装置に関するもので、特
にランレングスで表されるコンポーネントを含む画像の
取り扱いに関するものである。
(以下「コンポーネント」ともいう)を含む画像の配置
編集を行う画像処理方法および装置に関するもので、特
にランレングスで表されるコンポーネントを含む画像の
取り扱いに関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷用の画像に含まれるコンポーネント
には、文字等のベクトル系のもの、絵柄などのビットマ
ップ系のもの、イラスト等の線画系のものなど、様々な
ものがある。そこで従来、種々のコンポーネントを含む
印刷物の製版工程は以下に示すような構成の装置で行わ
れていた。
には、文字等のベクトル系のもの、絵柄などのビットマ
ップ系のもの、イラスト等の線画系のものなど、様々な
ものがある。そこで従来、種々のコンポーネントを含む
印刷物の製版工程は以下に示すような構成の装置で行わ
れていた。
【0003】図14はその装置の構成を示すブロック図
である。まず印刷物に配置するコンポーネントの内、文
字等のベクトル系のものは磁気ディスクドライブ11か
ら配置装置12に読み込む。イラスト等の線画系のもの
は、図14には示されていない装置によりトレースもし
くはビットマップ化を行い、ベクトル系もしくはビット
マップ系のデータに変換して、絵柄等のビットマップ系
のデータと共に光磁気ディスク装置14に保存してお
く。そしてそれらの絵柄等を光磁気ディスク装置14か
ら出力装置13に入力し、配置装置12は絵柄のビット
マップデータを取り扱うには負荷が大きい場合が多いた
め、「粗絵柄作成機能」を用いて負荷の小さい粗絵柄を
作成し、その作成された粗絵柄を配置装置12に送る。
なお実絵柄は、引き続き出力装置13内に保存してお
く。
である。まず印刷物に配置するコンポーネントの内、文
字等のベクトル系のものは磁気ディスクドライブ11か
ら配置装置12に読み込む。イラスト等の線画系のもの
は、図14には示されていない装置によりトレースもし
くはビットマップ化を行い、ベクトル系もしくはビット
マップ系のデータに変換して、絵柄等のビットマップ系
のデータと共に光磁気ディスク装置14に保存してお
く。そしてそれらの絵柄等を光磁気ディスク装置14か
ら出力装置13に入力し、配置装置12は絵柄のビット
マップデータを取り扱うには負荷が大きい場合が多いた
め、「粗絵柄作成機能」を用いて負荷の小さい粗絵柄を
作成し、その作成された粗絵柄を配置装置12に送る。
なお実絵柄は、引き続き出力装置13内に保存してお
く。
【0004】つぎにオペレータは配置装置(配置編集装
置)12を用い、ページに各コンポーネントを配置す
る。そしてそのコンポーネントの配置作業終了の後、オ
ペレータはプリント指示を、出力装置13とレコーダー
15に対して行う。このプリント指示により、まず配置
装置12は、ページ情報をページ記述言語(PDL:Pa
ge Description Language)によって表現し、それを出
力装置13に転送する。このページ情報に絵柄等のコン
ポーネントが含まれている場合には、それらのコンポー
ネントは粗絵柄のデータで表現されている。そのページ
情報を受け取った出力装置13は、そのページ情報内に
粗絵柄が組み込まれているかどうかの検索を行い、組み
込まれていればその粗絵柄のファイル名をリストアップ
する。つぎにそのファイル名に対応する実絵柄が出力装
置13内に保存されているかどうかをチェックし、保存
されていればPDLで記述されたページ情報の粗絵柄部
分を全て実絵柄データに差し替える。
置)12を用い、ページに各コンポーネントを配置す
る。そしてそのコンポーネントの配置作業終了の後、オ
ペレータはプリント指示を、出力装置13とレコーダー
15に対して行う。このプリント指示により、まず配置
装置12は、ページ情報をページ記述言語(PDL:Pa
ge Description Language)によって表現し、それを出
力装置13に転送する。このページ情報に絵柄等のコン
ポーネントが含まれている場合には、それらのコンポー
ネントは粗絵柄のデータで表現されている。そのページ
情報を受け取った出力装置13は、そのページ情報内に
粗絵柄が組み込まれているかどうかの検索を行い、組み
込まれていればその粗絵柄のファイル名をリストアップ
する。つぎにそのファイル名に対応する実絵柄が出力装
置13内に保存されているかどうかをチェックし、保存
されていればPDLで記述されたページ情報の粗絵柄部
分を全て実絵柄データに差し替える。
【0005】出力装置13はラスターイメージプロセッ
サ(RIP)を備えており、この出力装置13はPDL
で記述されたページ情報をラスター展開することによ
り、PDLで記述されたページ情報をレコーダーがフィ
ルムに記録するための2値信号に変換して、その変換の
後にページデータをレコーダー15に転送する。それに
よりレコーダー15は受け取ったページデータをフィル
ムに記録していく。
サ(RIP)を備えており、この出力装置13はPDL
で記述されたページ情報をラスター展開することによ
り、PDLで記述されたページ情報をレコーダーがフィ
ルムに記録するための2値信号に変換して、その変換の
後にページデータをレコーダー15に転送する。それに
よりレコーダー15は受け取ったページデータをフィル
ムに記録していく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の工程ではイラスト等の線画についてのランレング
ス系のデータをベクトル系のデータに変換する場合、そ
のランレングス系のデータが複雑であればあるほど、ベ
クトルデータの量が多くなり、またそのトレースに要す
る時間も膨大になる。従って簡単な線画しかベクトル化
が困難であるという問題がある。
従来の工程ではイラスト等の線画についてのランレング
ス系のデータをベクトル系のデータに変換する場合、そ
のランレングス系のデータが複雑であればあるほど、ベ
クトルデータの量が多くなり、またそのトレースに要す
る時間も膨大になる。従って簡単な線画しかベクトル化
が困難であるという問題がある。
【0007】また、線画のランレングス系のデータをビ
ットマップ系のデータに変換する場合、そのビットマッ
プデータ保持のために多量の記憶容量を必要とするとい
う問題もある。それは、一般的に線画データはそのエッ
ジをクリアに表現する必要があるために、同サイズの絵
柄データと比べて、数倍高密度にスキャンされているた
め、そのままビットマップデータに変換すると、そのデ
ータ量は密度比の自乗倍大きくなってしまうからであ
る。
ットマップ系のデータに変換する場合、そのビットマッ
プデータ保持のために多量の記憶容量を必要とするとい
う問題もある。それは、一般的に線画データはそのエッ
ジをクリアに表現する必要があるために、同サイズの絵
柄データと比べて、数倍高密度にスキャンされているた
め、そのままビットマップデータに変換すると、そのデ
ータ量は密度比の自乗倍大きくなってしまうからであ
る。
【0008】
【発明の目的】この発明は、従来技術における上述の問
題の克服を意図しており、比較的複雑な線画等のランレ
ングス系のデータで記述された画像要素を含む場合に
も、高速で画像要素の配置編集を行うことができる画像
処理方法および装置を提供することを第1の目的とす
る。
題の克服を意図しており、比較的複雑な線画等のランレ
ングス系のデータで記述された画像要素を含む場合に
も、高速で画像要素の配置編集を行うことができる画像
処理方法および装置を提供することを第1の目的とす
る。
【0009】また上記のような画像要素の配置編集にあ
たって、ビットマップデータの記憶のために大容量の記
憶装置を必要とせず、それにより、配置装置にかかる負
荷を軽減できるような画像処理方法および装置を提供す
ることを第2の目的とする。
たって、ビットマップデータの記憶のために大容量の記
憶装置を必要とせず、それにより、配置装置にかかる負
荷を軽減できるような画像処理方法および装置を提供す
ることを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の画像処理方法は、ランレングスデータで
表現された画像要素を含む画像要素群に対して画像編集
処理を行い、編集後の画像データを出力するにあたっ
て、前記画像要素群に関する画像データを入力する画像
入力工程と;入力された前記画像データを記憶手段に記
憶する画像記憶工程と;前記画像要素群のうち前記ラン
レングスデータで表現された画像要素を変換することに
より、前記ランレングスデータの分解能より低い分解能
で表現された低密度ビットマップデータを作成する工程
と;前記ランレングスデータで表現された画像要素につ
いては前記低密度ビットマップデータを使用しつつ前記
画像要素群の配置編集を行ない、それによって前記低密
度ビットマップデータを組み込んだ形の編集済画像を得
る配置編集工程と;前記編集済画像内に含まれる前記低
密度ビットマップデータについて、対応するランレング
スデータを前記記憶手段から検索し、前記編集済画像内
