JPH08271572A - 地絡故障検出装置 - Google Patents

地絡故障検出装置

Info

Publication number
JPH08271572A
JPH08271572A JP7074898A JP7489895A JPH08271572A JP H08271572 A JPH08271572 A JP H08271572A JP 7074898 A JP7074898 A JP 7074898A JP 7489895 A JP7489895 A JP 7489895A JP H08271572 A JPH08271572 A JP H08271572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
ground
ground fault
fault
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7074898A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Noda
英樹 野田
Takashi Yokota
岳志 横田
Keiichi Kurihara
恵一 栗原
Kiyohisa Terai
清寿 寺井
Masao Takahashi
正雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7074898A priority Critical patent/JPH08271572A/ja
Publication of JPH08271572A publication Critical patent/JPH08271572A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications
    • Y04S10/52Outage or fault management, e.g. fault detection or location

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地絡故障が発生した場合に、地絡場所を確実
に発見することができ、送電再開を速やかに行うことが
できる地絡故障検出装置を提供する。 【構成】 甲母線1及び乙母線2を絶縁フランジ3、主
母線断路器4を介して単母線管路5によって接続する。
各構成部を全て接地タンク内に収容し、接地タンクを絶
縁スペーサ6により互いに接続することにより、ガス絶
縁開閉装置全体を複数のブロックに区分する。各絶縁ス
ペーサ6は、接地タンクの外装から露出したフランジ部
を有する。接地タンクを接地線7により1点接地する。
各絶縁スペーサ6のフランジ部に、同相シャントバー8
を取付ける。各同相シャントバー8の内側における接地
タンクとの間に電流センサ9を取付ける。電流センサ9
をセンサ出力信号処理部11(I)〜(III)を介して比
較検出装置10に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス絶縁開閉装置にお
いて地絡故障があった場合の故障点を検出するための装
置に係り、特に、故障点を発見するために電流センサを
用いた地絡故障検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁開閉装置は、しゃ断器、断路器
等の開閉機器、主母線や連絡母線等の母線などを接続す
ることによって構成され、全て絶縁ガスを封入した金属
製の接地タンク内に収納されている。そして、接地タン
ク内における各機器の間は、通常、絶縁スペーサによっ
ていくつかのブロックに区分されている。
【0003】このようなガス絶縁開閉装置においては、
接地タンク内部の高圧部におけるインパルス(衝撃波)
電圧やその他の原因により、接地タンクに絶縁破壊が発
生する場合がある。この絶縁破壊が発生すると、引き続
いて系統から地絡電流が流れ、事故電流がしゃ断器等に
設置された変流器によって検出される(地絡故障)。こ
のような事故電流は、直ちにしゃ断器を作動させて開路
することにより除去される。
【0004】しかし、接地タンクにおける絶縁破壊が生
じた場所(地絡場所)は損焼しているため、直ちに再閉
路して送電することはできない。このため、このような
場合には、ガス絶縁開閉装置における全ブロックを定め
られた順序に従って分解点検して地絡場所を発見し、そ
の部分の修理や交換を行った後、再閉路して送電を開始
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような手順によって一端停止したガス絶縁開閉装置の送
電を再開する場合には、もし、地絡場所を速やかに発見
できれば停止から再開までの時間を短くすることができ
るが、地絡場所の発見が遅れると再開までの時間が非常
