JPH08274734A - 信号多重化装置及び方法 - Google Patents

信号多重化装置及び方法

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JPH08274734A
JPH08274734A JP31685695A JP31685695A JPH08274734A JP H08274734 A JPH08274734 A JP H08274734A JP 31685695 A JP31685695 A JP 31685695A JP 31685695 A JP31685695 A JP 31685695A JP H08274734 A JPH08274734 A JP H08274734A
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signal
frequency
variable
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attenuation
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JP31685695A
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English (en)
Inventor
Shoichi Narahashi
祥一 楢橋
Ken Kumagai
謙 熊谷
Toshio Nojima
俊雄 野島
Yoshiaki Tarusawa
芳明 垂澤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャリア信号の包絡線電力のピークを
抑える。 【解決手段】 端子111 〜11n よりの入力変調信号
は周波数変換手段121〜12n で互いに異なる周波数
帯の信号に周波数変換され、これら変換出力は可変減衰
器211 〜21n をそれぞれ通じて電力合成手段16へ
供給され、信号多重化されて出力される。その多重化出
力は一部が分岐され、レベル検出手段23で包絡線電力
レベルが検出され、制御手段24はその検出レベルLを
入力して、Lが多重化信号の平均電力のk倍のレベルL
S (kは4〜5程度)を超えると減衰器211 〜21n
に対し、1/ΔF0 (秒)程度(ΔF0 は多重化信号の
帯域幅周波数)の時間、変調信号電力の平均電力をk/
n倍以下に減衰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば移動通信の
基地局や衛星通信などのマルチキャリア送信系、無線呼
び出しシステムの送信系に適用され、複数の互いに異な
る周波数帯の変調信号(変調された信号のことであって
以下単に変調信号と記す)を電力合成して出力する信号
多重化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に従来の信号多重化装置を示す。入
力端子111 〜11n よりの各入力信号は周波数変換手
段121 〜12n でそれぞれ互いに異なる周波数帯の信
号に変換される。周波数変換手段12i (i=1,2,
…,n)は例えば入力端子11 i からのBPSK,QP
SK,QAMなどの変調ベースバンド又は各種形式の変
調がなされた中間周波数の入力信号が、局部発振器13
i からの周波数fi の局部信号と乗算器14i で乗算さ
れて周波数混合され、その混合出力から帯域通過フィル
タ15i により所望の周波数帯fi ′の成分がそれぞれ
取出され、周波数変換手段12i の出力とされる。これ
ら周波数変換手段121 〜12n の各出力信号は電力合
成手段16で線形合成され、出力端子17へ出力され
る。電力合成手段16はn個の入力系統(チャネル)か
らの互いに周波数帯域を異にする変調された信号(変調
信号)を線形合成するものであって、トランス回路やハ
イブリッド回路などで構成される。このようにしてnチ
ャネルの入力信号は周波数空間上で多重化され、つまり
互いに周波数帯域が異なり、かつ通常はキャリア周波数
間隔が等しい、いわゆるマルチキャリア信号として出力
端子17に得られる。帯域通過フィルタ151 〜15n
を省略して電力合成手段16の出力側に帯域通過フィル
タを設ける場合もある。
【0003】図2に、従来のm値FSK信号多重化装置
の基本原理m=2の場合について示す。m>2の場合、
局部発振器の数がmになる以外はm=2の場合と同様で
ある。この従来装置は、n個(n≧2),つまりnチャ
ネル分のm値FSK変調器5i(i=1,2,…,n)
と、電力合成手段6とからなる。各m値FSK変調器5
iは入力端子1iと、互いに異なる周波数で発振するm
個(ここではm=2)の局部発振器2i及び3iと、入
力端子1iの入力信号の符号に従って局部発振器2i及
び3iのうちいずれかの出力信号を選択、出力する信号
切り換え手段4iからなる。これらm値FSK変調器5
iのそれぞれの出力信号は、互いに周波数帯域を異に
し、これら出力信号はトランス回路やハイブリッド回路
などで構成される電力合成手段6で線形に電力合成さ
れ、出力端子7から周波数空間上で多重化されたFSK
信号が出力される。
【0004】局部発振器2i及び3iは全て独立に動作
するように示してあるが、全ての局部発振器2i及び3
iの周波数精度を良好にするために、基準周波数発振手
段を設け、この出力を局部発振器の数だけ分配し、これ
に基づいて局部発振器2i及び3iが所望の周波数を出
力するように構成する場合もある。図3に示すように、
m値FSK変調器5iを入力端子1iの信号に応じて出
力信号の周波数を変化させることが可能な1つの発振手
段(通常PLL周波数シンセサイザを用いる)で構成す
る場合もある。図3は周波数frの基準周波数発振手段
8を設けたことと、m値FSK変調器5iの構成以外
は、図2の基本原理と同様である。図3のm値FSK変
調器(PLL周波数シンセサイザ)5iは、低域通過ろ
波手段9i,増幅手段10i,電圧制御発振器(VC
O)41i,可変分周器42i,位相比較器43iで構
成される。位相比較器43iは基準周波数発振手段8と
可変分周器42iからの両信号の位相を比較し、位相差
に応じた電圧を出力する。この位相差に応じた電圧は低
域通過ろ波手段9iを通じ更に増幅手段10iを通じて
VCO41iの制御端子へ供給される。VCO41iの
出力は可変分周器42iへ供給される。可変分周器42
iの分周比(1/Ni)は入力信号Siに応じて設定さ
れ、VCO41iより入力信号Siに応じた発振周波数
Nifi=Nifrの信号が出力される。
【0005】また以上では、n個の各m値FSK変調器
5iはそれぞれ異なる中心周波数(キャリア周波数)で
動作することを前提に示してあるが、n個の各m値FS
K変調器5iをそれぞれ同一の中心周波数(キャリア周
波数)で動作させ、m値FSK変調器5iの出力と電力
合成手段6との間に、m値FSK変調器5iの出力信号
を各々所望の周波数帯へ周波数変換する周波数変換手段
を挿入する構成とする場合もある。この周波数変換手段
は周波数シンセサイザ(あるいは局部発振器)、ミク
サ、及び帯域通過ろ波手段で構成される。
【0006】従来の信号多重化装置を実際の通信に利用
する場合、図1の出力端子17から得られる多重化され
た変調信号の包絡線電力に着目すると、各変調信号の位
相はある特定の範囲内にさまざまに分布しているため、
変調信号の瞬時位相が一致することは容易に発生し、そ
の瞬間変調信号の電圧が同相合成され、その結果、包絡
線電力は大幅に増大し、包絡線電力の平均電力レベルを
大幅に上回る包絡線電力尖頭値(PEP)を発生しやす
くなる。
【0007】各m値FSK変調信号を多重化した信号に
おいてもその包絡線電力に着目すると、各m値FSK変
調器の変調波の周波数と周波数切り換え時の位相との条
件によって、各変調波の瞬時位相が一致することが容易
に発生し、その瞬間は電圧が同相合成される。その結
果、図4Aに示すように、包絡線電力の平均電力Paを
大幅に上回る包絡線電力尖頭値(PEP)が発生する。
発生するPEPは、最大で平均電力Paのn倍(nは多
重数)にまで増大する可能性がある。
【0008】何れの場合においても、PEPがこのよう
に包絡線電力の平均電力レベルを大幅に上回るような状
態で多重化信号を生成する場合に、従来の信号多重化装
置の出力部に増幅器を設け、前記多重化信号をその増幅
器によって低歪で増幅しようとすると、その増幅器の所
要飽和出力を、少なくとも包絡線電力の平均電力レベル
よりも多重化における多重数倍だけ大きく設定しなけれ
ばならなくなるが、このことは増幅器の小形化、省電力
化を妨げるといった問題を生ずる。
【0009】この問題を解決するために、日本国公開特
開平2−30537号公報には、各チャネルごとに移相
器を設け、これら移相器の移相量を適宜設定することに
より多重化された信号の包絡線電力尖頭値(PEP)を
低減することが示されている。この方法によれば各チャ