における前記低密度ビットマップデータを、前記検索で
発見された前記ランレングスデータに置換して置換済編
集画像を得る置換工程と;前記置換済編集画像に基づい
て出力画像データを得る出力工程とを備える。
め、この発明の画像処理方法は、ランレングスデータで
表現された画像要素を含む画像要素群に対して画像編集
処理を行い、編集後の画像データを出力するにあたっ
て、前記画像要素群に関する画像データを入力する画像
入力工程と;入力された前記画像データを記憶手段に記
憶する画像記憶工程と;前記画像要素群のうち前記ラン
レングスデータで表現された画像要素を変換することに
より、前記ランレングスデータの分解能より低い分解能
で表現された低密度ビットマップデータを作成する工程
と;前記ランレングスデータで表現された画像要素につ
いては前記低密度ビットマップデータを使用しつつ前記
画像要素群の配置編集を行ない、それによって前記低密
度ビットマップデータを組み込んだ形の編集済画像を得
る配置編集工程と;前記編集済画像内に含まれる前記低
密度ビットマップデータについて、対応するランレング
スデータを前記記憶手段から検索し、前記編集済画像内
における前記低密度ビットマップデータを、前記検索で
発見された前記ランレングスデータに置換して置換済編
集画像を得る置換工程と;前記置換済編集画像に基づい
て出力画像データを得る出力工程とを備える。
【0011】またこの発明の画像処理装置は、前記画像
要素群に関する画像データを入力する画像入力手段と;
入力された前記画像データを記憶手段に記憶する画像記
憶手段と;前記画像要素群のうち前記ランレングスデー
タで表現された画像要素を変換することにより、前記ラ
ンレングスデータの分解能より低い分解能で表現された
低密度ビットマップデータを作成する手段と;画像編集
操作に応答して、前記ランレングスデータで表現された
画像要素については前記低密度ビットマップデータを使
用しつつ前記画像要素群の配置編集を行ない、それによ
って前記低密度ビットマップデータを組み込んだ形の編
集済画像を得る配置編集手段と;前記編集済画像内に含
まれる前記低密度ビットマップデータについて、対応す
るランレングスデータを前記記憶手段から検索し、前記
編集済画像内における前記低密度ビットマップデータ
を、前記検索で発見された前記ランレングスデータに置
換して置換済編集画像を得る置換手段とを備えている。
そして、前記置換済編集画像に基づいて出力画像データ
を得る。
要素群に関する画像データを入力する画像入力手段と;
入力された前記画像データを記憶手段に記憶する画像記
憶手段と;前記画像要素群のうち前記ランレングスデー
タで表現された画像要素を変換することにより、前記ラ
ンレングスデータの分解能より低い分解能で表現された
低密度ビットマップデータを作成する手段と;画像編集
操作に応答して、前記ランレングスデータで表現された
画像要素については前記低密度ビットマップデータを使
用しつつ前記画像要素群の配置編集を行ない、それによ
って前記低密度ビットマップデータを組み込んだ形の編
集済画像を得る配置編集手段と;前記編集済画像内に含
まれる前記低密度ビットマップデータについて、対応す
るランレングスデータを前記記憶手段から検索し、前記
編集済画像内における前記低密度ビットマップデータ
を、前記検索で発見された前記ランレングスデータに置
換して置換済編集画像を得る置換手段とを備えている。
そして、前記置換済編集画像に基づいて出力画像データ
を得る。
【0012】なお、この発明における「ランレングスデ
ータの分解能」とは、単位ランレングス(典型的にはラ
ンレングス値=1)が表現できる画素の大きさによって
定義された分解能値を指す。
ータの分解能」とは、単位ランレングス(典型的にはラ
ンレングス値=1)が表現できる画素の大きさによって
定義された分解能値を指す。
【0013】
【作用】この発明の画像処理方法および装置では、線画
などのランレングス系のデータを変換してビットマップ
系の粗画像(低密度画像データ)とし、画像要素の配置
編集はこの粗画像を用いて行われる。そして、その粗画
像は、配置編集の完了後において、対応するランレング
ス系のデータに置換される。
などのランレングス系のデータを変換してビットマップ
系の粗画像(低密度画像データ)とし、画像要素の配置
編集はこの粗画像を用いて行われる。そして、その粗画
像は、配置編集の完了後において、対応するランレング
ス系のデータに置換される。
【0014】したがって、線画等のランレングス系のデ
ータを、元のランレングス系のデータと同じ密度のビッ
トマップ系データやベクトル系のデータに変換する必要
がない。したがって、比較的複雑な線画を画像要素とし
て含むような配置編集も高速に行うことができる。
ータを、元のランレングス系のデータと同じ密度のビッ
トマップ系データやベクトル系のデータに変換する必要
がない。したがって、比較的複雑な線画を画像要素とし
て含むような配置編集も高速に行うことができる。
【0015】また、配置編集のために作成されるビット
マップ系のデータは低密度であるため、大容量の記憶装
置も不要である。
マップ系のデータは低密度であるため、大容量の記憶装
置も不要である。
【0016】
【0017】
【1.実施例の装置配列】図1はこの発明の実施例の画
像処理装置の構成を示したブロック図であり、この装置
は、ランレングスデータで表現されたコンポーネント
(画像要素)として線画データを含む複数のコンポーネ
ントのデータを入力し、それらに対してPDLを使用し
て画像編集処理を行うとともに、編集後の画像データを
出力する製版用の画像処理装置として構成されている。
像処理装置の構成を示したブロック図であり、この装置
は、ランレングスデータで表現されたコンポーネント
(画像要素)として線画データを含む複数のコンポーネ
ントのデータを入力し、それらに対してPDLを使用し
て画像編集処理を行うとともに、編集後の画像データを
出力する製版用の画像処理装置として構成されている。
【0018】図1において、この装置には2種類の画像
入力手段が設けられている。その第1は磁気ディスクド
ライブ1であって、この磁気ディスクドライブ1は、コ
ードで表現された文字やベクトルで表現された線画のコ
ンポーネントのデータを磁気ディスクから読出す際にな
どに使用される。また、その第2は光磁気ディスク装置
7であり、この光磁気ディスク装置7は、光磁気ディス
クに記録されているところの、 ランレングスで表現された線画データ、 ビットマップで表現された絵柄データ の各コンポーネントを入力する。
入力手段が設けられている。その第1は磁気ディスクド
ライブ1であって、この磁気ディスクドライブ1は、コ
ードで表現された文字やベクトルで表現された線画のコ
ンポーネントのデータを磁気ディスクから読出す際にな
どに使用される。また、その第2は光磁気ディスク装置
7であり、この光磁気ディスク装置7は、光磁気ディス
クに記録されているところの、 ランレングスで表現された線画データ、 ビットマップで表現された絵柄データ の各コンポーネントを入力する。
【0019】これらのうち磁気ディスクドライブ1で読
取られたデータは配置装置(配置編集装置)2に与えら
れる。配置装置2にはページ情報を表示するモニタと、
モニタ画面上の座標を指定するマウスを備えており、オ
ペレータがモニタ画面に表示された様々なコンポーネン
トをマウスによって移動するなどの配置作業を行い、ペ
ージ情報を作成する。
取られたデータは配置装置(配置編集装置)2に与えら
れる。配置装置2にはページ情報を表示するモニタと、
モニタ画面上の座標を指定するマウスを備えており、オ
ペレータがモニタ画面に表示された様々なコンポーネン
トをマウスによって移動するなどの配置作業を行い、ペ
ージ情報を作成する。
【0020】出力装置3は絵柄加工装置5や線画加工装
置6から送られてきたビットマップ系の絵柄データやラ
ンレングス系の線画データを基に、それらが表現されて
いる分解能より低い分解能のビットマップ系の粗画像
(以下「粗画像」という。)を作成し、配置装置2に転
送する。逆に、配置装置2から転送されてきたページ情
報の粗画像を元のビットマップ系の絵柄(以下「実絵
柄」という。)や元のランレングス系の線画(以下「実
線画」という。)に差し替えた後、ラスター展開し、得
られたページデータをレコーダー4に送ったりする。レ
コーダー4は送られてきたページデータをフィルムに記
録する。
置6から送られてきたビットマップ系の絵柄データやラ
ンレングス系の線画データを基に、それらが表現されて
いる分解能より低い分解能のビットマップ系の粗画像
(以下「粗画像」という。)を作成し、配置装置2に転
送する。逆に、配置装置2から転送されてきたページ情
報の粗画像を元のビットマップ系の絵柄(以下「実絵
柄」という。)や元のランレングス系の線画(以下「実
線画」という。)に差し替えた後、ラスター展開し、得
られたページデータをレコーダー4に送ったりする。レ
コーダー4は送られてきたページデータをフィルムに記
録する。
【0021】絵柄加工装置5は光磁気ディスク装置7か