に長くなるという問題点があった。
【0006】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
地絡故障が発生した場合に、地絡場所を速やかに発見す
ることができ、送電再開までの時間がかからない地絡故
障検出装置を提供することである。
【0007】第2の目的は、内部導体を流れる事故電流
に基づいて、地絡場所を発見することができる地絡故障
検出装置を提供することである。
【0008】第3の目的は、接地タンクを経由して対地
に流れ込む事故電流に基づいて、地絡場所を発見するこ
とができる地絡故障検出装置を提供することである。
【0009】第4の目的は、事故電流を正確に検出でき
る地絡故障検出装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明である地絡故障検出装置は、
複数の絶縁スペーサを介して接続された複数の接地タン
クにより複数のガス区分が構成され、前記接地タンクの
内部に絶縁ガス及び開閉機器が収容されたガス絶縁開閉
装置に設けられ、前記複数の絶縁スペーサは、それぞれ
前記接地タンクの外装から露出したフランジ部を有し、
前記絶縁スペーサを介して接続された前記接地タンク同
士を電気的に接続する複数の同相シャントバーと、地絡
故障発生時の事故電流を検出する複数の電流センサと
が、前記複数の絶縁スペーサに対応させて前記フランジ
部に設けられ、前記複数の電流センサにより検出される
電流の大きさ及び方向を比較する比較検出装置を備えた
ことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の地
絡故障検出装置において、地絡故障発生時に、前記接地
タンクの内部導体を流れる事故電流の大きさ及び方向
が、前記電流センサにより検出可能となるように、前記
電流センサは前記同相シャントバーと前記接地タンクと
の間に設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の地
絡故障検出装置において、地絡故障発生時に、前記接地
タンクを経由して対地に流れ込む事故電流の大きさ及び
方向が、前記電流センサにより検出可能となるように、
前記電流センサは前記同相シャントバーの周囲に設けら
れていることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2又は請求
項3記載の地絡故障検出装置において、前記電流センサ
に、前記事故電流と負荷電流とを区別するしきい値が設
定されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】上記のような構成を有する本発明の作用は以下
の通りである。すなわち、請求項1記載の発明では、ガ
ス絶縁開閉装置において地絡が発生すると、接地タンク
の内部導体から地絡点に地絡電流が流れ込み、地絡点を
境に異なる大きさ又は相反する方向の事故電流が発生す
る。この事故電流の大きさ及び方向は、接地タンクの各
絶縁スペーサごとに設けられた各電流センサにより検出
され、比較検出装置に送られる。比較検出装置において
は、検出された電流の大きさが異なる又は電流の方向が
相反する二箇所の電流センサが判別され、かかる電流セ
ンサの間に地絡点が存在することが発見される。
【0015】請求項2記載の発明では、ガス絶縁開閉装
置において地絡が発生すると、上記のように、接地タン
クの内部導体から地絡点に地絡電流が流れ込むため、内
部導体において地絡点を境に異なる大きさ又は相反する
方向の事故電流が発生する。電流センサは同相シャント
バーと接地タンクとの間に設けられているので、内部導
体を流れる事故電流の大きさ及び方向は、各電流センサ
によって検出され、比較検出装置に送られる。比較検出
装置においては、検出された電流の大きさが異なる又は
電流の方向が相反する二箇所の電流センサが判別され、
かかる電流センサの間のガス区分に地絡点が存在するこ
とが発見される。
【0016】請求項3記載の発明では、ガス絶縁開閉装
置において地絡が発生すると、接地タンクに流れる事故
電流としてシース(外装)電流が発生し、各同相シャン
トバーにこのシース電流が流れる。電流センサは同相シ
ャントバーの周囲に設けられているので、各同相シャン
トバーを流れるシース電流の大きさ及び方向は、各電流
センサによって検出され、比較検出装置に送られる。比
較検出装置においては、検出された電流の大きさが異な
る又は電流の方向が相反する二箇所の電流センサが発見
され、かかる電流センサの間のガス区分に地絡点が存在
することが判断される。。
【0017】請求項4記載の発明では、電流センサに事
故電流と負荷電流とを区別するしきい値が設定されてい
るので、地絡によって発生して内部導体や接地タンクを
流れる事故電流を確実に検出することができる。したが
って、上記のような地絡点の判断に誤りを生ずることが