ネルが無変調状態になった時は、包絡線電力尖頭値に大
きなピークを生じないようにすることができ、また、両
側波帯振幅変調のように、搬送波の初期位相が保持され
る変調形式の場合は有効であるが、位相変調や周波数変
調のような変調形式により変調された信号は変調入力に
より搬送波の位相が変化するため、そのマルチキャリア
信号において包絡線電力尖頭値に大きなピークが生じる
おそれがある。またこの公報の第7図にマルチキャリア
信号中の特定周波数の電力を検出して各チャネルの移相
器を制御することが示されている。しかし検出電力に応
じて各移相器をどのように制御すればよいかの具体的記
載がなく、この点について、この発明と比較することは
できない。
【0010】また日本国公開特開平6−204773号
公報(1992年10月20日米国特許出願第9637
84号)にはマルチキャリア信号の包絡線電力尖頭値
(PEP)を監視し、そのPEPが所定値を越えると各
チャネルの移相器の移相量を調整することによりマルチ
キャリア信号のPEPを低減することが示されている。
この方法においては先きの日本国公開公報と同様に、各
チャネルの移相量をどのように制御してよいかわからな
いため、各チャネルごとにその移相器の移相量をわずか
進めることと遅らせることを行い、その時マルチキャリ
ア信号のPEPが増加するか減少するかを調べ、減少す
るように制御するため、マルチキャリア信号のPEPに
ピークが生じている極めて短時間の間に、各移相器につ
いて前述した制御をする必要があり、高速度で多数の処
理を必要とし、実用的でない。
【0011】日本国公開特開平6−204959号公報
(1992年10月20日米国特許出願第964596
号)においてはマルチキャリア信号のPEPと平均電力
との比(PEP/平均電力)を検出し、この比が所定値
を超えると、各チャネルの移相器を制御してPEPを低
減することが示されている。この場合も、同様に高速で
多くの処理を必要とし現実的でない。
【0012】更に、Seymour SHLIEN著“Minimization o
f the Peak Anplitude of a Waveform”Signal Process
ing 14(1988)91〜93に等振幅の12キャリア2値
FSKマルチキャリア信号において、包絡線電力尖頭値
を低減する初期位相条件を最急降下法を用いて探索する
ことが示されている。具体的回路構成が示されていな
く、どのように実現すればよいか不明である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は多重
化信号(マルチキャリア信号)のPEPが大幅に増大す
ることを防止する信号多重化装置を提供することにあ
る。この発明の目的は多重化信号のPEPが大幅に増大
することを防止し、しかも信号に対する歪が比較的小さ
い信号多重化装置を提供することにある。
【0014】この発明の他の目的はm値FSK信号を多
重化し、その多重化FSK信号のPEPが大幅に増大す
ることを防止する信号多重化装置を提供することにあ
る。この発明は、複数の変調信号を多重化する場合であ
って、多重化する信号数が増加した場合に、多重化信号
のPEPが大幅に増大することを防止する信号多重化装
置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明によ
ればn個の入力系統よりの変調信号を電力合成手段で多
重化する装置において、各電力合成手段の各入力系統に
対する入力端のn個中のm’個(m’≦n)と直列にそ
れぞれ可変減衰手段が挿入され、電力合成手段により合
成された信号、つまり多重化信号の包絡線電力レベルが
包絡線電力レベル検出手段により検出され、制御手段に
より、検出包絡線電力レベルが所定値を超えると、所定
時間、n個の可変減衰手段中のm個(m≦m’)に所定
量の減衰量が設定される。
【0016】この発明の第2発明によれば第1発明で各
入力系統ごとに可変減衰手段を設けたがこの代りに、電
力合成手段と出力端子との間に可変減衰手段を設け、そ
の他は同一である。制御手段は包絡線電力レベルが所定
値を超えることが連続して所定回数以上になると所定時
間、所定量の減衰を設定する。あるいは制御手段は包絡
線電力レベルが所定値を超えた状態が連続して所定の時
間以上になると所定時間、所定量の減衰を設定する。
【0017】この発明の第3発明によれば、n個の変調
信号を線形合成して多重化信号を作る方法において、多
重化信号の包絡線電力レベルLを検出し、その検出レベ
ルLを所定レベルLS と比較し、L>LS なら、n個の
変調信号中のm個(m≦n)に対して所定量の減衰を所
定時間行う。この発明の第4発明によればn個の変調信
号を線形合成して多重化信号を作る方法において、多重
化信号の包絡線電力レベルLを検出し、その検出レベル
Lと所定レベルLS と比較し、L>LS なら多重化信号
に対し所定量の減衰を所定時間行う。
【0018】第3、第4発明において、L>LS である
と、計数値を1加算し、その計数値Mが所定数M0 にな
ると所定量の減衰を与えることを実行し、M<M0 なら
レベル検出ステップに戻り、L<LS ならMを0として
レベル検出ステップに戻る。第3、第4発明において、
L>LS であると時間Tの計数を開始し、その計数時間
Tが予め決めた時間T0 になると所定量の減衰を与える
ことを実行し、T<T0 ならレベル検出ステップに戻
り、L<LS ならTを0としてレベル検出ステップへ戻
る。
【0019】この第1、第2発明においては多重化信号
の包絡線電力レベルが所定値を超えると、減衰手段を制
御したが、この発明の第5、第6発明によれば、多重化
信号の平均電力が平均電力検出手段で検出され、検出し
た平均電力に対する検出した包絡線電力レベルの比が所
定値を超えると減衰手段に対する制御がなされる。第1
又は第2発明において、入力信号の符号に応じて出力の
周波数を偏倚させるn個(nチャネル分)のm値FSK
変調手段(m,nは2以上の整数)に、基準周波数発振
手段より共通の基準周波数信号を与え、これらm値FS
K変調手段より前記基準周波数信号を基準とした周波数
の各出力信号が、前記n個の入力系統よりの変調信号と
して電力合成手段へ供給され、各m値FSK変調手段が
出力する変調信号の位相をそれぞれ変化させる可変移相
手段と、m値FSK変調手段が入力信号に応じて出力周
波数を切り換えるタイミングと同期して、n個の入力信
号の符号組み合わせに応じて、電力合成手段の出力の包
絡線電力尖頭値が小さくなるように、前記可変移相手段
の移相量を設定する制御手段とが設けられる。
【0020】前記各m値FSK変調手段は発振周波数の
異なるm個の発振器と、それらm個の発振器のうちの1
つを入力信号の符号に応じて選択してその発振信号を出
力する信号切り換え手段とより構成される。あるいは前
記各m値FSK変調手段は、PLL周波数シンセサイザ
で構成される。または各チャンネルのm値FSK変調手
段とその可変移相手段とが、それぞれダイレクトディジ
タル周波数シンセサイザ(DDS)で構成される。
【0021】各チャネルの入力信号はそれぞれ分岐手段
で対応するm値FSK変調手段と共通の制御手段とへ分
岐され、その分岐手段とm値FSK変調手段の入力信号
の経路に遅延手段がそれぞれ挿入される。m値FSK変
調手段がm個の発振器で構成される場合及びPLL周波
数シンセサイザで構成される場合は可変移相手段は各m
値FSK変調手段の出力側に挿入されるが、各m値FS
K変調手段の基準周波数信号の入力端子と直列にそれぞ
れ挿入される。入力信号の符号変化による変調信号の周
波数変化時の前後で位相が連続するように可変移相手段
の制御信号が処理される。
【0022】
【発明の実施の形態】図5にこの請求項1の発明の実施
例を示し、図1と対応する部分に同一符号を付けてあ
る。この発明では周波数変換手段121 〜12n の各出
力経路に可変減衰器211 〜21n が設けられ、電力合
成手段16の出力側に方向性結合器22が挿入され、方
向性結合器22で分岐された合成出力信号、つまり多重
化変調信号の包絡線電力レベルを検出するレベル検出手
段23が設けられ、レベル検出手段23の検出出力が制
御手段24に入力され、制御手段24により可変減衰器
211 〜21n が制御される。可変減衰器211 〜21
n は、PINダイオードとバラクタダイオードとを用い
て容易に構成でき、市販の製品も使用可能である。レベ
ル検出手段23は、ダイオードとコンデンサを用いて構
成することが可能であり、電力合成手段16で合成され
た出力信号の包絡線電力のレベルを検出する。制御手段
24は、基本回路としてのA/D変換器、マイクロプロ
セッサ、ROM、RAM、D/A変換器等から構成さ
れ、レベル検出器23からの入力信号を監視しつつ、可
変減衰器211 〜21n の設定点を調整する機能を有す
る。以下、この制御手段24の制御動作を図6Aに流れ
図形式で示す。
【0023】まず、レベル検出手段23で多重化された
信号の包絡線電力レベルLを検出し(S1 )、そのレベ
