JPH08271515A - ケラチンの損傷度の測定方法および測定装置 - Google Patents

ケラチンの損傷度の測定方法および測定装置

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JPH08271515A
JPH08271515A JP7023495A JP7023495A JPH08271515A JP H08271515 A JPH08271515 A JP H08271515A JP 7023495 A JP7023495 A JP 7023495A JP 7023495 A JP7023495 A JP 7023495A JP H08271515 A JPH08271515 A JP H08271515A
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keratin
damage
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hair
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JP7023495A
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Yasuhiro Sato
安広 佐藤
Kayo Hata
香葉 秦
Takeyuki Imai
健之 今井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ケラチンを主体とするタンパク質の構造の変化
の高精度かつ定量的な評価を可能にする。 【構成】ケラチンを主体とする測定対象である毛髪1
を、DACMで蛍光染色した後、スライドグラス4には
りつける。この毛髪1に紫外光源2から紫外線を照射し
て蛍光を生じさせ、蛍光の強さを輝度計3で測定し数値
化する。DACMはSH基に選択的に反応し、損傷が多
いほどSH基が多いから、損傷が多いほど蛍光の強さが
大きくなる。すなわち、輝度計3で測定した輝度が大き
いほど損傷が毛髪1の損傷が大きいことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケラチンを主体とする
体毛や爪などの損傷の程度をケラチン中の化学成分の分
布に基づいて測定するケラチンの損傷度の測定方法およ
び測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に動物体の保護の役割を持つと考え
られている体毛や爪は、ケラチンを主体として形成され
ている。この種の組織は現代人にとっては生物学的機能
よりも美容的機能に関心が持たれており、損傷が少ない
ほど美容的価値が高いと考えられている。
【0003】たとえば、毛髪は、外側から透明で扁平な
毛小皮(キューティクル)、黒色のメラニン顆粒を含む
毛皮質、メラニン顆粒を含む毛髄の3層からできてい
る。また、各層の80〜90%はケラチンにより形成さ
れている。毛髪の途中で毛小皮が剥がれ落ちて毛皮質が
露出すれば、ささくれができて結節性裂毛になることが
あり、乾燥や手入れの不備があると、毛先が縦方向に割
れて枝毛になることがある。また、パーマネントは、毛
髪を形成しているケラチンのS−S(シスチン)結合、
水素結合などの結合を切断することにより毛髪を柔軟に
した状態で毛髪に所望の形を与え、その後に結合を修復
するという過程の化学的処理を施すから、毛髪が損傷し
やすい。毛髪ではケラチンの損傷があると、弾力性や艶
が失われ、美容的価値が損なわれるという問題が生じ
る。
【0004】上述のような観点から体毛や爪などのケラ
チンを主体とする組織の保護ないし修復を目的とした商
品が種々開発されており、この種の商品の開発者にとっ
ては、組織に損傷が生じる条件や程度、組織の損傷を防
止ないし軽減ないし修復できる条件や程度を知る必要が
ある。また商品の開発者ではなくとも、組織に損傷が生
じる行為、損傷を防止できる行為、あるいは商品の使用
による損傷の軽減ないし修復の効果などは関心事であ
る。このように、ケラチンを主体とする体毛や爪などの
組織の損傷の程度を測定することが要求されている。