ら送られてきた絵柄データに対し、トーンチェンジ・ブ
ラシ等の加工を行い、印刷に適した絵柄に仕上げるため
の装置である。また、線画加工装置6は送られてきた線
画データに対し、ごみ取り・色付け等の加工を行い、印
刷に適した線画に仕上げるための装置である。光磁気デ
ィスク装置7は上記〜の画像のコンポーネントが保
存されていて、必要に応じて出力装置3に読み出され
る。
ら送られてきた絵柄データに対し、トーンチェンジ・ブ
ラシ等の加工を行い、印刷に適した絵柄に仕上げるため
の装置である。また、線画加工装置6は送られてきた線
画データに対し、ごみ取り・色付け等の加工を行い、印
刷に適した線画に仕上げるための装置である。光磁気デ
ィスク装置7は上記〜の画像のコンポーネントが保
存されていて、必要に応じて出力装置3に読み出され
る。
【0022】つぎに出力装置3の詳細な構成を図2に基
づいて説明する。CPU31はROM33に保存されて
いる各種プログラムを読み出し実行していく。RAM3
2はCPU31の作業用のメモリーである。ROM33
は以下の4つのプログラムが保存されている。すなわ
ち、 ・絵柄の粗画像作成プログラム、 ・線画の粗画像作成プログラム、 ・実絵柄/実線画差し替えプログラム、 ・ラスター展開プログラム、 である。ディスク記憶装置(Disk)34は差し替え
に使用される実絵柄および実線画データが保存される。
ネットワークI/F35は、配置装置2で作成されてP
DLで記述されたページ情報を受け取ったり、作成した
粗画像を配置装置2に転送するためのインターフェース
である。また絵柄加工装置5や線画加工装置6とも接続
され、光磁気ディスク装置7から渡され、加工された絵
柄および線画データを受け取る。出力インターフェイス
I/F36は、ラスター展開されたページデータをレコ
ーダーに転送し、フィルムに記録させる際に使用され
る。
づいて説明する。CPU31はROM33に保存されて
いる各種プログラムを読み出し実行していく。RAM3
2はCPU31の作業用のメモリーである。ROM33
は以下の4つのプログラムが保存されている。すなわ
ち、 ・絵柄の粗画像作成プログラム、 ・線画の粗画像作成プログラム、 ・実絵柄/実線画差し替えプログラム、 ・ラスター展開プログラム、 である。ディスク記憶装置(Disk)34は差し替え
に使用される実絵柄および実線画データが保存される。
ネットワークI/F35は、配置装置2で作成されてP
DLで記述されたページ情報を受け取ったり、作成した
粗画像を配置装置2に転送するためのインターフェース
である。また絵柄加工装置5や線画加工装置6とも接続
され、光磁気ディスク装置7から渡され、加工された絵
柄および線画データを受け取る。出力インターフェイス
I/F36は、ラスター展開されたページデータをレコ
ーダーに転送し、フィルムに記録させる際に使用され
る。
【0023】
【2.実施例における処理工程】図3はこの実施例の画
像処理装置のオペレータの操作および各装置の動きを表
したフローチャートである。このフローチャートで実線
の長方形で示されたステップはオペレータが行う操作を
表し、点線の長方形で示されたステップはオペレータの
操作に対応した各装置の動作を表している。まずステッ
プS1ではオペレータが文字や絵柄や線画等のコンポー
ネントを選択し、配置装置2への各コンポーネントのデ
ータの入力を指示する。つぎにステップS2で入力する
コンポーネントの種類によって処理を分岐させる。まず
入力コンポーネントが文字やベクトル系の線画の場合
は、ステップS3の処理に移り、磁気ディスクドライブ
1から配置装置2に文字データを転送する。入力コンポ
ーネントが絵柄の場合は、ステップS4〜S7の処理に
移り、光磁気ディスク装置7から絵柄加工装置5へ絵柄
データを転送し、そこでトーンチェンジ・ブラシ等の加
工を施し、印刷に適した絵柄に修正する。そしてその絵
柄データを出力装置3に送り、出力装置3では図2のD
isk34にその実絵柄データを保存すると共に、その
絵柄データを基に粗画像を生成し、その粗画像データを
配置装置2に転送する。この粗画像の作成は、たとえば
画素の間引きを行うことによって行われる。
像処理装置のオペレータの操作および各装置の動きを表
したフローチャートである。このフローチャートで実線
の長方形で示されたステップはオペレータが行う操作を
表し、点線の長方形で示されたステップはオペレータの
操作に対応した各装置の動作を表している。まずステッ
プS1ではオペレータが文字や絵柄や線画等のコンポー
ネントを選択し、配置装置2への各コンポーネントのデ
ータの入力を指示する。つぎにステップS2で入力する
コンポーネントの種類によって処理を分岐させる。まず
入力コンポーネントが文字やベクトル系の線画の場合
は、ステップS3の処理に移り、磁気ディスクドライブ
1から配置装置2に文字データを転送する。入力コンポ
ーネントが絵柄の場合は、ステップS4〜S7の処理に
移り、光磁気ディスク装置7から絵柄加工装置5へ絵柄
データを転送し、そこでトーンチェンジ・ブラシ等の加
工を施し、印刷に適した絵柄に修正する。そしてその絵
柄データを出力装置3に送り、出力装置3では図2のD
isk34にその実絵柄データを保存すると共に、その
絵柄データを基に粗画像を生成し、その粗画像データを
配置装置2に転送する。この粗画像の作成は、たとえば
画素の間引きを行うことによって行われる。
【0024】また入力コンポーネントがランレングス系
線画の場合は、ステップS8〜S11の処理に移り、光
磁気ディスク装置7から線画加工装置6へ線画データを
転送し、そこでごみ取りや色付け等の加工を施し、印刷
に適した線画に修正する。そしてその線画データを出力
装置3に送る。出力装置3では、図2のDisk34に
その実線画データを保存すると共に、その線画データを
基にビットマップ系の粗画像を生成し、その粗画像デー
タを配置装置2に転送する。
線画の場合は、ステップS8〜S11の処理に移り、光
磁気ディスク装置7から線画加工装置6へ線画データを
転送し、そこでごみ取りや色付け等の加工を施し、印刷
に適した線画に修正する。そしてその線画データを出力
装置3に送る。出力装置3では、図2のDisk34に
その実線画データを保存すると共に、その線画データを
基にビットマップ系の粗画像を生成し、その粗画像デー
タを配置装置2に転送する。
【0025】ここでステップS10の処理についてさら
に詳しく説明する。一般に製版に用いる絵柄データは4
00dpi程度の分解能で扱われるが、線画データはエ
ッジの滑らかさが要求されるため、2000dpi程度
の分解能が要求される。そのため、その線画データがラ
ンレングス系データの場合には、配置作業の際にその分
解能のままビットマップ系のデータに変換し、モニタ画
面等に表示しようとすると配置装置2に過大な負荷がか
かり、また出力装置3から配置装置2へのそのビットマ
ップ系に変換したデータの転送に時間がかかることにな
る。そこでこの実施例では出力装置3において、ランレ
ングス系の線画データを間引いて、配置作業の際に配置
装置2で使用されるビットマップ系の粗画像の分解能を
72dpi程度にすることを行っている。その際の線画
データの間引き方としては、種々の方法を採用すること
ができる。
に詳しく説明する。一般に製版に用いる絵柄データは4
00dpi程度の分解能で扱われるが、線画データはエ
ッジの滑らかさが要求されるため、2000dpi程度
の分解能が要求される。そのため、その線画データがラ
ンレングス系データの場合には、配置作業の際にその分
解能のままビットマップ系のデータに変換し、モニタ画
面等に表示しようとすると配置装置2に過大な負荷がか
かり、また出力装置3から配置装置2へのそのビットマ
ップ系に変換したデータの転送に時間がかかることにな
る。そこでこの実施例では出力装置3において、ランレ
ングス系の線画データを間引いて、配置作業の際に配置
装置2で使用されるビットマップ系の粗画像の分解能を
72dpi程度にすることを行っている。その際の線画
データの間引き方としては、種々の方法を採用すること
ができる。
【0026】そのうちの第1の方法では、まず、対象と
なる線画全体を所定の分解能になるようにあらかじめ適
当なサイズの区画に分けておく。そして、そのそれぞれ
の区画の線画データを間引いてビットマップ系のデータ
に変換していくのであるが、その方法はおおまかに2つ
に分けられる。それらは、 ・それぞれの区画内の特定の位置のデータに着目する第
1の方法と、 ・それぞれの区画内に描かれた線画の内容的な特徴に着
目する第2の方法の2種類である。さらに、第2の方法
には着目する特徴によって主につぎの3種の方法があ
る。すなわち、 ・区画内の線画の平均を採る方法と、 ・特定の色の線画を優先して採る方法と、 ・周辺の区画の代表点を考慮してその区画を代表する線
画を決定する方法などである。
なる線画全体を所定の分解能になるようにあらかじめ適
当なサイズの区画に分けておく。そして、そのそれぞれ
の区画の線画データを間引いてビットマップ系のデータ
に変換していくのであるが、その方法はおおまかに2つ