ルLがしきい値LS を超えるかどうかを判断する(S
2 )。LがLS を超える場合、可変減衰器211 〜21
n の各減衰量を0[dB]からd[dB]に設定する
(S3 )。この可変減衰器211 〜21n の動作時間
は、タイミングチャート図6Bに示すように、ある規定
時間ΔTだけであり、このための時間計数(S4 )、Δ
T経過したかの判断処理(S5 )を行い、ΔT後に可変
減衰器211 〜21n の減衰量を再び0[dB]に設定
して、再び包絡線電力レベルLを検出する段階(S1
に戻る(S6 )。段階S2 でLがLS を超えない場合は
包絡線電力レベルLを検出する段階S1 に戻るだけであ
り、可変減衰器211 〜21n の調整は行われない。
【0024】連続波の変調信号がn波多重化されたCW
マルチキャリア信号におけるキャリア周波数の間隔をΔ
0 (Hz)とする時、CWマルチキャリア信号の包絡
線電力にピークが発生している時間はTp =1/((n
−1)Δf0 )(秒)で見積ることができる。これはC
Wマルチキャリア信号の帯域幅の逆数に等しい。従って
段階S4 ,S5 による減衰を与える時間ΔTはTp とす
るとよい。
【0025】段階S2 におけるしきい値LS を、マルチ
キャリア信号の全平均電力Pa のk倍(kは1〜10程
度)とする場合は各可変減衰器21iにより各キャリア
当りの電力をk/n倍以下になるように調整する。つま
り可変減衰器21iに対し10log(k/n)dBの
減衰量を与える。出力端子17よりの多重化信号を増幅
する増幅器を小形に構成できる点からkは小さい方がよ
いが、kが小さいと頻繁に可変減衰器21iの減衰量を
制御して、各変調信号の振幅を抑圧することになり、そ
れだけ信号が歪むことになる。この点からはkはあまり
小さくすることは好ましくなく、4〜5程度が現実的で
ある。
【0026】図6Aに示した一連の制御を常時、また
は、間欠的に実行することにより、多重化された信号の
包絡線電力レベルLがしきい値LS を超える場合に可変
減衰器211 〜21n により多重化信号の出力レベルが
一定時間(ΔT)だけ減衰されるので、多重化信号のP
EPが大幅に増大することを防ぐことができる。図に示
していないが、出力端子17に接続される電力増幅器の
許容平均動作電力の例えば4〜5倍程度に、しきい値L
S を設定し、周波数帯域幅が10MHz程度の多重化信
号の包絡線電力レベルが前記許容平均動作電力の4〜5
倍を超える期間は最大でも0.1μs以下であり、この
しきい値LS を超えている部分の包絡線は楕円弧状のよ
うに徐々に立上る。上記多重化信号の場合しきい値LS
以上の部分が10ns以上になると信号歪が問題にな
る。従ってこの例では包絡線電力レベルLの検出を数n
sごとに行い、LがLS を超えるとΔT=0.1μsの
間、d=10dBだけ可変減衰器211 〜21n に減衰
量を設定する。この検出制御を数ns以下で行うことに
より、小形の増幅器を用いても低歪増幅が可能となる。
【0027】図6Aに示した制御方法では、包絡線電力
レベルLがしきい値LS を超えると直ちに可変減衰器2
1 〜21n が調整されるが、包絡線電力レベルLがし
きい値LS を連続して超える回数が、あらかじめ定めら
れた回数M0 に達する場合に可変減衰器211 〜21n
を調整するようにしてそれ程影響を与えない程度の瞬時
的レベル超過では可変減衰器21iが制御されないよう
にする。この場合の制御手段24の制御動作を図7に流
れ図形式で示す。
【0028】まず、包絡線電力レベルLがしきい値LS
を超える回数を表す変数Mを初期化(M=0)する(S
11)。つぎに、レベル検出手段23で多重化された信号
の包絡線電力レベルLを検出し(S1 )、そのレベルL
がしきい値LS を超えるかどうかを判断する(S2 )。
LがLS を超える場合は、変数Mを1だけ増加する(S
12)。LがLS を超えない場合は、M=0の段階S11
戻るだけであり、可変減衰器211 〜21n の調整は行
われない。
【0029】つぎに、Mを+1した場合はMがあらかじ
め設定された値M0 と比較される(S13)。MがM0
等しい場合、可変減衰器211 〜21n の減衰量を0
[dB]からd[dB]に設定する(S3 )。その可変
減衰器211 〜21n の動作は図6Aと同様とし、ある
規定時間ΔTだけ減衰量dを設定した後、M=0の段階
11に戻る。
【0030】MがM0 と等しくない場合は、包絡線電力
レベルLの検出の段階S1 に戻るだけであり、可変減衰
器211 〜21n の調整は行われない。以上の一連の制
御を常時、または、間欠的に実行することにより、多重
化された信号の包絡線電力レベルLがしきい値LS をM
0 回連続して超える場合に、可変減衰器211 〜21n
により多重化信号の出力レベルが一定時間ΔTだけ減衰
されるので、多重化信号のPEPが大幅に増大すること
を防ぐことができる。マルチキャリア信号においては各
変調信号の変調には相関がないため、PEPのピークが
発生する頻度はさまざまであり、単位時間当たり所定の
レベルを超えるPEPが何回発生するかを見積もること
は極めて困難である。つまり、連続的に何回も所定レベ
ルを超えるPEPが発生することもあれば、単発的に所
定レベルよりも高いPEPが発生することもある。した
がって、上記例の場合の回数M0 としては2回以上であ
るが高々数回程度である。
【0031】図6Aおよび図7に示した制御方法では、
可変減衰器211 〜21n を調整するための判定条件と
してしきい値レベルLS を超える回数を用いているが、
さらに他の判定条件としてLS を連続して超える時間が
あらかじめ定められた時間T 0 と等しいか、それよりも
長い場合に、可変減衰器211 〜21n を調整するよう
にしたのが請求項6の発明であり、この場合の制御手段
24の制御動作を図8に流れ図形式で示す。
【0032】レベル検出手段23で多重化された信号の
包絡線電力レベルLを検出し(S1)、そのレベルLが
しきい値LS を超えるかどうかを判断する(S2 )。L
がL S を超える場合、その超えている時間Tを計測し
(S21)、あらかじめ設定された値T0 と比較する(S
22)。LがLS を超えない場合は包絡線電力レベルLの
検出の段階S1 に戻るだけであり、可変減衰器211
21n の調整は行わない。
【0033】TがT0 と等しいか、それよりも大きい場
合は、可変減衰器211 〜21n に対し、ΔTだけ減衰
量dを設定して包絡線電力レベルLの検出の段階S1
戻る。つまり図6Aで示した段階S3 以後の処理を行
う。段階S22でTがT0 よりも小さい場合は包絡線電力
レベルLの検出の段階S1 に戻るだけであり、可変減衰
器211 〜21n の調整は行わない。
【0034】以上の一連の制御を常時、または、間欠的
に実行することにより、多重化された信号の包絡線電力
レベルLがしきい値LS を連続して超える時間がT0
等しいか、それよりも長い場合に、可変減衰器211
21n により多重化信号の出力レベルが一定時間ΔTだ
け減衰されるので、多重化信号のPEPが大幅に増大す
ることを防ぐことができる。前記例の場合、T0 は数1
0ns程度とされる。図8の実施例ではしきい値LS
超えている時間が極めて短かいものは、信号歪にそれ程
影響を与えないから、無視するようにすることにより、
可変減衰器21 1 〜21n に対する制御回数を減少させ
ている。
【0035】図9は、この第2発明の実施例を示す。こ
の実施例は、図5の実施例と比較して、周波数変換手段
121 〜12n の各出力経路に可変減衰器211 〜21
n を設けるのではなく、方向性結合器22の後に可変減
衰器21を1つだけ設けたものである。図6A、図7ま
たは図8に示した方法で可変減衰器211 〜21n を制
御したと同様の手法により可変減衰器21のみを制御し
て多重化された信号のPEPが大幅に増大するのを防止
することができる。
【0036】図10に示すように電力合成手段16と方
向性結合器22との間に可変減衰器21を1つだけ設け
てもよい。要は可変減衰器21を電力合成手段16と出
力端子17との間に設けてもよい。更にこの実施例は図
5の実施例と比較して、周波数変換手段121 〜12n
の局部発振器131 〜13n の代りにシンセサイザ25
1 〜25n を用い、各シンセサイザ251 〜25n を1
つの基準周波数発振手段26で駆動するようにしたもの
である。このような構成をとることにより、各周波数変
換手段121 〜12n におけるキャリア周波数の精度を
良好にすることができる。このようにシンセサイザ25
1 〜25n を用いることは図5、図9の各実施例にも適
用することができる。
【0037】図11にこの第1発明の実施例を示す。こ
の実施例では図1の実施例中の周波数変換手段121
12n の代りに周波数変調手段311 〜31n が設けら
れている点が異なっている。周波数変調手段31i (i
=1,2,…,n)ではVCO(電圧制御発振器)32
i の出力が分周器33i で周波数分周され、その分周出