【0005】この種の組織の損傷を測定する方法として
は、大きく別けて組織内の化学成分の分布に着目する方
法と、物理形態に着目する方法とが知られている。組織
の化学成分に着目する方法は、ケラチンの損傷時にはケ
ラチンに多数含まれているS−S結合が切断されSH基
が増加することを利用している。たとえば、パーマネン
トを行なうときには上述したようにS−S結合を一旦切
断するからSH基が増加し、同様にシャンプーを行なっ
た場合もS−S結合の切断によってSH基が増加するこ
とになる。そこで、SH基に選択的に結合して蛍光を発
する染色剤により測定対象となる組織に蛍光染色を施
し、染色後の測定対象に紫外線を照射することにより生
じる蛍光を目視ないし写真撮影によって観察することが
考えられている。この種の染色剤としては、N-(7-dimet
hyl-amino-4-methylcoumarinyl)maleimide(以下、DA
CMと略称する)が知られている。つまり、SH基を持
つ物質をR−SHと表すとすれば、化1の反応式によっ
て得られる物質が紫外線照射に対して強い蛍光を発する
のである。
【0006】
【化1】
【0007】一方、物理形態に着目する方法は、正常時
と損傷時との引張強度を測定して両者の差を比較する方
法や、顕微鏡等を用いて外観の写真を撮影し、別に定め
た損傷の程度の評価尺度(たとえば、5段階程度)と比
較する方法がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した蛍光染色によ
る方法を採用すれば、タンパク質の構造の変化を可視化
することができるから、組織の損傷をよく反映している
と考えられるが、目視ないし写真撮影で評価しているも
のであるから、定性的な評価しか行なっていないのが現
状である。
【0009】一方、引張強度を測定する方法は定量的な
評価が可能であるが、タンパク質の構造のわずかな変化
を検出できるほどの分解能や精度を得ることは期待でき
ないものである。また、外観を写真撮影する方法も最終
的には目視によるものであるから、定性的評価しか行な
えないものである。
【0010】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、タンパク質の構造の変化を高分解能
かつ定量的に評価することができるケラチンの損傷度の
測定方法および測定装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明はケラチ
ンの損傷度の測定方法であって、上記目的の達成のため
に、ケラチンが主体である測定対象をSH基に選択的に
反応する蛍光染色剤を用いて蛍光染色した後に、測定対
象に紫外線を照射し、測定対象が発する蛍光の強さを検
出器を用いて数値化することにより、検出器で求めた数
値を測定対象中のSH基の含有率の指標とし、この指標
を用いてケラチンの損傷度を評価することを特徴とす
る。
【0012】請求項2の発明は測定装置であって、SH
基に選択的に反応する蛍光染色剤を用いて蛍光染色した
ケラチンを主体とする測定対象に対して紫外線を照射す
る紫外光源と、紫外線照射により測定対象が発する蛍光
の輝度を測定して数値化する輝度計とを備え、輝度計で
求めた蛍光の輝度を測定対象中のSH基の含有率の指標
とし、この指標を用いてケラチンの損傷度を評価するこ
とを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は測定装置であって、SH
基に選択的に反応する蛍光染色剤を用いて蛍光染色した
ケラチンを主体とする測定対象に対して紫外線を照射す
る紫外光源と、紫外線照射により測定対象が発する蛍光
を撮影する際の最適な露出値を測定して数値で示す露出
計付きのカメラとを備え、カメラの露出計で求めた露出
値を測定対象中のSH基の含有率の指標とし、この指標
を用いてケラチンの損傷度を評価することを特徴とす
る。
【0014】請求項4の発明は測定装置であって、SH
基に選択的に反応する蛍光染色剤を用いて蛍光染色した
ケラチンを主体とする測定対象に対して紫外線を照射す
る紫外光源と、紫外線照射により測定対象が発する蛍光
を撮像するカラービデオカメラと、カラービデオカメラ