ない。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して以下に説明
する。
【0019】(1)第1実施例 請求項1及び請求項2記載の発明に対応する一実施例を
第1実施例として、図1を参照して説明する。なお、本
実施例は1点接地方式のガス絶縁開閉装置に適用したも
のである。
【0020】(a)第1実施例の構成 まず、本実施例の構成を説明する。すなわち、甲母線1
及び乙母線2は、それぞれ絶縁フランジ3、主母線断路
器4を介して単母線管路5によって接続されている。各
構成部は全て接地タンク内に収容されているが、これら
の接地タンクはそれぞれ絶縁スペーサ6によって互いに
接続されているので、ガス絶縁開閉装置全体は複数のブ
ロックに区分されている。そして、各絶縁スペーサ6の
外周は、接地タンクの外装から露出したフランジ部とな
っていて、ボルトによって締結されている。また、接地
タンクには、各絶縁フランジ3に対応した接地線7が接
続され、この接地線7はそれぞれ大地へ1点接地されて
いる。
【0021】さらに、絶縁スペーサ6のフランジ部に
は、接地タンクに流れるシース(外装)電流をバイパス
あるいは分流する同相シャントバー8が取り付けられて
いる。この同相シャントバーは、絶縁スペーサ6を介し
て接続された接地タンク同士を、電気的に接続する棒状
又は板状の部材で、接地タンクを流れるシース電流を積
極的に通電するものである。各同相シャントバー8の内
側における接地タンクとの間には、電流センサ9が取り
付けられ、これらの電流センサ9は、それぞれセンサ出
力信号処理部11(I) 〜(III) を介して比較検出装置1
0に接続されている。なお、電流センサ9は、すべて接
地タンクの内部導体の向きに対して同一方向に巻かれ、
内部導体を流れる電流の大きさと方向が判別可能となっ
ている。
【0022】(b)第1実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用は、以下の通
りである。なお、ここでは、本実施例の作用の一例とし
て、図中太矢印で示す点Aで地絡が発生した場合の動作
について説明する。すなわち、地絡による事故電流は、
図中細矢印で示すように、内部導体から地絡点Aへ流れ
込み、地絡点Aから接地タンク表面を流れるシース電流
として、接地点Bに流れ込む。
【0023】このとき、絶縁スペーサ6のフランジ部の
ボルトに通電を持たせている場合、事故電流は絶縁スペ
ーサ6において同相シャントバー8と絶縁スペーサ6の
フランジ部に分流する。同相シャントバー8と絶縁スペ
ーサ6のフランジ部とはインピーダンスの相違があるた
め、同相シャントバー8に流れる事故電流は、全体の2
〜5割(同相シャントバー8の本数によっても変動す
る)程度となる。
【0024】そして、各同相シャントバー8の内側に設
けられた各電流センサ9は、内部導体を流れる事故電流
又は事故電流から前記フランジ部のボルトを流れる電流
を差し引いた電流を検出する。この場合、地絡はA点に
おいて発生しているため、センサ出力信号処理部11の
(I) に対応する電流センサ9は図中右向き(上向きから
右向き)へと流れる電流を検出する。
【0025】また、センサ出力信号処理部11の(II),
(III) に対応する電流センサ9は、それぞれ図中左方向
へ流れる電流を検出する。これらの電流センサ9は、セ
ンサ出力信号処理部11の(I) 〜(III) へ電流値を出力
する。そして、センサ出力信号処理部11の(I) 〜(II
I) は、電流センサ9から出力された電流値を比較検出
装置10に入力する。
【0026】比較検出装置10においては、入力された
各々の電流値が比較される。すると、センサ出力信号処
理部11のうち、電流の方向に相違点がある(I) ,(II)
が検知され、これら二つのセンサ出力信号処理部11
(I) ,(II)に対応する絶縁スペーサ6で区切られたガス
区分が判別される。したがって、このように判別された
ガス区分におけるA点において、地絡が発生したことが
容易に発見される。
【0027】(c)第1実施例の効果 以上のような本実施例によれば、電流センサ9によって
検出された内部導体を流れる事故電流に基づいて、各絶
縁スペーサ6により区切られたガス区分のうち、地絡故
障のあったガス区分を容易に検出できるので、速やかに
そのガス区分の修理や交換を行った後、送電を開始する
ことができる。
【0028】また、本実施例は、絶縁スペーサ6のフラ
ンジ部が接地タンクの外装から露出していて、このフラ
ンジ部に同相シャントバー8及び電流センサ9が設けら
れるという構成となっている。したがって、かかるフラ
ンジ部を有するガス絶縁開閉装置であれば、接地タンク
の分解をすることなく、本実施例の同相シャントバー8
及び電流センサ9を装着することができ、特に、既に運
