JPH08270936A - バーナーの燃焼異常検知方法 - Google Patents

バーナーの燃焼異常検知方法

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JPH08270936A
JPH08270936A JP7254195A JP7254195A JPH08270936A JP H08270936 A JPH08270936 A JP H08270936A JP 7254195 A JP7254195 A JP 7254195A JP 7254195 A JP7254195 A JP 7254195A JP H08270936 A JPH08270936 A JP H08270936A
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JP
Japan
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burner
combustion
temperature
limit value
exhaust gas
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JP7254195A
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English (en)
Inventor
Eiji Sato
栄治 佐藤
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーナーの燃焼異常を早期に検知できる検知
方法を提供する。 【構成】 バーナーへ供給される燃料量In、被加熱流
体(水)の温度tw、バーナーへ供給される燃焼用空気の
温度taをそれぞれ計測し、それらの計測値における正
常燃焼時の燃焼排ガス温度の上限値tg02と下限値tg
01とを求める。一方、バーナーからの燃焼排ガスの温度
tgを計測し、その計測値が前記上限値tg02と下限値
tg01の範囲内にあるか否かを比較する。そして、範囲
外であれば警報を出力するか、又はバーナーの燃焼を停
止する。 【効果】 バーナーの燃焼異常を早期に検知することに
より、未燃油、スス、一酸化炭素等の発生を容易に発見
でき、安全性の向上を図ることができる。また温度セン
サは一般的にはメンテナンス不要でありコスト的にも非
常に有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバーナーの燃焼異常検知
方法に係り、特に吸収冷凍機やボイラ等におけるバーナ
ー火炎の燃焼異常を検知するのに好適な検知方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、吸収冷凍機やボイラ等の油バーナ
では、燃焼炎検知用としてフレームアイ(CdS〔硫化
カドミウム〕セル)が使用されている。このフレームア
イを用いれば火炎の輝度を測定することができ、これに
よって火炎の有無を検知することができる。
【0003】また、吸収冷凍機やボイラ等のガスバーナ
では、燃焼炎検知用としてフレームロッドが使用されて
いる。このフレームロッドはバーナーに火炎があれば電
流が流れ、これによって火炎の有無を検知することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
レームアイやフレームロッドは火炎の有無を検知するだ
けで、火炎はあるがその火炎の大きさ等が変化したこ
と、すなわちバーナーの燃焼異常を検知することができ
ない。そのために、バーナーに空気を供給する燃焼用空
気制御系統またはバーナーに燃料を供給する燃料制御系
統が故障した場合、空気比が許容範囲を外れ、一酸化炭
素、スス、未燃油等を発生したままでバーナー燃焼が継
続されることになり、安全面、省エネルギの面で大きな
問題となっている。
【0005】なお、空気比の許容範囲を外れているか否
かはO2センサでも検知可能であるが、O2センサは汚れ
た場合には火炎の検知が不可能となり、メンテナンスや
コスト等の面で問題がある。特に、重油等を燃料として
使用するバーナーでは実用化は難しい。
【0006】本発明の目的は、バーナーに燃焼異常が生
じればそのことを直ちに検知できるとともに、メンテナ
ンスやコストの面にも問題が生じないバーナーの燃焼異
常検知方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のバーナーの燃焼異常検知方法は、バーナー
によって被加熱流体を加熱するときに、前記バーナーへ
供給される燃焼用空気の温度、前記バーナーへ供給され
る燃料量、および前記被加熱流体の温度を計測し、それ
らの計測値における正常燃焼時の燃焼排ガス温度の上限
値と下限値とを求めるとともに、前記バーナーからの燃
焼排ガスの温度を計測し、その計測値が前記上限値と下
限値の範囲外であれば警報を出力することである。
【0008】なお、警報を出力する代わりに、前記バー
ナーの燃焼を停止するようにしても良い。
【0009】
【作用】燃焼用空気制御系統または燃料制御系統の故障
は空気比の変化となり、それはバーナーからの燃焼排ガ
