JPH08274138A - 半導体デバイスの絶縁膜の不良検出方法およびその装置 - Google Patents

半導体デバイスの絶縁膜の不良検出方法およびその装置

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JPH08274138A
JPH08274138A JP7483195A JP7483195A JPH08274138A JP H08274138 A JPH08274138 A JP H08274138A JP 7483195 A JP7483195 A JP 7483195A JP 7483195 A JP7483195 A JP 7483195A JP H08274138 A JPH08274138 A JP H08274138A
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JP
Japan
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defect
insulating film
semiconductor device
light emission
distribution
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JP7483195A
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English (en)
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Manabu Fujito
学 藤戸
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】絶縁膜に電気的ストレスを印加して、この絶縁
膜からの発光を検出して、絶縁膜の不良を検出する半導
体デバイスの絶縁膜の不良検出方法において、複数のエ
ネルギ領域において発光量分布を測定し、不良の種類に
特有の発光量のエネルギスペクトルを利用して、この複
数の発光量分布から不良の種類毎に発光量分布を分離し
て、不良を特定することを特徴とする半導体デバイスの
絶縁膜の不良検出方法。 【効果】絶縁膜の不良の発生箇所を検出し、しかもその
絶縁膜の不良を不良の種類毎に迅速に分類できる。これ
によって、製造プロセスへのフィードバックも迅速に行
えるようになり、ひいては高信頼性絶縁膜を持つ半導体
デバイスが製造可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体デバイスの絶縁膜
の不良を検出する方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの微細化に伴い、半導体
デバイスを構成する絶縁膜がより薄くなり、絶縁膜の不
良が大きな問題となりつつある。
【0003】図8は従来の絶縁膜の不良を検出する装置
の構成を示す図である。図中34はレーザー光源であ
り、半導体デバイス31の表面を2次元走査できる機能
を持つ。レーザ光源の波長としては、絶縁膜の上に設け
られている電極を透過できる波長が選択される。半導体
デバイス31の絶縁膜不良を検出する部分は、基本的に
下から順に半導体基板、絶縁膜、および電極の層状構造
となっている。プロービングシステム33を介して、電
極は電源35に接続されている。半導体基板は試料台3
2を介して電流計36に接続されている。レーザ光源3
4、電源35、および電流計36はコントローラ37に
より制御され、また測定値はコントローラ37により処
理される。
【0004】このように構成された装置において絶縁膜
の不良を検出する方法について説明する。電源35によ
り半導体デバイス31の電極に定電圧を印加して、絶縁
膜に電気的ストレスを加える。レーザ光を半導体デバイ
ス31の電極面上を走査させ、絶縁膜を流れる電流を電
流計36により測定し、レーザ光の走査に対応した電流
値をコントローラ37によりディスプレイ38に画像化
する。絶縁膜中に不良が存在する場合、レーザ光により
電子−正孔対が励起され電流値が大きくなり、前記画像
上に輝点として現れる。このような方法はOBIC(Op
tical Beam Induced Current)法として知られている。
【0005】一方、絶縁膜の膜質ならびに基板との界面
状態を評価する方法として、ホットキャリアによる微弱