力は基準発振器34i の基準信号と位相比較器35i
位相比較され、その位相比較出力が低域通過フィルタ3
i を通じてVCO32i に制御信号として供給され、
VCO32i から、分周器33i の分周比と基準発振器
34i の基準信号の周波数とで決る周波数で、かつ基準
信号の安定度で安定化された信号(搬送波)が出力さ
れ、この搬送波は入力端子11i からの入力信号により
周波数変調されて周波数変調手段31i の出力となる。
分周器331 〜33n の各分周比、又は/及び基準発振
器341 〜34n の発振周波数が互いに異ならされて、
周波数変調手段311 〜31n からの各周波数変調信号
は互いに異なる周波数帯域であり、かつ通常はキャリア
周波数の間隔は等間隔とされている。周波数変調手段3
1 〜31n と電力合成手段16との間にそれぞれ可変
減衰器211 〜21nが挿入される。その他の構成及び
動作は図5の実施例と同様である。
【0038】図9、図10の各周波数変換手段121
12n を図11中の周波数変調手段311 〜31n に置
き代えてもよい。例えば図12に示すように、図9に示
した実施例中の周波数変換手段121 〜12n を図11
中の周波数変調手段311 〜31n に置き替えてもよ
い。この図12の実施例は図11中の基準発振器341
〜34n の代りに共通の基準周波数発振手段26を用い
た場合である。図11に示した例においても、図12に
示したように基準発振器341 〜34n の代りに共通の
基準周波数発振手段26を用いてもよい。更に図11、
図12に代表して示した周波数変調手段311 〜31n
を用いる場合における可変減衰器211 〜21n ,21
に対する制御は図6A、図7、図8に示した各手法の何
れかで行われる。
【0039】図5、図11に示したように各入力系統ご
とに可変減衰器211 〜21n を設け、その各可変減衰
器211 〜21n の減衰量をすべて等しく設定する場合
は、多重化後のマルチキャリアに対し減衰させる場合と
信号に与える影響は同一である。図9、図12ではPE
Pが所定値を超えた場合に各キャリア(変調)信号をす
べて等しく制限(抑圧)するということになるが、これ
は全キャリアの信号を意図的に歪ませることになり、結
果的には各キャリア信号の持つ情報に誤りが生じる場合
がある。
【0040】マルチキャリア信号の包絡線電力を低減す
る場合に、なにもキャリア(変調信号)毎にすべて等し
く振幅を制限する必要はない。例えば図13に示すよう
に多重化される変調信号のうち、即ち周波数変換手段1
1 〜12n (又は周波数変調手段311 〜31n )の
出力のうち振幅を制限する群と制限しない群とに分け、
振幅を制限するm個の周波数変換手段121 〜12m
群に属する信号の振幅を制限するように可変減衰器21
1 〜21m を設け、その他の周波数変換手段12m+1
12n の出力側は直接、電力合成手段16に接続して
も、電力合成手段16よりの包絡線電力を所望のレベル
に低減することができる。このためには次のようにmを
選ぶ。変調信号1波あたりの平均電力をP0 とし、変調
信号数(多重化数)をnとし、マルチキャリア信号の全
平均電力(Pa =nP0 )のk倍を超える場合にマルチ
キャリア信号の包絡線電力を抑圧するものとする。この
とき、振幅制限をまったく受けない(n−m)波の変調
信号のPEPは最大値は(n−m)2 0 となる。これ
が設定電力であるknP0 以下にならなければならない
ので、 (n−m)2 0 ≦knP0 (1) を満す必要があり、この式より m≧n−√(kn) (2) となり、n個の変調信号中、m個以上の変調信号に対し
て減衰制御を行えばよい。このようにして情報誤りに対
する要求が強くないものから順に振幅制御を行う変調信
号をm個以上選択する。
【0041】一方、全キャリアを等しく制限する場合を
考える。1キャリア当たりの電力を制限した結果、その
1キャリア当りの電力がxP0 (x<1)になったとす
る。この場合のマルチキャリア信号の全平均電力はxn
0 であり、この場合のPEPは最大xn2 0 とな
る。これが設定電力であるknP0 以下にならなければ
ならないので、 xn2 0 ≦knP0 (3) となる。よって、 x≦k/n (4) となる。例えば、n=16、k=5のときを考える。ま
ず振幅を制限する群としない群に分ける場合、(2)式
よりn−m≦8となる。つまり、16キャリアのうちの
8キャリアの振幅をまったく制限せず、PEPが所定値
を超えた時に残りの8キャリアの振幅をすべて0とする
ことにより、マルチキャリア信号が全平均電力の5倍を
超えることがないように調整することができる。つぎ
に、全キャリアを等しく制限する場合は、(4)式より
x≦5/16となり、PEPが所定値を超えて振幅を制
御した時は各キャリアとも電力を半分以上失うことにな
るが、この場合、全キャリアの情報が誤るおそれがあ
る。
【0042】以上の説明でも明らかなように、マルチキ
ャリアの包絡線電力を直接低減する場合は、結果的に各
キャリアの振幅を等しく制限することと等価であり、全
キャリアの情報が誤る可能性があるのに対して、キャリ
ア毎に可変減衰器を設け、振幅制限を行う群だけの変調
信号を制限する場合は、振幅制限を行わない変調信号に
ついては情報が誤ることを回避できる。
【0043】さらに、図9、図10、図12に示したよ
うにマルチキャリア信号に対し1つの可変減衰器21を
設ける場合はマルチキャリア変調信号のPEPは大きい
ため高耐電力形の可変減衰器21が必要であること、ま
た、可変減衰器21に障害が生じた場合、PEPを制限
する機能が働かなくなるという問題があるが、キャリア
毎に可変減衰器21iを設ける場合は、1キャリア当た
りのPEPは大きくないため耐電力の低い可変減衰器を
適用できること、また、1つの可変減衰器21iに障害
が生じた場合でも、マルチキャリア信号のPEPの抑圧
が十分でないが可成り行うことができ、前記の群分け制
御から理解されるように、障害となった可変減衰器の数
に応じて電力制限量xP0 のxを変更し、又は群分け制
御を行うが図13中に点線で示すように通常は振幅制御
しないチャネル系統にも可変減衰器21m 〜21n を設
け、つまり全チャネル系統に可変減衰器21iを設け、
その制御するものを選択し、故障に応じて選択する可変
減衰器を変更してもよい。このようにして可変減衰器2
1iの障害の影響を低減することができる。以上のこと
は、キャリア毎に可変減衰器を設けたことによってのみ
生じるものである。
【0044】また全チャネル系統に可変減衰器21iを
設けるが、そのうちm個に対してのみ減衰制御を行い、
残りのn−m個は減衰量ゼロとする場合は、可変減衰器
に対する制御を行うごとに、又は数回制御を行うごとに
制御するm個の可変減衰器の群を変更して、全チャネル
系統について、振幅制限にもとづく信号歪の発生がなる
べく一様になるようにしてもよい。例えば16系統の場
合に可変減衰器211〜218 の群と、219 〜2116
の群とに分け、可変減衰器の制御をこれら両群に対し交
互に行う。
【0045】このように制御する可変減衰器21iの群
の変更を、全チャネル系統の可変減衰器21iについて
なるべく一様になるようにするには例えば図29に示す
ようにすればよい。まず、制御するべき可変減衰器の数
mを計算する。(S24)これは変調波数をnとし、包絡
線電力レベルをマルチキャリア信号の全平均電力のk倍
(これをLsとおく)以下に抑えると仮定すると、式
(2)m≧n−√(kn)により求められる。次に可変
減衰器を制御する条件を満たしたか、つまり図6Aのス
テップS2 の条件、図7のステップS13の条件、図8の
ステップS22の条件の何れかを満たしたかが調べられ
(S25),この条件を満たすと、乱数発生手段を用いて
1からnのうちの相異なるm個の整数r1 ,r2 ,…r
m を決定する(S26)。ここで使用する乱数としては例
えば、どの整数も選ばれるのが同様に確からしいという
意味で一様乱数がある。一様乱数を用いれば、どの可変
減衰器21iも一様に選択される。また、一様乱数を用
いて他の統計分布、例えば、指数分布や正規分布などの
特定の分布を持つ乱数を発生させる方法は周知の事実
(例えば、W.H.Press, B.P. Flannery, S.A. Teukolsky
and W.T. Vetterling, Numerical Recipes in C. Camb
ridge, New York, 1990, Chapter 7 参照)であるの
で、一様乱数以外の乱数を用いることもできる。要は、
可変減衰器21iをランダムに選ぶという目的が達成さ
れるならば、どの乱数を用いてもよい。
【0046】つぎに、この決定された整数r1 ,r2
…rm を添字にもつ可変減衰器21i(i=r1
2 ,…rm )の減衰量を所定時間(ΔT)だけ∞[d
B]に設定する(S27)。減衰量を∞にしてからΔT経
過後とすると(S4 ,S5 )制御した可変減衰器21i
(i=r1 ,r2 ,…rm )の減衰量を0[dB]に戻
