JPH08273052A - 自動取引装置の利用者支援装置 - Google Patents

自動取引装置の利用者支援装置

Info

Publication number
JPH08273052A
JPH08273052A JP7556495A JP7556495A JPH08273052A JP H08273052 A JPH08273052 A JP H08273052A JP 7556495 A JP7556495 A JP 7556495A JP 7556495 A JP7556495 A JP 7556495A JP H08273052 A JPH08273052 A JP H08273052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
current information
information
transaction
automatic transaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7556495A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunobu Konta
和宣 紺田
Tetsuya Abe
哲也 阿部
Shigeru Maeda
茂 前田
Shigeko Nagashima
繁子 永島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7556495A priority Critical patent/JPH08273052A/ja
Publication of JPH08273052A publication Critical patent/JPH08273052A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】係員が利用者の利用状況を監視する業務を支援
し、経験の浅い係員でも均一的かつ的確に利用者の支援
を行なうことを可能とし、しかも、係員の監視業務負担
を軽減することができる自動取引装置の利用者支援装置
を提供する。 【構成】各ATM2は、利用者によるATMの操作情報
および取引情報などを現在情報として現在情報収集部4
に送信する。現在情報収集部4は、各ATM2から送ら
れてくる上記現在情報をリアルタイムで収集し、蓄積す
る。判断部5は、現在情報収集部4によって収集された
現在情報を入力とし、その現在情報に基づき、各ATM
2に対して係員による支援が必要である可能性が高いか
否かを判断する。出力部6は、判断部5で判断した結果
を係員に対して音声や文字などによって出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、銀行などの
金融機関にて用いられる自動預出金機などの自動取引装
置において、支援が必要な利用者を発見し、それを係員
に指示する自動取引装置の利用者支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、銀行のキャッシュコー
ナなどにて用いられる自動預出金機や現金自動支払機に
おいて、利用者の支援を行なう係員は、操作中の利用者
を常に監視し、支援が必要な利用者の選定を行なってい
た。この場合、手をあげたり、声をかけられたりといっ
た、支援を必要としていることを示す能動的な意志表示
を利用者が行なった場合、係員は利用者に対して操作の
支援を行なっていた。
【0003】しかし、利用者に対してよりゆきとどいた
サービスを提供するためには、利用者が手をあげたりと
いった、能動的な意志表示のみに対応しているだけでは
充分ではない。
【0004】そこで、支援を行なう係員は、利用者に対
して積極的に支援が必要か否かを尋ねていた。さらに、
経験の豊富な係員になると、全ての利用者に対して支援
が必要か否か尋ねるのではなく、利用者の態度や表情な
どを監視し、それらを基に自分の経験を頼りに支援が必
要な利用者を選別し、支援を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来にあっては、支援
が必要な利用者の選定は利用者を監視することにより得
た情報を基に経験に頼っていた。しかし、監視によって
得ることのできる情報は、利用者の態度や動作の速度や
表情など、定性的な情報で、これを支援の必要性の判断
に用いているため、必ずしも適した支援を行なうことが
できるとはいえないということが問題であった。
【0006】また、判断は経験に基づいて行なっていた
ので、係員の経験の度合いによって的確な支援を行える
かどうかが決定されていた。そのため、経験の浅い係員
の場合には、利用者に対して的確な支援を行なえない場
合が多く存在していたことが問題であった。
【0007】また、きめの細かいサービスを提供するた
めには、係員は常に利用者を監視していなければならな
い。そのため、利用者の支援は監視業務負担を強いられ
ていた。
【0008】さらに、利用者が多く、混雑している場合
などでは、複数の利用者に対して監視を行なわなければ
ならないので、非常に係員の業務負担が多く、かつ、経