な光を検出し、画像化する装置が開発されている。例え
ば、浜松ホトニクス社製ホットエレクトロン解析装置C
3230などである。図9はこの微弱光測定装置の構成
を示す図である。
【0006】11は半導体デバイスである。12は試料
台であり、半導体デバイス11が載置される。14は電
源であり、絶縁膜に電気的ストレスを印加する。15は
顕微鏡であり半導体デバイス11の表面像を拡大する。
18は2次元光電子増倍装置であり、光電子増倍管と蛍
光板からなり、光電子増倍管において微弱光を電子に変
換し、それを増幅し、これを蛍光板に入射させ再び光に
変換するものである。
【0007】これにより微弱光を増幅することができ
る。19はCCDカメラの撮像装置であり、顕微鏡15
で拡大され2次元光電子増倍装置18を経て得られた画
像情報をとりこむ。20はシールドボックスであり、外
部からの光の侵入を防ぐ。21はイメージプロセッシン
グ手段であり、画像情報を内部メモリに記憶したり、デ
ィスプレイ23に表示させる。
【0008】この装置の使用方法について説明する。シ
ールドボックス20内において、試料台12上に半導体
デバイス11を載置する。このとき、プロービングシス
テム13を介して、半導体デバイス11の絶縁膜の上に
設けられる電極に電源14が接続され、絶縁膜に電気的
ストレスを印加できる状態にする。半導体基板は接地さ
れている。
【0009】顕微鏡15の光源から光を当てた状態で半
導体デバイス11の外観像を拡大して、2次元光電子増
倍装置18を経て、撮像装置19に画像を入力し、ディ
スプレイ23に表示させる。イメージプロセッシング手
段21は、撮像装置19の画像情報を内部メモリに記憶
する。
【0010】顕微鏡15および外部からの光を遮断し
て、半導体デバイス11の電極に必要な電圧を電源14
より印加し、絶縁膜に電気的ストレスを印加する。そし
て、その発光を顕微鏡15で拡大して、2次元光電子増
倍装置18に入力して高度に増倍し、その発光量分布を
撮像装置19にて画像情報としディスプレイ23上に表
示させる。一方、この発光量分布の情報をイメージプロ
セッシング手段21の内部メモリに記憶させる。
【0011】先のイメージプロセッシング手段21の内
部メモリに記憶された半導体デバイス11の外観像とこ
の発光量分布の画像情報とを重ねて表示することによ
り、発光の場所および発光量分布を検出することができ
る。
【0012】この装置においては、さらに顕微鏡15と
2次元光電子増倍装置18との間にフィルタ等の分光手
段17を挿入することにより、個々の発光のエネルギス
ペクトルを測定することもできる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した従来の絶
縁膜の不良を検出する装置にあっては、不良箇所の迅速
な同定が可能で、しかも、その規模を電流値の大小とし
て知ることが可能である。しかしながら、その不良箇所
の不良の種類を判別できないという問題があった。検出
できるのは、レーザ光のエネルギ以下で励起可能な電子
−正孔対の励起に関する不良のみである。
【0014】また、前述の図9に示した微弱光測定装置
にあっては、不良箇所の迅速な同定が可能であり、また
フィルタ等の分光手段を挿入することにより個々の発光
についてエネルギスペクトルを測定できる。しかしなが
ら、2次元の発光量分布について不良の種類を迅速に判
別することができないという問題があった。
【0015】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、絶縁膜の不良の発
生箇所を検出し、しかも不良の種類毎に分類しつつ迅速
に検出できる方法およびその装置を提供するところにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の半導体デバイスの絶縁膜の不良検出方法は、
図2に示すように、絶縁膜に電気的ストレスを印加し
て、この絶縁膜からの発光を検出して、絶縁膜の不良を
検出する半導体デバイスの絶縁膜の不良検出方法におい
て、複数のエネルギ領域において発光量分布を測定し
(ステップS2)、不良の種類に特有の発光量のエネル
ギスペクトルを利用して、この複数の発光量分布から不
良の種類毎に発光量分布を分離して(ステップS3)、
不良を特定することを特徴とする。
【0017】また、本発明の半導体デバイスの絶縁膜の
不良検出装置は、図1に示すように、半導体デバイス1