すとともに、包絡線電力レベルLを監視するステップ
(S25)に戻る(S28)。
【0047】この手法では、制御対象となる可変減衰器
はマルチキャリアの包絡線電力レベルが減衰制御条件を
満たすごとに乱数により決定される。つまり制御される
m個の可変減衰器の群が変更される。例えばn=16,
k=5の場合、m≧8であるが、ここではm=8とす
る。このとき、乱数により選ばれる整数は1から16ま
でのうちの8個が選ばれる。たとえば、乱数により選ば
れた相異なる8個の整数が、1,3,4,6,8,1
0,12,15であるとすると、制御対象となる可変減
衰器は、211 ,213 ,214 ,216 ,218 ,2
10,2112,および2115となる。この場合も可変減
衰器に対する制御が所定回数になるごとに乱数発生によ
り減衰制御の可変減衰器の群を変更してもよい。
【0048】以上のように全チャネル(入力系統)の変
調信号に対して同一の減衰を与えることなく、一部チャ
ネルの変調信号に対しては減衰制御を全く行わなくても
よいことから、全チャネルを複数の群に分け、マルチキ
ャリア信号のPEPが所定値を超えると、これら分けた
群ごとに互いに異なる減衰を与えてもよい。例えば2群
に分ける時はこれら2つの群間において、減衰量を3〜
5dB程度差を付けて、誤り率に対する要求が強い変調
信号に対しては減衰量を小さくする。極端な場合は各チ
ャネル(入力系統)ごとに減衰量を異ならしてもよい。
また必要に応じて何れのチャネルの変調信号に対して大
きな減衰を与えるかの変更をすることができるためなど
から図5、図9、図10、図11、図12において、各
チャネルごとに可変減衰器211 〜21n が設けられ、
かつこれら可変減衰器211 〜21n に対して制御手段
24で各別に制御可能とされている。
【0049】上述においてはマルチキャリア信号、つま
り電力合成手段16の出力合成信号の包絡線電力レベル
(PEP)をレベル検出手段23で検出し、その検出レ
ベルLがしきい値LS を超えるかを調べたが、図14に
図5、図9、図10、図11、図12と対応する部分に
同一符号を付けて示すように方向性結合器22の出力を
レベル検出手段23へ供給するのみならず、平均電力検
出手段45へ供給し、マルチキャリア信号の平均電力P
a も検出し、制御手段24でレベル検出手段23での検
出PEP、つまりLと平均電力Pa との比L/Pa を求
め、このL/P a が所定値Aを超えたか否かを判定し
て、超えた場合は可変減衰器211 〜21 n 又は1個の
可変減衰器21、あるいは一部の可変減衰器211 〜2
n に所定の減衰量を所定時間ΔTだけ与えるようにし
てもよい。この場合図7に示したように、L/Pa がA
を超えることを連続して所定回数M0 を超えると可変減
衰器を制御するようにしたり、あるいは図8に示したよ
うにL/Pa がAを所定時間T0 以上連続して超えると
可変減衰器を制御するようにしてもよい。また図14中
から可変減衰器211 〜21n を除去し、点線で示すよ
うに電力合成手段16の出力側に可変減衰器21を設け
てもよい。
【0050】次にFSK変調信号のマルチキャリア信号
の合成に適用したこの第1、第2発明の実施例を説明す
る前に、FSK変調信号のマルチキャリア信号合成に特
有の部分について各種の説明をする。図15はm=2と
した場合の例であり、図2及び3と対応する部分には同
一の符号を付してある。m>2の場合、m値FSK変調
器5i中の発振器の個数がmになる以外はm=2の場合
と同様である。この例では、1つの基準周波数発振手段
8が設けられ、また、n個(n≧2)のm値FSK変調
器5i(i=1,2,…,n)と電力合成手段6の各チ
ャネルの入力端子との間に可変移相手段47iがそれぞ
れ挿入される。基準周波数発振手段8からの基準周波数
信号CLKは、各m値FSK変調器5iを構成する発振
器2i及び3iに供給され、各発振器2i及び3iの発
振周波数は基準周波数信号CLKに同期するため、その
出力信号の初期位相は同一となせる。これら同一初期位
相とされた各m値FSK変調器5iの出力信号の位相
は、各可変移相手段47iで調整される。入力端子1i
から入力される入力信号Siは、この実施例では分岐手
段44iで2分岐され、各々m値FSK変調器5iと制
御手段48の制御入力端子49iに入力される。制御手
段48は、m値FSK変調器5iの出力の周波数が変化
するタイミングと同期して、入力信号S1〜Snの符号
組み合わせ、すなわちn個のm値FSK変調器5iの出
力(発振器2i及び3iのいずれかの出力)のn個の周
波数の組み合わせに応じて、各可変移相手段47iの移
相量の設定、調整を行う。当然のことであるが、入力信
号S1〜Snの符号(シンボル)は互いに同期してい
る。
【0051】各可変移相手段47iは、サーキュレー
タ、可変遅延線路、またはバラクタダイオード等で構成
できる周知の部品であり(宮内、山本:「通信用マイク
ロ波回路」、314〜321頁、電子通信学会、昭和5
6年参照)、市販の製品も使用可能である。なお、この
可変移相手段47iによりm値FSK変調器5iの出力
信号の位相が調整される。制御手段48は、基本回路と
してのA/D変換器、マイクロプロセッサ、ROM,R
AM,D/A変換器、フィルタ等から構成され、制御入
力端子49i(i=1〜n)に入力される入力信号の符
号組み合わせに応じて、各可変移相手段47i(i=1
〜n)の移相量を予め定められた移相量に調整する制御
信号Viを制御出力端子50iより出力する。以下制御
手段48の動作について説明する。
【0052】m値FSK変調器5iでは、各入力信号S
iの符号に従って予め設定された周波数の発振器の出力
を選択する。図16A,Bはm値FSK変調器5iの入
力信号Si及び出力周波数の状態例を示す図である。こ
こではm=2の場合について示しているが、m>2につ
いても基本原理は同様である。このように、信号切り換
え手段4iは、入力信号Siの符号に従い発振周波数を
fi−δf〔Hz〕及びfi+δf〔Hz〕のいずれか
に切り換える。ここで、発振周波数を切り換える時間以
外はm値FSK信号は単なるトーン信号であり、多重化
されたFSK信号はn波のマルチトーン信号(多周波信
号、MF信号とも言う)と言える。n波マルチトーン信
号の包絡線電力尖頭値(PEP)は、各トーンの初期位
相の組み合わせにより広範囲に変化する。n波の各トー
ンの初期位相を適切な位相に調整することにより、PE
Pを低減することができる(楢橋、野島:「初期位相設
定法による多周波信号ピークファクタの抑圧効果」、9
0年信学春季全大B−388参照)。
【0053】制御手段48は、n個のm値FSK変調器
5iに入力される入力信号の符号組み合わせにより決ま
る発振周波数の組み合わせに応じて、合成信号のPEP
が包絡線の平均電力レベルに比較してあまり大きくなら
ず、例えば数倍程度となるような初期位相を可変移相手
段47iの移相量として設定する。ここでm値FSK信
号の多重数がnである場合、符号の組み合わせ数はmn
となる。制御手段48は、全ての符号組み合わせについ
て予め計算された移相量を格納した記憶素子46を備え
ておき、その記憶素子46から、m値FSK変調器5i
の発振周波数の変化するタイミング、言い換えると各チ
ャネルのn個の周波数の組み合わせが変化する切り換え
タイミングに、各制御入力端子49i(i=1〜n)の
入力信号の符号組み合わせに対応する移相量を読み出
し、その値に可変移相手段47iの移相量を調整する制
御信号を制御出力端子50iより送出する。つまりm値
FSK変調器5iの出力FSK信号の周波数切換えと同
期して可変移相手段47iの移相量を調整する。可変移
相手段47iとして、例えば電圧制御移相器を用いる場
合には、D/Aコンバータを用いて制御出力端子50i
に制御電圧を与える。図16Cに、可変移相手段47i
の移相量の設定値の変化例を示す。
【0054】以上の手順により、多重化されたFSK変
調信号のPEPが大幅に増大するのを防ぐことができ
る。以上で説明した制御動作は、制御手段48の制御入
力端子49iに入力される信号の符号組み合わせに応じ
て、可変移相手段47iの移相量を予め定められた移相
量に設定するものであるが、これに対し、制御手段48
が逐次移相量を計算し、その計算値に各可変移相手段4
7iの移相量を設定してもよい。この場合、制御手段4
8は制御入力端子49i(i=1〜n)に入力する信号
の符号組み合わせに応じてマイクロプロセッサ等により
逐次移相量を計算し、制御出力端子50iより可変移相
手段47iに制御信号を送出する。
【0055】可変移相手段47iの移相量を逐次計算す
るには例えば次のようにすればよい。即ちn個のm値F
SK変調手段5iに対して、入力信号の符号に応じて設
定される周波数をfi(i=1,…,n)とすると、n
個のm値FSK変調手段5iの出力FSK信号が多重化
された信号の複素包絡線信号u(t)は次式で表され
る。
【0056】u(t)= Σn i=1 a exp[j(2