験の浅い係員では、監視に片寄りが生じてくることもし
ばしばあり、大きな問題であった。
【0009】そこで、本発明は、係員が利用者の利用状
況を監視する業務を支援し、経験の浅い係員でも均一的
かつ的確に利用者の支援を行なうことを可能とし、しか
も、係員の監視業務負担を軽減することができる自動取
引装置の利用者支援装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の自動取引装置の
利用者支援装置は、利用者の操作により所定の取引を自
動的に行なう複数の自動取引装置におけるそれぞれの状
態情報や環境情報などの現在情報を収集する現在情報収
集手段と、この現在情報収集手段で収集された現在情報
に基づき前記利用者に対して係員による支援が必要であ
るか否かを判断する判断手段と、この判断手段の判断結
果を前記係員に対して出力する出力手段とを具備してい
る。
【0011】また、本発明の自動取引装置の利用者支援
装置は、利用者の操作により所定の取引を自動的に行な
う複数の自動取引装置におけるそれぞれの状態情報や環
境情報などの現在情報を収集する現在情報収集手段と、
この現在情報収集手段で収集された現在情報、およびあ
らじめ設定される判断条件に基づき前記利用者に対して
係員による支援が必要であるか否かを判断する判断手段
と、この判断手段の判断結果を前記係員に対して出力す
る出力手段と、前記自動取引装置の処理段階における状
態情報を用いて前記判断手段における判断条件を変化さ
せる制御手段とを具備している。
【0012】さらに、本発明の自動取引装置の利用者支
援装置は、利用者の操作により所定の取引を自動的に行
なう複数の自動取引装置におけるそれぞれの状態情報や
環境情報などの現在情報を収集する現在情報収集手段
と、この現在情報収集手段で収集された現在情報、およ
びあらじめ設定される判断条件に基づき前記利用者に対
して前記係員による支援が必要であるか否かを判断する
判断手段と、この判断手段の判断結果を係員に対して出
力する出力手段と、前記自動取引装置に係る環境情報を
用いて前記判断手段における判断条件を変化させる制御
手段とを具備している。
【0013】
【作用】本発明によれば、自動取引装置における状態情
報や環境情報などの現在情報を用いて、自動的に支援の
必要性の判断が行なわれるので、従来のように利用者の
仕草や表情を監視することに基づく支援活動に比べ、経
験の浅い係員であっても均一的、かつ、的確に支援を行
なうことができる。また、自動的に支援の必要な利用者
を発見するので、従来のような利用者の監視業務を行な
わなくてもよく、よって係員の監視業務負担を軽減する
ことが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本実施例に係る自動取引装置の利
用者支援装置の構成を概略的に示すものである。図1に
おいて、自動取引装置群(以下、ATM群と略称する)
1は、複数の自動取引装置(たとえば、自動預出金機や
現金自動支払機など、以下、ATMと略称する)2から
なり、たとえば、銀行のキャッシュコーナなどに設置さ
れているものとする。ATM群1の各ATM2は、それ
ぞれ専用の信号線で本実施例の利用者支援装置3に接続
されている。利用者支援装置3は、現在情報収集部4、
判断部5、および、出力部6によって構成されている。
【0015】すなわち、各ATM2は、利用者によるA
TMの操作情報および取引情報などを現在情報収集部4
に送信する。現在情報収集部4は、各ATM2から送ら
れてくる上記情報をリアルタイムで収集し、蓄積する。
判断部5は、現在情報収集部4によって収集された情報
を入力とし、各ATM2に対して係員による支援が必要
である可能性が高いか否かを判断する。出力部6は、判
断部5で判断した結果を係員に対して音声や文字などに
よって出力する。
【0016】なお、現在情報収集部4と判断部5は、1
台のパーソナルコンピュータ上にそれぞれソフトウェア
として共存していてもよいし、また、それぞれ別のパー
ソナルコンピュータ上に実現し、それらを通信回線を用
いて結合した形でもよい。
【0017】以下に詳細を説明する。本実施例に係る利
用者支援装置3は、利用者が行なうATM2の操作情報
などから支援が必要かどうかを判断し、利用者を支援す
る係員に対して支援を行なうように指示するものであ
る。本実施例において、支援が必要であると判断する状
況は、(1)ATMの接客面の前に立ってからなかなか
入力しない、(2)取消操作の回数が多い、(3)1つ
の入力から次の入力までの時間間隔が長い、(4)AT
Mにあらかじめ備え付けられている支援要求ボタンが押
された、の4つである。
【0018】以下に説明する実施例は、上記(1)ない
し(4)の状況にある利用者を発見するためのもので、
第1の実施例は、(1)の状況にある利用者を発見する
もの、第2の実施例は、(2)の状況にある利用者を発
見するもの、第3の実施例は、(3)の状況にある利用
者を発見するもの、第4の実施例は、(4)の状況にあ
る利用者を発見するものである。
【0019】ATM群1の各ATM2から現在情報収集