1が載置される試料台12と、この半導体デバイス11
を構成する絶縁膜に電気的ストレスを印加する手段(電
源14)と、顕微鏡15と、可変分光手段16と、2次
元光電子増倍装置18と、撮像装置19と、ディスプレ
イ23と、イメージプロセッシング手段21と、不良分
離特定手段22とを備えることを特徴とする。
【0018】ここでいう可変分光手段とは、可変フィル
タ、分光器等のように、透過させる光のエネルギ領域を
複数選択可能としたものである。光電子増倍装置とは、
光電子増倍管と蛍光板からなり、光電子増倍管において
微弱光を電子に変換し、それを増幅し、これを蛍光板に
入射させ再び光に変換することにより、微弱光を増幅す
るものである。撮像装置とはCCDカメラのように画像
をとりこむ装置のことである。イメージプロセッシング
手段とは、画像情報をディスプレイに表示させたり、画
像情報を内部メモリに記憶するものをいう。不良分離特
定手段とはイメージプロセッシング手段の内部メモリに
記憶されている複数のエネルギ領域における発光量分布
の情報に所定の演算処理を加えて不良の種類毎の発光量
分布の情報に変換するものをいう。
【0019】
【作用】本発明者は、電気的ストレス下での絶縁膜の不
良の発光について、この発光が不良の種類に特有のエネ
ルギスペクトルを有していること、およびこのエネルギ
スペクトル利用して演算処理により不良の種類毎に発光
を分離できることを知見した。
【0020】絶縁膜の不良は、図4(a)、(b)に示
す2種に大別される。図中41は半導体基板を、42は
絶縁膜を、43は電極をそれぞれ表す。
【0021】図4(a)は絶縁破壊等により電極と基板
が接触している状態を示している。
【0022】不良箇所44に電流が流れると、電極43
および半導体基板41に用いる半導体材料のバンドギャ
ップEgのエネルギーを持つ光およびジュール熱による
赤外線が放射される。半導体基板41としてシリコンを
用いた場合、Egは1.1eVであり、発光は近赤外線
となる。
【0023】図4(b)は絶縁膜中に異物が存在してい
る状態を示している。異物45は通常重金属等であっ
て、絶縁膜42よりも導電性は高い。不良箇所は実効的
に絶縁膜の膜厚が薄くなっており、他の部分よりもトン
ネル電流が流れ易い状態になっている。このトンネル電
流に伴う発光は高エネルギーキャリアの制動放射あるい
は絶縁膜の伝導帯における電子のバンド間遷移によるも
のであり、赤外線に比べ高エネルギーのものになる。
【0024】図5に電気的ストレス下での発光スペクト
ルの測定結果を示す。△が図4(a)タイプの不良、○
が図4(b)タイプの不良の発光スペクトルである。測
定にはシリコンMOS(Metal-Oxide-Semiconductor )
容量を用いた。その模式的断面図を図6に示す。図中6
3はn型ポリシリコン電極を示し、その不純物濃度は1
20〜1021cm-3である。62は絶縁膜であるシリコ
ン酸化膜を示し、通常のシリコンLSIプロセスで用い
るLOCOS(Local Oxidation of Silicon)プロセス
およびゲート酸化プロセスで作製された熱酸化膜であ
る。電極直下のゲート酸化膜厚は25nmである。61
は半導体基板であるCZ法により作製されたシリコン基
板を示し、厚さ500〜600μm、不純物濃度は10
15cm-3である。電気的ストレスの条件は以下の通りで
ある。図4(a)タイプの不良の測定の場合、電流を1
mA(定電流)とした。図4(b)タイプの不良の測定
の場合、電流を100μA(定電流)とした。また、測
定時間は30sec であった。
【0025】図5から、図4(a)タイプの不良の発光
スペクトルはバンドギャップEg、本測定では1.1e
Vに急峻なピークを持つスペクトルであり、図4(b)
タイプの不良の発光スペクトルは広いエネルギ領域でな
だらかに変化するスペクトルであることがわかる。な
お、図4(a)タイプの不良の発光スペクトルにおい
て、1.1eV以上のエネルギの発光が存在するのは、
キャリアの運動エネルギがEgに加わったものと考えら
れる。
【0026】次に、この2つのタイプの不良からの発光
の分離について説明する。上述したように、図5によれ
ば、図4(a)タイプはバンドギャップEgのところに
急峻なピークをもち、図4(b)タイプはなだらかな分
布となっている。したがって、図4(b)タイプのみの
発光が得られるエネルギ領域が存在する。図5では1.