転中のガス絶縁開閉装置であっても、同相シャントバー
8及び電流センサ9を装着可能となる。
【0029】(2)第2実施例 請求項1、請求項2及び請求項4記載の発明に対応する
一実施例を第2実施例として、図2を参照して説明す
る。なお、本実施例は多点接地方式のガス絶縁開閉装置
における単相母線に適用したものであり、第1実施例と
同一の部材は同一の符号を付す。
【0030】(a)第2実施例の構成 まず、本実施例の構成を説明する。すなわち、複数の絶
縁スペーサ6を介して接続された接地タンクによって、
複数のガス区分に分割された単母線管路5が構成されて
いる。単母線管路5には、各ガス区分ごとに接地線7が
接続され、これらの接地線7は大地へ接地されている。
単母線管路5の外装における各絶縁スペーサ6のフラン
ジ部には、同相シャントバー8が取付けられている。
【0031】各同相シャントバー8の内側における接地
タンクとの間には、電流センサ9が取り付けられ、この
電流センサ9はセンサ出力信号処理部11(I) 〜(IV)を
介して比較検出装置10に接続されている。さらに、電
流センサ9により検出される電流は、地絡によって生じ
た事故電流と負荷電流とが区別可能となるように、電流
センサ9には所定のしきい値が設定されている。
【0032】(b)第2実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用は、以下の通
りである。すなわち、図中A点において地絡が発生した
場合には、地絡電流が地絡点より近傍の接地線に流れ込
む(図中矢印If,If' で示す)。また、単母線管路
5の内部導体においては、地絡点Aへ流れ込む事故電流
(図中矢印方向)が流れるために、単母線管路5の接地
タンクには、地絡点Aから相反する向きにシース電流
(図中矢印If'',If''' で示す)が流れる。
【0033】そして、各同相シャントバー8の内側に設
けられた電流センサ9は、設定されたしきい値により内
部導体を流れる事故電流を負荷電流から区別して、その
方向及び電流値を検出する。この場合、地絡はA点にお
いて発生しているため、センサ出力信号処理部11の
(I) ,(II),(III) に対応する電流センサ9は図中右向
きの事故電流を検出する。また、センサ出力信号処理部
11の(IV)に対応する電流センサ9は、図中左向きの事
故電流を検出する。そして、これらの電流は、各センサ
出力信号処理部11(I) 〜(IV)に出力され、比較検出器
10に入力される。
【0034】比較検出器10においては、センサ信号処
理部11の(III) と(IV)とに対応する電流センサ9によ
り検出された電流の方向が相反することが検知され、両
方の電流センサ9の間のガス区分におけるA点におい
て、地絡が発生したことが容易に発見される。
【0035】(c)第2実施例の効果 以上のような本実施例によれば、多点接地方式のガス絶
縁開閉装置においても、内部導体を流れる事故電流に基
づいて、地絡点を速やかに発見することができるので、
地絡に対して迅速な対応をすることができる。
【0036】さらに、電流センサ9には、事故電流と負
荷電流とを区別できるしきい値が設定されているので、
内部導体を流れる電流のうち、地絡によって生じた事故
電流を確実に検出することができ、地絡点の発見を正確
に行うことができる。
【0037】(3)第3実施例 請求項1、請求項3記載の発明に対応する一実施例を第
3実施例として、図3を参照して説明する。なお、本実
施例は、1点接地方式のガス絶縁開閉装置に適用したも
のであり、基本的な構成は第1実施例と同じである。し
たがって、第1実施例と同一の部材は同一の符号を付
し、説明は省略する。
【0038】(a)第3実施例の構成 まず、本実施例の構成を説明する。すなわち、絶縁スペ
ーサ6のフランジ部には、接地タンクに流れるシース
(外装)電流をバイパスあるいは分流する同相シャント
バー8が取り付けられている。各々の同相シャントバー
8の周囲には電流センサ9が取り付けられ、これらの電
流センサ9はそれぞれセンサ出力信号処理部11(I)
〜(III) を介して比較検出装置10に接続されている。
なお、電流センサ9はすべて同相シャントバー8に対し
て同一方向に巻かれ、電流の大きさと方向が判別可能と
なっている。
【0039】(b)第3実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用は、以下の通
りである。なお、ここでは本実施例の作用の一例とし
て、図中Aで示す点で地絡が発生した場合の動作につい
て説明する。すなわち、地絡による事故電流であるシー
ス電流は、地絡点Aから同相シャントバー8を介して1
点接地の接地点である地点Bへ図中矢印方向に流れる。
【0040】このとき、シース電流は絶縁スペーサ6に
おいて同相シャントバー8と絶縁スペーサ6のフランジ
部に分流する。同相シャントバー8と絶縁スペーサ6の