部4に送られてくる情報は、たとえば、図2に示すよう
なフォーマットで形成されている。ここに、図2のフォ
ーマットで各ATM2から送られてくる情報を現在情報
と呼ぶことにする。なお、図2の現在情報において、
「機種」とはそのATMの機種名、「機種番号」とはそ
のATMに付けられた番号、「通番」とは取引ごとに付
けられた通し番号である。また、「イベント」とは一時
的に発生した事象の名称を示す。イベントの例として
は、利用者がATM2の前に立つとか、取消操作が行な
われたといったATM2への働きかけであり、それぞ
れ、「利用者出現イベント」、「取消操作イベント」と
呼ぶ。実際には、図2に示された(発生事象)の部分に
イベントの名称が記述される。また、「時刻」とはイベ
ントが発生した時刻を示す。
【0020】まず、第1の実施例について説明する。利
用者がATM2の接客面の前に立った時点で、ATM2
はその現在情報を現在情報収集部4に対して図3に示す
ようなフォーマットで送信する。図3では、たとえば、
13時30分30秒に機種名「ATM001」、機種番
号「001」のATM2の前に利用者が現れたことを示
している。現在情報収集部4は、受取った図3の現在情
報を判断部5に送る。判断部5は、現在情報収集部4か
らの現在情報を受信した時点で、利用者支援の判断処理
を開始する。
【0021】判断部5の判断手順を示しているのが図5
のフローチャートであり、以下、このフローチャートを
参照して判断処理を説明する。図3のフォーマットの現
在情報を受信すると(S1)、内部に持っている時計機
能を用いて計時動作を開始する(S2)。この計時時間
を初入力時間と呼ぶ。
【0022】また、各ATM2は、利用者が最初の入力
操作を行なった時点で、図4に示すようなフォーマット
の初入力イベントの発生を表わす現在情報を現在情報収
集部4に対して送信する。これを受取った現在情報収集
部4は、その現在情報をすぐさま判断部5に送る。
【0023】このように、現在情報収集部4を経由し
て、判断部5は当該現在情報を受信し、初入力イベント
が発生したか否かをチェックする(S3)。このチェッ
クの結果、初入力イベントが発生しなかった場合、初入
力イベントが発生するまで、初入力時間を計測し続け
て、初入力時間があらかじめ設定される基準値よりも大
きくなったか否かをチェックする(S4)。このチェッ
クの結果、初入力時間が基準値を越えた場合には、計時
動作を終了し(S5)、支援が必要と判断して(S
6)、その判断結果を出力部6へ送る(S7)。出力部
6は、その判断結果を音声や文字などにより出力して、
その旨を係員に対して指示する。
【0024】逆に、基準値を越える前に初入力イベント
が発生した場合には、そこで初入力時間の計時動作を終
了して(S8)、計時時間を「0」にし、支援の必要は
ないと判断し(S9)、その判断結果を出力部6へ送る
(S7)。
【0025】これにより、たとえば、利用者がどのよう
に入力したらよいのかわからず、ATM2の前で何も入
力しないでいる可能性のある状況を発見できる。次に、
第2の実施例について説明する。
【0026】各ATM2は、利用者によって取消操作が
行なわれると、たとえば、図6に示すようなフォーマッ
トの取消操作イベントを表わす現在情報を現在情報収集
部4に対して送信する。現在情報収集部4は、各ATM
2から現在情報が送られるごとに、図7に示すようなフ
ォーマットで現在情報を加工する。以下、このように現
在情報収集部4よって加工されたATM2の情報を判断
情報と呼ぶ。図7では、機種名「ATM001」、機種
番号「001」の取引の通番「001」において、現
在、5回の取消操作が行なわれているということを示し
ている。
【0027】各ATM2から現在情報収集部4に、取消
操作が行なわれたという現在情報が送られてくるごと
に、対応する号機番号および通番の、判断情報の取消回
数が更新される。さらに、現在情報収集部4は、判断情
報の更新処理が終了すると、その更新した判断情報を判
断部5に対して送る。
【0028】判断部5は、現在情報収集部4から判断情
報が送られてくるごとに、その判断情報に含まれている
取消回数を参照して、取消回数があらかじめ設定される
基準値よりも大きいか否かをチェックし、大きい場合は
支援が必要である可能性が高いと判断し、その判断結果
を出力部6に送る。出力部6は、その判断結果を音声や
文字などにより出力して、その旨を係員に対して指示す
る。
【0029】これにより、たとえば、適した操作方法が
わからず、取消操作を多く行なった利用者を発見するこ
とができ、操作方法がわからなかったり、正しく操作で
きないでいる可能性の高い利用者を係員に対して指示す
ることができる。したがって、利用者に対してよりゆき
とどいた操作支援を行なうことができるようになる。
【0030】次に、第3の実施例について説明する。各
ATM2は、利用者が入力操作を行なうごとに、図8に
示すようなフォーマットで通常入力イベントの発生を表
わす現在情報を現在情報収集部4に送る。現在情報収集
部4は、各ATM2から送られてくる現在情報を随時蓄
積し、その要素である「時刻」と、同じ機種番号、同じ