5eV以上の領域である。このエネルギ領域の光のみが
透過するハイパスフィルタまたはバンドパスフィルタを
光学系に挿入することにより、図4(b)タイプのみの
発光量の分布を得ることができる。
【0027】一方、フィルタを挿入しないか、または
1.5eV以下のエネルギ領域を含むローパスフィルタ
またはバンドパスフィルタを光学系に挿入することによ
り、図4(a)タイプおよび図4(b)タイプの両方を
含む発光量の分布を得ることができる。そして、この両
方を含む発光量の分布から図4(b)タイプのみの発光
量の分布を差し引くことにより、図4(a)タイプのみ
の発光量の分布を得ることができる。
【0028】ただし、図4(b)タイプのみ発光量の分
布を測定する条件(フィルタ、電気的ストレス)と、図
4(a)タイプおよび図4(b)タイプの発光量の分布
を測定する条件(フィルタ、電気的ストレス)が異なる
ので、両方を含む発光量の分布から図4(b)タイプの
みの発光の分布を差し引く場合、補正係数αを掛けてお
く必要がある。
【0029】例えば、図4(b)タイプの発光量に関し
て言えば、エネルギ領域が2.5eV近傍と1.25e
V近傍とでは発光量が約5倍異なる。また、電気的スト
レスの条件が、電流が1mA(定電流)と100μA
(定電流)とでは、発光量は約3倍と異なる。
【0030】この補正係数αは、予め図4(b)タイプ
の同一の発光について、図4(b)タイプのみ発光量の
分布を測定する条件(フィルタ、電気的ストレス)と、
図4(a)タイプおよび図4(b)タイプの発光量の分
布を測定する条件(フィルタ、電気的ストレス)で、発
光量を測定しておき、この発光量の比により求めておけ
ば良い。
【0031】また、この2つのタイプの不良からの発光
の分離の簡易な方法として、予め不良の有無を判断する
発光量のしきい値をそれぞれ決めておく方法を用いても
良い。この方法によれば、その位置での発光量がこのし
きい値をこえる場合、不良が存在する(1)と判断し、
しきい値をこえない場合、不良が存在しない(0)と判
断する。こうすることにより、図4(b)タイプのみの
発光量の分布と、図4(a)タイプおよび図4(b)タ
イプの発光量の分布を、それぞれ不良の有無のみをあら
わす1、0の2値分布に変換する。したがって、両方を
含む発光量の分布から図4(b)タイプのみの発光量の
分布をそのまま差し引くことができる。
【0032】以上のようにして、複数のエネルギ領域に
おいて発光量分布を測定し、不良の種類に特有のエネル
ギに対する発光量スペクトルを利用して、この複数の発
光量分布から不良の種類毎に発光量分布を分離すること
により、絶縁膜の不良を不良の種類毎に迅速に分類でき
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の半導体デバイスの絶縁膜の不
良検出方法およびその装置の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0034】図1は本発明の半導体デバイスの絶縁膜の
不良検出装置の一実施例を示す構成図である。11は半
導体デバイスである。12は試料台であり、半導体デバ
イス11が載置される。13はプロービングシステムで
ある。14は電源であり、絶縁膜に電気的ストレスを印
加するためのものである。15は顕微鏡であり半導体デ
バイス11を拡大する。16は可変分光手段であり、発
光を検出するエネルギ領域を複数選択可能になってい
る。18は2次元光電子増倍装置であり、微弱光を増幅
する。19はCCDカメラの撮像装置であり、画像情報
をとりこむ。20はシールドボックスであり、外部から
の光の侵入を防ぐ。21はイメージプロセッシング手段
であり、画像情報を内部メモリに記憶したり、ディスプ
レイ23に表示させる。22は不良分離特定手段であ
り、イメージプロセッシング手段21の内部メモリに記
憶させた複数のエネルギ領域における発光量分布の情報
に所定の演算処理を加えて不良の種類毎の発光量分布の
情報に変換する。
【0035】本発明の半導体デバイスの絶縁膜の不良検
出方法の一実施例について説明する。図2はこの実施例
のフローチャートを示す図である。
【0036】先ず、シールドボックス20内において、
試料台12上に半導体デバイス11を載置する。このと