フランジ部とはインピーダンスの相違があるため、同相
シャントバー8には事故電流の2〜5割(同相シャント
バー8の本数によって変動する)程度が流れる。しか
し、地絡によって発生する事故電流そのものが大きいた
め、同相シャントバー8を流れる電流の値は、電流セン
サ9で十分測定可能な値となる。
【0041】以上のようにシース電流が流れると、各同
相シャントバー8の周囲に設けられた電流センサ9によ
り、同相シャントバー8を流れる電流が検出される。こ
の場合、地絡はA点において発生しているため、センサ
出力信号処理部11の(I) に対応する電流センサ9は電
流を検出せず、センサ出力信号処理部11の(I) に対す
る出力は0となる。また、センサ出力信号処理部11の
(II),(III) に対応する電流センサ9は、それぞれ図中
右方向へ流れる事故電流を検出し、センサ出力信号処理
部11の(II),(III) へ電流値を出力する。そして、セ
ンサ出力信号処理部11の(I) ,(II),(III) は、電流
センサ9から出力された電流値を比較検出装置10に入
力する。
【0042】比較検出装置10においては、入力された
各々の電流値が比較される。すると、センサ出力信号処
理部11のうち、電流の大きさ及び方向に相違がある
(I) ,(II)が検知され、これら二つのセンサ出力信号処
理部11(I) ,(II)に対応する絶縁スペーサ6で区切ら
れたガス区分が判別される。したがって、このように判
別されたガス区分におけるA点において、地絡が発生し
たことが容易に発見される。
【0043】(c)第3実施例の効果 以上のような本実施例によれば、接地タンクを経由して
対地に流れ込む事故電流に基づいて、各絶縁スペーサ6
により区切られたガス区分のうち、地絡故障のあったガ
ス区分を容易に検出できるので、速やかにそのガス区分
の修理や交換を行った後、送電を開始することができ
る。
【0044】また、本実施例は、絶縁スペーサ6のフラ
ンジ部に同相シャントバー8及び電流センサ9が設けら
れるという構成となっている。したがって、第1実施例
と同様に、ガス絶縁開閉装置に対する同相シャントバー
8及び電流センサ9の装着が容易である。
【0045】(2)第4実施例 請求項1、請求項3及び請求項4記載の発明に対応する
一実施例を第4実施例として、図4を参照して説明す
る。なお、本実施例は多点接地方式のガス絶縁開閉装置
における単相母線に適用したものであり、基本的な構成
は第2実施例と同じである。したがって、第2実施例と
同一の部材は同一の符号を付し、説明は省略する。
【0046】(a)第4実施例の構成 まず、本実施例の構成を説明する。すなわち、単母線管
路5の外装における各絶縁スペーサ6のフランジ部に
は、同相シャントバー8が取り付けられている。各同相
シャントバー8の周囲には、電流センサ9が取り付けら
れ、この電流センサ9はセンサ出力信号処理部11(I)
〜(IV)を介して比較検出装置10に接続されている。電
流センサ9により検出される電流は、地絡によって生じ
た事故電流と負荷電流とが区別可能となるように、電流
センサ9には所定のしきい値が設定されている。
【0047】(b)第4実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用は、以下の通
りである。すなわち、図中A点において地絡が発生した
場合には、地絡電流が地絡点より近傍の接地線に流れ込
む(図中矢印If,If' で示す)。また、単母線管路
5内部の内部導体においては、地絡点Aへ流れ込む電流
(図中矢印方向)が流れるために、単母線管路5の接地
タンクには、地絡点Aから相反する向きにシース電流
(図中矢印If'',If''' で示す)が流れる。
【0048】そして、各同相シャントバー8の周囲に設
けられた電流センサ9は、設定されたしきい値により、
同相シャントバー8に流れるシース電流を負荷電流から
区別して、その方向及び電流値を検出する。この場合、
地絡はA点において発生しているため、センサ出力信号
処理部11の(I) ,(II),(III) に対応する電流センサ
9は図中左向きの事故電流を検出する。また、センサ出
力信号処理部11の(IV)に対応する電流センサ9は、図
中右向きの事故電流を検出する。そして、これらの電流
は、各センサ出力信号処理部11(I) 〜(IV)に出力さ
れ、比較検出器10に入力される。
【0049】比較検出器10においては、センサ信号処
理部11の(III) と(IV)とに対応する電流センサ9によ
り検出された電流の方向が、相反することが検知され、
両方の電流センサ9の間のガス区分におけるA点におい
て、地絡が発生したことが容易に発見される。
【0050】(c)第4実施例の効果 以上のような本実施例によれば、多点接地方式のガス絶
縁開閉装置においても、接地タンクを経由して対地に流