の出力に基づいて蛍光染色剤による蛍光成分のスペクト
ル分布を抽出する画像解析装置と、画像解析装置により
求めたスペクトル分布に基づいて測定対象中のケラチン
の損傷度に相当する数値を算出する演算装置とを備える
ことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明では、SH基に選択的に反応する蛍光染
色剤によって測定対象に蛍光染色を施した後に、紫外線
の照射によって生じる蛍光の強さを検出器で定量的に測
定するのであり、ケラチンを主体とする測定対象では損
傷の程度に応じてS−S(シスチン)結合が切断されて
SH基が生じるから、検出器で求めた蛍光の強さはSH
基の個数が多いほど強くなると考えられる。したがっ
て、蛍光の強さを数値化し、この数値を用いてケラチン
の損傷度を評価すれば、定量的な評価が可能になるので
ある。
【0016】請求項2の発明の構成はもっとも簡単な構
成の測定装置であり、請求項3の発明の構成は紫外光源
とカメラがあれば実現できる。また、請求項4の発明の
構成では、蛍光染色剤により蛍光染色して紫外線を照射
したときに生じる波長成分のみを抽出することが可能で
あるから、外乱光の影響を受けにくく、ケラチンの損傷
度を精度よく測定することができる。また、再現性も高
くなる。
【0017】
【実施例】以下に説明する実施例では測定対象を毛髪と
しているが、他の体毛や爪であってもよく、ケラチンを
主体とする測定対象であれば、本発明の技術思想は適用
可能である。 (実施例1)本実施例では、図1に示すように、紫外線
を毛髪1に照射する紫外光源2と、紫外線の照射方向と
は異なる方向から毛髪1の輝度を測定する輝度計3とを
設けた例を示す。ここに、紫外光源2は400〜410
nmの一定強度の紫外線を放出する。毛髪1は後述する
処理を施した後にスライドグラス4に張り付けられ、こ
の状態で紫外線が照射される。
【0018】毛髪1の処理は、以下のように行なう。ま
ず、毛髪1を5mm程度の長さに切断した後、TAS
(トリスアミノメタンと酢酸塩と塩化ナトリウムの混合
物)の水溶液(TASの0.85%水溶液はpH6.8
の緩衝液として市販されている)により洗浄し、毛髪1
の表面に付着しているごみ、シャンプー液、整髪剤、皮
脂等の汚れを除去しておく。さらに、紫外線の照射前に
DACMにより蛍光染色する。
【0019】DACMは、各種文献に記載された周知の
方法で調整しておく。たとえば、DACMをアセトンに
溶解させて濃度を0.1mM(M=10-3mol/m3)に調
整し、使用直前にTASの0.85%水溶液で希釈し
0.01mMに調整する。毛髪1の蛍光染色は、次の手
順で行なう。まず、0.01mMに調節されたDACM
液をサンプル管に入れ、そのサンプル管に上述したよう
に洗浄した毛髪1を入れてよく振った後、5分間浸漬す
る。その後ただちに、調整したTAS水溶液を入れたサ
ンプル管に毛髪1を移し、よく振った後、3分間浸漬す
ることによって未反応のDACM液を除去する。次に、
毛髪1をサンプル管から取り出してTAS水溶液を拭い
取り、図1に示すように、スライドグラス4に張り付け
るのである。
【0020】上記処理が施された毛髪1は、損傷の程度
が大きいほど、SH基が多くなって反応するDACMの
量が多くなるから、紫外線の照射に対して生じる蛍光は
損傷の程度が大きいほど強くなると考えられる。そこ
で、輝度計3によって蛍光の強さを定量的に測定するこ
とで、SH基の量、すなわち損傷の程度を定量化するこ
とができるのである。
【0021】(実施例2)上記実施例では紫外光源2と
輝度計3とを用いて構成した装置を示したが、本実施例
では既製の生物顕微鏡を用いて毛髪1の損傷度を定量的
に測定する例を示す。一般にこの種の生物顕微鏡では紫
外線照射装置がオプションとして提供されているから、
紫外線照射装置を実施例1の紫外光源に置き換えて用い
ることができる。また、生物顕微鏡には顕微鏡像を撮影
するためにフィルムに写真を写すカメラを取り付けるこ
とができるから、露出計付きのカメラを取り付けて露出
時間を読み取る。つまり、生物顕微鏡にカメラを装着す
る際には絞りは設けられていないからFナンバは一定に