き、プロービングシステム13を介して、半導体デバイ
ス11の絶縁膜の上に設けられる電極には電源14が接
続され、絶縁膜に電気的ストレスを印加できる状態にす
る。半導体基板は接地されている。
【0037】顕微鏡15の光源から光を当てた状態で半
導体デバイス11の外観像を拡大して、2次元光電子増
倍装置18を経て撮像装置19に画像を入力し、ディス
プレイ23に表示させる。イメージプロセッシング手段
21は、撮像装置19の外観像の画像情報Lapを内部メ
モリに記憶する。このとき、可変分光手段16は作用さ
せない。(ステップS1) 顕微鏡15および外部からの光を遮断して、半導体デバ
イス11の電極に必要な電圧を電源14より印加し、絶
縁膜に電気的ストレスを印加する。可変分光手段16に
より、図4(b)タイプのみの発光が得られるエネルギ
領域を選択する。そして、絶縁膜からの発光を顕微鏡1
5で拡大して、可変分光手段16(図4(b)タイプの
みの発光が得られるエネルギ領域を透過させるもの)を
通して、2次元光電子増倍装置18に入力して高度に増
倍し、その発光量分布Lb を撮像装置19にて画像情報
としディスプレイ23上に表示させる。一方、この発光
量分布Lb をイメージプロセッシング手段21の内部メ
モリに記憶させる。(ステップS2) 顕微鏡15および外部からの光を遮断して、半導体デバ
イス11の電極に必要な電圧を電源14より印加し、絶
縁膜に電気的ストレスを印加する。可変分光手段16に
より、図4(a)タイプおよび図4(b)タイプの両方
の発光が得られるエネルギ領域を選択する。そして、そ
の発光を顕微鏡15で拡大して、可変分光手段16(図
4(a)タイプおよび図4(b)タイプの両方の発光が
得られるエネルギ領域を透過させるもの)を通して、2
次元光電子増倍装置18に入力して高度に増倍し、その
発光量分布La+b の出力を撮像装置19にて画像情報と
しディスプレイ23上に表示させる。一方、この発光量
分布La+b をイメージプロセッシング手段21の内部メ
モリに記憶させる。(ステップS2) 不良分離特定手段22において、この発光量分布La+b
、Lb から、図4(a)タイプの発光量分布LaaはLa
+b −αLb で求め、図4(b)タイプの発光量分布Lb
bはLb として、イメージプロセッシング手段21の内
部メモリに記憶させる。(ステップS3) 図4(a)タイプの不良および図4(b)タイプの不良
の選択の指示に従い、先に半導体デバイスの外観像の画
像情報Lapをこの図4(a)タイプの、図4(b)タイ
プの発光量分布Laa、Lbbと重ねて表示する。(ステッ
プS4) こうすることにより、図4(a)タイプの不良および図
4(b)タイプの不良のそれぞれについて、発光の場所
および発光量分布を検出することができた。
【0038】測定に用いた半導体デバイスおよび測定結
果について以下に説明する。測定に用いた半導体デバイ
スは[作用]欄で説明した図6のシリコンMOS容量で
あり、説明は省略する。
【0039】図4(b)タイプの発光量分布の測定に
は、バンドパスフィルタ(ピーク値2.5eV、半値幅
0.1eV)を用い、電気的ストレスの条件として、電
流を100μA(定電流)とした。測定時間は30sec
とした。図4(a)タイプおよび図4(b)タイプの両
方を含む発光量分布の測定には、バンドパスフィルタ
(ピーク値1.25eV、半値幅0.05eV)を用
い、電気的ストレスの条件として、電流を1mA(定電
流)とした。測定時間は同じく30sec とした。
【0040】図7は2種の絶縁膜の不良別に分けた発光
量分布の画像を示す図である。(a)は図4(a)タイ
プの不良(絶縁破壊を起こしたもの)、(b)は図4
(b)タイプの不良(実効的に絶縁膜厚が小さくなった
もの)を表示したものである。
【0041】図7(a)中71および同図(b)中72
は発光領域を示す。また、図7(b)の場合、絶縁破壊
部73は痕跡として外観像の画像中に観測することがで
きた。
【0042】なお、74は電極、75は絶縁膜である。
なお、予め補正係数αとして0.6を得ており、これを
用いて発光画像の分離を行った。
【0043】本発明の半導体デバイスの絶縁膜の不良検
出方法の別の実施例について説明する。図3はこの実施