に分けられる。それらは、 ・それぞれの区画内の特定の位置のデータに着目する第
1の方法と、 ・それぞれの区画内に描かれた線画の内容的な特徴に着
目する第2の方法の2種類である。さらに、第2の方法
には着目する特徴によって主につぎの3種の方法があ
る。すなわち、 ・区画内の線画の平均を採る方法と、 ・特定の色の線画を優先して採る方法と、 ・周辺の区画の代表点を考慮してその区画を代表する線
画を決定する方法などである。
【0027】これらの方法のうち、この実施例では、区
画内の特定の位置のデータに着目する第1の方法を用い
るが、以下では、これについてさらに詳しく説明する。
図5(a)はランレングス系の線画データの例を示して
いる。これは主走査方向にm画素、副走査方向にn画素
の大きさの線画の例である。以下において主走査方向を
列ということにする。D(k,j)はj列のk番目のランレ
ングスデータを表していて、1列目のデータはD(1,
1)、D(2,1)、D(3,1)の3つのデータがある。そしてこ
のD(k,j)は(k,j)で指定されるランレングスの色
を表す色番号部C(k,j)および、(k,j)データの長
さを表すレングス部R(k,j)から成っている。このラン
レングス系の線画データを間引いてビットマップ系の粗
画像に変換したのが図5(b)である。これは主走査方
向にr画素、副走査方向にs画素の大きさの粗画像を表
している。そしてこの場合の1列目のデータはB(1,
1)、B(2,1)、…B(r,1)である。そしてこのB(p,q)は
画素位置(p,q)における色番号で表現された画像デ
ータとなっている。さらにこの場合の間引き率1/Mは
次のようになる。
画内の特定の位置のデータに着目する第1の方法を用い
るが、以下では、これについてさらに詳しく説明する。
図5(a)はランレングス系の線画データの例を示して
いる。これは主走査方向にm画素、副走査方向にn画素
の大きさの線画の例である。以下において主走査方向を
列ということにする。D(k,j)はj列のk番目のランレ
ングスデータを表していて、1列目のデータはD(1,
1)、D(2,1)、D(3,1)の3つのデータがある。そしてこ
のD(k,j)は(k,j)で指定されるランレングスの色
を表す色番号部C(k,j)および、(k,j)データの長
さを表すレングス部R(k,j)から成っている。このラン
レングス系の線画データを間引いてビットマップ系の粗
画像に変換したのが図5(b)である。これは主走査方
向にr画素、副走査方向にs画素の大きさの粗画像を表
している。そしてこの場合の1列目のデータはB(1,
1)、B(2,1)、…B(r,1)である。そしてこのB(p,q)は
画素位置(p,q)における色番号で表現された画像デ
ータとなっている。さらにこの場合の間引き率1/Mは
次のようになる。
【0028】
【数1】 1/M=r/m=s/n ・・・(1式) つぎに、図6および図7のフローチャートを用いて、こ
の間引き処理の具体的な方法を示していく。まずステッ
プS301〜S303において元の線画データの列を表
すパラメータjを「1」に、間引き後の粗画像データの
列のパラメータqを「0」に、副走査方向に間引くか否
かを判定するパラメータACCyを「0.5」に初期化
する。つぎにステップS304で1列ごとにACCyに
間引き率1/Mを加算し、ステップS305で判定して
パラメータACCyが「1」以上になるまで、ランレン
グスデータの列を飛ばしていき、「1」以上になったと
きの列を、粗画像のビットマップデータを出力するラン
レングスデータの列(以下「抽出ライン」という。)と
して採用し、ステップS306〜S308の処理に移
る。
の間引き処理の具体的な方法を示していく。まずステッ
プS301〜S303において元の線画データの列を表
すパラメータjを「1」に、間引き後の粗画像データの
列のパラメータqを「0」に、副走査方向に間引くか否
かを判定するパラメータACCyを「0.5」に初期化
する。つぎにステップS304で1列ごとにACCyに
間引き率1/Mを加算し、ステップS305で判定して
パラメータACCyが「1」以上になるまで、ランレン
グスデータの列を飛ばしていき、「1」以上になったと
きの列を、粗画像のビットマップデータを出力するラン
レングスデータの列(以下「抽出ライン」という。)と
して採用し、ステップS306〜S308の処理に移
る。
【0029】ステップS306ではパラメータACCy
から「1」を減算して次の抽出ラインまでの累積加算の
準備をする。ステップS307では粗画像データでのラ
イン番号(以下「粗画像ライン番号」という。)を表す
パラメータqに「1」を加算する。
から「1」を減算して次の抽出ラインまでの累積加算の
準備をする。ステップS307では粗画像データでのラ
イン番号(以下「粗画像ライン番号」という。)を表す
パラメータqに「1」を加算する。
【0030】ステップS308では主走査方向の間引き
処理を行う。このステップS308はサブルーチンであ
り、後で詳しく説明するが、抽出ラインについて主走査
方向の間引きとビットマップ展開とを行う。つぎにステ
ップS309でjに1を加算してランレングスデータの
次の列の処理に移る準備をし、ステップS310でその
jが最大値nを越えているかどうかの判定を行い、越え
ていなければj列の処理をするためにステップS304
へ戻り、逆にjがnを越えていれば粗画像は完成してい
るので、間引き処理を終了する。
処理を行う。このステップS308はサブルーチンであ
り、後で詳しく説明するが、抽出ラインについて主走査
方向の間引きとビットマップ展開とを行う。つぎにステ
ップS309でjに1を加算してランレングスデータの
次の列の処理に移る準備をし、ステップS310でその
jが最大値nを越えているかどうかの判定を行い、越え
ていなければj列の処理をするためにステップS304
へ戻り、逆にjがnを越えていれば粗画像は完成してい
るので、間引き処理を終了する。
【0031】すなわち、ここでの処理では、ステップS
304〜S310の間のループが(M−1)回繰返され
るまではパラメータACCyの値が「1」未満であるた
めにパラメータj(j=1〜(M−1))で指定される
各列が無視される。そして、M回目の繰返しの際にはパ
ラメータACCyの値が「1」以上となってそのときに
パラメータj(=M)で指定される列が「抽出ライン」
とされる(図8(a)の黒丸印の列)。また、こうして
「抽出ライン」が出現する都度、パラメータACCyの
値が再初期化される(ステップS306)。ただし、パ
ラメータjは再初期化されることなく、順次に増加す
る。このため、この処理ではM列ごとに「抽出ライン」
が得られることになり、その結果としてM列ごとにライ
ンの抽出が行われ、列密度(副走査方向のライン密度)
が1/M倍されることになる。
304〜S310の間のループが(M−1)回繰返され
るまではパラメータACCyの値が「1」未満であるた
めにパラメータj(j=1〜(M−1))で指定される
各列が無視される。そして、M回目の繰返しの際にはパ
ラメータACCyの値が「1」以上となってそのときに
パラメータj(=M)で指定される列が「抽出ライン」
とされる(図8(a)の黒丸印の列)。また、こうして
「抽出ライン」が出現する都度、パラメータACCyの
値が再初期化される(ステップS306)。ただし、パ
ラメータjは再初期化されることなく、順次に増加す
る。このため、この処理ではM列ごとに「抽出ライン」
が得られることになり、その結果としてM列ごとにライ
ンの抽出が行われ、列密度(副走査方向のライン密度)
が1/M倍されることになる。
【0032】また、Mが整数部だけではなく分数部(小
数部)も有しているときには図6のルーチンは、抽出ラ
インがその分数部に応じて統計的に分布し、全体として
1/M倍の画像圧縮が行われる結果を与える。たとえば
M=7/2(=3.5)のときには図8(b)に例示す
るように「3」列ごとの抽出と「4」列ごとの抽出とが
交互に行われ、それらの平均としてM=3.5に応じた
1/M=2/7倍の圧縮が実現される。
数部)も有しているときには図6のルーチンは、抽出ラ
インがその分数部に応じて統計的に分布し、全体として
1/M倍の画像圧縮が行われる結果を与える。たとえば
M=7/2(=3.5)のときには図8(b)に例示す
るように「3」列ごとの抽出と「4」列ごとの抽出とが
交互に行われ、それらの平均としてM=3.5に応じた
1/M=2/7倍の圧縮が実現される。
【0033】これらは一般に、ステップS304からS
310のループをm回繰返す間にパラメータACCyへ
の1/M=r/mの加算もm回実行されるとともに、そ
れらの加算分を累積するとその累積はr(=整数)とな
るため、このm回の累算の間にr回だけステップS30
5の判定が「YES」となることに対応する。
310のループをm回繰返す間にパラメータACCyへ
の1/M=r/mの加算もm回実行されるとともに、そ
れらの加算分を累積するとその累積はr(=整数)とな
るため、このm回の累算の間にr回だけステップS30