πfi t+θi )] ここで、aは各FSK信号の振幅、θi はi番目のFS
K変調信号の初期位相である。ここで、初期位相の組み
合わせ{θi }で決まる、多重化信号一周期Tにおける
最大値をA(θ1 ,…,θn )とする。 A(θ1 ,…,θn )=max|u(t)|,t∈
[0,T) 多重化信号の包絡線電力尖頭値PEPは、A(θ1
…,θn )の2乗に比例するため、多重化信号のPEP
を低減するには、A(θ1 ,…,θn )を低減する初期
位相の組み合わせ{θ´i }を計算で求め、それに応じ
た移相量{θ´i}を各FSK変調信号に関して可変移
相手段47iに設定すればよい。
【0057】A(θ1 ,…,θn )を低減する初期位相
の組み合わせ{θ´i }の計算方法の例を、図30のフ
ローチャートを用いて説明する。予め決めた複数(M0
通り)の異なる初期位相組み合わせ{θi }についてA
(θ1 ,…,θn )を計算し、そのうちA(θ1 ,…,
θn )を低減する位相組み合わせを{θ´i }として出
力する。ここでM0 通りの初期位相組み合わせ{θi
は,例えば各FSK変調信号の初期位相θi (i=1,
…,n)について、最小位相ステップ(Δθ)で各々の
位相を変化させることにより生成する。Δθ=2π/K
(Kは2以上の整数)とすると、全ての位相組み合わせ
を考慮する場合は、M0 =Kn である。
【0058】図30において、まず入力信号(符号)に
応じて各m値FSK変調手段5iの出力するFSK信号
の周波数fiを設定し(S1 )、計算回数を表す変数M
を0に、また、計算されたA(θ1 ,…,θn )のうち
での最小値を格納する変数Aminをna(A(θ1
…,θn )の最大値)に初期設定する(S2 )。M0
りの{θi}について予め決めた順で1つの{θi}を
設定し(S3 )、その{θi}について最大値A
(θ1 ,…,θn )を計算し(S4 )、そのA(θ1
…,θn )が予め決めた所定値Athより小さいかを判
定し(S5 )、小さければその時の{θi}をA
(θ1 ,…,θn )を低減する{θi}の組み合わせ
{θ’i}として(S6 )、これを各可変移相手段17
iに設定する(S7 )。
【0059】ステップS5 でA(θ1 ,…,θn )がA
thより小さくなければ、A(θ1,…,θn )がAm
inより小さいかを判定し(S8 )、小さければそのA
(θ 1 ,…,θn )をAminに更新し、かつその時の
{θi}を{θ’i}とし(S9 )、−Mを+1する
(S10)。ステップS8 でA(θ1 ,…,θn )がAm
inより小さくなければステップS10に移る。Mを+1
した後、そのMがM0 となったかを判定し(S11)、M
0になっていなければステップS3 に戻り次の{θi}
を用いて同様の計算及び処理を行う。ステップS11でM
=M0 であればその時の{θ’i}を各可変位相手段1
7iに設定して終了する(S7 )。
【0060】上述においてステップS5 、S6 を省略し
てもよい。この場合は、予め決めたM0 通りの異なる初
期位相組み合わせ{θi}のうちで、最小のA(θ1
…,θn )を与える位相組み合わせを{θ’i}とし、
可変移相手段47iの移相量を設定する。要は多重化信
号のピーク値が許容値、例えば多重化信号平均電力の4
〜5倍以下であればよいから、入力符号の組み合わせに
対して多重化信号のピークが最小となる初期位相組み合
わせ{θ’i}を必ずしも求めなくてもよく、ステップ
5 のAthを前記許容値としておくことにより計算量
を少なくすることができる。このような点から、θiを
[0,2π)において最小位相ステップΔθ=2π/K
で変化させることにより生成される全ての位相組み合わ
せについてA(θ1,…,θn )を計算するのではな
く、ステップS3 で、θiを[0,2π)に一様に分布
するランダム値として各々(i=1,…,n)設定し、
0 をKn より小さい数として計算回数を減らすことも
できることが理解できよう。
【0061】図15中のm値FSK変調器5iとして図
3中に示したPLL周波数シンセサイザを用いて構成し
たものを使用した例を図17に図3、図15と対応する
部分に同一符号を付けて示す。図15中のm値FSK変
調器5i及び可変移相手段47iをダイレクトディジタ
ル周波数シンセサイザ(DDS)51iで構成した例を
図18に示す。DDS51iの基本構成の一例を図19
に示す。DDS51iは分岐手段44iから入力される
入力信号Siがデータ変換手段52iで発振周波数デー
タ値に変換され、データ変換手段52iよりの発振周波
数データ値が周波数レジスタ53iに格納され、この周
波数レジスタ53iの発振周波数データ値は累算器55
iで累積加算され、その累積加算値は位相レジスタ54
iの初期位相データ値と加算器56iで加算されその加
算データ値をアドレスとして波形ROM57iが読出さ
れ、その読出されたデータはA/Dコンバータ58iで
アナログ信号に変換されて出力される。DDS51iに
は基準周波数信号CLKが与えられ、この信号CLKに
より累算器55iの加算動作、波形ROM57iの読出
し動作などが行われ入力信号Siに従って発振周波数デ
ータ値の切り換えがなされて出力されるFSK信号の周
波数が設定され、制御信号Viに応じたデータが位相レ
ジスタ54iに設定され、DDS51iより出力される
FSK変調信号の位相が設定される。図18中のその他
は図15と同様である。
【0062】図20に示すように各分岐手段44iとD
DS51i(又はm値FSK変調器5i)との間に遅延
手段59iを直列に挿入し、入力信号SiのDDS51
i(あるいはm値FSK変調器5i)に対する入力が制
御手段48に対する入力に比較して遅延させ、比較的低
速かつ廉価な、可変移相手段47i及び制御手段48を
用いることもできる。
【0063】図21に示すように電力合成手段6の出力
側に周波数変換手段63が設けられ、この周波数変換手
段63によって、電力合成手段6よりの多重化信号をよ
り高い高周波信号帯に変換出力してもよい。ここで周波
数変換手段63は、局部発振器60と、局部発振器60
の出力信号と電力合成手段6の出力信号を乗算するミク
サ61と、ミクサ61の出力側に設けられ、乗算により
生ずる不要な周波数帯の信号を除去する帯域通過ろ波手
段62から構成される。
【0064】図22に示すように各DDS51iの出力
経路に周波数変換手段67iが設けられ、DDS511
〜51n の出力は互いに異なる周波数帯の高周波信号と
されて電力合成手段6へ供給される。この場合には、各
チャネルのDDS51iまたはm値FSK変調器5iの
出力の中心周波数(キャリアの周波数)を比較的低い同
一の値に設定できるので、可変移相手段も含めて、これ
らの回路の設計が容易となり、かつ安価な部品を使用す
ることができる。周波数変換手段67iにおいて、基準
周波数発振手段8での出力を基準周波数信号とする周波
数シンセサイザ64iの出力信号がDDS51iの出力
信号とミクサ65iで乗算され、その乗算により生ずる
不要な周波数帯の信号帯域通過ろ波手段66iで除去さ
れて電力合成手段6へ供給される。
【0065】図23は各DDS51iの出力側に、その
出力FSK変調信号を通す帯域通過ろ波手段68iを設
け、これら帯域通過ろ波手段68iの出力を電力合成手
段6により合成する場合を示す。上述のようにm値FS
K変調器を、複数の発振手段を信号切り換え手段により
切り換える方法(図15)では、通常は発振周波数を切
り換える際に位相が不連続になる。またPLL周波数シ
ンセサイザを用いる方法(図17)においても、可変移
相手段47iにより急峻な移相を行った場合には、同様
の位相の不連続が生ずる。このことは、出力されるFS
K変調信号のスペクトルが広がる原因となる。帯域通過
ろ波手段68iは、前記スペクトルの広がりを抑圧する
のに利用される。このように各チャネルについてスペク
トルの広がりを抑圧して電力合成した出力を図21に示
すように変換手段63で高周波帯に変換してもよい。つ
まり図21と図23を組み合わせた構成とするとよい。
【0066】図24に示すように図22において各DD
S51iと周波数変換手段67iとの間に低域ろ波手段
69iを挿入してもよい。低域ろ波手段69iにより、
図23における帯域通過ろ波手段68iと同様にスペク
トルの広がりを抑圧する作用をさせる。また、図21に
おいて、電力合成手段6の入力側に低域通過ろ波手段6
9iを挿入しても、同様の効果が得られる。
【0067】図25に示すように図17中の制御手段4
8に制御信号処理手段70を設け、制御信号処理手段7
0により、出力されるFSK変調信号のスペクトルの広
がりを抑圧するように、可変移相手段47iの移相量を
設定する制御信号に対して信号処理を施し、制御出力端
子50iに出力する。即ち、可変移相手段47iとして
例えば電圧制御移相器を用いる場合には、各制御入力端
子49iに入力される信号の符号組み合わせに応じて読
み出された移相量データをD/Aコンバータでアナログ
電圧に変換し、そのアナログ電圧を、可変移相手段47