例のフローチャートを示す図である。ステップS1、S
2は先の実施例と同じであるので説明を省略し、ステッ
プS5から説明する。
【0044】不良分離特定手段22において、この発光
量分布Lb を予め決めておいたしきい値Lbth と比較す
る。このしきい値をこえる場合、2値化された発光量分
布Lb'を1とし、このしきい値をこえない場合、2値化
された発光量分布Lb'を0として、イメージプロセッシ
ング手段21の内部メモリに記憶させる。同様に、発光
量分布La+b 関しても、予め決めておいたしきい値L
a+bth と比較する。このしきい値をこえる場合、2値化
された発光量分布La+b'を1とし、このしきい値をこえ
ない場合、2値化された発光量分布La+b'を0として、
イメージプロセッシング手段21の内部メモリに記憶さ
せる。(ステップS5) さらに、不良分離特定手段22において、この2値化さ
れた発光量分布La+b'、Lb'から、図4(a)タイプの
発光量分布LaaはLa+b'*(1−Lb')で求め、イメー
ジプロセッシング手段21の内部メモリに記憶させる。
この式はLa+b'、Lb'がともに1の場合、Laaが0とな
るように定めた。図4(b)タイプの発光量分布Lbbは
Lb'として、イメージプロセッシング手段21の内部メ
モリに記憶させる。(ステップS6) 図4(a)タイプの不良および図4(b)タイプの不良
の選択の指示に従い、先に半導体デバイスの外観像の画
像情報Lapをこの図4(a)タイプの、図4(b)タイ
プの発光量分布Laa、Lbbと重ねて表示する。(ステッ
プS4) こうすることにより、本実施例においても、図4(a)
タイプの不良および図4(b)タイプの不良のそれぞれ
について、発光の場所および発光量分布を検出すること
ができる。
【0045】なお、上述の実施例においては、図4
(b)タイプの発光量分布の測定と、図4(a)タイプ
および図4(b)タイプの両方を含む発光量分布の測定
で、電気的ストレスの条件を変化させたが、電気的スト
レスの条件を同じにしても良いことは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】上述したように本発明の半導体デバイス
の絶縁膜の不良検出方法および装置によれば、絶縁膜の
不良の発生箇所を検出し、しかも不良の種類毎に迅速に
分類しつつ迅速に検出できる。これによって、製造プロ
セスへのフィードバックも迅速に行えるようになり、ひ
いては高信頼性絶縁膜を持つ半導体デバイスが製造可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体デバイスの絶縁膜の不良検出装
置の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の半導体デバイスの絶縁膜の不良検出方
法の一実施例のフローチャートを示す図である。
【図3】本発明の半導体デバイスの絶縁膜の不良検出方
法の別の実施例のフローチャートを示す図である。
【図4】2種類の絶縁膜の不良の状態を示す図であっ
て、(a)は絶縁破壊等により電極と基板が接触してい
る状態を示し、(b)は絶縁膜中に異物が存在している
状態を示している。
【図5】電気的ストレス下での絶縁膜の不良からの発光
のエネルギスペクトルの測定結果を示す図である。
【図6】測定に用いたシリコンMOS容量の模式的断面
図である。
【図7】2種の絶縁膜不良別に分けた発光画像を示す図
であって、(a)は図4(a)タイプの不良(絶縁破壊
を起こしたもの)の発光像を、(b)は図4(b)タイ
プの不良(実効的に絶縁膜厚が小さくなったもの)の発
光像を表示したものである。
【図8】従来の絶縁膜の不良を検出する装置を示す構成
図である。
【図9】微弱光測定装置を示す構成図である。
【符号の説明】
11 半導体デバイス 12 試料台 13 プロービングシステム 14 電源 15 顕微鏡 16 可変分光手段 17 分光手段 18 二次元光電子増倍装置 19 撮像装置 21 イメージプロセッシング手段 22 不良分離特定手段 23 ディスプレイ 41 半導体基板 42 絶縁膜 43 電極 44 不良箇所 45 異物 71 発光領域 72 発光領域 73 絶縁破壊部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁膜に電気的ストレスを印加し、この絶