通番の直前の現在情報の要素である「時刻」を参照し、
以下の式により入力間隔時間を計算し、図10に示すよ
うなフォーマットで判断情報を生成する。
【0031】(入力間隔時間)=(通常入力イベントの
発生時刻)−(直前の通常入力イベントの発生時刻) ここで、入力間隔時間とは、利用者の前の入力操作が行
なわれてから次の入力操作が行なわれるまでの時間であ
る。
【0032】たとえば、まず、利用者が入力操作を行な
うことにより、ATM2から図8の現在情報が送られて
くる。その後、さらに利用者の入力操作により、ATM
2から図9の現在情報が送られてきたとする。その場
合、図9の現在情報が送られてきた時点で、入力間隔時
間の計算が行なわれる。ここで、入力間隔時間は、図9
における時刻「13:32:02」から図8における時
刻「13:30:53」を引いた時間、すなわち1分9
秒である。
【0033】現在情報収集部4は、図10のフォーマッ
トで作成された判断情報を判断部5に対して送る。判断
部5は、入力間隔時間とあらかじめ設定された時間とを
比較し、設定時間よりも大きければ支援が必要であると
判断し、小さければ支援の必要はないと判断し、その判
断結果を出力部6に送る。
【0034】これにより、たとえば、取引の途中で操作
の仕方がわからなくなっている可能性のある利用者を発
見でき、操作支援の指示が可能となる。次に、第4の実
施例について説明する。
【0035】この実施例の場合、それぞれのATM2の
接客面に、利用者が支援を必要と感じた場合に押すこと
ができる支援要求ボタンをあらかじめ設置しておく。こ
こに、利用者が上記支援要求ボタンを押す操作を支援要
求操作と呼ぶものとする。
【0036】各ATM2は、利用者が支援要求操作を行
なうと、図11のフォーマットの現在情報を現在情報収
集部4に対して送信する。現在情報収集部4は、受取っ
た現在情報をそのまま判断部5に対して送る。
【0037】判断部5は、現在情報を受取ると、支援要
求が発生したことを検知し、支援が必要であると判断
し、その判断結果を出力部4に対して送る。これによ
り、たとえば、支援を欲している利用者を即座に発見す
ることが可能となり、迅速に操作支援サービスを行なう
ことが可能となる。
【0038】以上、第1の実施例から第4の実施例のよ
うにして、ATM2の利用方法がわからない利用者や、
不慣れな利用者など、支援が必要な利用者の候補を、均
一的に発見することができるようになる。
【0039】一方、以下に説明する第5ないし第7の実
施例は、それぞれの発見方法に対して、その判断基準を
動的に変化させることによって、より適切な指示を出す
ものである。
【0040】第5の実施例は、ATM2が現在どのよう
な取引を行なっているかによって判断基準を変化させる
例である。そして、第6の実施例および第7の実施例
は、利用者数(つまり、混雑度)を基に判断基準を変化
させる例である。
【0041】まず、第5の実施例について説明する。各
ATM2は、取引の種類と処理の段階を、それらが変化
する度に現在情報として現在情報収集部4に送信する。
その場合、現在情報収集部4は、図12に示すようなフ
ォーマットで現在情報を得る。ここで、取引種類とは、
ATM2が行なっている取引の種類を表わし、図12で
は振込みの取引を行なっていることを示している。ま
た、操作状態とは、取引においてどの操作を行なってい
るのかを表しており、図12では振込先の確認を行なっ
ていることを示している。
【0042】現在情報収集部4は、ATM2から得た情
報をそのまま図12のフォーマットで判断部5に送る。
判断部5は、取引種類と操作状態に応じた入力間隔時間
基準値をあらかじめ保持しておき、送られた状態情報に
応じた基準値を設置した上で、支援が必要かどうかを判
断する。
【0043】たとえば、振込先の確認を行なっている場
合、暗証番号や取引金額を入力する場合に比べて時間が
かかる。したがって、入力間隔時間は大きくなるので、
第3の実施例のような入力間隔時間によって判断する場
合の判断基準を、暗証番号入力や取引金額入力の状態の
場合よりも緩くして、長い時間がかかっても支援が必要
であるとは判断しないようにする。一方、取引が出金や
入金で、操作状態が暗証番号入力の場合には、入力間隔
時間はそれほどかからない。そこで、入力間隔時間の判
断基準時間として短いものを用いるようにする。
【0044】これにより、利用者にとって適切な支援活
動を行なうことが可能となる。次に、第6の実施例につ
いて説明する。図13は、本実施例に係る自動取引装置
の利用者支援装置の構成を概略的に示すもので、図1の
利用者支援装置3と異なる点は、操作履歴情報蓄積装置
7が追加された点にある。操作履歴情報蓄積装置7は、
利用者によって行なわれた取引と取引の間隔時間を測定
し、蓄積するもので、現在情報収集部4に接続されてい
る。
【0045】ここで、上記間隔時間の測定は、以下のよ
うにして取引の開始と終了を判断し、それらを用いて測
定する。すなわち、まず、取引の終了は以下のようにし
て判断する。たとえば、振込、振替、預け入れの場合
は、ATM2から排出された通帳もしくはカードが利用