なる。したがって、カメラに内蔵された露出計で表示さ
れるシャッタの露出時間を読み取り、その逆数を求めれ
ば受光光量に応じた露出値に比例する値が得られる。こ
の値は受光光量に比例するから、実施例1における輝度
計での測定値と同様に扱うことができる。つまり、実施
例1における輝度計に代えて本実施例では露出計付きの
カメラを用いるのである。
【0022】上述のようにして求めた露出時間の逆数を
損傷度の指標として用い、健康な毛髪について求めた損
傷度を1とするように正規化し(つまり、求めた損傷度
を健康な毛髪の損傷度で除算する)、健康な毛髪と、ド
ライヤで乾かした毛髪と、ブリーチを施した毛髪と、パ
ーマネントをあてた毛髪とを比較したところ、図2に示
すような結果が得られた。このように、本実施例の装置
によって、毛髪の損傷度を定量的に評価することが可能
になる。
【0023】(実施例3)本実施例は、図3に示すよう
に、実施例2と同様に生物顕微鏡5を用い、紫外線照射
装置6を取り付けるとともに、カラービデオカメラ7に
より顕微鏡像を撮像するようにした例を示す。すなわ
ち、実施例2のスチルカメラに代えてカラービデオカメ
ラ7を用いている。ここで、カラービデオカメラ7は動
画を撮像するものではなく、いわゆる電子スチルカメラ
のように静止画を撮像するものでもよい。ここでは、C
CD撮像素子を3個備えたカラービデオカメラ7を用い
るものとする。この種のカラービデオカメラ7では、た
とえば38万画素のCCD素子を備え、水平解像度が7
50本、垂直解像度が400本程度のものを容易に入手
することができる。
【0024】カラービデオカメラ7で撮像された画像
は、カメラコントロールユニット8を通してモニタ用の
ディスプレイ装置9に表示されるとともに、R,G,B
の各色の画像信号が抽出されて画像解析装置10に入力
される。画像解析装置10では、R,G,Bの各色の画
像信号に基づいて、蛍光染色剤によって毛髪を蛍光染色
した場合に生じる蛍光成分の波長のみについて受光強度
を抽出する。ここで、蛍光成分は一般には単波長ではな
く複数種類の波長があるから、蛍光成分のスペクトル分
布を知ることができるのであって、このようなスペクト
ル分布をモニタ用のディスプレイ装置11に表示する。
また、画像解析装置10で求めた蛍光成分のスペクトル
分布を、パーソナルコンピュータよりなる演算装置12
に入力し、受光強度の分布および受光強度などから、毛
髪の損傷度を所定の演算によって求め(たとえば、蛍光
成分の受光強度の積算値を求める)、損傷度に応じた数
値を演算装置12から出力する。
【0025】本実施例の装置を用いれば、蛍光染色剤に
より生じる蛍光成分のみを抽出するから外乱光の影響を
受けにくく、より高い精度で毛髪の損傷度を評価するこ
とができる。本実施例では、カラービデオカメラ7で撮
像した画像を小領域に分割し、各小領域ごとのスペクト
ル分布を解析して損傷度を求めるようにすれば、毛髪の
各部分ごとの損傷度を数値化して定量的に求めることも
可能である。すなわち、どのような処置を毛髪に施す
と、どの箇所がどの程度損傷するかを知ることも可能で
ある。また、毛髪以外にもケラチンを主体とする組織で
あれば爪などであっても同様に評価することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明では、SH基に選択的に反応する
蛍光染色剤によって測定対象に蛍光染色を施した後に、
紫外線の照射によって生じる蛍光の強さを検出器で定量
的に測定するので、蛍光の強さを数値化し、この数値を
用いてケラチンの損傷度を評価することにより、ケラチ
ンの損傷度を定量的に評価することができ、結果的にケ
ラチンの損傷度を客観的かつ精度よく測定することが可
能になる。
【0027】とくに、請求項4の発明は、蛍光染色剤に
より蛍光染色して紫外線を照射したときに生じる波長成
分のみを抽出することが可能であるから、外乱光の影響
を受けにくく、ケラチンの損傷度を精度よく測定するこ
とができるという利点があり、再現性も高くなるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の概略構成図である。