iの移相量がステップ的に変化しないように低域通過ろ
波処理して制御出力端子50iに与える。図16Dに、
制御電圧をろ波処理をしない例(図16C)と対応さ
せ、FSK変調信号のスペクトルが広がらないように移
相量制御信号Viを処理した場合の移相量の設定値の変
化を示す。また、DDS51iを用いてFSK信号多重
化装置を構成した場合、制御出力端子50iから位相レ
ジスタ54i(図19)に与えるデータを制御信号処理
手段70により処理することにより、DDS51iより
出力されるFSK信号の位相を連続させることも可能で
ある。なお、前記制御信号処理手段70は、制御手段4
8の中に構成しても、その外部に構成しても同様の効果
が得られる。
【0068】上述において可変移相手段47iを用いる
場合、可変移相手段47iの挿入位置は一例であり、各
FSK変調信号の位相を調整できれば、どの位置に挿入
されても同様の効果が得られる。図26に、基準周波数
発振手段8の出力する基準周波数信号が、各m値FSK
変調器5iに入力される各経路に可変移相手段47iを
設けた実施例を示す。その他は図25と同じである。こ
の場合も、m値FSK変調器5iの出力信号は基準周波
数発振手段8の基準信号CLKに同期するので、可変移
相手段47iの移相量を調整することにより各FSK変
調信号の位相を調整することが可能である。
【0069】なお、上述においてDDS51iで示され
ている部分は、図15または図17に示されるようなm
値FSK変調器5iと可変移相手段47iとで置換して
もよい。図15〜図26に示したように多重化FSK信
号の包絡線電力ピークが、前述のように各チャネルの移
相を入力信号符号の組合せに応じて制御して著しく大き
くなるのを避けるようにしたが、この構成と、図5乃至
図12で説明した減衰を与えることによる包絡線電力の
ピークを抑圧する構成とを組合せて用いることもでき
る。その原理的構成を図27及び図28に示し、これら
の図において図5乃至図26と対応する部分に同一符号
を付けてある。図27は多重化FSK信号に第1発明を
適用した実施例であり、m値FSK変調器51 〜5n
出力側にそれぞれ直列に可変減衰手段211 〜21n
挿入され、電力合成手段6の出力の包絡線電力レベルを
レベル検出手段23で検出している可変減衰手段211
〜21 n に対する制御と可変移相手段471 〜49n
対する制御とを共通の制御手段81で行わせている。図
28は多重化FSK信号に第2発明を適用した実施例で
あって電力合成手段6(又は16)の出力側に可変減衰
手段21を直列に接続し、また電力合成手段6の出力多
重化信号の包絡線電力レベルをレベル検出手段23で検
出し、制御手段81で可変減衰手段21と可変移相手段
471 〜49n を制御するようにしている。図27,2
8において上述したようにm値FSK変調器5iと可変
移相手段47iとをDDSiで構成し、電力合成手段6
の入力側又は出力側で高周波信号に変換してもよく、そ
の他図15〜図26で説明したことを図27及び図28
にそれぞれ適用できる。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように第1乃至第6発明によ
れば多重化信号の包絡線電力レベルの大きなピークを抑
圧することができる。このピーク検出を入力系統の変調
信号又は多重化信号に対して減衰を与えて行っているた
め各チャネルごとにかつその都度異なる移相量を制御す
る場合と比較して確実な抑圧ができる。しかも所定時間
だけ減衰するため、つまり瞬時ピークの幅程度のみ減衰
するため変調信号に含まれる情報が受ける歪は瞬時的で
あって、大きな影響を受けない。
【0071】また所定レベルを超える連続回数、又は所
定レベルを超える連続時間が所定値に達する時にのみ減
衰を与える場合は、所定レベルを超えても後段の増幅器
に余り影響を与えないような状態では減衰制御がなされ
ないことになり、それだけ変調信号に含まれる情報が受
ける歪が少なくて済む。更に減衰を与える変調信号と、
減衰を与えない変調信号とを設ける場合は、ピーク抑圧
を行い、しかもその抑圧による影響を全く受けない変調
信号(チャネル)が存在し、誤り率に対する要求の強い
チャネルに対し、全チャネルを一様に減衰制御する場合
より、ピーク抑圧の影響を小にすることができる。
【0072】この第1、又は第2発明をFSK変調信号
に対し適用し、かつ、その入力信号の符号変化と同期し
て移相量を制御し、かつその移相量の制御を各入力信号
の符号状態に応じて各チャネルごとに行うことにより多
重化信号のピークを十分小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の信号多重化装置を示すブロック図。
【図2】従来のFSK信号多重化装置の原理を示すブロ
ック図。
【図3】従来のFSK信号多重化装置の具体例を示すブ
ロック図。
【図4】FSK多重化信号の包絡線電力波形の例を示す
図。
【図5】第1発明の実施例を示すブロック図。
【図6】Aは図5中の制御手段24の制御動作例、また
第3発明及び実施例の処理手順を示す流れ図であり、B
はその制御動作における可変減衰器211 〜21n の減
衰動作例、また第3発明及び実施例の処理手順を示すタ
イムチャートである。
【図7】第1及び第2発明における制御手段24の制御
動作例、また第3及び第4発明の他の実施例の処理手順
を示す流れ図である。
【図8】第1及び第2発明における制御手段24の制御
動作例、また第3及び第4発明の更に他の実施例の処理
手順を示す流れ図である。
【図9】第2発明の実施例を示すブロック図。
【図10】第2発明の他の実施例を示すブロック図。
【図11】第1発明の他の実施例を示すブロック図。
【図12】第2発明の更に他の実施例を示すブロック
図。
【図13】第1発明の更に他の実施例を示すブロック
図。
【図14】第5発明(第6発明)の実施例を示すブロッ
ク図。
【図15】第7発明の一部を示すブロック図。
【図16】図15中の要部の状態図。
【図17】図15中のm値FSK変調器としてPLL周
波数シンセサイザを用いた例を示すブロック図。
【図18】図15中のm値FSK変調器としてDDSを
用いた例を示すブロック図。
【図19】DDSの基本構成の一例を示すブロック図。
【図20】図15中の一部の変形例を示すブロック図。
【図21】図15中の一部の変形例を示すブロック図。
【図22】図15中の一部の変形例を示すブロック図。
【図23】図15中の一部の変形例を示すブロック図。
【図24】図15中の一部の変形例を示すブロック図。
【図25】図15中の一部の変形例を示すブロック図。
【図26】図15中の一部の変形例を示すブロック図。
【図27】第1発明をFSK変調マルチキャリアに適用
した実施例を示すブロック図。
【図28】第2発明をFSK変調マルチキャリアに適用
した実施例を示すブロック図。
【図29】第3発明の実施例における処理手順を示す流
れ図。
【図30】FSK変調マルチキャリアに適用した第1、
又は第2発明における可変移相手段47iに対する設定
移相量の演算手順の例を示す流れ図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 垂澤 芳明 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個(nは2以上の整数)の入力系統か
    らの互いに異なる周波数帯の変調された信号(以下変調
    信号と記す)を電力合成手段で合成して多重化信号とし
    て出力端子へ出力する信号多重化装置において、 上記入力系統中のm’個(m’≦n)について上記電力
    合成手段の入力端とそれぞれ直列に挿入されたm’個の
    可変減衰手段と、 上記多重化信号の包絡線電力レベルを検出する包絡線電
    力レベル検出手段と、 上記検出した包絡線電力レベルが所定レベルを超えると
    所定時間、上記可変減衰手段のm個(m≦m’)に対
    し、所定の減衰量を設定する制御手段と、 を具備することを特徴とする信号多重化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の信号多重化装置におい
    て、 上記各減衰手段に設定する所定の減衰量は同一であるこ
    とを特徴とする。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の信号多重化装置におい
    て、 上記mはnであり、上記所定レベルは上記多重化信号の
    平均電力のk倍(kは1〜10程度)であり、上記所定
    の減衰量は10log(k/n)[dB]以上であるこ
    とを特徴とする。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の信号多重化装置におい
    て、 上記所定レベルは上記多重化信号の平均電力のk倍(k
    は1〜10程度)でありm<nであり、n−mは√(k
    n)を超えない最大の整数以下とされ、上記所定の減衰