5の判定が「YES」となることに対応する。
【0034】次に前述のステップS308のサブルーチ
ンの処理を説明する。この処理に入った段階ではjは抽
出ラインを、qは粗画像ライン番号を示す値になってい
る。ステップS401およびS402では、粗画像の主
走査方向の位置を表すパラメータpを「1」に、抽出ラ
イン内のランレングスデータを示すパラメータkを
「1」に、主走査方向について間引くか否かを判定する
パラメータACCxをM/2に初期化する。
ンの処理を説明する。この処理に入った段階ではjは抽
出ラインを、qは粗画像ライン番号を示す値になってい
る。ステップS401およびS402では、粗画像の主
走査方向の位置を表すパラメータpを「1」に、抽出ラ
イン内のランレングスデータを示すパラメータkを
「1」に、主走査方向について間引くか否かを判定する
パラメータACCxをM/2に初期化する。
【0035】ステップS403ではパラメータACCx
にj列のk番目のランレングスデータのレングス長R
(k,j)を加算する。そして、パラメータACCxの
値がM未満の場合kに「1」を加算して次のランレング
スデータのレングス長をACCxに加えるためステップ
S403に戻る。逆にパラメータACCxがM以上なら
ばk番目のランレングスデータからビットマップデータ
を生成するため、ステップS406〜S409の処理を
行う。ステップS406でk番目のランレングスデータ
の色番号部C(k,j)を粗画像における画素位置(p,
q)のビットマップデータとする。
にj列のk番目のランレングスデータのレングス長R
(k,j)を加算する。そして、パラメータACCxの
値がM未満の場合kに「1」を加算して次のランレング
スデータのレングス長をACCxに加えるためステップ
S403に戻る。逆にパラメータACCxがM以上なら
ばk番目のランレングスデータからビットマップデータ
を生成するため、ステップS406〜S409の処理を
行う。ステップS406でk番目のランレングスデータ
の色番号部C(k,j)を粗画像における画素位置(p,
q)のビットマップデータとする。
【0036】ステップS407ではパラメータACCx
からMを減算して次のビットマップデータを生成すべき
ランレングスデータまでの累積加算の準備をする。ステ
ップS408ではビットマップデータの次に出力すべき
画素へ処理を移す準備をするため、パラメータpに
「1」を加算する。そして、ステップS409でpの値
の判定を行い、パラメータpが最大値rを越えていなけ
ればステップS404の処理へ戻り、越えていたら、こ
のサブルーチンを終了する。
からMを減算して次のビットマップデータを生成すべき
ランレングスデータまでの累積加算の準備をする。ステ
ップS408ではビットマップデータの次に出力すべき
画素へ処理を移す準備をするため、パラメータpに
「1」を加算する。そして、ステップS409でpの値
の判定を行い、パラメータpが最大値rを越えていなけ
ればステップS404の処理へ戻り、越えていたら、こ
のサブルーチンを終了する。
【0037】すなわち、ここでのサブルーチンでは、着
目している抽出ラインにおいてkの値を増加させつつパ
ラメータACCxへレングス長R(k,j)を次々と加算し
て行き、図9(a)に例示するようにランレングスの累
算値がM画素分以上増えるごとに、その越えた時点にお
けるランレングスデータの色が抽出されることを意味す
る。ただし、図9においては黒白2色のランレングスの
場合を例としており、黒丸は「黒」のランレングスデー
タが抽出されることを、また白丸は「白」のランレング
スデータが抽出されることをそれぞれ示している。
目している抽出ラインにおいてkの値を増加させつつパ
ラメータACCxへレングス長R(k,j)を次々と加算し
て行き、図9(a)に例示するようにランレングスの累
算値がM画素分以上増えるごとに、その越えた時点にお
けるランレングスデータの色が抽出されることを意味す
る。ただし、図9においては黒白2色のランレングスの
場合を例としており、黒丸は「黒」のランレングスデー
タが抽出されることを、また白丸は「白」のランレング
スデータが抽出されることをそれぞれ示している。
【0038】また、図9(b)のようにレングス長が大
きいときには、ひとつのランレングスにつき複数の位置
での抽出が行われる。これは図7のステップS403に
おいてレングス長R(k,j)の値が大きいときにはステ
ップS407の減算を含むステップS404〜S409
のループが複数回実行された後に初めてこのループから
抜けだし、ステップS405を経て新たなレングス長の
加算に移ることに対応している。また、図9(c)は比
較的短いレングス長と比較的長いレングス長とが混在し
ている例を示している。
きいときには、ひとつのランレングスにつき複数の位置
での抽出が行われる。これは図7のステップS403に
おいてレングス長R(k,j)の値が大きいときにはステ
ップS407の減算を含むステップS404〜S409
のループが複数回実行された後に初めてこのループから
抜けだし、ステップS405を経て新たなレングス長の
加算に移ることに対応している。また、図9(c)は比
較的短いレングス長と比較的長いレングス長とが混在し
ている例を示している。
【0039】なお、Mが整数でないときにも統計的な平
均として1/M倍のデータ圧縮が実現されることは、副
走査方向についての図9(b)での説明と同様の原理と
なっている。
均として1/M倍のデータ圧縮が実現されることは、副
走査方向についての図9(b)での説明と同様の原理と
なっている。
【0040】以上説明した方法は、図6のフローチャー
トではパラメータACCyの値を「0.5」を初期値に
して1列ごとに1/Mづつ増やしていき、「1」以上に
なったときの列を抽出ラインとしている。さらに図7の
フローチャートではパラメータACCxの値を初期値M
/2から増やしていき、M以上になったとき粗画像のビ
ットマップデータを出力することとしている。これはす
なわち、M×M画素の区画ごとの中心を粗画像のビット
マップデータとして出力することを意味している。
トではパラメータACCyの値を「0.5」を初期値に
して1列ごとに1/Mづつ増やしていき、「1」以上に
なったときの列を抽出ラインとしている。さらに図7の
フローチャートではパラメータACCxの値を初期値M
/2から増やしていき、M以上になったとき粗画像のビ
ットマップデータを出力することとしている。これはす
なわち、M×M画素の区画ごとの中心を粗画像のビット
マップデータとして出力することを意味している。
【0041】つぎに具体的な間引き例を図10を用いて
説明する。図10(a)は元のランレングス系の線画デ
ータを表していて、ハッチングを付けた部分は間引いた
後のビットマップデータを表している。また、元の線画
の2列目のみランレングスデータの具体的値を示してい
て、各データの色番号部C(1,2)、C(2,2)、C(3,2)、
C(4,2)はそれぞれC1、C2、C3、C4である。ま
た各データのレングス部R(1,2)、R(2,2)、R(3,2)、
R(4,2)はそれぞれ「4」、「6」、「2」、「2」で
ある。さらにこの例では、ランレングスデータのサイズ
はm=14、n=21であり、粗画像のサイズはr=
4、s=6であり、したがって式1より、M=7/2で
ある。また図10(b)は図6のステップS306で1
を減算しなかった場合のACCyの小数点第3位以下を
切り捨てた値を表している。これらの内、丸印を付けた
数値に対応した列が抽出ラインである。
説明する。図10(a)は元のランレングス系の線画デ
ータを表していて、ハッチングを付けた部分は間引いた
後のビットマップデータを表している。また、元の線画
の2列目のみランレングスデータの具体的値を示してい
て、各データの色番号部C(1,2)、C(2,2)、C(3,2)、
C(4,2)はそれぞれC1、C2、C3、C4である。ま
た各データのレングス部R(1,2)、R(2,2)、R(3,2)、
R(4,2)はそれぞれ「4」、「6」、「2」、「2」で
ある。さらにこの例では、ランレングスデータのサイズ
はm=14、n=21であり、粗画像のサイズはr=
4、s=6であり、したがって式1より、M=7/2で
ある。また図10(b)は図6のステップS306で1
を減算しなかった場合のACCyの小数点第3位以下を
切り捨てた値を表している。これらの内、丸印を付けた
数値に対応した列が抽出ラインである。
【0042】また図10(c)は図6のステップS30
6で「1」を減算処理する場合の図6のステップS30
8でのパラメータACCyの小数点第3位以下で切り捨
てた値を表している。以下図6のフローチャートに従っ
てパラメータACCyの値を追っていく。最初、パラメ
ータACCyの値はステップS303で「0.5」にな
っている。そしてステップS304で1/M=0.28
5…をパラメータACCyに加えるため、線画の1列目
(j=1)の場合、ACCy=0.78…となり「1」
以上でないためこの列は抽出ラインではない。つぎに2
列目(j=2)では再びステップS304で1/Mを加