者によって回収された時点とする。また、払出しの場合
は、ATM2から払出された現金が利用者によって回収
された時点とする。次に、取引の開始は、利用者によっ
てATM2に対して最初の操作入力がなされた時点とす
る。
【0046】以上のようにして判断された取引の終了と
取引の開始から、1つの取引の終了から次の取引の開始
までの時間を取引間隔時間として、内蔵する時計機能を
用いて測定する。この測定した取引間隔時間を用いて、
判断部5の判断基準を変更する。
【0047】たとえば、第1の実施例で示した初入力時
間の基準値を、取引間隔時間に比例させ、 (基準値)=(取引間隔時間)×3 とした上で、最大値を決めておく。
【0048】連続して数回の取引間隔時間が短いという
ことは、利用者が次から次へと連続して利用していて、
ATM2の利用は混雑している状況であり、利用者はで
きるだけ早く的確に入力を済ませたいと望む。一方で、
取引間隔時間が大きい、すなわち、混雑していない状況
では早く入力するという欲求は、混雑時に比較すれば少
なく、利用者は自分のペースで安心して操作することを
望む。
【0049】本実施例では、基準値は、上述のように混
雑している場合には短めになり、混雑していない場合に
は長めになるので、上記利用者のそれぞれの要求を満た
す状況に応じた判断が可能になる。
【0050】次に、第7の実施例について説明する。図
14は、本実施例に係る自動取引装置の利用者支援装置
の構成を概略的に示すもので、図1の利用者支援装置3
と異なる点は、画像処理装置8が追加された点にある。
画像処理装置8は、各ATM2の周囲の画像をビデオカ
メラなどの撮像装置で撮像し、その画像を処理すること
により、ATM2の前にできている利用者の待ち行列の
長さを検出するもので、現在情報収集部4に接続されて
いる。
【0051】ATM2の前にできている行列の長さが長
い場合は、混雑している場合である。したがって、画像
処理装置8は、混雑しているかどうかの情報(待ち行列
の長さ)を検出し、判断部5に対してその情報を送る。
判断部5は、その混雑しているかどうかの判断情報を用
いて、上記第6の実施例と同様に判断条件を変化させ
る。
【0052】ここで、行列の長さを検出して混雑してい
るか否かを判断する方法は、たとえば、以下のようにし
て行なう。すなわち、利用者が誰もいない状態での画像
をあらかじめ入力し、保持しておき、現在の画像との差
分を演算する。この演算した差分が大きいほど行列の長
さが長いものと検出し、この場合、人が多くいて混雑し
ていると判断する。また、演算した差分が小さいほど行
列の長さが短いものと検出し、この場合、誰もいない状
況に近くて混雑していないと判断する。
【0053】以上のようにして、判断基準をそのときの
状況に合わせて変化させることによって、より柔軟に、
その場の状況に合わせた支援活動が行なえるように支援
することができる。
【0054】このように、上記実施例によれば、利用者
によるATMの操作情報、状態情報、環境情報などの現
在情報を用いて、自動的に支援の必要性の判断を行なっ
ているため、従来のように利用者の仕草や表情を監視す
ることに基づく支援活動に比べ、経験の浅い係員であっ
ても均一的に、かつ、的確に支援を行なうことができ
る。また、自動的に支援の必要な利用者を発見するの
で、従来のような利用者の監視業務を行なわなくてもよ
く、したがって、利用者の監視業務負担を軽減すること
ができる。
【0055】なお、前記実施例では、自動預出金機や現
金自動支払機などの自動取引装置に適用した場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、たとえば、乗車券の自動販売機や各種チケットの自
動販売機などの自動取引装置にも同様に適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、係
員が利用者の利用状況を監視する業務を支援し、経験の
浅い係員でも均一的かつ的確に利用者の支援を行なうこ
とを可能とし、しかも、係員の監視業務負担を軽減する
ことができる自動取引装置の利用者支援装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る自動取引装置の利
用者支援装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図2】自動取引装置から送られてくる現在情報のフォ
ーマット例を示す図。
【図3】出現イベントが発生したときに自動取引装置か
ら送られてくる現在情報のフォーマット例を示す図。
【図4】利用者が初めて入力を行なったときに自動取引
装置から送られてくる現在情報のフォーマット例を示す
図。
【図5】判断部の処理動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図6】利用者が取消操作を行なったときに自動取引装
置から送られてくる現在情報のフォーマット例を示す
図。
【図7】現在情報収集部から判断部に送られる取消操作
回数に関する判断情報のフォーマット例を示す図。