スの温度の変化として現われる。また、燃焼排ガスの温
度は、バーナーへ供給される燃焼用空気の温度、バーナ
ーへ供給される燃料量、および被加熱流体の温度にも関
連している。
【0010】よって、本発明のように、バーナーへ供給
される燃焼用空気の温度、バーナーへ供給される燃料
量、および被加熱流体の温度を計測し、予め試験または
計算によって得られている同条件での正常燃焼時の燃料
排ガス温度の上限値と下限値とを求め、その上下限値の
範囲内に実際の燃焼排ガス温度が入っているのかを比較
することにより、バーナーが燃焼異常を起こしているか
否かを判定できる。そして、上下限値の範囲外であれ
ば、警報を発してオペレータに知らせるか、又はバーナ
の燃焼を自動的に停止する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0012】図1は本発明の燃焼異常検知方法が適用で
きるボイラ燃焼装置の概略構成を示している。図1に示
すように、本実施例のボイラ燃焼装置には、バーナー
1、缶体2、および排気筒3が設けられている。バーナ
ー1には燃料供給配管4が取り付けられ、この燃料供給
配管4を介してバーナー1に燃料が供給される。燃料供
給配管4の途中には燃料流量を測定する流量計5が取り
付けられており、バーナー1へ供給される燃料量を計測
できるようになっている。また、バーナー1には燃焼用
空気を内部に取り入れるための空気取入口1Aが設けら
れており、この空気取入口1Aに燃焼用空気温度を計測
する温度センサ6が取り付けられている。
【0013】缶体2は、その内部に燃焼部7と熱交換部
8が設けられている。バーナー1に供給された燃料は燃
焼部7内で燃焼し、その燃焼熱によって熱交換部8は周
囲を通過する被加熱流体である水を加熱する。缶体2に
は、加熱前の被加熱流体(水)を缶体2内部に流入する
ための入口管2Aと、加熱後の被加熱流体(水)を缶体
2から流出させるための出口管2Bとが設けられてい
る。そして出口管2Bには、被加熱流体(水)の温度を計
測するための温度センサ9が取り付けられている。この
場合、被加熱流体(水)の温度を計測するための温度セン
サは入口管2Aに取り付けても良いし、入口管2Aおよ
び出口管2Bの双方に取り付けても良い。
【0014】排気筒3は熱交換部8に接続され、バーナ
ー1からの燃焼排ガスを外部に排出する。この排気筒3
には燃焼排ガスの温度を計測するための温度センサ10
が取り付けられている。なお、上述の温度センサ6,
9,10としては、サーミスタや熱電対などを用いるこ
とができる。
【0015】次に、上記のボイラ燃焼装置において、本
発明ではどのような方法でバーナーの燃焼異常を検知す
るのか、その手順について説明する。本発明では図2に
示す手順でバーナーの燃焼異常を検知する。まず、バー
ナ1からの燃焼排ガスの温度は温度センサ10で、バー
ナー1に供給される燃料量は流量計5で、バーナー1に
供給される燃焼用空気の温度は温度センサ6で、缶体2
の熱交換部8で加熱された被加熱流体(水)の温度は温度
センサ9でそれぞれ計測される。ここで、温度センサ1
0の計測結果である燃焼排ガス温度をtg、流量計5の
計測結果である燃料量をIn、温度センサ9の計測結果
である被加熱流体(水)の温度をtw、温度センサ6の計
測結果である燃焼用空気温度をtaとする。
【0016】そして、計測した燃料量In、被加熱流体
(水)の温度tw、燃焼用空気温度taにおける正常燃焼
時(すなわち適正な空気比)の燃焼排ガス温度の上限値
tg02と下限値tg01を求め、燃焼排ガス温度の許容範
囲を算出する(B1)。
【0017】さらに、温度センサ10で計測した燃焼排
ガス温度tgが前記許容範囲内にあるか否かの比較を行
う(B2とB3)。比較した結果、範囲内であればバー
ナー1は燃焼異常を起こしていないと判定し(B4)、
範囲外であれば異常信号すなわち警報を発するか、又は
バーナー1の燃焼を停止する(B5)。
【0018】次に、正常燃焼時の燃焼排ガス温度の上限
値tg02および下限値tg01を求める方法について説明
する。燃焼排ガス温度tgと、空気比(実際空気量/理
論空気量)m、燃料量In、被加熱流体(水)の温度t
w、および燃焼用空気温度taとの間には以下の関係が
ある。 tg ∝ f(m,In,tw,ta) 上記式によると、空気比m、燃料量In、被加熱流体
(水)の温度tw、および燃焼用空気温度taが分かれ
ば、燃焼排ガス温度tgが求まることになる。
【0019】ところで、空気比m、燃料量In、被加熱
流体(水)の温度tw、および燃焼用空気温度taは一般
的に図3〜図6のような特性を示す。まず、図3に示す
ように、空気比m以外(すなわち、燃料量In、被加熱
流体(水)の温度tw、および燃焼用空気温度ta)が一
定の時は、空気比mの増加に伴い燃焼排ガス温度tgも
増え、右上がりで且つ上に凸なカーブが得られる。正常
燃焼であれば適正な空気比mの範囲は1.1〜1.6であ
るから、そのときの適正な燃焼排ガス温度tgの範囲は
カーブより求めることができ、その範囲はtg1〜g2
なる。
【0020】また燃料量In以外が一定の時は図4のよ
うに、被加熱流体(水)の温度tw以外が一定の時は図5