えてACCy=1.07…となり「1」以上であるため
2列目は抽出ラインである。したがって、ステップS3
05の判定の結果ステップS306の処理に移るが、こ
の処理を行わないで次のステップ以下に移った場合のパ
ラメータACCyの値を示したのが図10(b)であ
り、逆に、ステップS306の処理を通り行った際のパ
ラメータACCyの値を示したのが図10(c)であ
る。そのため図10(c)では2列目のパラメータAC
Cyの「1.07」から「1」を減算して「0.07」
となる。このような処理を繰り返していくと図10
(b)および(c)のように各列に対してパラメータA
CCyの値が求まる。そして、図10(b)で整数の位
が1つ増した列、すなわち、パラメータACCyの値に
丸印を付けた列を抽出ラインとして採用すると、2、
6、9、13、16、20列目が抽出ラインとなる。
6で「1」を減算処理する場合の図6のステップS30
8でのパラメータACCyの小数点第3位以下で切り捨
てた値を表している。以下図6のフローチャートに従っ
てパラメータACCyの値を追っていく。最初、パラメ
ータACCyの値はステップS303で「0.5」にな
っている。そしてステップS304で1/M=0.28
5…をパラメータACCyに加えるため、線画の1列目
(j=1)の場合、ACCy=0.78…となり「1」
以上でないためこの列は抽出ラインではない。つぎに2
列目(j=2)では再びステップS304で1/Mを加
えてACCy=1.07…となり「1」以上であるため
2列目は抽出ラインである。したがって、ステップS3
05の判定の結果ステップS306の処理に移るが、こ
の処理を行わないで次のステップ以下に移った場合のパ
ラメータACCyの値を示したのが図10(b)であ
り、逆に、ステップS306の処理を通り行った際のパ
ラメータACCyの値を示したのが図10(c)であ
る。そのため図10(c)では2列目のパラメータAC
Cyの「1.07」から「1」を減算して「0.07」
となる。このような処理を繰り返していくと図10
(b)および(c)のように各列に対してパラメータA
CCyの値が求まる。そして、図10(b)で整数の位
が1つ増した列、すなわち、パラメータACCyの値に
丸印を付けた列を抽出ラインとして採用すると、2、
6、9、13、16、20列目が抽出ラインとなる。
【0043】さらに、2列目について、主走査方向の間
引き処理についてパラメータACCxの値を示したのが
図10(d)である。以下図7のフローチャートに従っ
てパラメータACCxの値を追っていく。最初ステップ
S401でp=1、k=1と初期値が与えられている。
そして、ステップS402でACCxは初期値としてM
/2=1.75が与えられる。つぎにステップS405
でパラメータACCxにR(1,2)=4が加えられて、AC
Cx=5.75となる。このパラメータACCxの値は図
10(d)の2列目の上段に示されている。このときパ
ラメータACCxはM=3.5以上であるので、ステッ
プS404の判定によりこのランレングスデータから粗
画像のビットマップデータを生成することになり、ステ
ップS406でB(1,1)としてC(1,2)=C1を採用す
る。そしてステップS407でM=3.5を減算された
パラメータACCxは2.25となる。この値は図10
(d)の2列目の下段に示されている。
引き処理についてパラメータACCxの値を示したのが
図10(d)である。以下図7のフローチャートに従っ
てパラメータACCxの値を追っていく。最初ステップ
S401でp=1、k=1と初期値が与えられている。
そして、ステップS402でACCxは初期値としてM
/2=1.75が与えられる。つぎにステップS405
でパラメータACCxにR(1,2)=4が加えられて、AC
Cx=5.75となる。このパラメータACCxの値は図
10(d)の2列目の上段に示されている。このときパ
ラメータACCxはM=3.5以上であるので、ステッ
プS404の判定によりこのランレングスデータから粗
画像のビットマップデータを生成することになり、ステ
ップS406でB(1,1)としてC(1,2)=C1を採用す
る。そしてステップS407でM=3.5を減算された
パラメータACCxは2.25となる。この値は図10
(d)の2列目の下段に示されている。
【0044】ステップS408でパラメータpに「1」
加算した後ステップS409の判定によりステップS4
04に戻り、ACCx=2.25とM=3.5を比べパ
ラメータACCxがM未満であるのでステップS405
でkに「1」加算する。そしてステップS403でパラ
メータACCxにR(2,2)=6を加えることにより、AC
Cx=8.25となる。この値は図10(d)の3列目
の上段に示されている。そしてこの値はM=3.5以上
であるのでステップS404の判定によりこので、この
ランレングスデータから粗画像のビットマップデータを
生成することになり、ステップS406でB(2,1)とし
てC(2,2)=C2を採用する。
加算した後ステップS409の判定によりステップS4
04に戻り、ACCx=2.25とM=3.5を比べパ
ラメータACCxがM未満であるのでステップS405
でkに「1」加算する。そしてステップS403でパラ
メータACCxにR(2,2)=6を加えることにより、AC
Cx=8.25となる。この値は図10(d)の3列目
の上段に示されている。そしてこの値はM=3.5以上
であるのでステップS404の判定によりこので、この
ランレングスデータから粗画像のビットマップデータを
生成することになり、ステップS406でB(2,1)とし
てC(2,2)=C2を採用する。
【0045】以上のような処理を繰り返していくと、図
10(d)のACCxの2列目上段→下段→3列目上段
→下段…と値が変わっていく。このうち、丸印を付けた
値のとき、粗画像のビットマップデータを生成してい
く。こうして、B(1,1)、B(2,1)、B(3,1)、B(4,1)は
それぞれC1、C2、C2、C4となる。このような処
理を図10(a)の2、6、9、13、16、20列に
対して行われ、最終的に粗画像が生成される。以上がこ
の実施例の間引き処理方法である。
10(d)のACCxの2列目上段→下段→3列目上段
→下段…と値が変わっていく。このうち、丸印を付けた
値のとき、粗画像のビットマップデータを生成してい
く。こうして、B(1,1)、B(2,1)、B(3,1)、B(4,1)は
それぞれC1、C2、C2、C4となる。このような処
理を図10(a)の2、6、9、13、16、20列に
対して行われ、最終的に粗画像が生成される。以上がこ
の実施例の間引き処理方法である。
【0046】再び図3の説明に戻り、ステップS10の
ランレングス系の線画データを間引いて粗画像データフ
ァイルを自動的に生成する際の処理手順を示したフロー
チャートが図11である。まず、ステップS111で
は、出力装置3が線画加工装置6から線画データを受け
取る。つぎにステップS112では出力装置3は受け取
った線画データの分解能を調べ、それから生成される粗
線画の分解能を72dpiになるように間引き率を計算
する。つぎに、ステップS113では得られた間引き率
を基に、実際に線画データの間引き処理を行い、粗画像
を生成する。つぎに、ステップS114では粗画像デー
タに、拡張子「.CRS」を付加したファイル名をつけ
る。これは図4のステップS18のページ情報の粗画像
データを実絵柄および実線画データに差し替える処理の
際に、この拡張子を基にページ情報内の粗画像データの
ファイルを検索し、リストアップするためのものであ
る。また逆に、実線画の方は粗画像のファイル名の拡張
子「.CRS」のないファイル名を付けて、出力装置3
内のDisk34に保存しておく。以上の処理が図3の
ステップS10の処理の詳細である。
ランレングス系の線画データを間引いて粗画像データフ
ァイルを自動的に生成する際の処理手順を示したフロー
チャートが図11である。まず、ステップS111で
は、出力装置3が線画加工装置6から線画データを受け
取る。つぎにステップS112では出力装置3は受け取
った線画データの分解能を調べ、それから生成される粗
線画の分解能を72dpiになるように間引き率を計算
する。つぎに、ステップS113では得られた間引き率
を基に、実際に線画データの間引き処理を行い、粗画像
を生成する。つぎに、ステップS114では粗画像デー
タに、拡張子「.CRS」を付加したファイル名をつけ
る。これは図4のステップS18のページ情報の粗画像
データを実絵柄および実線画データに差し替える処理の
際に、この拡張子を基にページ情報内の粗画像データの
ファイルを検索し、リストアップするためのものであ
る。また逆に、実線画の方は粗画像のファイル名の拡張
子「.CRS」のないファイル名を付けて、出力装置3
内のDisk34に保存しておく。以上の処理が図3の
ステップS10の処理の詳細である。
【0047】さて、再び図3の説明に戻る。ステップS
2の判定により入力コンポーネントに応じた処理を行
い、ステップS12でページ情報内に入力された全コン