れ込む事故電流に基づいて、地絡点を速やかに発見する
ことができるので、地絡に対して迅速な対応をすること
ができる。
【0051】さらに、電流センサ9には、事故電流と負
荷電流とを区別できるしきい値が設定されているので、
第2実施例と同様に、地絡によって生じた事故電流を確
実に検出することができ、地絡点の発見を正確に行うこ
とができる。
【0052】(5)他の実施例 本発明は、以上のような実施例に限定されるものではな
く、各部材の数、配置等は適宜変更可能である。たとえ
ば、接地タンクに配設する電流センサ9を、絶縁スペー
サ6に対応する位置ばかりではなく、より多数設けるこ
とも可能である。このような構成にすれば、これらの電
流センサ9により検出される電流を比較することによ
り、地絡箇所をガス区分毎に判断する場合に比べてより
詳細に限定することができる。また、電流センサ9によ
って測定される電流の大きさと方向を判別するために、
タイミング信号を用いることも可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればガ
ス絶縁開閉装置において、接地タンクの絶縁スペーサ
に、同相シャントバー及び電流センサを設けるという構
成によって、地絡故障が発生した場合に、地絡場所を確
実に発見でき、送電再開を速やかに行うことが可能な地
絡故障検出装置を提供することができる。
【0054】また、本発明によれば、電流センサを同相
シャントバーと接地タンクとの間に設けるという構成に
よって、内部導体を流れる事故電流に基づいて、地絡場
所を発見することが可能な地絡故障検出装置を提供する
ことができる。
【0055】また、本発明によれば、電流センサを同相
シャントバーの周囲に設けるという構成によって、接地
タンクを経由して対地に流れ込む事故電流に基づいて、
地絡場所を発見することが可能な地絡故障検出装置を提
供することができる。
【0056】さらに、本発明によれば、電流センサに事
故電流と負荷電流とを区別するしきい値を設定するとい
う構成により、事故電流を正確に検出可能な地絡故障検
出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による地絡故障検出装置の第1実施例を
示す構成図である。
【図2】本発明による地絡故障検出装置の第2実施例を
示す構成図である。
【図3】本発明による地絡故障検出装置の第3実施例を
示す構成図である。
【図4】本発明による地絡故障検出装置の第4実施例を
示す構成図である。
【符号の説明】
1…甲母図 2…乙母線 3…絶縁フランジ 4…主母線断路器 5…単母線管路 6…絶縁スペーサ 7…接地線 8…同相シャントバー 9…電流センサ 10…比較検出装置 11…センサ出力信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺井 清寿 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 高橋 正雄 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の絶縁スペーサを介して接続された
    複数の接地タンクにより複数のガス区分が構成され、前
    記接地タンクの内部に絶縁ガス及び開閉機器が収容され
    たガス絶縁開閉装置に設けられ、 前記複数の絶縁スペーサは、それぞれ前記接地タンクの
    外装から露出したフランジ部を有し、 前記絶縁スペーサを介して接続された前記接地タンク同
    士を電気的に接続する複数の同相シャントバーと、地絡
    故障発生時の事故電流を検出する複数の電流センサと
    が、前記複数の絶縁スペーサに対応させて前記フランジ
    部に設けられ、 前記複数の電流センサにより検出される電流の大きさ及
    び方向を比較する比較検出装置を備えたことを特徴とす
    る地絡故障検出装置。
  2. 【請求項2】 地絡故障発生時に、前記接地タンクの内
    部導体を流れる事故電流の大きさ及び方向が、前記電流
    センサにより検出可能となるように、前記電流センサは
    前記同相シャントバーと前記接地タンクとの間に設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の地絡故障検出
    装置。
  3. 【請求項3】 地絡故障発生時に、前記接地タンクを経
    由して対地に流れ込む事故電流の大きさ及び方向が、前
    記電流センサにより検出可能となるように、前記電流セ
    ンサは前記同相シャントバーの周囲に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の地絡故障検出装置。
  4. 【請求項4】 前記電流センサに、前記事故電流と負荷
    電流とを区別するしきい値が設定されていることを特徴