    量を設定しない(n−m)個の上記可変減衰手段の減衰
    量はゼロとされ、上記(n−m)個以外のm個の上記所
    定の減衰量は無限大とされていることを特徴とする。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の信号多重化装置におい
    て、 m<nであり、上記所定の減衰量を設定する可変減衰手
    段と、上記所定の減衰量が設定されない可変減衰手段と
    を、上記減衰量の設定を1乃至複数回行うごとに変更す
    る変更手段を有することを特徴とする。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の信号多重化装置におい
    て、 上記変更手段は上記m個の可変減衰手段を上記n個の可
    変減衰手段からランダムに選択する手段であることを特
    徴とする。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の信号多重化装置におい
    て、 上記所定レベルは上記多重化信号の平均電力のk倍(k
    は1〜10程度)であり、n−mは√(kn)を超えな
    い最大の整数以下とされ、上記所定の減衰量を設定しな
    い(n−m)個の上記可変減衰手段の減衰量はゼロとさ
    れ、上記(n−m)個以外のm個の上記所定の減衰量は
    無限大とされていることを特徴とする。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の信号多重化装置におい
    て、 上記所定の減衰量は可変減衰手段によって異なるものが
    あることを特徴とする。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の信号多重化装置におい
    て、 上記所定レベルは上記多重化信号の平均電力のk倍(k
    は1〜10程度)であることを特徴とする。
  10. 【請求項10】 n個(nは2以上の整数)の入力系統
    からの互いに異なる周波数帯の変調信号を電力合成手段
    により合成して多重化信号として出力端子に出力する信
    号多重化装置において、 上記電力合成手段と上記出力端子との間に直列に挿入さ
    れた可変減衰手段と、 上記多重化信号の包絡線電力レベルを検出する包絡線電
    力レベル検出手段と、 上記検出された包絡線電力レベルが所定レベルを超える
    と所定時間、上記可変減衰手段に対し、所定の減衰量を
    設定する制御手段と、 を具備することを特徴とする信号多重化装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の信号多重化装置にお
    いて、 上記所定レベルは上記多重化信号の平均電力のk倍(k
    は1〜10程度)であることを特徴とする。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11の何れかに記載の信
    号多重化装置において、 上記所定時間は、TP =1/ΔFO (秒)程度である
    (ΔFO [Hz]は上記多重化信号の帯域幅である)こ
    とを特徴とする。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至11 の何れかに記載の信
    号多重化装置において、 上記制御手段は上記検出された包絡線電力レベルが所定
    レベルを超えることが連続して所定回数以上となる上記
    減衰量の設定を行う手段であることを特徴とする。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の信号多重化装置にお
    いて、 上記所定時間はTP =1/ΔFO (秒)程度である(Δ
    O [Hz]は上記多重化信号の帯域幅である)ことを
    特徴とする。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至11の何れかに記載の信
    号多重化装置において、 上記制御手段は上記検出された包絡線電力レベルが所定
    レベルを超えることが連続して所定時間以上になると、
    上記減衰量の設定を行う手段であることを特徴とする。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の信号多重化装置にお
    いて、 上記所定時間はTP =1/ΔFO (秒)程度である(Δ
    O [Hz]は上記多重化信号の帯域幅である)ことを
    特徴とする。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至11の何れかに記載の信
    号多重化装置において、 上記n入力系統の変調された信号は共通の基準周波数発
    振手段とn個のm値(mは2以上の整数)FSK変調手
    段とにより生成され、 上記各m値FSK変調手段は上記基準周波数発振手段よ
    りの共通の基準周波数信号が与えられ、この基準周波数
    を基準とした周波数の信号を出力し、かつその入力信号
    の符号に応じての周波数が偏倚させられ、上記入力系統
    の変調信号を出力するものであり、 上記各m値FSK変調手段が出力する変調信号の位相を
    それぞれ変化させるn個の可変移相手段と、 上記m値FSK変調手段が入力信号に応じて出力信号の
    周波数を切り換えるタイミングと同期して、上記n個の
    入力信号の符号組み合わせに応じて上記電力合成手段の
    出力多重化信号の包絡線電力尖頭が小さくなるように上
    記n個の可変移相手段の移相量を設定する制御手段とを
    含む。
  18. 【請求項18】 請求項12記載の信号多重化装置にお
    いて、 上記n入力系統の変調された信号は共通の基準周波数発
    振手段とn個のm値(mは2以上の整数)FSK変調手
    段とにより生成され、 上記各m値FSK変調手段は上記基準周波数発振手段よ
    りの共通の基準周波数信号が与えられ、この基準周波数
    を基準とした周波数の信号を出力し、かつその入力信号
    の符号に応じての周波数が偏倚させられ、上記入力系統
    の変調信号を出力するものであり、 上記各m値FSK変調手段が出力する変調信号の位相を
    それぞれ変化させるn個の可変移相手段と、 上記m値FSK変調手段が入力信号に応じて出力信号の
    周波数を切り換えるタイミングと同期して、上記n個の
    入力信号の符号組み合わせに応じて上記電力合成手段の
    出力多重化信号の包絡線電力尖頭が小さくなるように上
    記n個の可変移相手段の移相量を設定する制御手段とを
    含む。
  19. 【請求項19】 請求項13記載の信号多重化装置にお
    いて、 上記n入力系統の変調された信号は共通の基準周波数発
    振手段とn個のm値(mは2以上の整数)FSK変調手
    段とにより生成され、 上記各m値FSK変調手段は上記基準周波数発振手段よ
    りの共通の基準周波数信号が与えられ、この基準周波数
    を基準とした周波数の信号を出力し、かつその入力信号
    の符号に応じての周波数が偏倚させられ、上記入力系統
    の変調信号を出力するものであり、 上記各m値FSK変調手段が出力する変調信号の位相を
    それぞれ変化させるn個の可変移相手段と、 上記m値FSK変調手段が入力信号に応じて出力信号の
    周波数を切り換えるタイミングと同期して、上記n個の
    入力信号の符号組み合わせに応じて上記電力合成手段の
    出力多重化信号の包絡線電力尖頭が小さくなるように上
    記n個の可変移相手段の移相量を設定する制御手段とを
    含む。
  20. 【請求項20】 請求項15記載の信号多重化装置にお
    いて、 上記n入力系統の変調された信号は共通の基準周波数発
    振手段とn個のm値(mは2以上の整数)FSK変調手
    段とにより生成され、 上記各m値FSK変調手段は上記基準周波数発振手段よ
    りの共通の基準周波数信号が与えられ、この基準周波数
    を基準とした周波数の信号を出力し、かつその入力信号
    の符号に応じての周波数が偏倚させられ、上記入力系統
    の変調信号を出力するものであり、 上記各m値FSK変調手段が出力する変調信号の位相を
    それぞれ変化させるn個の可変移相手段と、 上記m値FSK変調手段が入力信号に応じて出力信号の
    周波数を切り換えるタイミングと同期して、上記n個の
    入力信号の符号組み合わせに応じて上記電力合成手段の
    出力多重化信号の包絡線電力尖頭が小さくなるように上
    記n個の可変移相手段の移相量を設定する制御手段とを
    含む。
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