【図2】実施例2により求めた結果を示す図である。
【図3】実施例3の構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 毛髪 2 紫外光源 3 輝度計 4 スライドグラス 5 生物顕微鏡 6 紫外線照射装置 7 カラービデオカメラ 8 カメラコントロールユニット 9 ディスプレイ装置 10 画像解析装置 11 ディスプレイ装置 12 演算装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】DACMは、各種文献に記載された周知の
方法で調整しておく。たとえば、DACMをアセトンに
溶解させて濃度を0.1mM(M=10 3 mol/m3)に調
整し、使用直前にTASの0.85%水溶液で希釈し
0.01mMに調整する。毛髪1の蛍光染色は、次の手
順で行なう。まず、0.01mMに調節されたDACM
液をサンプル管に入れ、そのサンプル管に上述したよう
に洗浄した毛髪1を入れてよく振った後、5分間浸漬す
る。その後ただちに、調整したTAS水溶液を入れたサ
ンプル管に毛髪1を移し、よく振った後、3分間浸漬す
ることによって未反応のDACM液を除去する。次に、
毛髪1をサンプル管から取り出してTAS水溶液を拭い
取り、図1に示すように、スライドグラス4に張り付け
るのである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケラチンが主体である測定対象をSH基
    に選択的に反応する蛍光染色剤を用いて蛍光染色した後
    に、測定対象に紫外線を照射し、測定対象が発する蛍光
    の強さを検出器を用いて数値化することにより、検出器
    で求めた数値を測定対象中のSH基の含有率の指標と
    し、この指標を用いてケラチンの損傷度を評価すること
    を特徴とするケラチンの損傷度の測定方法。
  2. 【請求項2】 SH基に選択的に反応する蛍光染色剤を
    用いて蛍光染色したケラチンを主体とする測定対象に対
    して紫外線を照射する紫外光源と、紫外線照射により測
    定対象が発する蛍光の輝度を測定して数値化する輝度計
    とを備え、輝度計で求めた蛍光の輝度を測定対象中のS
    H基の含有率の指標とし、この指標を用いてケラチンの
    損傷度を評価することを特徴とするケラチンの損傷度の
    測定装置。
  3. 【請求項3】 SH基に選択的に反応する蛍光染色剤を
    用いて蛍光染色したケラチンを主体とする測定対象に対
    して紫外線を照射する紫外光源と、紫外線照射により測
    定対象が発する蛍光を撮影する際の最適な露出値を測定
    して数値で示す露出計付きのカメラとを備え、カメラの
    露出計で求めた露出値を測定対象中のSH基の含有率の
    指標とし、この指標を用いてケラチンの損傷度を評価す
    ることを特徴とするケラチンの損傷度の測定装置。
  4. 【請求項4】 SH基に選択的に反応する蛍光染色剤を
    用いて蛍光染色したケラチンを主体とする測定対象に対
    して紫外線を照射する紫外光源と、紫外線照射により測
    定対象が発する蛍光を撮像するカラービデオカメラと、
    カラービデオカメラの出力に基づいて蛍光染色剤による
    蛍光成分のスペクトル分布を抽出する画像解析装置と、
    画像解析装置により求めたスペクトル分布に基づいて測
    定対象中のケラチンの損傷度に相当する数値を算出する
    演算装置とを備えることを特徴とするケラチンの損傷度
    の測定装置。
JP7023495A 1995-03-28 1995-03-28 ケラチンの損傷度の測定方法および測定装置 Withdrawn JPH08271515A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005057211A1 (ja) * 2003-12-09 2005-06-23 Shiseido Company, Ltd. 毛髪中の酸化タンパク質を指標とする毛髪ダメージ評価方法
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