    縁膜からの発光を検出して、絶縁膜の不良を検出する半
    導体デバイスの絶縁膜の不良検出方法において、複数の
    エネルギ領域において発光量分布を測定し、不良の種類
    に特有の発光量のエネルギスペクトルを利用して、この
    複数の発光量分布から不良の種類毎に発光量分布を分離
    して、不良を特定することを特徴とする半導体デバイス
    の絶縁膜の不良検出方法。
  2. 【請求項2】半導体デバイスが載置される試料台と、こ
    の半導体デバイスを構成する絶縁膜に電気的ストレスを
    印加する電源と、顕微鏡と、可変分光手段と、2次元光
    電子増倍装置と、撮像装置と、ディスプレイと、イメー
    ジプロセッシング手段と、不良分離特定手段とを備える
    ことを特徴とする半導体デバイスの絶縁膜の不良検出装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6202037B1 (en) * 1998-02-26 2001-03-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Quality management system and recording medium
JP2016517970A (ja) * 2013-04-10 2016-06-20 ディーシージー システムズ、 インコーポレイテッドDcg Systems Inc. Vlsi装置用の最適波長光子放射顕微鏡[関連出願の参照]本出願は、2013年4月10日に出願された米国仮出願第61/810,645号の優先権利益を主張し、そのすべての内容が本明細書に参考として援用される。
JP2017073548A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 エフイーアイ カンパニー Vlsi装置用の最適波長光子放射顕微鏡 [関連出願の参照] 本出願は、2015年10月5日に出願された米国仮出願第62/237,399号の優先権利益を主張し、そのすべての内容が本明細書に参考として援用される。[政府許認可権] 本発明は、空軍研究所(afrl)の契約番号fa8650−11−c−7105を介した、アメリカ合衆国国家情報長官官房(odni)、情報先端研究プロジェクト活動(iarpa)による支援事業に基づくものである。本明細書に含まれるアイデア及び結果は、本発明者らのアイデア及び結果であり、odni、iarpa、afrl又は米国政府の公式承認を必ずしも有するものとして解釈されるべきでない。
US10514418B2 (en) 2013-04-10 2019-12-24 Fei Company Optimized wavelength photon emission microscope for VLSI devices

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JP2017073548A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 エフイーアイ カンパニー Vlsi装置用の最適波長光子放射顕微鏡 [関連出願の参照] 本出願は、2015年10月5日に出願された米国仮出願第62/237,399号の優先権利益を主張し、そのすべての内容が本明細書に参考として援用される。[政府許認可権] 本発明は、空軍研究所(afrl)の契約番号fa8650−11−c−7105を介した、アメリカ合衆国国家情報長官官房(odni)、情報先端研究プロジェクト活動(iarpa)による支援事業に基づくものである。本明細書に含まれるアイデア及び結果は、本発明者らのアイデア及び結果であり、odni、iarpa、afrl又は米国政府の公式承認を必ずしも有するものとして解釈されるべきでない。
CN106842537A (zh) * 2015-10-05 2017-06-13 Fei公司 用于超大规模集成电路设备的经优化的波长光子发射显微镜

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