ポーネントに対してステップS3〜S11の処理を終了
したかどうかの判定を行う。そして、まだ全コンポーネ
ントに対して、ステップS3〜S11の処理が終わって
いなければステップS1に処理を戻し、逆に全コンポー
ネントに対してステップS3〜S11の処理が終了した
段階で、図4のステップS15に処理が移る。以下図4
のフローチャートに従って説明していく。
2の判定により入力コンポーネントに応じた処理を行
い、ステップS12でページ情報内に入力された全コン
ポーネントに対してステップS3〜S11の処理を終了
したかどうかの判定を行う。そして、まだ全コンポーネ
ントに対して、ステップS3〜S11の処理が終わって
いなければステップS1に処理を戻し、逆に全コンポー
ネントに対してステップS3〜S11の処理が終了した
段階で、図4のステップS15に処理が移る。以下図4
のフローチャートに従って説明していく。
【0048】ステップS15ではオペレータが配置装置
2のモニタ画面上に表示された様々なコンポーネントを
マウスによって移動させたり、拡大、縮小、回転等の操
作を行い、所望の配置状態にする配置編集作業を行う。
この配置編集作業が終了するとオペレータはステップS
16に従い出力装置3や、レコーダー4にそのページの
プリント指示を行う。このプリント指示を行うとステッ
プS17に処理が移り、配置装置2は配置編集作業の終
了したページをPDLで表現し、ページ情報を作成す
る。
2のモニタ画面上に表示された様々なコンポーネントを
マウスによって移動させたり、拡大、縮小、回転等の操
作を行い、所望の配置状態にする配置編集作業を行う。
この配置編集作業が終了するとオペレータはステップS
16に従い出力装置3や、レコーダー4にそのページの
プリント指示を行う。このプリント指示を行うとステッ
プS17に処理が移り、配置装置2は配置編集作業の終
了したページをPDLで表現し、ページ情報を作成す
る。
【0049】このときのページ情報の例を示したのが図
12である。この図12でL1〜L6以外の行には粗画
像データ以外の文字や、ベクトル系の線画のデータが記
されているが、省略されている。また、L1〜L3およ
びL4〜L6がそれぞれ粗画像データを表している。L
1およびL4にはそれぞれ粗画像ABC.CRSおよび
粗画像CDE.CRSの配置されている位置が記されて
いる。L2およびL5はそれぞれ粗画像ABC.CRS
および粗画像CDE.CRSのファイル名を表してい
る。L3およびL6にはそれぞれ粗画像ABC.CR
S、および粗画像CDE.CRSの画像データが記され
ている。このようなページ情報を作成した後、配置装置
2はそのページ情報を出力装置3に転送する。
12である。この図12でL1〜L6以外の行には粗画
像データ以外の文字や、ベクトル系の線画のデータが記
されているが、省略されている。また、L1〜L3およ
びL4〜L6がそれぞれ粗画像データを表している。L
1およびL4にはそれぞれ粗画像ABC.CRSおよび
粗画像CDE.CRSの配置されている位置が記されて
いる。L2およびL5はそれぞれ粗画像ABC.CRS
および粗画像CDE.CRSのファイル名を表してい
る。L3およびL6にはそれぞれ粗画像ABC.CR
S、および粗画像CDE.CRSの画像データが記され
ている。このようなページ情報を作成した後、配置装置
2はそのページ情報を出力装置3に転送する。
【0050】つぎに、図4のステップS18では出力装
置3は受け取ったページ情報内に粗画像が組み込まれて
いるか否かを検索し、組み込まれていればその粗画像デ
ータを実絵柄もしくは実線画データに差し替える作業を
行う。このステップS18の出力装置3の処理を詳しく
示したのが図13のフローチャートである。まず、ステ
ップS181で配置装置2からページ情報を受け取る。
つぎにステップS182では、受け取ったページ情報内
に粗画像のファイルがあるかどうかを検索する。この検
索は、図12のL2およびL5に示された%をもとにフ
ァイル名を捜し出し、さらにそのファイル名に付けられ
た拡張子が「.CRS」であるかどうかによって粗画像
のファイルを検索していく。そして、粗画像のファイル
が検出されなければ、ステップS18を終了する。逆に
粗画像のファイルが検出された場合には、処理はステッ
プS183に移り、粗画像のファイル名を全てリストア
ップする。そして粗画像のファイル名が全てリストアッ
プされると、ステップS184に処理は移り、粗画像に
対応する実絵柄もしくは実線画データのファイルが存在
するかどうか、出力装置3内のDisk34を検索す
る。この検索は図7の例の場合、ファイル名「ABC」
および「CDE」のファイルを探すことによって行われ
る。これらのファイルは、図3のステップS6およびS
11において保存されていたものである。
置3は受け取ったページ情報内に粗画像が組み込まれて
いるか否かを検索し、組み込まれていればその粗画像デ
ータを実絵柄もしくは実線画データに差し替える作業を
行う。このステップS18の出力装置3の処理を詳しく
示したのが図13のフローチャートである。まず、ステ
ップS181で配置装置2からページ情報を受け取る。
つぎにステップS182では、受け取ったページ情報内
に粗画像のファイルがあるかどうかを検索する。この検
索は、図12のL2およびL5に示された%をもとにフ
ァイル名を捜し出し、さらにそのファイル名に付けられ
た拡張子が「.CRS」であるかどうかによって粗画像
のファイルを検索していく。そして、粗画像のファイル
が検出されなければ、ステップS18を終了する。逆に
粗画像のファイルが検出された場合には、処理はステッ
プS183に移り、粗画像のファイル名を全てリストア
ップする。そして粗画像のファイル名が全てリストアッ
プされると、ステップS184に処理は移り、粗画像に
対応する実絵柄もしくは実線画データのファイルが存在
するかどうか、出力装置3内のDisk34を検索す
る。この検索は図7の例の場合、ファイル名「ABC」
および「CDE」のファイルを探すことによって行われ
る。これらのファイルは、図3のステップS6およびS
11において保存されていたものである。
【0051】そしてこれらの実画像ファイルが存在する
場合には、ステップS185に移り、図12のL3およ
びL6の(Image Binary Data)を実画像のデータに差し
替える。逆に存在しない場合には粗画像データのままに
しておく。また、粗画像データ以外の、文字やベクトル
系の線画データはそのままにしておく。そしてリストア
ップされた全ての粗画像のファイルに対して、ステップ
S184およびS185の処理が終了したかどうかがス
テップS186で判定され、終了が確認されるとステッ
プS18の処理が終わる。つぎに、図4のステップS1
9では、出力装置3はステップS18で粗画像ファイル
の差し替えの済んだページ情報に対してラスター展開を
行い、ページデータを作成する。そしてそのページデー
タを、出力装置3内の出力I/Fを介してレコーダー4
に転送する。そしてステップS20として、レコーダー
4はその受け取ったページデータをフィルム(感材)に
露光記録していく。以上でこの実施例の処理が終了す
る。
場合には、ステップS185に移り、図12のL3およ
びL6の(Image Binary Data)を実画像のデータに差し
替える。逆に存在しない場合には粗画像データのままに
しておく。また、粗画像データ以外の、文字やベクトル
系の線画データはそのままにしておく。そしてリストア
ップされた全ての粗画像のファイルに対して、ステップ
S184およびS185の処理が終了したかどうかがス
テップS186で判定され、終了が確認されるとステッ
プS18の処理が終わる。つぎに、図4のステップS1
9では、出力装置3はステップS18で粗画像ファイル
の差し替えの済んだページ情報に対してラスター展開を
行い、ページデータを作成する。そしてそのページデー
タを、出力装置3内の出力I/Fを介してレコーダー4
に転送する。そしてステップS20として、レコーダー
4はその受け取ったページデータをフィルム(感材)に
露光記録していく。以上でこの実施例の処理が終了す
る。
【0052】
【3.変形例】この実施例ではランレングス系の線画デ
ータを間引いてビットマップデータに変換する方法とし
て、線画を適当なサイズの区画に分割し、それぞれの区
画内の特定の位置のデータに着目する方法を用いたが、
その他の方法によって変換する仕様にすることも可能で
ある。
ータを間引いてビットマップデータに変換する方法とし
て、線画を適当なサイズの区画に分割し、それぞれの区
画内の特定の位置のデータに着目する方法を用いたが、
その他の方法によって変換する仕様にすることも可能で
ある。
【0053】またこの実施例では出力装置において粗画
像の実画像への差し替えの際に粗画像データのファイル
の検索にファイル名の拡張子を用いているが、ファイル
名自体に特定の特徴を持たせ、それによって検索するこ
とにしても良い。
像の実画像への差し替えの際に粗画像データのファイル
の検索にファイル名の拡張子を用いているが、ファイル