    とする請求項2又は請求項3記載の地絡故障検出装置。
JP7074898A 1995-03-31 1995-03-31 地絡故障検出装置 Pending JPH08271572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7074898A JPH08271572A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 地絡故障検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7074898A JPH08271572A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 地絡故障検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08271572A true JPH08271572A (ja) 1996-10-18

Family

ID=13560675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7074898A Pending JPH08271572A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 地絡故障検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08271572A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019045192A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社東芝 一線地絡電流センサおよびスイッチギヤ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019045192A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社東芝 一線地絡電流センサおよびスイッチギヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2303964A1 (en) Arc fault detection system for aircraft wiring
KR100246203B1 (ko) 송전선로 고저항 지락 고장 제어시스템 및 그 제어방법
JP3284589B2 (ja) 送電線の保護方法及び保護継電装置
KR20040014364A (ko) 지락 방향 계전 장치
WO2004008600A3 (en) Electrical network protection system
US11936181B2 (en) Earth fault sectionalizer for electric power distribution network
JPH08271572A (ja) 地絡故障検出装置
JPH08172719A (ja) 送電線事故検出方法
US20100097736A1 (en) Method and an apparatus for protecting a bus in a three-phase electrical power system
JP3792893B2 (ja) 母線保護継電装置
JP3160612B2 (ja) 電力系統の絶縁劣化検出方法及び装置
JP2728422B2 (ja) ガス絶縁機器の異常位置標定システム
RU2788519C1 (ru) Способ отключения поврежденного присоединения с однофазным замыканием на землю в сетях с изолированной нейтралью
JP2010183745A (ja) 短絡保護装置
JPH09251052A (ja) 地絡故障検出装置
JP2988530B2 (ja) 配電線の断線検出方法
JP3210810B2 (ja) 保護継電装置及びそのアナログ部故障判定方法
RU2314618C1 (ru) Способ построения и настройки токовой отсечки
JP2003092825A (ja) 地絡保護継電器
JPH0919047A (ja) 配電線の零相電流比較による地絡回線選択継電方式
RU2244994C1 (ru) Способ определения направления мощности токовых защит
JPH06105451A (ja) 線路保護リレー装置
JPH0583844A (ja) 距離継電装置
JPH01302182A (ja) 故障点標定装置
JPH03270633A (ja) 地絡継電装置