のように、燃焼用空気温度ta以外が一定の時は図6の
ようになり、いずれの場合も右上がりで且つ上に凸なカ
ーブが得られる。図4〜図6に示したカーブは正常燃焼
の場合のもので、試験または計算によって予め算出され
ており、例えば、コンピュータで演算する場合は予めメ
モリ上に記憶されている。
【0021】そして、流量計5や温度センサ6,9,1
0による計測結果(すなわちた燃料量In、燃焼用空気
温度ta、被加熱流体(水)の温度tw、燃焼排ガス温度
tg)と、図3〜図6に示した正常燃焼での特性とを比
較し、その結果より、図7のような空気比mと燃焼排ガ
ス温度tgとの関係を示すカーブが得られる。このカー
ブにおいて、適正な空気比mの範囲1.1〜1.6に対す
る適正な燃焼排ガス温度tgの範囲はtg01〜g02であ
り、すなわち、燃焼排ガス温度の上限値tg02および下
限値tg01を求めることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バーナーに生じる燃焼異常を早期に検知できるので、未
燃油、スス、一酸化炭素等の発生を容易に発見でき、安
全性の向上を図ることができる。各部の温度計測のため
の温度センサは一般にはメンテナンス不要であり、メン
テナンス要員や交換部品等にコストが掛からず非常に経
済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼異常検知方法が適用できるボイラ
燃焼装置の概略構成図である。
【図2】本発明の燃焼異常検知方法の手順を示したブロ
ック図である。
【図3】空気比と燃焼排ガス温度との関係を示した特性
図である。
【図4】燃料量と燃焼排ガス温度との関係を示した特性
図である。
【図5】被加熱流体(水)の温度と燃焼排ガス温度との関
係を示した特性図である。
【図6】燃焼用空気温度と燃焼排ガス温度との関係を示
した特性図である。
【図7】適正な燃焼排ガス温度範囲を求めるための、空
気比と燃焼排ガス温度との関係を示した特性図である。
【符号の説明】
1 ボイラ 1A 空気取入口 2 缶体 2A 入口管 2B 出口管 3 排気筒 4 燃料供給配管 5 流量計 6,9,10 温度センサ 7 燃焼部 8 熱交換部 In 燃料量 ta 燃焼用空気温度 tw 被加熱流体(水)の温度 tg 燃焼排ガス温度 tg01 燃焼排ガス温度の下限値 tg02 燃焼排ガス温度の上限値
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 バーナー 1A 空気取入口 2 缶体 2A 入口管 2B 出口管 3 排気筒 4 燃料供給配管 5 流量計 6,9,10 温度センサ 7 燃焼部 8 熱交換部 In 燃料量 ta 燃焼用空気温度 tw 被加熱流体(水)の温度 tg 燃焼排ガス温度 tg01 燃焼排ガス温度の下限値 tg02 燃焼排ガス温度の上限値
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナーによって被加熱流体を加熱する
    ときに、前記バーナーへ供給される燃焼用空気の温度、
    前記バーナーへ供給される燃料量、および前記被加熱流
    体の温度を計測し、それらの計測値における正常燃焼時
    の燃焼排ガス温度の上限値と下限値とを求めるととも
    に、前記バーナーからの燃焼排ガスの温度を計測し、そ
    の計測値が前記上限値と下限値の範囲外であれば警報を
    出力することを特徴とするバーナーの燃焼異常検知方
    法。
  2. 【請求項2】 バーナーによって被加熱流体を加熱する
    ときに、前記バーナーへ供給される燃焼用空気の温度、
    前記バーナーへ供給される燃料量、および前記被加熱流
    体の温度を計測し、それらの計測値における正常燃焼時
    の燃焼排ガス温度の上限値と下限値とを求めるととも
    に、前記バーナーからの燃焼排ガスの温度を計測し、そ
    の計測値が前記上限値と下限値)の範囲外であれば前記
    バーナーの燃焼を停止することを特徴とするバーナーの
    燃焼異常検知方法。
JP7254195A 1995-03-30 1995-03-30 バーナーの燃焼異常検知方法 Pending JPH08270936A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013029254A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Noritz Corp 燃焼装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013029254A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Noritz Corp 燃焼装置
US9291364B2 (en) 2011-07-28 2016-03-22 Noritz Corporation Combustion apparatus

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