名自体に特定の特徴を持たせ、それによって検索するこ
とにしても良い。
【0054】また、実施例ではランレングスデータで表
現される代表的なコンポーネントとして線画を示した
が、この発明はランレングスデータで表現されるもので
あれば他の種類のコンポーネントにおいても適用可能で
ある。
現される代表的なコンポーネントとして線画を示した
が、この発明はランレングスデータで表現されるもので
あれば他の種類のコンポーネントにおいても適用可能で
ある。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
画像処理方法および装置によれば、線画などのランレン
グス系のデータを変換してビットマップ系の粗画像と
し、画像要素の配置編集はこの粗画像を用いて行われ
る。そして、その粗画像は、配置編集の完了後におい
て、対応するランレングス系のデータに置換されるた
め、線画等のランレングス系のデータを、元のランレン
グス系のデータと同じ密度のビットマップ系データやベ
クトル系のデータに変換する必要がない。したがって、
比較的複雑な線画を画像要素として含むような配置編集
も高速に行うことができる。
画像処理方法および装置によれば、線画などのランレン
グス系のデータを変換してビットマップ系の粗画像と
し、画像要素の配置編集はこの粗画像を用いて行われ
る。そして、その粗画像は、配置編集の完了後におい
て、対応するランレングス系のデータに置換されるた
め、線画等のランレングス系のデータを、元のランレン
グス系のデータと同じ密度のビットマップ系データやベ
クトル系のデータに変換する必要がない。したがって、
比較的複雑な線画を画像要素として含むような配置編集
も高速に行うことができる。
【0056】また、配置編集のために作成されるビット
マップ系のデータは低密度であるため、大容量の記憶装
置も不要である。
マップ系のデータは低密度であるため、大容量の記憶装
置も不要である。
【図1】実施例における画像処理装置の構成を示したブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】実施例における画像処理装置内の出力装置の構
成を示したブロック図である。
成を示したブロック図である。
【図3】実施例における画像処理装置のオペレータの操
作および各装置の動きを表したフローチャートである。
作および各装置の動きを表したフローチャートである。
【図4】実施例における画像処理装置のオペレータの操
作および各装置の動きを表したフローチャートである。
作および各装置の動きを表したフローチャートである。
【図5】実施例におけるランレングス系の線画データの
間引き処理の概念図である。
間引き処理の概念図である。
【図6】実施例におけるランレングス系の線画データの
間引き処理のフローチャートである。
間引き処理のフローチャートである。
【図7】実施例におけるランレングス系の線画データの
主走査方向の間引き処理のフローチャートである。
主走査方向の間引き処理のフローチャートである。
【図8】実施例におけるランレングス系の線画データの
副走査方向間引き処理の原理説明図である。
副走査方向間引き処理の原理説明図である。
【図9】実施例におけるランレングス系の線画データの
主走査方向間引き処理の原理説明図である。
主走査方向間引き処理の原理説明図である。
【図10】実施例におけるランレングス系の線画データ
の間引き処理の具体例の説明図である。
の間引き処理の具体例の説明図である。
【図11】実施例における粗画像データファイル作成処
理の説明図である。
理の説明図である。
【図12】実施例におけるページ情報の具体例の説明図
である。
である。
【図13】実施例における出力装置による実画像の差し
替え処理のフローチャートである。
替え処理のフローチャートである。
【図14】従来例における画像処理装置の構成を示した
ブロック図である。
ブロック図である。
M 間引き率の逆数 m ランレングス系の線画の主走査方向の大きさ n ランレングス系の線画の副走査方向の大きさ r ビットマップ系の粗画像の主走査方向の大き
さ s ビットマップ系の粗画像の副走査方向の大き
さ ACCx 主走査方向に間引くか否かを判定するパラメ
ータ ACCy 副走査方向に間引くか否かを判定するパラメ
ータ D(k,j) j列のk番目のランレングス系の線画データ C(k,j) D(k,j)の色番号部 R(k,j) D(k,j)のレングス部 B(p,q) q列のp番目のビットマップ系の粗画像デー
タ
さ s ビットマップ系の粗画像の副走査方向の大き
さ ACCx 主走査方向に間引くか否かを判定するパラメ
ータ ACCy 副走査方向に間引くか否かを判定するパラメ
ータ D(k,j) j列のk番目のランレングス系の線画データ C(k,j) D(k,j)の色番号部 R(k,j) D(k,j)のレングス部 B(p,q) q列のp番目のビットマップ系の粗画像デー
タ
Claims (2)
- 【請求項1】 ランレングスデータで表現された画像要
素を含む画像要素群に対して画像編集処理を行い、編集
後の画像データを出力する画像処理方法であって、 前記の画像要素群に関する画像データを入力する入力工
程と、 入力された前記画像データを記憶手段に記憶する記憶工
程と、 前記画像要素群のうち前記ランレングスデータで表現さ
れた画像要素を変換することにより、前記ランレングス
データの分解能より低い分解能で表現された低密度ビッ
トマップデータを作成する工程と、 前記ランレングスデータで表現された画像要素について
は前記低密度ビットマップデータを使用しつつ前記画像
要素群の配置編集を行ない、それによって前記低密度ビ
ットマップデータを組み込んだ形の編集済画像を得る配
置編集工程と、 前記編集済画像内に含まれる前記低密度ビットマップデ
ータについて、対応するランレングスデータを前記記憶
手段から検索し、前記編集済画像内における前記低密度
ビットマップデータを、前記検索で発見された前記ラン
レングスデータに置換して置換済編集画像を得る置換工
程と、 前記置換済編集画像に基づいて出力画像データを得る出
力工程と、を備える画像処理方法。 - 【請求項2】 ランレングスデータで表現された画像要
素を含む画像要素群に対して画像編集処理を行い、編集
後の画像データを出力する画像処理装置であって、 前記画像要素群に関する画像データを入力する画像入力
手段と、 入力された前記画像データを記憶手段に記憶する画像記
憶手段と、 前記画像要素群のうち前記ランレングスデータで表現さ
れた画像要素を変換することにより、前記ランレングス
データの分解能より低い分解能で表現された低密度ビッ
トマップデータを作成する手段と、 画像編集操作に応答して、前記ランレングスデータで表
現された画像要素については前記低密度ビットマップデ
ータを使用しつつ前記画像要素群の配置編集を行ない、
それによって前記低密度ビットマップデータを組み込ん
だ形の編集済画像を得る配置編集手段と、 前記編集済画像内に含まれる前記低密度ビットマップデ
ータについて、対応するランレングスデータを前記記憶
手段から検索し、前記編集済画像内における前記低密度
ビットマップデータを、前記検索で発見された前記ラン
レングスデータに置換して置換済編集画像を得る置換手
段と、を備え、 前記置換済編集画像に基づいて出力画像データを得るこ
とを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7375995A JPH08274971A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 画像処理方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7375995A JPH08274971A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 画像処理方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08274971A true JPH08274971A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13527489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7375995A Pending JPH08274971A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 画像処理方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08274971A (ja) |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP7375995A patent/JPH08274971A/ja active Pending
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