【図8】利用者が入力操作を行なったときに自動取引装
置から送られてくる現在情報のフォーマット例を示す
図。
【図9】利用者が入力操作を行なったときに自動取引装
置から送られてくる現在情報のフォーマット例を示す
図。
【図10】現在情報収集部から判断部に送られる入力間
隔時間に関する判断情報のフォーマット例を示す図。
【図11】利用者が支援要求操作を行なったときに自動
取引装置から送られてくる現在情報のフォーマット例を
示す図。
【図12】自動取引装置から送られてくる利用者が現在
行なっている取引の種類および操作の状態を示す現在情
報のフォーマット例を示す図。
【図13】本発明の第6の実施例に係る自動取引装置の
利用者支援装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図14】本発明の第7の実施例に係る自動取引装置の
利用者支援装置の構成を概略的に示すブロック図。
【符号の説明】
1……ATM群、2……ATM、3……利用者支援装
置、4……現在情報収集部、5……判断部、6……出力
部、7……操作履歴情報蓄積装置、8……画像処理装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永島 繁子 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者の操作により所定の取引を自動的
    に行なう複数の自動取引装置におけるそれぞれの状態情
    報や環境情報などの現在情報を収集する現在情報収集手
    段と、 この現在情報収集手段で収集された現在情報に基づき前
    記利用者に対して係員による支援が必要であるか否かを
    判断する判断手段と、 この判断手段の判断結果を前記係員に対して出力する出
    力手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置の利用者支援
    装置。
  2. 【請求項2】 前記現在情報として前記自動取引装置に
    対する前記利用者の入力取消し操作の回数を用いること
    を特徴とする請求項1記載の自動取引装置の利用者支援
    装置。
  3. 【請求項3】 前記現在情報として前記利用者による入
    力操作の時間を用いることを特徴とする請求項1記載の
    自動取引装置の利用者支援装置。
  4. 【請求項4】 利用者の操作により所定の取引を自動的
    に行なう複数の自動取引装置におけるそれぞれの状態情
    報や環境情報などの現在情報を収集する現在情報収集手
    段と、 この現在情報収集手段で収集された現在情報、およびあ
    らじめ設定される判断条件に基づき前記利用者に対して
    係員による支援が必要であるか否かを判断する判断手段
    と、 この判断手段の判断結果を前記係員に対して出力する出
    力手段と、 前記自動取引装置の処理段階における状態情報を用いて
    前記判断手段における判断条件を変化させる制御手段
    と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置の利用者支援
    装置。
  5. 【請求項5】 利用者の操作により所定の取引を自動的
    に行なう複数の自動取引装置におけるそれぞれの状態情
    報や環境情報などの現在情報を収集する現在情報収集手
    段と、 この現在情報収集手段で収集された現在情報、およびあ
    らじめ設定される判断条件に基づき前記利用者に対して
    前記係員による支援が必要であるか否かを判断する判断
    手段と、 この判断手段の判断結果を係員に対して出力する出力手
    段と、 前記自動取引装置に係る環境情報を用いて前記判断手段
    における判断条件を変化させる制御手段と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置の利用者支援
    装置。
  6. 【請求項6】 前記利用者によって行なわれた取引と取
    引との間隔時間を操作履歴情報として記憶する記憶手段
    と、この記憶手段内の操作履歴情報により1つの取引の
    終了から次の取引の開始までの時間を取引間隔時間とし
    て求める取引間隔時間算出手段とを具備し、前記取引間
    隔時間算出手段で求めた取引間隔時間を前記環境情報と
    することを特徴とする請求項1および請求項5記載の自
    動取引装置の利用者支援装置。
  7. 【請求項7】 前記自動取引装置近傍の画像を得る撮像
    手段と、この撮像手段で得た画像から前記自動取引装置
    の前にできる利用者の待ち行列の長さを検出する行列長
    さ検出手段とを具備し、前記行列長さ検出手段で検出さ
    れた待ち行列の長さを前記環境情報とすることを特徴と
    する請求項1および請求項5記載の自動取引装置の利用
    者支援装置。
JP7556495A 1995-03-31 1995-03-31 自動取引装置の利用者支援装置 Pending JPH08273052A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7556495A JPH08273052A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 自動取引装置の利用者支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7556495A JPH08273052A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 自動取引装置の利用者支援装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08273052A true JPH08273052A (ja) 1996-10-18

Family

ID=13579811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7556495A Pending JPH08273052A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 自動取引装置の利用者支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08273052A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11213079A (ja) * 1998-01-21 1999-08-06 Oki Software Okayama:Kk 顧客取引管理システム
JP2019067410A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 株式会社Research Mind 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11213079A (ja) * 1998-01-21 1999-08-06 Oki Software Okayama:Kk 顧客取引管理システム
JP2019067410A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 株式会社Research Mind 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP2021005386A (ja) * 2017-10-04 2021-01-14 株式会社Research Mind 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5790160B2 (ja) セルフ会計posシステム及び会計装置
JP6241666B2 (ja) 利用者管理装置、利用者管理システムおよび利用者管理方法
KR20060002763A (ko) 무인계산 시스템을 위한 복수 장치 관리자 지원
KR100848998B1 (ko) 영업점 시스템에서의 거래 제휴 방법
EP3147846A1 (en) Check-out system including merchandise registration apparatus and payment apparatus, and electronic receipt management server
JP2000011074A (ja) 営業店管理システム
JP2009211660A (ja) 自動取引装置
KR20120087063A (ko) 고객 호출 시스템 및 방법
JPH08273052A (ja) 自動取引装置の利用者支援装置
JP2010073006A (ja) 表示条件判定装置および取引確認システム
JP6900766B2 (ja) 接客要否判定装置、接客要否判定方法、及びプログラム
KR20060020101A (ko) 음성 인식과 터치 스크린 패드를 겸용한 안내와 자동 판매시스템
JP2003123125A (ja) 自動取引装置、窓口サポート用装置及び取引システム
JP5056018B2 (ja) 現金自動取引装置システムおよび現金自動取引装置
JPH1125352A (ja) 顧客誘導システム、自動取引装置及び誘導情報管理装置
JP2018163628A (ja) 取引支援システムおよび取引支援方法
JP2003303286A (ja) 現金処理機及び役席承認プログラム
JP3418300B2 (ja) 自動化機器の連続取引制御システム
KR20020030713A (ko) 창구 업무 장치 및 창구 업무 관리 방법
JPH08255205A (ja) 入力装置および自動取引装置
JP2019175515A (ja) Posシステム、精算装置、登録装置およびプログラム
JP7517945B2 (ja) ログインシステム、電子機器及びログイン制御方法
CN112669139B (zh) 一种银行业务办理等待时间分析系统
WO2022219798A1 (ja) 接客支援装置、接客支援方法、及びプログラム
JPH08315000A (ja) 居場所管理システムおよび入/退判定方法